2012年4月23日月曜日

Sumata Hot-Spring Spa in Shizuoka




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子育て最前線の育児論byはやし浩司   2012年 5月 2日
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3月2日  第1168号になりました!

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どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●年中児に、お金の数え方、6+4=10、直角について教えてみました。

 3月も末。
いくつかたまった教材があったので、今回は、3つのテーマを大急ぎで教えてみました。
あくまでも、「種まき」のつもりです。




Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【書くことのすすめ】

●衰退する文章表現力

 それがよいことなのか、悪いことなのかというと、悪いことに決まっている。
この日本では、本(文章)を読む人が、どんどんと減っている。
その一方で、コミック(漫画)を読む人は、どんどんと増えている。
今に始まった現象ではない。
原稿を探してみるが、私はすでにそれについて、20年以上前に書いたことがある。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

原稿番号を調べたら、(#406)になっていた。
1999年ごろに書いた原稿ということになる。
それ以前のは、見つからなかった。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●子育て ONE POINT アドバイス! by はやし浩司(406)

●Nさんの相談より(2)

 「こんな丸のつけ方はない」と怒ってきた親がいた。
祖母がいた。
「ハネやハライが、メチャメチャだ。ちゃんと見てほしい」と。
私が子ども(幼児)の書いた文字に、花丸をつけて返したときのことである。
あるいはときどき、市販のワークを自分でやって、見せてくれる子どもがいる。
そういうときも私は同じように、大きな丸をつけ、子どもに返す。
が、それにも抗議。「答がちがっているのに、どうして丸をつけるのか!」と。

(私は子どもの努力に対して、丸をつける。
答の正誤など、どうでもよい。
あるいは子どもを励ますために、丸をつける。)

 日本人ほど、「型」にこだわる国民はいない。
よい例が茶道であり華道だ。相撲もそうだ。
最近でこそうるさく言わなくなったが、利き手もそうだ。
「右利きはいいが、左利きはダメ」と。
私の二男は生まれながらにして左利きだったが、小学校に入ると、先生にガンガンと注意された。
書道の先生ということもあった。
そこで私が直接、「左利きを認めてやってほしい」と懇願すると、その先生はこう言った。
「冷蔵庫でもドアでも、右利き用にできているから、なおしたほうがよい」と。
そのため二男は、左右反対の文字や部分的に反転した文字を書くようになってしまった。
書き順どころではない。
文字に対して恐怖心までもつようになり、本をまったく読もうとしなくなってしまった。

 近く小学校でも、英語教育が始まる。
その会議が10年ほど前、この浜松市であった。
その会議を傍聴してきたある出版社の編集長が、帰り道、私の家に寄って、こう話してくれた。

「Uは、まず左半分を書いて、次に右半分を書く。
つまり二画と決まりました。
同じようにMとWは四画と決まりました」と。
私はその話を聞いて、驚いた。
英語国にもないような書き順が、この日本にあるとは!

 そう言えば私も中学生のとき、英語の文字は、25度傾けて書けと教えられたことがある。
今から思うとバカげた教育だが、しかしこういうことばかりしているから、日本の教育はおもしろくない。
つまらない。
たとえば作文にしても、子どもたちは文を書く楽しみを覚える前に、文字そのものを嫌いになってしまう。

日本のアニメやコミックは、世界一だと言われているが、その背景に、子どもたちの文字嫌いがあるとしたら、喜んでばかりはおられない。

だいたいこのコンピュータの時代に、ハネやハライなど、毛筆時代の亡霊を、こうまでかたくなに守らねばならない理由が、一体どこにあるのか。
「型」と「個性」は、正反対の位置にある。
子どもを型に押し込めようとすればするほど、子どもの個性はつぶれる。
子どもはやる気をなくす。

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Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●文章表現力

 一方で、最近の若い人たちの書く文章には、独特のものがある。
(けっして、ほめているわけではない。)
主語や述部を省略する。
感情をそのままぶつける。
何に対してそう思うのか、その説明もない。
思考がバラバラに飛び散ってしまい、自分の考えを、文章としてまとめることができない。
つまり「意味不明」。

 で、その背景にあるのが、思想のコミック化。
アニメ化でもよい。
たとえば爆弾が破裂する図を描き、それでもって「怒っている」ことを表わす。
そういう表現の仕方は、うまい。
が、言葉として、怒りの様子を表現することができない。
たとえば子どもたちの世界。
二極化が進んでいる。

●文章vsコミック

 早い子どもで、すでに小学校へ入学するころには、二極化が始まる。
「本が好きな子ども」「本が嫌いな子ども」と。
それが小学高学年(5、6年生)になると、より、はっきりとしてくる。
「本が好きな子ども」「コミックが好きな子ども」と。
その割合は、1:9くらいではないか。
コミックのほうが好き(=文章になった本は、ほとんど読まない)という子どものほうが、圧倒的に多い。

 それが悪いというのではない。
が、そのため、文章表現力が、極端に落ちる。
先に書いたような「意味不明」の文章が、多くなる。
たとえば昨日も街中を歩いていたら、歩道で色紙を売っている人を見かけた。
その1枚に、こんな文章が書いてあった。

『夫婦は、意見のぶつけ愛』と。

 一瞬、「うまいこと書くなあ」と思ったが、そこで思考停止。
「どういう意味なのか?」と考えたが、そこまで。
言わんとしていることは、何となくわかる。
「夫婦というのは、たがいに言いたいことを言う。
それを許しあうのが、愛」と。

 が、問題は、それにとどまらない。

●書くことの重要性

 映画『マーガレット・サッチャー・鉄の女の涙』に中に、こんなセリフが出てくる。
記憶によるものなので、不正確だが、こういうセリフ。

「考えたことを書く。
書いたことは、行動になる。
行動は、習慣になる。
習慣がその人の人格を作る」(記憶)と。

 考えるから、人間は人間である(パスカル)。
が、考えるだけでは足りない。
それを書いて文章にする。
書くことによって、論理力を養う。
知性や理性も、それによって磨かれる。
行動の基盤になる。
で、それが習慣となり、長い時間をかけ、その人の人格を作る。

 書くことには、そういう意味が含まれる。
が、書かなかったら、思考は堂々巡りする。
それこそ60代になっても、70代になっても、こう言う。
「お前は、男だろが。男らしくしろ!」と。

 20代のころ、あるいは10代のころ身につけた常識(?)のまま、そこで進歩が停止する。
事実、このタイプの人は、多い。
特徴をあげてみる。

(1)考え方が、世俗的(=俗っぽい)
(2)意見といっても、だれかの受け売り(=どこかで聞いたような話)
(3)ものの考え方が、直感的で、感情的(=論理性がない)
(4)内容が平べったく、深みがない(=繰り返しが多い)
(5)言葉の使い方が、不正確(=「男的にはねえ……」と言ったりする)
(6)「ダカラ論」が多い(=「男だから……」「日本人だから……」と)
(7)視野が狭い(=視野が狭く、関心のあることしか、話さない)
(8)言葉がつながらない(=「ア~~」「ウ~~」が多い)

 が、何よりも大きな特徴は、(9)繊細な会話ができない、など。
料理にたとえるなら、海賊焼きのようなものはできるが、日本料理のようなものは、できない。
(あまりよいたとえではないが……。)

●ものを書こう

 ものを書くということは、考えること。
考えなければ、ものを書くことはできない。
言葉は、論理。
その言葉が集まって、文章になる。
その文章をまとめるとき、また考える。
この繰り返しが、その人の論理力を深める。

 もうひとつ、ついでに言えば、こういうこと。

 ものを書いていると、ときどき、(稀に)、キラリと光るものを見つけるときがある。
それまで知らなかったこと、気がつかなかったこと、など。
荒野の中で、宝石を見つけるようなもの。
私のばあい、それがあるから、文を書くのがやめられない。
……というのは、あくまでも私の個人的な話。
みながみな、そうというわけではないかもしれない。

 ともかくも、ものを書こう。
書いて、自分の(考え)を、形にしよう。
パスカル(フランスの哲学者、1623~62)は、『パンセ』の中で、こう書いた。

 『人間は不断に学ぶ、唯一の存在である』と。
別のところでは、『思考が人間の偉大さをなす』とも。

 この言葉をもじると、こうなる。

「人間は不断に学び、書く、唯一の存在である」と。
さらに言えば、「書くことが、人間の偉大さをなす」とも、

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Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●3月19日、山荘に一泊



 昨夜遅く、山荘にやってきた。
途中、コンビニで、いくつかのものを買った。
せんべい、チューハイ、それにチョコレート。

 山荘に着くと、すでに春の匂い。
たとえ雑草でも、若葉には、若葉の匂いがある。
そう言えば、10日ほど前、ウグイスの初鳴きを聞いた。
が、今朝は、それがない。
どうしたのだろう? ……と思いながら、この文章を書いている。

 時は、2012年3月19日、月曜日。

 今週は、大きな目標(?)がある。
小学1~2年生たちに、「速度と時速」を教えてみる。
私にとっても、はじめての試み。
そのための教材を午前中に、用意する。
(実際、その教材を使うのは、今週の木曜日からだが……。)

 先週、小学6年生の子どもが、速度の計算で悩んでいた。
いろいろ説明してみたが、最後まで納得できなかったよう。
それで今週は、「速度と時速」を教えてみたくなった。
 
 こんな問題だった。

【問】
 山に登りました。
頂上までの距離は、12キロ。
行きは、時速4キロ、帰りは、時速6キロで歩きました。
平均時速を求めなさい。

 その子どもは、「(平均時速は)5キロ」と答えた。
何度説明しても、「5キロ」と。
そう言い張った。
で、紙に山の絵を描き、「あのね、まずね往復の時間を求めてからね……」と。
が、それでも納得できなかったよう。

 そこで今週は、「速度と時速」。
小学1~2年生のころ、その「種」をまいておく。
その種は、やがて子どもの脳の中で、芽を出し、成長する。
学校で、速度や時速について学ぶころには、大きく成長しているはず。
これを称して、「種まき教育」(はやし浩司)という。

 大切なことは、子どもを楽しませること。
この先、いろいろな場面で、「速度」とか「時速」とかいう言葉を耳にする。
そのとき子どもがそういった言葉に、前向きに反応するようにすること。
そのために「楽しい」という印象づくりを大切にする。
それが大切。

 なお誤解があるといけないので、一言。

 私のところでは、算数だけを教えているわけではない。
小学2~3年生になると、国語も教える。
レッスンの前の、10~15分程度を、その時間にあてている。
……といっても、国語については、筆写と作文。
この2つ。

 筆写させる文章は、古文から現代文まで。
明治以後の文豪の書いた文章が多い。
が、そういった指導は、YOUTUBEで紹介しても、あまり意味はない。
どうか、誤解のないように。

【答え】

 先の平均時速の問題について、正解は、4・8キロ。
往復5時間(行きは3時間、帰りは2時間)で、24キロを歩いたことになる。
だから24÷5=4・8(キロ)。

Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司
 
【2つの危機】(はやし浩司 2012ー03-20)
(1)日本人のモラル、(2)東南海地震

【福島原発事故】(日本人のモラル)

●大江健三郎氏の「40年」

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

大江健三郎氏は、こう述べた(フランス、「サロン・ド・リーブル」での講演)。

『……私は原爆は、すでに終わった歴史だと思っていたが、被爆の問題は終わっていなかった。今、福島で起こっていることは、40年後に顕在化する』(中日新聞・2012年3月19日)と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●チェルノブイリと福島

 「40年」という数字はともかくも、私も、大江健三郎氏の意見に、まったく同感。
そのことは、チェルノブイリの現状を見れば、わかる。
放射性物質にさらされることにより、急性症状が発症する。
が、それよりも恐ろしいのは、「長い潜伏期間中にじわじわと体がむしばまれる、晩発性影響である」(「原発事故」宝島社)。

 その症状は、「被爆後数か月か、数年後か、あるいは数十年後かに障害が出る」(同書)と。
遺伝的影響も無視できない。
遺伝的影響は、(1)遺伝子突然変異と、(2)染色体突然変位に、分類される。
 

 そのチェルノブイリで、症状が顕在化し始めたのは、2年後から5年後。
10年後にピークを迎えたという(同書)。
30年近くたった今も、その被害は進行中。
そのとき子どもだった人たちが影響を受け、その被害が、そのまた子どもたちに現れている。

2012年3月20日現在、あの3・11大震災、それにつづく原発事故から、まだ1年しかたっていない。
にもかかわらず、原発事故汚染地帯では、あちこちで早々と安全宣言がなされ、観光客の誘致運動も始まっている。
ノー天気というか、バカげている!

 たとえば、南相馬市。

「……南相馬市は、原発から20キロ圏内の(警戒区域)と被爆放射線量が年間20ミリシーベルトに達する恐れのある(計画的避難区域)の、計1万3200人が、強制的に避難させられた。

 中心部の20~30キロ圏内は、年間3ミリシーベルトと低く、住んでも問題ないとされ、いずれの区域にも指定されていない。
それでも市の中心部の住民1万3000人あまりは、市外で自主避難をつづけている。
市の人口は、福島事故前の7万1000人から、4万3000人と、3万人近く減った」(中日新聞、3月20日)と。

 同日の中日新聞は、市内に店を構える、ある玩具商を紹介している。
その玩具商は、こうこぼしたという。
「商売になんねえ」と。

 「子どもたちがいないから、玩具を買ってくれる子どももいない」と。

 あのチェルノブイリでは、「本州の(日本の)6割分が汚染された」(同書、P54)という。
半径にして、600キロ。
(福島第一原発から、東京までが約200キロ、浜松市までが420キロ。)
南相馬市では、20~30キロが、基準になっている(?)。
たったの20~30キロ!

●「ウッソー」

 先日も、ある中学生がこう言った。
「福島第一原発事故は、まだ何も片づいていないよ」と、私が言うと、「ウッソー(浜松市の方言)」と。
その中学生は、福島第一原発事故は、すでに片づいたものと思い込んでいた。

私「被害が出てくるのは、これからだよ」
中「被害者は、だれもいないわよ」
私「あのね、100万キロワットの原発1機で、年間、広島型原発の約2800発分もの放射性物質を作りだすというよ(瀬尾試算)」
中「……」
私「それが4機……とくに警戒しなければならないのが、4号機。4号機は、プルトニウムを使っていた。それに4号機のプールの中には、4機分全部を集めた分に匹敵する、燃料棒が貯蔵されている。もし4号機のプールが破損したり、倒壊するようなことにでもなれば、この浜松市あたりまで、人は住めなくなるんだよ」と。

 この先、何が起こるかわからない。
あれほどの津波は、しばらくはないとしても、福島第一原発の地下には、活断層が何本も走っている。
それが地震を引き起こせば、さらに被害が拡大する。
4号機のプールが破損し、水が抜けただけでも、大惨事を招く。

 人が近づくことすら、できなくなる。
半径、100キロとか200キロにも、人が近づけなくなる。
そうなったとき、近くにある福島第二原発や、女川原発、さらには、東海村にある原子炉はどうなるのか。
想像するだけでも、背筋が凍る。

●『今、福島で起こっていることは、40年後に顕在化する』

 大江健三郎氏は、こう言っている。
『今、福島で起こっていることは、40年後に顕在化する』と。
つまり被爆被害は、40年後に顕在化する、と。

 だったら、少なくとも、ここ10年は、様子を見るべきではないのか。
10年後に、被爆による影響がないとわかった段階で、各地にある原子炉の再開を始めればよい。
が、まだその最中の、これから先、どうなるかわからないような状況の中で、各地の原子炉を再開するなどということは、どう考えても常識をはずれている。

 なお、大江健三郎氏は、こうも述べている。

『日本人は、危機を認め、根本的なモラルを持たなければならない』(中日新聞)と。

(1)危機を認める
(2)根本的なモラルを持つ、と。

●危機とモラル

 ある友人は、こう言った。
浜松市内で、外科医をしている。
私の教え子でもある。
いわく、「私はね、(福島原発の)あの爆発を見たとき、ああ、これで日本は終わったと思いましたよ」と。

 大江健三郎氏がいう、「危機を認める」というのは、それを言う。
が、今のようなモラルでは、その危機を乗り越えることはできない。
ただ、あがくだけ。
もがくだけ。

政府はウソにウソを塗り重ね、一方、国民は、耳障りのよい意見だけを鵜呑みにする。
その相互姿勢は、現在の北朝鮮と、どこもちがわない。
だから大江健三郎氏は、「根本的なモラルをもて」と。

 が、新聞では、これ以上の報道はしていない。
これ以上のことは、わからない。
大江健三郎氏が言う、「根本的なモラル」とは、何か。

私流に解釈すれば、資本主義的な物欲文明から決別し、別の価値観を見出すということになる。
大きなテーマだけを与えられたようで、では、どうすればよいのか、今の私にはわからない。
近く大江健三郎氏の意見が、雑誌などに載るだろうから、それを読んだあと、また私なりに考えてみたい。

 なおここに書いた友人の外科医は、現在、浜松市と沖縄の間を、頻繁に行き来している。
「沖縄には仕事がある」と言っている。
この春休みも、沖縄で過ごしている。
家族ともども、近く、移住を考えているようだ。

 なお、最後に一言。
数日前、こんな記事が報道された。

「福島産の米は、老人ホームなどで、使ってもらう」と。

 若い人たちにすれば、老人ホームにいる老人は、そういう人たちに見えるかもしれない。
しかしその老人に近い、私は、この記事を読んで、ゾッとした。
なぜゾッとしたかについては、あえて説明しない。

 私は、こういうことを平気で言う日本人、あるいは日本という国に、心底、失望した。
大江健三郎氏が言うところの、根本的なモラルそのものが、狂っている。


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【山岳民族】(日本人は、もともと山岳民族だった?)



●浜松から、寸又峡(すまたきょう)温泉まで

 先日、寸又峡温泉へ行ってきた。
浜松からだと、一度、JRの東海道線に乗り、金谷(かなや)まで行く。
そこから大井川鉄道に乗り、千頭(せんず)まで。
さらにバスに乗り、寸又峡温泉まで。

 しかしもうひとつ、寸又峡温泉へ行くルートがある。
浜松から山間部を抜け、直接、寸又峡温泉に行くルートである。
その(浜松)(金谷)(寸又峡温泉)を線で結んでみると、ほぼ正三角形になるのがわかる。
距離的には、浜松から山間部を抜け、寸又峡温泉に行ったほうが、近いということになる。
が、山間部は、(昔は)、道路事情も悪く、その分だけ、時間もかかった。
が、今は、道路も整備された。
浜松の人でも、寸又峡温泉へ行くとき、その山間部を通り抜けていく人がいる。
先日も、近くの山の中の道を、寸又峡温泉から迎えに来たバスが走っているのを見た。
そのバスは、寸又峡温泉から、浜松まで、山間部の道路を通ってやってきた。

 道理で……というか、あの武田勝頼が、愛知県の長篠(ながしの)までやってきた理由が、それでわかった。

はじめて長篠の合戦場跡を訪れたとき、私はこう思った。
「どうしてこんな山奥へ、武田勝頼は来たのか」と。
武田勝頼は、そこで織田信長の鉄砲部隊と出会い、敗れる。

(注※……長篠の戦いについて。
『長篠の戦い(ながしののたたかい、長篠の合戦・長篠合戦とも)は、天正3年5月21日(ユリウス暦1575年6月29日)、三河国長篠城(現愛知県新城市長篠)をめぐり、織田信長・徳川家康連合軍3万8000と武田勝頼軍1万5000との間で勃発した戦い』(ウィキペディア百科事典)。

●美濃地方と飛騨地方

 同じようなことだが、岐阜県にも、それがある。
たとえば、岐阜県の美濃地方の山奥(板取村、郡上村)から、飛騨地方(高山、下呂方面)へ行くときは、一度、岐阜市まで出なければならない。
私が子どものころは、そうだった。

 が、不思議なことに、美濃地方の山奥と、飛騨地方とは、文化的に類似性が多い。
さらにその先は、富山市へとつながっている。
また反対に、美濃地方の山奥は、福井県の大野市ともつながっている。
今とちがい、昔の人は、歩いて、山越えをした。
またそのほうが、ずっと近かった。

 川沿いに道が発達し、さらに海沿いに交通網が整備されたのは、鉄道や自動車が発達してからのこと。
私が驚いたのは、こんなこと。

 たとえば岐阜県美濃市の実家から、北陸の福井市や金沢市へ行くときのこと。
私が学生のころの話である。
そのときは、一度、岐阜市まで出る。
そこからJR東海道線に乗り、米原まで行く。
米原からは、北陸本線に乗り換え、福井市や金沢市へ向かう。

 が、こんなことをしなくても、昔の人なら、美濃市からさらに山奥へ入り、峠を越えて、福井市へ向かった。
距離的には、ずっと近い。
(ただしこの道は、現在は獣(けもの)道になっていて、猟師でないと越えられないとのこと。)
私は、それを知って、驚いた。
つまり(道のり)でいう距離と、(直線距離)でいう距離。
その両者の実感が、あまりにも、かけ離れていた。

●原発事故

 さらにこんなことも。
あの福島第一原発の事故のあと、近くの浜岡原発、さらには、福井県にある、敦賀(つるが)原発のことが、気になった。
もし事故でも起きたら……、と。

 そこで距離を測ってみた。
あくまでも地図上での直線距離だが、現在の敦賀市から岐阜市まで、直線距離で、65~70キロしかない(350万分の1の地図上で、1・9センチ)。
名古屋市まで、91キロしかない(同じく、2・6センチ)。
もし敦賀原発が事故を起こしたら、岐阜市はもちろん名古屋市も、避難対象地域になる。
(福島第一原発の事故のときは、西風が幸いした。
が、敦賀原発のときは、西風は命取りになる。)

 一方、浜岡原発(御前崎)から浜松までは、たったの35~40キロ(約1センチ)!
風向きにもよるが、東風でも吹いたら、一巻の終わり。

 日本地図を、こういう視点でながめるようになったのは、やはりあの福島第一原発の事故が理由だと思う。
それまでは、そういう見方は、あまりしなかった。
実感距離というか、「車で~~時間」「電車で~~時間」と。
それでもって、「近い」「遠い」を判断していた。

 で、冒頭の話に戻る。

●山岳民族

 日本列島が、オーストラリア大陸のように平地だったら、私たちがもっている距離感覚は、大きくちがっていただろう。
そこに山があるため、その山によって、距離感が狂ってしまった。
……というか、正確な距離感をもてない。
「遠い」と思っていたところが、意外と近かったり、反対に、地図上で「近い」と思っていたところが、意外と遠かったりする。

 さて昔の武将たちは、近道、つまり山越えをしながら、合戦を繰り広げていた。
結局、私の言いたいことは、この1点につきる。
またそういう視点がないと、戦国時代のあの時代の人々の動きを、理解することができない。

 繰り返しになるが、現在のように、川沿いに一度海に出て、そこから海沿いに移動するという方法は、列車や自動車が発達してからのこと。
それまでの日本人は、山から山へ、歩きながら移動していた。
またそれぞれの地方の文化も、そのルートで、つながっていた。

 日本人は、もともとは、山岳民族であった……ということになる。

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 文化の伝承 山間の道 はやし浩司 山岳民族)


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【東南海地震】

3月17日に、東南海地震について書いた。
その中で、つぎのようなことを書いた。

『……5月21日(月曜日)に、名古屋から東京にかけ、金環食を見ることができるという。
金環食によって、太陽、月、地球が一直線に並ぶ。
そのとき、太陽と月の引力が、地球の地殻に影響を与えることはじゅうぶん、考えられる』と。

ちょうど金環食が観測されるあたりは、東南海地震が予報されている地域と重なる。
(東海地震と南海地震を合わせ、東南海地震という。)
先の、3・11大震災(2011)以来、このあたりの近くも、かなり不安定になってきているのではないか。
事実、その大震災のあと、各地で、その大震災で誘発されと思われる地震が、頻発して起きている。

●心配

 ここに書いたことが、まったくのデタラメかというと、どうも、そうでもないようだ。
それを裏付けるような記事が、今日(3月19日)、配信された。

(注※……金環食)
『……いよいよ今年。2012年5月21日の朝。
九州・トカラ列島から福島県南東部にかけた日本の太平洋側の広い地域で、太陽がリング状に欠けて見える珍しい天文現象 金環食(金環日食)が観測できます。
……(中略)……
今回の日食では東京・大阪・名古屋の三大都市圏が金環食帯に入っている上、中心食線(日食帯の中心線)が南関東・静岡・紀伊半島南部などの多数の都市・観光地を通ります。
図鑑で見るような真円のリングが国内で観測できる、またとないチャンス!』(金環食ホームページ)と。

 この浜松市と静岡市、それに東京都を結ぶ線上を、金環食の中心食線が通るという!
なお、静岡市では、午前7時32分13秒に通過とか。
太陽や月の引力の力を、けっして過小評価してはいけない。

(注※……東南海地震)
『紀伊半島沖から遠州灘にかけての海域(南海 トラフの東側)で周期的に発生する海溝型地震。規模は毎回 M8・0 前後に達する巨大 地震で、約100年から150年周期で発生している』
『政府の地震調査研究推進本部の予測によると、2010年1月1日からの発生確率は30年以内で 60~70 % 、50年以内で 90 % 程度以上とされている』(ウィキペディア百科事典)と。

 東南海地震は、約100年から150年周期で起きているという。
前回は、1944年12月7日。

●TBS-iNEWSより

 こんな記事である。

 『……長野県栄村の周辺で東日本大震災後に多発した地震は、月の引力などの影響で潮が満ち引きする潮汐(ちょうせき)が引き金で起きたとみられることが、産業技術総合研究所の分析で18日、わかった』(TBS-I News News 3月19日)というのだ。

TBS-I Newsは、こう続ける。

『……長野県栄村で地震で多発、「潮汐」引き金 地殻変動と発生時刻と潮汐のリズムに極めて高い相関があり、大震災による地殻変動と潮汐力が重なって誘発されたとみられる。

 産総研の雷興林(らいきょうりん)主任研究員は、大震災以降の約2カ月間に長野県北部で起きたマグニチュード(M)3以上の142回の地震を分析。
栄村で震度6強を観測した大震災翌日の地震(M6・7)を含む全体の約50%が、潮汐と関係していたことを突き止めた。

 潮汐は月の引力などによって海面が周期的に上下変動する現象で、地球内部の岩盤も同じ影響で上下に伸縮している。
雷主任研究員によると、潮汐と関係がある地震は世界の約5%で、今回はこの10倍に相当する前例のない高さという。

 一連の地震は地盤が下がる干潮や、下がる速度が最大のときに集中して発生。
長野県北部には、マグマから出たガスや液体が岩盤の隙間に高圧でたまっている「流体だまり」が多数あるとみられ、この場所が潮汐力で押されて周囲の岩を破壊、断層を刺激して地震が起きたと推定している』(以上、TBS-I News News 3月19日)と。

●5月21日

 5月21日は、はたしてだいじょうぶなのか?

 もし東南海地域が、地殻的に不安定であれば、そのあたりで地震が起きても、おかしくない。
(反対に、何も起こらなければ、地殻は安定しているということになる。つまり、今、しばらくは地震は起きないと考えてよい。)

 ともあれ、「金環食」と浮かれていると、とんでもないことになる。
私の杞憂で終わればよいが、しかしそういったことも起こりうるという前提で、準備するのは、それほどまちがっていない。
言うまでもなく、東海地震と南海地震が同時に起こるようなことになれば、その規模は、あの3・11大震災の規模に匹敵する。
被害も、相当なものになるはず。

 その可能性が、たとえ何万分の1でもあるなら、警戒するに越したことはない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 東南海地震 金環食と東南海地震 東海地震 南海地震)

Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

●映画『スターウォーズ』(3D)を見る
(60歳以上は、見るのを避けたほうがよい!)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

1978年に、第1作が公開されてから、34年。
昨夜遅く(8:30~11:00PM)、新作『スターウォーズ』(3D版)を見てきた。
見る前から、疲れていたこともある。
が、さすがに、疲れた!
2時間30分の長編。
これでもか、これでもか……と、動きの速いシーンがつづく。
もちろん3D。
意味のない、戦い。
わけのわからない、ゴタク。
理由付け。

王妃とか、ジェダイとか、……まあ、率直に、こんなくだらない映画とは、知らなかった。
途中で、目が痛くなった。
劇場を出ようかと思った。
少なくとも、老人向けの映画ではない。
2時間半の3D映画は、きつい!

この34年間で、映画の世界は大きく変わった。
同時に、それを楽しむ観客の意識も、大きく変わった。
(私の年齢も、プラス34歳になったこともあるが……。)
1978年当時受けた、あの感動は、もうなかった。

年若い……私の年齢から見ると、まるで子どものような少女が王妃(?)。
その王妃が、一国というか、一惑星の命運を握っている(?)。
一方、レザー光線すらもよけてしまう、ジェダイ(?)。
中世のナイト(騎士)をもじったのだろうが、見ているうちに、バカ臭さを覚えてしまった。
ついでに、スカイウォーカー。

年齢的には、7~8歳前後か?
そんな子どもが、「選ばれし子ども」とか?
戦闘機に乗って、活躍する。

そう言えば、そんなような映画が、以前にもあったぞ。
生まれながらにして、仏陀の生まれ変わりとか、何とか。

水戸黄門の三つ葉葵の紋章よろしく、「王妃」と名乗っただけで、みなが頭をさげる。
まさに権威主義。
アメリカ人にも、そういう志向性があったとは、知らなかった。
(あるいは、もともと東洋向け映画?)

ともかくも、いくらボケ防止のためとはいえ、60歳以上の人は、見に行かないほうがよい。
自分でも眼圧があがるのが、よくわかった。
とにかく動きが速すぎる。
目の毒!
(子どもの目にも、よくないのでは……?)

次回は『Battleship』(3D)と考えていたが、そんなわけで、見るのをとりやめた。
今度また似たような映画を見たら、私は失明するかもしれない。
とくに3D映画は、よくない……というより、危険。
安全性が確認されたわけではないという点で、危険。

で、今朝は午前9時に起きた。
が、起きるとすぐ、目薬をたてつづけに、数回、さした。
気のせいか、乱視がひどくなったよう?
そんなわけで、評価、なし。
評価のくだしようが、ない。
期待していただけに、ガッカリ度も大きかった。

(警告)一度、この種の映画が、目に、どのような影響が与えるのか、調べてみる必要があるのではないか。
もし影響があるとするなら、あらかじめ警告文を表示すべきではないのか。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●小1児に、「直角」と「垂直」を教えてみました。



Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

●暴力映画

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

つぎの原稿は、『バトルロワイヤル』という映画が
話題になったとき書いたもの。
この映画が公開されたのは、2000年だったから、
そのころ書いたものということになる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●暴力映画を考えるとき 
 
●まき散らされたゴミ

 ある朝、清掃した海辺に一台のトラックがやってきた。そしてそのトラックが、あたり一面にゴミをまき散らした……。

 『Bトル・Rワイヤル』という映画が封切られたとき、私はそんな印象をもった。
どこかの島で、生徒どうしが殺しあうという映画である。
これに対して映倫は、「R15指定」、つまり、一五歳未満の子どもの入場を規制した。

が、主演のB氏は、「入り口でチン毛検査でもするのか」(テレビ報道)とかみついた。
監督のF氏も、「戦前の軍部以下だ」「表現の自由への干渉」(週刊誌)と抗議した。
しかし本当にそうか?

 アメリカでは暴力性の強い映画や番組、性的描写の露骨な映画や番組については、民間団体による自主規制を行っている。

【G】   一般映画
【PG】  両親の指導で見る映画
【PG13】13歳以下には不適切な映画で、両親の指導で見る映画
【R】   17歳以下は、おとなか保護者が同伴で見る映画
【NC17】17歳以下は、見るのが禁止されている映画、と。

 アメリカでは、こうした規制が1968年から始まっている。
が、この日本では野放し。
先日もビデオショップに行ったら、こんな会話をしている親子がいた。

子(小三くらいの男児)「お母さん、これ見てもいい?」
母「お母さんは見ないからね」
子「ううん、ぼく一人でみるから……」
母「……」と。
見ると、殺人をテーマにしたホラー映画だった。

●野放しの暴力ゲーム

 映画だけではない。あるパソコンゲームのカタログにはこうあった。
「アメリカで発売禁止のソフトが、いよいよ日本に上陸!」(SF社)と。
銃器を使って、逃げまどう住人を、見境なく撃ち殺すというゲームである。

 もちろんこうした審査を、国がすることは許されない。
民間団体がしなければならない。
が、そのため強制力はない。
つまりそれに従うかどうかは、そのまた先にある、一般の人の理性と良識ということになる。
が、この日本では、これがどうもあやしい。映倫の自主規制はことごとく空
洞化している。

言いかえると、日本にはそれを支えるだけの周囲文化が、まだ育っていない。
先のB氏のような人が、外国政府やT都から、日本やT都を代表する「文化人」として、表彰されている!

 海辺に散乱するゴミ。
しかしそれも遠くから見ると、砂浜に咲いた花のように見える。
そういうものを見て、今の子どもたちは、「美しい」と言う。
しかし……、果たして……?

(参考)

●テレビづけの子どもたち

雑誌、「ファミリス」の調査によれば、小学3、4年生で45・7%の子どもが、また小学5、6年生で59・3%の子どもが、それぞれ毎日2時間以上もテレビをみているという。

さらに小学3、4年生で71%の子どもが、また小学5、6年生で83・3%の子どもが、それぞれ毎日1時間以上もテレビゲームをしているという(静岡県内100名の児童について調査・02年)。

また2時間以上テレビゲームをしている子どもも、3、4年生で19・3%、5、6年生で41・7%!

 これらのデータから、約6~7割前後の子どもが、毎日3時間程度、テレビを見たり、テレビゲームをしていることがわかる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●こんな事実もある

『2004年6月1日、この映画(R15+)のDVDを借りていた小学6年生の少女が小学校内で同級生を殺すという佐世保小6女児同級生殺害事件があった。
が、この児童は小学3年生からこの小説のファンであり、事件の前にはこの作品の同人小説の創作に夢中であった。
この事件のために、再編集版『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 REVENGE』の発売が延期となったという』(以上、ウィキペディア百科事典より)と。

 ここに書かれた事実は、重い!

●東京の文化人?

 B・たけし氏がどうというのではない。
彼は、タレント兼、俳優の1人に過ぎない。
しかしつぎの話は事実。

 たまたま先週、勉強の合間に、B・たけし氏の話になった。
きっかけは忘れた。
で、私はこう聞いた。
「B・たけしのこと、どう思う?」と。

 するとそれぞれが、こう答えた。
「気味が悪い人」
「何を言っているか、さっぱり理解できない」と。

 好意的に評価している中学生は、ひとりもいなかった。
私はそれを聞き、ほっとした。

が、こうした見方は、けっして中学生だけのものではない。
私とB・たけし氏は、たまたま同年齢。
似たような環境で生まれ育っている。
だが、私もあの人物が、どういう思想の持ち主なのか、さっぱり理解できない。
私とは次元のちがった、つまり崇高な(?)次元でものを考えているのかもしれない。
ともかくも、理解できない。

 B・たけし氏の特異なキャラクターは、それ自体は魅力的と思う。
しかしこの日本では、テレビへの露出度だけで、その人の評価は決まってしまう。
B・たけし氏は、その露出度では、ナンバーワン。
が、誤解してはいけない。

「Well-known(よく知られた)人物」と、 「Famous(有名)な人物」とは、区別する。
「Famous」は、「Fame(名声)」の形容詞形。
よく知られているから、それだけの人物と考えるのは、まちがい。
B・たけし氏は、よく知られた人物かもしれないが、「フェイマスな人」ではない。
少なくとも私は評価しない。
(相手も、私など、ゴミ程度にしか考えていないだろうが……。)

 が、B・たけし氏は、東京都を代表する文化人であり、フランス政府からは、日本を代表する文化人になっている。
が、そういう話を聞くと、「では、文化とは何か?」と。
そこまで考えてしまう
 
 みなさん、文化って、何ですか?
文化人というのは、どういう人を言うのですか?
東京都のみなさん、教えてください!

Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【3月21日、終わって】

●養命酒

 寝る前に、養命酒をお湯に溶かして飲む。
それがこのところ、私の日課になっている。
で、今が、そのとき。

 ペットボトルに、下から数センチ程度、養命酒を入れる。
その上から、ペットボトルの半分程度まで、お湯を足す。
かなり薄くなっているはずだが、味としては、ちょうどよい。
アルコール度数が14%としても、4%前後にまで下がっているはず。
(養命酒のアルコール度数は、日本酒の16%と、それほど、ちがわないそうだ。)

 チビリ、チビリと飲んでいると、そのうち顔が上気してくる。
心臓の鼓動が速くなってくる。
ほどよく酔ったところで、寝床に入れば、そのまま安眠。

●3月21日

 今日、21日は、さえない日だった。
とくに収穫なし。
何をやっても、空回り。
時刻的には、もう床に入るころだが、そこで最後の(あがき)。
「このまま寝てなるものか!」と。

 で、あちこちのニュースサイトに目を通す。
が、その前に、あくびが出てしまう。
集中力は、ほぼカラッポ。
「カラッポ」というのも、おかしな言い方だが、(エネルギー=ガソリン)にたとえると、そうなる。
ガス欠状態。
カラッポ。

 そう言えば、昨日、書店で、2冊、単行本を買った。
ともに北朝鮮関係の本。
1冊は、「金正日と金正恩の正体」(文春新書)。
もう1冊は、居間に置いてある。

 その金正恩に権力世襲されたあとも、粛清がつづいているという。
「粛清」というのは、もともとは、「排除」という意味だが、あの北朝鮮では、「殺害」もしくは、「収容所送り」を意味するらしい。

 一度、収容所へ送られたら、ほぼ、生きては帰ってこれない。
そのしくみは、江戸時代の日本のそれと同じ。

●拷問

 江戸時代には、裁判では、自白が、何よりも重要視された。
そのため江戸時代の拷問には、すさまじいものがあった。
一度、自白のための拷問が始まると、本人が自白するか、あるいは死ぬまで拷問がつづく。
自白か、さもなくば、死か、と。
途中でやめるわけには、いかない。
途中でやめると、幕府の沽券(こけん)に傷がつく。
「拷問してみましたが、自白しませんでした」では、すまない。

 同じく北朝鮮の粛清も、これまたすごい。
一度反逆者のレッテルを張られると、裸にされ、冷凍車に吊されて運ばれるという。
P195には、こうある。

「反逆者は、食肉用冷凍車に吊して移送」(同書)と。

 いわく「捕まえられた将校、高級軍人らは、衣服をぜんぶはがされ、手と足をしばられ、冷凍車に食用豚肉のように吊されたまま、移送された」(「朝鮮日報」2009年2月29日)と。

 当人たちだけではない。
家族、ばあいによっては、一族もろとも。
その数は、金正日の時代だけでも、20万人以上。
金正恩の時代になってからも、かなりの数の人たちが粛清されているという。

 あの国は、何かにつけメチャメチャだが、そのメチャメチャにも、メチャメチャという一本の筋(すじ)が通っている。
そのメチャメチャは、今もつづいている。

 朝鮮日報によれば、「粛清は、大砲を使ってなされる」※とか。
つまり大砲の砲弾で、髪の毛すら残さないように、殺される、と。

(注※……「朝鮮日報」より)
『北朝鮮の事情に詳しい消息筋が21日語ったところによると、昨年末に金正日(キム・ジョンイル)総書記が急死した後、金正恩(キム・ジョンウン)氏が権力を掌握する中、北朝鮮軍部で前代未聞の「粛清旋風」が巻き起こっており、処刑も大砲を使用するなど残忍なものになっているという』(以上、朝鮮日報)と。

●「ダイアモンド」「銀行・証券、終わらざる危機」(3月17日)

 机の横には、週刊「ダイアモンド」誌がある。
まだほとんど読んでいない。
今日の午後になって、「抜けられない国債アリ地獄」(P36)を少し読んだ。

 平たく言えば、「裸の王様と化した日本国債」「暴落すれば銀行業界も、一蓮托生」ということ。
サブタイトルの通り。

 が、ここまでわかっていても、日本政府は動こうともしない。
いまだにゴタゴタつづき。
政権内部でさえ、足の引っ張りあい。

 このつづきは、明日、もう一度よく読みなおしてから、書いてみたい。

●「タイタニック」3D版

 近く、映画「タイタニック」3D版が公開されるという。
が、私は見ない。
昨夜、「スターウォーズ」を見て、懲(こ)りた。
目が痛くなった。
老体に、2時間半の3D映画は、きつい。
へたをすれば、失明。
危機感を覚えた。

 乱視がひどくなったようで、老眼鏡をかけても、どうも焦点が合わない。
その心配のある人は、見ないほうが、よい。

 で、あの「タイタニック」。
若い人たちは、あの映画の中のジャックとローズに、生き様の理想型を見たらしい。
称して「恋愛至上主義」。
タイタニック・シンドロームと、名づけてもよい。

 恋愛こそ、すべて。
たった1晩か2晩、ベッドの上で裸でからみあっただけで、それを(生涯の愛)と錯覚する。
またそうした愛にこそ、人生すべての価値が凝縮されていると錯覚する。
が、そんなものは、愛でも何でもない。
脳内ホルモンのなせるワザ。
そんなことなら、そこらのイヌやネコでも、している。

 「恋愛」といっても、要するに、「肉欲の追求」。
同じ「愛」という言葉を使うが、仏教で言う「慈悲」、論語で説く「仁」とは、まったく異質のもの。
キリストが説いた「愛」とも異なる。

 日本人よ、あんな映画を見て、それを人生の理想型と考えるな!
ハリウッド流のフリーセックス論に、騙されるな!

●おやすみ!

 3月21日。
やっと寝る前になって、(らしいこと)が書けた。
ほどよく酔いが回ってきた。

では、おやすみなさい!


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

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 はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page141.html
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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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