2011年6月24日金曜日

●親のこっそり参観

●珍・事件?

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保安院の西山審議官が、時の人になった。
原発事故の解説者となった。
どこかドリフターズの加藤茶氏に似ている。
どんな深刻な事態になっても、笑い顔を絶やさない。

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●キジも鳴かずば、撃たれまい

 まことにもって、珍事件。
笑えるほどの、珍事件。
あの笑い顔の西山審議官の不倫が発覚した。
某週刊誌がそれをフォーカスした。
が、それはそれ。
私はその記事を読んだとき、こう思った。
『キジも鳴かずば、撃たれまい』(石川県の民話)と。
へたに鳴くから、居場所を知られ、人に撃たれる。
西山審議官もその1人。

 福島原発事故がなければ、西山審議官も表に出てくることはなかった。
へたに出てくるものだから、時の人になってしまった。
週刊誌にフォーカスされてしまった。
が、それが珍事件というわけではない。
そのあとが、その珍事件。
まず、MSN産経ニュースを読んでみてほしい。



*************以下、MSN産経ニュース*************


福島第1原発事故で経済産業省原子力安全・保安院の広報担当を務める西山英彦審議官は23日、一部週刊誌に自身の女性問題が報じられたことを受け、海江田万里経済産業相から同日朝、厳重注意を受けたことを明らかにした。

広報担当に変更はないといい、西山審議官は会見で「記事が出ること自体、私の至らなさを示している。深く反省し、身を正して参りたい」と陳謝した。
MSN産経ニュース(2011年6月23日より)


(珍事1)

どうしてたかが(私事中の私事)というべき、不倫について、海江田万里経済産業相が、西山審議官を厳重注意したのか。
審議官職という職業は、聖職なのか。
聖職でなければならないのか。

(珍事2)

西山審議官は、どうして、「記事が出ること自体、私の至らなさを示している。深く反省し、身を正して参りたい」と陳謝したのか。
この弁を裏から読むと、「運が悪かったのは、私の不覚」という意味になる。

●不倫

 大臣ともあろう方が、どうして審議官の一私事について、厳重注意するのか。
私事は私事。
公務とはまったく関係ない。

 つぎに西山審議官が、家庭で、妻に対して、「身を正して参りたい」というのはわかる。
が、どうして世間に向かって、「身を正して参りたい」のか。
身を正すということは、どういうことなのか。
不倫といても、中には、本気のものもある。
妻との離婚を前提に、不倫している人も、これまた多い。
不倫をしたからといって、即、「悪」ということにはならない。

 西山審議官は、妻の信頼を裏切った。
それだけの痴話話である。
そんな話なら、ゴマンとある。
不倫は別として、(どうして不倫が悪なのかという定義もあいまいだが)、そんな程度の裏切り行為なら、みなしている。
私もしている。
あなたもしている。
この世に、聖人など、いない。

 あるいは大臣で不倫をしていない人など、いるのか。
そういう点では、西山審議官は、運が悪かった?
たったそれだけのこと。
が、大臣が「厳重注意」した。
言い換えると、「これからは隠れて、もっとうまくやりなさい」と。

 色恋沙汰は、注意されたくらいでは、止まらない。
最近にない珍事件なので、コメントしてみた。

(付記)

 むしろ許せないのは、偽善者たち。
名声と知名度を利用し、平和なときには、難民救済活動の先頭に立ったりする。
その実績もなければ、それを支える周囲活動もない。
ある日突然、聖人になりすます。
が、今回の震災を見ろ。
そういう連中にかぎって、まさに音無の構え。
どうしてもっと、そういう偽善者たちをマスコミは追及しないのか。
叩かないのか。


Hiroshi Hayashi+++++++June. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●卑劣な行為(スパイ行為)

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中国の海洋調査船が23日、宮城県石巻市沖の
日本の排他的経済水域(EEZ)で海洋調査を行った。
要するにスパイ行為。
こういうことが平気でできる国というのは、そうはない。
平気でできる人というのは、そうはいない。

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●意識

 これは意識の問題。
それができる人は、平気でできる。
できない人は、できない。
基本的な意識そのものがちがう。
倫理観や道徳観がちがう。

 ある母親は、毎日のように、娘(中学生)の部屋の中はもちろん、机の中まで調べている。
堂々と、それをしている。
が、その一方で、子ども部屋に入るときは、そのつど子どもの了解を求めて入る母親もいる。
そういう母親にしてみれば、机の中をこっそり調べるなどということは言語道断。
意識というのはそういうもの。

だからいつも机の中まで調べている母親は、こう言う。
「親として、当然のことをしているまでです」と。
罪の意識はまるでない。

一方、子ども部屋にすら入らない母親は、こう言う。
「机の中まで調べる親がいるなんて、私には信じられません」と。

●盗聴器

 今、学校や塾へ、携帯の録音機を子どもにもたせていく親は多い。
5000円も出せば、かなり高性能の、ICレコーダーが手に入る。
10時間ほど、録音できる。
盗聴器としては、じゅうぶん。

 理由はいろいろ。
目的もいろいろ。
しかしこれも意識の問題。
それが平気でできる人は、平気でできる。
できない人は、できない。

 さらにひどい(?)親となると、息子や娘に届く手紙を、そのつど選択し、捨ててしまう親がいる。
母親に多い。
(妻でもいる。夫へ届く手紙やメールを、勝手に捨てたり、削除したりする。)
もちろん子ども(夫)のいないところで、開封して読む。
電話を取り次がない親もいたが、これは昔の話。
携帯電話では、それができない。
しかし毎日、子どもの携帯電話の着信記録を検閲している親はいる。

 こういう母親は、たぶん(?)、夫の手紙や電話についても、同じことをしている。
家族全員に対して、それをしている。
一事が万事。
そう考えてよい。

 しかし……。
子どもの人格という話になると、こうした一連のスパイ行為は、きわめて非人間的。
言い換えると、こういうことが平気ででき、それが当然と考えている親は(人は)、かなり人間性が破壊されている人とみてよい。

●人間性

 だからといって、私の人間性が高邁というわけではない。
しかし私は結婚してこのかた、他人のカバンやバッグの中に手を入れたことがない。
のぞいたこともない。
生徒やワイフのバッグにすら、ない。
(ワイフのバッグからお金を取り出すようなときでも、そのつど断りを入れる。)

 だからたとえばどこかの母親がこう言ったとする。
「先日、娘の机の中を調べましたら、こんなものが出てきました!」と。
私はその瞬間、その母親との間に、壁を作ってしまう。
話の内容を聞く前に、その母親を遠ざけてしまう。
生理的な拒絶感すら覚える。

 が、先にも書いたように、これは意識の問題。
私がそうでないからといって、相手を否定してはいけない。
一応、「そうですか……」といって、相手の立場になって話を聞く。
が、その間ずっと、私はその母親の人間性を疑う。
疑いながら、話を聞く。

●学校でも

 今、どこの学校でも、授業を開放している。
親たちはいつでも、自由に、教室での授業を参観できる。
受付で、住所や名前などを記入すればよい。

 しかしそのとき、教室へは入らず、廊下でこっそりと参観(?)する親もいる。
私はそれを「スパイ参観」と呼んでいる。
それにも理由はいろいろある。
目的もいろいろある。

 が、それをされる教師のほうは、不愉快。
どんな理由や目的があるにせよ、不愉快。
「参観するならするで、堂々とそれをすればよい」と。

 中には、(ほとんどのばあい、そうだが)、近くまで足音を消しながらやってくる親もいる。
ソーッというより、密やかに……。
そして教室の戸口の向こうに立って、教室の様子をスパイする。
教師の教え方や子どもたちの声を聞く。

 ……そういう話を、先日、講演した学校の校長から聞いた。
「低学年児のことですか?」と聞くと、「いえ、小学6年生のクラスです」と。

私「小学6年生で?」
校「子離れができないのですね」
私「私なら、頼まれても行きません」
校「ふつうは、そうです」と。

●信頼関係

 で、ワイフとその話になった。
私はこう言った。
「もし、お前がぼくをそういうふうにスパイするようになったら、ぼくは離婚するよ」と。

 夫婦といっても、信頼関係が基本になっている。
信頼関係があるから、夫婦という。
たがいがたがいをスパイするようになったら、おしまい。
夫婦である意味そのものが、霧散する。

 親子関係にしても、そうだ。
たいては親のほうが子どもをスパイする。
が、その時点で、すでに信頼関係は崩壊しているとみる。

 では、教師と親の関係は、どうか。
実は教育も信頼関係で成り立っている。
それがあるから、教師は子どもを指導できる。
が、それにヒビが入れば、教育そのものが、成り立たなくなる。

 たとえば親の過干渉などで、萎縮した子どもがいたとする。
ハキがない。
仲間に入れない。
いつもひとりで、ポツンとしている。
そういうとき教師はその子どもを励まそうと、あれこれわざとふざけたり、おどけたりする。
このタイプの子どもは、大声で笑わせるのが、いちばん、効果的。
しかし精神そのものが萎縮していると、笑わない。
口をゆがめて、フフフと笑う程度。

 が、ドアの向こうで、そういう様子を、母親がスパイする。
そしてこう思う(たぶん?)。
「あの先生は、授業中に、ふざけてばかりいる」と。

●さて、中国

 読売新聞は、こう伝える。

『政府は23日、中国の海洋調査船が同日、宮城県石巻市沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で海洋調査を行ったことについて、在北京大使館を通じ、中国政府に「事前の同意のない海洋調査は認められない」と抗議した。

 中国側は「事実関係を確認する」と答えた。国連海洋法条約は、他国のEEZで海洋調査を行う場合には沿岸国の同意が必要と規定している』(以上、読売新聞)と。

 わかりやすく言えば、日本の近海にこっそりやってきて、海の水を調べる。
「海洋調査」の目的はわからないが、時節柄、放射線測定であったことも、じゅうぶん考えられる。

 が、こういうことが平気でできる国というのは、国全体が、かなりゆがんでいるとみてよい。
中国政府には、罪の意識すらないだろう。
またそれを説明しても、無駄。
理解すらできない。
調べるなら調べるで、ちゃんと日本の同意を求めてからすればよい。
日本にしても、拒否しなければならない理由はない。

 さわやかに生きるためには、身のまわりをさわやかにする。
……と書いたところで、筆が止まる。

アー、イヤダ!
本当に、こういう話は、アー、イヤダ!
書いているだけで、ムシズ(虫酸)が走る。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 信頼関係 スパイ行為 こっそり参観 盗聴器 録音機でスパイする母親たち)


Hiroshi Hayashi+++++++June. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【小学一年生に漢数字を教える&小学二年生に時間を教える】

●小学1年生クラス(漢数字)

 このところ夏ばて気味で、子どもたちの元気がありません。
そこでレッスン内容を、ゆるめています。

(1)(高画質)




(2)(低画質)




(3)(低画質)




(4)(低画質)




●小学2年生で、帯時計(高画質)





 「午前10時30分から、午後1時10分までは、何時間何分ですか」。
これを教えるためには、「帯時計」がもっとも効果的です。
(教科書には、その教え方は載っていません。)

 私は子どもたちに帯時計を作らせ、それで指導しています。




2011/06/24
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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