2010年5月14日金曜日

*Salary of Bureaucrats in Japan

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子育て最前線の育児論byはやし浩司   10年 5月 14日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●固定観念

++++++++++++++++

固定観念。
その固定観念というのは、一度できると
それを打ち破るのは、容易なことではない。
その人の「常識」となって、脳の中で
固定化してしまう。
(だから、「固定観念」という。)
固定化してしまうのみならず、新しい観念の流入を
阻止してしまう。

「私はだいじょうぶ」と思っている人も
いるかもしれない。
「私はいつもものごとをフレキシブルに
考えている」と。

しかし私たちは、無意識のまま、その
固定観念に縛られている。
そしてそれが当たり前と思うあまり、
もっと大切なことを、置き去りにしてしまう。
たとえば……。

+++++++++++++++++

●寸又峡へ

 今日は寸又峡(すまたきょう)という温泉地へ、
やってきた。
静岡県ではよく知られた温泉地である。
JR東海の金谷(かなや)駅から千頭(せんず)へ。
大井川鉄道に乗り換え、そこから寸又峡へ。
(金谷から千頭まで、1時間30分。)

 その寸又峡へは、今回で3度目。
今回は、『翠紅苑(すいこうえん)』という旅館に、一泊することにした。
5つ星の、★★★★★。
寸又峡イチ……というか、「これだけの旅館は、静岡県にも、そうはない」と
言われるほど、評価の高い旅館。
以前からうわさには聞いていたが、そのとおりだった。
玄関を入ったとたん、それがわかった。

都会にある大きな洗練された旅館とは、ちがう。
田舎の小さな旅館である。
が、ズシリとした重みが伝わってきた。
慣れ親しんだ田舎の家を訪れたような、そんななつかしささえ、私は感じた。
 
 で、その途中でのこと。
ここからが「固定観念」の話。

千頭から寸又峡温泉までバスに乗った。
その車内で、またまたあのガイド。
日本独特の、あのガイド。
録音テープによる、あのガイド。

「当地は、江戸時代は○○藩のxxの領地で……何とか何とか」
「中部電力が……何とか何とか」
「発電電力は、十数万キロワット……何とか何とか」
「右手奥に見ます山が……何とか何とか」
「前方に見えてきます山が……何とか何とか」
「ここが峠で、右下の谷は……何とか何とか」と。

 うるさいのなんのと言ったらない。
そういうのが旅のサービスと、バス会社は思い込んでいる。
聞いても、すぐ忘れる。
意味のない情報。
それがなんと40分もつづいた。
こういうのを「固定観念」という。
わかるかな?

 では、外国ではどうか?
……というより、旅には旅の、もっとふさわしいガイドというのがあるはず。
たとえば「このあたりには、ニホンザルやニホンカモシカが出没します。
運がよければ、山の肌にそれを見ることができます。
また木の種類も多く、数百種が生育しています。
春には、20種類以上の野鳥が観察されます。
珍しい鳥にxxがいます」とか、など。

 私たちは静かな旅を楽しむためにやってきた。
自然を楽しむためにやってきた。
社会科の勉強にやってきたのではない。
が、話すほうも、聞くほうも、何も疑問をもたない。
車内ガイドというのは、そういうものと、それぞれが勝手に思い込んでいる。
それが固定観念ということになる。

(ついでに言うと、この時期、ふだんは観光客も少なく、静かな旅になるはずだった。
しかしたまたまどこかの歩く会の人たち、15、6人と乗り合わせた。
その人たちのおしゃべりの、うるさいことといったらなかった。
車内ガイドなど、何も聞いていない。
音声に負けじと、みながさらに大声で話し合っていた。)

●流転

 で、少しまじめな話。

 ますます世の中の動きが速くなってきた。
こうまで動きが速くなってくると、ついていくだけでたいへん。
昨日の常識が、今日は、非常識となる。
が、もっともそれに気づいている間はよい。
動きに合わせて、自分を変えていくことができる。
しかし時として、固定観念にしばられ、世の中の動きを見失うことがある。

 たとえば私たちが子どものころは、「出世」という言葉が、もてはやされた。
「末は博士か、大臣か」と。
そんな言葉もあった。
しかし今は、時代も変わった。
権威主義そのものが、崩壊した。
価値観も変った。
出世主義に替わって、家族主義が台頭した。
ちょうど2000年ごろを境に、この2つが逆転した。

それまでは「仕事のためなら、家族は犠牲になって当然」と、みなが
考えていた。
しかし2000年を境に、仕事より家族を優先する人のほうが、多くなった。
「家族主義」を唱える人も現れた。
(この私のことだが……。)

 が、固定観念というのは、恐ろしい。
60代になっても、70代になっても、さらに80代になっても、
出世主義に毒されている人は多い。
毒されるならまだしも、「私は正しい」と、自分の価値観を他人に押しつけてくる。
言葉に出して言うことはないが、雰囲気でそれがわかる。
そういう人に出会うと、どう話を合わせてよいか、困ってしまう。
またどう話したところで、理解してもらえないだろう。
こんなことがあった。

●ある男性
 
 その人(男性・75歳)はある都市銀行の部長職を最後に、銀行を退職した。
そのあとしばらく子会社の金融調査会社に籍を置いた。
現役時代は、それこそ名刺一枚で、どこの会社でも社長室まで、素通りできた。
輝かしいキャリアである。 
が、退職と同時に悲劇が始まった。

「オレは偉い」といくら叫んでも、だれも相手にしない。
しないばかりか、「あいつはつきあいにくい」と、みながその人を敬遠し始めた。
本来ならここで世の流れの変化に気づき、それに自分を合わせるべきだった。
退職と同時に、自分を変えるべきだった。
しかしそれを認めることは、その人にとっては、自己否定につながってしまう。
出世だけを目標に、家族を犠牲にしてきた。
友人を犠牲にしてきた。
「一社懸命」でがんばってきた。
その結果が「今」ということになる。
まわりの人にしても、「あなたは、もっと大切なものを犠牲にしてきましたね」とは、
とても言えない。

 だからその人は、75歳になった今でも、過去の亡霊にしがみついている。
20歳になった孫娘が2人いるが、そのうちの1人が、工場勤務の工員と結婚することに
なったときのこと。
その人は、孫娘に、こう言って反対したという。
「まともな仕事をしている男と結婚しなさい!」と。

●偏見

 まともな仕事?

 私も・・・と書くのは、今でも気が引けるが、私もこうした偏見に、かなり
苦しんだ。
仕事にまともな仕事も、まともでない仕事もない。
もちろん犯罪がらみの仕事は別だが、稼ぐ金(=マネー)に、名前はつかない。

が、40年前の日本には、「まともな仕事論」というのがあった。
今でも、残っている。
どこかの企業(大きければ大きいほどよい)に勤めて、その年齢にふさわしい地位
で仕事をするのが、「まともな仕事」と考えられていた。
が、それこそまさに士農工商時代の亡霊!

 で、今は私のような仕事をしている人を、「フリーター」という。

フリーターねえ……?
この言葉を考えた人は、相当のセンスの持ち主と考えてよい。
「フリーマン(自由人)」でもない。
「フリー」に「ター」をつけて、ややバカにしたニュアンスを加味した。

が、当時は、風来坊とか無頼(ぶらい)とか、無宿者とか呼ばれた。
そういうレッテルを張られて、社会のワクの外に置かれた。
私もそうだった。
たとえば大手の銀行で、カードを発行してもらおうとしたことがある。
カードがやっと流通し始めたころのこと。
が、「審査の結果・・・」というような返事が来て、拒否されてしまった。
銀行の預金残高を示すコピーをつけて申し込んだが、だめだった。

(念のため申し添えるなら、フリーターが不利なのは、職業的に問題があるからではない。
社会制度上、不利になるようにできている。
日本という国は、どこかの組織に属する労働者については、手厚く保護する。
組織に属さない個人は、保護しない。
公務員とフリーターの(差)を見れば、それがわかる。

しかしこれだけは忘れてはいけない。
むしろ社会の活力、エネルギー、それにダイナミズムは、フリーターと呼ばれる
人たちの間から生まれる。
豊田佐吉も本田宗一郎も、日本を背負って立った人は、みんなフリーターだった!)

 こうした偏見もまた、それぞれの人の固定観念によって生まれる。
その固定観念が集合されて、その時代の社会通念となっていく。
が、それは同時に社会を硬直化させる原因となる。

●これからの日本
 
 話が大上段になるが、これからの日本が、これからの未来を生き残るには、
こうした固定観念を、ひとつひとつ、ていねいに打ち砕いていく以外に、道はない。
何度も書くが、2050年には、このままでは、日本はアジアの中だけでも、
ごくふつうの小さな国になってしまう。
2050年というと、40年後である。
現在の小学生たちが、50歳前後になるころである。

 が、さらに心配されるのは、そこで日本の衰退が止まるわけではないということ。
60年後・・・、80年後・・・。
それを思うと、ぞっとする。
そのときのことを考えて、日本がどうあるべきかを考える。

一説によれば、「アジアもEUのように連合化される」と説く人もいる。
それもそのひとつの選択肢かもしれない。
あるいはアジア大陸を飛び越えて、日本がEUの一員になることも考えられる。
しかし今の日本を思うと、中国や韓国と、連合するということは、ありえない。
その間に横たわる民族的な溝(みぞ)は、あまりにも深い。

 で、固定観念を破る。
たとえば現在、アジアの経済の中心地は、シンガポールである。
東京でもないし、北京でもない。
シンガポールである。
たとえばアジアの経済ニュースは、一度シンガポールに集約され、そこから世界に
発信される。
そのシンガポールは、ありとあらゆる制度を、世界に向けて自由化してきた。
アメリカ人の医師だって、シンガポールでは、自由に開業できる。
アメリカやオーストラリアで取得した資格を、そのまま生かして仕事ができる。
もちろん使用する第一言語は、英語。

 今からでも遅くない。
日本も40年後を見据えながら、これからの日本がどうあるべきかを考える。
そのために私たち1人ひとりがもっている固定観念を、打ち破る。
シンガポールは、40年をかけて、ここまでの地位を築いた。
日本だって、その気になれば、つぎの40年で、現在の地位を取り返すことが
できる。

●具体的に・・・

 言うまでもなく、日本の資産は、「人」。
その人を育てる。
その要(かなめ)となるのが、「教育」。
そこで教育の世界では、こうする。

(1)主要教科以外のクラブ化。
  主要教科は、学校での単位制にする。
  そのほかの科目(語学、絵画、音楽、体育、技術など)は、クラブ制にする。
 「民活」を導入する。

(2)教科書検定制度の廃止と教科書の廃止
 「教科書」ではなく、「テキスト」という感覚にする。
  テキストの選択は、学校単位、教師単位の自由裁量に任せる。
  学力は、各種の検定制度を使って、学外で判断する。

(3)無学年制の採用とカリキュラムの多様化
 「単位制」というのは、無学年制を意味する。
  同時に、カリキュラムはその子どもの能力、才能、やる気に応じて、多様化
  する。
  数学の得意な子どもは、毎日数学の授業を受けられるようにする。
  さらに「電子テキスト」ができれば、学校の外でも、授業は可能になる。
「学校」というワクの中の教育に、こだわらなければならない理由はない。
  これからはそういう時代になる。

 「電子テキスト」というのは、最近アップル社から発売になった、i-Pad
  のようなものをいう。
  それ1台をもっていれば、1台の中に、数百冊分の教科書を保存できる。
  もちろん毎年、更新することもできる。

 少し乱暴な書き方をしたが、ショックを感じてほしかったから、そうした。
ともかくも今の日本の教育に欠けるのは、「活力」。
「教育の活力」ではない。
「子どもたちの活力」。
教師も生徒も、固定観念にしばられ、身動きができないでいる。
子どもたちが窒息してしまっている。
これでは日本の未来は、お先真っ暗!
たとえばここに書いた電子テキストにしても、韓国では2011年から、
すべての学校で採用するという。
が、この日本では、そういう話すら、出てこない。

「予算がない」(つまり、予算的な余裕がない。)
「教科書会社がYESと言わない」(文科省の天下り先になっている。)と。

考え方のひとつとして、参考にしてほしい。

●再び、固定観念

 ただ誤解しないでほしい。
固定観念がすべて悪いというのではない。
それがあるからこそ、日々の生活はスムーズに流れる。
たとえば冒頭に書いた、車内ガイド。
あのガイドにしてもそうだ。
バス会社も、またそのバスに乗る客も、それがガイドというのは、そういうものと
思っている。
だからこそ、問題なく、……というより、それほど深く考えることなく、ガイドを流し、
また客も安心して、それを聞く。
「無難」という言葉は、そういうときのためにある。

 そういうこともあるが、一方で、私たちがもつ固定観念を一度、疑ってみる。
それによって、ひょっとしたら、そこに潜む「真理」に、一歩近づくことができる
かもしれない。
たとえば先のガイドも、20年後には、こう変わるかもしれない。

「……このあたりの開発は、自然保護のため、きびしく規制されています。
野生のニホンザル、ニホンカモシカの保護のため、保護区も制定されました。
保護区の制定のために、地元の人たちが闘ってきた様子は、映画にもなり、
みなさんご存知の通りです……」と。

(はやし浩司 固定観念 固定観念論 こだわり 教育のこだわり 常識 硬直した教育
行政 教育のクラブ化 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て 
Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 固定観念 常識論)

++++++++++++++++++++++++++

(補記)

●子どもの活力

 先日、こんなことがあった。
ある生徒の母親から、その生徒にパソコンを選んでやってほしいという依頼を受けた。
こういう依頼は、楽しい。
私は自分のパソコンを選ぶようなつもりで、1台を選んでやった。
同時に、私もそれがほしくなり、同じものを買った。

 で、そのパソコンをその生徒に渡した。
そのときのこと。
ふだんから明るい子どもだった。
活発な子どもで、頭もよい。
そんな子どもだったが、パソコンを渡したとき、さらに別人のようにその子どもの顔が、
輝いた。

 私はその顔を見て、驚いた。
私はその子どもがそんなふうに輝いたのを見たことがない。
すでに6年近くつきあっていたのだが、はじめて見る顔だった。

 「ああ、子どもって、こんなふうに輝くのか!」と。
言い換えると、今の教育には、子どもを輝かせる「力」がない。
もともと子ども本来の立場になって、組み立てられていない。

 どこかのエラーイ先生が、「教育とはこういうもの」と勝手に決め込み、
それを子どもたちに押しつけているだけ。
これでは子どもたちの力を引き出す(=educe)ことはできない。
ばあいによっては、子ども本来がもつ活力を、押し殺してしまうことにもなりかねない。

 日本の教育が、基本的な部分でもつ欠陥は、こんなところに隠されている。
だからこそ私は、声高に訴える。
「教育を自由化しろ!」と。

(はやし浩司 教科書の自由化 教育の自由化 子どもたちの活力 子供の活力 教育の
活力。)

●電子テキスト

 最近、アップル社から、i-padなるものが、発売になった。
値段は、4万円前後とか。

 そこで計算してみる。
それ1台あれば、本体だけで、数百冊分のテキストを収納することができる。
100冊分だけでもよい。
1冊、300~400円前後として、それだけで、3~4万円分ということになる。
もちろん必要に応じて、メモリーの内容を更新することもできる。
さらに通信機能をつければ、もっとビジュアルな表示も可能。
テキストを音声で読みあげたり、図形の変化を、動画にして示すなど。
 
 「紙」という資源の節約にもなるだろうが、それについては、おそらく教科書会社
が、猛烈な反対運動をしかけてくるにちがいない。

「電子テキスト(教科書)になったら、私たちは生きてはいかれない」とか何とか。
文科省と教科書会社の癒着については、過去、たびたび問題になっている。
中央官僚たちの天下り先にもなっている。
一筋縄ではいかないだろうが、それがここでいう「硬直性」ということになる。

 しかし長い目で見て、こうした流れは、もうだれにも止められない。
紙製のテキスト(教科書)はなくなり、やがてすぐ電子化される。
参考書や辞書などは、必要に応じて、それぞれの子どもがダウンロードして使う。
そういう時代は、すぐそこまできている。
また日本には、その技術がある。
なのに、どうして日本は韓国のあとばかり、追いかけなければならないのか。

(はやし浩司 電子ブック 電子教科書 教科書の電子化 電子ブック化 (はやし浩司 
家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし
浩司 電子教科書)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【国家破綻】(Default of Japan)

●国家公務員制度改革

++++++++++++++++

公務員(職員)の天下り制度にメスを
入れるために、内閣府に、「官民人材
交流センター」がもうけられた(07年
6月)。
それについて当時の渡辺行政改革担当相は、
「細部で骨抜きにされないようにする」と
言っていた。
が、実際は、どうか?
3年たった現実は、どうか?

天下りは、何も中央省庁の公務員(職員)
だけの問題ではない。
こうした天下りは、全国市町村の「村」
レベルでも、慣習的に行われている。
根が深いというか、深すぎる。

つい先日も日本郵政の天下りが、問題に
なった。
「株式会社」になったというのは、あく
までも表向き(?)。
実際には、日本郵政と、天下り先の
癒着(ゆちゃく)ぶりは、以前のまま。
日本郵政は、天下り先となっている外郭団体に
仕事を丸投げ。
本体の日本郵政は赤字でも、外郭団体は、黒字。
我が世の春を謳歌している。

++++++++++++++++++

●ショック!

 ゴールドマン・サックス経済調査部の予測によれば、2050年には、日本はGDPに
おいて、世界第8位に転落する。
中国の10分の1。
アメリカ、インドの5分の1。

 この数字を見てまっさきに思い出いだしたのが、2008年の8月に書いた原稿。
それをそのまま転載する。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●無給の国家公務員?

そんな国家公務員がいることなど、
私は、今まで知らなかった!

私は、今まで、国家公務員の給料というのは、
(総人件費)÷(国家公務員数)で計算する
ものばかりと思っていた。

しかし無給の国家公務員がいるとなれば、
この算出方法は、役に立たなくなる!

つまり国家公務員の給料は、無休の国家公務員をふやすこと(=分母を大きくすること)
で、ごまかされている?

++++++++++++++++++

 保護司という役職(?)は、「無給の国家公務員」だそうだ。「法務大臣から委嘱(いし
ょく)されたボランティアで、保護監察官と協力して、環境調整と、保護観察の仕事に当
たっています」(保護観察所配布パンフ)とある。

 そしてここが重要だが、別のパンフには、こうある。「保護司は、非常勤で一般職の国家
公務員とされています。給料は、至急されません」と。

 全国のみなさん、わかるか? この不透明感。

 現在、国家公務員や地方公務員が、いったい、いくらの給料を手にしているか、それを
正確に知っている人は、ほとんどいない。公表している団体も、自治体もない。しかし計
算方法がないわけではない。

 そこで国家公務員の給料を知るための、もっとも簡単な方法は、(総人件費)を(公務員
数)で割るというもの。産経新聞は、この方法で、国家公務員(行政職国家公務員)の給
料を算出している。それによれば、全国の行政職国家公務員約33万2000人の人件費
の総額は、4兆6571億円だそうだ(産経新聞・05・06)。

 この数字から計算すると、国家公務員1人当たりの人件費は、何と、年間1403万円
(!)ということになる。(1403万円だぞ! 4兆6500億円÷33・2万人で計算)
そして社会保障費だけで、国家税収、約43兆円の約半分を、使っていることになる(ギ
ョッ!)。

 ちなみに、平成13年度の「国民経済計算年報」によれば、日本人の給料は、おおむね、
つぎのようになっている。

 1人当たりの人件費

    (国家公務員)          ……1403万円(上記算出方法)
     公務員             ……1018万円
     電気・ガス・水道の公営事業団体  ……795万円
     金融・保険業           ……678万円
     トヨタなどの自動車産業      ……629万円
     日本の民間企業に働く労働者の平均 ……448万円(この数字は02年)※

(※……企業規模100人以上、事業所規模50人以上の事業所、約3万4000事業所
のうちから抽出された約7500事業所の平均。つまり平均といいながら、中規模以上の
企業で働く勤労者の平均。小企業、弱小企業、個人経営店を含めると、さらに低くなる。)

 みなさん、おわかりか?

 企業規模100人以上の、いわゆる民間の中でも、めぐまれた企業に働く労働者の平均
人件費は、448万円! しかし国家公務員は、1400万円以上! ナ、何と、3倍近
いもの給料(人件費)を手にしていることになる。

 しかし保護司のような、無給の国家公務員までいるとは知らなかった。ということは、(総
人件費)÷(国家公務員数)で、国家公務員の給料を算出しても、意味がないということ
になる。

 その保護司だけでも、全国に、5万2500人(保護司法、第2条第2項、定数)もい
る。この無給の国家公務員、5万2500人を国家公務員に加えて、総人件費を割れば、
当然のことながら、みかけ上、国家公務員の給料は、低く算出される。

 言いかえると、その分だけ、さらに国家公務員は、手厚く保護されることになる。つま
りもし保護司のような無給の国家公務員を、国家公務員としてその数に算入すれば、国家
公務員の給料は、さらにあがることになる! わかりやすく言えば、1403万円という
数字そのものが、あやしくなる! 保護司のほか、無給の国家公務員は、いったい、何人
いるのか? 無給ではなくても、非常勤で、安い給料に甘んじながら、身分だけは国家公
務員という人もいるだろう。そういう人たちは、何人いるのか?

 知らなかった!

 しかしまあ、いろいろなところに、カラクリがあるものだ。日本は官僚主義国家という
ことになっているが、ここまでやっているとは、夢にも思わなかった。全国には、まじめ
な気持ちで保護司というボランティア活動をしている人も多いはず。

 が、その仕事そのものが、別のところで、官僚たちの利益に利用されていると知ったら、
保護司の人たちは、どう思うだろうか。考えれば考えるほど、頭にくる話ではないか!

+++++++++++++++++

昨年(05)書いた原稿を、ここに
そのまま添付します。

+++++++++++++++++

●国家公務員の給料

 このほど、はじめて、国家公務員の人件費が、公表された(産経新聞・05・06月)。

 それによると、全国の行政職国家公務員約33万2000人の人件費の総額は、4兆6
571億円だそうだ※。

 人件費については、たとえば、社会保障費の場合、総額は20兆3808億円と公表さ
れているが、これには335億円の人件費が含まれている。公共事業費など他の項目にも
紛れ込んでいる人件費を抜き出すと、一般歳出総額の9・8%にのぼる(同)。

 つまり、これらの数字から計算すると、国家公務員1人当たりの人件費は、何と、年間
1403万円(!)ということになる。(1403万円だぞ! 4兆6500億円÷33・
2万人で計算。)そして社会保障費だけで、国家税収、約43兆円の約半分を、使っている
ことになる(ギョッ!)。

 この数字を見て、驚かない人はいないだろうと思う。もうメチャメチャな数字と言って
よい。

 その上、天下り、インチキ、ごまかし、諸手当……。もう、何でもござれ!

 が、人件費削減など、どこ吹く風。一方で、人件費削減をにおわせながら、その一方で、
たとえば「地域手当」を、新設。「都市部を中心に、基本給の3~18%を上積みし、地方
の出先機関に出向した職員も、基本給の3~6%に当たる(広域異動手当)、最大3年間受
給できる」(同)という。

 道理で、みなさん、3年以内ごとに、人事異動するわけ(?)。これではじめて、そのカ
ラクリがわかったぞ!

 ちなみに、平成13年度の「国民経済計算年報」によれば、日本人の給料は、おおむね、
つぎのようになっている。

 1人当たりの人件費

     公務員             ……1018万円
     電気・ガス・水道の公営事業団体  ……795万円
     金融・保険業           ……678万円
     トヨタなどの自動車産業      ……629万円
     日本の民間企業に働く労働者の平均 ……448万円(この数字は02年)※
(国家公務員)          ……1403万円

(※……企業規模100人以上、事業所規模50人以上の事業所、約3万4000事業所
のうちから抽出された約7500事業所の平均。つまり平均といいながら、中規模以上の
企業で働く勤労者の平均。小企業、弱小企業、個人経営店を含めると、さらに低くなる。)

 みなさん、おわかりか?

 企業規模100人以上の、いわゆる民間の中でも、めぐまれた企業に働く労働者の平均
人件費は、448万円! しかし国家公務員は、1400万円以上! ナ、何と、3倍近
いもの給料を手にしていることになる。

 それぞれの国家公務員の人に責任があるわけではないが、こんなところにも、日本が、
官僚主義国家と呼ばれる理由がある。「新社会主義国家」と呼んでいる、社会学者もいる。

 そしてこうした国家、地方の公務員の人件費だけで、38兆円。国家税収の、実に89%
を使っている! (国家税収を、43兆円で計算。)

 私も、同じ日本人だが、こんなメチャメチャな、財政運営をしている国を、ほかに知ら
ない。おまけに、「箱物行政」と言われることからもわかるように、公共の建物だけは、全
国津々浦々、どこへ行っても、超立派! 超豪華!

 それらはすべて、国民からの借金。お金が足りなくなると、(当然、足りなくなる)、赤
字国債(=借金)をどんどんと発行。その額、もうすぐ1000兆円! 国家税収の約4
0倍! それでも足りないから、増税、また増税! が、それでも足りなくなると、介護
保険制度に例をみるまでもなく、直接、強制徴収!

 年収の約25倍の借金をかかえたら、どうなる? ほんの少しだけ、あなたの給料をも
とに、計算してみるとよい。たとえば年収500万円の人なら、2億円の借金ということ
になる!

 あなたなら、どうやって、その借金を、返す?

 まあ、しかし私も、驚いた。本当に、驚いた。もう、知~らない。ハハハ。ハハハ。

(注※) 平成17年度予算に占める国家公務員の人件費が、一般歳出総額四17兆28
29億円のうち4兆6571億円と約一割に上り、文教・科学振興費に次ぐ多額の支出に
なることが6月15日、財務省などの調べでわかった。公表ベースの歳出項目ごとの人件
費はこれまで明らかにされておらず、それぞれの人件費が「隠れみの」(首相官邸筋)にな
って予算を圧迫してきた形だ。政府は人件費削減によって財政再建を加速させたい考えだ
が、省庁側の抵抗は激しさを増しそうだ(産経新聞)。

(はやし浩司 公務員の給料 人件費 国家公務員の給料 人件費)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●行政改革

 話を戻す。

 「官民人材交流センター」と並んで、国家公務員制度改革では、(1)幹部人事の一元化、
(2)キャリア制度の廃止、(3)政治家と官僚の接触の規制が盛り込まれた。

 幹部人事の一元化というのは、それまでは各省庁の幹部人事については、それぞれの省
庁で決定できたものを、内閣人事局が一元管理するというもの。
それまでは各閣僚が、追認の形で判を押していた。(……だけ。)

 キャリア制度の廃止というのは、それまでは国家公務員!)種の合格者のみが、幹部に抜
擢されていたのを、廃止するという制度。
これによって全職員に、幹部登用の機会が与えられるようになった。

 また政治家と官僚の規制というのは、それまでは自由に行き来できたものを、「接触の記
録を文書にして、公開する」というもの。

 これらの行政改革は、目下進行中。
実際に運用されるのは、2013年から。
しかしすでにあちこちで「骨抜き」にされつつある。
「官民人材センター」の骨抜きについては、たびたび書いてきた。
また内閣人事局についても、官僚から抜擢(ばってき)された職員が勤務するのでは、意
味がない。

●衰退する日本

 肥大化した日本の官僚制度。
このスタグフレーション(物価上昇と景気後退が同時に起こること)すら危惧される中、
公務員たちだけは、どこ吹く風。
我が世の春を謳歌している。
が、こんなことをつづけていれば、日本経済は、ほんとうに破綻してしまう。
ゴールドマン・サックス経済調査部の予想は、まだよいほう。
へたをすれば、さらに日本経済は転落する。
8位の日本以下には、イギリス、ドイツ、ナイジェリア……とつづく。
総人口が日本の3分の1程度しかない韓国が、そのあとにつづく!

 そこで日本が取るべき道は、知的財産の育成と保有。
つまり「教育」。
しかし現在の予算配分では、その充実など望むべくもない。
「どこにそんな金(=マネー)があるのだ!」となる。

 国家税収のほとんどが、公務員の人件費に消える。
足りない分は、国債という借金でまかなう。
しかもそのうちの20~30%が、土木建設費。
こんなバカげた経済運営をしている国が、ほかに、どこにある!
日本よ、日本人よ、少しは目を覚ませ!

(1)公務員による過剰サービスは、不要!
(2)公務員の職務能率にメスを入れてこそ、「行政改革」。

 私は、それあえず、この2点をあげる。

●国家破綻

 公務員の世界がいかに非効率、非能率であるかは、公務員自身がいちばんよく知ってい
る。
私の知人(元公務員、地方公共団体の元部長)ですら、こう言っている。
「林さん(=私)、公務員の数は2分の1でもいいですよ。3分の1でもいいかな」と。

 そこで「公務員の削減」が叫ばれるたびに、公務員たちは「行政サービスの低下」を口
にする。
つまり、私たちを脅す。

 もちろん私たち自身にも、問題がある。
「国」に依存心をもちすぎてしまった。

 たとえば私がこの町に住み始めたころには、近くの川沿いの草刈りは、私たち住民の仕
事だった。
年に2回、みなで草を刈った。
が、今では、それを市の外郭団体が、まとめて請け負っている。
道路に街路樹の落ち葉が落ちても、このあたりの住民は市役所に電話を入れ、苦情を申し
立てている。
こういう私たちの生活習慣が悪循環となり、公務員社会をますます肥大化させている。
公務員に言わせれば、「いくら税金をもらっても、足りない」となる。

 そこで「公務員の削減」となる。
仮に10%減らせば、3・8兆円が浮く。
3・8兆円を、全国600万人の小学生で割れば、1人あたり、600万円強。
3・8兆円という金額は、そういう金額である。

 本来なら40年後を見据えて、日本は国家的な戦略を立てなければならない。
どうあるべきかを考えなければならない。
しかしそういう重要なときに、日本は現在、身動きが取れない状態にある。
よく(公務員の数)を、列車にたとえる人がいる。
日本の国力を(機関車)とするなら、公務員の数は(列車)ということになる。
列車が多ければ多いほど、機関車への負担は重くなる。
動きが鈍くなる。
今はその機関車が動きを止めた状態から、坂の下に向かって後退し始めている。
多くの経済専門家は、異口同音に、こう言う。

 「来年度(2011年)は、国家予算が組めなくなるかもしれない」と。
つまり「国家破綻」!
中国のバブル経済が崩壊したら、その時期はもっと早まるかもしれない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 国家破綻 公務員の人件費 行政改革)

(参考)

●国家公務員の人件費、1403万円!(05年に書いた原稿より)

 このほど、はじめて、(はじめてだぞ!)、国家公務員の人件費が、公表された(産経新
聞・05年・06月)。

 それによると、全国の行政職国家公務員約33万2000人の人件費の総額は、4兆6
571億円でだそうだ※。

 人件費については、たとえば、社会保障費の場合、総額は20兆3808億円と公表さ
れているが、これには335億円の人件費が含まれている。公共事業費など他の項目にも
紛れ込んでいる人件費を抜き出すと、一般歳出総額の9・8%にのぼる(同)。

 つまり、これらの数字から計算すると、国家公務員1人当たりの人件費は、何と、年間
1403万円(!)ということになる。(1403万円だぞ! 4兆6500億円÷33・
2万人で計算。)そして社会保障費だけで、国家税収、約43兆円の約半分を、使っている
ことになる(ギョッ!)。

 この数字を見て、驚かない人はいないだろうと思う。もうメチャメチャな数字と言って
よい。

 その上、天下り、インチキ、ごまかし、諸手当……。もう、何でもござれ!

 が、人件費削減など、どこ吹く風。一方で、人件費削減をにおわせながら、その一方で、
たとえば「地域手当」を、新設。「都市部を中心に、基本給の3~18%を上積みし、地方
の出先機関に出向した職員も、基本給の3~6%に当たる(広域異動手当)、最大3年間受
給できる」(同)という。

 道理で、みなさん、3年以内ごとに、人事異動するわけ(?)。これではじめて、そのカ
ラクリがわかったぞ!

 ちなみに、平成13年度の「国民経済計算年報」によれば、日本人の給料は、おおむね、
つぎのようになっている。

 1人当たりの人件費

     公務員             ……1018万円
     電気・ガス・水道の公営事業団体  ……795万円
     金融・保険業           ……678万円
     トヨタなどの自動車産業      ……629万円
     日本の民間企業に働く労働者の平均 ……448万円(この数字は02年)※

(※……企業規模100人以上、事業所規模50人以上の事業所、約3万4000事業所
のうちから抽出された約7500事業所の平均。つまり平均といいながら、中規模以上の
企業で働く勤労者の平均。小企業、弱小企業、個人経営店を含めると、さらに低くなる。)

 みなさん、おわかりか?

 企業規模100人以上の、いわゆる民間の中でも、めぐまれた企業に働く労働者の平均
人件費は、448万円! しかし国家公務員は、1400万円以上! (公務員の平均で、
1018万円!) ナ、何と、3倍近いもの給料を手にしていることになる。

 それぞれの国家公務員の人に責任があるわけではないが、こんなところにも、日本が、
官僚主義国家と呼ばれる理由がある。「新社会主義国家」と呼んでいる、社会学者もいる。

 そしてこうした国家、地方の公務員の人件費だけで、38兆円。国家税収の、実に89%
を使っている! (国家税収を、43兆円で計算。)

 私も、同じ日本人だが、こんなメチャメチャな、財政運営をしている国を、ほかに知ら
ない。おまけに、「箱物行政」と言われることからもわかるように、公共の建物だけは、全
国津々浦々、どこへ行っても、超立派! 超豪華!

 それらはすべて、国民からの借金。お金が足りなくなると、(当然、足りなくなる)、赤
字国債(=借金)をどんどんと発行。その額、もうすぐ1000兆円! 国家税収の約4
0倍! それでも足りないから、増税、また増税! が、それでも足りなくなると、介護
保険制度に例をみるまでもなく、直接、強制徴収!

 年収の約25倍の借金をかかえたら、どうなる? ほんの少しだけ、あなたの給料をも
とに、計算してみるとよい。たとえば年収500万円の人なら、2億円の借金ということ
になる!

 あなたなら、どうやって、その借金を、返す?

 まあ、しかし私も、驚いた。本当に、驚いた。もう、知~らない。ハハハ。ハハハ。

(注※) 平成17年度予算に占める国家公務員の人件費が、一般歳出総額417兆28
29億円のうち4兆6571億円と約一割に上り、文教・科学振興費に次ぐ多額の支出に
なることが6月15日、財務省などの調べでわかった。

公表ベースの歳出項目ごとの人件費はこれまで明らかにされておらず、それぞれの人件費
が「隠れみの」(首相官邸筋)になって予算を圧迫してきた形だ。政府は人件費削減によっ
て財政再建を加速させたい考えだが、「省庁側の抵抗は激しさを増しそう」(産経新聞)と
のこと。
(はやし浩司 公務員の給料 人件費 国家公務員の給料 人件費)


Hiroshi Hayashi+教育評論++April.2010++幼児教育+はやし浩司

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●韓国の駆逐艦

 韓国の駆逐艦が爆発、沈没してから、もう10日以上が過ぎた。
が、いまだに原因がつかめず、ああでもない、こうでもないと、
議論がつづいている。

 しかしこれなども、だれがやったか、わかりすぎるほど、わかっている。
どんな方法を使ったかも、わかっている。
わかっているが、証拠がないため、だれも何も言えない。
『悪人は、自ら悪あがきをする』というのは、私が考えた格言だが、たまたま
今朝、こんなニュースが、ニュースサイトに載っていた。

 何でも韓国が、K国に対して、砲撃をしかけたというのだ。
肝心の韓国側は、「そんな事実はない」と否定している。
「古い地雷が爆発した可能性はある」とも。

「?」

 もうすぐ駆逐艦が引き上げられる。
爆発、沈没した原因が、わかる。
それを恐れてか、K国は、先手を打った。
つまり悪あがきを始めた。
わかりすぎるほど、わかりきったことなのだが、このばあいも、
証拠がないため、話はここまで。

●口にフタはできない

 わかりすぎるほど、わかっている。
が、証拠がない。
どこかの政党の幹事長の、汚職事件もそうだ。
結局、立件が難しいということで、不起訴処分になってしまった。
が、それでその幹事長がシロというわけではない。
見る人は見ている。

 似たような事件に、昔、アメリカで、ある男性の妻が射殺されるというのがあった。
あの事件のときも、犯人がだれか、わかりすぎるほど、わかっていた。
が、同じように、証拠不十分で、その男性は逃げ切ってしまった。

 しかし世論(=有権者)は、それほどバカではない。
こうした事件を外からながめながら、だれが犯人なのか、しっかりと見抜いている。
それから生まれる(怒り)を、しっかりと心の中にためている。
一見、静かなのは、「証拠がないから」。
理性というブレーキが働くから。
が、行動に出るときは、出る。

 今朝の中日新聞によれば、どこかの政党の支持率は、低下の一途。
33%前後を低迷し、不支持率は、53%を超えた(共同通信社)。
(比例代表投票先では、支持率は、たったの26%!)
どこかの政党の幹事長に対しては、「やめるべき」と答えた人が、81%にも達している。

 ここでいう「どこかの政党」というのは、どこの政党をさすか、
わかりすぎるほど、わかっている。
わかっているが、それを口に出すことはできない。
が、こうして数字には出てくる。

 ……というようなことは、この世の中には、多い。


Hiroshi Hayashi+教育評論++April.2010++幼児教育+はやし浩司


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 はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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