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子育て最前線の育児論byはやし浩司 09年 5月 15日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●親子の(きずな)
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親子のきずなとは、何か?
このところ、「家族って、何だろう」と、ときどき考える。
「依存性の集合体」?
「種族保存のための結合体」?
+++++++++++++++++++++
●スズメの世界
今ごろの季節は、庭に来るスズメたちも単独行動を繰り返す。
それぞれがせわしく庭にまいた餌をついばんでは、そのままどこかへと
飛び去っていく。
どこかで子育てをしているのだろう。
やがてそのうち、親スズメが子スズメを連れてくるようになる。
そういうスズメたちを見ていると、「人間と同じ」というか、
「人間とどこもちがわない」と思ってしまう。
人間の世界は、スズメの世界より、ほんの少し複雑なだけ。
で、興味深いのは、子育てが終わってからのスズメたちである。
スズメどうしには、親子の(きずな)があるのだろうか。
それともないのだろうか。
たとえば半年とか1年とかたったあと、親スズメが子スズメに
会ったようなとき、もちろんその反対でもよいが、
たがいに、「お前エ!」とか、「お父さん!」とか、言いあうのだろうか。
が、私が見たところ、その(きずな)はないようだ。
スズメたちは子育てが終わると、また集団行動に戻っていく。
ザザーッと飛んできては、またどこかへ、ザザーッと飛んでいく。
●きずな
最近の研究によれば、人間にも、(刷り込み)というのがあるということが、
わかってきた。
ある種の鳥類(卵からかえって、すぐ二足歩行する鳥類)は、最初に目に
入ったものを親と思う。
最初に耳にした泣き声で、親と思うのもいるそうだ。
人間にも似たような刷り込みがある。
年齢的には、0歳から生後7か月くらいまでの間をいう。
この時期をとくに、「敏感期」と呼ぶ。
この時期に、親は親として、脳みその中に徹底的に刷り込まれる。
で、スズメの話。
ここで誤解してはいけないのは、「親」といっても、人間のように
上下意識のある「親」ではないということ。
私たちは「親」という言葉を当てはめることによって、人間社会における
親意識をそのまま連想してしまう。
「親スズメ」「子スズメ」という言葉にしても、そうだ。
正確には、(被依存関係)(依存関係)と言うべきではないか。
人間にしても、刷り込みをした人間は、それ以後、親に対して強力な依存性を
もつようになる。
しかもそれは本能に近い部分にまで刷り込まれるため、一度刷り込みが
なされると、それから脱却することは、容易なことではない。
それこそ、50歳になっても、60歳になっても、「♪おふくろんさんよ」
と空を見あげて、涙をこぼすようになる。
では、スズメの世界では、どうなのか。
「人間のように……」とまではいかなくても、サルや他のケモノのように、
上下関係はあるのだろうか。
そのつながりは、(きずな)として、いつまでも残っているものなのだろうか。
●親意識vs子意識
人間社会における(きずな)というのは、当初は(刷り込み)によってできあがる
ものだが、その後、その人の置かれた文化的背景によって、大きく変化する。
たとえば日本人の私たちが感じている(きずな)は、欧米人のそれとは、かなり
異っている。
が、先ほども書いたように、これは本能に近い部分にまで刷り込みがなされている。
そのため、刷り込まれているということそのものに、気づくことはむずかしい。
欧米人のそれが、どのように(ちがう)か、それを知るのもむずかしい。
たいていは、「私が感じている(きずな)のほうが正しい」とか、さらには、
「絶対的」と思ってしまう。
またそういう感覚でもって、「欧米人も同じだろう」と思ってしまう。
またそれで終わってしまう。
たとえば日本には、『親・絶対教』という、カルト教団がある。
親や、さらには先祖を、絶対視する宗教団体をいう。
そういう教団では、親孝行を第一の「徳行」ととらえ、「親に逆らうのは、
もってのほか」とか、信者に教えたりする。
そういうところで観察される(親意識)というのは、人間社会でデフォルメ
(=歪曲化)された、いわゆる(変形)と考えてよい。
もっともそれは極端なケースだが、親を絶対視する人は、少なくない。
それが親子の基本関係になっている家庭となると、それこそゴマンとある。
たとえばサルの世界にも、人間の世界に似た(親子関係)はあるようだが、
それはあくまでも、(力の優劣関係)に過ぎない。
ボスの座を奪うため、子ザルが、親ザルに、戦いをいどむというようなことは、
よくあるそうだ。
一方、親・絶対教などでは、「親は親だから」という『ダカラ論』だけで、
「親がまちがったことをしても、親に従え」などと教えたりする。
●家族自我群
家族というのは、良好な人間関係で成り立っている間は、それなりにうまく
機能する。
しかしひとたび歯車がどこかで狂うと、今度は、その人を押しつぶしてしまう。
それほどまでの魔力をもって、その人を呪縛する。
この呪縛感を、「幻惑」と呼ぶ。
また一連の呪縛性を、「家族自我群」と呼ぶ。
ふつうの呪縛感ではない。
いつ晴れるともわからない、悶々とした気分に襲われる。
ある男性は、母親の葬式に出なかったことだけを理由に、「親捨て」と呼ばれる
ようになった。
その地方では、一度、「親捨て」というレッテルを張られると、親類からは
もちろんのこと、近所の人たちからでさえ、(白い目)で見られるようになるという。
が、その男性には人には言えない事情があった。
その男性は、父親の子ではなかった。
祖父と母親の間にできた、いわゆる(不倫の子)だった。
そのため……というより、そのことから想像できるように、その男性の家族は、
メチャメチャだった。
で、その男性は、60歳を過ぎた今も、その呪縛感の中で、もがき苦しんでいる。
●「産んでやった」
私自身は、親・絶対教の世界で、生まれ育った。
母からも、「産んでやった」「育ててやった」「親の恩を忘れるな」という言葉を、
それこそ耳にタコができるほど、聞かされた。
が、実際には、もう少し巧妙な言い方をする。
わざと私の聞こえるようなところで、親たちが、こう言う。
「○○さんところの息子さんは、立派なもんだ。
今度、親を温泉に連れていってやったそうだ」とか、
「○○さんところの息子さんは、たいしたもんだ。
今度、親のために、庭の端に離れを新築してやったそうだ」とか、など。
あたかも真綿で、首をジワジワと絞めるような言い方をする。
私はそういう環境で生まれ育った。
だからある日、たしか高校1年生か2年生のときだが、私はキレた。
キレて、母に食ってかかった。
「だれが、いつ、お前に産んでくれと頼んだア!」と。
それは同時に、「私」内部の、奥深くから始まった反抗だった。
私自身がもっている(本能)との闘いといっても、過言ではない。
そのため心を、真っ二つに切り裂くような衝撃をともなった。
恐らく母にしても、そうだったのだろう。
その時期を境にして、今にして思うと、母のほうから縁を切ったように思う。
もちろん母は、ああいう人だったから、それを口にすることはなかったが……。
「ああいう人」というのは、「ああいう人」のことをいう。
●恩の押し売り
そのこともあって、私は3人の息子たちを育てながら、(恩の押し売り)だけは、
しないと心に誓った。
事実、「産んでやった」「育ててやった」という言葉については、一度も使った
ことはない。
口から出そうになったことはあるが、しかし言わなかった。
「それを言ったら、おしまい」と。
そのため、(当然の帰結だが)、息子たちは、今の今でも、「親孝行」という
言葉から連想する世界とは、まったく無縁の世界に生きている。
が、これは脳のCPU(中央演算装置)に関する問題。
私には、息子たちの意識を理解することができるが、恐らく息子たちには、
私がもっている意識は、理解できないだろう。
が、このところ、ふと、「それでよかったのか?」と迷うときがある。
●社会の不備
50歳を越えるころから、そこにドンと老後があるのを知った。
60歳を越えると、それはもう予測でも、予想でもない。
私自身が老後に突入していた。
とたん、不安と心配の渦の中に、巻き込まれた。
「これから先、どうやって死ねばいいのだろう」と。
「どうやって生きるか」ではない。
「どうやって死ぬか」である。
こう書くからといって、息子たちを責めているのではない。
そのように育てた私が悪い(?)。
が、息子たちには、私たち夫婦の老後をみるという意識は、ゼロといってよいほど、ない。
「親孝行」という言葉すら、私の家では、死語になっている(?)。
息子たちの心の奥まではのぞけないが、私はそう感ずる。
が、ここで誤解しないでほしいのは、だからといって、親・絶対意識的な発想が
正しいと認めるわけではない。
私の家庭は家庭で、別の新しい親子関係が生まれつつある。
●新・家族主義
日本的な親・絶対意識が消えたからといって、家族がバラバラになるということではない。
もしそうなら、欧米の家族は、とっくの昔にバラバラになっているはず。
が、実際には、その(きずな)は、私たちが想像するよりもはるかに、強い。
10年ほど前の調査でも、「どんなことをしてでも、みる」と答えた日本の若者は、たっ
たの19%しかいなかった(平成9年度、総理府調査)。
この数字がいかに低い数字かは、たとえばアメリカ人の若者の、60数%。さら
に東南アジアの若者たちの、80~90%という数字と比較してみるとわかる。
しかもこの数字は、その3年前(平成6年度)の数字より、4ポイントもさがっている。
では、どこがどうちがうのか?
おおざっぱにいえば、つぎのようなちがいがある。
(1)平等意識(親子の上下関係がない。命令、服従関係がない。)
(2)対等意識(親でも子どもでも、他人と同等に置く。)
(3)協働意識(たがいに力を合わせて、家族を守るという意識が強い。)
(4)独立意識(ある時期から、親も、私は私という生き方をする。)
(5)老後意識(「子どもの世話にはならない」という老後意識がある。)
(6)神の子意識(子どもといえども、神の子という考え方をする。)
日本も、アメリカも、対GDP比で、子どもにかける社会保障費が、極端に低い。
毎年、4~5%前後で推移している。
(欧米では、6~8%前後。ただしここにも書いたように、アメリカは低い。)
で、日本では教育費の負担は、親の責任ということになっている。
その負担感は相当なもので、子どもが大学生になるころ、それは頂点に達する。
で、昔は『子、育ち盛り、親、貧乏盛り』と言った。
今は、『子、大学生、親、貧乏盛り』という。
一方、アメリカでは、大学生でも、親のスネをかじって大学へ通っている学生は、
ほとんどいない。
何らかの奨学金を得ているか、自分でローンを組んで通っている。
つまり先にあげた(1~(6)の(ちがい)が、こうした形で、結晶している。
その上での(きずな)ということになる。
称して、『新・家族主義』。
わかりやすく言えば、現在の状況が好ましくないからといって、(現在)の否定、
もしくは安易な復古主義に走るのは、正しくない。
(現在)を基盤にして、新しいものを創りあげていく。
では、どうなるか?
この問題だけは、日本の潮流を静かに観察するしかない。
日本人全体が、全体として、その方向性を決めていく。
その結果として、「新・家族主義」が、輪郭を明確にする。
現在は、その過渡期ということになる。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
新家族主義 家族主義 親子の絆 親子のきずな 家族の絆 家族のきずな はやし浩司
新・家族主義 家族自我群 幻惑 刷り込み インプリンティング 親子の縁)
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●時事問題の見方
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「降ってきた火の粉は、振り払う」と言った大臣がいた。
「やられたら、やりかえす」と言った、M党の議員がいた。
私のBLOGに、「ミサイル迎撃反対と言うなら、それで死んでも
あなたは文句を言うな」と書いてきた人もいた。
さらに「ミサイル迎撃反対という意見には賛成だが、日本としての
プライドはどうするのか」と書いてきた人もいた。
++++++++++++++++++++++++++++++
●横軸としての時事問題
時事問題を考えるときは、縦軸と横軸の、その両方から見る。
縦軸だけでもいけない。
横軸だけでもいけない。
たとえばK国のミサイル問題を例にあげてみる。
K国は、今、この時点で、ミサイルをもっている。
それに対して、日本はそれを脅威に感じている。
そしてK国は、日本に向けて、ミサイルの発射実験をした。
そのため日本中が、パニック状態になった。
これが縦軸である。
その縦軸だけを見ると、「火の粉だ」「やりかえす」「文句を言うな」
「プライドはどうなのか」となる。
しかしもう一方で、こうした時事問題は、横軸からも、見る。
それには私のこんな経験がある。
1967年、私はUNESCOの交換学生として韓国に渡った。
日韓の間に、まだ国交が回復されていなかったときである。
私たちは「国連」の名のもとに、韓国に渡った。
その間、たちは、いくつかの大学を回った。
が、行く先々で、日本攻撃の矢面に立たされた。
「反日感情」とはいうものの、現地で肌で感ずるそれには、ものすごいものがあった。
私はやがて、こう思うようになった。
「日本の歴史教育は、まちがってはいない。
しかしすべてを教えていない」と。
そして帰国したが、その少し前のこと。
私は、こう実感した。
それが私の結論ということになる。
「日本がつぎに戦争するとしたら、相手は韓国だな」と。
当時は、K国については、ほとんど知らなかった。
国力も、それほどちがわなかった。
今なら、「相手は、K国だな」と思ったかもしれない。
その1967年から、現在に至るまでの(流れ)の中で、時事問題を考える。
本当はその前から考えるのが正しいが、それには限界がある。
私は戦後生まれの人間で、戦時中、あるいは戦前の日本の様子を知らない。
知っていたかもしれないが、それは一部でしかなかった。
●横軸の中で……
今の日本人の視点の中で、何が欠けるかといえば、つぎのことではないか。
つまり私たち日本人の私たちは、してはいけないことを、してしまった。
これには弁解の余地はない。
それがわからなければ、反対の立場で考えてみればよい。
ある日突然、大量の中国軍が入ってきて、つぎつぎと日本を制圧していった。
日本語を話すことを禁止し、各地に、中国共産党を称える会館までできた。
日本人の私たちは、その会館で思想教育を受けるのを義務づけられた……。
もちろんそれに異議を唱えるものは、問答無用式に投獄、処刑。
それでもあなたは、「あの韓国併合は正しかった」と、胸を張っていえるだろうか。
つまりそこを原点として、その横軸の先に、(現在)がある。
が、その横軸とて、でこぼこだらけ。
戦後日本が、かろうじて、(本当にかろうじて、だぞ)、平和を守ることができたのは、
何も日本人が平和を愛する国民だからではない。
平和を守ったからでもない。
日本が平和を守れたのは、アメリカ軍という強力な軍隊が、日本に駐留していたからに
ほかならない。
もしあのままアメリカ軍がそのまま日本を離れたら、今ごろ日本という国そのものが
なかった。
早くはスターリン・ソ連、毛沢東・中国、李承晩・韓国、それに金日成・K国に、
繰り返し襲われていたことだろう。
こうした横軸を見ながら、(現在)を見ると、見方も大きく変わってくる。
順に反論してみよう。
(1)火の粉は振り払う
敗戦時までさんざん、好き勝手なことをしておきながら、敗戦と同時に、
「日本は平和を愛する国民になりました」は、ない。
そんな身勝手な論理が通ずるはずもないし、世界も、それを受け入れない。
わかりやすく言えば、さんざん、火の粉を振りまいておきながら、相手からの
火の粉は許さないは、ない。
仮にそう言うとしても、それは最後の最後。
今度のミサイル発射実験について、中国は日本に対して、さかんに「冷静に」とか、
「慎重に」という言葉を使った。
私には、それが「謙虚に」と聞こえた。
恐らくアメリカ政府も、同じように感じたのではないか。
アメリカ軍が移動するたびに、日本国内では、「アメリカ軍は出て行け」の大合唱。
沖縄駐留のアメリカ兵にしても、半減されることが、すでに決まってしまった。
私がオバマ大統領なら、こう思うだろう。
「日本は、ずいぶんと自分勝手な国だな」と。
●やられたら、やりかえす?
やりかえすのも結構なことだ。
日本のほうが国力もあり、初期の段階では、勝利(?)を収めるだろう。
しかしそれは一時的。
そのあと日本は、泥沼へと吸い込まれていく。
現在の、イスラエルとパレスチナの関係を例にあげるまでもない。
そうなったとき、残念ながら、今の日本には、それに耐えるだけの力はない。
たとえば銃の使い方ひとつ取りあげても、日本人は、だれもそれを知らない。
一方、韓国にせよ、K国にせよ、国民すべてが徴兵制によって、訓練を受けている。
(韓国は、男子のみ。)
銃の使い方どころか、爆弾の使い方まで、知っている。
さらに韓国は、全土にシャルターを用意し、拠点ごとに武器を蓄えている。
K国は、「全土を要塞化した」(09年4月)と宣言している。
で、かたや、この日本は、どうか?
何も、ない。
まったく、何も、ない。
丸裸以上の「丸裸」。
化学兵器にせよ、生物兵器にせよ、ノドン1発で、約20万人の人が死傷する
と言われている。
もしそうなったとき、日本はどうするのか?
その対策はきちんと、できているのか?
「やられたら、やりかえす」と勇ましいことを口にするのも結構だが、それを言う
人たちは、もっと現実を見たらよい。
相手も、同じ論理を振りかざしてくる!
そうなれば、泥沼どころでは、すまなくなる。
何度も繰りかえすが、戦争というのは、始めるのは簡単。
しかし終えるのがむずかしい。
ニクソンのベトナム戦争や、ブッシュのイラク戦争を見れば、それがわかるはず。
●勝者は日本!
横軸で時事問題を見たばあい、勝者はこの日本である。
日本に決まっている。
今に見る繁栄が、その(結果)である。
一方、K国はどうか?
世界の中でも最貧国。
09年度の国家予算が公表されたが、たったの37億ドル※。
たったの37億ドルだぞ!
日本円で、3700億円弱!
が、この数字とて、彼らがいうところの公式レートで計算したもの。
実際のウォン・レートは、その10分の1とも、20分の1とも言われている。
そんな国が、国防費のほとんどを使って、テポドンを打ちあげた。
日本人の私たちにしてみれば、「一発のミサイル」かもしれない。
しかし彼らにしてみれば、「国運を賭けたミサイル」ということになる。
「迎撃」という言葉が、いかに彼らを刺激したかは、言うまでもない。
仮に迎撃するとしても、それを口にするのは、最後の最後。
迎撃基地をマスコミに公表しながら、何が、迎撃か?
あろうことか、この日本では、迎撃ミサイルの移動状況まで、公開してしまった!
この問題は、「文句を言うな」というレベルの話ではない。
現にあのとき、日本がミサイルを迎撃していたら、そのあと、10~20発の
ノドンが、日本に向かって発射されていた。
もしそうなっていたら、単純に計算しても、死傷者は数百万人に達していただろう。
●プライドは、どうなるのか?
何度も書くが、相手は、まともな思考力すらない、
「狂った犬」(アメリカ政府高官)である。
そんな国を相手にして、正義とか大義を主張して、どうする?
どうなる?
仮に正義や大義を主張するとしても、そこは大国。
「買ったとか、負けた」とかいう話ではない。
こと「プライド」ということになるなら、あの国こそ、世界の笑いもの。
何百万人もの国民を餓死させながら、「人工衛星」は、ない。
韓国紙の報道によれば、テポドン1発で、1年間、国民の食糧を買うことできる
という。
ここは『負けるが、勝ち』。
相手にしなことこそ、私たち日本人の度量というもの。
もしここで1発でもミサイルが撃ち込まれたら、日本の経済はそのまま、
奈落の底に!
外資は逃避し、株価は急落、円も急落。
そればかりではない。
すでにこの日本には、100~1000人単位の工作員が潜んでいると言われている。
そういう工作員たちが、何をするかわからない。
いや、工作員が悪いのではない。
そういう工作員の侵入を許してきた日本国政府に、責任がある。
拉致問題にしても、しかり。
もし防衛ということを本気で考えるなら、日本国民全員に防毒マスクを配布しろ。
全国各地、津々浦々の町内にいたるまで、シェルターを用意しろ。
さらに化学兵器にせよ、生物兵器にせよ、10万人単位の被災者が出たら、そのときは
どうする?
救護体勢は整っているのか。
治療体勢は整っているのか。
そういう準備もなしに、「迎撃」は、ない。
日本人としての「プライド」を考えるのは、そのあとでよい。
●K国は自滅する
何も急がなくても、K国は、自滅する。
日本が騒がなくても、国民たちのほうが、やがて臨界点を迎える。
すでに迎えつつあるという説もある。
つまりそのために、K国は、ミサイルを打ちあげた。
目的は、国内の引き締めと、国威発揚のため。
裏から読むと、国内はガタガタ。
そこでK国は、独裁国家の末路の常として、敵を外に求め、戦争をしかけよう
としている。
「相手にしてほしい」と、だだをこねている(ライス前長官)。
だったら、相手にしないことこそ、ベスト。
無視すればするほど、彼らは墓穴を掘る。
が、今ここで日本が迎撃すれば、それこそまさに、彼らの思うツボ。
「ワナ」と言ってもよい。
彼らはそれを利用して、日本に対してしたい放題のことをしてくる。
で、最後に、「あとは、パトリオットミサイルで、K国を叩いてもらう」
という意見について。
私のBLOGへの書き込みに、そうあった。
しかし今のアメリカには、その力はない。
またそのつもりもない。
オバマ政権になって、それがさらに明確になった。
これも反対の立場で考えてみればわかる。
どうしてアメリカが、日本の防衛について、責任を負わねばならないのか?
「日本よ、甘えるのもいいかげんにしておけ」ということになる。
もっとはっきり言えば、「現実をもっと、しっかりと見ろ」ということになる。
そう、私の孫はアメリカ人だが、もしその孫が、日本を守るために
この極東にやって来ると言ったら、私はこう言うだろう。
「来なくていい。私たちで、こっちはこっちで何とかするから」と。
(注※)(K国の国家経済)(09年度の国家予算、韓国C紙より一部、転載)
『最高人民会議の予算決算を分析した韓国当局は昨年のK国の歳入規模は北朝鮮の通貨で
4588億ウォン、歳出は4510億ウォンと推定した。K国は2004年以降継続して
赤字財政を維持してきたが、2008年は5年ぶりに黒字に転換したというのが当局の判
断だ。統一部当局者は、「2008年のK国の財政構造は、赤字に近い(支出がやや多い)
均衡財政となるものと予想していたが黒字となった。予算収入の源泉となる協同農場の食
料生産と、企業の工場稼働率が高まり、税金収入が予想より拡大したことが理由だ」と話
している。当局は今年のK国の予算は4836億ウォン(約37億ドル)規模になるもの
と予想している。
今年のK国の予算のうち、国防費が占める割合は昨年の16%から0.2ポイント縮小の
15.8%に削減された。K国の公式為替相場で6億ドル水準となる。しかし専門家らは、
国家予算に国防費が占める割合は実際の国防費とは違いがあるものとみている。』
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
【正攻法】
●K国を自己崩壊に!
++++++++++++++++++++++++++++++
読売新聞は、つぎのように伝える。
『K国のミサイル発射を非難し、国連安全保障理事会の制裁決議徹底を求める議長声明採
択を受け、米国が近く安保理の制裁委員会に提出する、K国企業の資産凍結対象リストが
14日、明らかになった』(4月15日)と。
わかるかな?
これが正攻法である。
国際世論を持ちあげていく。
K国を、締めあげていく。
++++++++++++++++++++++++++++++
●『平和の価値のわからぬ者は、武器を使うな』
こうした議長声明に対して、さっそくK国が反応した。
(1)6か国協議からの離脱
(2)核開発の再開宣言、同時に、IAEA監視員の退去命令※などなど。
どうぞ、ご自由に!
どれも自分で自分の首を絞める、愚かな行為である。
つまり、これが正攻法。
ミサイルを日本に向けて発射実験をした代償は大きい。
つまり日本が負けたのではない。
日本が勝った!
ミサイルを迎撃せずして、勝った!
つまりこれから先も、K国は、ミサイルの発射実験を繰り返すだろう。
しかしつぎは、「議長声明」では終わらない。
「決議違反」となる。
が、もしそのとき日本が、迎撃ミサイルを撃ちあげたとしたら……。
こうした(流れ)そのものが、頓挫(とんざ)してしまう。
だからK国のミサイルを、それが兵器を積んだ、日本向けのものでないなら、
迎撃などしてはいけない。
ミサイル迎撃、反対!
『負けるが、勝ち』というのは、そういう意味である。
繰り返す。
武力をもってしても、即決手段としては有効でも、効果は一時的。
そのよい例が、ソマリア沖の海賊たちである。
先週、アメリカ人の船長が、ソマリアの海賊に拉致された。
それに対して、アメリカの海兵隊の精鋭部隊が急襲。
2人を射殺し、1人を捕虜にした。
アメリカ人の船長は、無事救出された。
で、一件落着かと思われたが、(事実、アメリカでは大きく報道され、
オバマ大統領への評価が急上昇したが)、海賊たちは、こう宣言した。
「今後は英米人は、即、殺害する」と。
今後、当地域における紛争が、拡大する様相を見せてきた。
所詮、武力というのは、そういうもの。
その限界を知った上で、「迎撃!」を叫べばよい。
英語の格言に、『沈黙の価値のわからぬ者は、しゃべるな』というのがある。
これをもじると、こうなる。
『平和の価値のわからぬ者は、武器を使うな』と。
(注※)『IAEAに入った連絡によりますと、K国は14日、ヨンビョンに派遣されてい
るIAEAの監視員に対し、IAEAへの協力を全て拒否すると通告し、核燃料再処理施
設にある封印や監視カメラなど全ての監視機器も撤去するよう求めました』(読売新聞)。
(090415記)
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●タレントKTの「不適切発言」?
+++++++++++++++++++
Kというタレントが、何か「不適切発言」なるものをしたらしい。
それで、現在、謹慎処分を受けているという。
ディリースポーツは、つぎのように伝える。
『タレント・KT(50)がラジオで不適切な発言をしたとして、所属する松竹芸能が
謹慎処分を検討していることが11日までに明らかになった。
現在出演中のABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」、読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」、
テレビ朝日「やじうまプラス」など計5本のレギュラー番組は「降板の方向で放送局と
調整中」(松竹芸能担当者)といい、謹慎期間については「関係各所と話してから決める
ことなので、現時点でいつまでとは言えない」と説明。降板の調整が付き次第、当分の
間、芸能活動を休止することになる。
KTがパーソナリティーを務めていたABCラジオ「誠のサイキック青年団」は「リス
ナーに誤解を与える不適切な発言があった」として、3月16日放送分で突然打ち切り
になっていた。発言内容については「周りに再びご迷惑がかかるので、伏せさせてもら
いたい」(関係者)と明らかになっていない』(ディリースポーツ・4・15)
こうなると、ではKTというタレントが、どんな発言をしたか。
ググーッと知りたくなる。
野次馬根性?
好奇心?
が、今は、情報革命の時代。
30分ほど、ネットサーフィンをしてみたら、その理由がわかった。
YOU TUBEのほうに、書き込みがあった。
信ぴょう性はともかくも、どうやらどこかの宗教団体を批判したらしい。
そのひとつを、そのまま(固有名詞は、伏字で)紹介させてもらう。
『KTさんがラジオで、「HMさんが自分のコネで番組に共演させたタレントを、xxx会
にしつこく勧誘するのはおかしい」と話されたそうです。これが原因で活動休止って・・・・。
正直、みんなでKTさんを助けたいです』(YOU TUBE 「KT」で検索)と。
念のためここに出てくる、「HMさん」というのを調べてみた。
「HMさん」が、本当にその教団の信者だったかどうかまではわからない。
しかし実際、そういうタレントがいることは、確認できた。
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●言論の自由
何度も繰り返して書いてきたが、この日本に言論の自由があると考えるのは、
日本人だけ。
どうでもよいことを、無責任に発言する権利(?)はある。
しかしそのワクを超えると、とたんに目に見えない圧力を感ずる。
2007年度「言論の自由・年例報告書」(Global Press)によれば、
つぎのようになっている。
1 Finland
Iceland
3 Belgium
Denmark
Norway
Sweden
7 Luxembourg
Switzerland
9 Andorra
Netherlands
New Zealand
12 Liechtenstein
Palau
Portugal
15 Jamaica
16 Estonia
Germany
Ireland
Monaco
Saint Lucia
United States
22 Bahamas
Barbados
Canada
Marshall Islands
Malta
Saint Vincent & the Grenadines
San Marino
29 Czech Republic
Lithuania
31 Latvia
United Kingdom
33 Costa Rica
Dominica
Micronesia
Saint Kitts & Nevis
Slovakia
Taiwan
39 Australia
Austria
Belize
France
Hungary
Japan (我が国日本!)
Slovenia
46 Cyprus
Poland
Spain
Suriname
50 Grenada
日本は、オーストラリア、オーストリア、フランス、ハンガリー、スロバニアと
並んで、39位という。
ついでながら、ここに出てくる、「Belize」とは、どこの国なのか?
辞書を使って調べてみると、「中米のベリーズ」とある。
旧イギリス領のホンジュラスのことだそうだ。
「ホンジュラス」と言えばわかるが、今は「ベリーズ」という。
知らなかった!
1位は、フィンランドとアイスランド。
ではビリは、どこか?
言わずと知れた、あのK国!
何と、195位だそうだ。
こういうのを知ると、「ミサイルを、(人工衛星でも何でもよいが)、打ちあげる前に、
もっとやるべきことがあるのではないのか」と思ってしまう。
それはともかくも、KTというタレントの発言。
やがて事実がもう少し明らかになってくると思う。
その上で、もう一度、言論の自由について書いてみたい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
言論の自由 言論の自由度 自由度世界ランキング)
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