2010年2月10日水曜日

*Three Essays

●兄の泣き声(改) 

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今でも、ときどき兄の泣き声が聞こえてくる。
今日も聞こえた。
少し前も聞こえた。
兄は、父や母に叱られると、決まって二階の
一番奥の部屋にやってきて、そこで泣いた。

私とは9歳ちがうから、そのとき兄は、
20歳前後ではなかったか。
私が小学生のころである。

兄は手のひらで自分の鼻を下から、すくいあげる
ようにして泣いていた。
オーオー、オーオー、と。

「準ちゃん、何が悲しいのか?」と声をかけても、
兄は、ただ泣くばかり。
鼻水をたらたらと流しながら、ただ泣くばかり。

それは私にとっては、過去ではない。
遠い昔の話でもない。
今でも、兄は、そこにいて、泣いている。
今でも、その声が聞こえてくる。

それはつまり私の心の傷。
傷の声。
傷の泣き声。
オーオー、オーオー、と。

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●心の傷

 私の心の傷は、いやされるのか?
それとも死ぬまで、その傷に苦しむのか?
一生、私は、それを背負って生きていかねばならないのか?
いつかは忘れることができるだろうと思っていた。
いつかは解放されるだろうと思っていた。
しかし心の傷は、そんな生やさしいものではない。
いつもそこにあって、ジワジワと私の心をむしばむ。
いつ晴れるともなく、心の壁に張りついている。

 言いようのない孤立感と焦燥感。
毎晩のように見る、悪夢。
いつも何かに追い立てられている・・・。

 だれに話すこともない、私の過去。
暗くて、ジメジメした、私の過去。
その過去が、今も、そこにあって、私を苦しめる。
今夜も、またワイフに言ってしまった。
「離婚してあげようか?」と。
ワイフはさみしそうな声で、こう答えた。
「本当に、そうしたいの?」と。

 本当は離婚など、したくない。
別れたくない。
しかし私は、自分の心をどうすることもできない。

だれにも心を許さない。
心を開かない。
そういう私で、さみしい思いをしているのは、ワイフ。
そのワイフを、私がからませている鎖から、解放してやりたい。
私がいなければ、ワイフが幸福になれる。
そんな思いから、私自身も私を解放することができない。

 心の傷というのは、そういうもの。
いつも私の中にいて、私を、裏から操る。
操りながら、私をあざ笑う。

 ああ、今日も聞こえる、兄の泣き声。
オーオー、オーオー、と。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 心の傷 トラウマ 兄の泣き声)


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

●セキュリティーソフト

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パソコンに、セキュリティーソフトは、必需品。
そのセキュリティーソフト。
いろいろな製品が発売になっている。

以下、「Mr.PC」(vol.1、P121)に出ていた
記事を、そのまま掲載させてもらう。

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G DATA  ・・・99・80%(99・80%)・・・1時間に1回以上更新
avast   ・・・99・30%(98・30%)
F-Secure・・・99・20%(99・60%)
Norton  ・・・98・70%(95・40%)・・・15分おきに更新
・・・
McAfee  ・・・93・60%(94・50%)

SourcenextウィルスセキュリティーZERO・・・92・10%(94・00%)・・・週に6回更新

数値は、「マルウェアの検出率」、(かっこ)内は、アドウェア・スパイウェアの検出率。

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 こうして並べてみると、一目瞭然。
しかも更新頻度にいたっては、メーカーによって、大きな差がある。
で、こう書くと、「Sourcenext社のウィルスセキュリティーZERO」の悪口になってしまうが、私は、7~8台のパソコンすべてに、同社の製品をインストールしてきた。
が、あまりの低品質に驚いた。
(原稿の責任は、Mr.PCにとってもらう。)

現在12社から発売しているウィルスセキュリティーソフトの中でも、下から2番目。
しかも無料のウィルスセキュリティーソフトよりも、検出精度が低い(?)。
また「更新頻度は、無料のセキュリティーと同じ」(同誌)とか!

 この記事を読んだとき、ガツンと頭を殴られたような衝撃を受けた。
「それなりにいいソフト」と思い込んでいた。
しかし検出度が、1%さがると、約10000のウィルスを見逃すことになるという。
もちろん99・99%だからといって、安心できるわけではない。
しかしそれにしても・・・。
「ZERO」の更新が、週に6回程度だったとは知らなかった。

 「更新料がいくらZERO」でも、これではZEROの意味がない。
ということで、今日、さっそく、パソコンのウィルスセキュリティーソフトを、購入。
すべて「G DATA」に乗り換えた。
かなりの出費と損失だったが、パソコンの健康には、代えられない。

●安全対策

 私のばあい、つぎのようにして、ウィルス(ボット)から、パソコンを守っている。

(1) 仕事によって、パソコンを使い分けている。
(2) プロバイダーの、ウィルスチェック(有料版)を経由している。
(3) パソコン内部に、今回、「G DATA」を導入。
(4) あやしげなメールは即、削除。あやしげなサイトには、近づかない。

 とくに注意しているのが、私のウエブサイト(=ホームページ)。
ここにウィルスが仕込まれると、多くの読者に迷惑をかけることになる。
当然のことながら、頻繁に、ウィルスチェックを実行している。

 この世界でまずいのは、(知ったかぶり)。
パソコンの使い方に少し慣れてくると、あちこちに手を出す。
おかしなファイルをダウンロードしてみたり、動画サイトをのぞいてみたりする。
そのとき、つまり手を出したときに、ウィルスに感染する。
知らないなら知らないで、静かに、電気製品のひとつくらいに考えて、使う。
そうすれば、ウィルスに感染することはない。
私のワイフがそうだ。

 パソコンを立ち上げても、見るのはメールと、私や息子たちのサイト程度。
一通りみたら、そのままシャットダウン。
それでいつも、おしまい。
要するに、『触(さわ)らぬ神にたたりなし』。

●ウィルスへの認識

 実は、私も過去において、2度、ウィルスの侵入を許したことがある。
その人のパソコンにウィルスが侵入していて、ファイルを開いたとたん、こちらの
パソコンに感染してしまった。

 そのときのこと。

 Aさんは、私が電話でそれを報告すると、パニック状態になってしまった。
即座にパソコンを閉鎖し、パソコン自体をリカバリーした。

 Bさんは、やはり電話で連絡したのだが、まったく平気な様子だった。
罪の意識がないというか、「ぼくも被害者です」と言って、ヘラヘラと笑っていた。

 が、けっして笑ってすませられるような話ではない。
私はそのあと、1日かけて、パソコンをリカバリー(再セットアップ)した。
リカバリーが、いかにたいへんな作業であるかは、経験したことのある人なら、
みな知っている。
私はそのとき、つまりウィルスの侵入を知ったとき、体中に戦りつを覚えた。
ハラハラ、ドキドキしながら、リカバリーをした。

 ・・・ということで、ウィルス対策には、万全を期している。
先にも書いたように、パソコンの使い分けはもちろん、データ、ファイルは、そのつど、
コピーを取って保存している。
最悪のばあいをいつも想定し、いつでもリカバリーできる状態にしている。
ソフトを使って、ウィルス駆除という方法もあるが、私はこの方法を、信頼していない。
リカバリーが最善ということになる。
 
 要するに「安いからいい」と思って、値段の安いソフトを使ってはいけない。
(一方、値段が高いから安心ということでもない。
ちなみに、検出度1位の「G DATA」は、1年(1台分)で、4000円弱。
中には1万円以上もするソフトもある。

 「Mr.PC」誌は、こう書いている。
「結局な話、現時点での最強ソフトは、G DATA」(P122)と。
G DATAは、2本分のソフトの能力をもっている。
つまりソフト2本で、独立して、ウィルスをチェックする。
で、その乗り換え作業が先ほど、終了したところ。


Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●壊れる日本語

 今日、ある店で、たいやきを2枚買った。
1枚は、あずき。
これは私用。
もう1枚は、カスタード。
これはワイフ用。
そのときのこと、店の若い女性が、袋の詰めながら、こう言った。
「シタアンです」と。

 私は2度も聞き返した。
「シタアン?」
「どういう意味ですか?」と。
瞬間、ポルトガル語かとも思った。

 つまり「2枚重なっているが、下のたいやきが、あずきです」と。
私はそれを知ったとき、日本語そのものが、携端末機化していると感じた。
もちろん文章になっていない。
そればかりか、省略につづく省略。
つまりメチャメチャ。

 しかしこれも時の流れか?
携帯端末機世代がつぎの日本を背負うようになると、私がここに書いているような
文章は、消えてなくなるかもしれない。
たとえば、こうなる。

「・・・夕食まだ。おかず焼きそば。腹へった。油少し願う。ワイフ同意。私待つ」と。

 「それでいいのかなあ・・・?」と、かなり強い疑問を感じながら、たいやきを食べた。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

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