2012年5月8日火曜日

I stayed at ansmall in R-town






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子育て最前線の育児論byはやし浩司   2012年 5月 28日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●4月8日(日曜日)(はやし浩司 2012ー04-08)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

近く、高校の同窓会がある。
それを兼ね、郡上八幡まで足を延ばし、市内の旅館に泊まることにした。
Yという旅館。
以前より、一度は泊まってみたいと思っていた。
宿の案内によれば、1日、6組しか、宿泊客を受け入れないとのこと。
が、けっして小さな旅館ではない。
割烹旅館。
その帰りに、同窓会に出る。

その郡上八幡。
小さな町だが、観光ズレしていないところが、すばらしい。
前回行ったときには、人力車に、ワイフと2人で乗った。
プラス、あの町には、子どものころからの楽しい思い出が、ぎっしりと詰まっている。

今度行ったら、8月の盆踊りの日に泊まれるかどうか、聞いてみる。
今から予約すれば、たぶん、だいじょうぶだろう。
もしダメなら、もうひとつその山奥にある、白鳥で、盆踊りを楽しむという方法もある。
駅前のAという旅館が、イチ押し。

月日がたつのも速い。
月日が来るのも速い。
私たちはその狭間(はざま)で、過去を見たり、未来を見たりしながら生きている。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●乗馬マシン

 買ったのは、数年前。
ときどき乗って、遊んでいる。
乗馬マシン。
ちょうど馬に乗っているかのように、前後左右に、パカパカ動く。
それが結構、楽しい。
本当に馬にまたがっているかのような気分になる。

 で、昨日のこと。
それに乗りながら、「女座り」というのを試してみた。
西部劇映画などで、そういうシーンがときどき出てくる。
またがって乗るのではなく、横向きに座る。
女性が、そういう乗り方をする。
単純な好奇心からだった。
が、これがまずかった。
 
 10分ほど乗っただけなのだが、そのあと気分が悪くなってしまった。
原因はわからない。
肝臓か胆のうに負担がかかったのかもしれない。
ひどくはないが、軽い吐き気を覚えた。
船酔いにも似ているが、それとも、感じがややちがう。

 で、結論。
慣れないことは、してはいけない。
するとしても、いきなり、「高速」ではまずい。
(そのとき、「高速」設定で、してしまった!)
はじめは少しずつ、ゆっくりと始めるのがよい。

 そういえば、こんな大失敗をした知人がいる。
何かにつけ、私と発想が似ている。
考え方も似ている。
行動派。
が、やっては、失敗する。
その男性は、こんなことをした。

●曲がった腰

 その男性は、自分の腰が、やや前に曲がり始めたのに気がついた。
年齢は、73歳。
若いころ、重い荷物をもつ仕事をしていた。
椎間板が損傷したらしい。

 「さあ、たいへん!」ということで、その男性は、自分で腰にあてる器具を作った。
木製で、それを背中に当てて寝る。
それを当てると、背骨がちょうどブリッジのようになる。
言うなれば矯正器具。
その男性は、それで曲がり始めた腰が、元に戻ると考えた。
それを一晩、自分の腰にくくりつけ、その姿勢で寝た。

 が、結果は大失敗。
翌朝早く、救急車で病院へ運ばれるところとなった。
腰がまったく曲がらなくなってしまった。

以後、1週間ほど、入院した。
つまり素人療法は、何かにつけて、危険。
今回の私の乗馬にしても、そうだ。
いつものようにまたがって乗っていればよいものを、あえて「女座り」をしてみた。
無理に腰を、左右に激しく振ることになった。
それがよくなかった。

 ……ということで、今朝は、朝食は抜き。
バナナ半分と、お湯だけ。
それにしても、バカなことをしたものだ
いまだに気分が悪い。
後悔!

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●マガジン4月16日号

 今朝は、とくに書きたいテーマは、なし。
平穏、無事。
午後は、ワイフと愛知県境までドライブに行くつもり。
途中に友人の別荘がある。
もしそこに友人がいれば、少し遊ばせてもらう。
今日は日曜日だから、たぶん、いるはず。
今が、ベストシーズン。

 で、とりあえず(?)、電子マガジンの4月16日号の発行予約を入れることにした。
テーマは、「プリウス問題」。
少し古いテーマだが、あの話は、現在、ナーナーで終わってしまっている。
もとはと言えば、アメリカ人の先走った誤解。
ありもしない急加速問題をでっちあげ、それでもって、日本車を攻撃した。

 で、私なりに調べてみたが、調べれば調べるほど、へん。
デタラメ。
その前の2月13日号で、「アメリカ人の脳みそ」について書いたので、4月16日号は、その続編ということになる。

 プリウス問題は何だったのか。
それをもう一度、みなさんに訴えてみたい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【アメリカ人の脳みそ】(TOYOTAのプリウス急加速問題)

アメリカ人の脳みそを疑うようになったのは、
(それ以前からも、疑っていたが……)、
あのプリウスの急発進問題が起きてから。
大学とは名ばかり。
もちろん優秀な教授や学生が集まる大学も多いが、
そうでない大学も、少なくない。

南イリノイ大学もそのひとつ。
その大学に、デービッド・ギルバート教授という教授がいる。
彼は、プリウスの急加速を、実験で証明できたと主張した。
が、その方法が、稚拙。
幼稚。
バカげている。

 『ギルバート教授は、「トヨタ・アバロン」のアクセル回路に、5ボルトを加えてショートさせた状態で走行テストを行ったところ、車載コンピューターがエラーコードを発することなく、急加速現象がみられた』とした。
それに対して、トヨタは書簡で、ギルバート教授が指摘した状況を再現するには、2本のワイヤーの絶縁状態を破壊する必要があった、としている。

 つまりギルバート教授は、わざと電線をショートさせ、急加速現象を起こしてみせた。
そしてそれでもって、「トヨタのプリウスは、欠陥車」と結論づけた。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

以下、当時、私がBLOGに書いた原稿。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●アメリカ人の論理力(TOYOTAのプリウス問題)

●アメリカ人の友人たちへ(To my friends in USA as to TOYOTA recall problem)
You have almost lost the last friend in Asia!

++++++++++++++++++++++

今度のTOYOTA問題を通して、君たちは、
アジアにおける最後の友人を失いつつある。
それを私たちは、とても残念なことに思う。

You have almost lost the last friend that had remained to be so in Asia through the TOYOTA problems, about which we feel very sorry.

より多くの日本人が、反米的になりつつある。
新米的であった私でさえ、アメリカに、大きく失望した。
そして今では、こう言うようになってしまった。
「アメリカなど、クソ食らえ!」と。

More and more Japanese are becoming anti-American and even I, whom I supposed myself to be a pro-American, do not hesitate to say, “Down with USA”.

再現性のない、インチキ実験?
報道映像の捏造?
さらには保険金目当ての、にせ事故?、などなど。
日本では、急加速は、一例も報告されていない。
それもそのはず。
この日本で、両足を、ブレーキとアクセルの両方にのせて運転する人はいない。
「事故の95%は、運転手によるもの。
車によるものは2%にすぎない」(アメリカ国家ハイウェイ安全局(NHTSA)会長)。

リコール後も、600万台のプリウスについて、60件の苦情があったとか。
(600万台につき、60件だぞ!
0・001%!
GM車やフォード車については、どうなのか?)

それについて、「NHTSAは、さらなる改善策をTOYOTAに命じた」とか。
アメリカよ、少しは、冷静になれ。
これを「日本叩き」と言わずして、何という?

A very doubtful experiment, which was proved to be a fake,
A fabricated report on TV,
False accidents reported in the Congress...,
and more over it is strange that none of these sorts of accidents are reported in Japan.
No stupid men put both feet on each a brake pedal and accelerator pedal at the same time in Japan.
Be calm!
NHTSA has ordered Toyota to provide a different solution, since 60 complains are reported among 6 million TOYOTA cars.
Isn't this "Japan Bashing"?

+++++++++++++++++++++

●TOYOTA問題

 今回の一連のTOYOTA騒ぎは、何のか。
よくわからないが、ことの発端は、1教授のインチキ実験。
南イリノイ大学の、ギルバート教授。
彼はコードの絶縁体を意図的にはがし、それでもって、急加速を再現してみせた。

「(絶縁体がはがれるなどいうことは)、通常の状態では起こらない」というのが、一般的な常識。
そこで今度は、同教授は、5ボルトの電圧をかけ、「同じようなことが起こる」と実験してみせた。

 しかし急加速問題は、何もTOYOTAで始まったわけではない。
同じような実験をすれば、ほかのメーカーの車でも、同じような反応を起こすことがわかった。
また似たような急加速は、TOYOTA車以外でも、アメリカでは、繰り返し、起きているという。
つまりこれは、TOYOTA車の問題というよりは、アメリカ人の車の乗り方に問題があると考えたほうが、正しい。

 当初、「アクセルとブレーキを同時に踏むと……」という報道が流れたとき、私には、その意味がよくわからなかった。
「アクセルとブレーキを同時に踏むとは、どういうことなのか」と。
そのまま解釈すれば、アメリカ人というのは、両足を、アクセルとブレーキの両方に、足を載せて運転しているということになる。
しかし日本人は、そういう乗り方をしない。
そのためにアクセルもブレーキも右側(アメリカでは左側)に、寄せて並べてある。
 
●疑問

 つぎつぎと新事実が、明るみになってきている。
が、今は私もまだよくわからないでいる。
報道された記事だけを集めておく。
後日、もう少し事実が明らかになった段階で、このつづきを書いてみたい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※)疑問だらけのデービッド・ギルバート教授の実験

トヨタ自動車は1日付の米議会あて書簡で、南イリノイ大学のデービッド・ギルバート教授が先週の公聴会で示した見解に反論した。

同教授は、2月23日の下院エネルギー・商業委員会の公聴会で、自ら行った実験でトヨタ車に発生したとされる急加速の状況を再現できたと証言、トヨタの電子系統に問題があるとの見解を示していた。

ASSOCIATED PRESS

 南イリノイ大学のデービッド・ギルバート教授(2月23日の公聴会で) は、プリウスの急加速を、実験で証明できたと主張した。

 この証言に対し、トヨタは書簡で、独自の調査と同社が調査を委託した技術コンサルティング会社エクスポネント(米カリフォルニア州)の調査結果に基づいて反論を展開した。
トヨタはトヨタ側の実験でもギルバート教授と同じ結果が得られたが、他のメーカーの車でも同じ状況が生じたと主張し、同教授の証言は誤解を招くと批判した。

 エクスポネントは43ページに及ぶ報告書で、ギルバート教授の実験を他のメーカーの5車種で行ったところ、すべて同じ状況が発生したことを明らかにし、実験のような状況は「きわめて可能性の低い欠陥が重なった場合にしか生じない」と結論づけた。

 ギルバート教授は23日の証言で、「トヨタ・アバロン」のアクセル回路に5ボルトを加えてショートさせた状態で走行テストを行ったところ、車載コンピューターがエラーコードを発することなく、急加速現象がみられた、とした。
トヨタは書簡で、ギルバート教授が指摘した状況を再現するには、2本のワイヤーの絶縁状態を破壊する必要があった、としている。

 ギルバート教授から、トヨタとエクスポネントの実験結果に対するコメントは得られなかった。

 トヨタの広報担当マイク・マイケルズ氏は、ギルバード教授の調査を「誤解を招く不適切なもの」とし、「システムをいじりまわしている」と批判した(以上「ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版より)。

★以上の原文

Toyota Motor Corp. rebutted the findings of a study presented at a congressional hearing last week that claimed to replicate undetected sudden acceleration in its vehicles and called into question the company's electronics.

TOYOTAは、反証をあげた。

Based on its own study and one undertaken by the Menlo Park, Calif., engineering research firm Exponent, which has been hired by Toyota, the car maker said it was able to duplicate the result in Toyota vehicles found by David W. Gilbert, a professor at Southern Illinois University-Carbondale who testified at a House hearing. But Toyota said it also created the same response in vehicles made by competitors, which it said rendered Mr. Gilbert's findings misleading.

ギルバート教授がしたようなことをすれば、ほかのメーカーの車でも、同じようなことが起きることがわかった。

"We have reproduced the engine revving and engine speed increase in Toyota's vehicles," Toyota said in a statement dated March 1 and sent to congressional committees. "At the same time, we have also confirmed that a substantially similar kind of engine speed increase phenomenon occurs with the other manufacturers' vehicles."
Toyota said the tests Mr. Gilbert performed would not happen "in the actual market." To achieve Mr. Gilbert's results, Toyota said it had to cut and breach the insulation on two wires.

TOYOTAは、このような急加速は、TOYOTA車だけにかぎったことではなく、ギルバートの行ったようなテスト(=2本の線の絶縁体をはがし、接触させるようなこと)は、通常の状態では起きないと言った。

Mr. Gilbert said he will provide an official response but declined to comment on the findings by Exponent and Toyota. He said he may travel to California to meet with the research concern.

In the last week, Toyota has endured three bruising congressional hearings questioning its belated response to reports of sudden acceleration in its vehicles. While Toyota executives acknowledged the company failed to quickly respond to safety issues in the past, the company has maintained that faults in its electronics are not behind incidents of unwanted acceleration.

TOYOTAは、安全問題に迅速に答えなかったことは認めるものの、電子部品には欠陥はないと主張した。

Consumer safety advocates continue to challenge Toyota on that point, charging that the rise in acceleration reports—which have been linked to 52 deaths—is correlated to the installation of an electronic throttle control system in Toyota and Lexus models beginning in 2002.

消費者安全協会は、52人の死亡について、TOYOTA車との関連を追究する。

Mr. Gilbert, who testified before the House Commerce and Energy Committee Feb. 23, said he was able to replicate sudden acceleration without creating an error code in the vehicle's onboard computer by introducing five volts into the gas-pedal circuitry of a Toyota Avalon. In his report, Mr. Gilbert said his findings "question the integrity and consistency" of Toyota's computers to detect malfunctions.

5ボルトの電圧をかけたら、急加速現象が起きた。

In a 43-page report, Exponent, the research firm hired by Toyota to investigate its vehicles electronics, applied Mr. Gilbert's test to five models including a Honda Accord and a BMW 325i and found all five reacted similarly. Toyota added that it tested three competitor vehicles and found they experienced the same engine revving and speed increase when their electronics were similarly altered.

同じような急加速現象は、ほかのメーカーの車でも報告されている。

"For such an event to happen in the real world requires a sequence of faults that is extraordinarily unlikely," Exponent said in its report.

Toyota spokesman Mike Michels described Mr. Gilbert's research as "misleading and irrelevant." Mr. Gilbert was "gaming the system," Mr. Michels said.

ギルバートの報告は、誤解を招くもの。
また車をもてあそんでいるだけ。

Separately, the National Highway Traffic Safety Administration said Thursday it has received more than 60 complaints from Toyota owners who report they are still experiencing sudden unintended acceleration despite having their vehicle repaired by a Toyota dealer under the car maker's recalls.

TOYOTA のリコール後も、60件の苦情が、国家ハイウェイ安全局(NHTSA)に届いている。

"Officials are contacting each and every consumer to learn more about what they say is happening," the agency said.

現在、調査中。

If it appears that the remedy provided by Toyota isn't addressing the problem, NHTSA said it has the authority to order Toyota to provide a different solution.
"We are determined to get to the bottom of this," said David Strickland, administrator of the auto-safety agency.

国家ハイウェイ安全局(NHTSA)は、TOYOTAに、ほかの解決策を用意するよう、命じている(以上、ウォールス・トリート・ジャーナルより)。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※)
【ニューヨーク時事・3月16日】

トヨタ自動車は15日、米カリフォルニア州サンディエゴ近郊の高速道路で急加速を引き起こしたとされるハイブリッド車「プリウス」について、技術者らが関連部品の徹底的な検査のほか、走行テストなど多岐にわたる検証を行ったものの、車両に急加速を引き起こすような異常は見られなかったとの暫定調査報告をまとめた。

 調査は米道路交通安全局(NHTSA)関係者と米議員らの立ち会いの下、10、11の両日実施された。
トヨタは暫定報告で、

(1)アクセルペダルは正常に機能した。
(2)前輪ブレーキは著しく摩耗していたが、後輪ブレーキとハンドブレーキは良好な状態だった。
(3)正規品のフロアマットは留め金には固定されていなかったが、アクセルペダルを妨害もしくは接触するような状態は確認されなかった。
(4)エンジン点火装置は正常だった。
(5)変速レバーも正常だった。
(6)アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合、エンジン出力が減退する機能も正常に作動した-などと説明した(以上、時事通信より)。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※)
【ワシントン】米下院エネルギー・商業委員会が23日開いたトヨタ自動車の大量リコール(回収・無償修理)問題をめぐる公聴会で、急加速を経験したとして証言したロンダ・スミスさんのトヨタの「レクサスES350セダン」が、現在も使用されており、何のトラブルも起こしていないことが分かった。
米高速道路交通安全局(NHTSA)の広報担当者が24日明らかにした。

●公聴会で証言したロンダ・スミスさん
 
同スポークスマンによれば、NHTSAが先週、同車の新しいオーナーに聞いたところ、「走行距離3000マイル弱のところで購入し、何のトラブルも経験せずに走行距離は2万7000マイルになった」と答えたという。
スミスさんは証言で、2006年にテネシー州のハイウェーで制御不能の急加速に見舞われ、時速100マイル(約160キロ)になった恐怖の経験を涙ながらに語った。
その後、スミスさん夫妻は同車を売却した。

 報告を受けたNHTSAの検査官は、フロアーマットがアクセルペダルに引っかかったことが原因と判断した。
しかしスミスさん夫妻は、フロアーマットのせいではないと主張。スミス夫人は、車が速度を上げる前にクルーズ・コントロール・ライトが点滅したことから、電子制御系の問題と考えている(以上、ウォール・ストリート・ジャーナル)。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※)
 ただ、2005年のNHTSA調査によると、自動車事故の約95%は運転者のミスによるもので、自動車の問題で起こるのは約2%にすぎない。
米自動車工業会のマッカーディ会長は同公聴会で、この報告を引用する予定だ。
同会長はまた、車の衝突データを集めるのにNHTSAがもっと多くの資金を必要としていることを訴える方針だ(以上、ウォールストリート・ジャーナル)。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※)
 先週、米カリフォルニア州のハイウェイで起きたトヨタのハイブリッド車プリウスの急加速事件で、連邦当局の調査によってブレーキに特殊な損耗パターンが見つかり、運転者の説明に疑問が浮かび上がっている。
関係している3人が語った。

 先週8日、サンディエゴ近くのインターステート8号線で青の2008年型プリウスを運転していたジェームズ・サイクス氏(61)は緊急電話をかけて、何もしないのにスピードが時速90マイル(144キロメートル)まで上がったとオペレーターに伝えた。
最終的にはカリフォルニア・ハイウェー・パトロールのパトカーが同車に横付けし、止めることができた。

 サイクス氏は走行中およびその後に、高速走行中に力いっぱいブレーキを踏み込んだと話した。

 しかし、関係者によれば、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)とトヨタの専門家が共同でこの車を調査したが、高速走行中に一定時間力いっぱいブレーキが踏み込まれた痕跡は見つからなかった。

 ブレーキは変色し、損耗が見られたが、その摩擦パターンは運転者が断続的に普通程度の力でブレーキを踏んだことを示唆しており、サイクスさんが言うような踏み込みはうかがえなかったという。

 これ以上の詳細は明らかではない。NHTSA当局者は12日、調査に関するコメントを拒否した(以上、ウォール・ストリート・ジャーナルより)。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 TOYOTA問題 急加速問題 トヨタのリコール リコール問題 南イリノイ大学 デービッド・ギルバート教授 はやし浩司 アクセルとブレーキ トヨタ プリウス 急発進 急加速)


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

●アホの上塗り(How are you ashamed of yourselves, Mr. NHTST, USA?)

To: NHTSA, USA

What has been the "TOYOTA" problem?
Please re-read my article which I wrote in 2010.
In that article, I wrote, "Be ashamed NHTSA!"
I also agein write here, "Be ashamed, NHTSA!"

+++++++++++++++++++++++++

Toyota Cars are not Spacecrafts!
Be ashamed, NHTSA!
Why NASA now?

++++++++++++++++++++

このたび、TOYOTAの「シロ」が、確定した。

まず、YOMIURIの記事から。

+++++++++++++以下、YOMIURI+++++++++++++++

 ラフード米運輸長官は8日の記者会見で、末娘からの問いあわせに“お墨付き”を与えたことを明らかにした。
末娘は、昨年、トヨタ自動車の2011年型ミニバン「シエナ」を購入したという。

 長官は、「娘は決定的な保証を欲しがった。だから、(安全当局に)チェックした上で、『買うべきだ』と答えた」と語った。
「我々が、トヨタ車が安全と感じているという例だ」とも述べた。
長官は昨年2月、議会で「トヨタ車の運転をやめるように」と発言していた。

+++++++++++++以上、YOMIURI+++++++++++++++

●ラフード米運輸長官

 こんな記者会見程度で、TOYOTAが被った損害が、解消できるのか?
それで責任を果たしたことになるのか。
このラフード米運輸長官は、アホ中のアホ。
TOYOTA車に、宇宙線をあててまで、欠陥を探し出そうとした、その張本人である。
「車に、宇宙線」だぞ。
それもNASAと協力して?!

 ラフード米運輸長官は、「論理学」の「ロ」の字も知らない、アホ。
アホ長官。

●2010年に書いた原稿より

 昨年(2010)に、私が書いた原稿を、もう一度、よく読んでみてほしい。
ここに書いた「アホ」の意味が、よくわかってもらえるはず。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●TOYOTA車は、宇宙船ではない!(Re-written on April 1st)
(改作・10-04-01)

Toyota Cars are not Spacecrafts!
Be ashamed, NHTSA!
Why NASA now?

(2日前の3月30日に書いた、「TOYOTA車は、宇宙線ではない」の私の原稿が、あちこちのサイトで紹介され、今までにない波紋を広げている。
その原稿を補足してみる。)
2010年4月1日。

++++++++++++++++++++

交通事故の95%は、運転手の操作ミスによるもの。
そのうちの何割かは、アクセルとブレーキの不適切な操作によるもの。
ところで、こんな仰天ニュースが、読売新聞に載っていた。
そのまま紹介させてもらう。

+++++++++++以下、読売新聞、2010-3-30日++++++++++

【ワシントン=岡田章裕】トヨタ自動車の車の急加速問題で、米航空宇宙局(NASA)と全米科学アカデミー(NAS)が、米高速道路交通安全局(NHTSA)の要請を受けて事故原因の調査に乗り出すことが30日、明らかになった。

 米ワシントン・ポスト紙が報じた。

 トヨタ車の急加速問題では、ラフード米運輸長官が2月に電子制御系の調査を数か月かけて行う方針を表明したが、事故原因は特定されていない。放射線などが電子制御系に影響を与えているとの見方もあり、NHTSAは両機関の協力を得てより科学的な調査を行う考えだ。

+++++++++++以上、読売新聞、2010-3-30日++++++++++

●悪玉づくり

 米高速道路交通安全局(NHTSA)は、何としても、TOYOTA車を、悪玉に仕立てあげたいらしい。
つまり引くに引けなくなった。
そこで今度は、NASAに事故調査依頼したという。
「放射線などが電子制御系に影響を与えているとの見方もある」とか?

 ハア~~~?

 電子制御装置を使用していない車など、いまどき、ない。
何らかの形で、使用している。
TOYOTA車だけが、電子制御装置を使用しているわけではない。
仮に放射線が電子制御装置に影響を与えるとするなら、すべての車に影響を与えるはず。
また与えるとしたら、平均して、すべての車に影響を与えるはず。
すべてのTOYOTA車に影響を与えるはず、でもよい。

 つまりすべてのTOYOTA車が、急加速現象を起こすはず。
そこでまたまた論理学の話。

●疑問

(1)「放射線が影響を与える」というのなら、(仮にそれがわかったとしても)、では、その放射線とやらは、どこから発せられたのか。

そこまで解明しなければならない。
仮に宇宙からの放射線ということであれば、すべての車にまんべんなく、影響を与えるはず。
アメリカを走るTOYOTA車全体が、急加速現象を起こしてもおかしくない。

(2)この発想は、絶縁体をはがして、電線をショートさせてみた、どこかのアホ教授のそれと、どこもちがわない。

「通常では起こりえない状態を人為的に作り、それでもって、急加速の原因」と。
もしこんな手法がまかり通るなら、あちこちの電線を切ってつないでみればよい。
それでおかしくならない車など、ない!
つまりバカげている。

(3)米航空宇宙局(NASA)と全米科学アカデミー(NAS)に、調査を依頼したとか?

TOYOTA車は、宇宙船ではない。
地上を走る車である。
素人の私でも、放射線が、(強弱の程度にもよるのだろうが)、電子制御装置に影響を与えるかもしれないという程度のことは、おおかた予想がつく。
もしそうなら、さらに宇宙線の影響を受けやすい、航空機はどうなのかという問題がある。
もし「YES」という結果が出たら、車の心配より、飛行機やミサイルの心配をしたほうがよい。

(4)仮に「YES」という調査結果が出たとしても、それでもって、急加速現象の証拠とはならない。

もしこんな論法がまかりとおるなら、この先、運転の操作ミスで事故を起こした人は、こぞって、放射線影響説を唱えるようになるだろう。
「運転ミスではない」と。

●論理学(必要・十分条件)

 もう一度、論理学の世界で、この問題を考えてみたい。
つぎの問題を考えてみてほしい。

【問】

 ここに4枚のカードがある。
表には、(△)か(□)が描いてある。
『表が(△)のときは、裏には赤の(●)が、かならず描いてある』。
このことが正しいことを証明するために、あなたはつぎの4枚のカードのうち、どれをめくってみるか。

1枚目……(△)
2枚目……(□)
3枚目……赤の(●)
4枚目……青の(●)

 単純に考えれば、1枚目と3枚目をめくればよいということになる。
1枚目をめくってみて、赤の(●)。
3枚目をめくってみて、(△)。

 しかしこれでは先の命題を、正しいと証明したことにはならない。
1枚目をめくったとき、裏に赤の(●)があれば、命題の条件に合致する。
3枚目の赤の(●)をめくってみたときも、そうだ。
表に(△)があれば、命題の条件に合致する。
が、これでは十分ではない。
だからといって、「(△)のカードの裏は、赤の(●)」ということが、証明されたわけではない。
つまり先の命題が、正しいことを証明したことにはならない。

 この命題が正しいと証明するためには、この命題はまちがっていない
ことを明らかにしなければならない。
が、その前に書いておかねばならない。
3枚目は、めくっても意味はない。
仮に3枚目をめくったとき、表に(△)が描いてなくても、(つまり(□)であったとしても)、この命題の証明には、影響を与えない。

 では、どれをめくればよいのか。

 1枚目をめくって、赤の(●)が出てくることは、命題の証明には必要。
しかし十分ではない。
そこでこの命題はまちがっていないことを証明しなければならない。
それを決定するのは、4枚目のカードということになる。
4枚目は青の(●)。
もしこのカードをめくってみて、(△)が出てこなければ、この命題はまちがっていることになる。
そこで4枚目をめくってみる。
表に(△)が出てくる。
この段階ではじめて、命題は、まちがっていないということになる。

 これが「論理」である。

●必要・十分

 話を戻す。

 「放射線が、TOYOTAの車の電子機器に影響を与える」ことを証明するためには、TOYOTAの車に、放射線を照射して、不具合を起こすだけでは足りない。
「必要な実験」かもしれないが、「十分」ではない。
ほかのメーカーの車にも、照射してみなければならない。
つまり「ほかの車では、何ともなかった」ということを証明しなければならない。

(いまどき何らかの形で、電子機器を搭載していない車は、ない。)
さらに、もし放射線が原因であるとするなら、(放射線というのは、すべてのTOYOTA車に、まんべんなく降り注いでいるものだから)、「なぜ特定の車だけに、影響が出たのか」も証明しなければならない。

まだある。

「どうしてアメリカのTOYOTA車だけに、集中的に影響を与えたか」についても、証明しなければならない。
そこまで証明して、はじめて、「十分」となる。

 また仮に放射線が原因であったとしても、そこまで予測可能であったかという問題も残る。
私もコンピュータを使うようになって、すでに35年になる。
コモドール社のPETの時代から、使っている。
が、今にいたるまで、一度だって、「放射線の影響」など、考えたこともない。
パソコン雑誌を書かさず読んでいるが、それが話題になった記事を見たこともない。

 「放射線」という言葉は、いったい、どこから出てきたのか?

●振り上げた拳(こぶし)

 調査が進むにつれて、話がおかしくなってきた。
米高速道路交通安全局(NHTSA)は、ふりあげた拳(こぶし)を、おろすにおろせなくなってしまった。
そこで言うに事欠いて、今度は、NASAに調査依頼?

 バカげているというか、常軌を逸している。
もし米高速道路交通安全局(NHTSA)が調査すべきことがあるとするなら、両足を、アクセルとブレーキにかけて走っているドライバーが、アメリカには、何%いるか、だ。
飲酒運転をしているドライバーの数や、携帯電話をかけながら走っているドライバーの数でもよい。

 最後に、現在、TOYOTAのハイブリッド車は、アメリカだけで、600万台以上も走っている。
そのうちの数百台に急加速現象が起きたという。
が、全体からみれば、1万分の1。
0・01%!
事故の95%は運転手の運転操作ミスという数字は、いったい、どうなるのか。
先にも書いたように、その大部分は、アクセルとブレーキの踏みまちがいによるもの。
アクセルとブレーキを踏みまちがえれば、どんな車だって、急加速する。

●統計的調査(補足)

 ここで私は、冗談ぽく、「両足を、アクセルとブレーキにかけて走っているドライバーが、アメリカには、何%いるか」を調べたらよいと書いた。
しかしこれは冗談ではない。

 たまたま昨日も、近くのTOYOTAの販売会社のディーラーの人と話した。
その人(50歳くらい)も、こう言っていた。
「アクセルとブレーキを同時に踏んで運転するなどということは、日本では考えられない」と。
つまり車の運転の仕方が、日本とアメリカとでは、ちがうらしい、と。

 そこでこんなことを調査してみたらどうだろう。

(1)両足を乗せて運転する人の割合(%)と、急加速問題が起きた割合(%)。

 たとえばA国では、両足を乗せて運転する人が、10%いたとする。
そしてそのA国では、TOYOTA車につき、100件の急加速現象が起きたとする。
割合が、全体の、0・01%だったとする。
これが基礎データ。

 つぎにB国について調べる。
B国では、両足を乗せて運転する人が、5%いたとする(A国の10%の半分)。
同じようにB国でも急加速現象が起きたとする。
そのときその割合が、0・01÷2(半分)=0・005%と同じか、かぎりなくその数値に近ければ、急加速現象は、TOYOTA車の欠陥ではなく、運転の仕方に原因があるということになる。

 同じように、(2)TOYOTA車における、運転操作ミスによる交通事故の割合(%)と、ほかのメーカーにおける、運転操作ミスによる交通事故の割合(%)でもよい。

●車の欠陥

 交通事故の95%は、ドライバーの運転操作ミスによるものだという(米高速道路交通安全局(NHTSA))。
残りの5%が、車の欠陥によるものということになる。

 そこで改めて数字を拾ってみる。
 現在、アメリカでは、600万台のTOYOTAのハイブリッド車が走っている。
うち数百台が急加速現象を起こし、事故につながった可能性があるという(米高速道路交通安全局(NHTSA))。
仮に600台としても、0・01%。

 もし私が米高速道路交通安全局(NHTSA)の幹部なら、TOYOTAの車を問題にする前に、車の車検制度を考える。
私の二男もアメリカで学生をしているころ、車を買った。
が、ドアを満足に開けることさえできなかった。
そういう日本では考えられないような車が、アメリカでは、平気で走っている。
どうしてそういうことを、問題にしないのか。

 さらにドライバーの教育問題もある。
アメリカでは、高校生のとき、授業のひとつとして、運転教習を受け、免許を手にしている。
どういう教習をしているのかは知らないが、そのあたりにまで一度、メスを入れてみる必要があるのでは?

●放射線?

 それにしても、今度は、「放射線」というところがすごい!
その少し前にも、TOYOTAのディーラーの人と話したが、この日本では、急加速問題は起きていないという。

(このところ車の買い換えもあって、たびたびTOYOTAの販売会社に、足を運んでいる。)

つまり放射線なるものは、どうして日本には降り注がないのか、そのあたりもきちんと証明しなければならない。
(あるいは大病院の放射線照射ルームの近くで、そういう事故が多発したというデータでもあれば、話は別だが……。)

 また論理学の世界で考えるなら、先にも書いたように、「放射線が、電子制御装置に影響を与える」というだけでは、十分ではない。
「ほかの車の電子制御装置が、なぜ影響を受けないか」ということまで証明して、はじめて十分となる。
これ、称して、「必要・十分条件」という。
(私たちが子どものころは、こんなことは、中学校で学んだぞ!)

●だいじょうぶか、アメリカ!

 私は、今度ほど、アメリカ人の脳みその程度を疑ったことはない。
また調査依頼を受けたNASAもNASA。
そのあたりの情報は、すでにもっているはず。
改めて調査するまでもなく、その情報を公開したらよい。

 なお私なら放射線より先に、たとえば静電気とか、稲妻とか、あるいは走行中の振動が与える影響について調べる。
ついでに肉食人種たちが出す、あの臭いおならでもよい。
さらに悪霊のたたりでもよい。
一度、そのあたりも、調査してみてほしい。

 NASAに調査依頼するよりは、スカリーとモウルダーに依頼したほうがよいのでは?
これぞまさしく、X-File!

 ……というのは、少し書き過ぎということはわかっている。
先に「どこかのアホ教授」とも書いた。
しかしアホはアホ。
そういう常識では考えられないような実験を真に受け、それでもって、「急加速現象が証明できた」とした、米高速道路交通安全局(NHTSA)も、アホ。
まともに相手にするのもバカバカしいほど、常識をはずれている。
だから「アホ」と書いてしまう。

言葉は汚いが、私はそれ以外の言葉を思いつかない。

(はやし浩司 ラフード米運輸長官 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 トヨタ車の急加速問題 米高速道路交通安全局(NHTSA) NASA 放射線の影響 放射線と電子制御装置 宇宙線と電子制御装置 影響 TOYOTA ハイブリッド車)

●終わりに

 ラフード米運輸長官は、こう言ったという。
「娘は決定的な保証を欲しがった。だから、(安全当局に)チェックした上で、『買うべきだ』と答えた」と。

 それに応じて、日本の経団連は、「安全性のお墨付きをもらった」とはしゃいでいる。
が、これもおかしい。
日本の車、社会、経済に与えた影響は、計り知れない。
それをさておき、「お墨付き」とは?
どうして日本は、ここまで隷属するのか。
シッポを振るのか。
本来なら、「コノヤロー!」と激怒し、損害賠償を請求してよい事案である。
どうしてそれをしないのか?

 つまりラフード米運輸長官のこの程度のリップサービスで、日本人のあのときの(怒り)をご破算にしてすませてはいけない。
またそれですむような話ではない。


Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【結論】

 「スーパー・マルチタースク人間」かどうかは、運転中だけのテストではわからない。
スーパー・マルチ・タースク人間と言えるためには、ほかの分野でのテストでも、それが証明されなければ、ならない。

 自動車の運転のような、慣れによって自動化できる技術を尺度にし、それ以外の作業ができるからといって、マルチ人間ということにはならない。

 従って、ユタ大学が行った、この実験とその結果は、「C」マーク。
「アメリカの大学」「教授」「大学がした実験」という言葉に、幻想をもってはいけない。
またそういう権威付けにだまされてはいけない。

(はやし浩司 David Gilbert South Illinois Fake はやし浩司 Jason Watson David Strayer 家庭教育 ニセ科学 エセ論文 偽論文 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 スーパーマルチ人間 スーパータスカー はやし浩司 マルチ型人間 シングルマルチ TOYOTA プリウス 論理の穴 論理の矛盾 論理学 はやし浩司 必要十分条件 はやし浩司 Super Tasker スーパータスク人間 スーパータスク型人間 はやし浩司 マルチ人間)2012/03/06まとめ


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ひさしぶりに民宿に一泊

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

明日は、講演。
それを理由に、今夜は、隣町のA町に一泊。
浜松市の自宅から、東名高速道路を経由して、2時間30分。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●TAMIYAの「戦艦大和」

 ところで今日、TAMIYAの戦艦大和が届いた。
定価は2万4000円前後だが、AMAZONで買ったら、1万6000円前後だった。
知る人ぞ知る、プラモデルの最高傑作。
超大型モデル。
縮尺は、350分の1。

 学生時代から、「一度は……」と思っていた。
「一度は作ってみたい」と。
とうとうその夢が、実現した。
息子に手伝ってもらえば、できるはず。

●宿にて

 エアコンを最高の31度に設定した。
それから半時間。
やっと部屋の中が暖かくなってきた。
どこか風邪ぽい?
おかしな寒気を感ずる。
部屋に入ったときから、水鼻が出るようになった。

 で、目下、インフルエンザが、大流行中。
警戒するに越したことはない。
今年、私は予防接種をしていない。
ワイフや息子はしたが、私はできなかった。
いつもの医院へ行ったら、「もう在庫がありません」と。

 気をつけよう。

●旧市街

 通りは、「X町通り」となっている。
部屋は2階。
通りから、ひっきりなしに街の騒音が聞こえてくる。
削岩機がコンクリートを削る音。
そんな音も、時折、遠くから聞こえてくる。

 どの店も元気がない。
店というより、通りに元気がない。
そんな通りを、車がザザーッ、ザザーッと行ったり来たりしている。
その音が、嵐の日の、窓ガラスを叩きつける雨の音のよう。

 その商店街通り。
家と家の隙間がない。
この街並みは、故郷の美濃町と同じ。
道に面した窓からだけ、外の明かりが入ってくる。
私は高校を卒業するまで、こういう街中に住んでいた。
懐かしさがこみあげてきた。

 ……そんなことを思い出していた。
眠くなる目を、懸命にこらえながら……。

●「信ずる」

 子どもを信ずるということは、どういうことなのだろう。
たとえば夫婦や恋人どうしなら、「疑わない」ということ。
が、相手が子どものばあいは、ニュアンスがややちがう。

 あえて定義するなら、「能力を認める」ということ。
というのも、「愛する」とか、「信ずる」とかいうが、中身が、きわめてあいまい。
抽象的。
「子どもを信じなさい」と言われた親だって、困る。
「どうすればいいの?」と。

 そこで私は、こう考えた。
「信ずることは、子どもの能力を認めること」と。

●「能力を認める」

 この私も、母に、泣かれたことがある。
私が「幼稚園の先生になる」と言ったときのことだった。
が、あのとき母だけでも、私を信じてくれていたら、そののちの私の人生は、大きく変わっていただろう。
母を責めているのではない。
母は母で、当時の常識として、そう言った。

 その「信ずる」。
私の能力、つまり、能力がもつ方向性、それを認めてほしかった。
それでここに書いたように、「信ずること」イコール、「能力を認めること」と考えるようになった。

●公務員の給料、8%削減?

 Yahooニュースは、つぎのように伝える。

『……国家公務員の給与を引き下げる臨時特例法案をめぐり、民主、自民、公明3党は25日午前、国会内で実務者協議を開いた。
民主党は今年3月から平均0.23%引き下げる人事院勧告(人勧)を実施したうえで、同4月からさらに平均7.8%を上乗せし、計平均8.03%減額する修正案を提示』(ヤフーNEWS)と。

 しかし問題は、給料ではなく、「手当」。
1人ひとりの公務員に責任があるわけではないが、「手当」にメスを入れないかぎり、ただのザル法案。
職種によっては、20~30種類もの手当はつくのがある。
その手当の額が大きい。

役人のことだから、あの手この手で、法案を骨抜きにしてしまうはず。
今までも、ずっとそうだった。
「減額された分は、手当で補てんします」と。

 それに今ごろ、8%!

 私の親しい友人(H市市役所勤務)は、すでに15年以上も前に、こう言っていた。
「私ら、本当に、公務員になっていてよかったです」と。
物価はさがる。
給料はさがらない。
職を失う心配は、ゼロ。
退職金も年金も、満額!

 今では同じ職種でも、公務員と民間とでは、2倍近い開きがある(「週刊文春」)。
さらにこんな謀略も……。

●年収500万円

 今度から、年収が500万円以上あるときは、年金が減額されることになったという。
まだ法案が通過したとは聞いていないが、たぶん、そうなるだろう。

 しかし年金といっても、どの年金をいうのか。
もしそれが基礎年金(国民年金)のことをいうなら、これほどまでにずるい謀略はない。
こういうこと。

 この先、日本経済は左前になる。
よくなるなどということは、考えられない。
そのときこの日本を、猛烈なインフレが襲う。
(=円の価値がさがる。)
現在、500円のラーメンが、1000円とか、2000円とかになる。
ハイパーインフレが日本を襲えば、タクシーの初乗り代が、1万円になることも考えられる(経済雑誌ほか)。
当然、その分だけ、名目上の給料はあがる。

 大卒の初任給が、年収にして500万円とか、そうなる。
もしそうなったら、年金は、どうなるか。
先の法案が通れば、年金が自動的に減らされることになる。

 現在の今は、「500万円もあれば、減額されても、しかたない」ということになる。
が、2年後、あるいは3年後には、そんなことは言っておれないだろう。

 「だから今のうちに、法案を通しておけ」と。
つまり先手を打った(?)。
それにしても、官僚の考えることは、ずるい。

●眠い

 午後から眠かったが、夕食後、眠気がぐんとました。
「横になろうか……」、
「もう少し起きていようか……」、
……目下、思案中。

●下宿

 「金沢の下宿がこうだった」と私。
間取りは、8畳間。
下宿では、その8畳間をベニア板で2つに仕切り、2部屋としていた。
今の若い人たちにすれば、想像もつかないだろう。
質素な部屋だった。
電気も、天井に1灯、蛍光灯があるだけ。
冷房も暖房もなし。
小さなコタツだけ。

 そんな下宿に、2年間いた。
3年生になるとき、別の下宿に移ったが、それまでの下宿より、さらに劣悪だった。
が、下宿代が下宿代だったから、文句は言わなかった。
2食付で、9000円(1年入学時)~1万6000円(4年卒業時)。
そのように記憶している。

●R町

 夕食後、扁桃腺が痛くなった。
いつもならアスコルビン酸の原末をもって歩く。
が、今日は、忘れた。

 郊外のドラグストアまで車で行く。
そこでアスコルビン酸と葛根湯のドリンク剤を買う。
私のばあい、アスコルビン酸でうがいをすると、痛みは消える。
うがいするとき、しみるような痛みを感ずるときもある。
が、そのあと、スーッと痛みが消える。
(あくまでも私のばあいの治療法。
ぜったいにマネをしないように!)


●不景気

 先日も、浜松市内で弁当店を経営している、F氏がこう言った。
「不景気ですね」と。
会うたびに、そう言う。

 こういう小さな町に来てみると、それが痛いほど、よくわかる、
不景気なら不景気でよい。
が、日本は、20年前を境に、それ以前の日本へと後退している。
このままでは、戦後直後の日本に逆戻りしてしまう。

 この宿にしても、40年前の下宿屋にそっくり。
私は毎日、毎晩、ただひたすら勉強したのは、勉強が好きだったからではない。
勉強以外にすることがなかった。
遊ぶ、お金もなかった。

●「団塊の世代は敵」

 若い人たちから見れば、日本の繁栄を食いつぶしたのは、私たち団塊の世代ということになる。
2チャンネルの投稿を読んでいると、それがよくわかる。
一方、団塊の世代は、(私を含めての話だが)、そうは思っていない。
「この日本を支えてきたのは、私たち」という自負心が強い。
ただひたすら、企業戦士となり、一社懸命でがんばってきた。
家庭を犠牲にした人も多い。

 この意識のズレを理解するためには、視点を一度、若い人たちの中に置いてみる必要がある。

●飽食と贅沢(ぜいたく)
 
現在の20代、30代の人たちが生まれたころは、日本経済はまさにバブル経済の真っ最中。
子どもが生まれると、祖父母までやってきて、蝶よ、花よともてはやした。
まさに飽食と贅沢。
それが当たり前の世界だった。
七五三の祝いに、ホテルや料亭を借り切って祝う家も、少なくなかった。

 が、こうした育児観を批判する人もいるには、いた。
私もその1人だった。
当時、書いた原稿がどこかにあるはず。
探してみる。

2作、つづけて紹介する。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●「費用もかえって、安いのじゃないかしら?」

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

七五三の祝いを式場で?

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●費用は一人二万円

 テレビを見ていたら、こんなシーンが飛び込んできた。
何でも今では、子どもの七五三の祝いを、ホテルかどこかの式場でする親がいるという。
見ると、結婚式の花嫁衣裳のような豪華な着物を着た女の子(6歳ぐらい)が、中央にすわり、これまた結婚式場のように、列席者がその前に並んでいた。

費用は一人二万円くらいだそうだ。
レポーターが、やや皮肉をこめた言い方で、「(費用が)たいへんでしょう」と声をかけると、その母親はこう言った。
「家でするより楽で、費用もかえって、安いのじゃないかしら」と。

●ため息をついた私と女房

 私と女房は、それを見て、思わずため息をついた。
私たちは、結婚式すらしてない。
と言うより、できなかった。
貯金が一〇万円できたとき、(大卒の初任給がやっと七万円に届くころだったが)、私が今の女房に、「結婚式をしたいか、それとも香港へ行きたいか」と聞くと、女房は、「香港へ行きたい」と。それで私の仕事をかねて、私は女房を香港へ連れていった。それでおしまい。

実家からの援助で結婚式をする人も多いが、私のばあい、それも望めなかった。
反対に私は毎月の収入の約半分を、実家へ仕送りしていた。

 そののち、何度か、ちょうど私が三〇歳になるとき、つぎに四〇歳になるとき、「披露宴だけでも……」という話はあったが、そのつど私の父が死んだり、女房の父が死んだりして、それも流れてしまった。
さすが五〇歳になると、もう披露宴の話は消えた。

●「何か、おかしいわ」

 その七五三の祝いを見ながら、女房がこう言った。
「何か、おかしいわ」と。
つづけて私も言った。
「おかしい」と。
すると女房がまたこう言った。
「私なら、あんな祝い、招待されても行かないわ」と。
私もそれにうなずいた。

いや、それは結婚式ができなかった私たちのひがみのようなものだったかもしれない。
しかしおかしいものは、おかしい。

 子どもを愛するということ。
子どもを大切の思うということ。
そのことと、こうした祝いを盛大にするということは、別のことである。こうした祝いをしたからといって、子どもを愛したことにも、大切にしたことにはならない。
しないからといって、子どもを粗末にしたことにもならない。

むしろこうした祝いは、子どもの心をスポイルする可能性すらある。
「自分は大切な人間だ」と思うのは自尊心だが、「他人は自分より劣っている」と思うのは、慢心である。
その慢心がつのれば、子どもは自分の姿を見失う。
こうした祝いは、子どもに慢心を抱かせる危険性がある。

 さらに……。
子どもが慢心をもったならもったで、その慢心を維持できればよいが、そうでなければ、結局はその子ども自身が、……? 
この先は、私の伯母のことを書く。

●中途半端な人生

 私の友人の母親は、滋賀の山村で生まれ育った女性だが、気位の高い人だった。
自転車屋の夫と結婚したものの、生涯ただの一度もドライバーさえ握ったことがない。
店の窓ガラスさえ拭いたことがないという。
そういう女性がどうこうというのではない。
その人はその人だ。
が、問題はなぜその女性がそうであったかということ。
その理由の一つが、その女性が育った家庭環境ではないか。

その女性は数一〇〇年つづいた庄屋の長女だった。
農家の出身だが、子どものころ畑仕事はまったくしなかったという。
そういう流れの中で、その女性はそういう女性になった。

●虚栄の世界で

 たとえばその女性は、医師の妻やその町のお金持ちの妻としか交際しなかった。
娘と息子がいたが、医師の娘が日本舞踊を習い始めたりすると、すぐ自分の娘にも日本舞踊を習わせた。
金持ちの娘が琴を学び始めたりすると、すぐ自分の娘にも琴を習わせた。
あとは一事が万事。

が、結局はそういう見栄の中で、一番苦しんだのはその女性自身ではなかったのか。
たしかにその女性は、親にかわいがられて育ったのだろうが、それが長い目で見てよかったのかどうかということになると、それは疑わしい。
結局友人の母親は、自転車屋のおかみさんにもなれず、さりとて上流階級の奥様にもなれず、何とも中途半端なまま、その生涯を終えた。

●子どもはスポイルされるだけ?

 話を戻すが、子どものときから「蝶よ、花よ」と育てられれば、子ども自身がスポイルされる。
ダメになる。
それだけの財力と実力がいつまでもともなえば、それでよいが、そういうことは期待するほうがおかしい。
友人の母親のような末路をたどらないとは、だれにも言えない。

 で、その女性にはつづきがある。
その女性は死ぬまで、家のしきたりにこだわった。
五月の節句になると、軒下に花飾りをつけた。
そして近所に、甘酒を配ったりした。
家計は火の車だったが、それでもそういうしきたりはやめなかった。
友人から、「ムダな出費がかかってたいへん」という苦情が届いたこともある。

●子どもというのは皮肉なもの

 子どもというのは不思議なものだ。
お金や手間をかければかけるほど、ダメになる。
ドラ息子化する。
親は「親に感謝しているはず」と考えるかもしれないが、実際には逆。

 一方、子どもは使えば使うほど、すばらしい子どもになる。
苦労がわかる子どもになるから、やさしくもなる。
学習面でも伸びる。
もともと勉強には、ある種の苦痛がともなう。
その苦痛を乗りこえる忍耐力も、そこから生まれる。
「子どもを育てる」という面では、そのほうが望ましいことは言うまでもない。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

●ただのやさしい、お人よしのおばあちゃん?

子どもに与えるお金は、100倍せよ

●年長から小学2、3年にできる金銭感覚

 子どもの金銭感覚は、年長から小学2、3年にかけて完成する。
この時期できる金銭感覚は、おとなのそれとほぼ同じとみてよい。
が、それだけではない。
子どもはお金で自分の欲望を満足させる、その満足のさせ方まで覚えてしまう。
これがこわい。

●100倍論

 そこでこの時期は、子どもに買い与えるものは、100倍にして考えるとよい。
100円のものなら、100倍して、1万円。
1000円のものなら、100倍して、10万円と。
つまりこの時期、100円のものから得る満足感は、おとなが1万円のものを買ったときの満足感と同じということ。
そういう満足感になれた子どもは、やがて100円や1000円のものでは満足しなくなる。
中学生になれば、1万円、10万円。さらに高校生や大学生になれば、10万円、100万円となる。
あなたにそれだけの財力があれば話は別だが、そうでなければ子どもに安易にものを買い与えることは、やめたほうがよい。

●やがてあなたの手に負えなくなる

子どもに手をかければかけるほど、それは親の愛のあかしと考える人がいる。
あるいは高価であればあるほど、子どもは感謝するはずと考える人がいる。
しかしこれはまったくの誤解。
あるいは実際には、逆効果。

一時的には感謝するかもしれないが、それはあくまでも一時的。
子どもはさらに高価なものを求めるようになる。
そうなればなったで、やがてあなたの子どもはあなたの手に負えなくなる。

 先日もテレビを見ていたら、こんなシーンが飛び込んできた。
何でもその朝発売になるゲームソフトを手に入れるために、60歳前後の女性がゲームソフト屋の前に並んでいるというのだ。
しかも徹夜で! そこでレポーターが、「どうしてですか」と聞くと、その女性はこう答えた。
「かわいい孫のためです」と。

その番組の中では、その女性(祖母)と、子ども(孫)がいる家庭を同時に中継していたが、子ども(孫)は、こう言っていた。

「おばあちゃん、がんばって。ありがとう」と。

●この話はどこかおかしい

一見、何でもないほほえましい光景に見えるが、この話はどこかおかしい。
つまり1人の祖母が、孫(小学五年生くらい)のゲームを買うために、前の晩から毛布持参でゲーム屋の前に並んでいるというのだ。
その女性にしてみれば、孫の歓心を買うために、寒空のもと、毛布持参で並んでいるのだろうが、そうした苦労を小学生の子どもが理解できるかどうか疑わしい。
感謝するかどうかということになると、さらに疑わしい。

苦労などというものは、同じような苦労した人だけに理解できる。
その孫にすれば、その女性は、「ただのやさしい、お人よしのおばあちゃん」にすぎないのではないのか。

●釣竿を買ってあげるより、魚を釣りに行け

 イギリスの教育格言に、『釣竿を買ってあげるより、一緒に魚を釣りに行け』というのがある。
子どもの心をつかみたかったら、釣竿を買ってあげるより、子どもと魚釣りに行けという意味だが、これはまさに子育ての核心をついた格言である。
少し前、どこかの自動車のコマーシャルにもあったが、子どもにとって大切なのは、「モノより思い出」。
この思い出が親子のきずなを太くする。

●モノに固執する国民性

日本人ほど、モノに執着する国民も、これまた少ない。
アメリカ人でもイギリス人でも、そしてオーストラリア人も、彼らは驚くほど生活は質素
である。
少し前、オーストラリアへ行ったとき、友人がくれたみやげは、石にペインティングしたものだった。
それには、「友情の一里塚(マイル・ストーン)」と書いてあった。

日本人がもっているモノ意識と、彼らがもっているモノ意識は、本質的な部分で違う。そしてそれが親子関係にそのまま反映される。

 さてクリスマス。
さて誕生日。
あなたは親として、あるいは祖父母として、子どもや孫にどんなプレゼントを買い与えているだろうか。
ここでちょっとだけ自分の姿勢を振りかってみてほしい。

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 七五三 祝い ホテル 結婚式 子どもの金銭感覚 金銭教育 はやし浩司 七五三の祝い 飽食と贅沢 自分を見失う子ども 子供 はやし浩司 釣り竿を買ってやるより 寒空に並ぶ祖母)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●神国日本

 20代、30代の人たちの目から見れば、こうなる。
「日本の繁栄を食いつぶしたのは、団塊の世代」と。
少なくとも、私たち団塊の世代に感謝している若い人は、いない。
それはちょうど、私たち団塊の世代が、戦時中、戦争に行った人に感謝していないのとよく似ている。
むしろ逆で、「どうしてあんなバカな戦争をしたのだ」と、非難する。

 当時の人たちは、国策として洗脳※されていたとはいえ、「神国日本」のために、命をかけた。
戦った。

(注※……私たちは常に国家によって、洗脳されている。
私にもこんな経験がある。

 オーストラリアへ留学生として渡ったときのこと。
オーストラリア人の学生がこう聞いた。
「日本ではなぜ、軍事教育をしているのか?」と。
そこで私が「していない!」と断言すると、こう言った。

「日本の男子学生は、みな、陸軍服(学生服)を着ている。
女子学生は、水兵服(セーラー服)を着ている。
それに軍隊ももっているではないか」と。

 そこで私が、「あれは軍隊ではない。セルフ・デフェンス・アーミィ(自己防衛隊)だ」と言うと、みなが、ドッと笑った。
「どこの国の軍隊が、自国を守らないということがあるか」と。

 私は「自衛隊は軍隊ではない」と教えられていた。
つまりそのように洗脳されていた。)

●感謝

 だから……というわけでもないが、現在の高校生や大学生は、親に感謝などしない。
高校生で、親に感謝しながら高校へ通っている子どもは、ほぼゼロ。
大学生でも、少ない。
それもそのはず。

 子どもたちは幼いころから、「勉強しろ」「勉強しろ」と尻を叩かれている。
だからこう言う。
「親がうるさいから、大学へ行ってやる」と。

 私の3人の息子たちにしてもそうだ。
ごく平均的な高校であり、大学生だったと思う。
思うが、このかた、ただの一度も、私に感謝の念を伝えたことがない。
親の私は、老後の貯蓄を切り崩して、学費を工面した。
が、そんな親の気持ちや苦労など、どこ吹く風。
私が新しいパソコンを買ったときも、息子の1人は、私にこう言った。

「無駄づかい、するな!」と。

 私が自分で働いて、自分で買ったパソコンである。
それについても、そう言う。

●意識

 結局は意識の問題ということになる。
その意識が、180度、ズレている。

 が、私たちは私たちの意識を基盤にして、ものを考える。
「私たちがこうだから……」と。
つまり「子どもたちには、これだけのことをしてやったのだから、内心では感謝しているはず」と。
私のワイフも、ときどき、そう言う。
が、残念ながら、私の息子というより、現在の若い世代の人たちには、そういう意識は、まったくない。

 意識というのは、そういうもの。
シロか、クロか。
それしかない。
むしろ逆恨みされる。
「この日本をダメにしたのは、パパたち、団塊の世代」と。

それともあなたは、戦時中、戦争に行き、日本のために戦争をしたあの世代に、感謝しているとでも言うのだろうか。

●グチ

 悲観的なことを書いた。
が、こうした町に泊まってみると、それがよくわかる。
本来なら、今、マレーシアやインドネシアに立っている高層ビルが、この町にあってもおかしくない。
が、それがない。
どこにも、ない。

 立派な建物といえば、どこかのゼネコンが請け負った公共施設だけ。
本来なら……と書きたいが、この先は、グチになるだけ。
書いても意味がない。

 ただこういうことは言える。

 一見、華々しく見える日本経済だが、現状を知りたかったら、こうした町の、こうした民宿に泊まってみることだ。
ここに今、日本の現状がある。

●講演

 鼻水は少し出るが、風邪の症状は収まったようだ。
よかった!
明日は、講演。
が、私は妥協しない。

 どんな小さな町の講演であっても、手を抜かない。
真剣勝負。
そう言えば、先ほど、携帯電話に、電話がかかってきた。
N市の教育委員会の人からのものだった。
来月、そこで講演をすることになっている。

それについて、要するに、「ふつうの講演をしてほしい」ということらしい。
先週、私は、こんな演題をつけた。
「六諏輪廻の……闇路に迷う愚痴親父」と。
それがまずかった?

 「改めて、書き直します」と返事を書いた。

●就寝

 そろそろ眠くなってきた。
ワイフは、すでに寝支度を整えている。
私も、先ほど、歯を磨いた。

 ……長く通った歯科医院が、閉鎖され、すでに1年以上になる。
今度から、K歯科医院に通うつもりでいる。
私の教え子が、その医院で、歯科医師をしている。
楽しみなような、恐いような。
「あのときの恨み、今、はらす……」と、グサリとやられるかもしれない。

 ……学生時代を久々に思い出した。
あのころもこうして徹夜でパソコンを叩いていた……というのは、ウソ。
当時はまだ、パソコンはなかった。
工学部に、電子計算機というのは、あった。
教室1部屋を占めるほど大型のもので、窓の外からのぞくと、紙テープがバラバラと音をたてて飛び出していた。
それを見て、私は、こう思った。
「なんだ、こんなものか!」と。

 それから40年。
今、ここでこうして使っているパソコンのほうが、当時の電子計算機より、性能は、はるかによい。
それを考えると、不思議な感覚に襲われる。

(おやすみなさい。はやし浩司 2012-01-25)

●1月26日(木曜日)

 朝は、5時に目を覚ました。
エアコンの、乾燥した風を感じ、目が覚めた。
のどがカラカラだった。

 ……ニュースサイトをのぞくと、長野市で、積雪151センチとあった。
151センチ!
その量に驚く。
道理で、昨夜は、寒かった。

●円高vs貿易赤字

 もうひとつのニュースは、日本の貿易収支が、昨年(2011年)赤字になったこと。
「円高不況」とは言われるが、もし今「円安」だったら、貿易赤字は、さらに膨らんでいたはず。

どうであるにせよ、2012年の日本は、たいへん暗い。
今は、EUの金融危機問題で関心が、EUに移っている。
が、皮肉なことにEU問題が片づけば、つぎは日本?
あるいは中国?
あるいはアメリカ?

 このところ韓国のウォンが急上昇している。
(今日現在、1ドル=112円台。先月は、117~116円前後。)
韓国がターゲットにされている可能性も、きわめて高い。

●教育

 教育というのは、今、組み立てても、その成果が表れるのは、20~30年後。
言い換えると、教育は、常に20~30年後を見据えてする。
そのよい例が、シンガポール。
シンガポールは、「Look East(日本を見習え)」と、20~30年前に、その準備をした。
こんな例がある。

 私がいたオーストラリアのIHカレッジ(メルボルン大学)には、世界中から留学生が集まっていた。
が、それぞれの国の留学生は、それぞれの国の国情をそのまま反映していた。
独裁国家からの留学生は、王子や皇太子など。
フィリッピンなどの軍事国家の留学生は、軍人。
そしてシンガポールからも留学生が来ていたが、彼は「教師」だった。
名前を、チュー・チー・サンと言った。

 日本から行った私は、三井物産という会社の内定を延期してもらい、オーストラリアに渡った。
日本は当時、経済立国をめざしていた。
当時の私は、「なぜ、教師が?」と思ったが、今にしてみると、シンガポールは、教育に全精力を注いでいた。

 これからの日本を支えるには、「教育」しかない。
が、その教育は、……?
少なくとも今、日本がしている程度の教育なら、世界中、どこでもしている。
英語の国際検定試験では、ビリから数えたほうが早いほど。
こんな状態で、日本は2050年を乗り切ることができるだろうか。

 つまり今の日本に必要なのは、教育の大改革。
自由化。
基本的な主要科目は、学校で教える。
それ以外は民間に委託し、自由競争に任せる。
たとえば英語教育などといった科目は、民間に任す。
月謝は、バウチャー券方式で補助すればよい。

 高校、大学の単位の共通化は、常識。
フリースクールも、これまた、常識。
今のように、学校以外に道はなく、学校を離れて道はない。
そんな制度のほうが、遅れている。
おかしい。
その(おかしさ)に、みなが気づく。

 が、同時に、職業格差、給与格差、官民格差を是正する。
これが残るかぎり、受験競争はなくならない。
学外教育といえば、受験教育。
そうなってしまう。

 要するに、子どもたちのもつ多様性に合わせて、無数のコースを用意する。
その選択は、子ども自身に任す。
なぜ今、この日本で、「武士道」なのか?
「論語教育」なのか?
方向性がまちがっているというより、バカげている。

●豆腐系人間

 とは書きつつも、このところ私も自信を失いつつある。
子どもたちの世界でも、たくましい子どもほど、嫌われている。
自己主張のはげしい子どもほど、嫌われている。
「できの悪い子」と。

 そのかわり生まれてきたのが、草食系ならぬ、豆腐系人間。
おとなしく、ハキがなく、ナヨナヨしている。
男子なのに、ピンクの花柄パンツをはき、耳や鼻には、金物をぶらさげている(高校生)。
「日本は……?」と問いかけただけで、「ダサイ!」と言って、はねのけてしまう。
(そういう若者にしたのは、時の文部省だぞ!)
こんな日本に、未来はあるのか?

 では、どうするか?

 たくましい子どもを育てるためには、たくましい教師がいなければならない。
たくましい教師を育てなければならない。
が、現状は、……?
「年功序列」という言葉がある。
学校教育は、完ぺきに近いほど、その年功序列型社会。
その年功序列型社会をまず崩す。
30代、40代の校長が出現する。
20代でもよい。
そうなったとき、日本の教育は変わる。
また変えなければならない。

●私たちの責任

 かなり頭が熱くなってきた。
こういう話になると、どうしても頭が熱くなってしまう。
が、これだけは言える。

 それぞれの人は、それぞれの立場で、がんばっている。
それは認める。
が、同時に、天下国家を論じてこそ、その先に日本の未来が見えてくる。
2050年には、少子化がさらに進み、高齢者がさらにふえる。
(65歳までのおとな):(65歳以上の高齢者)の比率が、1・2:1になる。

 腰の曲がったような高齢者が、100万円(3か月ごと)の札束を手づかみにして郵便局を出る。
その一方で、子どもをもつ親には、数万円(月額)の補助もない。
学費にしても、基本的には、全額、親の負担。
企業によっては、私製の奨学金制度を始めたところもある(スズキ自動車ほか)。
しかし欧米と比べたら、超貧弱。

 私も今、20代なら、子どもは作らない。
生まれてくる子どもが、かわいそう!
若い人たちにしても、そうだ。
明けても暮れても、やっていることと言えば、恋愛ごっこ。

 つまりこういう国にしてしまったのも、私たちの責任。
天下国家を論じなくなった、私たちの責任。
が、その私たちに向かって、若い人たちは、こう言う。
「ゴミ」と。

●亡国の兆候

 しかし……。
「ゴミだ」「ゴミだ」と言われると、ふとこう思う。
「どうでもなれ!」と。
「そんな偉そうなことを言うなら、自分で国を作ってみろ」と。

言い換えると、この日本も、落ちるところまで落ちるしかない。
一度、食うに困るところまで、落ちるしかない。
またそこまで落ちないと、自分で気がつかない。

 ……こういうのをニヒリズムという。
そのニヒリズムが、私の心の中にも、芽生え始めている。
まさに亡国の兆候。
が、これではいけない!
「どうでもなれ」と手を引いてしまったら、今までの努力は、いったい何だったのかということになってしまう。
が、それこそ、まさに敗北。

……ということで、今日も、講演で、がんばる。
自分の思いを、今の若い親たちに伝える。
はかない抵抗かもしれないが、やるしかない。

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 亡国の兆候)


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