2010年2月16日火曜日

*North Korea

【北朝鮮問題】

●9000億円の超大型投資!

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とんでもないニュースが飛び込んできた。
何でも中国が、国際制裁の議決を無視して、
北朝鮮に対して、9000億円もの、
投資をするという。
時事通信は、つぎのように伝える。

『韓国の聯合ニュースは2月15日、先に行われた中国の王家瑞共産党対外連絡部長の訪朝で、鉄道や住宅など100億ドル(約9000億円)以上の北朝鮮に対する投資計画がまとまったと報じた。統計にもよるが、これは北朝鮮の国内総生産(GDP)の7割にも当たる巨額の計画となる。北朝鮮の外資誘致にかかわる朝鮮テプン国際投資グループの消息筋の情報として伝えた。

 事実であれば、核問題をめぐる6カ国協議復帰の見返りとして、中国が北朝鮮に投資を約束したとの見方もある』(時事通信)と。 

 それを受けて、即座に北朝鮮が反応した。
聯合ニュースは、つぎのように伝える。

『北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が15日、今後は対話と交渉を通じ米朝の敵対関係を終息させるとの考えを示した。朝鮮中央通信が報じた。

 金委員長は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の68回目の誕生日(16日)を翌日に控え平壌の4・25文化会館で開かれた中央報告大会に出席。「自主、平和、親善の旗を高く掲げ、国の間の善隣友好関係を発展させ、世界の自主化を実現するため、力強く闘争していく」と述べ、このように強調した』と。

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●日本の無能外交

 こうした動きに対して、日本および韓国は、ただ指をくわえて見ているだけ。
もし9000億円の超大型投資が実施されれば、国際制裁そのものが、破綻する。
が、それだけではない。
北朝鮮は、核開発を加速させる。

一方、朝鮮半島の北半分は、中国の勢力下に入る。
豊富な鉱物資源は、そっくりそのまま中国の手中に落ちる。
韓国にしても、「独島(竹島)」どころの話ではない。
(わかったか、韓国!)
さらにこれらの動きに歩調を合わせるかのように、北朝鮮は、海外投資解放区を
設定した。
中国からの投資を、そのまま解放区に向けようという魂胆。

 となると、開城(ケソン)工業団地など、ものの数ではない。
北朝鮮は、韓国人を追い出したあと、諸設備、人員をそっくりそのままその解放区に
移動させる。
(わかったか、韓国!)

●北朝鮮の崩壊

 あと一歩で、本当にあと一歩で、北朝鮮は、内部崩壊する。
その矢先での、この発表。
9000億円!
中国は、北朝鮮の内部崩壊を、何よりも恐れている。
朝鮮半島の混乱を恐れているのではない。
その混乱に乗じて、韓国やアメリカが、支配権を拡大するのを恐れている。

 北朝鮮の核兵器など、中国にとっては、痛くもかゆくも、何ともない。
中国は、すでに数百発以上もの核兵器を実戦配備している。
いざとなれば、数日で北朝鮮を、制圧できる。
そんな中国に、6か国協議の議長を頼んだアメリカ、韓国、日本が、バカだった。
あえて言うなら、泥棒に、自分の家の管理を任せたようなもの。

 が、日本も韓国も、何もできない。
その能力もない。
時折しも、日米関係は、最悪。
……というより、こうした一連の動きの裏に、アメリカがいたとみるべき。
すでに中国は、アメリカとの間で、合意を取りつけている。
その証拠に、アメリカは、それに対して、何ら、反応していない。
ダンマリを決め込んでいる。
本来なら、アメリカは、即座に反応してよいはず。
つまり、またもや日本は、アメリカに裏切られた。
ボズワースが、頻繁に中国を訪れていた理由が、これでわかった!

●さあ、どうする、日本!

 打つ手なしの日本。
狼狽する韓国。
「ヤッター!」と歓喜する、北朝鮮。
ニンマリとほくそ笑む、中国。
「ザマーミロ!」と、日本を笑うアメリカ。

 言うなれば荒野の荒くれ男たち。
腰からピストルを抜き、バンバンと撃ちはなっている。
そんな荒くれ男たちを前に、日本は立ち向かおうにも、その力もない。
武器もない。
「国際制裁決議、違反!」と声をあげることもできない。
ただニコニコ笑いながら、あとをついていくだけ。
何しろ日本の宰相は、世界に名だたる、マザxx総理。
手下の幹事長に牛耳られた、あやxx総理。
母親の悪口を言われただけで、顔を赤くし、手を震わせる。

 何とも情けない話だが、これが日本の現状。
置かれた立場。

 で、北朝鮮は、6か国協議には出てくるだろう。
しかしすぐには、核兵器開発を放棄しない。
つまり6か国協議は、北朝鮮への、見返り協議となる。
もっとわかりやすく言えば、「北朝鮮援助会議」となる。

 すでに北朝鮮は、数年前、中国を介して、日本に戦後補償費を打診してきている。
その額、驚くなかれ、100兆円(当時)。
他の5か国は、日本に向かって、「金を出せ」と迫ってくる。
(わかっているのか、日本!)
が、それだけではすまない。
その先にあるのは、「日本解体」。
TOYOTA車のリコール問題にしても、その第一歩にすぎない。

 何度も書くが、「対米追従外交反対」(寺島)も結構だが、時期尚早だった。
「東アジア何とか構想」(鳩山)にしても、稚拙。
アメリカを怒らせただけ。

 私が日本の総理大臣なら、猛烈なSTOP攻撃をしかける。
もちろん中国との間の大げんかになる。
しかし9000億円というのは、ハンパな額ではない。
先の国連による制裁決議を考えるなら、日本としては当然、怒ってよい話である。
が、怒ることもしない。
怒ることもできない。

 ア~アと嘆いたところで、この話は、おしまい。
まさに日本としては、打つ手なし。
八方ふさがり。
袋小路。
しばらく北朝鮮の動きを静観するしかない。

唯一の希望は、中国がそうした動きに出てきたのは、つまりそれだけ北朝鮮の内部状況が
悪化しているということ。
北朝鮮の内部崩壊が先か、それとも中国の投資が先か。
今は、そういう状況。
だから、静観あるのみ。
日本は何だかんだと理由をこじつけて、6か国協議を遅らせたらよい。
けっして中国、北朝鮮の言いなりになってはいけない。

(2010-2-16記)

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