2010年1月4日月曜日

*Jan 4th 2010

●冬休み(報告)My Winter Holidays

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12月29日から、1月6日まで、
冬休みをもらった。
その間、いろいろなことがあった。
いろいろなことを考えた。

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●暇(ひま)

 学生のころ、こんなことがよくあった。
定期テスト期間中になると、いつも、こう考えた。
「定期テストが終わったら、映画を観に行こう」
「定期テストが終わったら、旅行に行こう」と。

 しかし実際、定期テストが終わってみると、そこにあるのは、疲労感。
それがそこにドカッと居座っている。
映画を観に行く気力もなければ、旅行に行く気力もない。
(もちろんそのお金もなかったが・・・。)

 同じように、冬休みになる前から、私はこう考えた。
「思う存分、文章を書いてやろう」
「新しいパソコンを使いこなしてやろう」
「映画をたくさん観てやろう」と。

 しかし実際、冬休みになると、心の中にポカリと穴があいてしまう。
何をしてよいか、わからなくなる。
しかしこの「穴」は、いったい、何なのか?

●自責

 私はワーカホリック(=働き中毒者、workaholic)。
そんな人間に、休みは、つらい。
休みになったとたん、どう自分を調整したらよいか、わからなくなる。
生活の中から緊張感が消える。
消えたとき、邪念、雑念、それに妄想がわいてくる。
「何をしてもいい」と考えれば考えるほど、ぼんやりとした時間だけが過ぎていく。
が、その一方で、「これではいけない」と、別の私がせきたてる。

 それが私をイライラさせる。
ささいなことで、ピリピリとする。
同時に、自分が用なしになってしまったかのような、さみしさを覚える。
だれにも相手にされない。
だれにも気にされない。
私は価値のない人間、と。

●12月31日

 今年の正月は、さみしい正月だった。
ワイフと長男と私だけ。
この3人だけで正月を迎えた。

 二男はアメリカ。
三男は嫁さんの家で年越し。
私の家に嫁さんがあいさつに来るのではなく、息子が嫁さんの家にあいさつ、だぞ!
(こういうことは私の常識では考えられない。)

 が、ワイフは、「あなたは古い」とか、「あなたは期待しすぎるのよ」とか言って、私を責める。
私は古いのか?
私は期待しすぎるのか?
「みんな養子に行ったようなものだなあ」とこぼすと、それを聞いて、長男がキレた。
「俺が、E(三男)に、電話で怒鳴りつけてやる!」と。

 それを2度、3度、私が止めた。
「あんなヤツ、ほっとけ!」と。

 ・・・ということで、12月31日は、我が家は大揺れに揺れた。
その余波もあって、1月1日も、憂うつ。
午後になってやっと、行動する気力が生まれた。
・・・というか、午後まで、寝正月。

●重い天井

 用なしなら、用なしで、構わない。
それ以上にこわいのは、用なしを感じたとたん、その先に老後が見えてくること。
老後といっても、もちろん、ロマンチックな老後ではない。
特別養護老人ホームで過ごすような老後。
ひとり住まいで、ヨボヨボと生活するような老後。
そういう老後に、自分の未来像がダブる。

 暗くて重い天井が、上のほうからズシリとおりてくる。
いや~な老後。
仕事をしているときは、そういう天井は感じない。
感じても、それを忘れることができる。
が、暇になったとたん、このザマ。

 そんな状態で、休暇を楽しめと言われても困る。
そういう私を横で見ながら、ワイフは何度も、こう言った。

「あなたはあなたで、息子たちのことは忘れて、やりたいことをやればいいのよ」と。

●パソコン

 そんなわけで、正月にしたことと言えば、パソコンをいじっただけ。
新型のパソコンも、順調に動き出した。
あとは、新型のプリンターを備え付けるだけ。
それはもうすぐ届くはず。

 肝心の原稿のほうは、ほとんど書いていない。
書いていないというか、書けなかった。
何かと気分が悪かった。
(今も、晴れ晴れとした気分ではないが・・・。)
そんなわけで、今年はまだ年始のあいさつに、どこへも行っていない。
・・・というか、心はかなり回避性障害に陥っている。
人に会うのがわずらわしい。
めんどう。
苦痛。

 ふだんならこういうときは、生徒たちの声を聞けば治る。
仕事をすれば治る。
が、その声がない。
だからよけいに気が滅入る。

●退職

 定年退職した人は、こういうときどうやって、自分をコントロールしているのだろう。
ふと、そんなことを考える。
冬休みどころか、そのまま死の待合室に入ってしまう。
精神も肉体も、それに脳みそも、不可逆的に悪くなる一方。
鍛えれば多少は改善するようだが、それとて、下り階段の踊り場で、足踏みをするようなもの。
よけいなことだが、退職した友人たちが気になる。
1人、「今年の3月で、仕事をやめる」と年賀状に書いてきた人がいた。
それだけしか書いてなかったから、気持ちはわからない。
彼はそれを喜んでいるのだろうか。
それともさみしく思っているのだろうか。

 どうであるにせよ、私はそれを読んで、こう思った。
「仕事をやめてはいけない!」と。
「仕事をやめたら、今の私のような状態になってしまう!」と。

 もっともそう書いてきた友人は、大手の機械会社に勤めていたから、年金もじゅうぶんある。
生活の不安は、ないらしい。
しかし・・・?

●お金の流れ

 私たちは、(私だけかもしれないが・・・)、仕事がなくなるのがこわいのではない。
(お金の流れ)が止まることがこわい。
額の問題ではない。
お金が動いている間は、そこから活力が生まれる。
仮に今月赤字になっても、「来月、がんばればいい」とか、「来月の支出を減らせばいい」とか、そんなふうに考えることができる。

 言うなれば、川の水のようなもの。
仕事がなくなれば、川の水が止まる。
止まったとたん、そこでよどむ。
腐る。
それがこわい。

 だから毎月~~万円の年金があるから、それでよいという問題ではない。
私たちが望むのは、生きがい。
夢と希望。
それに目的。
 
 生きる目的を失ったら、・・・それこそ、そこは死の待合室!

●プリンター

 で、今日は1月の4日。
先に書いたように、もうすぐ新型のプリンターが届くことになっている。
パソコンとモニターを取り換えたので、ついでにプリンターも取り換えることにした。
エプソンのオート・フィーダー(自動原稿送り装置付き)のにした。
このプリンターを使えば、いままで1枚ずつスキャンしていた原稿を、まとめてスキャンできるようになる。
作業が楽になる。

 私のばあい、プリンターとして使うことよりも、スキャナーとして使うことのほうが多い。
だからそういう機能はありがたい。
本当はカラーのレザープリンターにしようかとも迷ったが、レザープリンターには、スキャナー装置がついていない。
それで複合プリンターにした。

 またプリンターは、エプソンと決めている。
C社のも、何台か使ったことがあるが、当初、故障がつづいた。
それでいつの間にか、エプソンになった。
使い勝手も一貫性があって、使いやすい。

●温泉

 とにかくやるしかない。
生きていくしかない。
死ぬこともできない。
だから生きていくしかない。
がむしゃらに生きていくしかない。

 ああ、それにしても、休みはいやなもの。
気が滅入る。
調子が狂う。
何を考えても、憂うつになる。

 そう言えば、ワイフが昨夜、こう言った。
「X日に、近くの温泉へ行ってみない?」と。
以前行ったことのある、山の中の温泉である。
「今からでも、予約は取れるだろうか」と話すと、「仕事が始まれば、旅館もすいてくるわよ」と。

 あとで調べてみよう。

●ふまじめの勧め

 要するに、私はまじめすぎる。
それが自分でもよくわかっている。
まじめすぎるから、ものごとを、ガチガチに考えてしまう。
憂うつになる。
だからこう考えた。
決心した。

「もっと、ふまじめになってやろう」と。

 休暇というのは、ふまじめになること。
ふまじめにならなければ、休暇など、過ごせない。
休暇の意味や目的を考えても、どうしようもない。
やりたいことをそのつど見つけ、チャランポランに生きていく。
しかしそう気がつくころには、休暇は終わっている。

 何とまあ、皮肉なことよ!

・・・ということで、冬休みの報告、おしまい。
これから朝食をとり、プリンターが届くのを待つ。

 ところで疑問。
プリンターが3万4000円というのは、わかる。
しかしどうしてインクが6色セットで、6000円弱もするのか?
インクが高すぎる!
何とかならないものか!

(1月4日記)

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