●韓国の資本収支(?)(Fake Income of South Korea)
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あなたが今、銀行から1000万円の借り入れ(借金)を
したとする。
その借り入れを、あなたは「収入」と呼ぶだろうか?
「収入」と位置づけるだろうか?
が、韓国では、どうやらそれを「収入」と位置づけている
らしい。
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●貿易統計
このほど、韓国の貿易統計が公表された。
それによると、「5月の経済収支は、4か月連続の黒字となった」という。
その額、36億3000万ドル、とか(東亜N報)。
しかしその中身が、おかしい。
こうある。
『……資本収支は国内各金融会社の海外からの借入金が増えたことを受け、史上2番目に多い純流入を記録した』(同)と。
ここを注意深くよく読んでほしい。
こうある。
「海外からの借入金が増えたことを受け、史上2番目に多い純流入を記録した」と。
そしてその額は韓国銀行の統計によれば、『5月の資本収支は、67億2000万ドルの純流入により、4月(21億6000万ドルの純流入)に比べて流入規模が大幅に増えた。純流入では、史上最高を記録した、04年11月の76億7000万ドル以降、4年6ヵ月ぶりの最大規模だ』(同)そうだ。
つまり、67億2000万ドルの「純流入?」なるものは無視したまま、資本収支は、大幅に黒字になった、と。
先に進む前に、もう一度、数字を整理してみよう。
(1) 5月の経常収支(貿易収支+サービス収支)は、36億3000万ドルの黒字を記録した。
(2)一方資本収支は、67億2000万ドルの「純流入?」だった。
わかるかな?
この数字のマジック?
簡単に説明しよう。
ふつうどこの国でも、(もちろん日本でも)、資本収支というのは、(利息で得たお金)-
(利息として払ったお金)で計算する。
一家の家計にたとえて考えてみよう。
あなたがAさんに1億円を貸した。
その利息が500万円入った。
つまりこれが資本収支でいう「収入」ということになる。
一方、あなたはBさんから5000万円を借りている。
そのため利息を、250万円、支払わねばならなかった。
そこであなたの収支を計算すると、500-250=250万円となり、
250万円の黒字ということになる。
これを「流入」というのなら、話はわかる。
ところが韓国では、「借金」まで、「流入資本」と位置づけ、「収入」としてしまう。
ここが恐ろしい。
もう一度、冒頭の記事をしっかりと読んでみてほしい。
こうある。
『……資本収支は国内各金融会社の海外からの借入金が増えたことを受け、史上2番目に多い純流入を記録した』(同)と。
「借金がふえたことにより、史上2番目の純流入を記録した」と。
わかりやすく言えば、借金については、不問。
しかしこんなバカげた経常収支報告が、どこにある。
韓国では、銀行からの借金は、すべて「収入」もしくは、「投資」となるらしい。
もちろん「借金」は、「収入」ではない。
また「借金」と「投資」は、まったく異質のものである。
「借金」というのは「借金」。
いつか返済しなければならない。
一方、「投資」というのは、投資方が、そのリスクを負担する。
で、ここで韓国の「純流入」とやらを、借金として計算しなおしてみる。
(もちろんその中では、日本で言う資本収支も含まれているが……。)
商品収支(=日本で言う貿易収支)……50億2000万ドルの黒字
サービス収支……14億7000万ドルの赤字
これで(?)、36億ドルの黒字(?)。
ナルホド!
そこで韓国政府は、「36億ドルの黒字だった」と、全世界に向けて発表した。
が、この額から、資本収支……67億2000万ドルの黒字(?)なるものを
引いてみると、どうなるか?
実は、31億ドルの赤字ということになる。
もう一度、家計にたとえて考えてみよう。
あなたの現金収入は、50万円。
しかし子どもの学費、生活費などで、14万円、かかった。
だから36万円の収入ということになる。
が、同時に銀行から、67万円を借りた。
もちろんその67万円は、生活費に回した。
だから実際には、生活費は、14+67=81万円、かかったことになる。
今すぐ利息を返さねばならないというものではないが、借金は借金。
もしあなたがまともなら、こういう数字を見て、「我が家は今月も黒字だった」などとは、
言わないだろう。
実際には、31万円の赤字ということになる。
つまりここに韓国流の経常収支の計算の仕方の、インチキ性がある。
日本の経常収支の計算方法とは、まったく異質のものである。
日本の貿易業者のみなさん、だまされるな!
2009年6月28日日曜日
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