2009年8月9日日曜日

*Cancer

●がん予防(Cancer) 

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昨年、大学の同窓生が、がんで死んだ。
晩年は、年に1、2度、街で会う程度だったので、
そのときは、それほどショックは強くなかった。
が、月がたつごとに、じわじわと彼の死がより強く
気になるようになった。

その友人。
穏やかな性格の男で、街中の人から親しまれていた。
葬儀には、その町内の人たち全員が集まったかと
思われるほど、たくさんの人たちが来ていた。

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●T細胞と免疫力、そしてNK細胞

 人間の体の中では、いつも壮絶な戦いが繰り返されているようだ。
そのひとつが、がん細胞との戦い。

 毎日、人間の体の中では、数千個のがん細胞が新たに生まれているそうだ。
紫外線や放射線でダメージを受ける細胞となると、もっと多い。
そういう細胞を見つけて、攻撃するのが、T細胞やNK細胞という細胞。
「ナチュラル・キラー細胞」の頭文字をとって、「NK細胞」という。

 ウィキペディア百科事典には、つぎのようにある。

『……B細胞もT細胞も特異的なターゲット抗原を認識する受容体分子をもっている。T細胞は抗原(病原体の小さな断片)が加工されて自己の受容体である主要組織適合遺伝子複合体分子と組み合わさって提示されて初めて病原体のような非自己のターゲットを認識する。T細胞のサブタイプには主要な2つのタイプがある。キラーT細胞とヘルパーT細胞である。キラーT細胞はクラスIIMHC分子と結合した抗原のみを認識し、ヘルパーT細胞はクラスIIMHC分子と結合した抗原のみを認識する。抗原提示におけるこの2つの機構はT細胞2タイプの機能の違いに原因がある。3番目のマイナーなサブタイプのT細胞としてγδT細胞があり、MHC受容体に結合しない、非加工の抗原を認識する。
対照的にB細胞の抗原特異的受容体はB細胞表面上の抗体分子であり、抗原加工を全く必要とせず、病原体全体を認識する。B細胞の増殖系はそれぞれ異なった抗体を発現し、B細胞の抗原受容体の完全な1セットは生体が生成可能な全ての抗体を表すものである……』(以上、「ウィキペディア百科事典」より抜粋)。

 何とも頼もしい細胞ではないか!
私が知らないところで、勝手にがん細胞どもと、戦っている。
ウィキペディア百科事典の難解な文字をながめているだけで、ワクワクしてくる。
となると、その親分である「私」が、そうした細胞の活動を助けない手はない。
では、どうすればよいのか。

 いろいろな実験によれば、(すでにこの説は常識化しているので、あえてここで説明
する必要はないと思うが)、要するに、免疫力を高めればよいということになる。
「笑えば免疫力が高まる」(カリフォルニア大学)という説や、「ストレスにさらされると、
NK細胞の機能が低下する」(ニューヨーク州立大学)という説などがある。

 平たく言えば、日々に満足して、楽しく暮らせばよいということ。
そう言えば、現在十二指腸がんと闘っているS君(61歳)も、先日、電話でこう教えて
くれた。

「林君(=私)、がんになった連中の話を聞くとね、みな、何か大きなストレスがあった
あとになっているんだよな。
ストレスはいけないよ」と。
見舞いの電話をかけたつもりだったが、かえってあれこれと教えられた。
が、S君の言ったことは、道理にかなっている。
言い換えると、がんという病期も、生活習慣病のひとつと考えてよいということになる。

●がんを予防する

 がん患者には、次のような特徴が見られるという(渋谷昌三著「心理学用語」)。

(1) 対人関係に傷つきやすく、孤独に逃げ込みやすい。
(2) 悲しみや不安などの不快感情を無理やり抑え込もうとして、不平不満を言わず、周
囲に合わせようとする。
(3) 慢性的に抑うつ的で、幸福感が低く、社会的に孤立しがち。
(以上、心理学者のリディア・テモショックの説)

 このタイプの人を、がん(Cancer)の頭文字をとって、「Cタイプ人間」と呼ぶのだそう
だ。
もちろんがんになった人がみな、こうした性格の人というわけではない。
しかしいろいろと思い当る点は、多い。

 で、テモショックの説を逆に利用させてもらうと、こうなる。
がん予防のための3か条ということになる。

(1) 対人的には、のんびりと生きる。
(2) 言いたいことをして、やりたいことをする。
(3) 毎日を楽しく、明るく過ごす。

 これに先の、カルフォルニア大学やニューヨーク州立大学での研究を重ね合わせると
こうなる。

(4) おおいに笑いながら生きる。
(5) ストレスをためない、と。

 ふつう病気と闘うためには、3つの方法がある。
ひとつは、病気そのものと闘うという方法。
言うなれば西洋医学的方法ということになる。

もうひとつは、病気になっても、病気に負けない抵抗力を増強するという方法。
言うなれば東洋医学的方法ということになる。

が、何よりも大切なのは、病気になる前から、病気にならないよう、自分の
なまけた気持ちと闘うという方法。
言うなれば心理学的方法ということになる。

 今の私は、まだその時期にいるということになる。
つまり心理学的方法で戦っている時期ということになる。
そこで改めて、ここに書いた5か条を、復唱しておく。


(1) 対人的には、のんびりと生きる。
(2) 言いたいことをして、やりたいことをする。
(3) 毎日を楽しく、明るく過ごす。
(4) おおいに笑いながら生きる。
(5) ストレスをためない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW がん がん予防 NK細胞 T細胞 免疫力 はやし浩司 健康論 ガン ガン予防)

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