●11月18日(じっと我慢するしかない)
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規則正しい生活は、健康の要(かなめ)という。
しかし不規則という規則もあるのでは?
万事、自然体。
そのことは、犬のハナを見ていると、よくわかる。
ハナは、いつも庭で放し飼いになっている。
しつけらしいしつけは、いっさい、していない。
そのハナ……すでに老齢ということもあるが、
毎日、好き勝手なことをしている。
朝も、昼も、夕方も、起きたいときに起き、
眠りたいときに眠っている。
基本的には、天気任せ。
昨日のように、小春日和(びより)の日は、
芝生の上で、ずっと横になっている。
暑くなったら、そのまま小屋へ。
人間の年齢に換算すると、100歳を超えている。
もう22歳を超えた。
だから……というわけでもないが、私たち夫婦は、
若いときから、不規則であることを、とくに
気にしたことはない。
昨日は8時、起き。
今朝は5時、起き。
起床時刻ですら、めちゃめちゃ。
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●EUの金融危機
私は、言うなれば河原の小石のような人間。
そんな人間が、横を流れる川の心配をしても、どうしようもない。
どうにもならない。
が、だからこそ、おかしなことに、川の流れがよくわかる。
どちらの方向に向かって、どのように流れているか、それがよくわかる。
恐らく川に呑み込まれてしまった人には、それがわからないだろう。
川の中で溺れるまま、右往左往している。
現在のEUの金融危機を、一言で説明すれば、そういうことになる。
●貸し手と借り手
お金(マネー)の力は、恐ろしく弱い。
人間と人間をつなぐ力(パワー)は、ほとんどない。
貸したほうは、「相手は感謝しているはず」と考える。
が、借りたほうは、一時的。
しばらくすると、それが当たり前になってしまう。
さらにしばらくすると、今度は、貸した方が逆恨みされるようになる。
「オレたちが貧しいのは、お前たちのせい」と。
これには友人、知人もない。
親類、親、兄弟もない。
もちろん国もない。
現在のドイツとスペインの関係は、まさに、それ。
ひとり勝ちのドイツ。
借金漬けのスペイン。
強い経済力を背景に、ドイツはスペイン国内でしたい放題。
豪勢なリゾート開発に、豪勢な生活。
肝心のスペイン人は、それを指をくわえて見ているだけ。
●慌てまくるドイツとフランス
貸し手と借り手。
その借り手が金融危機に陥った。
こういうケースのばあい、慌てまくるのは、貸し手側。
借り手側ではない。
借り手側のほうは、むしろ、のんびりとしたもの。
「破産、結構」と。
むしろ破産したほうが、借金が帳消しになって、気が楽になる。
現在のギリシャ、イタリアが、その立場。
食べ物とワインと、明るく輝く太陽があれば、それでよい。
そこはまさしく、「オーソレミオ」の世界。
あとはバックギャモンでもして、一日を過ごす。
が、ドイツとフランスは、事情がちがう。
つまり貸し手側。
●ドイツvsフランス
フランスは、ユーロ(札)の大増刷で、難局を乗り切ろうとまたまた言い出した。
が、ドイツは、「ナイン(NO)!」。
そんなことをすれば、ユーロの価値が暴落してしまう。
ユーロを大量にもつドイツとしては、それに納得するはずがない。
かたやフランスはといえば、ギリシャ→イタリアとつづいて、自分の足下(もと)が燃えだした。
このまま行けば、貸し金の回収どころか、自分まで破産してしまう。
だからドイツに向かって、なりふり構わず、こう言い出した。
「ユーロを大増刷しよう」と。
●アメリカも……
傍観、静観、無視……。
アメリカはかねてより、EU経済をよく思っていなかった。
ユーロが台頭すればするほど、ドルの価値がさがる。
自分たちの立場が、相対的に弱くなる。
だから今まで、傍観、静観、無視を決め込んでいた。
が、ここにきて、火の粉が大西洋を越えて、自分たちにも襲いかかってきた。
放っておけば、自分たちまで燃えてしまう。
それもあって、数日前から、オバマ大統領の発言が、目立って多くなった。
「お前たちで、何とかしろ!」と。
で、こういうとき「ファイア・ウォール(防火壁)」という言葉を使うらしい。
私はずっと、これをパソコン用語と思っていた。
が、経済用語にもなっていた。
つまりオバマ大統領は、「防火壁を作れ」と。
アメリカの株価は、ささいなことに一喜一憂し、大冒頭、大暴落を繰り返している。
つまり大揺れ!
●大国意識
日本よ、大国意識は、捨てろ。
お人好しは、やめろ。
この場に及んで、フランス国債やドイツ国債を買い込んで、どうする。
どうなる。
……どうにもならない。
一時的に日本の金融機関を救済することができても、それは救済というより「避難」。
世界の動き……つまり川の流れは、すでに激流に変わりつつある。
濁流でもよい。
今や、それが大洪水となって、日本をも、巻き込もうとしている。
どうしてこんな簡単なことがわからないのか。
アメリカにペコペコしていれば、それですむという時期は、とっくの昔に過ぎた。
●狂騒曲
お金(マネー)が、ゲームの対象になっている。
称して「マネー・ゲーム」。
汗水流し、働いて稼ぐお金もマネーなら、ゲームで稼ぐお金もマネー。
が、桁がちがう。
2桁も、3桁も、ばあいによっては、4桁もちがう。
そこらの若造が、パソコンの画面を見つめながら、億単位のマネーを買ったり売ったりしている。
その異常性。
つまり、狂っている。
狂ったまま、世界を騒がせている。
まさに「狂騒曲」!
いくら資本主義社会とはいえ、こんなアホなことが、野放しになっていて、よいのか。
「ヘッジファンド」と言えば、聞こえはまだよい。
しかし中身は、博徒。
バクチ屋。
今、そのバクチ屋に、世界が振り回されている。
●大洪水
長引けば長引くほど……すでに8月3日から4か月になろうとしているが、その波紋は周辺国に及ぶ。
……及び始めた。
ハンガリーなどの周辺国はもちろん、新興国から、中東へ。
そしてこのアジアまで……。
へたにあがくから、みなが、迷惑する。
傷口が深くなる。
さっさとEUを一度、解体し、あぶない国は破産させる。
またそのときが来たら、EUを再興させればよい。
一瞬の激流なら、まだ何とかなる。
しかし大洪水となると、そうはいかない。
日々に世界は、疲弊する。
その疲弊がこわい。
●円高
円売り介入をつづける日本政府と日銀。
しかしそれ以上の円が、買われている。
その差額が、昨日(11・17)あたりで、1兆円とも言われている。
(1兆ドルだったかもしれない。記憶があいまいで、ごめん!)
狂ったバクチ屋どもが、さらなる円高を見越して、円を買いつづけている。
が、それよりも恐ろしいのは、そのあと、つまり円が行き着くところまで行ったあと、今度はその揺り戻しが始まること。
円が逆流し、日本中が、円でダブダブになる。
猛烈な円安に、日本は見舞われる。
これは可能性の問題ではない。
確実に起こる、つぎの事実。
が、そのとき、日本の命運が決まる。
1000兆円以上とも言われる国の借金が、日本経済の息の根を止める。
それがいやなら、今すぐ、超緊縮予算を組み、大増税をするしかない。
役人の数を3分の1に減らし、給料も50%カットする。
消費税を20%にする。
が、現実的には、それは不可能?
だったら、私たち(小石族)は、自ら覚悟するしかない。
大洪水の中で、身を寄せ合って、じっと洪水が収まるのを待つ。
川のいちばん底で、静かにしていれば、流されることもない。
大恐慌は大恐慌だが、2~3年もすれば、またその先に光が見えてくる。
それまでじっとがかんするしかない。
さあ、今すぐ、その準備を始めよう!
(1)預金の現金化(失業しても、2~3年は生きられるようにしておく。)
(2)そのうちの半分は、金、プラチナなどへの、現物資産化。(貴金属は現物でもつ。)
(3)こういうとき、いっぱしの投資家気取りで、株や外債に手を出すと、大やけどをする。
(この(1)~(3)は、あくまでも参考的意見。あとの判断は、(つまりリスク負担は)、自己責任で!)
Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司
2011年11月18日金曜日
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