2011年12月17日土曜日

*Maltreat by churchmen

【はやし浩司 2011-12-17朝記】

●今朝は午前3時起き

 昨夜床に入る前、ワイフがこう言った。
「柿を食べたせいかした。お腹(なか)がゴロゴロするわ」と。
イヤ~ナ予感がした。

 で、午前3時。
猛烈な腸内ガスの臭いで目がさめた。
が、外は真冬の冷気。
寝る前に気温計を見たが、2度C。
顔だけを布団から出し、そのまま1時間。
あれこれ考えているうちに、脳みそが活発に活動し始めた。
時計を見ると、午前4時。
1時間も、無駄にした。

 起きあがると、そのまま書斎へ。
手には、お湯で薄めたペットボトル1本。
時おり深いあくびをしながら、今、この文章を書いている。

●Dynabook R631(Toshiba ノートパソコン)

 実は布団の中で、パソコンを立ち上げ、あちこちのニュースサイトをのぞいていた。
Dynabook R631(パソコン)は、すばらしい。
数日前、駅前の電気店で価格を見たが、値段はあまりさがっていない。
私が買ったときは、(発売日当日ということもあって)、13万5000円だった。
そのときよりも5000円程度、安くはなっていた。
が、パソコンの世界では、こういうことは珍しい。

 ふつう1か月もすると、1~2万円は、価格がさがる。
機種によっては、2~3万円は、価格がさがる。

 そのDynabook R631。
ほかのパソコンでは、LANの電波を拾うことができない。
が、Dynabook R631は、拾うことができる。
だから布団の中でも、ネットに接続することができる。
おまけに光るキーボード仕様になっている。
枕元の電気をつけなくても、そのまま使用できる。
Dynabook R631は、まさに、こういうときのためにあるパソコン。

 ハハハ、私は何と、布団の中でもネットを楽しんでいる!

●性的虐待

 オランダでは、1945年から2010までに、数万人の未成年者が、神父や修道士らによって、「性的虐待」を受けていたという。
欧米では、協会関係者による性的虐待事件は日常茶飯事。
「話題にならない日はない」と言われるほど多い。
……ということはオーストラリアの友人たちから聞いていたが、ここまでひどいとは思わなかった。

 数万人を、仮に4万人として計算すると、1945年から2010年までの66年で割ると、年間615人。
毎日2人という計算になる。
闇に隠された事件となると、もっと多いはず。
しかもこれはオランダだけの話。

 スポニチANNEXは、つぎのように伝える。

++++++++++++以下、スポニチANNEX++++++++++++++++

 オランダのカトリック教会における性的虐待の実態を調べていた同国の独立調査委員会は16日、1945年から2010年までに「数万人の未成年者」が神父、修道士ら教会関係者から性的虐待を受けていたとする報告書を発表した。

 報告書は、カトリック教会が虐待の報告を受けながら評判を気にして対策を怠り、子どもを虐待した神父らをかばってきたと厳しく批判している。

 同国カトリック教会の司教らは声明を発表し、性的虐待への後悔を表明、犠牲者らに謝罪した。

 調査委は、約1800件に及ぶ被害届などを基に、3万人以上から聞き取り調査し、虐待に関与したとみられる約800人を特定、うち105人は存命だという。

 報告書によると、子どもたちはオランダのカトリック教会関連の学校、神学校、孤児院などの施設で、体を触られるなどの行為から性的暴行までさまざまな程度の虐待を受けた。45~81年に最大2万人が、81~10年にさらに数万人が被害を受けたと推計している。

 カトリック教会の神父らによる長年にわたる児童への性的虐待の実態は欧米諸国で次々と明らかになっており、ローマ法王ベネディクト16世は昨年、犠牲者に謝罪した。(共同)
(スポニチANNEX・2011-12-17より。)

++++++++++++以上、スポニチANNEX++++++++++++++++

●心の別室

 こうした虐待事件……というより、聖職者のもつ仮面は、私が説く「心の別室論」で説明できる。

 聖職者は、表向き、聖人ぶる。
仮面(ペルソナ)を、かぶる。
同時にそのとき自分の中に潜む邪悪な「私」を、心の別室に押し込む。
仮面を仮面と気づいている間は、まだよい。
やがてその仮面がわからなくなる。
仮面の自分を、本当の自分と思い込んでしまう。

が、それで心の別室に抑圧された邪悪な自分が消えるわけではない。
消えないまま、そこで別人格を形成する。
その別人格が、時と場合に応じて顔を出し、その人を裏から操る。

 しかしそれにしても多すぎる?
言い換えると、本能(欲望)を抑え込むのは、それほどまでにむずかしいということ。

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●経済ニュース

 またまた素人の経済論。

 1週間ほど前、オーストラリアの友人からメールが届いた。
「金(ゴールド)は、買うべきか、どうか」と。

 私は「今は、時期が悪い。2、3か月待て」と返事を書いた。
が、けっして憶測でそう書いたのではない。
長い間、貴金属の動向をながめていると、その動きがおおかた予想できるようになる。

 理由の第一。
高騰のし過ぎ。
いくらリスクオフ資産とはいえ、現在の価格はメチャメチャ。
金(ゴールド)のほうが、プラチナよりも高い。
あんな延べ棒1キロ分だけで、TOYOTAのプリウスが1・5台も買える!

 理由の第二。
資産の現金化が始まっている。
現金(キャッシュ)が、市場で回らなくなっている。
その分だけ、投資家は金(ゴールド)を売って、現金(キャッシュ)を手に入れようとする。
ふつう、経済が不安定になると、金(ゴールド)のような現物資産に、お金(マネー)が集まる。
が、今は、その逆。
みなが一斉に金(ゴールド)を売り始めた。
資産を現金化し始めた。
つまり金(ゴールド)の価格が急降下し始めた。
年末まで、この状態はつづく。

 ともあれ、毎日ハラハラするようであれば、その金融資産は手放したほうがよい。
健康にもよくない。

●オーストラリア経済

 ついで「株はどうか?」と。

 その友人は、どこかのレアメタル採掘会社の株をもっているという。
株価は今まで上昇してきた。
現在も、安定している。
だから「どうしたらいいか?」と。

 が、私はオーストラリア経済については、ほとんど知らない。
知らないが、私の経済論は、単純。
たとえば自動販売機で売っているペットボトルの値段を見て、それを知る。
つまり為替相場を知る。

 現在、オーストラリアでは、日本で120円前後で売られているペットボトルが、3ドル50セント前後。
量は、日本のそれの約1・5倍。
それで計算すると、実勢レートは、120x1・5=180円=3・5ドル。
つまり1豪ドル=51円。
51円が、実勢レート。
(180÷3・5ドルで計算。)

 現実には、1豪ドル=78円(12月16日現在)で取り引きされている。
51円の価値しかないものを、78円で取り引きされている。
つまり豪ドルは、まださがる。
加えて、オーストラリアの10年もの国債の利回りは、現在、3・786%。
この利率は、ニュージーランドの3・783%よりも、悪い。
フランスの3・036%よりも、悪い。

 もう少していねいにみると、こうなる。

『……オーストラリアの輸出は、2010年後半は前年比で30%を超える高い伸びとなっていた。
が、2011年以降は豪州の洪水被害による石炭の輸出減や、3・11大震災による対日輸出などが減少し、2011年6 月には前年比+1・6%まで急減速した。
直近9月はそういった供給サイドの要因が剥落してきたことから、前年比+17・2%まで伸びが拡大している。

ただ、今後は9月から11月にかけて鉄鉱石の中国向けスポット価格が、3割程度急落しており、そういった影響が顕在化していくとみられる。
中国が12月に入って預金準備率の引き下げなど金融緩和に動いているものの、中国や欧米など世界景気の減速が2012年前半にかけて続くことから、輸出は当面、軟調な展開が想定される』(以上、MIZUHOリサーチ・要約)と。

 こうした事実から、現在、オーストラリア政府は、豪ドルを何とか強く見せようと無理をしているのが、わかる。
わかりやすく言えば、化粧で、元気ぽく見せかけている。
が、長くはつづかない。
つまり豪ドルは、やがてドスンとさがる。
そのとき株価も、ドスンとさがる。

 だから友人にはこう書いた。

「今、利益が出ているなら、現金に換えたほうがいい。株価がさがったとき、また買い戻せばいい」と。

 どうであるにせよ、こういうときは、素人は株や債権には手を出さない方がよい。
素人が手を出せば、(私も含めてだが)、やけどを負うに決まっている。
すでにこの日本では、95%の一般投資家が、損をしているという(某経済誌)。
95%だぞ!

 で、この「95%」という数字をどう読むか。
読み方にもいろいろある。
が、こうも読める。
「金融資産の95%を失った人もいる」と。
事実、私はそういう人を、何人か知っている。

 なお株や債権がさがりはじめると、たいていの投資家は、「塩漬け」を決め込む。
が、これがますます墓穴を大きくする。
気がついたときには、10分の1、あるいは20分の1になっている。
だからプロの投資家はこう教える。
「10%の損失を出したら、損切りをしろ」(某経済誌)と。

 この鉄則は、私が商社マンだったころの40年前と、何も変わっていない。

 それに一言。
株や債権で損をしても、だれも同情してくれないぞ。
助けてくれないぞ。
ただ笑われるだけ。

 私ごとで失礼。

 私は3・11の大震災直前に、株はすべて売り逃げた。
8月はじめのアメリカの債務上限問題直前に、債権はすべて売り逃げた。
債務上限問題のときは、おおかたの予想では、「追いつめられたアメリカは、結局は債務上限を棚上げにせざるをえない」「そのあと同時に株価は上昇するだろう」となっていた。
債務上限は棚上げにされたが、しかし直後、逆に全世界の株価は大暴落した。
EUの金融危機問題が発生した。

●貪欲

 総じてみれば、今の世の中、狂っている。
みな、必要以上に貪欲になるから、こういうことになる。
みなが、みな、あるところで一線を引き、「これ以上は不要です」と言えば、こういうことにはならない。
が、現実は、そうではない。
「もっと欲しい」「さらに欲しい」と。
貪欲の追求こそが善であると、思い込んでいる。
それが世の中を狂わせる。

わかりやすく言えば、「だからそれがどうしたの?」という部分がないまま、人間はみな、今、暴走状態にある。

高級ワインを飲んだ……だからそれがどうしたの?……コンビニの120円チューハイでいいじゃないの?
高級な衣服で身を飾った……だからそれがどうしたの?……本当の美しさは健康から生まれるんじゃないの?
高級な車で買い物に行った……だからそれがどうしたの?……歩いて行ったほうが、体のためにもいいんじゃないの?

 今、私たち人間に必要なのは、ほどほどのところで満足するという哲学。
欲望をコントロールする理性。
それを支える思考力。
それがないから、富や権力の偏在が起こる。
それが弱者をたたきのめす。
社会を不安定にする。

 今朝は、経済問題を取りあげながら、別の心でそんなことを考えた。

 これからもう一度、布団の中にもぐりこむ。
あの臭気が消えていることを願いながら……

2011/12/17朝記

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

心の別室論については、たびたび書いてきた。
原稿を探してみる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●心の別室と加害意識
(Another Room in the Mind and Consciousness of Guilty)
2009年4月に発表した原稿より。

++++++++++++++++++++


カレー・ヒ素混入事件で、現在無実を争って
いる女性が、HM。
地下鉄サリン事件で、これまた無実を争って
いる男性が、OS教のMT。


現在刑事裁判が継続中なので、これらの人たちは
無実という前提で、ものを考えなければならない。
どんな被告人でも、有罪が確定するまで、推定無実。


カレーにヒ素を混入させたのは、別人物かも
しれない。
地下鉄サリン事件には、MTは関与していなかった
かもしれない。
そういう可能性が、1000に1つ、万に1つでも
あるなら、これらの人たちは、無実。
そういう前提で、ものを考えなければならない。


が、同じ無実でも、いまだに納得できないのが、
あの『ロス疑惑事件』。


Kさんの殺害現場に、一台の白いバンがやってきた。
そのバンが走り去ったとき、Kさんは、殺されていた。
Kさんのそばには、MKがいた。


白いバンは、近くのビルにいた男性たちによって
目撃されている。
MK自身が撮った写真の中にも、白いバンの
一部が写っている。
しかしMKは、「白いバンは見ていない」と。


そのMKは、ロス市警へ移送されたあと、留置場の中で
自殺している。
MKは無実だったのか?
無実だったのなら、自殺などしないで、最後の最後まで
闘ってほしかった。
どうもこの事件は、すっきりしない。
どう考えても、すっきりしない。


++++++++++++++++++++


●心の別室論(Another Room in the Mind)


人間には、自分にとって都合の悪いことがあると、心の中に別室を作り、
そこへ押し込めてしまうという習性がある。
心理学では、こうした心理操作を、「抑圧」という言葉を使って説明する。
「心の平穏を守るために自らを防衛する機能」という意味で、「防衛機制」のひとつ
と考えられている。


その防衛機制は、つぎの7つに大別される。


(1) 抑圧
(2) 昇華
(3) 同一化
(4) 投射
(5) 反動形成
(6) 合理化
(7) 白日夢(以上、深堀元文「心理学のすべて」)


 この中でも、「不安や恐怖、罪悪感などを呼び起こすような欲求、記憶などを
無意識の中に閉じ込め、意識にのぼってこないようにする」(同書)を、「抑圧」
という。
つまり心の別室の中に、それを閉じ込め、外からカギをかけてしまう。
よく「加害者は害を与えたことを忘れやすく、被害者は害を受けたことを
いつまでも覚えている」と言われる。
(そう言っているのは、私だが……。)
この「加害者は害を与えたことを忘れやすい」という部分、つまり都合の悪いことは
忘れやすいという心理的現象は、この「抑圧」という言葉で、説明できる。


が、実際には、(忘れる)のではない。
ここにも書いたように、心の別室を作り、そこへそれを押し込んでしまう。
こうした心理的現象は、日常的によく経験する。


たとえば教育の世界では、「おとなしい子どもほど、心配」「がまん強い子どもほど、
心配」「従順な子どもほど、心配」などなど、いろいろ言われている。
さらに言えば、「ものわかりのよい、よい子ほど、心配」となる。
このタイプの子どもは、本来の自分を、心の別室に押し込んでしまう。
その上で、別の人間を演ずる。
演ずるという意識がないまま、演ずる。
が、その分だけ、心をゆがめやすい。


これはほんの一例だが、思春期にはげしい家庭内暴力を起こす子どもがいる。
ふつうの家庭内暴力ではない。
「殺してやる!」「殺される!」の大乱闘を繰り返す。
そういう子どもほど、調べていくと、乳幼児期には、おとなしく、静かで、かつ
従順だったことがわかる。
世間を騒がす、凶悪犯罪を起こす子どもも、そうである。
心の別室といっても、それほど広くはない。
ある限度(=臨界点)を超えると、爆発する。
爆発して、さまざまな問題行動を起こすようになる。


話が脱線したが、ではそういう子どもたちが、日常的にウソをついているとか、
仮面をかぶっているかというと、そうではない。
(外から見える子ども)も、(心の別室の中にいる子ども)も、子どもは子ども。
同じ子どもと考える。


このことは、抑圧を爆発させているときの自分を観察してみると、よくわかる。


 よく夫婦喧嘩をしていて、(こう書くと、私のことだとわかってしまうが)、
20年前、30年前の話を、あたかもつい先日のようにして、喧嘩をする人がいる。
「あのとき、お前は!」「このとき、あなたは!」と。


心の別室に住んでいる(私)が外に出てきたときには、外に出てきた(私)が私であり、
それは仮面をかぶった(私)でもない。
どちらが本当の私で、どちらがウソの私かという判断は、しても意味はない。
両方とも、(心の別室に住んでいる私は、私の一部かもしれないが)、私である。


私「お前なんか、離婚してやるウ!」
ワ「今度こそ、本気ね!」
私「そうだ。本気だア!」
ワ「明日になって、仲直りしようなんて、言わないわね!」
私「ぜったいに言わない!」
ワ「この前、『お前とは、死ぬまで一緒』って言ったのは、ウソなのね!」
私「ああ、そうだ、あんなのウソだア!」と。


 そこでよく話題になるのが、多重人格障害。
「障害者」と呼ばれるようになると、いろいろな人格が、交互に出てくる。
そのとき、どれが(主人格)なのかは、本当のところ、だれにもわからない。
「現在、外に現れているのが、主人格」ということになる。
夫婦喧嘩をしているときの(私)も、私なら、していないときの(私)も、
私ということになる。
実際、夫婦喧嘩をしている最中に、自分でもどちらの自分が本当の自分か、
わからなくなるときがある。


 ともかくも、心の別室があるということは、好ましいことではない。
「抑圧」にも程度があり、簡単なことをそこに抑圧してしまうケースもあれば、
重篤なケースもある。
それこそ他人を殺害しておきながら、「私は知らない」ですませてしまうケースも
ないとは言わない。
さらに進むと、心の別室にいる自分を、まったく別の他人のように思ってしまう。
そうなれば、それこそその人は、多重人格障害者ということになってしまう。


 ところで最近、私はこう考えることがある。
「日本の歴史教科書全体が、心の別室ではないか」と。
まちがったことは、書いてない。
それはわかる。
しかしすべてを書いているかというと、そうでもない。
日本にとって都合の悪いことは、書いてない。
そして「教科書」の名のもとに、都合の悪いことを、別室に閉じ込め、
カギをかけてしまっている(?)。


 しかしこれは余談。
ただこういうことは言える。
だれにでも心の別室はある。
私にもあるし、あなたにもある。
大切なことは、その心の別室にいる自分を、いつも忘れないこと。
とくに何かのことで、だれかに害を加えたようなとき、心の別室を忘れないこと。
忘れたら、それこそ、その人は、お・し・ま・い!


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
心の別室 防衛機制 抑圧 はやし浩司 心の別室論 人格障害 加害意識)


Hiroshi Hayashi+++++++Dec.2011++++++はやし浩司・林浩司

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