2009年10月11日日曜日

*Chinese Proverbs

●ことわざ事典

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座右に、一冊の本がある。
「ど忘れ、ことわざ事典」(人文社)という本である。
座右にあるが、めったに開いたことがない。
が、それではいけない。
先ほど、それを開いてみた。

▼貝殻で海を測る
▼解語の花
▼海賊が山賊の罪をあげる、など(P78)

改めて、自分の無学を知る。

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▼貝殻で海を測る

 貝殻で海の水をくみ、海の水量を測ることから、浅薄な知見をもとに、おおきな物事を論ずること。

▼解語(かいご)の花

 言葉のわかる花。つまり美人のこと。玄宗皇帝が楊貴妃を表現した故事から。

▼海賊が山賊の罪をあげる

(このことわざの意味は、このエッセーの最後に……。)

 こうした(ことわざ)のほとんどが、Made in China(中国製)というところが、恐ろしい。
中国の歴史の長さというか、文化の深さを知る。
というより、世界的に見れば、日本は中国の文化圏の一部。
「日本は中国とはちがう」と思いたい気持ちは、よくわかる。
しかしそれは、ちょうど佐渡島の人たちが、「私たちは日本人でない」「佐渡人だ」と言うのに似ている。
(そんなことを言う人はいないが……。)

 順に考えてみよう。

「貝殻で……」という発想が、おもしろい。
つまり貝殻いっぱい程度の知識しかないのに、「海」のような大きなことを論ずることをいう。

 しかしあえて擁護するなら、みんなそうではないのか?
私のように貝殻いっぱい程度の知識にしがみつきながら、天下国家を論じている者もいる。
ただほかの人と違うところは、(多分?)、それを貝殻いっぱい程度の知識と自覚していること。
あのニュートンだって、同じようなことを言っている。

 『真理の大海は、すべてのものが未発見のまま、私の前に横たわっている』(ブリューター・「ニュートンの思い出」)と。

どうであるにせよ、真理の探究は貝殻いっぱいの水から始まる。
宇宙の研究については、なおさらだ。
このことわざをもじれば、「耳かきで、海を測る」と。

 こんなことわざに負けて、あきらめてはいけない!

▼解語の花

 「言葉を話す花」という意味だが、「花」というのは、「楊貴妃」をいう。
しかし最近、私は、女性の見方が大きく変わってきた。
「美しい」ということは、女性にとって、とても重要なことかもしれないが、その美しさに、疑問をもつようになってきた。

 化粧と整形美容。
むしろこの2つが、女性の本来の美しさを、台無しにしているのではないかとさえ、思い始めている。
女性にかぎらない。
今では、男性だって化粧をするし、整形美容もする。

 が、それはそれとして……というのも、今どき、化粧や整形美容を否定すれば、かえって私のほうが、袋叩きにあってしまう。
100%の女性を、敵に回してしまう。

 しかし女性というより、人間本来の美しさというのは、心の美しさをいう。
どこまでも誠実で、どこまでも濁りのない心をいう。
ただ単なる理想論かもしれないが、その理想に向かって進む。
そこにその人の(美しさ)がある。

 このことは、その反対の立場にいる女性(男性もよいが)をみればわかる。
世の中には、見た目だけは美しくても、ウソ、インチキ、ごまかし、小細工のかたまりのような女性は、いくらでもいる。
(男性にもいるが……。)
口がうまく、その場その場でいいかげんなことをいい、あとで言い訳ばかりしている。

私が「最近、私は、女性の見方が大きく変わってきた」と書くのは、そういう女性に出会うと、ぞっとするほど、不快に思うようになったことをいう。
生理的嫌悪感というか、そういう女性に出会ったりすると、ワーッと声をあげて、逃げ去りたくなる。
いくら見た目に美しくとも、だ。

 で、「解語の花」。

 玄宗皇帝というと、名前だけで立派な人を想像するかもしれないが、古今東西、帝王とか、将軍とか、大王とか、皇帝とか、戦乱をくぐりぬけて最高位に就いた人間に、ロクなのはいない。
そういう前提で考えて、まず、まちがいない。
玄宗皇帝にしても、想像以上に、はるかに下衆(ゲス)。
みな、幻想に踊らされているだけ。
だからその玄宗皇帝が、楊貴妃を「解語の花」ともちあげても、私は、フ~ンとしか思わない。
玄宗皇帝は、どういう基準で、(女性の美しさ)を考えていたのだろうか。
玄宗皇帝自身が、下衆なのだから、その美的感覚も、たいしたことない。

ただ感心するのは、「解語の花」という言葉。
「解語の花」というのは、私たちには考えもつかない言葉だが、英語には似たような言葉がいくつかある。
「walking dictionary(歩く辞書)」というのも、それ。
 たいへんな物知りのことをいう。

だから「speaking flower(話をする花)」と言えば、英語国の人なら、「美しい女性」をすぐさま連想するだろう。

 楊貴妃という女性は、一瞬一秒も怠らず、美容に心がけていたにちがいない。
朝から晩まで、だ。
しかし私は、そういう女性を美しいとは思わない。
「バカ」と思う。
つまりこのところ、そういうような目で、女性を見るようになった。
(相手の女性は、私のことを、バカと思っているだろうが……。)

いろいろ書きたいが、ここまで。
これ以上、女性を怒らせると、たいへんなことになる。

▼海賊が山賊の罪をあげる

 これについては、いろいろ考える。
みなさんは、どういう意味に解釈するだろうか。
まず、答を読む前に、自分で考えてみてほしい。
海賊vs山賊、だぞ!

 発想がおもしろい!

 海賊が何かのことで、山賊の罪を問うたという意味である。

 答が思い浮かんだところで、つぎの解答を読んでみてほしい。

『海賊が山賊の罪をあげる』というのは、「双方とも盗賊なのに、罪の非難をすることから、同類の者どうしでも、利害を共にしていないと、敵対すること」だそうだ。

 よくある。
こういうことは!
ねっ!

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Hiroshi Hayashi++++++++Oct. 09+++++++++はやし浩司

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