2011年7月14日木曜日

*USA, default!

●アメリカのデフォルト(迫り来る金融危機)

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アメリカの借金問題が、大詰めを
迎えている。
8月3日までに、オバマ大統領が、
どのような結論をくだすか。
それでアメリカの命運が決まる。
しかし、具体的に、いったい、
どれほどの借金があるのか。

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●借金、総額

 ネットで「アメリカ 借金総額」で検索をかけてみた。

★2009年5月……330兆円以上(これは日本の国債買い入れ額)
★2008年……5500兆円
★2008年……620兆円などなど。

 おどろおどろどおしい数字が、ズラリと並ぶ。
 
そこで調べてみると、おもしろいサイトに行き当たった。
http://oddhammer.com/tutorials/debt_clock/US_debt_clock.swf
ここをクリックすれば、リアルタイムで、アメリカがかかえる借金の総額がわかる。
それによれば、2011年7月14日午前9時4分現在、14兆6500億ドル。
1ドル80円で計算すると、1172兆円!

 しかしこの数字とて、控えめな数字。
実際には、地方政府の借金まで含めると、すでに40兆ドルを超えていると言われている。
あちこちのサイトを調べてみたが、正確なところは、だれにもわからない。
が、仮に40兆ドルとすると、3200兆円!
日本の国家税収が、40兆円だから、その80倍ということになる。

 ところでヤフー知恵袋には、こんな気になる記述もあった。
いわく、『……アメリカ政府はこの支出をカバーするために国債を発行し、日本はせっせと買い、総額3兆ドル(330兆円)にのぼると言われるが、日銀がひた隠しにしているので正確のところは分からない。
買ったが最後、これは売ることは絶対に許されない。
両国の経済が同時破局に立ち至るからである。
毎年新しい国債を買わされつづけている』(ヤフー知恵袋)と。

 知らなかった!

 しかも、『……我が国(=日本)の毎年の予算は約80兆円、税収は約44兆円しかない。
財政赤字が我が国でも膨らんでいく一方だ。
それなのにどこからどういうお金が出ているのか謎だが、アメリカ国債の購入額は毎年32兆円にものぼると言うのが大勢の見方である』(ヤフー知恵袋)と。

 記事がどの程度正確なのかは知らない。
が、この日本は毎年、ドルを32兆円分も買い支えている(?)。
買い支えているということは知っていた、
が、額は、知らなかった。
これほどまでの額とは、知らなかった。

●アメリカ

 そこでアメリカは、クリントン時代には、IT(一次)バブルを引き起こした。
ブッシュ時代には、住宅バブルを引き起こした。
つづくオバマ大統領は、今に見る、第二次ITバブルを引き起こしている。
Twitterとか、Facebookとか、それに関連する企業の株が、数百億ドル規模で売買されている。
その上で、ドル札が乱舞している。
そんな実態のない会社の資産が、どれも数兆円規模!

 バブル経済というのは、見た目には、派手。
人気取りには、もってこい。
が、バブルはバブル。
やがてはじける。
そのときがこわい。

 常識で考えてみたらよい。
Twitterにしても、企業価値は現在、37億ドルと計算されている(「超恐慌の時代」)。
37億ドル!
約3000億円!
ただのインターネットサービス会社が、約3000億円!
今の今も、そうした会社に、(上はFacebookからゲーム産業まで)、1000万ドル単位の投資が繰り返されている。

●おめでたい、日航、そして韓国

 日本航空は破綻した。
株価はゼロ価値になり、銀行の支配下に入った。
日本航空は、「黒字を叩きだした」とはしゃいでいるが、その大部分は、そのまま銀行の金庫に。
社員たちは、生かさず殺さずの状態で、働かされている。

 その日本航空を大型化したのが、韓国。
韓国の銀行は、すべてアメリカの銀行の支配下にある。

第一銀行  外資比率100% (筆頭株主:スタンダード・チャータード)
韓美銀行  外資比率 99% (筆頭株主:シティ・グループ)
国民銀行  外資比率 86% (筆頭株主:バンク・オブ・ニューヨーク)
外換銀行  外資比率 74% (筆頭株主:ローンスター)
ハナ銀行  外資比率 72% (筆頭株主:ゴールドマンサックス)

 わかるかな? 
エッ、まだわからない?

 国策銀行のウリ銀行をのぞいて、韓国の銀行は、すべて、外資の支配下にあるというこ
と。
国民銀行を例にあげてみると、86%が、外資。
しかもその筆頭株主は、バンク・オブ・ニューヨーク! アメリカの銀行である。
わかりやすく言えば、韓国の銀行は、アメリカの銀行、もしくはその支店と考えてよい。

 さらに半導体と液晶で世界一と言われるサムスンが54%、現代自動車が49%の比率で外国資本の支配下に入っている。
外国資本というのは、つまりアメリカ資本のこと。
これでなぜ、アメリカが必死で韓国を守ろうとしているか、その理由がわかるはず。
 
●アメリカの国家破綻に備えよう

 8月2日から3日にかけて、アメリカの命運は決まる。
最終的には、債務限度額の引き上げ、つまりドル札の増刷によって乗り切るだろう。
しかしそのあと、EU危機、中国危機、中東危機が待ちかまえている。
どのひとつがコケても、アメリカはドミノ倒しのドミノのように、コケる。

 もちろんこの日本もあぶない。
3・11大震災以前ですら、薄氷を踏むような経済運営を強いられてきた。
それが3・11大震災で、さらに悪化した。
直近の円は、現在78~79円/ドル。
超円高。
さらに60円台にまで進むと説く人もいる。
しかしそれを喜んでいてはいけない。
これは大津波の前の引き潮のようなもの。
このあと想像もつかないような、大津波がやってくる。
1ドルが120円前後で収まるなどと考えている経済学者は、まずいない。
へたをすれば、200円、300円……。
同時にハイパーインフレがこの日本を襲う。

 タクシーの初乗りが、1万円とか2万円になる(某経済誌)。
そうなる。

 もしアメリカが国家破綻したら、(=デフォルト(債務超過))、日本はそのまま奈落の底へと叩き落とされる。
リーマンショック、ドバイショックの比ではない。
日本がかかえる330兆円と言われるドル札は、紙くずと化す。

 では、どうするか……?
ほとんどの経済誌は、「現物資産に交換しろ」と説く。
現物資産とは、土地、貴金属をさす。
しかし目下、この日本でも土地バブルが進行中。
不動産屋は、売り物件をさがして、血眼をあげている。
空前の利益を、稼ぎ出している。
こんなときに土地に手を出せば、それこそ先のバブル経済の二の舞。

 では貴金属ということになるが、こちらもすでに天井を打っている。
もっとも金(ゴールド)のばあい、いくら価格があがっても、困る人はいない。
困る人がいないから、さらにその天井を抜くということも、考えられなくはない。
方法としては、1~3か月ごとに、ドスンと値をさげているから、そのドスンと値をさげたあたりで、買う。
そういう形で、資産を守る。

 ともかくも、未曾有の金融危機が、刻一刻と迫りつつある。
その第一波が、8月3日(アメリカ)。
ただただ注視あるのみ!
2011/07/14早朝記


Hiroshi Hayashi+++++++July. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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