2009年6月17日水曜日

*June 17th

【6月17日】

●流水は腐らず

 (やるべきこと)を見失うと、とたんに精神が腐り始める。
たまたま今の私が、そうだ。
土日からスタートして、連続4日の休暇をもらった。
言うなれば有給休暇。

 が、たった4日にもかかわらず、わずかだが日々に精神が腐っていくのがわかる。
緊張感が消える。
東洋医学では、『流水は腐らず』と教える。
生き生きと体を動かしている人は、病気になりにくいということを言ったものだが、
それはそのまま精神についても、言える。
脳みその中の血流がよどんだとたん、ものの考え方が、腐ってくる。
グチが多くなる。
うらみ、つらみが、増大する。
「休暇を楽しむ」というよりは、悶々とした気分になる。

 もちろんそれなりに楽しんだつもり。
遠方まで、2度ほど、足を運んだ。
映画も見た。
山で、穴掘りもした。
「穴掘り」というのは、粗大ごみを埋める穴である。
が、充実感がない。
なぜだろう?

●K国のミサイル

 これはあくまでも私のケースだが、育児論にしても、子どもたちの顔を見ていないと、
書けない。
顔を見ているから、書ける。
が、たった4日なのだが、子どもたちから遠ざかったとたん、育児論が書けなくなって
しまった。

 もともと、法科の学生だったということもある。
ネットで読むものといえば、国際政治がらみの記事ばかり。
今朝もまっ先に読んだのが、K国のミサイル発射実験の記事。
またまたあのK国は、ミサイル発射実験の準備を始めたらしい。
しかも今度は、テポドン2発のほか、ノドン数発の発射準備をしているという。
(どこまで、おバカなのだろう?)

 どれも液体燃料を使っているため、準備には時間がかかる。
が、一度、準備を始めたら、途中で、それを止(や)めるわけにはいかない。
つまり一度、ミサイル本体に注入したら、抜くことができない。
液体燃料というのは、そういうものらしい。
現在、どういう状態かはわからないが、もし報道されている記事の通りとするなら、
近く、K国は、ミサイルを日本に向けて発射するはず。

 「いくらなんでも、そこまではしないだろう」と、もしあなたが考えているとしたら、
それは甘い。
現在、K国がテポドンにせよ、ノドンにせよ、それを使って攻撃できる国は、この
日本をおいて、ほかにない。
「日本にミサイルを撃ち込んで、あいつらを脅かしてやろうではないか」くらいは、
考えているはず。

 が、これに対して、「アメリカが報復してくれるはず」と、あなたは思うかもしれない。
しかし弾頭に核兵器や生物兵器でも積んでいれば話は別だが、そうでなければ、アメリカ
は、何もしない。
そんな程度のことで、アメリカはK国とは、開戦しない。
開戦したとたん、朝鮮半島は、それこそ火の海となってしまう。
K国の独裁者たちも、それをよく知っている。

●空虚感

 ……しかし、私がこんなことを書いても、意味はない。
(読み物)として読んでくれる人はいるだろう。
しかし、そこまで。
言うなれば、情報のゴミ。
いくら書いても、ただのゴミ。

 だから書いていても、そのつど空虚感が、私を襲う。
「書きたい」という思いと、「書いてもムダ」という思いが、交互に胸の中を行きかう。
ワイフもときどき、こう言って笑う。

「あなたって、世界中をひとりで背負っているみたい」と。
つまり、「バカみたい」と。

 そこで話題を身近なものに絞ってみる。

(1)静岡空港はやはり、ムダだった

 I知事はがんばった。
中央から補助金を引き出すことはできた。
建設業者は、それで潤った。
が、そこまで。
あれほどまでに立派な空港など、必要ない。
だれが見ても、必要ない。
田舎のバスターミナルを、5階建てのビルにしたようなもの。
これから先、静岡県民は、空港を維持するだけでもたいへん。
へたをすれば、毎年、数百億円以上の負担になるはず。

(2)リニア迂回 

 東京―名古屋間を走るリニアのルートをどうするかで、もめている。
「長野市寄りに迂回せよ」と主張する、長野県側。
しかしもし迂回ルートを採用すると、その建設費用だけで、プラス1兆円。
東京―名古屋の所要時間も、10分、長くなるという。

 あの新幹線のルートを決めるときも、そうだった。
結局、岐阜県寄りの迂回ルートを採用してしまった。
どこのバカが迂回させたかは、岐阜羽島駅の前に立って見るとわかる。
立派な銅像が立っている。

 で、その「10分」。
今後100年間、リニアが走ると計算し、そのロスを積算していくと、1兆円や
10兆円ではすまない。
それを考えたら、ルートは、東京から名古屋までの、一直線にすべきである。
「すべき」である。
長野県の地域エゴ(=有力政治家)の言いなりになってはいけない。

 ……しかしやはり、虚しい。
こんなことを書いても、やはりゴミ。
情報のゴミ。

 では、こういうときは、どうするか?
まず、久しぶりに、近くの書店をのぞいてみる。
つぎにパソコンショップをのぞいてみる。
何人かの友人に電話を入れてみる。
新しい情報を手に入れる。
それに今夜は、義兄を訪ねてみよう。

 このまま家の中に閉じこもっていたら、精神はますます腐ってしまう。
……ということで、今日も始まった。
6月17日、早朝。

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