2011年11月16日水曜日

*Chinese people knew DNA thousands of years ago

●謎の八卦(易経)

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今日は1日、八卦(易経)とDNAの関係について考えてみた。
何度も図表を見ながら、その向こうに隠された関係を
考えてみた。
(……関係があれば……という条件つきだが。)

が、意外と簡単に、謎解きの糸口をつかむことができた。
それを今日は、わかりやすく説明してみたい。

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img221.jpg
    【表は、学研『ニビルの謎』より】

●はじめに

 これは言うなれば、知的道楽のようなもの。
私自身、易経というものをほとんど知らない。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という程度にしか、「八卦」のことを知らない。
そんな私が現在、八卦に興味をもっているのは、それがDNAと関係があるのではないかという点に着目したから。

 改めて、その謎解きに挑戦してみる。
ちょうど1年ぶりの再開である。

●2進数

 私たちは日常生活の中では、10進数を使っている。
これは人間の指が10本であることに、大きく関係しているという。

 これに対してたとえばコンピューターの世界などでは、2進数を使用する。
2進数というは、(0)と(1)だけの世界をいう。
(―)と(+)でもよい。
便宜上、10進数の(1)と(2)を使用する。

 その2進数では、たとえばつぎのように数える。
(かっこ)内は、10進数による数え方をいう。【表1】

img228.jpg

0(0)
1(1)
10(2)
11(3)
100(4)
101(5)



 これでは数が大きくなるについて、段がついてしまうので、頭に(0)をつけ、わかりやすくする。
つぎの表がそれである。
便宜上、6桁にしたが、それには理由がある。
その理由は、あとで述べる。

000000(0)
000001(1)
000010(2)
000011(3)
000100(4)
000101(5)
000110(6)
000111(7)
001000(8)
001001(9)
001010(10)
001011(11)
001100(12)



 
 これですっきりした。

●八卦との関係

 八卦では、一本の長い棒(-)と、二本の短い棒(・・)で、数を表す。
たとえば……、
(・・は、短い二本の棒、ーは、長い棒を表す。)【表2】

img229.jpg

000000(0)⇒・・
          ・・
          ・・ 
000001(1)⇒―
          ・・
          ・・ 
000010(2)⇒・・
          ―
          ・・  
000011(3)⇒―
          ―
          ・・  

●長い棒と二本の短い棒

 まずここで理解してほしいことは、八卦は、2進数で書かれた数字であるということ。
俗説によれば、伏義※という伝説上の賢者によって、発明されたという。
その当時の中国には、もちろん、数字の(0)(1)は、存在しなかった。
(中国語でいう漢字には、(0)の概念はない。)

 だから(長い棒)と(二本の短い棒)で、「数」を表したとしても、何もおかしくない。
……というような回りくどい説明は、ここでは省略する。
八卦で使う(棒)は、二進数を表す。

 たとえば10進数の(50)は、2進数では「110010」となる。
それを2種類の棒で書き表すと、【表3】のようになる。

img226.jpg

●DNA

 同じようにDNAについての説明も省略する。

 そのDNAは、4つの塩基(AGCT)から、3つの組み合わせで、構成される。
Aは「アデニン」、Gは「グァニン」、Cは「シトシン」、Tは「チミン」を表す。
その4つの中から、たとえばATCと3つが結合し、それが螺旋階段のように並び、DNAを構成する。
それを1個とするなら、人間のDNAは、約30億個あるとされる。
それはいわばコンピューターでいうプログラムのようなもの。
「設計図」と表現する人もいる。
この設計図に応じて、人間の「形」ができる。

●必要条件

 そのDNAと八卦との不思議な関係については、すでに多くの研究家が本に書いている。
しかしDNAはDNA。
八卦は八卦。

 それもそのはず、DNAは、戦後、発見された。
歴史は浅い。
八卦は、俗説に従えば、5500年前からあったという。
3000年前でも、2000年前でもよい。
この際、年代はどうでもよい。
少なくとも、DNAの発見は、ごく最近のもの。
八卦は、それよりもずっと昔からあった。

 だからもし八卦がDNAの配列をうまく説明したとしても、それだけでは必要十分条件を満たしたことにはならない。
偶然の一致ということも、ありえる。
が、ともかくも、その「必要条件」だけでも、ここで考えてみたい。
本当に、何らかの関係があるのか。
それともないのか。

(十分条件を満たすためには、その論理で、ほかの未知のDNAの構造まで説明しなければならない。)
はたして八卦とDNAの間には、何かの関連性があるのだろうか。

●64卦

 八卦では、64卦ともいうように、8x8=64の卦(け)を基本にものを考える。
そこで10進数でいう(0)を2進数で、(0000000)(6桁)とする。
(63)は、(111111)(6桁)となる。

 最近のコンピューターは、64ビットマシンが主流。
そのことも記憶のどこかにとどめておいてほしい。

 この6桁の数字を、(長い棒)と(短い2本の棒)で表したのが、八卦ということになる。

【64卦の方位図】

●DNA

 先にも書いたように、DNAは、4つの塩基のうち、3つの塩基の組み合わせで、最小単位を構成する。
「3文字言語」という言葉も、そこから生まれた。
そこでここでは、6桁の(棒)を、3組に分けてみる。
当然のことながら、2本ずつの3組になる。

(八卦をDNAに、無理にこじつけようとしている感じがしないでもないが、そこは許してほしい。)

 が、ここでたいへん興味深い事実に気がつく。
(長い棒)と(短い2本の棒)の組み合わせは、4通り。
この4通りという数は、4つの塩基の数と、奇妙なことに一致する。
が、ここでは、まだ、偶然の一致ということにしておく。
つまりだからといって、八卦とDNAとの間に、何らかの関連性があるとは言えない。

 ともかくも、4つの組み合わせ、つまりパターンができる。
それをここでは、パターン(1)(2)(3)(4)としておく。【図4】

img225.jpg

パターン(1)― ―
       ― ―

パターン(2)―――
       ― ―

パターン(3)― ―
       ―――

パターン(4)―――
       ―――【図4-2】

img224.jpg

●10進数の(50)は、(110010)

 こうして6桁の八卦を、3つに分解し、それぞれのパターンに、(1)(2)(3)(4)と番号をふってみる。

 たとえば10進数の(50)は、2進数では(110010)となる。
これを3つの組に分けると、(11)(00)(10)となる。
が、八卦をよく見てもらうとわかるが、数字の並び方が逆になっている。
(50)は、(010011)となっている。

 だから3つの組に分けると、(01)(00)(11)となる。
これを先にあげた、4つのパターンに当てはめてみる。
すると(50)は、(3)(1)(4)となる。

 同じように、(51)は、(4)(1)(4)。
(52)は、(1)(2)(4)となる。【表5】

img223.jpg

●AGCTの相性

 ここで最初の難関は、DNAでいう4つの塩基と、ここでいう4つのパターンの間には、何か関係があるのだろうか。
あるとすれば、DNAの4つの塩基、(AGCT)は、それぞれ4つのパターンのうち、どれと同じと考えたらよいだろうか。

 その関連性を解く鍵がひとつある。
それはDNAにおいては、4つの塩基の中から3つの塩基で最小単位を構成するが、それぞれに相性というのがあるそうだ。
たとえば、「AはTとのみ結合し、GはCとのみ結合する」(「ニビルの謎」)とある。
(DNAについての勉強は、今始めたばかりなので、不正確で申し訳ない。)

●プラスとマイナス

 そこでさらに仮定を飛躍させる。
今まで(長い棒)と(二本の短い棒)と書いてきた部分を、(+)と(-)に置き換えてみる。
すると、ここで磁力的な説明がつくのがわかる。
(短い棒を、マイナス、長い棒を、プラスとした。
もちろんその反対でもよい。)【図4-2】

パターン(1)は、(-)
(-)
パターン(2)は、(+)
(-)
パターン(3)は、(-)
(+)
パターン(4)は、(+)
(+)となる。

 ここで電磁的にものを考えると、……どれとどれが結合すると考えてよいのか?
(+)と(-)は結合する。
(-)と(-)は結合しない。

 つまりパターン(1)は、パターン(2)と(4)と結合する。
同じようにパターン(4)は、パターン(1)と(3)と結合する。
(+とーは、結合する。)

 反対に考えると、パターン(2)は、パターン(4)のみとしか結合しない。
パターン(3)は、パターン(1)のみとしか結合しない。

 つまり、パターン(2)は、Aもしくは、G。
パターン(3)は、Aもしくは、G、ということになる。

 ここでパターン(2)をAと仮定すると、パターン(4)がTということになる。
すると、パターン(3)は、Gということになる。
残ったパターン(1)は、C!

 もう一度、整理してみる。

パターン(2)をAと仮定すると、

 パターン(1)=C
 パターン(2)=A
 パターン(3)=G
 パターン(4)=T、ということになる。……仮定(1)

同じように、今度はパターン(2)をGと仮定すると、

パターン(1)=T
 パターン(2)=G
 パターン(3)=A
 パターン(4)=C、ということになる。……仮定(2)

 2つのケースが考えられる。
仮定(1)と仮定(2)はどちらが正しいのだろうか。

 あとは実際のDNAの配列に当てはめて考えてみるしかない。
矛盾なく、合理的に説明できるほうが正しいということになる。

●塩基(3文字言語)

 「ニビルの謎」に紹介されている、DNAの3文字言語を並べてみる。

「CGTAGAATTCT……」(P142)。

 この並び方を合理的に説明するのは、(仮定1)のほうなのか。
それとも、(仮定2)のほうなのか。

?????

●DNA言語

 では具体的に、10進数の(0)から(63)までを、DNAの3文字言語で置き換えてみる。
ここでは前述(仮定1)に従って、並べてみる。

0……CCC
1……ACC
2……GCC
3……TCC
4……CAC
5……AAC、となる。

 同じように、今度は前述(仮定2)に従って、並べてみる。

0……TTT
1……GTT
2……ATT
3……CTT
4……TGT
5……GGT、となる。

 どちらが正しいのだろう?
頭の中を整理するため、10進数の(50)(51)(52)を、64卦で表し、さらにそれを3つのパターンに分けてみる。【図5】

 八卦とDNAの間には、何か、関係があるのだろうか。
そこでもう一つのヒント。

DNA言語では、「TAA」は、「停止」を意味するという。
これはコンピューターでプログラムを組んだことがある人なら、みな知っていることだが、プログラムの始めと終わりには、特殊な命令を入れる。
私はベーシック言語しか知らないが、ベーシックでは、「END」を書く。

 その「END」に当たる言葉が、DNA言語では、「TAA」という。
この「TAA」を、(仮定1)で翻訳すると、「TAA」は、2進数で「11・10・10」となる。
10進数になおすと、「23」。
漢字では、「訟」。
数字を反対に並び替えると、「01・01・11」とすると、「58」。
漢字では、「需」。

 今度は「TAA」を、(仮定2)で翻訳すると、「TAA」は、2進数で、「00・01・01」となる。
10進数になおすと、「40」。
漢字では、「明夷」。
数字を反対に並び替え、「10・10・00」とすると、「5」。
漢字では、「晋」。

 整理してみる。

 28……訟
 58……需
 40……明夷
  5……晋

 これら4つの漢字の中で、「END」を表すものがあれば、ビンゴー!
しかし残念ながら、「ニビルの謎」によれば、「END(停止)」を表すのは、「9」、「ごん(「良」の上の点を取った文字)」だそうだ。

●今日はここまで

 何か関係がありそうで、ない?
なさそうで、ある?
今日は、しかし、ここまで。
Time Up!
このつづきは、またの機会に書いてみたい。

 が、これだけは覚えておいてほしい。
年代を特定するのはむずかしいが、古代中国では、何かとてつもない不思議なことが起きていた。
周囲文化とはかけ離れた、突出した科学が存在していた。
文中に書いた、「伏義(「義」の文字は現代漢字を使った)」にしても、調べれば調べるほど、不思議な人物(?)である。
興味のある人は、自分で調べてみてほしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 DNA 八卦 易経 
八卦の謎 謎の八卦 伏義 はやし浩司)
2011/11/16追記

【東洋医学(黄帝内経・素問)の謎】

 こうした「八卦とDNAの関係」に興味をもったのには、理由がある。
私が書いた本の一部を、ここに紹介する。
(出典は、はやし浩司著『目で見る漢方診断』。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●黄帝内経・地動説
 
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●黄帝は実在したか?
 
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Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司
 

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