2012年6月11日月曜日

What was the Ozawa’s case?

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 子育て最前線の育児論byはやし浩司     6月 25日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【岐阜県・郡上八幡町へ】(はやし浩司 2012-04-28~29)



Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

今、電車の中で、一息ついた。
コーラを口にした。
真っ白な日差し。
まぶしい……、というよりパソコンの画面が光る。
ブラインドを、下までさげる。

これから岐阜県は、郡上八幡町へ。
八幡城下町プラザ横、吉田屋旅館に一泊。
以前から、一度は泊まってみたいと思っていた。
その旅館に一泊。

ワイフは、チューハイを飲んでいる。
「キッチンドリンカーになるなよ」と声をかける。
「休みのときだけよ」とワイフ。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●読売新聞

 昨夕、読売新聞社(東京)から電話があった。
電話取材。
何でも東京都で、41歳の母親が、2歳の幼児を殺してしまったという。
それについてのコメント。

 つい先ほど、記事の確認の電話があった。
あわてて通路まで走ったが、そこで切れる。
待つことしばし。
2度目の電話。
「記事は、メールで送りました」と。

 記事は今日(4月28日)の夕刊(全国版)に載るとか。
が、肝心の私は、岐阜県の山の中。
夕刊を見ることはないだろう。

(記者の人が、記事をあとで送ってくれると言った。)

●母親心理

 2歳児前後の母親の心理。
(1)一体性と、(2)完ぺき性。

 一体性というのは、母子間の間に、「壁」がないことをいう。
この時期の母親は、自分イコール、子ども、子どもイコールという考え方をする。
本能に根ざしているだけに、それを母親に気づかせることは、ほぼ不可能。
本能に操られながらも、それを「私」と思い込んでいる。
私の意思でそうしている、と。
またそれが親の深い愛情の証(あかし)、と。
(それがまちがっていると書いているのではない。誤解のないように!)

 つぎに完ぺき性。
完ぺき性というのは、この時期の母親は、子どもに完ぺきさを求めやすいということ。
弱点、欠点があってはいけない。
遅れも許さない。
「標準」「平均」という言葉に、鋭く反応する。
たとえば言葉の発達が少し遅れた程度のことでも、大騒ぎする。
絶望感をもつ母親さえいる。
それぞれの子どもには、それぞれの子ども特有の発達特性というものがある。
それが理解できない。

 運動面がすぐれていても、言葉の面で遅れるということは、珍しくない。
もう少し大きくなれば、音感面ですぐれていても、数値能力面で遅れるということも、珍しくない。
が、もちろんその反対のこともある。

 たとえば自閉症児(「自閉症スペクトラム」)の中には、特異な才能を示す子どもがいる。
超難解な計算を、瞬時にしてしまう、など。
100桁の数を、瞬時に暗記してしまうのも、それ。
車のほんの一部を見ただけで、メーカーから車種まで当ててしまう子ども(4歳児)もいた。

 親はそういった天才児と思い込む。
それはそれ。
しかしこうした(こだわり)は、「能力」ではない。
能力とは区別して考える。
つまり教育の世界では、能力と認めない。
「能力」と認めるためには、教育的な普遍性がなければならない。
教育的効果によって、どんな子どもでも、そういう能力が引き出せる。
その方法があるか、ないか。
つまり、その方法論を実践するのが、「教育」ということになる。
実践できなければ、「教育」の範囲には、入らない。

 それはともかくも、母親は、常に「万能」を求める。
それが子育てをギクシャクしたものにしやすい。

 子どもを伸ばすコツ。
『得意分野を、伸ばす。不得意分野は、目を閉じる』、である。

 ついでながら、欧米では、「子どもは神から授かった子」という考え方をする。
だからたとえ子どもに何らかの障害があっても、日本人とはちがった考え方をする。
一方、日本人は、「子どもを自分の所有物」と考える傾向が強い。
だから子どもに何らかの障害があったりすると、「自分の責任」と思い悩。
その傾向が、より強い。

●蒲郡(がまごおり)

 たった今、JR蒲郡を出たところ。
このあたりには、いくつかの温泉地がある。
この10年間で、ほとんどのホテルや旅館に泊まった。

 ワイフが「あそこが、~~ね」と、さかんに話しかけてくる。
うるさい!

 ……今日は土曜日ということもあり、電車の中では、子どもの声も聞こえる。
大型連休の初日。
天気はまさに行楽日和(びより)。
今日の朝刊によれば、あちこちの高速道路で渋滞が始まっている、とか。

●録音機

 郡上八幡町の思い出は多い。
子どものころから学生時代まで。
よく行った。
町内の旅行会といえば、そちらの方面が多かった。
その郡上八幡町と言えば、盆踊り。
「♪かわさき」。
「♪郡上のなア~、八幡~ン、出ていくときはワ~」という、あの歌。

 今回は、デジタルの録音機を用意した。
博覧館(祭り会館)というのがあって、そこでは常時、「♪かわさき(郡上踊り)」などの民謡を聞くことができる。
それを録音する。
郡上の町をデジタルカメラに撮り、その上に、民謡を重ねる。
よいビデオができそう。
楽しみ。

●「日本海」の呼称問題

 韓国人は、どうしてああまで「日本海」の呼称問題にこだわるのか。
慰安婦問題にしても、そうだ。
ふつうではない。
病的ですら、ある。
もともと「東海」であったものを、日本人が勝手に「日本海」にしたのなら、まだ話もわかる。
しかし「日本海」という名前は、国際的に自然発生したもの。
それを今になって、「東海が正しい」とは?

 自己中心性もここまでくると、理解できない。
もしこんな論法がまかり通るなら、「メキシコ湾」を、「フロリダ湾」にすればよい。
アメリカの南にあるから、「南湾」でもよい。

 韓国の人たちが日本海を、「東海」と呼んでいたのは、至極、自然なこと。
日本海は朝鮮半島の東にある。
「東海」というのは、方向を示す言葉。
固有名詞ではない。
どうしてその「日本海」を、あえて「東海」にしなければならないのか。

 ……現在、韓国は、日本海と東海の併記を主張している。
が、そのうち、今度は、なし崩し的に、東海と日本海の併記にしたあと、日本海を消すつもりでいる。
どうして自然の成り行きに任せないのか。

 わかりやすく言えば、『坊主憎ければ……』というのが、本音。
一言、付け加えると、あの福沢諭吉は、こう書き残している。
当時の韓国を訪問したあと、「あの国とは謝絶する」※と。
そのころを基準にして、日本海は日本海になった。
そのことは、以前、どこかに書いた。

 これに対して、韓国は、日本が提案した、「日本海の単独表記は否決された」(4月26日、IHO(国際水路機関))と喜んでいる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

注※(2007年11月の原稿より)

かつて福沢諭吉は、こう言った。

「我は心に於て、亜細亜東方の悪友と謝絶するものなり」(脱亜論)と。
亜細亜(アジア)東方の国というのは、現在の韓国と北朝鮮のことをさす。

福沢諭吉のようなリベラリストですら、そう結論づけている。
なぜか? 
当時の朝鮮半島は、国としての「体」をなしていなかった。
では、現在の韓国(&北朝鮮)の反日感情の底流にあるのは何か。
答は明白。
韓国人にしてみれば、日本ごときが、アジアでナンバー・ワンであることが、気に入らないのだ。

わかりやすく言えば、逆差別意識。
過激な民族主義(国粋主義)から生まれる、逆差別意識。
つまりそれがあるかぎり、日韓関係は、好転しない。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●男の顔は履歴書

『男の顔は履歴書と言ったのは大宅壮一さんだが、(それを受けて吉行淳之介さんが「女の顔は請求書」と)、人間の顔くらいおもしろいものはない』と言ったとか。
MSNニュースの「小沢一郎の隠し子スクープ」という記事の中に、そんな一節があった。

 男の顔は履歴書というのは、わかる。
しかしどうして女の顔は請求書なのか?
ただつぎのようなことは、よく思う。

 「女性(妻)には、苦労させてはいけない」と。
とくに金銭的な苦労。
生活態度がガツガツし始めると、とたんに、生活臭が顔に出てくる。
それが10年、20年とつづくと、生活臭が、醜悪さに変わる。
見苦しくなる。
男の顔は、たしかに履歴書だが、女の顔は、生活を映すカガミ。

 ……と書くと、「じゃあ、はやし(=私)、お前はどうなんだ!」と言われそう。
が、その前に、大宅壮一はどうなんだ、ということになる。
大宅壮一は、実に大宅壮一らしい。
そういう人が、「男の顔は履歴書」というのは、わかる。
が、私では役者不足。
いかにも、貧相。
底の浅さが、そのまま顔に出ている。
何とか、深み、重みをつけたいと思っているが、それができない。 

 だからこの話は、ここまで。

●「ツボ」という村

 岐阜からは、郡上八幡行、高速バスに乗る。
高速道路を走るから、高速バス。
そのバスが、故郷の美濃市を通り過ぎた。
その直後、眼下に、どこか見慣れた景色が飛び込んできた。
私の祖父の生まれ故郷である。

 「ツボ」という名前の村だった。
祖父は、8歳のとき、美濃町(美濃市)にある加治屋へ、丁稚奉公(でっちぼうこう)に出された。

 何人かいる兄弟のうちの、末っ子だったと聞いている。
名前を「銀吾」と言った。

 祖父はその鍛冶屋で、16歳まで働き、つぎの2年間、「礼奉公」というのをしたあと、18歳で、独り立ちした。
当時は、そういう時代だった。
言うなれば、祖父は、実家から捨てられたようなもの。
が、それ以上に、実家は貧しかった。
やむをえなかった。

●祖父の実家

 その祖父の実家へ、私は小学6年か、中学1年のとき、自転車で行った。
祖父が連れていってくれた。
道端の、道路から少し入ったところにあった。
幅が、2間程度。
長さが、4間程度ではなかったか。
壁といっても、土壁を塗りたくっただけの、粗末な家だった。
だれも住んでいなかった。
荒れたままだった。
裏側から見た様子しか記憶に残っていないが、窓といっても、木枠などはなかった。

 そのあとしばらくして、今度は、独りで見に行った。
そのとき私は、中学生だった。
その家を見たとき、なぜ、祖父が8歳で丁稚奉公に出されたか。
その理由が、よくわかった。

●王子様、王女様

 が、祖父は、一度とて、自分の父親や母親を悪く言ったことはなかった。
聞いたこともなかった。
当時はそういう時代だったし、それがふつうの「親子関係」だった。
今のように、子どもが王子様、王女様になったのは、ここ30~40年のこと。
今では、親は腫れ物にでも触れるかのように、子どもを育てる。
またそれが常識になっている。
が、私の時代を振り返っただけでも、私は今の時代のほうが、おかしい。

 どうして子どもが、王子様なのか。
王女様なのか。
先日亡くなった、K氏(享年82歳・浜松市引佐町)は、いつもこう言っていた。

「山から薪(たきぎ)を拾ってくるのは、子どもの仕事だったよ。
学校から帰ってくると、みな、暗くなるまで、薪拾いをしたものだよ」と。

 私の時代でも、私自身、家族旅行など、小学6年生までに1度しかしていない。
あとは町内で行く、町内旅行だけ。
それがふつうだったし、だれも不平、不満を言わなかった。
が、今は、ちがう。
どうちがうかは、ここに書いたことと比較してみればわかる。

 が、昔がよいとか、悪いとか、そんなことを書いているのではない。
子どもへのサービスは、時代とともに、変わる。
基準そのものが変わる。
今の基準が、けっして、標準的なものではない。
今、子どもに薪拾いをさせたら、「虐待」と言われるかもしれない。

ただ私の印象としては、現在は、サービス過剰。
手のかけ過ぎ。
時間のかけ過ぎ。
お金のかけ過ぎ。

やらなくてもよいことまでやり、かえって子どもに嫌われる。
子どもをだめにする。
昔でいう「ドラ息子・ドラ娘」は、当たり前。
今では、そうでない子どもを探す方が、むずかしい。

●新緑

 バスの中で、私はワイフとそんな話をした。
「要するに子どもの機嫌を取り過ぎなんだよ」と私。
「そうね」とワイフ。
機嫌を取るから、依存性がついてしまう。
「子どもは、してもらうのが当たり前」と考える。

……バスは、やがてすぐ郡上八幡町に入った。
若いころは、眼下の旧道を走った。
そのこともあって、郷里の美濃市から遠い町のように感じた。
が、今は、30分もあれば、着いてしまう。

 新緑が美しかった。
深い山々を背景に、薄黄緑色の木々が、青い空の下で、美しく輝いていた。
ワイフは、ときどき、こうつぶやいた。
「今が、いちばんいい季節ね」と。

 そう、今がすばらしい。
いちばん、すばらしい。
新緑の季節。

●郡上八幡町

 着くとすぐ、カメラを首にかけ、市内を歩いた。
日差しが強かった。
ワイフは一度、吉田屋に戻った。
日傘を取ってきた。
私も一度、戻った。
カメラの三脚を取ってきた。

 私には、ひとつの目的があった。
吉田屋から歩いて数分のところにある、博覧館(祭り会館)へ行くこと。
そこで郡上踊りの民謡を、録音すること。
デジタル録音機も、持参した。

 ちょうど3時からの説明が始まるときだった。
ビデオを回してよいかと聞くと、1人の女性が、指で、OKサインを返してくれた。
私は郡上踊りの説明を受けた。
踊り方も習った。

 ……といっても、踊り方は、知っている。
体にしみついている。
子どものころから高校生になるまで、夏になると、毎晩、踊った。
その私が踊り方の説明を受ける。
おかしな気分だった。
自分であって、自分でないような……。
地元の人間であるはずなのに、身分はよそ者。
踊り方を知らないフリをしながら、指示に従って手を動かす。
みなといっしょに笑う。

 そのあとワイフと町中をぐるりと一周した。
途中「美濃」という喫茶店に入った。
私はメロン・ソーダ。
ワイフはアイスクリームを注文した。

●吉田屋旅館

 吉田屋旅館は、町の中心部にある。
ときどき何かのことで郡上八幡へ来るたびに、「一度は泊まってみたい」と思っていた。
その願いが、今日、かなった。

 もちろん星は、文句なしの5つ星。

(ただし部屋にトイレ、風呂はない。
新館のほうには、ユニットバスだが、風呂とトイレがついている。
旧館のほうは、……つまり今回私たちが泊まったほうは、昔の料亭風。
どちらにするかは、宿泊を申し込むとき、よく相談してみたらよい。)

昔風の、つまり大正時代風の、格式ある旅館。
電話番号も、0001になっていることからも、それがよくわかる。
部屋に入ると、あの独特の匂い。
湿った木々の、古い屋敷の匂い。
私の実家の匂い。
母の実家の匂い。

中庭には、小さいが、よく手入れされた植えこみがあった。
あちこちに大きな石が、配してあった。

お茶を飲んだとたん、自分の体がスーッと部屋の中に溶け込んでいくのがわかった。

●同窓会

 明日は、美濃市で、高校の同窓会がある。
こちらを11時少し前のバスに乗れば、ちょうど12時ごろ、美濃市に着くことができる。
私はそれに出席する。
ワイフは、その間、美濃市の観光をする。
小倉公園で、味噌田楽(でんがく)を食べたらどうかと、提案した。

 「終わるのは3時ごろと思う」と私。
「そうね、それくらいね」とワイフ。

 今回は、MR君の大賞祝いを兼ねた同窓会。
MY君から、そのような連絡が入った。
今では、毎年年賀状を交換しているのは、その2人だけ。
高校時代といっても、それくらい遠い昔。
本当にそんな時代が、私にもあったのかと思えるほど、遠い昔。
その分だけ、みなと疎遠になってしまった。

 ともあれ、こうして無事、出席できることを喜ぶ。
中には、すでに他界した人もいる。
病気と闘っている人もいるだろう。
出席できるだけでも、御の字。
田丸謙二先生は、いつもメールでこう書いてくる。

「感謝、感謝、感謝です」と。
私も、それをまねる。
感謝、感謝、感謝、と。

●食事

 食事は、大満足。
量はどうしても多くなってしまうが、それぞれに趣向をこらしてあった。
ひとつひとつ、ワイフとああでもない、こうでもないと言いあって食べた。
懐石料理は、それが楽しい。

 鰻の蒲焼も出た。
それだけでも一食分。
このあたりでは、取った鰻をそのまま焼く。
浜松市のほうでは、一度蒸したあと、そのあと焼く。
だからこちらの蒲焼は、食感としては、かたい。
が、その分だけ、肉がしまっていて、おいしい。

(おわび:ここで「懐石」と書きましたが、「懐石」ではなく、「会席」でした。)

●ビデオ撮影

 こうした旅行に来ると、私はいつも食事中の様子をビデオカメラに収める。
不思議に思う人もいるかもしれない。
しかしそれには理由がある。

 ……私は子どものころ、いつもおなかをすかしていた。
そんな中、ときどき祖父に連れられ、時代劇を見に行った。
その時代劇。
当時はかならずといってよいほど、侍たちが宴会をするシーンがあった。
私はそれを見て、「ぼくも俳優になりたい」と思った。
本気で思った。
「俳優になれば、いつも、ごちそうを食べられる」と。

 そういう思いが、今でも、心のどこかに残っている。
それがこういう所で、顔を出す。
旅行先で何かのごちそうを食べるたびに、こう思う。
「これが、ごちそう」と。
だからビデオカメラに収める。

 最初は軽い気持ちからだったが、今は、ほとんど毎回収めるようになった。
それがそのまま、ビデオを撮るときの、習慣になってしまった。

 ……それに旅行先で、食事タイムほど、楽しいものはない。
だからビデオカメラに収める。
あとで再生したとき、その楽しさがよみがえってくる。

●午後9時半

 先ほど2度目の入浴をすました。
どうやら旧館のほうの泊り客は、私たち夫婦だけ。
昼中は、多くの観光客でにぎわっていた通りだったが、日没とともに、人影が消えた。
みな、車でやってきて、車で帰っていく。
日帰り客。

 この傾向は、どこの観光地も、同じ。
高速道路ができたおかげで、泊り客は、ぐんと減った。
温泉地でも、今では日帰り客のほうが多いと聞く。
たいていは昼食をはさみ、温泉につかって帰る。

 ワイフはすでに寝息をたてて熟睡状態。
私も眠いはず。
今日は昼寝をしなかった。
が、頭の中のモヤモヤは、まだ残っている。
書きたいことがそこにあるはずなのに、それが吐き出せない。
このもどかしさ。

 ……やはり、今夜は、このまま眠る。
明日の朝、このつづきを書く。

●午前4時

 午前4時に目が覚めた。
枕元の明かりをつけて寝たのが悪かった。
「もう朝か?」と思いながら、目を覚ましてしまった。
それに、のどがカラカラだった。

 しばらくそのままにしていたが、頭が冴えてしまった。
で、起床。
こういうとき手元にパソコンがあるのは、ありがたい。
退屈しない。

●部屋の様子

 こうした旅館では、間取りが迷路のように入り組んでいる。
それがまた楽しいわけだが、この部屋にしてもそうだ。
廊下をくねくねと曲がって、やっとたどり着く。

 部屋は、10畳プラス縁側付き。
正方形。
床の間に、ユリが5~6本、それにスズランが生(い)けてあった。
まさか……と思いながら指で触ってみると、本物だった。
そう言えば、着いたとき廊下で、お茶の葉の香りがした。
泊り客にしてみれば、こうした本気度がうれしい。

 料金は、1人1泊、16000円弱。
これに飛騨牛の焼き物がつくと、19000円弱。

●味噌

 ……かといって、今は、とくに書きたいことはない。
あえて言えば、味噌の話。

 今日、通りを歩いていて、味噌屋に入った。
いろいろな味噌が並べてあった。
「郡上味噌」というのもあった。
少し試食してみたが、舌が驚くほど、塩からかった。
このあたりでは、昔から塩が貴重品。
料理の味付けも、その分だけ、全体に塩からい。

 で、私たちは、岡崎で生まれたという、「八丁味噌」を、2パック買った。
濃い、丸味のある味噌で、具に何を入れてもおいしい。
簡単な食事のばあい、白いご飯とみそ汁だけという家庭も、少なくない。
そういうときは、味噌汁の中に入れる具を、多くする。

 郡上まで来て、岡崎の味噌を買う。
ハハハと笑いながら、岡崎の味噌を買う。

 ……やはり、もう一度、布団の中にもぐることにする。
今日は、同窓会もあり、途中で昼寝をする時間がない。

●チェックアウト

 今、部屋で最後のお茶を飲んでいる。
時刻は、9時を少し回ったところ。
バスは、11時27分に出発する。
それまで1時間ほど、時間がある。

 隣の城下町プラザでは、日曜日(今日)の朝は、朝市を開いているという。
ここを出たら、行ってみる。
また盆踊りの季節に、もう一度、来てみたい。
先ほど、女将に相談したら、旧館なら、まだ空いている、とのこと。

 「どうしようか?」と聞くと、「そうね……」と。

 が、8月には、大きな講演会が1本、入っている。
その日にちが、ここでは不明。
一度家に帰り、スケジュールを調整してみる。

 「これも冥土のみやげ」と私。
「そんな言い方はよくない」とワイフ。

●そうもん橋(惣門橋)

 町から岐阜バス営業所まで、歩いた。
30分ほど、歩いた。
一度、北へ歩き、トンネルをくぐり、その先へ。

 途中、脇道へそれたところで、「そうもん橋」を見つけた。
「♪かわさき」に出てくる、「そうもん橋」である。

 『♪心中なア~、したげなア~、そうもん橋でエ~』(歌詞)と。

 小さな橋だった。
幅は、車1台分。
長さは、5~6メートル。
こういう発見があるから、旅は楽しい。

 ワイフをその横に立たせ、記念撮影。

●岐阜バス営業所

 岐阜バス営業所へは、発車時刻より、1時間ほど前に着いた。
待合室に入り、飲料水を買った。

「なあ、同窓会、ドタキャンし、白鳥(しらとり)から大野(福井県)まで行かないか?」
「同窓会は?」
「ウ~ン、そうだな……」と。

 絶好の行楽日和。
ほどよく暑く、歩けばひんやりとした森の冷気。
先ほどから、ワイフは、つぎの旅行先を探している。

「日本平(だいら)へ行きたいわ」
「しかしね、車でないと、無理だよ」
「新東名を使えば、すぐよ」と。

 日本平には、昔、日本平ホテルというのがあった。
今でもあるらしい。
通訳をしていたころ、外国から賓客が来ると、いつもそこへ案内した。
その中の1人が、スウェーデンから来た、エリザベス・ベッテルグレン女史。
スウェーデン性教育協会の会長をしていた。
たしか娘を1人、連れてきた。
とくに印象に残ったのには、理由がある。
女史が、「Free Sex」を説いて回ったため。

 誤解がないように書いておくが、女史が説いたのは、行為としてのSexではなく、性差別からの解放。
「男だから……」「女だから……」という差別。
その性差別からの男女を解放という意味で、ベッテルグレン女史は、「Free Sex」という言葉を使った。
(現在は、「ジェンダー」という言葉を使う。)

 ……しかしFree Sexというよりは、性の荒廃がここまで進むと、行為としての実技指導も、そのうち必要になるかもしれない。
浜松市内でも、今では女子中学生の中絶手術など、珍しく何ともない。

 その日本平ホテルに泊まった夜のこと。
地元のテレビ局が、取材に来たのを覚えている。
ベッテルグレン女史、つまりエリザベス・ベッテルグレン女史というのは、そういう人だった。

●名鉄電車

 同窓会も無事終わった(?)。
予想以上に楽しい会だった。
今は、その帰りの電車の中。
みな、再来年の再開を約束し、別れた。
次回は、高山市にて。
T君が、その町で内科医をしている。
楽しみ!

 ……名鉄電車は、もうすぐ知立(ちりゅう)。
猛烈な睡魔が襲ってきた。
眠い。
つらい。

●恋話

 ……同窓会では、どうしても恋話に花が咲く。
そこらの中学生や高校生たちと同じ話。
「あのとき~~だった」、「このときは~~だった」と。
その結果、いくつかの新事実。

 こちらが思っていたほど、相手の女性は何とも思っていなかった。
反対に、そのときは軽く受け止めたが、相手の女性は、それを真剣に悩んでいた、など。
心というのはそういうもの。
かみあうことは、めったにない。
たがいに「ナーンダ、そうだったの!」と。

 誤解といえば、誤解だが、その誤解が楽しい。
話に花が咲く。
何人かが、「時効」という言葉を使った。
が、「時効」というより、「今さら」というところ。
今さら誤解も何も、あったものではない。
こんなショッキングな話も。

 私が交際していた女性が、私のほかにも別の男とも交際していたのが、わかった。
「エッ、本当?」と。
驚くこと、しばし!

私「ぼくは、知らなかった……」
女「ちがうわよ。あの人ね、林君じゃあなくて、G君が好きだったのよ」
私「でも、ぼくともつきあっていましたよ」
女「そんなはずは、ないわよ」
私「……?」と。

 それを横で聞いていたX君まで、こう言い出した。
「実は、ぼくも、つきあっていた……」と。

私「ちょっと待ってよ。ぼくは、純愛だと信じていた……」
X「林君(=私)ともつきあっていると、本人は言っていたけどね……」と。

 ……あとは、笑い話。
ゲラゲラ、ハハハと笑って、おしまい。

 それにしても、女性って、すごいね……ということで、郡上八幡町への旅行記は、これでおしまい。

 「楽しかったね」「楽しかったわ」と。
ホント!
楽しかった。

 ……つぎは、日本平!
日本平ホテル!

(先ほどネットで調べたら、日本平ホテルは、目下再建設中とか。
2012年の秋、新装、オープンすると、あった。)

(はやし浩司 2012-04-29)

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 郡上八幡 吉田屋 吉田屋旅館 はやし浩司 同窓会)


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●小沢さんの無罪判決

 無罪判決?
予想どおりの判決。
有罪でも、記述違反程度の微罪。
私はそうみていた。

 が、肝心の4億円の出所は、最後までわからずじまい。
闇の奥に葬られたまま。
こんな裁判で、こんな判決が出たところで、国民は納得しない。
言うまでもなく、小沢さんは4億円の出所について、2度、説明を変えている。

最初は、銀行融資。
それがウソとバレると、今度は政治献金。
が、それもマズイとわかると、最後は、タンス預金。
贈収賄事件から、記述違反事件。
いつの間にか、記述違反事件?
当の本人は、「私は秘書たちにすべてを任せていたから、何も知らない」と。

 今回争点となったのは、(1)2004年10月に、陸山会から、不動産会社に支払われた代金(3・5億円)の記載。
それが報告書では、2005年になっていた。
もうひとつは(2)2007年に陸山会から小沢さんに変換された4億円。
こちらのほうは、記載漏れ?

 これらの一連の現金の流れは、結局は、小沢さんから、陸山会への現金の流れ(2004年)を隠ぺいするものではなかったのか。
さらに言えば、建設会社からのワイロを、隠ぺいするものではなかったのか※(1)。
だれしもそう疑う。
それが裁判になった。

 それが2011年9月の判決。
当時の裁判官は、石川議員ら、元秘書に対して有罪判決をくだしている。
いわく「建設会社からもらった裏金を隠すためだった」(裁判記録)と。
3人は無罪を主張し、即日控訴している。

 もしそうなら、真っ先に秘書たちのクビを切ればよい。
切っただけではすまない。
これほどまでの疑獄事件として、世間を騒がせた責任は、すべてその秘書たちにある。
あるいは相手の建設会社を訴えればよい。
たいへんな、えん罪事件である。
少なくとも、私なら、そうする。
が、それはしない。
なぜか?
どうして?
無罪は無罪でも、何からなにまで、疑惑だらけの判決。

 これに対して、小沢さんは、判決に対して涙まで流し、それを喜んだという。

 ……この結果は、つぎの総選挙で出る。
その前に民主党の支持率は、さらにさがる。
我ら浮動票層は、黙っていない。

(以上、参考文献……「時事用語」(新星出版社))

注※(1)(以下、2011年10月に書いた原稿より)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●小沢一郎氏vs司法

 小沢一郎氏が今回の裁判についての結果を、批判している。
自分の3人の部下が、有罪になった。
罪状は、「資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反」。
それについて「民主主義の世界では、考えられないこと」※(2)と。

 3人の部下が有罪になったことで、小沢一郎氏は、かなり不利な立場に立たされる。
それはわかるが、行政府を構成する実質的な支配者である小沢一郎氏が、個人的立場であるにせよ、司法を批判するのは、許されない。
三権分立の精神に、まっこうから違背する。

 で、今回、「金(マネー)の出口」が、裁判所で争われた。
が、本当の問題は、「金(マネー)の入り口」。
4億円という現金である。
それがどういう経路を経て、小沢一郎氏の懐(ふところ)に入ったか。

(うち1億円については、贈賄側の土建業者が、それを認めている※(3)。
一方、小沢一郎氏は、「タンス預金をしていた、そのお金」と弁明している。)

私たちは、それを問題にしているし、それを知りたい。
つまり金(マネー)の出所。

 さらに言えば、「本当に4億円だけだったのか」という疑問も残る。
一連の流れからすると、「4億円どころではなかった」と、私は推測する※(4)。
が、もしそうなら、それこそ「民主主義の世界では、考えられないこと」ということになる。
今回の判決について、裁判官は、つぎのように断じている。

「……小沢事務所は談合を前提とする公共工事の本命業者の選定に強い影響力があり、影響力を背景に公共工事の受注を希望する企業に多額の献金を行わせていた。
規正法の規制の下で、引き続き企業からの多額の献金を得るため、他人名義の寄付を受け、報告書上、明らかにならないよう虚偽記入した」(判決要旨より)と。

注※(2)「大変びっくりした。何の証拠もないのに推測に基づいて決めてしまうのは民主主義国家では考えられない」と批判した」(Yahoo News)と。

注※(3)当時の水谷建設社長は胆沢ダム建設工事の受注に絡み、大久保被告の要求に応じて、04年10月に5千万円を石川被告に、05年4月に同額を大久保被告に手渡したと証言している。

なお政治評論家の屋山太郎氏は、MSN・NEWSの中で、つぎのように書いている。

注※(4)『…… 誰もが不審に思う一つが、土地の「確認書」問題である。2007年2月、小沢氏は、自分が所有する13の土地、建物について釈明の記者会見を行った。
中に、今回の裁判で争点となった世田谷の4億円の土地が入っている。

 小沢氏は「土地の名義は小沢一郎になっているが、実際は政治団体、陸山会の所有物である」と釈明し、政治団体で登記できないから小沢名義にした証しとして、「確認書」を示した。
であれば、登記した日に確認書を作成すべきなのに、6件の確認書は後で同じ日に書かれたと判明する。

 それが、今回の裁判でいつの間にか、4億円の土地は自己資金で買ったから問題ないという話にすり替わっている。

自己資金なら、なぜ確認書の公表という大芝居を打つ必要があったのか。
あれから5年たつが、小沢氏はこの点に関し一度も説明していない』(MSN・2012年4月26日)と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●言論の自由

 日本に言論の自由があるというのは、ウソ。
……というか、一応は、保証されている。
が、それ以上に、金と権力によって、マイナーな意見を圧殺してしまう。
方法は簡単。
その反対意見を大きくする。
自分たちの主張を大きくする。
結果として、マイナーな意見を圧殺する。

 よい例が、一連の原子力行政。
中にはその危険性を見抜き、反対した人もいるかもしれない。
が、そういう人の意見は、巨大なブルドーザーを前にした、小枝のようなもの。
もとから勝ち目はない。
声をあげても、身を寄せあう人さえ見つからない。

 だから黙る。
黙って、あきらめる。
金と権力のない者は、この日本では、ただひたすら静かにしているよりほかに、生きる道はない。


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【今朝のニュースより】(はやし浩司 2012-04-28)

●失業率が24%!

 ロイターは、こう伝える。
『失業率は2011年の21.6%から、2012年は24.3%に悪化。
その後は2013年に24.2%、2014年に23.4%、2015年に22.3%と、徐々に改善するとの見通し』(ロイター)と。

 「24%」という数字は、とんでもない数字と考えてよい。
どこの国でもそうだが、失業率が20%を超えると、とたんに街角に失業者があふれるようになる。
つまり4人に1人が、失業者。
1~2年の間なら、まだ何とかなる。
しかしそれが4~5年もつづいたら、勤労意欲そのものが、消え失せる。
社会不安は増大し、社会秩序そのものも崩壊する。
スペインは、今、その危機的状況の中にある。

 スペインがそこまで病んでいるとは、知らなかった!

●内ゲバ

 MSN・ニュースは、こう伝える。
小沢一郎さんが、無罪になったことについて、

『民主党の小沢一郎元代表に無罪判決が下されたことを受け、政府・民主党内では27日、親小沢派と反小沢派のさや当てが激化し「内ゲバ」の様相を呈してきた。
野田佳彦首相が「命を懸ける」と言い切る消費税増税関連法案の審議入りを目前に控え、政権は瓦(が)解(かい)の一途をたどる』(以上、MSN)と。

 (注:「小沢さん」と「さん付け」で呼ぶのは、けっして尊敬しているからではない。
実は、その反対。)

 もとはと言えば、一連の裁判劇は、「西松事件」から始まっている。
MSN・ニュースから、一文を拾ってみる。
こうある。

『……特捜部は21年夏、中堅ゼネコン「水谷建設」元社長から、胆沢(いさわ)ダム受注をめぐり「元秘書らに1億円を渡した」との供述を獲得。
土地購入の原資4億円に、ゼネコンマネーが含まれていると見立て、小沢元代表本人の立件を視野にした捜査が本格化した』(以上、MSN)と。

 今回の裁判で、無罪になったからといって、「シロ」というわけではない。
いくら小沢一郎さんや、そのチルドランの女性軍たちが涙を流し、それを喜んだとしても、疑惑が消えたわけではない。
むしろ疑惑は、増大した。

 私たちは、その手法に、大きな反感を覚える。
つまり田中角栄のときもそうだったが、小沢一郎さんも、裁判が始まると、勢力の拡大をねらった。
取り巻きが多くなればなるほど、それがそのまま無言の圧力団体となる。
使い古された手法だが、この日本では、効果がある。
小沢一郎さんがそうであったかどうかは別とし、だれしも、その胡散(うさん)臭さは感じていたはず。
顔は心の鏡というが、あの顔を見て、小沢一郎さんを、誠実な人と思う人はいない。
今年のはじめ、日本へやってきた、オーストラリアの友人も、そう言っていた。

 で、その結果、民主党内は大混乱。
それが冒頭のMSN・ニュース。
内ゲバが始まりそう、と。

 ……私はこのニュースを読んだとき、日本も北朝鮮も同じと、感じた。
まさに平成の忠臣蔵。
小沢グループは、忠僕心だけで、政治を動かしている。
小沢チルドレンの国会議員たちは、「正義が通った」とはしゃいでいるが、その非現実感。
私たちの庶民感覚とは、完全に遊離している。
ズレている。

 民主党が政権をとると、ゾロゾロと国会議員を引き連れ、中国詣でをした小沢一郎さん。
小沢一郎さんも、小沢一郎さんだが、ついて行く国会議員も国会議員。
それに恥じることもなく、小沢派の国会議員たちは、また同じことを繰り返そうとしている。

 とくに野田首相を支持するわけではないが、今、日本の国家経済は崖っぷちに立たされている。
そんな中、いまだに旧態依然の国盗り物語(=NHKの大河ドラマ)を、国会という場で繰り返している。
その愚かさ。
その浅はかさ。

 ミーンナ、あのNHKの大河ドラマが悪い。
いまだに「織田信長こそが、理想の政治家」と豪語する政治家がいるのには、本当に驚かされる。

●くじら牧場?

 こんなニュースも載っていた。

『イルカの追い込み漁で知られるW県T町で、一部の湾を「くじら牧場」にする構想が持ち上がっている。
湾の入り口を網で仕切り、イルカや小型くじらを「放牧」。
一緒に泳いだり、カヤックで回遊したりしながら、クジラたちと触れ合える海のサファリパークにしたいという。
同町は今後、沿岸管理者の県や湾内の真珠養殖業者らと交渉を進め、5年後をめどに事業化を目指す方針。
水産庁は「こうした試みは他では聞いたことがない」としている』(以上、Yahoo・ニュース)と。

 「くじらは魚」とみるか、「くじらは知的動物」とみるかで、このニュースのとらえ方は大きく変わる。
つまり意識を支える、認識の問題。
恐らく太地町の人たちは、「くじらは魚」とみているのだろう。
だから「くじら牧場」?

 このニュースを読んだとき、即、私は映画『ウィリー(原題:Free Willy)』を思い浮かべた。
ウィリーは、シャチだが、感動的な映画だった。
最後にウィリーは、防波堤を越える大ジャンプをし、海へと逃げていく……。

 映画の話は別として、しかし「くじら牧場」には、どうしても違和感を覚えてしまう。
その必要性があって、そういう牧場を作るのなら、まだ理解できる。
たとえばくじらやイルカの数をふやすために、そうする、とかなど。
が、一方でくじらを殺しながら、他方で、くじらを飼い、それを観光収入につなげる?
そこには人間が原罪的にもつ身勝手さが、見え隠れする(?)。

 そうでなくても、そういう牧場を作れば、反捕鯨国の人たちの神経を逆なですることになる。
なぜ反捕鯨なのか。
捕鯨に反対する国や人たちの意見を、もう少し理解する必要があるのではないか。
でないと、日本は、ますます大きな反感を買うことになる。

 むずかしい話はやめよう。

 くじらを殺してはいけない。
イルカを殺してはいけない。
……とまあ、そういうふうに考える人たちが、「くじら牧場」を作るのなら、まだ理解できる。

くじらやイルカには、未知の部分が多い。
……その研究のためとか、そういうことなら、まだ理解できる。

さらに、くじらやイルカは、知的動物である。
……そういう意識をもっている人たちが、「くじら牧場」を作るのなら、まだ理解できる。

 が、そうでないから、そうでない。
私には理解できない。
言い換えると、今までいろいろな意見を聞いてきた。
たとえば「捕鯨は日本の伝統的文化である」とか、など。
しかし「くじら牧場」ということになると、「ナーンダ、結局は金儲けのためだったのか」ということになってしまう。

 この先、この「構想」がどうなるか、静かに見守りたい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 くじら牧場 クジラ牧場 捕鯨 反捕鯨)


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【ケシの花を育てる教育と、ケシの花】

●教育で作られる心(ケシの花)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

ヤフーNEWSに、こんな興味深い記事が載っていた。
ここに書いてあることは、30年前、40年前の日本。
そして現在の今の今も、それはつづいている。
あるいは「今」が、その結果と、読めなくもない。

反省の意味もこめ、熟読したい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

++++++++++++++以下、YAHOO NEWSより++++++++++++++

今の中国は汚職に溢れ、たたけばたたくほど埃(ほこり)が出てくる。
将来の夢を「官僚になって汚職する」と答える小学生がいるほど、中国では汚職がまん延し、社会への影響が大きいといえる。

この現状に対し、銭教授は「北京大学を含む中国の大学は今、利己主義者を生み出す元凶となっている。
彼らは知性が高く、世俗的で、世渡りがうまい。
このような人間が権力を持ってしまうと、とてつもない汚職が行われる。
われわれの教育体制は今このような有毒なケシの花を育てているのだ」と、鋭く指摘した。
2012/04/25ヤフーNEWS

++++++++++++++以上、YAHOO NEWSより++++++++++++++

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 汚職 教育 はやし浩司 ケシの花)2012/04/27記


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2012++++++はやし浩司・林浩司

●4月28日(土曜日)朝記(2012)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

私が住んでいるこのあたりでは、大型店の建設がつづいている。
大都市で見る、たいていの大型店は、ほぼ出そろった。
そんな中、こんな喜劇も……。

そこにはもとから、洋品店があった。
結構、はやっていた。
ところがその右隣に、ユニクロができた。
とたん、その洋品店からは客が消えた。
さらに不幸がつづいた。
今度はその左隣に、コックスができた。
さらに客が消えた。

右にユニクロ、左にコックス……。
その間に、その洋品店。

そこでその洋品店の主人は考えた。
店の名前を変えることにした。
考えて名前を、「入り口」とした。
店の上に、「入り口」という看板をかかげた。
とたん、その店は、大盛況。
押すな押すなの客が、その洋品店に入ってきたという。

……というこの話は、何かのジョーク集に書いてあった。
それを思いだし、少し内容を変えて書いてみた。
(私が作ったオリジナルのジョークではない。念のため。)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●「おぶつだんや」

 が、これは私の大発見。
昨日、ワイフと仕事に向かう途中、こんなことを知った。

 ちょうど町に入る境あたりに、A坂というなだらかな坂がある。
その左側に、仏壇屋がある。
その仏壇屋に、新しい看板が立った。
平仮名で、「おぶつだんや」と書いてあった。
それを読んで、ピンときた。

「お・ぶ・つ・だ・ん」の文字を並び替えると、「お・だ・ぶ・つ」になる。
つまり「お陀仏(おだぶつ)」になるから、「お仏壇屋」と。

●高校生

 そんな話を高校生のクラスで話したら、みな、笑いが止まらなくなってしまった。
この年齢の子どもたちは、一度笑い始めると、ゲラゲラと笑い始める。
それこそ、鉛筆をポロリと落としただけでも、笑う。

 そんな中、Bさんが、ふとこう言った。
「うちのお父さんね、ドイツ語がわかるのよ」と。

 そこですかさず、私がベートーベンの第九の歌詞を口にしてみてやった。
あの「♪ダイネ・ツアウベル・ビン・デン・ビーデル……」というのである。
それを聞いてBさんが、目を白黒させた。
「先生って、ドイツ語も話せるの?」と。

私「そうだよ。たとえば、ドイツ語で『おまんじゅう』は、『オスト・アン・デール(押すと餡(あん)出る』という」
B「フ~~ン」
私「それに、こんなドイツ語もある。『イヒ・フンバルテート・デル・ウンチ(私・ふんばると・出る・ウンチ』」と。

 かなりドイツ語らしく言った。
ほかの高校生たちは、みな、腹をかかえて笑った。
が、Bさんだけ、それを本気にしてしまった。
それを見て、ほかの高校生たちが、さらに大声で笑い始めた。

 どれも私が学生時代に知った、古いジョークである。
内心では、「こんなジョークも知らないのか」と思ったが、それは言わなかった。
さらに、定番ジョーク。

「あのね、この英語を訳してごらん……」と。

「To be to be ten made to be.」

 みんな英語には自信のある子どもたちである。
それぞれが懸命に訳し始めた。
中には、もっともらしい訳をつける子どももいた。
が、やがてギブアップ。

「あのね、これは英語ではないの。ローマ字で、『飛べ・飛べ・天まで飛べ』と書いてあるだけなの」と。

 結局、皆で、30分以上、笑いつづけた。
涙まで流して、笑いつづけた。
腹の皮がよじれるほど、笑いつづけた。
ゲラゲラ、ワッハハハ……と。

 ……ということで、今朝は気分爽快。
頭もすっきり。
目を覚ますとき、全身の細胞が、プチプチとはじけているのを感じた。
『笑いは健康のもと』と。
それを改めて強く実感した。
(2012/04/28朝記)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(補記)(以前書いた原稿より)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●笑いの効能

 最近の研究では、「笑いは、心のジョギング」(小田晋、「イミダス」05年度版)とまで言われるようになった。

 「質問紙法で、ユーモアのセンスを評定すると、ユーモアの感覚があり、よく笑う人は、ストレス状況下でも、抑うつ度の上昇と、免疫力の低下が抑制されることがわかっている。

 たとえば糖尿病患者や大学生に、退屈な講義を聞かせたあとには、血糖値は上昇するが、3時間の漫才を聞かせたあとでは、とくに糖尿病患者では、血糖値の上昇を阻害することがわかってきた」(国際科学研究財団・村上・筑波大学名誉教授)と。

 がん患者についても、笑いのシャワーをあびせると、血液中の免疫機能をつかさどる、NK細胞が、活性化することもわかっている(同)。

 子どももそうで、笑えば、子どもは、伸びる。前向きな学習態度も、そこから生まれる。「なおす」という言葉は、安易には使えないが、軽い情緒障害や精神障害なら、そのままなおってしまう。

 私は、そういう経験を、何度もしている。

 大声で、ゲラゲラ笑う。
たったそれだけのことだが、子どもの心は、まっすぐに伸びていくということ。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 笑いの効能 笑う 笑えば子どもは伸びる)


Hiroshi Hayashi+++++++April. 2012++++++はやし浩司・林浩司


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