2012年3月17日土曜日

●国債の値動きがおかしいぞ!

【北朝鮮のミサイル発射実験】

●北朝鮮の裏切り

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

もともとアメリカの単独行動。
日本を無視しての、単独行動。
だいたい10年近くも、もめにもめた米朝会談が、
たった1回だけの会談で、「合意」に達するほうが、おかしい。

アメリカ側の代表は、「うまくいった」と喜んで帰ったが、そうは問屋がおろさない。
北朝鮮側は、たった17日目にして、合意時効を、反故(ほご)にした。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●合意事項

先の米朝会談で、北朝鮮側は、つぎの3つを約束したとされる(2012年2月)。

(1) 寧辺(ニョンビョン)のウラン濃縮活動や核実験、
(2) 長距離弾道ミサイル発射実験を一時停止し、
(3) 国際原子力機関(IAEA)の監視要員の復帰にも応じる、と。

 が、その舌の根も乾かない今日、北朝鮮は、突然、ミサイル実験をすると、発表した(3月16日)。
まだ1か月もたっていない!
たったの17日目。

西日本新聞は、つぎのように伝える。

『北朝鮮は、来月の故キム・イルソン主席の誕生100年に合わせ、「衛星」を打ち上げると発表しました。

 これは「朝鮮宇宙空間技術委員会」のスポークスマンの発表として北朝鮮のメディアが報じたものです。
故キム・イルソン主席の誕生100年を迎える来月12日から16日の間に地球観測衛星を打ち上げるとしています』(以上、TBS-i・ニュース)。

『2月下旬に行われた米国と北朝鮮の高官協議の合意内容が公表された。

 北朝鮮は寧辺(ニョンビョン)のウラン濃縮活動や核実験、長距離弾道ミサイル発射実験を一時停止し、国際原子力機関(IAEA)の監視要員の復帰にも応じる▽見返りに、米国は北朝鮮に食糧支援として24万トンの栄養補助食品を提供、追加支援についても協議する-というのが主な内容だ。

……(中略)……

 新指導部が一時的とはいえウラン濃縮や核実験・ミサイル実験の停止を受け入れたことは、朝鮮半島の緊張を緩和する動きとして、一定の評価ができる。
2008年12月以来、中断している6カ国協議の再開につながる可能性もある』(以上、西日本新聞:2012年3月2日)。

●アメリカ側の勇み足

「長距離弾道ミサイル発射実験、一時停止」を、本当に、北朝鮮側は、約束したのだろうか。
それについては、Yahoo Newsは、つぎのように報道している。
(ただしこれはアメリカ側の発表。)

『……アメリカ国務省のヌーランド報道官は3月16日、北朝鮮のミサイル発射予告について「非常に挑発的だ」と述べた。
 また、ミサイル発射予告は米朝合意に「反する」と指摘し、国際的な義務の順守を要求した』と。

 が、2012年3月に入ってからの、記事をあちこち読み返してみるが、「ミサイル」の文字は、どこにも見えない。
聯合ニュースの一部を紹介する。

『……ウラン濃縮活動の中断に関しては、国際原子力機関(IAEA)と北朝鮮が間もなく協議に入るとされる。
その場合、ウラン濃縮活動中断を前後して訪朝するIAEA査察官の規模や装備搬入、査察官の立ち入り範囲、訪朝時期などが懸案になりそうだ。

 米朝は、文化・教育・スポーツ分野の人的交流拡大に関する合意についても、近く取り組みを始める見通しだ。
米州に居住する朝鮮半島出身の離散家族の再会や、多様な文化交流が実現する可能性が高まった』(以上、聯合ニュース、3月2日)。

 これらの記事を並べて読んでいたとき、私は、あのクリストファー・ヒルを思い出した。
あの男も、打ちあげたのは、花火ばかり。
中身が何も伴わなかった。
で、この記事をよく読めばわかるが、北朝鮮にしてみれば、「ミサイルの話は、何もしなかった」ということになる。
つまりアメリカ側の、勇み足?

●相互連絡事務所?

 こうした一連の米朝会談の中にあって、気になるのが、「米朝相互連絡事務所」の設置。
先の会談直後から、北朝鮮側は、さかんに、その設置を求めている※。
が、この米朝相互連絡事務所は、アメリカにとっても、またこの日本にとっても、死活的な問題を含む。

 アメリカ側にとっては、まさにその事務所が、いったん事あれば、「人質事務所」になる。
北朝鮮に住むアメリカ人は、そのまま「人質」に。

 また日本としては、警戒すべきは、「米朝友好条約」。
仮に「米朝友好条約」が締結されるようなことになれば、その時点から、日米安保条約は死文化する。
アメリカ本土が攻撃されないかぎり、アメリカは北朝鮮を攻撃できなくなる。
つまり、北朝鮮は、日本に対して、やりたい放題のことができるようになる。

(注※)『北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の北朝鮮首席代表を務めるリヨンホ外務次官が10日、ニューヨークで開かれた非公開セミナーで、最高指導者のキムジョンの意思として、米国と北朝鮮の連絡事務所をそれぞれの首都に年内に開設することを米側に求めたことがわかった。

 核問題を巡る米朝合意を契機にした、北朝鮮の外交攻勢の一環といえる。

 関係筋によると、李次官は同セミナーで米側出席者の元米外交官や専門家らに対し、米国は北朝鮮への敵視政策を転換すべきだと要求したうえで、「今年中に双方の首都に連絡事務所を開設したい。これはトップの意思だ」と述べた』(YOMIURI ONLINE 3月12日)。

●なし崩し

 一方的にワーワーと騒ぎ、ものごとをなし崩し的に既成事実化する。
こうした思考回路は、朝鮮民族独特のもので、それには北朝鮮も韓国もない。
竹島問題しかり、日本海の呼称問題しかり……。
……ということは、2つのことが考えられる。

(1)「ミサイル発射実験の凍結」は、アメリカ側の思い込み。
一方的にそういう話を、しただけ。

(2)米朝相互連絡事務所設置については、北朝鮮側の思い込み。
一方的にそういう話を、しただけ。

 少なくともたがいに、「そうですね」「それも考えましょう」程度のことは言ったかもしれない。
しかし文書化はしなかった(?)。

 相手がふつうの、(まともな)国なら、あいまいな合意事項でも、良識に従い、前向きに育てていく。
雑談ではあっても、相手の意をくみ、たがいによいように実現させていく。

 が、相手は北朝鮮。
あの北朝鮮。
まともな論理の通ずる相手ではない。
ないことは、あのクリストファー・ヒルの一連の米朝交渉を見ればわかるはず。
またしても、アメリカは、北朝鮮の手玉に取られた。

●ミサイル発射実験

 北朝鮮側はしかし、「ミサイル」とは言っていない。
「観測衛星」(報道)と主張している。
が、それを信ずる国は、どこにもない。
午後になって、つぎのような記事が配信された。

『……玄葉光一郎外相は、ただちに報収集を行うとともに、米韓をはじめとする関係国と連携して対応するよう(事務方に)指示した』
『さらに、人工衛星の打ち上げが行われた場合、対北朝鮮制裁を定めた国連安全保障理事会の決議に違反する可能性があるとの見方を示した』(以上、 Yahoo/News)。

●すべては振り出しに

 結局すべては、振り出しにもどった。
1997年の、あの当時に戻った。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

「97年の愚」と題したエッセーを、書いたことがある。
それをそのままここに紹介する。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●97年の愚

 「97年の愚」というのは、1997年、韓国がデフォルト(=債務不履行=国家破綻)に陥ったとき、日本政府が、韓国政府から頼まれもしないうちから、IMF、世界銀行、アジア開発銀行などを総動員して、総額で500~600億ドルかき集めて、韓国を救済したことをいう※。
しかもアメリカの反対を押し切ってまで! 

その少しあと、日本政府は、120万トン※という穀物援助(主に米)を、北朝鮮に対してしている。
時のK外務大臣は、「これで(朝鮮半島が)動かなければ、責任と取る」と明言したが、結局、何も動かなかった。
動かなかったばかりか、かえって反日運動が激化した。
竹島問題を例にあげるまでもない。
もちろんそのあと、K外務大臣が責任を取ったという話もない。
さらに最近に至っては、「借金は返しから、問題はない」(=日本に頭をさげる必要はない)と、韓国政府は居直っている。

注※……ご存知のように、1997年、韓国は、国家破綻(デフォルト)した。
その年も終わろうとしていた、11月21日、時のイム・チャン・ヨル副首相は、こう宣言した。

「今の難局を乗り切るには、IMFの誘導調整資金の援助を受けるしかない」と。

 そのときから、韓国の国家経済は、IMFの管理下に入ることになった。

 そのとき資金援助したのが、IMFに並んで、世界銀行と日本。それぞれが100億ドルを援助した。
そのほかにアメリカが、50億ドル。アジア開発銀行が、40億ドルなど。
総計で、550億ドル!

 その結果、それまで33行あった主要銀行は、最終的には、3行になった。
翌年には、失業者は150万人を超え、韓国ウォンは、1ドルが、1000ウォンまで、下落した。

 ただ不幸中の幸いだったことは、韓国経済の規模がそれほど大きくなかったこと。
今の日本円になおせば、わずか5~6兆円。
それで、救済できたこと。

(日本のばあい、あのN銀行救済のためだけに、4兆円も、お金をドブに捨てている。
C総連系列のC銀には、1兆円!)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●河野洋平元外務大臣

 お人好し、日本!
おバカ、日本!
この「97年の愚」を読んだだけでも、それがわかるはず。
ここに書いた「K外務大臣」というのは、「河野洋平外務大臣」のこと。
なおウィキペディア百科事典には、「2000年(平成12年)、外務大臣として北朝鮮への50万トンのコメ支援を決定した」とある。

 私の当時の記憶によれば、「120万トン」。
どちらが正しいのか?
(売国奴サイト)によれば、つぎのようにある。
(本当に、そういうサイトがある。
事実だけを転載させてもらう。)

『2000年、外務大臣として北朝鮮への50万トンのコメ支援を決定した。
「自分が全責任を取る」と見得を切ったが、この支援量は国連の世界食糧計画が要請した19万5000トンの要請を遙かに上回る援助であり(金額にして1200億円)、およそ戦略性のないものとして「なんのためにしたのかわからないコメ支援」(田中明彦)などと批判された。
また、供与したコメの一部が軍の備蓄に回されたことへの批判も強い』(同、サイト)と。

 まさに「売国奴的行為」と呼ばれてもしかたのないような援助である。

 ……遠い昔、私が代筆した本に、河野洋平氏は推薦文を寄せてくれた。
その恩義があるから、今まで、「K外務大臣」と伏字にしてきた。
しかし今回から、「河野洋平氏」、実名表示にする。

(注※……120万トンについて。
私は当時、この数字を、確信をもって、記憶した。
50万トンというのは、米だけの数字ではないのか。
米以外の穀物を含めると、120万トン?
あるいは数年をかけ、120万トンの援助をしたのかもしれない。
当時の記録をさがしてみたが、それが見つからない。
どうであるにせよ、「50万トン」という量だけでも、たいへんな量である。)

●国益第一

 日本はもっと、国益第一に、クールな外交を展開すべき。
こんなことは、世界の常識。
北朝鮮については、韓国や中国が、いかにいやがっても、自然崩壊にもっていくべきであった。
その方法としては、人権問題一本に絞り、北朝鮮を締めあげる。
徹底してそれを繰り返すべきであった。

 が、今やその人権問題にしても、なし崩し的に、どこかへかすんでしまった。
自然崩壊といっても、いまさら、どうにもならない。
中国が強力な後ろ盾となり、北朝鮮を守っている。
韓国も、そういった日本の意図を、すでに深読みしている。
「日本を結果的に利するようなことは、しない」と。
韓国は、北朝鮮が自然崩壊し、そのまま中国に組み込まれることを、何よりも心配している。
つまり手遅れ。

 では、どうするか?

●崩壊寸前?

 北朝鮮を、徹底的に無視する。
国際法違反と人権問題だけを中心に据え、それだけを世界に向け、訴えていく。
あんな国を、まともに相手にしてはいけない。
相手にする価値もない。
日本は、それに徹する。

 が、見方を変えると、こうも言える。
北朝鮮の豹変ぶりというか、平気で約束を破る姿勢には、ただただ驚くばかり。
が、つまりそれだけ内部的に、北朝鮮は、今、追いつめられている。
崩壊寸前。
「アメリカとの約束どころではない……」と。

 実際、そうなのかもしれない。
漏れ伝わってきているネット情報によれば、民衆の離反が始まっているという。
今回(2月)の米朝会談にしても、私は、「なぜ、今?」と。
「なぜ、今、食料援助をするのか?」と。
そんなふうに考えていた。
が、崩壊寸前ということであれば、納得できる。
北朝鮮も、今、死にもの狂い。

 なお、別の情報によれば、中国は北朝鮮に、米、穀物など、20万トンの援助を申し出ているという(3月16日)。
もしそうなら、北朝鮮にしてみれば、「アメリカなど、もう用はない」ということか。

 ……とまあ、いろいろな憶測が飛んでいるが、わかりやすく言えば、この繰り返し。
北朝鮮は、周りの国々を脅迫する。
それに応じて、それぞれの国は、適当な援助を差し出す。
そのつど北朝鮮は、(振り子外交)を繰り返す。
中国→アメリカ→ロシア→韓国……、と。

 北朝鮮という独裁国家にとって、核兵器というのは、いわば(本尊)。
1回や2回程度の会談で、その本尊を手放すわけがない。
ワシントンに住んでいるアメリカ人には、それが理解できないかもしれないが……。

(願わくは、北朝鮮のミサイル発射実験が、失敗すること。
北朝鮮という独裁国家が、国際社会を前に、赤恥をかくこと。)

Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【注視! 日本国債の動きが、おかしいぞ!】

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

とうとう国債が、下落し始めたぞ!
わかっているのか。
その深刻さが、わかっているのか。

消費税法案で、モタモタしているばあいではない。
足の引っ張りあいをしているばあいではない。
ここで何か起これば、日本は万事休す。

とうとう始まった、国債の下落。
Bloombergも、ロイターも、一斉にそれをトップ記事で、報道している。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●国債の続落

『債券は大幅続落

 債券相場は大幅続落。米国景気の回復期待から前日の米債相場が大幅下落した流れを引き継いで売りが先行。
 午後発表の20年債入札結果を受けていったんは戻したものの、中期ゾーンの現物債売りなどをきっかけに相場は下げ幅を拡大した。
 東京先物市場で、中心限月6月物は前日比62銭安の141円31銭で開始し、直後に141円29銭まで下げた。
 午後の20年入札結果発表後には141円59銭までやや戻したものの、再び売りが優勢になると水準を切り下げ、結局は85銭安い141円08銭と、中心限月で昨年7月11日以来の安値で引けた』(以上、Bloomberg)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

 つづいて、こんな記事もある。

『海外ファンド主導で国債相場が急落、一時停止措置寸前に

 『日本国債の先物相場が急落した背景にあるのは海外ファンド勢の動きだ。
米金利急騰で商品投資顧問業者(CTA)が買い持ちを解消したほか、マクロ系と呼ばれる海外ファンドは新たに売り持ちを構築し始めたという』(以上、ロイター)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●一刻の猶予もない

 今、日本の経済は、崖っぷちに立たされている。
ここで国債が、そのまま暴落したら、この日本はどうなる?
国家破綻だぞ!
が、それとて楽観論。
もしここで、何かのイベントリスクが発生すれば、どうなる?
地震、それとも原発事故……。
何かが引き金になり、そのまま日本は奈落の底に。

そんなことは、素人の私にもわかる。
が、国会は、何をやっている?
ゴタゴタつづき。
こういったことは、先手、先手で勝負。
後手、後手どころか、その後手も定まらない。

 今や、一刻の猶予もない。

●国債
 
 幸いなことに(?)、国債をもっているのは、金融機関と、それにジーちゃん、バーちゃんたち。
金融機関は、日銀の統制下にある。
あまりある現金で、国債を買いつづけている。
またジーちゃん、バーちゃんたちは、インターネットをしていない。
情報の外で生きている。
が、老人たちだって、そうはバカではない。
「どこか、おかしいぞ」と感じたときが、最後。
国債は、売りに出され、同時に暴落する。

 書き忘れたが、「国債」というのは、「国の借金」。
つまり借用証書。

●中学生の数学

 こんな数学の問題を考えてみた。

+++++++++++++++

Q:ある国が、額面100万円の国債を、利息2%をつけて、売り出した。
が、その国の経済が不安定になり、額面が割れ、80万円に下落した。
実質金利は、何%、上昇することになるか。

+++++++++++++++

 相場がさがれば、金利は自動的に上昇する。
なぜか。
この数学の問題が、それである。

 つまり仮に相場が、100万円から80万円にさがっても、その国は、100万円に対して、2%の金利、つまり「2万円」を支払わねばならない。

 が、その国債は、実際には、80万円で売買される。
額面の100万円では売買されない。
つまり2万円という金利は、80万円に対しての金利ということになる。
これで計算すると、
2÷80=2・5%となる。

 つまり金利は、2%から2・5%に上昇したことになる。
さらに相場が、50万円にさがったら、どうなるか。
「日本の国債は、額面の半分の価値しかない」と、みなが判断したらどうなるか。

 そのときは、2÷50=4%となる。
仮にそうなったとすると、つぎに新規に国債を発行するときには、4%の利息を保証しなければ、その国債は、だれも買わなくなる。

 そこで額面100万円の国債を、4%の利息をつけて売りに出す。
で、当初は、そこそこに売れる。
が、再び、経済不安。

 その国債も、額面を割り、相場で80万円にまでさがった。
こうなると再び、先の計算。

4÷80=5%となる。

 金利は5%に上昇することになる。

 ……これを繰り返すうちに、その国は、やがて破綻する。

●楽観論

 が、おかしな楽観論が、市場を支配している。

その1。
日本よりあぶない国がいくつかあるから、まずそちらが破綻するはず。
日本は、そのあと。
だから日本は、だいじょうぶ。

その2。
日本は、大きすぎる。
日本が破綻したら、世界中がパニックになる。
だから日本が破綻する前に、世界が何とかしてくれる。

 その1については、ありえない話ではない。
というのも、日本の金融機関が大きな損失をこうむれば、金融機関は、外国から資金を引き上げる。
そのとき真っ先の困るのが、それぞれの国。
そういった国のほうが、先に破綻する。

 その2にしても、大きいだけに、その分だけ、日本は奈落の底の、そのまた下にある地獄の底に叩き落とされる。
結果、日本という「国」が消えてしまうかもしれない。

 だから……。

●引き延ばし

 今、世界は日本の政治を注視している。
「日本よ、ことの深刻さがわかっているのか?」と。

 残念ながら、世界の人の目に映る日本は、まことにもって、情けない。
あきれている人も、多いのではないか。
公務員数の20~30%カットは、当たり前。
給料の、20~30%カットは、これまた当たり前。
無駄な新幹線の建設や、道路建設は停止。
その上で、消費税率のUP。

 「そんなことをすれば、日本経済は成長性を失う」と説く人もいる。
しかし日本経済は、とっくの昔に破滅している。
それを無理に引き延ばせば延ばすほど、被害は大きくなる。

 ……というのは、乱暴な意見だが、しかし不気味は不気味。
それが冒頭にあげた、各記事。
国債の値動きが、このところ急にガタガタし始めた。
「注視!」。

 国債や現金を、タンスの中にしまっている人は、国債の動きにじゅうぶん注意したらよい。
いらぬ節介かもしれないが……。


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司

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