2011年7月22日金曜日

●検査態勢の拡充を!

●ものを書く意味(今朝のグチ)

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ときどき、私にこう聞く人がいる。
「はやしさんは、あんなことをしていますが、
どういう意味があるのですか?」と。

「あんなこと」というのは、私が原稿を
書いたり、ビデオをYOUTUBEに
載せていることをいう。

で、私はそのつど、こう答えることにしている。
答えは用意してある。
「ボケ防止のためです」と。

が、ときどきそういう人の中に、ある種の
悪意を感ずるときがある。
「あんなこと」イコール、「無駄なこと」と。

そこで今度、だれかにそう言われたら、
逆にこう聞き返してやろうと、心に決めている。
「では、あなたはどんな意味のあることを
しているのですか?」と。

……と思っていたら、数日前、同じ質問を
した男がいた。
昔から、どこかイヤミな男だった。
年齢は私と同じ、63歳。
「はやしさんは、あんなことをしていますが、
どういう意味があるのですか?」と。

「ボケ防止のためです」と答えた。
が、つぎの言葉が出てこなかった。
「あなたは、どんな意味のあることをしていますか?」と。
それを聞くつもりだったが、その言葉が出てこなかった。
どうしてだろう。
所詮、私がしていることは、(あんなこと)なのだろうか?

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●誤解

つぎの話しは前にも書いた。
が、もう一度、ここに書く。

 私の家の横は、かなり広い空き地になっている。
竹やぶで、雑草で覆われている。
そのため格好のゴミ捨て場。
いろいろな人が、いろいろなゴミを捨てていく。

 で、ある日、そのゴミを拾っていると、突然、車が止まった。
見ると50歳くらいの男だった。
その男が、車の中から、こう言った。
「ちゃんと草くらい、刈っておけよ!」と。
その男は、その空き地を私の土地と思ったらしい。
が、そこは私の土地ではない。

「ハア~?」と思っているうちに、その男は車で、走り去っていった。
ときに雑草が、道の3分の1ほども覆うことがある。
男はその草のことを言った。

●電話相談

 50代のころ、私は電話相談を受けていた。
口コミでそれが広がり、ほとんど毎日のように、電話がかかってきた。
が、電話相談というのは、1時間程度ではすまない。
……というか、平均して1時間ほどかかる。

 が、そのうち夜中までかかってくるようになった。
10時とか11時とか……。
で、私は時間制限を設けた。
午前中の10時から12時まで、と。
あくまでも自分の心積もりとして、それを決めた。
しかしそんな時間帯を守ってくれる人はいなかった。
さらに名前を言う人は、ほとんどいなかった。
言っても、みな、偽名。
それはそれでしかたのないことだが、一度電話を受けると、そのあと2度、3度とかかってきた。

 この段階で電話相談を断ったりすると、たいていの人は怒り出す。
「どうして相談に乗ってもらえないのですか!」と。
返事が数日遅れただけで、怒ってきた人もいた。
(本当だぞ!)

 で、ある日、私は心を鬼にして、電話相談をやめた。
つらい決定だったが、やむをえなかった。
が、この状況は、今も基本的には同じ。

●転載、不許可

 最近は、メールでのやりとりが中心。
だから相談ごとは、掲示板か、専用のフォームに書いてもらうことにしている。
が、ここでも問題が起きる。

 返事を書き、相手にそれを送る。
送ったあと、私はBLOGに載せようと、転載許可を求める。
その段階になって、「転載は断ります」と。
そこで私のほうで、さらに内容を変える。
名前や住所を変えるのは当然。
家族構成を変えたり、年齢を変えたりする。
それでも「転載は断ります」と。

 相手が遠方の人だと、電話代もバカにならない。
最近の若い親は、携帯電話を使う。
そのやりとりがつづく。
また、返事といっても、私のばあい、最低でも2時間は費やす。
その2時間を使った原稿が、パーになる。

 だから最近は、転載してよいかどうか、最初に、確かめる。
が、これについても、「転載を断ったら、返事がもらえないのですか!」と。
で、私が「そうです」と答えると、それについても怒ってしまう人がいる。
「私は1時間もかかって、あのメールを書いたのです」と。

●無料

 この世の中、時としてまじめに生きるのが、バカらしくなる。
が、それで腹を立てていたのでは、生きていかれない。
叩かれても叩かれても、さらに頭をさげる。

 こうしてものを書いているのは、結局は自分のため。
ボケ防止のため。
相談にしても、私には貴重な情報源。
それにほとんどの人は、そのあとていねいな礼状をくれる。
それがまたうれしい。
励みになる。
(もちろん返事を書いても、何の礼もない人も、これまた多いが……。)

 が、ただひとつだけ誤解しないでほしいことがある。
私は何百回も(?)相談を受けてきた。
が、ただの一度も金銭を受け取ったことはない。
1円たりとも、受け取ったことはない。
これからも受け取るつもりはない。

【相談をくださる方へ】

 実際には、相談を断ったことは、めったにない。
……というか、断ったことはない。
だからといって、この先、返事を書くと約束はできない。
忙しいというより、体力的な限界を感ずることが多くなった。

 そこで、お願い。
それは相談ごとがあれば、必ず「相談フォーム」を使って、連絡してほしい。
掲示板への書き込みなら、さらによい。
いちいち掲載許可を求めるのも、たいへん。
あらかじめ相談の内容を、転載しても問題がないように書いてほしい。
そうすれば、私も、もっとみなさんの相談に協力できる。

 ということで、どこかグチぽい話しになってしまった。
今朝の私は、どこか気分が重い。

 ……とかくこの世の中、何かにつけ、生きにくい。
それが心のガードを弱くする。
ちょっとしたことで、傷つき、やる気をなくす。
元気なときは、まだよい。
そうでないときは、そうでない。

●愚痴(グチ)

 ついでにグチをひとつ……。

 今朝のニュースによると、何でも福島県産の野菜が、10~15%前後の高値で取り引きされているとか。
(安値ではなく、高値だぞ!)
理由は、「福島県の人たちを応援するため」とか。

 しかしそれはちょっと待ってほしい。
福島県の人たちを応援することには、異存はない。
その気持ちは、よくわかる。
私も応援したい。
が、少し意味がちがうのでは?

いくら応援が目的でも、仲買業者の一存だけで、放射能汚染の疑いがある野菜を、そのまま全国へ流してもらっては困る。
少なくとも、安全検査を済ませてからにしてほしい。

 つまり私が心配するのは、こういうこと。

 一品種ごとにはたとえ少量であっても、それが多品種になれば、その分だけ、放射性物質の摂取量は合算され、多量になるということ。
たとえば放射能汚染の疑いがある牛肉についても、そのほとんどが、すでに消費者の胃袋の中に入ってしまったという。
しかもまだ検査態勢が整っていなかった、5~6月中に、だ。

 さらに汚染牛肉と知りながら、それをわざと遠くの県に飛ばしたのではないかという疑いもある。
東北地方では売れない。
だから山口県や福岡県までもっていって売った?
まだある。

 放射能汚染の疑いがあるから、飼育業者たちは、あわてて牛を売り飛ばした?
中には6月~7月に、すべての牛を売り飛ばした業者もいる。
牛だけではない。
飼料のワラにしてもそうだ。
飼料のワラガ汚染されているのがわかったのは、7月に入ってからである。

 もちろん飼育業者の人たちは、原発事故の被害者である。
今のこの段階で、責任を問うのは、あまりにも過酷。
責めるべきは、東京電力であって、飼育業者の人たちではない。
が、それでも、何かスッキリしない。
モヤモヤしたものが心に残る。

というのも、仲買業者の人たちしても、加害者の部分もないとは言い切れないのでは?
原発事故のあと、避難するため厩舎を放棄した業者も多い。
厩舎に残された牛は、そのまま餓死。
ハッポースチロールを食べて死んだ牛もいるというが、その一方で、外部へ解き放たれた牛もいるという。
そういう牛を集め、(=盗み)、どこかへ持ち去った業者もいるという(報道)。
故意とまでは言えないが、薄い故意のようなものを感ずる。

 たとえば法律の世界には、「未必の故意」と言葉がある。
行為者が事実の発生を積極的に意図、希望したわけではなくても、自己の行為から発生するかもしれないと思い、発生してもしかたないと認めて行為する。
そういう心理状態を、「未必の故意」という。
過失とは一線を引く。

 (食)を生産する者には、それなりの重大な責任が課せられる。
「知らなかった」「国からの指示はなかった」では、すまされない。
そういう部分が、どうしても残る。

 で、私も昨日、スーパーで買い物をしたとき、こんなことを感じた。
ふつうニンニクというと、東北産のものと中国産のものがある。
東北産のものは、1個、300~400円。
中国産のものは、安いときは、3~4個が、100円。
東北産のニンニクのほうが、10倍ほど、値が高い。
が、それでも私たちは、できるだけ東北産のものを買っていた。
「東北産のものは、安全」「中国産のものは、農薬漬け」というふうに考えていた。

 が、昨日はちがった。
東北産のものと中国産のものが並んで売られていた。
が、私の意識は明らかに逆転していた。
中国産のもののほうが、ずっと安全に見えた。
「いざ、買って食べる」という段階になると、「援助したい」という気持ちは消える。
ニンニクだけではない。
米もある。
ジャガイモもある。
それに、福島県というと、桃。
それぞれについては少量であっても、先にも書いたように合算されると、多量になる。
それがこわい。
……というか、仲買業者の人たちは、「応援」と称して、福島県産の農産物を食べているのだろうか。

 先にも書いたように、その気持ちはよくわかる。
しかし「情」だけでものごとを考えてもらっては、困る。
結論から先に言えば、これも先にも書いたように、「安全と確認されてから」市場に流してほしい。
たとえば野菜の表面に、「検査済み。1キログラムあたり、~~ベクレル以下」というようなラベルが貼ってあれば、よい。
私たちは、それを見て、安心して買う。
たとえ福島県産であっても、安心して買う。
そういう検査態勢を、一日も早く確立してほしい。
またそのほうが、真の「応援」ということになる。

 ずいぶんと回りくどい書き方をした。
この問題はデリケートな問題でもある。
しかしこんなばあいを考えてみればよい。
あとになって、「東北産のニンニクから、1キログラムあたり、暫定基準値を150倍も上回る放射線量が観測されました」と言われたら、あなたはどう感ずるだろうか。
東北産の農産物をますます信用しなくなるだろう。
つまりそのほうが、損か説くかということになれば、損に決まっている。

 願わくは、ここは正直に行動してほしい。
その正直さが私たちに伝わったとき、それが真の「援助」につながる。
私たちも喜んで、また多少値段が高くても、また福島県産の農産物を買うようになる。


Hiroshi Hayashi+++++++July. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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