2011年10月21日金曜日

*News Today

【日韓経済戦争・追記】(2011年10月20日)

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先日、オーストラリアの友人が、こう書いてきた。
「ヒロシ、これ以上、日本の技術を、韓国に
盗まれてはいけない」と。

私もいつもそう思っている。
思っているが、どうしようもない。
この日本には、それを規制する法律すらない。
産業スパイなど、まさに野放し。
やりたい放題、し放題。
監視対象にもなっていない。

その結果が今。

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●韓国紙の報道より

 「韓国の対外債務、4000億ドルに迫り、過去最高額を相次いで更新している」(中央日報・11年09月)と。
一般家庭債務も、「63兆円を越えた」(朝鮮日報・9月)と。

 この数字とて、控えめなもの。
ふつう借金をかかえている人は、少なめに申告する。
国も、また同じ。
その一例が、ギリシャ。
ウソにウソを塗り固めて、世界をだましてきた。
韓国もしかり?
この数字を見ただけでも、なぜIMFが、警告を発しているか、それがよくわかる。
「韓国は、数か月以内に、国家破綻する」と。

●4000億ドル

 日本の借金も多いが、いわば身内の借金。
が、韓国はちがう。
外部(=外国)から、借りている。
その額、4000億ドル(中央日報)。
それを「今年度末までに返却しなければならない」(中央日報)。

 が、今、外資が、どんどんと韓国から逃げ始めている。
逃げるときに、ウォンを売るから、当然、ウォン安になる。
その分だけ、4000億ドルの負担が、増大する。

 そこで韓国政府は、ウォン高に誘導したい。
が、そのためには、金利をあげなければならない。
しかしあげたとたん、今度は、63兆円という負債をかかえた個人が、パンクする。

 金利をさげれば、ウォン安。
金利をあげれば、国内の個人債務者が破産する。

 この両者の板挟みになり、韓国政府は、現在、にっちもさっちも行かない状態に陥っている。
もちろん私は韓国のことを心配して、こう書いているのではない。
ただこう書いている。

 日本が韓国を救済するにしても、一度は、相手に頭を下げさせろ、と。
何もこちら側から韓国詣でまでして、救済を申し出る必要はない、と。

●4000億ドルvs700億ドル

 韓国の借金額は、4000億ドル。
日本がスワップ協定で応じた額が、700億ドル。
4000億ドルvs700億ドル。
微妙な金額である。

 今回の欧州(EU)の経済危機がなければ、日本の金融機関にしても、韓国の借り換えに応じたかもしれない。
しかし今は、日本も、それどころではない。
つまり4000億ドルが、そのまま焦げ付く可能性が出てきた。
となると、700億ドルでは、とても足りない。
どうして「700億ドル」なのか?

 私にはこれ以上のことはわからない。
が、こうも推察できる。

(1)本当の借金額は、もっと多いのでは、ということ。
(2)韓国が申し入れてきた、スワップ協定での「額」は、もっと大きかったのでは、ということ。
それを日本政府は、700億ドルに抑えた?
日本としては、日本の投資機関さえ守ることができれば、それでよい。
外国の投資機関が焦げ付いたところで、日本の知ったことではない。

●きびしさ

 何が起きてもおかしくないが、EUの経済危機、アメリカの貿易赤字、途上国の債務危機……。
それらが混然一体となって、世界は大恐慌(経済パニック)に陥ろうとしている。
もちろんこの日本とて、無傷ですむはずがない。

が、日本が採るべき道は、まずこの日本を守ること。
日本を第一に考えること。
お人好しや大国意識は、捨てること。
そうでなくても、世界は海千山千の世界。
食うか食われるか。

 今の日本に欠けるのは、その(きびしさ)。
その(きびしさ)のないのが、いちばん気になる。


Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●10月21日朝記

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肌寒い朝。
足に心地よい痛みを感ずる。
昨夜、サイクリングをした。
汗をかいた。
それで足が痛い。

朝食のあと、ウォーキングマシンの上で
歩いてみよう。
それでこの痛みは、消えるはず。

ところでおとといの夜、温泉(浜名湖かんざんじ荘)で
いっしょになった人たちと、しばらく話した。
群馬大学工学部の同窓会で、来ていた。
年齢は「80歳前後」と言った。
みな、元気そうだった。

「80歳でも、みな、元気なんだ」と。
そう思ったとき、うれしかった。

元気な老人を見て、励まされる。
最近は、そんなことが多くなった。

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●才能

 小学1年生のOKさんが、ルービック・キューブの早わざを見せてくれた。
ビデオに収めた。
まずは、ご覧、あれ!



 それを見ながら、いろいろ考える。
「能力とは何か」と。

 そのあと私もルービック・キューブに挑戦してみた。
が、まったくできなかった。
1面をそろえることすらできなかった。

 家に帰ってワイフに、こう聞いた。
「なあ、人にはそれぞれ、その人にしかない恵まれた才能というのがある。
それはその通りと、ぼくは思う。
では、ぼくの才能は何かと聞かれると、それがよくわからない」と。

 すでに私の才能は、サビついている。
それが自分でもよくわかる。
現状維持が精一杯。
が、その現状維持も、このところ、怪しくなってきた。
何かにつけ、ミスや失敗が多くなった。

 そう言えば、昨夜も、どこかの塾から帰ってくる高校生と競争状態になった。
私が自転車でその高校生を追い抜いた瞬間、相手もややスピードをあげた。
私は懸命にペダルをこいだ。
が、相手はそれほど力んでいる様子もなく、私をスーッと追い抜いていった。
「もう少し若いときなら、負けなかったのに……」と、淡い敗北感を覚えた。

 で、そのOKさん。
YOUTUBEを見ながら、改めて、こう考える。

 ほとんどの人は、幼児は、幼稚で未熟と考えている。
しかしそれはまちがっている。
未経験で、知識は乏しいかもしれないが、能力は私たちおとな以上にある。
幼稚園児でも、ていねいに教えれば、方程式だって、分数だって、小数だって理解できる。
対称図形だって、正負の数だって、さらにはツルカメ算だって、理解できる。
簡単な問題なら、そのあとスイスイと解いてみせてくれる。

 それをあえておとなたちは、そういう幼児をあえて小さな世界に閉じこめようとする。
歌といえば、動揺、絵といえば、クマさんやウサギさん……。
幼児教育といえば、お遊戯会に運動会……、それに七夕だの、月見だのという、年中行事。
そういう教育も必要かもしれないが、しかしそれだけが幼児教育ではない。
またそうであってはいけない。

 OKさんの手さばきを見ながら、そんなことを考えた。

●日韓経済戦争

 日韓の間で、スワップ協定が結ばれた。
それについて今朝の韓国の新聞各社(東亞、朝鮮日報、中央日報)は、事実のみを客観的に報道している、のみ!

 中央日報にいたっては、こう書いている。

「08年に、(韓国が金融危機に陥ったときも)、アメリカとはスワップしたが、日本とはしなかった」と。
つまり前回、スワップ協定を結んだが、日本の世話にはならなかった。
今回も、日本の世話になることはないだろう、と。
さらに「こうしたスワップ協定は、恒常化する必要がある」(10・21)とも。

 なぜだろう?
どうして「礼」の一言もないのだろう?

●サラ金に礼を言う人はいない!

 それについて、ワイフが明快にこう答えた。
「サラ金からお金を借りたとき、サラ金に礼を言う人はいないでしょ。それと同じよ」と。

 ナルホド!

 現在、韓国の各銀行は、東京に支店を置き、日本の銀行と同じように、金(マネー)の貸し借りができる。
そういうしくみになっている。
そのしくみを使って、韓国の銀行は、多額の金(マネー)を日本からも借りている。
で、その額、今年度末までに返済しなければならない分だけで、4000億ドル。
1ドル80円で計算しても、32兆円。
現在の韓国にしてみれば、とても返せる金額ではない。
そこでスワップ協定ということになった。

 が、金(マネー)の力は、弱い。
人間の欲望と深くからんでいるから、人間の心をつなぐ接着剤にはならない。
貸した方は、「相手は喜んでいるだろう。感謝しているだろう」と思う。
しかし借りた方は、そうは思っていない。

 国にしても、他人にしても、さらには親類や親子にしても……。
むしろ貸したほうが、逆恨みされる。
そんなケースが目立つ。
今回の日韓スワップ協定にしても、しかり。

 たぶん野田首相は、こう思っているにちがいない。
「これで韓国も未来志向型の国なるだろう(=過去の怨念を少しは和らげてくれるだろう)」と。
しかしそんなことはありえない。
ありえないことは、自民党の河野元外務大臣の時代に経験済み。

 ニコニコ顔の野田首相。
その横で口で笑っても、目までは笑わないイ韓国大統領。
そのイ韓国大統領は、「未来志向を……」と言った野田首相に対して、「歴史を……」という言葉を、しっかりと野田首相に伝えた。

 日本は現在、巨大なサラ金国家となっている。
世界中に金(マネー)を貸し、その利息で何とか生き延びている。
産業空洞化は予想以上の速さで進んでいる。
モノで稼ぐ貿易収支は、全体の11%程度にすぎない。
だから、私たちもしっかりと、心にこう言い留めておきたい。

 「人の心は、金(マネー)では買えない」と。

 その上で、経済援助を考え、スワップ協定を考える。

●その他

 リビアでは、カダフィ大佐の死亡が確認された。
タイでは、洪水が広がっている。
ギリシャでは、デモが拡大している。

 カダフィ大佐の最後の写真が、何枚かネット(ロイター)に載っている。
そういう写真をあえて選んで載せたのかどうかはわからない。
しかしどの写真でも、カダフィ大佐は、あわれな表情をしている。
手をすりあわせ、命乞いをしているかのように見える写真もある。

 『すべてをもつものは、すべてを失うことを恐れる』と、ある賢人は言った。
独裁者と呼ばれる人は、一見、すべてを手にしているように見える。
本人も、そう思っているにちがいない。
しかし実際には、何ももっていない。
中身は、カラッポ。

 つぎにタイの洪水。
バンコックの北に、「ローズガーデン」と呼ばれる公園がある。
今でもあるかどうかは知らない。
そこでは観光客を像に乗せてくれる。

 地図でみると、そのあたりまで水没しているようだ。
そしてその洪水は、バンコック市内まで、流れ込み始めた。

 が、古い家は、みな、高床式になっている。
ちょうど一階部分は、柱だけという構造になっている。
昔から洪水は、タイの名物も言われた。
だから高床式になった。

が、都市の近代化とともに、そういった歴史を忘れた?
今度の大洪水は、近代化でおごり高ぶったタイの人たちへの、警鐘とも考えられる。
「自然は、そんなに甘くないよ」と。

 最後に、ギリシャのデモ。
私は昔から「ギリシア」と書いてきた。
しかし新聞などは、みな「ギリシャ」となっている。
英語では「Greece」と書く。
どうして「ギリシャ」なのだろう。

 それはともかくも、欧州の経済危機は、そのギリシャだけですむわけではない。
もしギリシャだけなら、とっくの昔に解決していただろう。
それにつづくポルトガルがある。
イタリアがある。

 ギリシャの2大債権国は、フランスとドイツ。
もしギリシャが破綻すれば、フランスも危ない。
必死になるフランス。
のらりくらりとそれをかわす、ドイツ。
私には、そういう構図に見える。

 なおウィキペディア百科事典には、つぎのようにある。

『……ギリシャあるいはギリシアという名称は、ラテン語名のGraecia (グラエキア)がポルトガル語でGrécia (グレスィア)となり、これが宣教師によって日本にもたらされ変容したとされる』と。

 どうやらポルトガル語の「グレスィア」が、「ギリシャ」になったらしい。
何度も「グレスィア」と繰り返し唱えてみると、たしかに「ギリシャ」という音に聞こえる。

2011/10/21朝記


Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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