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子育て最前線の育児論byはやし浩司 09年 5月 13日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【文明の衝突】
++++++++++++++++
中国や、韓国での根強い、反日感情。
なぜ、今なのか?
それをただ単なる、民族主義の高揚に
よるものと考えると、ますますわけが
わからなくなる。またそう考えたと
ころで、解決策には、結びつかない。
++++++++++++++++
●日本も中国も同じ(?)
前にもどこかで書いたが、ドイツ人のロシア嫌いには、相当なものがある。一部のドイ
ツ人が、そうであるというのではない。総じてみれば、みな、そうなのである。
そういうドイツ人を見ていると、ふと、こう思う。私たち日本人から見ると、ドイツ人
もロシア人も、同じなのに、と。
しかし同じことが、私たち日本人についても、言える。ヨーロッパの人たちから見ると、
日本人も中国人も同じ。区別できない。だから日本人はともかくも、中国人が日本人を嫌
っているという話を聞くと、ヨーロッパの人たちは、みな、こう思うにちがいない。
私たちから見ると、日本人も中国人も、同じなのに、と。
なぜか?
●生理的な嫌悪感
つまり、なぜ、こうした、好きとか嫌いとかいう反応が、生理的な部分で起きてしまう
のか。その理由として、よくあげられるのが、民族意識であり、歴史認識の問題である。
とくにドイツとロシアは、数世紀にまたがって、あるいはそれ以前から、たがいに戦って
きた。
しかしこのことだけでは、なぜ中国人が、今、日本を嫌っているのか、その説明がつか
ない。韓国人にしても、そうである。たしかにこの100年の間に、日本と中国、日本と
韓国は、不幸な戦争を経験した。それは事実である。しかしそれ以前はといえば、日本は
極東のアジアの島国として、中国とも韓国とも、それなりに、仲よくつきあっていた。
ドイツとロシア、日本と中国、それに日本と韓国は、どこか同じようで、同じではない。
そのちがいは、どこから生まれるのか。
実は、ここに「文明の対立」の問題がある。
ヨーロッパは、言うまでもなく、西欧文明圏に属している。一方、ロシアは、スラブ文
明圏に属している。「文明」というのは、民族意識の上にあって、意識として意識されない
意識をいう。いわば無意識下の、帰属意識ということになる。相互帰属意識と言ってもよ
い。
で、この日本について言うなら、日本は、敗戦時までは、中国や韓国と同じ、儒教文明
圏に属していた。細部はともかくも、マクロな見方をすれば、そうである。独特の集団意
識、上下意識、帰属意識、相互依存意識、先祖崇拝意識など。そういった意識は、儒教文
明圏から生まれた、共通の意識と考えてよい。
●アメリカ型西欧文明を受け入れた日本
が、日本は、アメリカという国に、一度は、すべてを焼き払われてしまった。同時に、
それまでもっていた儒教文明圏の中でもっていた、帰属意識まで、焼き払われてしまった。
そしてそのかわりに、いわゆるアメリカ型西欧文明を、移植されてしまった。
日本人というよりは、日本は、つまり、全体として、敗戦と同時に、儒教文明圏から脱
し、アメリカ型西欧文明圏へと、移動したことになる。
このことを如実に例として示しているのが、イタリアを観光旅行する日本人たちである。
数年前だが、イタリアに住む友人(オーストラリア人)が、こんなメールをくれたことが
ある。
「日本人には、2種類ある。ひとつは、ガイドのもつ旗について、ゾロゾロと観光旅行す
る日本人。年配者に多い。もうひとつは、個人、もしくは数人ずつのグループをつくり、
自由気ままに旅をする日本人。若い人たちに多い」と。
こうしたちがいは、30年前、40年前には、さらに、きわだっていた。
香港へ来る日本人たちは、みな、ガイドがもつ旗を先頭に、ゾロゾロと並んで旅行をし
ていた。しかし香港へ来るヨーロッパ人たちは、みな、それぞれが単独で行動をしていた。
こうしたちがいを見ただけでも、戦後、日本は、大きく変わったと言える。そのちがい
をすべて文明のちがいによるものだと言い切るには、少し無理があるかもしれない。が、
しかしつぎのような事実を知れば、みなさんも、私の意見に同意するだろうと思う。
●日本人は、半分は、欧米人?
ためしにあなたの子どもにこう聞いてみるとよい。
「あなたは、アジア人か、ヨーロッパ人か」と。
すると、ほとんどの子どもは、こう答える。「アジア人ではない」「半分、ヨーロッパ人
だ」と。事実、自分をアジア人と思っている子どもは、まず、いない。「君の肌だって黄色
いではないか」と言うと、「ぼくの肌は黄色ではない。肌色だ」と答える(テレビのある討
論番組より)。
ここまで書いたところで、私がこの先、何を書きたいか、もうおわかりのことと思う。
つまり日本人は、アメリカ型西欧文明圏の世界にいる。一方、中国や韓国は、昔も、今も、
儒教文明圏の世界にいる。
こうした文明の対立は、それぞれが離れているときは、起きない。たがいに接している
ところで起きる。ドイツとロシアがそうである。そして日本と中国がそうである。日本と
韓国がそうである。
しかし日本とヨーロッパ、日本とロシアの間では、起きない。たがいに離れているから
である。が、ヨーロッパは、スラブ文明圏との対立のほか、アフリカ文明圏、さらにはア
ラブ文明圏とも対立している。が、インドを中心とする、インダス文明圏とは対立してい
ない。たがいに離れているからである。
かなりおおざっぱな、かつ乱暴な説明に聞こえるかもしれないが、そのあたりまで踏み
こまないと、現在の日中関係、日韓関係を、うまく説明することができない。
もちろん、日本は、完全にアメリカ型西欧文明圏に属したわけではない。この日本の中
にも、まだ儒教文明圏の亡霊のようなものは、残っている。そしてそれが時おり、顔を出
して、世間を騒がす。
最近では、日本の文化がもつ「形」や「情緒」こそが、日本の顔だと説く本が、大ベス
トセラーになっている。これなどは、いわば、行き過ぎたアメリカ型西欧文明に対する、
反作用とも理解できる。
一方、中国や韓国の内部にも、アメリカ型西欧文明を受け入れようとする動きがある。
儒教文明圏といっても、決して、儒教一色ではない。アメリカ型西欧主義を取り入れた日
本も、儒教文明圏にいる中国も韓国も、どこか、まだら。
そういった現象はあるものの、しかし全体としてみると、日本は、アメリカ型西欧文化
圏に属し、中国や韓国は、儒教文明圏に属する。
この文明のちがいが、対立となって、先鋭化している。それが中国や韓国の、反米、反
日運動の底流にある。
●アリの世界
……という私の話を、あなたは、とっぴもない意見だと思うだろう。しかしついでにこ
んな話もしておきたい。
10年ほど前だが、アリの研究では、日本で何本かの指に入るという研究者から、直接、
こんな話を聞いたことがある。
アリというのは、穴の中に住み、地面をはっている、あのアリである。あのアリには、
巨大な縄張りがあって、それぞれの種族が、日本列島を、何分割かに分けているという。
その最前線では、熾烈(しれつ)な、国境闘争を繰りかえしているという。
驚いて私が、都市部ではどうですかと聞くと、その研究者は、こう言った。山の中だろ
うが、町の中だろうが、それは関係ありません、と。その最前線が、ときに都市部の中央
部を横切ることもあるという。
どこでそういう知識と知恵が働くのだろう。いや、アリ自身は、無意識なまま、たがい
に戦っているにちがいない。
●帰属意識
では、こうした文明圏を理解するためには、どうしたらよいのか。それをさらにみなさ
んにも理解してもらえるように、私は、人間のもつ相互帰属意識を、つぎの7つの段階に
分けてみた。
家族意識(先祖意識)
↓
同郷意識
↓
同国意識
↓
民族意識
↓
文明意識(無意識)
↓
人間意識(無意識)
↓
生命意識(無意識)
5番目から下の、「文明意識」「人間意識」「生命意識」というのは、現在は、ほとんど無
意識下にあるとみてよい。相対的に、意識のレベルがあがったときはじめて、その姿を現
す。
たとえば少し話がSF的になるが、もし他の天体から、見るからに気味の悪い宇宙人が
地球を攻めてきたようなばあいを想定してみよう。その宇宙人は、人類を滅ぼし、地球を
支配しようとしている。
恐らく人間は、民族や、国を忘れて、その宇宙人と戦うにちがいない。
さらにもし、これまた別の天体から、機械じかけの宇宙人が、私たち生物を襲い始めた
ようなばあいを想定してみよう。人間は、今度は、その気味の悪い宇宙人とも手を組んで、
その機械じかけの宇宙人と戦うにちがいない。
つまり民族や、国を忘れて、宇宙人と戦う意識の底流にあるのが、6番目の、「人間意識」
ということになる。さらに気味の悪い宇宙人とも手を組んで戦うという意識の底流にある
のが、7番目の、「生命意識」ということになる。
では、文明意識は、どうかということになる。その例として、まずあげられるのが、十
字軍である。
かつてヨーロッパのキリスト教徒たちは、ある時期、国や民族を忘れて、十字軍という
名前の軍隊を、イスラエルに向けて送った。名目上は、聖地奪回だったかもしれないが、
それは同時に文明と文明の対立であったとも考えられる。
国が侵されたとき、その国の人たちは、国を守るために立ちあがる。
民族も、そうだ。そして同じように、自分たちが属する文明圏に危機感をいだいたとき、
その文明に属する人たちは、立ちあがる。
ここから先は、まさにSFの世界の話ということになるが、宇宙人が地球を攻めてきた
ようなばあいには、地球人は、地球を守るために、立ちあがる。アメリカ映画にも、そん
なような映画があった。『インディペンデンス・デイ』という映画が、それである。
●終わりに……
で、なぜ今、韓国で、反米、反日なのか? 中国の人たちは、どうして戦後の日本を受
け入れることができないのか。
その答は、私は、文明のちがいにあると考える。またそう考えることによってのみ、彼
らがもつ、反米、反日感情を理解できる。彼らは、生理的な部分で、日本がもつ文明に対
して、嫌悪感を覚えている。そしてそれを、反米、反日感情へと結びつけている。
なおアメリカの文明を、あえてアメリカ型西欧文明としたのは、いわゆるヨーロッパの
西欧文明とは、どこか異質なものであることによる。事実、ヨーロッパ人は、アメリカと
は、常に一線を引いている。
ご存知の方も多いと思うが、総じてみれば、ヨーロッパ人は、アメリカを嫌っている。
オーストラリア人にしても、そうだ。私が知るかぎり、アメリカが好きだというオースト
ラリア人は、1人もいない。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
帰属
意識 儒教文明 アメリカ型西欧文明)
【注】この原稿は、私の考えが、まだ半熟の状態で書いたもの。この問題については、近
く、さらに掘りさげて考えてみたいと考えている。
なお「文明の衝突」論者として、よく知られた学者に、サミュエル・ハンティントン(1
927~)がいる。彼は、儒教文明にせよ、イスラム文明にせよ、西欧文明の優越性を認
めておらず、そのため、いつかこの2大文明が、西欧文明と大衝突をすると予測している。
そうなってはいけないが、今、世界は、そのハンティントンが予測したとおりの道筋を
たどっているというのは、不気味なことではないだろうか。つまり私の考えでは、その前
哨戦が、今、日本と中国、日本と韓国の間で、行われているということになる。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
文明の衝突 儒教文明 西欧文明 イスラム文明)
【補足】
日本も、「愛国心」とか、「国を愛する心」とか、そんな了見の狭いことを言っていない
で、どうだろう、このあたりで、愛文明心とか、愛人間心、さらには愛生命心とか、言っ
てみては?
「愛地球心」でも、よい。しかしこれは愛知万博(05年)のテーマにもなっていたの
で、ここでは考えない。(二番煎じは、いやですね!)
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
●文明の衝突(2)
++++++++++++++++++++
少し前、「文明の衝突」について、書いた。
(原稿は、ここに添付。)
それを読みなおす。
読みなおして、それをワイフに話す。
(090412)
++++++++++++++++++++
●日本vsアジア
「黄色い白人」と呼ばれて、一時、日本人が得意になったことがあった。
日本が高度成長の波に乗り、破竹の進撃をつづけていたときのことである。
事実、当時、日本で、「自分はアジア人」と思っている子どもはいなかった。
「ぼくはアジア人ではない。日本人だ」と。
それについては、先の原稿に書いたとおりである。
しかし私たちは今も昔も、立派なアジア人である。
容姿、顔つき、肌の色、すべてが、立派なアジア人である。
むしろ日本人のほうが、骨相学的には、貧相と言われている。
島国で、長い間、鎖国をつづけ、「血の交流」をしなかったためと考えてよい。
で、昔、こんなことがあった。
私がオーストラリアで学生生活を送っていたときのことである。
中国からの留学生が何人かいた席で、だれかが私にこう言った。
「ヒロシ、君たちは中国人に、どんなイメージをもっているか。
それを絵に描いてみてほしい」と。
で、私は、目が釣りあがり、歯が飛び出た中国人を描いてみせた。
当時、新聞など出てくる中国人は、みな、そのような顔をしていた。
が、それを見て、みなが、ドッと笑った。
「ヒロシ、それは日本人の顔だよ」と。
●異種文明
こうした文明のちがいを克服するためには、どうしたらよいのか。
あるいはどうして文明の対立が起きるのか。
異種文明にも距離感がある。
(1)隣接文明(隣接している文明)
(2)非隣接文明(隣接していない文明)
先の原稿の中で書いたように、ドイツ人のロシア嫌いには定評(?)がある。
「どうしてそんなにも嫌うのか?」と思うほど、嫌う。
同じように、中国人の日本嫌いにも、定評(?)がある。
「どうしてそんなにも嫌うのか?」と思うほど、嫌う。
それには先の侵略戦争が大きく影響している。
が、それだけではないようだ。
「文明の衝突論」を当てはめてみると、それがうまく説明できる。
中国は、儒教文明圏に属する。
一方、この日本は、儒教文明圏に身を置きながら、西洋文明圏に属する。
つまりそこで「文明の衝突」が起きている。
が、日本とロシア、さらに日本とイラク、イランとの対立は生まれない。
(一部、日本とロシアは、対立しているが……。)
ロシアは、スラブ文明圏に属する。
イラク、イランは、アラブ文明圏属する。
なぜか。
それが「文明の距離」ということになる。
わかりやす言えば、文明の衝突は、それぞれの文明が接したところで起こる。
離れたところでは起きない。
たとえば今度は、スラブ文明とアラブ文明については、それぞれが接している。
だからたがいに仲が悪い。
アラブ人のロシア嫌いにも、これまた定評(?)がある。
非隣接文明についていえば、それは(情報)でしかない。
たとえば私たちがアラブ文明に触れたとき、それは(もの珍しさ)でしかない。
そのため文明の衝突は起きない。
●融和
問題はどうやって、隣接文明と融和していくかということ。
国と国の対立は、それぞれの国同士という(単体)の話しあいで解決できる。
しかし文明の対立となると、そうはいかない。
たとえば日本は、自らを西欧文明の中に身を置き、儒教文明と鋭く対立している。
日本は、儒教文明圏に属しながら、その一方で、自らを西欧文明圏に置いている。
この対立構造が、日本を現在の今、孤立させている。
このことは、相手の立場で考えてみると、よくわかる。
一度、ペキン(北京)という、中国の首都に、視点を置いてみるとよい。
日本は、はるか東の海上。
中国から見れば、大陸の端にへばりついているように見える。
それはたとえて言うなら、東京から、佐渡島を見るようなものではないか。
その日本が、ひとり、「私たちは西洋人」と主張している。
それから生まれる違和感というか、(滑稽さ)には、相当なものがある。
中国人が、日本を受け入れない本当の理由は、そんなところにもある(?)。
では、どうするか?
●儒教文明
最初に書いておきたい。
「儒教文明の再構築」といっても、復古主義的なものであってはいけない。
それについては、あとで「情報革命」のところで書く。
私たちはアジア人であることを再確認する。
それが儒教文明の再構築ということになる。
現在の今、私たちがこうして漢字を使っていること自体、その証拠ということになる。
中に「平仮名やカタカナは、日本人すばらしい発明」と書いている人がいる。
しかしそれはどうか?
平仮名にせよ、カタカナにせよ、漢字の簡略版にすぎない。
略字にすぎない。
「発明」などという大げさなものではなく、一バリエーションに過ぎない。
漢字で、「波也此」と書くより、「はやし」と書いたほうが楽に決まっている。
当時の人たちなら、だれしもそう考えただろう。
つまりこと日本人に関して言えば、私たちは、中国文明圏に属している。
まずそれを率直に認めること。
(だからといって、中国に隷属せよと、そういうことを書いているのではない。
誤解のないように!)
●日本史論
ついでに日本史論。
これについては、すでにたびたび書いてきた。
つまり日本では、日本史を東洋史と切り離して教える。
「日本は日本、東洋とは一線を画す」という思想が、その底流にある。
しかしこれがいかに偏狭なものであるかは、アジアの諸国をながめてみれば、わかる。
韓国を例に出すまでもない。
ほかに若いころ、タイへ行ったときにも、それを感じた。
タイという国は、そういう意味では奇異な国と考えてよい。
私たち日本人から見ると、同じ東南アジア諸国の一員ということになる。
しかし彼らは、そうは思っていない。
タイの人たちは、自分たちの歴史を、東南アジア全体から切り離して考えている。
日本史を東洋史と切り離してしまったところに、日本の歴史の悲劇性が潜む。
少し前も、ニセ石器に踊らされ、歴史の本そのものを書き換えてしまったことがある。
そのとき韓国の人たちは、こう言って笑った。
「日本に、韓国(中国)より古い歴史があるわけがない」と。
しかし日本史を東洋史の中に置いてみると、歴史観が一変する。
あの縄文時代にしても、弥生時代にしても、中国からの渡来民が深く関係している。
戦乱を逃れて、多くの民が、中国大陸から流れてやってきた。
そういう人たちが、大陸の文化を、日本に伝えた。
さらに天皇家のルーツにしても、そうだ。
少なくとも隣の韓国では、天皇家の祖先は、朝鮮からの騎馬民族ということになっている。
日本の天皇ですら、「ゆかり」という言葉を使って、それを臭わせたこともある。
しかし日本史を東洋史と切り離している間は、日本はいつまでも日本のまま。
日本が東洋と融和することは、ありえない。
●情報革命
が、悲観的なことばかり言っていてはいけない。
ここで人類は、第二の産業革命とも言える「武器」を手にした。
「情報革命」という武器である。
以前、恩師の田丸先生がこう話してくれたことがある。
「情報革命が進めば、国はなくなりますよ」と。
具体的にはこうだ。
「年々、向こうの若者たちが日本の若者と区別できなくなってきた」と。
「姿、容姿、着ている服装など、「区別ができない」と。
つまりそういう形で、国と国は融合し、やがて文明の対立も解消される、と。
言い換えると、いかにこの情報革命を利用するかという問題に行き着く。
昔は、隣町どうしが、言い争った。
それが県どうしになった。
それが国
さらに文明。
情報革命は、その間を融和させる。
言葉の問題もあるにはある。
しかしたった10年前と比較しただけでも、その進歩にはめざましいものがある。
たとえば私が発行しているHPにしても、外国の人たちが読んでいる。
その中には「米軍」というのもある。
まだ10%程度だが、「10%にしても、すごい!」。
情報革命が進めば進むほど、国どうしの垣根も低くなる。
文明の衝突も、起きにくくなる。
その例が、あのEUである。
ほんの65年前にははげしい戦争を繰りかえしていた。
が、今は、ひとつの国になった!
●文明の衝突
私たちが警戒しなければならないのは、偏狂な民族主義。
その台頭。
「武士道こそ、日本が世界に誇るべき、日本人のアイデンテティ」と説く。
しかし今、どうしてこの日本で、武士道なのか?
仮にそれが「道」であったとしても、それは武士の世界での話。
しかも武士の本質は、軍人。
軍人で悪いなら、官僚。
あるいは警察、役人、特権階級。
何でもよいが、ともかくも支配階級。
私たちの先祖の94、5%は、農民であり、わずかな数の商人、工人であった。
それを忘れて、「武士道」とは?
あの江戸時代にしても、世界でも類を見ないほどの暗黒政治の時代であった。
さらに戦陣訓を例にあげるまでもなく、一方的に礼讃するのはどうか?
「生きて虜囚の……」とかいう、あの戦陣訓は、武士道の精神を拝借している。
そのため、どれだけ多くの日本人が犠牲になったことか!
「負の遺産」に目を当てることもなく、武士道を礼讃するのは、危険なことでもある。
つまり私たちが偏狭な民族主義にこだわればこだわるほど、互いの文明の溝を深くする。
あのアインシュタイン博士も、田丸先生への手紙の中で、「exaggerated nationalism」
という言葉を使って、強く戒めている。
「exaggerated nationalism」、つまり「誇張されたナショナリズム」=「偏狭な
民族主義」ということになる。
●過去から学ぶ
こう書いたからといって、どうか、誤解しないでほしい。
私は何も日本の歴史を否定しているのではない。
歴史は歴史として、当然、評価されなければならない。
しかしここにも書いたように、その「負の遺産」に目をくれることもなく、あの封建時代
を一方的に、美化してはいけない。
もっと言えば、悲しいかな、私たち日本人は、かつてただの一度も、あの封建時代を
清算していない。
たとえば「明治維新」にしても、英語では、「Meiji Restoration」と翻訳されている。
英語で、「レストレーション」というと、「王政復古」をいう。
革命でも、何でもない。
つまり「王政復古」である。
そういうものをもって、日本は近代化の道を歩み始めたとか、さらには江戸時代を清算
したなどとは、思ってはいけない。
清算していないばかりか、ここにも書いたように、むしろ、それを美化している。
この静岡県でも、徳川家康の出身地ということもあるが、徳川家康について悪く書くのは、
いわばタブー視されている。
この静岡県では、敬愛の念をこめて、「家康公」と呼ぶ。
が、こういう姿勢では、私たちは過去から何も学ぶことはできない。
できないばかりか、へたをすれば同じような歴史を繰り返すことになる。
今の今も、国盗り物語よろしく、政治を、己の出世欲を満たすための道具として
利用している人は、いくらでもいる。
●過渡期
話を戻す。
平等という言葉がある。
しかし「平等」というのは、たがいに高い次元で、認めあうことをいう。
民族の融和にしても、さらには文明の融和にしても、その平等感覚がなければならない。
「わが民族は優秀である」と思うのはその人の勝手だが、だからといって、相手に
向って、「あなたがた民族は劣っている」と思ってはいけない。
民族には上下はないし、今はもう民族をうんぬんする時代ではない。
むしろ問題なのは、その上の段階の「文明意識」ということになる。
もう一度、私が書いた、段階論を見てほしい。
家族意識(先祖意識)
↓
同郷意識
↓
同国意識
↓
民族意識
↓
文明意識(無意識)
↓
人間意識(無意識)
↓
生命意識(無意識)
つまり今は、(民族意識)から、(文明意識)への過渡期ということになる。
さらに進めば、(人間意識)→(生命意識)となるが、それはさておき、
この段階あたりで、ウロウロしている。
それがこの極東アジアでも、もろもろの紛争の火種となっている。
●では、どうするか?
言うまでもなく大切なことは、文明の融和である。
そのために第一に、情報の交換をする。
その国の内部の人たちは、外の世界を知る。
外の世界の人たちは、その国の内部を知る。
これを頻繁に、行う。
これができれば文明の融和はできる。
できなければ、できない。
ひとつの例として、あのK国を見ればよい。
今のこの時代にあって、情報を遮断している。
国外に向けてもすらも、ニセ情報を流す。
国内に向けてもすらも、ニセ情報を流す。
その結果、アインシュタインの言った、「exaggerated nationalism」だけが、
異常なまでに肥大化してしまった。
もうおわかりのことと思うが、私たちは、その逆のことをすればよい。
私たちは自分の考えていることを、外の世界に向って、どんどんと発信していく。
と、同時に、外の世界の情報を、どんどんと取り込んでいく。
その結果として、私たちは人間のレベルを、つぎのステージにもちあげることができる。
最後に、よく「インターネットは、第二の産業革命」と言われる。
それが最終的に評価されるのは、もう少し時代を経てからになるが、私はそう断言して
よいほど、インターネットには、秘められた力がある。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
民族意識 文明意識 民族主義からの脱却 インターネット 文明の衝突 誇張された
民族主義 はやし浩司 文明論 民族論)
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●映画『赤壁(Red Cliff)』(Part2)
++++++++++++++++
昨夜遅く、映画『赤壁』(2)を見てきた。
第一作と比べると、ウ~~ンというところ。
少し劇画ぽくなった。
策略により、矢を10万本手に入れるところ。
策略により、水軍の2人の将軍を殺させるところ。
最後に、「(戦争に)勝者も敗者もない」と、
どこかピントはずれな言葉を発するところ。
「やはり小説だなア」と思った。
で、前作には、星を5つつけたが、今回は、
星4つ、マイナスで、★★★★(-)。
戦闘シーンには迫力があるので、やはりこの
映画は、劇場で見た方がおもしろい。
++++++++++++++++
●米軍に攻撃してもらう?
(US army will attack North Korea for Japan? The answer is NO!)
ときどきおかしな書き込み(コメント)がつづく。
どこか宙に浮いている。
現実感があまりない(失礼!)。
それをそのまま、つまり原文のまま、紹介する(私のヤフー・ブログへの書き込みより)。
『ASO首相は良くやっていますよね~ 大したものです。捏造された世論調査なんか当て
にはなりません。現にネットでの結果は80%がASO首相続投支持ですしね。現に今回
の事についてもASO首相の点数稼ぎとは見ていない人が周りには多いです。
国が存続して行くに当たってはこういう稚拙な挑発をしてくる輩をほおって置くわけには
いきません。断固迎撃するか、発射した時点で米軍からトマホーク攻撃して貰ってK国の
基地を破壊したらいいと思います』と。
要するに、「ASO首相を支持する」「ミサイル迎撃、賛成」というわけである。
しかし「80%が支持」とは?
どういう方法を使って、この数字を得たのか?
また「米軍からトマホーク攻撃して貰ってK国の基地を破壊したらいいと思います」
という部分が、実に現実離れしている。
つまり劇画的。
たぶん、これを書いた人は若い人だと思うが、しかしこのように考えている人は多い。
私も、すでに何人かに出会った。
で、大切なことは、その結果、この日本はどうなるか?
それをもう少し、思慮深く(失礼!)、考えてみること。
が、これが産経新聞となると、事情は変わってくる。
産経新聞(ネット版)は、「敵地攻撃論」をぶちあげ、こう書いている(4月12日)。
『庭の桜を眺めながら部屋で気持ちよくうたた寝をしていたら、子供や大人を誘拐してき
た町内会の嫌われ者が、ひとの顔の上を土足でまたいでいった-そんな不快感に襲われま
した。
そうなんです。北朝鮮が5日、人工衛星の打ち上げと称して長距離弾道ミサイルを発射
しました。米本土も攻撃可能な射程6000kmのテポドン2号改良型とみられます。日
本にとっての脅威はむしろ、射程の短い約1300kmのノドンミサイルが200~30
0発ほど、日本全土を射程に照準を定めて実践配備されている事実です』と。
その上で、いろいろな例をあげながら、(すべて手前みそ的な意見だが)、最後を
こう結んでいる。
『北朝鮮だけではありません。ロシア、中国…。日本の周辺には核大国がひしめき合って
おります。
今、カッか、カッかと熱くなる必要はないと思いますが、北朝鮮のミサイル発射に対し、
国連安全保障理事会でもなすすべのない日本の外交力を思うとき、敵基地をたたく能力の
保持について、もっと本気で議論するのが日本国民として生まれてくる子孫への責任だと
思います』(SR記者・原文のまま)と。
率直な感想。
産経新聞が、ここまで極右化しているとは、私は知らなかった。
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
●劇団演技【Play on the Stage】
++++++++++++++++++++
テレビのチャンネルを替えるとき、
どこかの劇団が演ずる、舞台劇が目に留まった。
しばらく、それを見た。
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みなさんは、あの劇団といわれる団体が
演ずる、「劇団演技」というのを知っているだろうか。
要するに、舞台劇。
どこか取ってつけたような不自然な演技、
わざとらしいジェスチャ、声だけをやたらと張り上げて、
セリフだけをペラペラとしゃべる。
それはそれとして構わないが、そういう劇団から
出身した俳優は、これまた独特の演技のし方をする。
劇団、あるいは舞台の上では、それなりに
評価されるかもしれないが、こと映画の世界では
通用しない。
そういう演技を見たとたん、あるいはそういう
演技を感じたとたん、スーッとそのまま興ざめ
してしまう。
かつてピーター・フォーク(刑事コロンボの主役)が、
ニューヨークの演劇学校で演技指導をしている
テレビ番組を見たことがある。
その中で、ピーター・フォークは若い俳優の卵たちに
向って、何度もこう叫んでいた。
「演技は、自然に!」「自然に演じろ!」と。
劇団演技には、それがない。
つまり不自然。
今では小さなマイクがあるのだから、それを使って、
もっと自然な話し方をすればよい。
自然な話し方をすれば、動作も、自然になる。
ついでに、顔の表情も、別の画面に大きく映し出せばよい。
そうすれば、表情も自然になる。
どうしてそういうことを劇団の人たちはしないのだろう?
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●焼津・MINATO・マラソン(Yaizu Minato Marathon)
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昨日、焼津まで、行ってきた。
息子のマラソンを応援するため。
息子は、10キロコースに出場する。
朝、7時ごろ家を出る。
焼津に着いたのは、8時半ごろ。
焼津駅から港(会場)まで歩く。
が、人の多さにびっくり。
7000人の人が、スタートラインに並んだ。
「これではわからない!」と。
で、「約1時間はかかるだろう」という
ことで、そのまま港祭りの会場へ。
そこにも、かなりの人たちが来ていた。
私とワイフは、マグロ丼と、焼きそばを食べた。
が、再びマラソン会場へ戻る途中、ワイフがトイレへ。
コンビニの中のトイレを使わせてもらったが、
そこでもズラリと人の列。
モタモタしているうちに、時間が過ぎた。
ゴールあたりへきたときには、ちょうど
1時間が過ぎていた。
それから「まだか……」「まだか……」と。
息子をさがしたが、最後まで息子の姿は見えなかった。
「棄権したのだろうか」「だいじょうぶかなあ」とか、
そんなことをワイフと言いあう。
今度のマラソンのためには、ほとんど練習していなかった。
で、そのまま駅に向かって、私たちは家に帰った。
で、夕方、疲れた表情で、息子が帰ってきた。
「どうだった?」と声をかけると、
「53分だった」と。
私たちがゴール付近へ着く前に、息子は
先にゴールしていた。
しばらくマラソンの話で、もりあがった。
みなで焼津のみやげを食べた。
「(会社の)ほかの人はどうだった?」と
聞くと、「社長は、1時間10分くらいだった」と。
会社からは、今度の参加者は、社長と息子の、
2人だけだったとか。
従業員200~300人程度の小さな会社だが、
それを聞いてうれしかった。
釣りバカ日誌の、浜ちゃんと、スーさんみたいな関係、
と思ったが、それは言わなかった。
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2009年5月13日水曜日
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