2010年9月3日金曜日

*Well-trained kids are good kids?

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子育て最前線の育児論byはやし浩司   10年 9月 3日
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選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【子どもの見方・考え方】8月6日(2010)

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暑い!
今日、1時間ほど、昼寝をした。
扇風機をかけて、寝た。
ふだんなら、爽快な気分で目が覚めるのだが、
今日はちがった。
軽い頭痛。
熱中症かもしれない。
部屋の中にいても、熱中症になる人はなる。
が、その程度の頭痛で休んではおれない。
起きてから水を1リットルあまり飲んだ。

で、そのあとそのまま自転車にまたがり、
教室まで。
幸い、乾いた風が吹いていた。
向かい風だったが、心地よかった。

明日から講演がつづく。
怠けた心と体では、講演はできない。
がんばろう!

++++++++++++++++++

●子どもの見方

 子どもを見るとき、『いい子ほど、心配』と覚えておくとよい。
もっとはっきり言えば、子どもに(いい子)は、いない。
「いい子」と感じたら、それは仮面と考えてよい。

 子どもは、子どもらしいこと。
すべてはそこに始まり、そこで終わる。
その年齢ごとに、発達段階に応じた変化を、子どもは見せる。
何に対しても否定的になったり(幼児期前期)、あるいは
あるいは生意気になったりする(幼児期後期)。
こうした変化を一足飛びに、飛び越えて、いきなりものわかりの
よい子どもになる・・・ということは、ありえない。
もしそうなら、先に書いた、仮面を疑う。

●不自然

 仮面をかぶっている子ども(人)は、どこか不自然。
バカ丁寧であったり、バカ親切であったりする。
「バカ」がつく。

 先日もある旅行社の女性と話をしていたとき、それを感じた。
営業用の仮面と言えば、そういうことになる。
バカの上に、バカがつくほど、丁寧だった。
が、そういう表面的な様子だけをみて、その女性はすばらしい人と
思ってはいけない。
人格的に完成された人と思ってはいけない。
心理学の世界にも、「原我」という言葉がある。
「本来の我」という意味である。
その女性は、「本来の我」を、営業用の顔、つまり
「自我」で覆い隠している。

●原我

 人はなぜ仮面をかぶるか。
それにはさまざまな理由と事情が、からんでいる。
前提として、原我が、その人にとって好ましいものでないと、
その人自身が判断していることがある。
つまり(好ましくない我)を隠すために、仮面をかぶる。
私は原我を、つぎの4つに分類している。

(1)邪悪な原我
(2)陰湿な原我
(3)攻撃的な原我
(4)劣等的な原我

 こうした原我を隠すために、仮面をかぶる。
たいていは本来の我とは、正反対の我を演ずる。
ケチな人が、妙に寛大ぶってみせたり、攻撃的な人が、不自然なほど
やさしくしてみせたりするなど。

が、それが仮面と本人が気づいている間は、まだよい。
仮面というのは、長くかぶっていると、仮面をかぶっていること
すら忘れてしまう。
反対に仮面をかぶった自分を、「本当の我」と思ってしまう。
これがこわい!
牧師や教師、医師など、聖職者と呼ばれる人に、このタイプの
人が多い。

●反動形成

 こうした一連の心理的操作を、「反動形成」と呼ぶ。
よくある例は、長男(長女)が、下の子ども(弟や妹)に見せる反動形成。
本当は下の子どもが憎くてしかたないのだが、それを表に出したら、
自分の立場がなくなってしまう。
そこで下の子に対して、妙にやさしく振舞ったり、親切にしたりする。
一見するとよい兄(姉)に見える。
が、原我は、そうでない。
下の子(弟、妹)が憎くてしかたない。
つまり本当の自分を押し殺して、別の自分を演ずる。
が、そのままではすまない。
それがときとばあいに応じて、爆発する。

●原我の爆発

 原我はときとして、爆発する。
こうした爆発を理解するためには、「抑圧」という言葉を知らなければ
ならない。
私は「心の中の別室」と呼んでいる。

 人間は、(ひょっとしたらあらゆる高等生物は)、何かの
ことで心が抑圧されると、心の中に別室を作り、そこに
別の自分を押し込めようとする。
たいていは不平や不満など。
つまり心の別室を作り、そこに不平や不満を押し込むことに
よって、本来の自分を守ろうとする。
心理学の世界でも、こうした心理操作を、「抑圧」という言葉を
使って説明する。
防衛機制のひとつに考えられている。

●抑圧された「我」

 が、抑圧された「我」は、ときとして爆発する。
「こんなオレにしたのは、テメエだろ!」と。
「私の人生を返してヨ!」と。

 60歳、70歳になった老夫婦が、結婚当初の
ことをもちだして、夫婦喧嘩をするという例は、少なくない。
それこそ40年前、50年前の話を持ち出して、
喧嘩する。

 この「心の別室」には、(1)上書きが働かない。
(2)時効がない。

●記憶の上書き

 何かいやなことがあっても、そのあと楽しい思い出が
あれば、その前にあったいやなことは消える。
これを「記憶の上書き」という。

 が、心の別室に入った記憶は、ほかの心とは隔離されたままになる。
そのため上書きされるということがない。
そのあといくら楽しい思い出がつづいたとしても、そのままの状態で、
心の別室に残る。

●時効

 また心の別室に入った記憶には、時効が働かない。
時間の経緯とともに、記憶が薄れたり、あるいは消えたりする
ということがない。
30年、40年・・・という長い年月を経ても、そのまま
そこに残る。
だから「こんなオレにしたのは、テメエだろ!」、
「私の人生を返してヨ!」となる。

●人形の家

 一見、いい子は、こうした心の別室を作りやすい。
抑圧された自分を、その中に閉じ込め、外の世界ではいい子ぶる。
それが日常化するため、まわりの人たちはもちろん、
本人自身も、それが本当の自分と思い込んでしまう。
が、それがその本人にとって不幸なものであるか。
それはイプセンの『人形の家』を読めば、わかる。

 だからここが重要だが、子どもは、まず発散させる。
ありのままを発散させる。
言いたいことを、大声で言わせる。
つまりこれが幼児教育の第一歩ということになる。

●すなおな子ども 

 よく誤解されるが、従順で、何でもおとなの指示に従う子どもを、
「すなおな子ども」というのではない。
心の状態(情意)と顔の表情が一致している子どもを、
「すなおな子ども」という。

 このタイプの子どもは、教えていても、教えやすい。
何をどう考えているか、外からわかりやすい。
が、そうでない子どももいる。

 一般に、「情緒障害児」と呼ばれている子どもは、
外から見たとき、何を考えているか、つかみにくい。
情意と表情が遊離している。
かん黙児、自閉症児など。
近年よく話題になる、アスペルガー児も、それに含まれる。

●態度

 心理学でいうところの「態度」というのは、その人の
外に現れた人生観などの、表象された「我」をいう。
が、一般的な意味では、その人の「様子」をいう。
どちらであるにせよ、子どものすなお度は、その態度を
見て判断する。

 すなおな子どもは、態度もでかい。
家の中でも、やりたいようにやっている。
言いたいことをいい、行動も表情も自然。
で、あなたの子どもがそうであれば、それでよし。
そうでなければ、家庭環境そのものを、一度、猛省してみる。

 とくに児童期に入ったら、「家庭は心を休める場所」と心得る。
どうして周囲に気をつかっていて、心を休めることが
できるだろうか。

●仮面夫婦

 ついでながら「抑圧」の恐ろしいのは、それだけではない。
たとえば「仮面夫婦」と呼ばれる夫婦がいる。
一見、仲がよい。
しかしその実、いつもたがいにいがみ合っている。

 こうした夫婦のばあい、それぞれが心の別室を作り、その中に
自分を押し込める。
本当は憎しみ合っているのに、表面的には、よい夫婦を演ずる。

 こういうケースのばあい、邪悪な「我」が、シャドウ(ユング)
となって、子どもに伝播しやすい。
つまり子どもは親の心を裏から読み、それをそっくりそのまま、
自分の心としてしまう。

 よくあるケースは、子どもたちがみな、母親のシャドウを受け継ぎ、
父親を軽蔑したり、忌み嫌ったりするなど。

●いい子ほど心配

 これで『いい子ほど心配』の意味がわかってもらえたことと思う。
そこにいい子がいたら、まず疑ってかかる。
というのも、その人の人格というものは、幾多の山や谷を越えて、
完成されるもの。

 そこらの子ども(失礼!)が、5歳や6歳、8歳や9歳で、
人格的に高邁(こうまい)になることなど、ありえない。
もしそう見えたら、繰り返すが、仮面を疑ってみる。
またどうして仮面をかぶっているか、その背景を疑ってみる。

 たいていは親の過干渉、過関心、あるいは親の情緒的不安定、
精神的未熟が原因となっている。
子どもの側からみて、抑圧された家庭環境がそこにある。

 子どもの見方のひとつとして、心のどこかにおいておくとよい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 いい子ほど心配 心の別室 抑圧 抑圧された心 よい子論 子ども
の見方 考え方)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●8月10日(私の墓石)

++++++++++++++++++++

昨日、ホームページ作成ソフトを購入した。
S社で出している、「ホームページZERO」
というのが、それ。
深く考えて買ったわけではない。
「そろそろ……」と思って、買った。

というのも、私が使っているソフトは、I社の
「Ninja9」という名前のソフト。
初代、2代目、3代目……と使いこなし、最後は、
「Ninja9」。
が、そこでI社は倒産。
XP対応版のままで、終わってしまった。
が、現在も私はそのまま「Ninja9」というソフトを
使いつづけている。

が、以後、不便なこと、しきり。
ビスタ・マシンから、セブン・マシンへ……。
OSが変わった。
そのつどNinja9をだましだまし、使っている。
(Ninja9は、ビスタ、セブンには対応していない。)

で、「これではいけない」と思いつつ、一度、IBM社の
「ホームページビルダー」を購入。
しかし使い勝手が悪かった。
……というか、私とは相性が合わなかった。
「ホームページビルダー」は、そのまま本棚へ。
(ソフトにも相性というのがある。)

で、昨日、「ホームページZERO」を購入。
たまたま立ち寄ったパソコンショップでの、衝動買い。
「そろそろ新しいソフトに乗り換えなくては……」と。

が、パッケージを開いて、思わず笑ってしまった。
あのNinjaシリーズが、そのままS社で、生きていた。
進化していた!
知らなかった!
使い勝手は、基本的にはNinjaシリーズと同じ。
つまりI社は倒産したが、そこで販売していた
Ninjaは、S社の「ホームページZERO」に、
そのまま引き継がれていた。

うれしかった。
とたん、創作意欲がモリモリとわいてきた。
夏休みもちょうど1週間、ある。
その間に、新しいソフトを使って、ホームページを
開設してみよう。
……ということで、今日も始まった。
まだあくびが出るが、そのうち頭もすっきりして
くるだろう。

+++++++++++++++++++++

●ホームページ

 「ホームページの時代は終わった」と説く人もいる。
たしかにそうかもしれない。
店の宣伝程度には活躍しているが、その程度。
今や、blog全盛期。
TWITTERという、わけのわからないサービスも人気がある。

 終わったといえば、インターネットマガジン。
今でもときどき、「マガジンを購読してくれたら、ポイントをさしあげます」という
店に出会うことがある。
個人の店や、飲食店に多い。
私もEマガとメルマガ、それに有料のマグプレの3誌を発行しているが、この数年、
読者は、ほとんどふえていない。
現在は、「出している」というだけ。
私のワイフですら、当初は毎回読んでくれていたが、今は、1週間に1回程度。
あるいはそれ以下(?)。

 そういう流れの中での、ホームページ。
「ホームページZERO」のパッケージも、パソコンショップの隅で、ほこりを
かぶっていた。

●BW公開教室

 今、もっとも力を入れているのが、「BW公開教室」。
毎回幼児教室をビデオに収め、それをYOUTUBEのアプロードしている。
現在、その数、2300本あまり。
当初は閲覧者もほとんどいなかったが、最近になって、急にふえてきた。
あちこちのポータルサイトが取りあげてくれるようになった。
日本だけではない。

……というか、世界中のポータルサイトが取りあげてくれるようになった。
毎日、10か所前後のポータルサイトが、名前を連ねる。
(Googleアラートというサービスを使うと、それがわかるしくみになっている。)
たぶん、外国の人たちは、私の公開教室を使って、日本語の勉強に利用しているの
ではないか?
私は勝手にそう解釈している。

 その「BW公開教室」も、私のホームページ上で紹介している。
興味のある人は、
http://bwhayashi.cool.ne.jp/index.html
を訪れてみてほしい。

 ……ということで、私はホームページ(以下、HP)を自分の生きがいにしている。
(流れ)が変わったからといって、ここでHPをやめるわけにはいかない。

●墓石?

 私は自分のHPを、「墓石」と位置づけている。
墓石といっても、「墓」ではなく、映画『2001年宇宙の旅』の冒頭に出てきたような、
モノリス。
日本語に訳せば、「一本石」。
「記念碑」でもよいし、「書籍ルーム」でもよい。

 原稿の量にしても、40字x36行換算で、約40000(4万)ページ近くになる。
単行本1冊の分量(文量?)が120~140ページだから、軽く300冊分という
ことになる。
(300冊だぞ!)
それだけが私のHPの中に、ぎっしりと詰まっている。

 で、ときどきこう考える。
「私が死んだ後も、原稿は残るだろうか?」と。
が、この世界は冷酷。
「金の切れ目が縁の切れ目」。
会費を払わなければ、HPはそのまま閉鎖される。
無料のHPサービス会社にしても、この世界は浮き沈みがはげしい。
プラス、「3か月更新がなければ閉鎖」とか、「アクセス数が3か月ゼロのばあいは
閉鎖」とか、そういう条件を並べている。
先に書いたYOUTUBEにしても、いつどのような運命をたどるか、それは
だれにもわからない。

 だから私が死んだ後、年々、20%ずつ原稿が消されていくとして、数年後には
半分。
さらにその数年後には、その半分。
10年を待たずして、10分の1以下。

 墓石だってボロボロになるように、私のHPも、やがて消える。
まあ、10年も残れば、御の字。
そのうち(はやし浩司)の名前も消える。

 それはそれとして、だから私はこう思う。
とくに私の息子たちや孫たちについてだが、いつか墓参りをしたいと思ったら、
(そういうことはないと思うが)、私の書いた文を読んでほしい、と。
だから私はあえて「墓石」という言葉を使う。
「私のHPは、私の墓石」と。

 この夏休みを使って、私はまたまた新しい墓石を立てる。

2010年8月10日朝・記


Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2010++++++はやし浩司

【長寿国の崩壊?】(韓国、アメリカにみる「ひがみ節」)

●単純な数学もわからない韓国人

 韓国の新聞各社は、1面トップでこう報じた。
「長寿国、日本は崩壊した!」と。

現在、日本人の平均寿命は、世界一。
それを評して、「日本の平均寿命は、虚構だった」と。
今回の一連の、高齢者行方不明事件にからんでの報道だった。

で、中には、年金をそのまま受け取りつづけていた
遺族もいたという。
「詐取」というわけでもないだろう。
詐取する意図のないまま、結果的に詐取した人もいる。
だから「年金詐取事件」と位置づけるわけにはいかない。
しかしグレーはグレー。

中には親の消息を知らないまま、20年近く、親の年金を
受け取りつづけていた人もいたという。

つまりそれを受けて、「長寿国、日本は崩壊した」
(朝鮮N報、東亜N報、ほか)と。

 バカめ!
韓国の新聞のレベルの低さは、経済欄を読んだだけでも
わかるが、ここまでレベルが低いとは思っていなかった。
小学6年で学ぶ平均値の出しかたすら、わかっていない。

●平均寿命

 平均寿命の計算方法は、積分を使った複雑な公式で計算する。
が、単純には、その年に死亡届のあった人の年齢を合計し、
それを死亡者数で割って計算すればよい(注※)。

もう少し詳しく書くと、こうなる。

 過去の日本人の死亡年齢のデータ(人口動態調査)を元に、
X歳の人が、あと何年生きられるかを計算したものを「平均余命」という。
0歳の人があと何年生きられるかを示したのを、「平均寿命」という。

どうであるにせよ、基本は、「死亡年齢のデータ」である。

どこのバカが、現在生きている人の年齢を合計し、
生きている人の数で割るか!
あきれてものも言えないというか、反論するのも
バカバカしい!

 つまり死亡届の出ていない人の年齢は、もとから
平均寿命の算出のデータには、使われていない。
今回の一連の事件のように、死亡届が出ていない人は、
はじめから平均寿命の基礎データの中には、組み込まれていない。
つまりいくらそういう人がいても、平均寿命の計算には影響を与えない。

百歩譲って仮にそういう超高齢者が、100人単位で
いたとしても、平均寿命には、ほとんど影響を与えない。
誤差の範囲ということになる。
現在、全国で、こうした老人がつぎつぎと見つかっている。
が、全体でも、1000人を超えることはない(注※)。
仮に超えたとしても、その1000人の人たちもやはり、平均寿命
前後に死んでいるはず。

(仮に行方不明者たちが、平均寿命より極端に低い年齢で死んでいたとしたら、
平均寿命は低くなる可能性はある。
しかしそれでも誤差の範囲。)

つまりどこからどう考えても、平均寿命は平均寿命。
それがどうして「長寿国、日本は崩壊した」となるのか?

●韓国人のひがみ節

 今回の大騒ぎを見ていると、その向こうに、韓国人独特のあの
ひがみ節が見え隠れする。
あの国の人たちは、何かにつけて、ひがみやすい。
「日本海」を「東海」と呼ぶのもそうだ。
韓国にとっては、たしかに「東海」かもしれないが、何も韓国が
世界の中心に位置するわけではない。
よほど「日本」が憎いらしい。
韓国政府は、世界中に特使まで派遣し、「日本海」を「東海」に
置き換えさせようとしている。

で、その前に言っておきたいことがある。

 平均寿命などというものは、あくまでも結果。
医療技術、医療環境の充実の結果として、平均寿命は延びる。
平均寿命などというものは、ごまかしたところで、意味はない。
またそれをもって、その国の誇りとしても、意味はない。
日本は日本で、毎年平均寿命を公表するが、それでもって日本が
威張ったことは、一度もない。

●乳幼児の死亡率

 むしろ平均寿命は、乳幼児の死亡率によって大きく影響を受ける。
また本当の問題は、そこにある。
というのも、日本における乳幼児の死亡率はたしかに低い。
しかしその裏で、「流産」という形で、多くの奇形胎児が、
闇から闇へと葬られている。
親の身勝手な判断による、妊娠中絶の数を入れたら、もっと多い。

 無論、日本が韓国に対して、「日本の医療技術は、君たちのよりすぐれている」
などと言ったことは、一度もない。
そんなことは最初からわかりきったこと。
もとから韓国など、相手にしていない。
むしろ韓国人の平均寿命が年々延び、北朝鮮人のそれと、20年近くも
差ができたことに驚く。

 つまりこうした報道そのものが、韓国人独特の、あの「ひがみ節」の表れ
ということになる。

●希薄になる親子関係

 今回の「高齢者行方不明事件」で、むしろ日本人の私たちが驚くのは、
親子関係の希薄さである。
「親とは20年以上も前に生き別れになりました」「その後、生きているか
死んでいるか、わかりませんでした」と。
多くは年金だけを、そのまま受け取っていた。
これが平均的な事件のあらましである。

 で、自分の子どもが行方不明になれば、親は、必死になってその消息を
求める。
が、一方、子どものほうは、「20年以上も前に生き別れました」と。
こんなバカげた一方通行が、ほかにどこにある?
(あるいはそういうことにして、年金を受け取りつづけていた?)
あるいは親子というのは、もともとそういうものなのか。
またそう考えてよいのか。

 むしろ問題とすべきは、そちらのほうではないのか。
ついおとといも書いたが、この点、日本と韓国は、双子国と
揶揄(やゆ)されるほど、中身がよく似ている。
日本人の親子関係も希薄なら、韓国人の親子関係も希薄。
もう一度、日本の内閣府がした調査結果を、よく見比べてみてほしい。

+++++++++++++++

●第8回世界青年意識調査より

(将来、親のめんどうをみるか?)

年老いた親を養うことの意識は、欧米に比べ、日・韓で弱い。

★年老いた親を養うことについてどう思うか

『どんなことをしてでも親を養う』(1)

イギリス66.0%、
アメリカ63.5%、
フランス50.8%、
韓国35.2%、
日本28.3%

★将来、子どもにめんどうをみてもらいたいか?

自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい日本の青年は5割弱で、韓国に次いで低い。

★「自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい」と思うか
『そう思う』(2)

イギリス70.1%、
アメリカ67.5%、
フランス62.3%、
日本47.2%、
韓国41.2%

(以上、内閣府、平成21年調査より)

+++++++++++++++

●アメリカのばあい

 同じく「ひがみ節」だが、アメリカのひがみ節も、すごい!
あの一連のプリウス(TOYOTA車)の急加速問題は、マスコミに
よるでっちあげだったということが、このところ「急加速的に」
はっきりしてきた。

 が、この問題は、最初からおかしかった。
というのも、アメリカの公式な統計によっても、交通事故の95%は、
運転手の操作ミスということがわかっている。
残りの5%が、車の欠陥による。
GMもフォードもない。
もちろんTOYOTAもない。
が、TOYOTAだけは、100%、車の欠陥によるものという。
その基本的な発想そのものが、おかしい。
(実際には、100%とは言っていないが・・・。
しかしそういう前提で、あのTOYOTAバッシングが始まった。)

それについて今朝のForbs誌は、つぎのように書いている。
たいへん重要な内容を含んでいるので、日本経済新聞社の記事を
そのまま紹介させてもらう。

これを読んでアメリカの良識を疑わない人は、いないだろう。
何よりもおかしなことは、こうした急加速問題は、この
日本では1例も起きていないということ。
そのことを念頭に、つぎの記事を読んでみてほしい。

+++++++++以下、Forbs誌より+++++++++++

 米国で広がったトヨタ車欠陥騒ぎが、そろそろ幕引きとなりそうだ。トヨタ車が急加速
した事故・事例が、フロアマットのずれか、運転者によるブレーキとアクセルの踏み間違
いのいずれかで説明できることを示す証拠が続々と積み上がっている。つまり、米メディ
アはこの1年足らずのあいだ、実在しないものを追いかけ回し、米国の消費者と議会を混
乱させてきたといえる。

 我々に今こそ必要なのはウッドワード氏やバーンスタイン氏(ウォーターゲート事件な
どを暴いたワシントンポスト紙の敏腕記者)のようなジャーナリストなのに、彼らはいっ
たいどこに行ってしまったのか?不意の急加速が原因とされた死亡事故について、少しで
も事実が検証されるべきではなかったか?

 読者諸氏は、サンディエゴ近くのフリーウエイで暴走した「プリウス」の話を覚えてい
るだろうか。3月のForbes.comでその記事を読んだ私は、運転者がメディアに対して話し
たことの大半について、ばかげていると感じたものだ。彼の主張によると、シフトレバー
をニュートラルに動かそうとしたが「怖くて」できなかった、それは両手をハンドルから
離してはいけないと思ったからだ、という。だが運転中に彼が携帯電話を手にしていたこ
とについては誰も尋ねなかった。

 同じようにメディアはそろいもそろって、不意の急加速が原因とされる事故の死亡者数
に焦点を当てるあまり(現時点では75件の事故で93人とされる)、厳密な事故調査はおろ
か、事故の具体的な内容に注目することさえしていない。もしそうしていれば、記者たち
も私が発見したことを伝えられたはずだ。つまり主張の多くは根拠のないこじつけであり、
一部の事故は起きてさえいないということを。

 米高速道路交通安全局(NHTSA)は、不意の加速が原因とされる死者数のリストに
ついて「(被害者側の)申し立てによる」という言葉を使用している。だがこのただし書き
に見向きもしない記者が多過ぎる。例えばUSニューズ&ワールド・リポート誌電子版は
堂々と、「トヨタ車の不意の加速により89人が死亡 NHTSA発表」と報じた。ロサン
ゼルス・タイムズ紙の見出しは、急加速が死に「つながった」と書いた。またニューヨー
ク・ポスト紙は早い段階で欠陥トヨタ車が52人を「殺した」という見出しを掲げ、同様に
CBSニュースのウェブサイトはAP通信の伝えるところとして、アクセルの欠陥により
89人が「殺された」と伝えた。
(USAトゥデーはこの根拠の薄弱な因果関係を強調することに他社より慎重な姿勢をと
っていた。)

+++++++++以上、Forbs誌より+++++++++++

●プリウス効果?

 が、このときも韓国は、・・・つまりアメリカがプリウス問題で
騒いでいたころ、それを「プリウス効果」と呼んでいた。
「千載一遇のチャンス」と喜んでいた。
TOYOTAからH社(韓国製の車)に乗り換えたばあいは、1000
ドルの値引きをするというキャンペーンも始めた。

が、TOYOTAの社長がアメリカ議会で謝罪するころになると、
「プリウス効果はそれほど長くはつづかないのでは・・・」という、
実に韓国的な危惧へとつながっていった。

 さらに最近。
韓国は自前で気象衛星を打ち上げた。
が、それについても、「これからは日本の世話に、ならなくてすむ」と。

 今までさんざん世話になっておきながら、それはない。
またそんな礼の仕方はない。
一言、「日本のみなさん、今まで、ありがとうございました」くらいは
言ってもよいのでは?

●崩壊?

 「長寿国、日本」は、崩壊していない。
また崩壊するとかしなとかいう問題ではない。
「崩壊」という言葉そのものに、なじまない。
あえて言うなら、韓国人も北朝鮮人も、「崩壊」という言葉が
よほど好きと見える。

あのマンビョン号(北朝鮮の定期船)が、日本と北朝鮮の間を
行き来していたころのこと。
在日朝鮮人の大学生たちは船の中で、「♪(日本が)崩壊する、♪崩壊する」
と、うれしそうに歌っていた(テレビ報道)。
詳しくは知らないが、在日朝鮮人の間では、そういう歌が歌われているらしい。

・・・ということで、かなり反韓国感情をかきたてるような原稿を
書いたが、韓国という国はそういう国であるということを、忘れて
はいけない。


(以下、参考) 

(注1)人口統計では、定常な(対象となる年の各年齢の死亡率が今後も維持される仮想
的な)個体群について平均寿命を求める。つまり、平均寿命とは0歳の平均余命のことを
いう。

(注2)厚生労働省の発表によれば、2009年の日本人の平均寿命は、男性79.59歳、女
性86.44歳。

(注3)過去の日本人の死亡年齢のデータ(人口動態調査)を元に、X歳の人が後何年生
きられるかを計算したものを「平均余命」と言い,その内,0歳の人があと何年生きられ
るかを「平均寿命」という。

つまり生命表における平均寿命とは、現在における死亡状況が今後変化しないと仮定した
ときに、今後出生する人が何年生きられるかという期待値ということになる。

(注※)以下、JiJicomの記事より

●東京、静岡など計9人が不明=100歳以上の高齢者

 東京都で高齢者の所在が不明となっていることが相次いで明らかになった問題で、新た
に東京都港区、荒川区、長野市、静岡県下田市、熱海市、名古屋市でも、住民登録してい
る100歳以上の住民計9人の所在が確認できていないことが3日、各自治体への取材で
分かった。

 港区では、105歳の男性と女性の2人。男性については、3日夕妻に電話で確認した
ところ、「数年前に家を出てどこにいるか分からない」と話したという。女性は外国籍で、
2009年に記念品を選んでもらうため職員が訪ねると、住民登録のある建物が壊されて
いた。荒川区では、108歳と103歳のともに外国籍の男性2人。過去3年間、職員が
接触した記録がない上、外国人登録には家族は記載されないため、連絡を取る手段がない
という。

 長野市では、県内最高齢の110歳の男性。06年度に職員が記念品を届けに行ったが
会えず、3日に子どもに電話で尋ねると「10年以上一緒に暮らしていない。(静岡の)伊
豆にいる」と答えた。

 下田市では、06年に本人に会えなかった103歳の女性の自宅に、3日に職員が行き、
娘に事情を聞いた。娘は「7年前から行方不明。姉夫婦のところだと思うが、仲が悪く2
0年来音信不通」と答えたという。熱海市では、102歳と100歳の女性の住民登録地
がいずれもさら地になっていた。102歳の女性の長男を、職員が3日に訪問すると、「1
0年ほど前から行方不明。警察に相談すると、愛媛の叔父宅にいると教えてくれた」と回
答。しかし、確認はしていないという。

 名古屋市でも、106歳の男性の住居がすでにさら地になり、所在が分からなくなって
いた。(2010/08/04-00:19)
(以上、JiJicomより)

(追記)

全国で高齢者の所在不明が相次いでいる問題で、新たに埼玉県草加市、岡山市、神奈川県
秦野市などで100歳以上の住民の所在が確認できていないことが4日、各自治体への取
材で明らかになった。

 埼玉県草加市では、一連の所在不明報道を受けて、市内の高齢者を調査。その結果、医
療保険や介護保険の利用実績がない101歳の男性がいることが判明した。男性の家族は、
およそ20年前から行方が分からないと説明しているという。同鶴ケ島市では、102歳
男性の所在確認が取れていない。家族によると、少なくとも4年前から行方不明だという。

 愛知県津島市では、3日実施した調査の結果、100歳男性の所在が不明であることが
分かった。男性は昨年11月に兵庫県尼崎市から転入したことになっているが、住民登録
地に当たる義妹の自宅には住んでおらず、義妹も所在は知らないとしているという。

 岡山市では、3人の所在が不明。市によると、敬老記念品の贈呈のため08年に所在確
認を行ったが、住民登録地がさら地になっていたり、別の住民がいたりして、連絡が取れ
ない状態だった。

 秦野市では、104歳の男性の所在が分かっていない。市が2005年に高齢者への記
念品を贈ろうとしたところ、親族から辞退の申し出があり、「何年も家に帰ってきていない
状態が続いている」との説明を受けたという。

 福岡市では、外国籍の101歳男性が不明で、民生委員が昨年9月に敬老祝い金を持っ
て住所地を訪問したが、別人が住んでいた。

 大分県臼杵市では、102歳女性の所在が確認できていない。住民票上は女性と同居し
ていることになっている妹は「40年以上前に仕事に行くと言って出て行った」と話して
いるという。

 このほか、東京都清瀬市で外国籍の104歳男性が、北海道岩見沢市で100歳の男女
各1人が所在不明となっている。(2010/08/04-13:34)
(以上、JiJicomより)

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