2009年9月9日水曜日

*Sep 9th 2009 Magazine

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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 9月 9日
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選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●手の内(Revealing the Trick)

++++++++++++++++++

子どもを見れば、家庭環境がわかる。
親子関係もわかる。
ついでに、その親と、親の親(子どもから見れば、祖父母)
との関係もわかる。
その親が、どのような環境で育ったかもわかる。

私がそれを指摘すると、みな、私が超能力か何かを
使ったかのように驚く。
しかし手の内を明かせば、何でもない。

その手の内……。
手品で言えば、種明かし。

++++++++++++++++++

(1)子育てがギクシャクしている

 その親の子育てが、どこかギクシャクしている。
気負い、戸惑い、迷い、心配、不安など。
そのため話を聞いていても、どうもすっきりしない。
 そう感じたときは、その親と、親の親(=子どもの祖父母)との関係を疑ってみる。
たいてい、その親自身が、不幸にして不幸な家庭に育った人とみてよい。
しっかりとした(親像)が、脳の中にインプットされていない。

 ふつう母親は男児の子育てで、戸惑う。
父親は女児の子育てで、戸惑う。
それにも一定の幅があるが、その幅を超えて、戸惑いが大きいときは、こう考える。

 男児の子育てに大きく戸惑う母親……その母親と、母親の父親の関係が不全であった
とみる。
 女児の子育てに大きく戸惑う母親……その母親と、母親の母親の関係が不全であった
とみる。

 子どものころから、家庭騒動、育児拒否、冷淡、無視などが、背景にあったと
考えてよい。

(2)子どもの様子

 子どもの様子から、その子どもの置かれた家庭環境がわかる。
子どもに伸びやかさがない……過干渉、過関心、神経質な子育てが背景にあるとみる。
子どもが反対に粗放化している……威圧的な過干渉、権威主義的な子育て観をもった
親とみる。
その親自身も、そうした家庭環境で育ったとみてよい。
子育ては、世代連鎖しやすい。
 妙に愛想がよいとか、反対に拒否的である……愛情飢餓の状態にあるとみてよい。
家庭が家庭として機能していない。
つっぱり、いじけ、ひがみ、ぐずりなどがあれば、かなり心がゆがんでいるとみる。
やはり愛情飢餓が背景にあるとみてよい。

 ……というような話は、いわゆる(カン)のようなもので、親と話していると、
そのカンが、働く。
ビビッと働く。
そしてそれをきっかけに、子どもの置かれた環境や、家庭環境、さらにはその親の
生い立ちまで、わかる。

 しかし誤解がないように言っておきたい。

 どんな人でも、(親でも、子どもでも)、みな、問題をかかえている。
問題のない子どもはいない。
親にしても、心豊かな家庭で、何一つ不自由なく育てられた人というのは少ない。
みな、多かれ少なかれ、問題をかかえている。
そこで大切なことは、そういう問題があることが問題ではなく、そういう問題が
あることに気づかず、同じ失敗を繰り返すことが問題であると考えること。

 子どもは家族の(代表)にすぎない。
もう少し深く言えば、家族の過去の(代表)にすぎない。
あなたという親の過去、そして子どもが生まれ育っている(環境)の、その(結果)
でしかない。
まず、それに気がつくこと。
謙虚に、自分自身の姿を見ること。

 それに気がつけば、あとは時間が解決してくれる。
5年、10年の時間はかかるかもしれないが、時間が解決してくれる。
まずいのは、子どもに何か問題を発見したとき、子どもの方ばかりを見ること。
子どもの方ばかり見て、「子どもを直そう」とか、「子どもを何とかしよう」と考えること。

 しかし本当の問題は、あなた自身のほうにある。
身勝手な親となると、親の過干渉で、さんざん子どもを委縮させておきながら、
「どうしてうちの子は、ハキがないのでしょう」とか言う。

 「手の内」というタイトルで書いたが、あなた自身を知るためのひとつの方法として、
このエッセーを利用してほしい。


Hiroshi Hayashi++++++++AUG.09+++++++++はやし浩司

●子どもの世界(Catharsis Effect)

+++++++++++++++++

小学4年生から、保健体育の時間に
性教育が始まる。

それについて、A子さん(小4)が、
こう言った。
「気味が、悪かった」と。

何でも教科書の最後のところに、男と女の
裸の絵が載っているという。
かなりリアルな絵らしい。

A子「私、あれを見て、ギャーッと声を
あげちゃったア!」
私 「そんな絵くらいでびっくりしたら、
これから先、お父さんやお母さんと、
いっしょにお風呂に入れなくなるよ」
A子「でも、あの絵は、気味が悪かった……」

私 「どうして?」
A子「だってさあ、男のあれ(チxチx)が
さア、ぶらんと下に垂れさがっているのよ……」
私 「ハア~?」
A子「あれってさア、あんなふうには、
なってないヨ」
私 「へえ~エ?」

A子「前にまっすぐになっているよ」
私 「垂れ下がってないの?」
A子「そう、前にまっすぐになっているよ」
私 「そんなことないよ」
A子「……。パパのは、垂れ下がっているけどね」と。

A子さんには、小6の兄がいる。
風呂へは、いつも一緒に入っているという。
いろいろ頭の中で、おかしなことを想像した。

++++++++++++++++++++

●感受性訓練法

 5~6人のクラスで、そのままにしておくと、子どもたちは勝手な会話を
し始める。
ふだんは制止するが、ときには、そのままにしておく。
それによって子どもたちの本音を知ることができる。
が、それだけではない。
言いたいことを、そのまま言わせることは、大切なこと。
それによって、よりよい人間関係を築くことができる。
たとえば心理学の世界には、「感受性訓練法」というのがある。
「ラボラトリー・トレーニング」とも呼ばれている。

 これは体験者を一室に隔離して、ありのままの感情を、さらけ出させるという方法。
それを体験者の状態に合わせて、数時間とか数日間、つづける。
やがてカタルシス効果が現れて、体験者は、大声で泣きわめいたり、怒ったりする。
不平不満をぶつけたり、ときに暴れたりする。
が、それが一巡すると、体験者は、やがて心を抑圧していた殻(から)から解放され、
感情をストレートに表現できるようになる。

 この訓練を受けると、感受性が豊かになり、他人に対して、深い思いやりが
生まれたり、相手の悲しみや苦しみが、よりよく理解できるようになるという。
が、似たような経験を、実は私は教育の場ではよくする。

 私はときどき、子どもたち(幼稚園児)に、こう言う。
「君たちは、ママのおっぱいが好きか?」と。
すると子どもたちは、最初は、はにかみながら、「嫌いだよ~オ」などと答えたりする。

 そこで私は、語気を強めて、こう言う。
「ウソをつくな!」「好きだったら、好きと言え!」「自分にウソをつくのは
悪いことだ!」と。
まじめな顔をして、叱る。
するとやがて子どもたちは、「好きだけどオ~」とか言うようになる。

 が、何もおっぱいの話にかぎらない。
ときに子どもたちをじらしながら、「見たかったら、見たいと言え!」と促したりする。
(この方法は、私がレッスン中によく使う。「BW公開教室」(私のHPより)
でも紹介しているので、興味のある人は見てほしい。)

 つまりこうして内にたまった(思い)を、一度、外に吐き出させる。
大声で言えるようにする。
感情を、そのまま表現させる。
言うなれば、これもカタルシス効果のひとつということか。
この方法により、一義的には、(性)に対して暗いイメージをもたせることを
防ぐことができる。
が、それ以上に、子どもの心をまっすぐにすることができる。

その結果として、子どもをして、かつ感受性豊かな子どもにすることができる。
「感受性が豊か」ということは、それだけ「他人の心に敏感に反応できること」を
いう。
 
反対に心がゆがんでくると、心(=情意)と表情が、一致しなくなってくる。
ばあいによっては、遊離し、いわゆる(何を考えているかわからない子ども)になる。

 むずかしい話はさておき、親子の間でも、夫婦の間でも、また友人との間でも、
たがいに言いたいことを言うというのは、人間関係の基本。
それなくして、良好な人間関係は育たない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi
Hayashi 林浩司 BW 感受性訓練 感受性訓練法 ラボラトリー・トレーニング 心の
訓練 はやし浩司 カタルシス効果)

(付記)(カタルシス効果について、以前、書いた原稿です)

●母親を嫌う子ども

 A君(小2男児)は、いつも母親の悪口を言う。「ぼくのママは、すぐ怒る」「100点
でないと、すぐたたく」「鬼ババ」と。このところ、ずっと、それが気になっていた。

 それをひとり言のように、ずっと繰りかえす。

 が、私の知っているA君の母親は、おだやかで、やさしい人だ。決して、仮面をかぶっ
ているようなタイプの人ではない。

 私はA君の様子を見ながら、欲求不満がその背景にあることを知った。私にも経験があ
る。

 私は小学5年生くらいのときに、好きな女の子ができた。静かで、やさしい女の子だっ
た。しかしいくら私がモーションをかけても、私には、振り向きもしてくれなかった。で、
ある日行動に出た。

 その女の子が何かのことで、席をはずしたとき、私はその女の子の机からノートを引き
出し、ぐいぐいと、鉛筆で、落書きをしてしまった。その女の子は、いつもノートの使い
方がじょうずだと、先生にほめられていた。

 そのあとのことは、よく覚えている。その女の子は、そのノートを見ながら、シクシク
と泣いていた。

 子どもというのは、ときとして、自分の思っていることと正反対の行動に出ることがあ
る。概して言えば、それだけ短気でわがままということになる。

 で、A君の母親がA君を迎えにきたとき、私はA君をぐいともちあげて、A君の母親に
抱かせた。

 最初、A君は、「ママなんか、嫌い」「鬼ババ」「クソ野郎」と、罵声をあびせかけて、そ
れに抵抗した。が、私はA君を背中からおさえつけて、そのままにした。

 するとA君は、そのまま、大粒の涙をポロポロとこびしながら、泣き始めた。母親の涙
を見たからではなかったか。

私「A君、好きだったら、好きと言え。『ママ、大好き』と言え」
A「嫌いだよ、こんなヤツ」 
私「ウソつくな。お前は、ママが好きなんだ。どうしてウソをつく」
A「……」
私「好きだったら、そう言え。はっきり、そう言え」と。

 しばらくおかしな押し問答がつづいた。が、突然、堰(せき)を切って水が流れ出すよ
うに、A君が、大泣きをしながら、「ママ、好きだよオ」と言いだした。母親は、母親で、
「わかっているのよ」「わかっているのよ」と、A君を抱きしめた。

 何かの大きなわだかまりが、A君にあったのだろう。そのわだかまりが、A君の心をふ
さいでいた。が、こうして自分の心を、すなおに表現することによって、そのわだかまり
を取りのぞくことができる。カタルシス効果というのである。

 A君は、もうそのころになると、私が背中を押さえていなくても、そのまま母親に抱か
れていた。

A「ママ、いっしょに、お風呂に入ろうね」
母「いつも、いっしょに、入っているでしょう」と。

 A君は、いつものやさしいA君にもどっていた。もちろん私には、その(わだかまり)
が何であったかはわからない。子どもの心は、私たちが想像する以上に複雑だ。それにこ
の時期の子どもは、こうした変化を、毎日のように見せる。

 A君と母親を教室の外に見送ったあと、心の中が暖まっているのを感じた。そして私は
どういうわけか、あのノートに落書きをしてしまった女の子のことを思い出していた。

 名前を、アイミヤさんと言った。聞くところによると、G県のS市で、今でも元気に暮
らしているということだ。ごめんなさい!

++++++++++++++++

自己開示(2)

 自分をさらけ出すことを、自己開示という。そしてそれが極限にまで達したのを、「カタ
ルシス(除反応)」※という。心を最大限、開放させることにより、心理的、精神的負担を
軽減させることをいう。

 他人との信頼関係をうまく結べない人は、まず自己開示をしてみるとよい、あなたが妻
であれば、夫や子どもに対して。あなたが夫であれば、妻や子どもに対して。家族には、
そういう機能がある……というより、これは家族の重要な機能の一つと考えてよい。

 方法としては、自分の過去を、あらいざらい、すべて告白するというのがある。悲しか
った思い出、つらかった思い出、恥ずかしかった思い出など。心の中に秘めている思い出
を、すべて吐き出してみる。

 これはたいへん勇気のいることだが、しかし自己開示することによって、あなたは自分
の心を開放することができる。が、それだけではない。自己開示することによって、(1)
相手もあなたに自己開示する。(2)あなたもそれまで気づかなかった自分に気づくことが
できるようになる。

 私はときどき、中学生に、こんな作文を書かせる。

【つぎの文につなげて、作文を書いてください。】

● 私にとって、今まで、一番楽しかったことは、
● 私にとって、今まで、一番悲しかったことは、
● 私にとって、今まで、一番うれしかったことは、
● 私にとって、今まで、一番つらかったことは、
● 私には、人に話せないような思い出が、

ほかにもいろいろあるが、子どもが書く内容は、それほど重要ではない。(また、内容につ
いては、一切、不問にすること。)その子どもがどこまで、具体的に自己開示するかで、た
がいの信頼関係の深さを知ることできる。

つぎに、子ども自身が、仮面をかぶっているかどうか、どこまで自分と向き合っているか
どうか、心の問題をもっているかどうかなどを、知ることができる。「のぞく」という言葉
は、あまり好きではないが、しかし、この方法で、子どもの心の中を、のぞくことができ
る。家庭では、たとえば、子どもに向かって、「あなたにとって、今まで、一番うれしかっ
たことは、どんなこと?」というように聞いてみるとよい。

……と、書いたが、あなた自身はどうかということを、自問してみてほしい。

 あなたが妻なら、夫に話せない話もあるはず。結婚前の男性関係とか、身体的なコンプ
レックスとか、など。子どものころの家庭環境も、それに含まれるかもしれない。もしそ
ういうのがあれば、思い切って、夫に話してみる。

 あなたはそれで、人間関係が壊れると思っているかもしれないが、多少の混乱を経て、
あなたと夫の心の絆(きずな)は、それで太くなるはず。とくに、他人との人間関係がう
まく結べない人、他人と接すると、すぐ神経疲労を起こす人などは、まず、身近な人に対
して自己開示してみるとよい。つまりこうして、自分の心を作り変えていく。

 もっとも注意しなければならないのは、他人への自己開示である。信頼基盤そのものが
ない人に、自己開示するのは、危険なことでもある。そういうときは、相手をより深く理
解するという方法に切りかえる。たとえば……。

 日ごろ、相手が、言いたいと思っていること、知りたいと思っていることを、相手の立
場になって聞く。「この前、あなたはこう言ったけど、その意味がよくわからないから、も
う一度、話してくれない」「あなたの言うことはよくわかるけど、もし私だったら、どうす
るか、いろいろ考えてみたわ」とか。相手をより深く理解しようとしよう姿勢を見せるこ
とで、同時に、自分もまた相手に対して、自己開示することができる。

 前にも書いたが、自己開示をすることは、違いの信頼関係を築く、基盤となる。たがい
にわけのわからない状態で、信頼関係を結ぶことはできない。さあ、あなたも勇気を出し
て、自己開示してみよう。心を解き放ってみよう!
(030707)

※ ……自己開示することで、心理的、精神的負担を軽減することができる。ばあいによっ
ては、症状が焼失することもあるという。これをカタルシス効果という。自己開示には、
そういう作用もある。

++++++++++++++++++

【追記】
 
 四人の子どもに、ためしに作文を書いてもらった。

● Kさん(中二女子)

*私にとって、今まで、一番楽しかったことは、この前あった、学校の野外活動です。ナ
イトウォークや、カレーづくり。一日中、ずっと友だちと過ごしているということが、な
かなかないので、とても楽しかったです。
*私にとって、今まで、一番悲しかったことは、(無回答)。
*私にとって、今まで、一番うれしかったことは、野外活動の先生が、私たちをたいへん
ほめてくれたことです。ふだん「今の二年生は悪い」と言うだけの、いやな先生たちばか
りなので、先生たちを見返してやった気分でした。
*私にとって、今まで、一番つらかったことは、もうずいぶん前になるけど、かっていた
犬が死んでしまったことです。

● U君(中三男子)

*私にとって、今まで、一番楽しかったことは、友だちといっしょにいることが楽しいで
す。人と笑うのが楽しいです。
*私にとって、今まで、一番悲しかったことは、とくにありません。あっても忘れてしま
います。
*私にとって、今まで、一番うれしかったことは、三年目にして、部活の県大会で優勝し
たことです。
*私にとって、今まで、一番つらかったことは、勉強。部活の練習も楽じゃないです。二
つともとてもつらいですが、楽しいです。

● R君(中三男子)

*私にとって、今まで、一番楽しかったことは、友だちと遊んでいたとき。友だちといっ
しょにいたとき。
*私にとって、今まで、一番悲しかったことは、おじいちゃんが死んだとき。
*私にとって、今まで、一番うれしかったことは、(無回答)。
*私にとって、今まで、一番つらかったことは、勉強しているとき。部活。

● D君(小六男子)

*私にとって、今まで、一番楽しかったことは、サッカーです。
*私にとって、今まで、一番悲しかったことは、(無回答)。
*私にとって、今まで、一番うれしかったことは、サッカーでキャプテンになれたことで
す。
*私にとって、今まで、一番つらかったことは、サッカーで、何周もグランドを走ったこ
とです。

 子どものばあい、身近な経験から、楽しかったことや、悲しかったことをさがしだそう
とする。つまり自分自身を、客観的に見る目が、まだじゅうぶん育っていない。しかし年
齢が大きくなると、より自分を高い視点から、判断できるようになる。そして自分自身を
より深く、見ることができるようになる。「私を知る」というのは、そういう意味で、一見
簡単そうで、むずかしい。

(はやし浩司 カタルシス カタルシス効果 自己開示 除反応)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●掲示板への相談より

+++++++++++++++++++++

京都にお住まいのUNKNOWN様より
こんな相談をもらいました。

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【UNKNOWN様より、はやし浩司へ】

高校2年の娘です。一人っ子。中学2年の時 離婚。中高一貫高のため 高校入試の苦労
はありませんでした。

今年の1月からお昼は家に帰れる近所のパートから、通勤で1時間かかる会社に正社員と
なりましが、その頃から学校を休みがちとなり、過食嘔吐を繰り返し、5月の連休には、
リストカットもし、家に帰らない事もありました。娘は学校をやめるつもりで定期試験は
白紙解答。出席日数もほとんどなく2年の1学期の成績は、ついていません。

それまで子供について ほとんど苦労をせずに来たので、やっと反抗期が来た!と思うよ
ういたいのですが、平日学校を休んでも家に居ることもなく、家のお金を持ち出し、化粧
をして出かける。

ここだけは通っていると思っていた 近所の学習塾や歯医者さんへも行っていないと 先
生から連絡がある始末です(私には行っていると言っていたので信じていました)。
リストカット・過食嘔吐が激しくなり、メンタルクリニックに通っていますが、先生に薬
の事で聞きたいことがあり、一緒に行くと行ったら その日、本人は来ませんでした。(も
う脳の萎縮が始まっています)。

メンタルの先生から私が家に居るのが良いと言われましたが、仕事を辞めたら生活が成り
立ちません。しかし 家でひとり何をしているのかわからず、不安になります。娘は私に
居て欲しくないと言い、休日は娘は朝から出掛け、夜まで帰りません。今日は4時には帰
ると言って出ましたが、先ほど夕ご飯は外で、とメールが着ました。これでも少し前まで
は連絡もなかったので良い方向と思いますが、どこに居るのか 帰りの時間は連絡してき
ません。

はやし先生のHPから、この半年 私は全く逆の事ばかりしてきました。無くなったお金
の事を問い詰め、将来を不安を口にし、自ら死を口にし、お父さんの所に行くようにも言
いました(元夫は再婚しています)。

娘はよく頑張ったと思います。

2学期からは学校に行くと言っています。

私が落着いて居られる時は 関係も穏やかなのですが、お金がなくなったり、娘が嘔吐を
隠したりすると、ダメです。わざと傷つけるような事ばかり言い、最近では手も出たりし
てしまいます。この前は娘の前で自分の首も締めました。最悪な母です。

来週のお盆の時 娘と実家に帰省する予定でしたが、娘は行きたくない。父親の所に行く
と言っていましたが、父親はまだ奥さんに話していない様子で そんな所に行かせて良い
のか・・・。

両親からは、一緒に居ない方がお互いのためのようだから、父親に渡して、今年中には帰
ることも考えるように言われています。

暖かい無視と 許して忘れる。
1年後 2年後 を見据えて。
頭ではわかっていますが、ギリギリの生活、このまま京都で生活して行く自信もありませ
ん。

だらだらと長くなってしまいました。
娘からはまだ連絡はありません(まだ6時なので何度もメールするのも・・・電話も出な
い。)
どうしてよいのか わかりません。

【はやし浩司より、UNKNOWN様へ】

 先ほどまで、電話を待っていましたが、電話がありませでしたので、自分の考えを
書いてみたいと思います。

 あなたはがんばりすぎている……。
それが私の第一印象です。
よくここまでひとりで、がんばってこられましたね。
あなたはあなたで、最善のことをしましたよ。
今も、懸命に、がんばっています。
だからここは肩の力を抜いて、気を楽にしてください。
あなたの娘さんは、もう子どもではありません。
すでに、つまりとっくの昔に、あなたの手を離れています。
あなたが親としてできることは、ほとんどないということです。
高校2年生という年齢は、そういう年齢です。

 娘さんの言葉に、もう少し耳を傾けてあげましょう。
娘さんが、「居て欲しくない」と言うなら、それをよいほうに解釈してあげましょう。
親として、自分の子どもが巣立っていくのを知るのは、さみしくも、つらいときです。
しかしそれも巣立ち。
みながみな、よい形で巣立っていくとはかぎりません。

 あなたは自分が感じている(さみしさ)を、別の形に、自分で勝手に変えているだけ
ですよ。
「娘さんに問題がある」というような書き方で、自分をごまかしているだけですよ。
娘さんのことを心配しているようで、実は、あなたはその(さみしさ)に耐えられない
でいるだけ。

 あのね、みんなさみしいのです。
孤独なのです。
しかしあなたの娘さんは、もっとさみしがっているのですよ。
心の拠り所さえ、ないのですから。
自分の心や体を休める場所(家庭)もない……。

 今のあなたにとっていちばん大切なことは、娘さんに、心の拠り所を用意してあげる
ことです。
娘さんが、安心して心を体を休める場所を、提供してあげることです。

 進学?
塾?
……もう、そんなものは、さっさと、あきらめなさい!
大切なことは、娘さんの(友)として、娘さんの横に立つことです。
娘さんの悲しみや苦しみや、さみしさを、あなたが共有してあげることです。
「あなたもさみしかったのね」「ごめんね」と、です。

 が、すぐには娘さんは、心を溶かさないかもしれません。
つっぱったまま、これから先、5年、10年と過ぎていくかもしれません。
しかし見返りを求めない。
捨て身で対処します。
捨て身ですよ!

 娘さんが、どんなにあなたを裏切っても、あなたはそれを受け入れます。
それを「無私の愛」といいます。

 あなたもその無私の愛を感じてみてください。
そこは実におおらかで、すばらしい世界ですよ。
また「許して忘れる」は、口で言うほど、簡単なことではありません。
苦しく、つらいものです。
少しぐらい「許して忘れて」、それで効果がなかったなどと、思ってはいけません。
どこまでも、どこまでも、「許して忘れます」。
それだけを繰り返します。

 で、あなたはあなたで、あなたの生きる道をさがします。
あと10年もすれば、老後ですよ!
わかりますか?
時間がありません。
目を娘さんから離して、あなたはあなたで前を見るのです。

 心配先行、不安先行、過関心、過干渉……。
娘さんにとっては、窮屈な家庭だったと思いますよ。
その上、離婚騒動に巻き込まれ、私もあなたの娘さんなら、「バカヤロー」と
叫んで、家を出ていくでしょうね。
しかしそれをする娘さんだって、つらいのです。

 今夜帰ってくるかもしれないし、帰ってこないかもしれません。
が、あなたができることは、暖かい夜食を用意し、寝床を用意することです。
そして帰ってきても、何も言わない……。
「暖かい無視」というのは、そういうことを言います。

 いいですか、あなたの娘さんは、もう(おとな)ですよ。
あるいはあなたが高校2年生のときのことを思い出してみてください。
それが今の、娘さんなのです。
あなたの思うようにならないからといって、また取り越し苦労を重ねたところで、
問題は何も解決しないでしょう。
さらに二番底、三番底へと、娘さんは、落ちていくだけです。

 たしかにあなたがしたことは、おとなげないというか、けっしてほめられるべき
ことではありません。
しかしあなたの娘さんなら、許してくれますよ。
だから娘さんを信じて、今日、この瞬間から、あなたは肩の力を抜いて、娘さんの
「友」になります。
娘さんのほうは、すぐには友として認めてくれないかもしれませんが、あきらめては
いけません。
こうした問題には、時間が必要です。
1年や2年は覚悟してください。

 あとは娘さんの人生ですから、あなたはあなたで、幸福を追求すればよいのです。
生きがいを見つけ、仕事を懸命にします。
今できることを、懸命にすればよいのです。
そういう意味で、あなたは本当に、よくがんばっています。
めげないで、がんばっています。
すばらしい人です。

 あのね、あのスティーブンソンは、こう書いています。
「宝島」を書いた、スティーブンソンです。
『我らが目的は成功することではない。失敗にめげず前に進むことである』とです。
今のあなたに、さしあげたい言葉です。

 いいですか、こんなことでめげてはいけませんよ。
何でもない問題ですから。
どこに家にでもある問題です。
自分の娘さんだけを見て、「どうしてうちの子だけが……」とは、思わないこと。
こうして娘さんは、あるいは子どもたちは、親離れをし、自立していきます。
おとなになっていきます。
ひょっとしたら、すでにあなたの娘さんは、あなたより、ずっとおとなかもしれません。
それを信じてあげなさい。

 そう、あなたは目が見える。
音が聞こえる。
歩くことができる。
話を聞くことができる。
……あなたは生きている。
娘さんも生きている。
そこを原点として考えてください。

ね、すばらしいことでしょ!

 要するにあなたが今、娘さんとの間で経験しているのは、家庭のドタバタです。
何でもない問題です。
が、あなたにはそれがわからない。
ささいなことを針小棒大に考えて、ひとりで大騒ぎしている……。
言うなれば、ひとり芝居。
そんな感じです。

 どなたか、相談できる人は、近くにいませんか?
話を聞いてくれる人がいるとよいですね。
その人も、同じことを言いますよ。

 だから、ここは、「許して忘れる」。
暖かい無視を大切に、あなたはあなたで、好き勝手なことをすればよいのです。
娘さんのことは、もう、構わないで……。
だいじょうぶですよ。
あなたの娘さんは、あなたが考えているより、はるかにおとなです。

 コツは、(今の状態)をこれ以上悪くしないことだけを考えて、対処すること。
あなたが騒げば騒ぐほど、逆効果ですから、注意してくださいね。

 電話で直接話したかったのですが、電話がありませんでしたので、メールで失礼
します。
なおたいへん申し訳ありませんが、電話での相談は、お断りしています。
電話番号は、忘れてください。
(気まぐれですみません。)

 今夜はこれで失礼します。
もしよかったら、私のHPの原稿を、片っ端から読んでみてください。
きっと気が楽になりますよ。

 では、おやすみなさい。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●パソコンとの知恵比べ(8月9日)

++++++++++++++++++

今朝は、パソコンのキーボードを叩く指が、
どうも、重い。

思考力が低下している?

そこで昨日あったことを、ここに書いてみる。
私の考えていることがうまくみなさんに伝われば、
それでよし。

そのために書いてみる。
パソコンにあまり興味のない人でもわかるように
書いてみたい。
言うなれば、今朝の指慣らし……。

++++++++++++++++++

●私のホームページ(HP)

 最近、新しい無料ソフトに出会った。
写真を選ぶだけで、勝手に動画に編集してくれる。
興味のある人は、
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
を見てほしい。
1人の絵描きが、手を動かして絵を描いているのが、それ。
(2009年8月現在。)

 で、それを昨日、UPLOADしたら、HP全体が、破壊されてしまった!
表は崩れる、絵はあちこちのが、入れ替わる、など。

●原因

 おおまかな原因は、すぐわかった。(わかっていた。)

 現在、私は、ビスタ・パソコン上で、S社のHP編集ソフトを使っている。
しかしこのソフトは、XP用。
ビスタには対応していない。
そこでいつも、そのソフトをだましだまし、ビスタ・パソコン上で、使っている。
言うなれば、反抗期の娘のようなもの。
そのため、扱いにくい。
 とくに50MBを超えるような大きなHPになると、不都合な混乱が多発する。

 そこで私が考えた方法は、こうだ。

(一度、ビスタ・パソコン上でHPを編集する)→(それをUSBメモリーにコピー、
保存する)→(XPパソコン内に貼り付ける)→(XPパソコン上で開いて、転送する)、
と。

 どうしてこんなめんどうな方法をとるかについては、もうひとつ理由がある。

 ビスタ・パソコンは1年半前に購入したものが、当時の最先端パソコン。
XPパソコンは、それよりもさらに2年前に購入したもの。
XPパソコン上で、50MBを超えるHPを編集していると、ときどきメモリー不足が
起き、そのままパソコンがフリーズしてしまう。
それにSAVEをかけると、何と、ファイルを保存するだけで、5~6時間もかかって
しまう。

 そこで先の方法を、先日、試してみた。
で、1回目は、うまくいった。
自信をもった。

●昨日の失敗

 昨日も、同じような方法を試してみた。
まずビスタ・パソコン上で、HPを編集した。
一度ビスタ・パソコン上でSAVEをかけたあと、それをUSBメモリーのコピー。
そのUSBメモリーを、XPパソコンに挿して、それをXPパソコン内のファイルに
上書きコピー。

 つぎにXPパソコン上で、S社の編集ソフトを使って、コピーしたHPを開き、
そのままHTML転送。
HPが、ガタガタになったのは、その直後のことだった。

 理屈で考えれば、何も問題はないはず。
……ということで、悪戦苦闘すること、約2時間!
約2時間もかかったのは、それぞれのステップで、時間がかかったため。
USBメモリーにコピーしたり、パソコン内部にコピーしたりするのに、結構、時間が
かかる。

 数度試してみたが、結果は同じ。
ガタガタというよりは、メチャメチャ。
「もしや……」と思って、スパイボット・サーチで、パソコンを検査。
「ウィルスか、スパイウエアが侵入して、悪さをしているかもしれない」と考えた。
しかしそれはなかった。

 で、そのとき、メチャメチャになったHPのページを見ていて、ふと気がついた。
XPパソコンのほうに、本来残っているはずのない、前回、転送したファイルの一部が
残っているではないか!
今回、ファイルを上書きしたのだから、理屈で考えれば、残っていないはず。
それが残っているということは、上書きが正しくなされなかったこと意味する。

●わかりやすく言うと……

 わかりやすく言うと、こうだ。
 XPパソコン内部に、(ABCDE)というファイルが、もとからあったとする。
そこへビスタ・パソコンから、コピーしてきた、(FGHIJ)という
ファイルを上書きしたとする。

 上書きしたのだから、(ABCDE)は消えて、(FGHIJ)となるはず。
理屈では、そうなる。
しかしどういうわけか、XPパソコンのほうでは、それを(AB+FGHIJ)
としてしまう。
それが原因だった。

 そこで私は、一度、XPパソコン内のファイルを、削除した。
カラにした。
その上で改めて、ビスタ・パソコンからコピーしてきたファイルを張りつけた。
そしてそのファイルを開いて、HTML転送をかけた。

 今度はうまくいった!
……ということで、そのあとのHPは健康そのもの。

 それを確認したあと、フ~~と長い溜息がもれた。
軽い満足感と清涼感。
これがあるから、パソコンは楽しい。
やめられない。

 そこで教訓。
……というより、手順を忘れないようにするため、方法をここにメモしておく。
(これは私のため。)

(1)ビスタ・パソコン上で、HPを開き、編集する。
(2)ビスタ・パソコン上では転送しないで、そのまま保存をかける。
(3)保存が終わったら、ファイルをUSBメモリーにコピーする。
(4)XPパソコン内部にあるファイルを、前もって削除しておく。
(5)USBメモリーをXPパソコンに挿して、XP内部に、ファイルをコピー。
(6)XPパソコン上で、HPを立ち上げて、そのまま転送。
(7)XPパソコンを強制終了(Ctrl+Alt+Deleteキーを使う。)

+++++++++++++++

 以上の文章を読んで、「何がなんだか、さっぱりわからない」という人がいても、
それはあなたの責任ではない。
私の責任。
私が書いた文章が、へたなのだ。
どうも今朝の私は、頭が重い。
調子が悪い。
これもボケの始まりか?


Hiroshi Hayashi++++++++AUG.09+++++++++はやし浩司

●がん予防(Cancer) 

++++++++++++++++++

昨年、大学の同窓生が、がんで死んだ。
晩年は、年に1、2度、街で会う程度だったので、
そのときは、それほどショックは強くなかった。
が、月がたつごとに、じわじわと彼の死がより強く
気になるようになった。

その友人。
穏やかな性格の男で、街中の人から親しまれていた。
葬儀には、その町内の人たち全員が集まったかと
思われるほど、たくさんの人たちが来ていた。

++++++++++++++++++

●T細胞と免疫力、そしてNK細胞

 人間の体の中では、いつも壮絶な戦いが繰り返されているようだ。
そのひとつが、がん細胞との戦い。

 毎日、人間の体の中では、数千個のがん細胞が新たに生まれているという。
紫外線や放射線でダメージを受ける細胞となると、もっと多い。
そういう細胞を見つけて、攻撃するのが、T細胞やNK細胞という名前の細胞。
「ナチュラル・キラー細胞」の頭文字をとって、「NK細胞」という。

 ウィキペディア百科事典には、つぎのようにある。

『……B細胞もT細胞も特異的なターゲット抗原を認識する受容体分子をもっている。T
細胞は抗原(病原体の小さな断片)が加工されて自己の受容体である主要組織適合遺伝子
複合体分子と組み合わさって提示されて初めて病原体のような非自己のターゲットを認識
する。T細胞のサブタイプには主要な2つのタイプがある。キラーT細胞とヘルパーT細
胞である。キラーT細胞はクラスIIMHC分子と結合した抗原のみを認識し、ヘルパー
T細胞はクラスIIMHC分子と結合した抗原のみを認識する。抗原提示におけるこの2
つの機構はT細胞2タイプの機能の違いに原因がある。3番目のマイナーなサブタイプの
T細胞としてγδT細胞があり、MHC受容体に結合しない、非加工の抗原を認識する。
対照的にB細胞の抗原特異的受容体はB細胞表面上の抗体分子であり、抗原加工を全く必
要とせず、病原体全体を認識する。B細胞の増殖系はそれぞれ異なった抗体を発現し、B
細胞の抗原受容体の完全な1セットは生体が生成可能な全ての抗体を表すものである…
…』(以上、「ウィキペディア百科事典」より抜粋)。

 何とも頼もしい細胞ではないか!
私が知らないところで、勝手にがん細胞どもと、戦っている。
ウィキペディア百科事典の難解な文字をながめているだけで、ワクワクしてくる。
となると、その親分である「私」が、そうした細胞の活動を助けない手はない。
では、どうすればよいのか。

 いろいろな実験によれば、(すでにこの説は常識化しているので、あえてここで説明
する必要はないと思うが)、要するに、免疫力を高めればよいということになる。
「笑えば免疫力が高まる」(カリフォルニア大学)という説や、「ストレスにさらされると、
NK細胞の機能が低下する」(ニューヨーク州立大学)という説などがある。

 平たく言えば、日々に満足して、楽しく暮らせばよいということ。
そう言えば、現在十二指腸がんと闘っているS君(61歳)も、先日、電話でこう教えて
くれた。

「林君(=私)、がんになった連中の話を聞くとね、みな、何か大きなストレスがあった
あとになっているんだよな。
ストレスはいけないよ」と。
見舞いの電話をかけたつもりだったが、かえってあれこれと教えられた。
が、S君の言ったことは、道理にかなっている。
言い換えると、がんという病期も、生活習慣病のひとつと考えてよいということになる。

●がんを予防する

 がん患者には、次のような特徴が見られるという(渋谷昌三著「心理学用語」)。

(1)対人関係に傷つきやすく、孤独に逃げ込みやすい。
(2)悲しみや不安などの不快感情を無理やり抑え込もうとして、不平不満を言わず、周
囲に合わせようとする。
(3)慢性的に抑うつ的で、幸福感が低く、社会的に孤立しがち。
(以上、心理学者のリディア・テモショックの説)

 このタイプの人を、がん(Cancer)の頭文字をとって、「Cタイプ人間」と呼ぶのだそう
だ。
もちろんがんになった人がみな、こうした性格の人というわけではない。
しかしいろいろと思い当る点は、多い。

 で、テモショックの説を逆に利用させてもらうと、こうなる。
がん予防のための3か条ということになる。

(1)対人的には、のんびりと生きる。
(2)言いたいことをして、やりたいことをする。
(3)毎日を楽しく、明るく過ごす。

 これに先の、カルフォルニア大学やニューヨーク州立大学での研究を重ね合わせると
こうなる。

(4)おおいに笑いながら生きる。
(5)ストレスをためない、と。

 ふつう病気と闘うためには、3つの方法がある。
ひとつは、病気そのものと闘うという方法。
言うなれば西洋医学的方法ということになる。

もうひとつは、病気になっても、病気に負けない抵抗力を増強するという方法。
言うなれば東洋医学的方法ということになる。

が、何よりも大切なのは、病気になる前から、病気にならないよう、自分の
なまけた気持ちと闘うという方法。
言うなれば心理学的方法ということになる。

 今の私は、まだその時期にいるということになる。
つまり心理学的方法で戦っている時期ということになる。
そこで改めて、ここに書いた5か条を、復唱しておく。

(1)対人的には、のんびりと生きる。
(2)言いたいことをして、やりたいことをする。
(3)毎日を楽しく、明るく過ごす。
(4)おおいに笑いながら生きる。
(5)ストレスをためない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hirosh
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Hiroshi Hayashi++++++++AUG.09+++++++++はやし浩司

●今日は日曜日(8月9日)

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ワイフが、このところ睡眠不足気味。
それで昼過ぎ、2人で昼寝。
そのとき、こんな夢を見た。

++++++++++++++++

●昼寝(夢判断)

 ちょうど目を覚ます前。
あるいはその夢で、目が覚めた(?)。
こんな夢を見た。

 私が何かのカタログを読みながら、道路を歩いていた。
そのとき、若い男女の乗った車に、体が当たった。
私は車に両手をついた。
そのとき車から、若い女が出てきて、こう叫んだ。

 「どこを見て歩いているのよ!
車にキズがつくでしょ!」と。
私があやまっていると、男も車から出てきた。
そして私が手を当てたところを、ていねいに調べ始めた。
私は、「手が当たっただけですから……」と謝った。
イヤーナ気分だった。

 そのとき心臓の鼓動が高くなり、私は目を覚ました。
同時に、私は、それが夢だったと知った。

 「しまった!」と思った。
ぐいと目を閉じて、もう一度、同じ夢を見ようとした。
「夢なら、あいつらの車に、レンガでもぶつけてやる!」と。
しかしそのまま、本当に目が覚めてしまった。

 横にワイフがいた。
「先ほど、サイレンが鳴ったわ」
「そうだ、今日は、長崎原爆の日だ」と。

 そのあと私は、私が見た夢の話をした。

私「もう一度、夢の中に戻って、あの車にレンガをぶつけてやりたい」
ワ「おもしろい人ね。自分で勝手に夢を見て、自分に怒っているんだから……」
私「でも、このままでは腹の虫が治まらない」と。

 しかしこういう現象を、どう理解したらよいのか。

 夢の中に出てきた若い男女は、今から10年ほど前に、出会った男女ではないかと思う。
そのとき私は自転車で、コンビニの前を横切ろうとしていた。
そこへ車がつっこんできた。
私の目の前で急ブレーキをかけた。
すんでのところで、私は車にはねられるところだった。
見ると、若い男女が乗っていた。
男が私を見て、「バーカ」と言っているのが、口の動きでわかった。
女の方は、視線をはずして、ニヤニヤと笑っていた。

 そのときの記憶が、どこかに残っていて、それが夢の中に出てきた(?)。

 では、(車のキズ)の話は、どうなのか?
それにはこんな思い出がある。

 これはもう30年ほど前のことだが、自転車で走っているとき、大型の乗用車に
追突してしまったことがある。
前輪でぶつかったから、車にはキズはつかなかった。
が、運転席のドアが開き、スーツを着た男が、ゆっくりと出てきた。
そして私の前に来ると、ゆっくりと車のバンパーを調べ始めた。
私は何度も、「すみませんでした」を繰り返した。
男は自転車のタイヤの跡を手の平でこすると、ニヤリと笑った。
笑ったまま、何も言わず、再び、車の中へと消えていった。

 こうした記憶が、今日の夢の中で合体して出てきた(?)。
となると、私の感じた(怒り)は、どう理解したらよいのか。
私は本気で、「レンガをぶつけてやる」と思った。
が、それは「抑圧」という言葉で、説明できる。

 コンビニの前で、あやうく車にはねられそうになったときも、また自転車で
車に追突したときも、私は、自分を押し殺した。
そうした思いが、心の別室の中に、(怒り)となって、蓄積された。

私「夢の中に出てきた男と女は、顔は覚えていないけど、あのときの男と女だよ」
ワ「それが何年も、記憶の中に残っていたというわけ?」
私「そう、心の別室に入った記憶には、時間が働かないからね」
ワ「抑圧って、こわいわね」
私「そうだよ。子どもでも、10年前、20年前の話を持ち出して、親を責めることが
あるだろ。
心の別室に入っているため、そのあと楽しい思い出をいくら作っても、上書きされる
ということがない。
つまりいつまでも、生々しい記憶として残るわけ……」と。

 フロイト流の夢判断を、自分に試してみると、そうなる。
しかし、それにしても、もう一度、夢の中に戻ってみたい。
戻って、あいつらの車をメチャメチャにしてやりたい。

 ……というふうに、(現実の世界)と(夢の世界)の区別がつかなくなったら、かなり
あぶない(?)ということになる。
認知症になると、(現実の世界)と(夢の世界)が、混濁するようになる。
私の母も、亡くなる前は、よくこんな話をした。
「今、在所(=母の実家)の、○○さんが、私を迎えに来た」と。

 そういうときヘルパーさんは、こう言った。
「お母さんは、夢でもご覧になったのよ」と。

 夢は夢と、さっと切り替えができなくなったら、おしまい。
だから、この話は、ここまで。
それにしても、不愉快な夢だった。

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