2010年9月22日水曜日

*On DNA

●塩基の謎と仮説的推論(4)2010年9月22日朝記

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昨夜、寝る前に、「易経とDNA」について
書いた。
そのとき、アミノ酸のDNA配列について書いた。
その配列表を見ていて、ひとつの疑問が頭の
中を横切った。

もう一度、アミノ酸のDNA配列を、よく見て
ほしい。

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【アミノ酸のDNA配列】

DNA DATA BANK of Japan
のHPで、アミノ酸のDNA配列を公表している。
それによれば、つぎのようである。
(86番目の塩基から、450番目の塩基について。)

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●アミノ酸のDNA配列
86 atg gcg aag att aag atc ggg atc aat ggg ttc ggg agg atc ggg

131 agg ctc gtg gcc agg gtg gcc ctg cag agc gac gac gtc gag ctc

176 gtc gcc gtc aac gac ccc ttc atc acc acc gac tac atg aca tac

221 atg ttc aag tat gac act gtg cac ggc cag tgg aag cat cat gag

266 gtt aag gtg aag gac tcc aag acc ctt ctc ttc ggt gag aag gag

311 gtc acc gtg ttc ggc tgc agg aac cct aag gag atc cca tgg ggt

356 gag act agc gct gag ttt gtt gtg gag tac act ggt gtt ttc act

401 gac aag gac aag gcc gtt gct caa ctt aag ggt ggt gct aag aag


446 gtc tg

(以上、DNA DATA BANK of JAPAN)

●4つの塩基

 基本的には、塩基には4種類あるとされている。
a(アデニン)、g(グアニン)、c(シトシン)、t(チミン)の4種類である。
この中の3つが組み合わさって、DNAの基本単語を構成する。
たとえば、アミノ酸のDNA配列を見れば、それがわかる。

86番目から、atg gcg aag att aag atc ggg……とつづく。

で、この配列表をよく見ると、ひとつの疑問が生まれてくる。
たとえば、(ggg)と(ccc)はあるが、(aaa)と(ttt)はない。

これに昨夜書いた、塩基の【+-(プラス・マイナス)説】を重ね合わせてみる。

●3種類の塩基

 仮説として、3つの塩基を考えてみる。(4つではなく、3つである。)

(++)、(--)、(+-)の3つである。
三番目の(+-)は、ひっくり返せば、(-+)となる。
つまり(+-)と(-+)は、同じものと考える。
だから4種類ではなく、3種類ということになる。
ここでは先に、一応、そういうことにしておく。

●g(グアニン)とc(シトシン)

 なぜここで、g(グアニン)とc(シトシン)は、3個が連続して並ぶことができるか。
ここに3塩基説(+-説)を重ね合わせてみると、いとも簡単に謎が解ける。

どちらがどうであるかという疑問はさておき、
gを、(+-)と考えれば、(ggg)は、(+-)(+-)(+-)の順につながって
いることになる。
同じように、cを(-+)と考えれば、(ccc)は、(-+)(-+)(-+)
の順につながっていることになる。

ではなぜ、(aaa)と(ttt)は、見あたらないのか。
これについても、a(アデニン)を(++)、t(チミン)を(--)、(もちろん
その逆でもよいが)、と考えると、納得がいく。
磁性から考えて、aとaが直接結合することは、ありえない。

そこでaとaは、間にgもしくはc(これら両者は、ひっくり返っただけで、
同じものと考えてよいが)を置くことによって、結合する。

たとえばataは、(++)(--)(++)となる。

●3塩基説

 この仮説に従って、アミノ酸のDNA配列をながめてみよう。
64番目からの最初の1行だけを、とりあえず、考えてみる。

atg ……(++)(--)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
gcg ……このままでは(+-)(-+)(+-)となり、磁性的な矛盾が生ずる。
この矛盾を解くためには、cは、gと同じ(+-)でなければならない。(1)

つぎの3文字単語を見てみよう。
aag ……(++)(++)(+-)となり、これにも磁性的な矛盾が生ずる。
この矛盾を解消するためには、aagをagaと並びかえた上、
gを(--)としなければならない。(2)
すると最初の「atg」は、gatと並びかえないと、矛盾が生ずる。
gatであれば、(ーー)(++)(--)となり、矛盾なく並ぶ。

そこでここまでの考え方をもとに、つぎの3文字言語をみてみる。

att ……tatと並び替えると、(ーー)(++)(--)となり、矛盾なく並ぶ。
aag ……agaと並び替えると、(++)(ーー)(++)となり、矛盾なく並ぶ。
atc ……(++)(ーー)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
ggg ……gを(--)とすると、(--)(--)(--)となり、矛盾してしまう。
やはりgは、(+-)もしくは(-+)でなければならない。
となると、この説は、また振り出しに戻る。

ああああ。
では、つぎのatcはどうか。

atc ……(++)(ーー)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
aat ……ataと並び替えると、(++)(--)(++)となり、矛盾なく並ぶ。
ggg ……(+-)(+-)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
ttc ……tctと並び替えると、(--)(+-)(--)となり、矛盾が生ずる。(3)
ggg ……(+-)(+-)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
agg ……gagと並び替えると、(+-)(++)(+-)とまり、矛盾が生ずる。(4)
atc ……(++)(ーー)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
ggg……(+-)(+-)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。

●問いつづける

 あのアインシュタインは、「問いつづけることが重要」と教えている。
で、これらの矛盾を解くためには、(矛盾しているからといって、あきらめてはいけない)、
(+-)と(-+)は、そのつど、自由にひっくり返ることができると考えればよい。
たとえば上記(4)の矛盾は、3番目のgを(ー+)とすれば、矛盾は解消する。

 では、(3)の矛盾は、どうなのか。
この矛盾を解消するためには、やはり第4番目の塩基を考えなければならない。
そのつど(--)になったり、(++)になったりする塩基である。
結合する相手の磁性をみて、自由に自分の磁性を変えることができる塩基である。
たとえば(3)の矛盾の中で、cがそれであるとすると、cは(++)となり、
矛盾は解消する。

(1)の矛盾も、ggcと並び替え、cを(++)とすれば、矛盾は解消する。
(2)の矛盾も、gとcは、もともとおなじもので、(+)と(-)の配列が逆に
なったものと考えれば、矛盾は解消する。

●公式(仮説)

 こうして並べてみると、つぎのような公式が引き出される(仮説)。

(仮説A)**********************************

aは、(++)
gは、(+-)もしくは(-+)
cは、そのつど(++)にも、(--)にも、相手の磁性に応じて変化することができる。
tは、(--)、と。

***************************************

 この公式(仮説)に従って、つづく、2行目を検証してみる。

agg ……gagと並び替えると、(+-)(++)(-+)となり、矛盾なく並ぶ。
ctc ……(++)(--)(++)となり、矛盾なく並ぶ。
gtg ……(ー+)(--)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
gcc ……そのままでも、(+-)(++)(--)となり、矛盾なく並ぶ。
agg ……そのままでも、(++)(ー+)(-+)となり、矛盾なく並ぶ。
gtg ……(-+)(--)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
gcc ……そのままでも、(+-)(++)(--)となり、矛盾なく並ぶ。
ctg ……(++)(ーー)(+-)となり、矛盾なく並ぶ。
cag ……(--)(++)(ー+)となり、矛盾なく並ぶ。
agc ……(++)(ー+)(ーー)となり、矛盾なく並ぶ。
gac ……(+-)(++)(ーー)となり、矛盾なく並ぶ。
gac ……(+-)(++)(ーー)となり、矛盾なく並ぶ。
gtc ……(-+)(ーー)(++)となり、矛盾なく並ぶ。
gag ……(+-)(++)(-+)となり、矛盾なく並ぶ。
ctc ……(++)(--)(++)となり、矛盾なく並ぶ。

●やはり塩基は4種類

 どれにどの名前を与えるかは、それは命名の問題にすぎない。
が、塩基には、上記、4種類ある(仮説A)。

(+++)の「a」、(---)の「t」。4(あるいはこの磁性は逆かもしれない)。
その間にあって、遊飛的に変化結合する、「g」と「c」。

 が、この仮説を立てるのが、私の目的ではない。
この仮説に基づいた、二進数が、易経と関係があるかないかを調べるのが、私の目的。
2行目を二進数に置き換え、さらに易経でいう漢字をあてはめてみよう。
(ますますおもしろくなってきた!)

agg……(++)(ー+)(-+)は、110101。
ctc ……(++)(--)(++)は、110011。
gtg ……(ー+)(--)(+-)は、010010。
gcc ……(+-)(++)(--)は、101100。
agg ……(++)(ー+)(-+)は、110101。
gtg ……(-+)(--)(+-)は、010010。
gcc ……(+-)(++)(--)は、101100。
ctg ……(++)(ーー)(+-)は、110010。
cag ……(--)(++)(ー+)は、001101。
agc ……(++)(ー+)(ーー)は、110100。
gac ……(+-)(++)(ーー)は、101100。
gac ……(+-)(++)(ーー)は、101100。
gtc ……(-+)(ーー)(++)は、010011。
gag ……(+-)(++)(-+)は、101101。
ctc ……(++)(--)(++)は、110011。

さらにこれらを十進数にあてはめ、易経でいう漢字を当てはめてみる。

agg……(++)(ー+)(-+)は、53。漢字は「目偏に、癸」
ctc ……(++)(--)(++)は、51。漢字は「中フ?」
gtg ……(ー+)(--)(+-)は、18。漢字は「土偏に欠」
gcc ……(+-)(++)(--)は、44。漢字は「豊」
agg ……(++)(ー+)(-+)は、53。漢字は「目偏に、癸」
gtg ……(-+)(--)(+-)は、18。漢字は「土偏に欠」
gcc ……(+-)(++)(--)は、44。漢字は「豊」
ctg ……(++)(ーー)(+-)は、50。漢字は「節」
cag ……(--)(++)(ー+)は、13。漢字は「旅」
agc ……(++)(ー+)(ーー)は、52。漢字は「帰妹」
gac ……(+-)(++)(ーー)は、44。漢字は「豊」
gac ……(+-)(++)(ーー)は、44。漢字は「豊」
gtc ……(-+)(ーー)(++)は、19。漢字は「氵に、換の右半分」
gag ……(+-)(++)(-+)は、45。漢字は「離」
ctc ……(++)(--)(++)は、51。漢字は「中フ?」

 漢字にはそれぞれ意味がある。
その意味と、DNAの3文字言語の意味は同じなのか、それともちがうのか。
仮にもし共通点が見つかったとしたら、前にも書いたように、天地をひっくり返すような
大発見となる。
何となれば、5000年以上も前の中国人は、DNAの配列のみならず、その意味する
ところまで知っていたことになる。

 以上、あくまでも仮説として、さらに言えば、知的遊戯のひとつとして、易経と
DNAの関係について考えてみた。

これははやし浩司という、この道のド素人の意見だから、あまり真に受けないでほしい。
ただ興味をもった人がいたら、あるいは私より詳しく調べた人がいたら、どうか教えて
ほしい。

 ますますこの世界が、おもしろくなってきた!

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●参考資料

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Hiroshi Hayashi+++++++Sep. 2010++++++はやし浩司

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