2009年6月15日月曜日

*CChildren's Ability to expree themselves

【学習】

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少し前に買った本だが、あまり読まないで
座右に置いたままにしておいた。

『時事用語・最重要キーワード』(成美堂出版)
というのがそれ。

今朝(6月15日)は、まずこの本で、
今まで知らなかったことをさがす。

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●ふるさと納税

 自分の望む都道府県・市町村に、5000円を超える寄付をすると、その分だけ、地元で、所得税の控除をしてもらえる制度。

 たとえば私は、静岡県浜松の住民だが、岐阜県のM町に、1万円の寄付をすると、1万円分だけ、所得税を控除してもらえる。
方法は、簡単。
寄付すると、その自治体から領収書を交付してもらえる。
その領収書を添付して、確定申告をすればよい。(以上、参考、同書)。

 同じような方法だが、欧米の企業では、学生の奨学金制度に、この方法を採用している。
学生に奨学金を提供すると、その分だけ、やはり所得税から控除を受けられる。
こうすることにより、企業はあらかじめ、日本でいう「青田買い」のようなことができる。
企業、学生の双方にメリットがあることになる。

 日本でも、ぜひ実行してほしい。


●全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)

 2007年度より、小6児と中3生を対象に、全国学力・学習状況調査がなされるようになった。
 結果、日本のばあい、基礎力はまあまあだったが、応用力に問題があることがわかった(同書)。

 で、同時に、世界的な学力調査テスト(OECD・生徒の学習到達度調査・2006)で、にわかにクローズアップされたのが、フィンランド政府による、「フィンランド方式」。

 フィンランド・メソドのポイントは、つぎの5つからなっている。

(1) 発想力
(2) 表現力
(3) コミュニケーション力
(4) 批判的思考力
(5) 論理力(以上、参考、同書)

 これを読んで私はうれしくなってしまった。
(3)のコミュニケーション力をのぞいて、私が日々に実践していることばかりだったからである。

 たとえば(2)の表現力は、「言葉クラブ」で、もう30年以上も前から実践している。
『「森」「花」「子ども」の3つの言葉を使って、簡単な話を作りなさい』(幼児向け)など。

 子どもは、たとえば「子どもが、森で、花を見つけました」などという答を考える。
さらに一歩進んで、
『「山」「川」「魚」の3つの漢字を使って、話を作りなさい』(小1向け)というのもある。

 さらに進んで、こんな問題を出すこともある(幼児向け)。

【問】A
 あなたはUFOにさらわれてしまいました。
高い塔の狭い部屋に閉じ込められていまいました。
窓の外から手紙を落として、助けてもらいます。
あなたはどんな手紙を書きますか

(文字のじょうず・へたは問題にしない。
読めればよしとする。
脱字、誤字も、問題としない。
わからない文字は、そのつど、黒板に書いて教える。)

 これひとつ取り上げても、日本の国語教育には、まだまだ改善の余地がある。
現在の国語教育の基本は、(読んで)(理解して)(子どもを教える側好みの思考をする)にある。
ワークブックを見れば、それがわかる。
しかしそれでは(応用力)は育たない。

 念のため、私の教室(幼児向け)でしている問題のいくつかを、ここに紹介する。
家庭での指導に、応用してほしい。

【問】B
あなたはおばさんの家に、お菓子を届けることにしました。
が、行ってみると、おばさんは、あいにくと留守でした。
そこであなたは、そのお菓子を、窓の下に置き、手紙を
書いておいておくことにしました。
その手紙には何と書けばよいでしょうか。
(具体的に、絵で、どういう状況かを、示してやるとよい。)

【問】C
歩いていると、草むらの中に大きな穴があいていました。
あなたはあやうく、その穴の中に落ちてしまうところでした。
そこであなたはつぎに歩いてくる人が、穴に落ちないように、
立て札を立てることにしました。
その立て札には、何と書けばよいでしょうか。

 こうした問題を、みなと考えながら、レッスンを進める。
最初は、的外れな文章を書いていた子どもでも、数回練習すると、それなりの文章を考えるようになる。

 大切なのは、(中身)。
日本人は、トメ・ハネ・ハライ、さらには書き順などにこだわりすぎる。
そのため、こうした(表現力)の指導がおろそかになりやすい。
文章というのは、こちらの気持ちを相手に伝えるためにある。
その本筋を忘れて、国語教育はない。
たとえばこうした手紙を、下から上に、逆に書く子どもがいる。
誤字、脱字のまま書く子どももいる。
「ゆふぉ、たすけて、つわれていかれてしむ……」と書いても、よしとする。
そのおおらかさが、子どもの豊かな表現力を育てる。

 (私の教室は、『公開教室』で公開している。興味のある人は、そちらを見てほしい。)

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 子どもの表現力 作文力 子供の表現力
具体的指導法)

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