●朝鮮日報(2010-12-06)조선 일보 기사 더
●砂糖は白い麻薬
설탕은 백색 마약
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조선 일보, 귀중(朝鮮日報、御中)
いつも批判ばかりして、すみません。
今日の記事について、私が10年近く
前に書いた原稿が参考になると思いますので
送ります。
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●砂糖(精製された白砂糖)は、「白い麻薬」
+++++++++++以下、朝鮮日報、12月5日の記事より+++++++++++
ソウル市江南区内の高校に通うPさん(16、高1)は、この1年間で体重が15キロも増え
た。昨年までは、身長165センチに体重50キロというスリムな体型だった。共働きの母親
は、「自分がちゃんと準備して食べさせなかったから子どもがやせている」と思い、いつも
家にチョコレートなどのおやつを置いていた。
クラスで1、2位の成績だったPさんは中3になり、高校受験に向けた競争が激しくなる
中、成績が少しずつ下がり始めた。Pさんは勉強のストレスがたまると、お菓子の袋を開け
た。あめを一つ、二つ、クラッカー数枚…次第にその量が増えていった。
次第に、毎日チョコレートを1、2個食べないとイライラし、物足りなさを感じるように
なった。憂うつな気分を落ち着かせようと、慌てて幾つもチョコレートを口に入れ、驚い
て吐き出したこともある。肥満クリニックを訪れたPさんに、医療陣は「甘いもの中毒」
と告げた。
■肥満児を生む「甘いもの中毒」
先進国では、かなり前から「甘いもの中毒」が社会問題となっていた。世界糖尿病協会
では2005年、「全世界の人口の20-25%が、甘いもの中毒という新たな現代病を患ってい
る」と発表した。
日本でも数年前から、10-30代に見られる「ペットボトル症候群(甘い飲み物が入った
ペットボトルから付いた名前)」という名の甘いもの中毒が社会問題として浮上した。ほか
の国とは異なり、韓国の場合、児童・生徒の甘いもの中毒は誤った食生活だけでなく、学
業のストレスとも関連が深い。
ソウル市江南区淸潭洞のストレス・肥満管理医院「NDケアクリニック」のパク・ミンス
院長(内科専門医)は、成人には比較的多くのストレス解消法があるが、児童・生徒たち
は主にコンピューターゲームをしたり間食を取ったりすることでストレス解消しており、
また周囲に子どもたちを誘惑する食べ物があまりに多く、甘いもの中毒に陥りやすい」と
話した。
■身体、情緒障害を引き起こす「甘いもの中毒」
ストレスと甘いもの中毒の間には、科学的にも相関性がある。ひどいストレスを受けると、満ち足りた気分を感じさせたり、うつ状態を食い止めたりする神経系伝達物質「セロトニン」の数値が低下する。このとき、甘いものを食べると「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンが活発に分泌され、一時的に気分転換ができる。そうなると、体はさらに甘いものを求め、甘いものを食べると体重が増加するという悪循環に陥る。
また、甘い食べ物は、たばこやコーヒーのように中毒性があり、食べれば食べるほど中毒が悪化し、さらに糖分を求めるようになるが、このような欲求が満たされないと直ちにイライラやうつ症状が現れる。
甘いもの中毒は、成長期の子どもたちに特に大きな害を及ぼす。延世大学セブランス病院のキム・ヒョンミ栄養チーム長は、「甘い物ばかり食べていると偏食しやすく、成長ホルモンの基となる亜鉛、カルシウムなどの必須栄養素を十分に摂取できなくなる上、甘い物がエネルギーに変化する過程でビタミン、無機質を奪うため成長が阻害される可能性がある」と話す。専門家らは「子どもたちが甘いもの中毒にならないようにするためには、食生活の改善以外にも、ストレス管理を並行すべきだ」と助言した。
+++++++++++以上、朝鮮日報、12月5日の記事より+++++++++++
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【キレル子ども栄養学の分野からの考察】
●過剰行動性のある子ども
もう20年以上も前だが(1980年ごろ)、アメリカで「過剰行動性のある子ども」(ヒ
ュー・パワーズ・小児栄養学)が、話題になったことがある。ささいなことがきっかけで、
突発的に過剰な行動に出るタイプの子どもである。日本では、このタイプの子どもはほと
んど話題にならなかったが、中学生によるナイフの殺傷事件が続いたとき、その原因の一
つとして、マスコミでこの過剰行動性が取りあげられたことがある(98年)。
日本でも岩手大学の大沢博名誉教授や大分大学の飯野節夫教授らが、この分野の研究者
として知られている。
●砂糖づけのH君(年中児)
私の印象に残っている男児にH君(年中児)という子どもがいた。最初、Hさん(母親)
は私にこう相談してきた。「(息子の)部屋の中がクモの巣のようです。どうしたらいいで
しょうか」と。話を聞くと、息子のH君の部屋がごちゃごちゃというより、足の踏み場も
ないほど散乱していて、その様子がふつうではないというのだ。が、それだけならまだし
も、それを母親が注意すると、H君は突発的に暴れたり、泣き叫んだりするという。始終、
こきざみに動き回るという多動性も気になると母親は言った。私の教室でも突発的に、耳
をつんざくような金切り声をあげ、興奮状態になることも珍しくなかった。そして一度そ
ういう状態になると、手がつけられなくなった。私はその異常な興奮性から、H君は過剰
行動児と判断した。
ただ申し添えるなら、教育の現場では、それが学校であろうが塾であろうが、子どもを
診断したり、診断名をくだすことはありえない。第一に診断基準が確立していないし、治
療や治療方法を用意しないまま診断したり、診断名をくだしたりすることは許されない。
仮にその子どもが過剰行動児をわかったところで、それは教える側の内心の問題であり、
親から質問されてもそれを口にすることは許されない。診断については、診断基準や治療
方法、あるいは指導施設が確立しているケース(たとえば自閉症児やかん黙児)では、専
門のドクターを紹介することはあっても、その段階で止める。この過剰行動児についても
そうで、内心では過剰行動児を疑っても、親に向かって、「あなたの子どもは過剰行動児で
す」と告げることは、実際にはありえない。教師としてすべきことは、知っていても知ら
ぬフリをしながら、その次の段階の「指導」を開始することである。
●原因は食生活?
ヒュー・パワーズは、「脳内の血糖値の変動がはげしいと、神経機能が乱れ、情緒不安に
なり、ホルモン機能にも影響し、ひいては子どもの健康、学習、行動に障害があらわれる」
という。メカニズムは、こうだ。ゆっくりと血糖値があがる場合には、それに応じてイン
スリンが徐々に分泌される。しかし一時的に多量の砂糖(特に精製された白砂糖)をとる
と、多量の、つまり必要とされる量以上の量のインスリンが分泌され、結果として、子ど
もを低血糖児の状態にしてしまうという(大沢)。
そして(1)イライラする。機嫌がいい
かと思うと、突然怒りだす、
(2)無気力、
(3)疲れやすい、
(4)(体が)震える、
(5)頭痛など低血糖児特有の症状が出てくるという(朝日新聞98年2・12)。
これらの症状は、たとえば小児糖尿病で砂糖断ちをしている子どもにも共通してみられる
症状でもある。私も一度、ある子ども(小児糖尿病患者)を病院に見舞ったとき、看護婦
からそういう報告を受けたことがある。
こうした突発的な行動については、次のように説明されている。つまり脳からは常に相
反する二つの命令が出ている。行動命令と抑制命令である。たとえば手でものをつかむと
き、「つかめ」という行動命令と、「つかむな」という抑制命令が同時に出る。この二つの
命令がバランスよく調和して、人間はスムーズな動きをすることができる。しかし低血糖
になると、このうちの抑制命令のほうが阻害され、動きがカミソリでスパスパとものを切
るような動きになる。先のH君の場合は、こまかい作業をさせると、震えるというよりは、
手が勝手に小刻みに動いてしまい、それができなかった。また抑制命令が阻害されると、
感情のコントロールもできなくなり、一度激怒すると、際限なく怒りが増幅される。そし
て結果として、それがキレる状態になる。
●恐ろしいカルシウム不足
砂糖のとり過ぎは、子どもの心と体に深刻な影響を与えるが、それだけではない。砂糖
をとり過ぎると、カルシウム不足を引き起こす。
糖分の摂取が、体内のカルシウムを奪い、虫歯の原因になることはよく知られている。体
内のブドウ糖は炭酸ガスと水に分解され、その炭酸ガスが、血液に酸性にする。その酸性
化した血液を中和しようと、骨の中のカルシウムが、溶け出るためと考えるとわかりやす
い。体内のカルシウムの98%は、骨に蓄積されている。そのカルシウムが不足すると、「(1)
脳の発育が不良になったり、(2)脳神経細胞の興奮性を亢進したり、(3)精神疲労をし
やすくまた回復が遅くなるなどの症状が現われる」(片瀬淡氏「カルシウムの医学」)とい
う。わかりやすく言えば、カルシウムが不足すると、知恵の発達が遅れ、興奮しやすく、
また精神疲労を起こしやすいというのだ。甘い食品を大量に摂取していると、このカルシ
ウム不足を引き起こす。
●生化学者ミラー博士らの実験
精製されてない白砂糖を、日常的に多量に摂取すると、インスリンの分泌が、脳間伝達
物質であるセロトニンの分泌をうながし、それが子どもの異常行動を引き起こすという。
アメリカの生化学者のミラーは、次のように説召している。
「脳内のセロトニンという(脳間伝達)ニューロンから脳細胞に情報を伝達するという、
神経中枢に重要な役割をはたしているが、セロトニンが多すぎると、逆に毒性をもつ」(「マ
ザーリング」81年7号)と。日本でも、自閉症や子どもの暴力、無気力などさまざまな
子どもによる問題行動が、食物と関係しているという研究がなされている。ちなみに、食
品に含まれている白砂糖の量は、次のようになっている。
製品名 一個分の量 糖分の量
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヨーグルト 【森永乳業】 90ml 9・6g
伊達巻き 【紀文】 39g 11・8g
ミートボール 【石井食品】 1パック120g 9・0g
いちごジャム 【雪印食品】 大さじ30g 19・7g
オレンジエード【キリンビール】 250ml 9・2g
コカコーラ 250ml 24・1g
ショートケーキ 【市販】 一個100g 28・6g
アイス 【雪印乳業】 一個170ml 7・2g
オレンジムース 【カルピス】 38g 8・7g
プリン 【協同乳業】 一個100g 14・2g
グリコキャラメル【江崎グリコ】 4粒20g 8・1g
どら焼き 【市販】 一個70g 25g
クリームソーダ 【外食】 一杯 26g
ホットケーキ 【外食】 一個 27g
フルーツヨーグルト【協同乳業】 100g 10・9g
みかんの缶詰 【雪印食品】 118g 15・3g
お好み焼き 【永谷園食品】 一箱240g 15・0g
セルシーチョコ 【江崎グリコ】 3粒14g 5・5g
練りようかん 【市販】 一切れ56g 30・8g
チョコパフェ 【市販】 一杯 24・0g
●砂糖は白い麻薬
H君の母親はこう言った。「祖母(父親の実母)の趣味が、ジャムづくりで、毎週ビンに
入ったジャムを届けてくれます。うちでは、それを食べなければもったいないということ
で、パンや紅茶など、あらゆるものにつけて食べています」と。私はH君の食生活が、か
なりゆがんだものと知り、とりあえず「砂糖断ち」をするよう進言した。が、異変はその
直後から起きた。幼稚園から帰ったH君が、冷蔵庫を足げりにしながら、「ビスケットがほ
しい、ビスケットがほしい」と泣き叫んだというのだ。母親は「麻薬患者の禁断症状のよ
うで、恐ろしかった」と話してくれた。が、それから数日後。今度はH君が一転、無気力
状態になってしまったという。私がH君に会ったのは、ちょうど一週間後のことだったが、
H君はまるで別人のようになっていた。ボーッとして、反応がまるでなかった。母親はそ
ういうH君を横目で見ながら、「もう一度、ジャムを食べさせましょうか」と言ったが、私
はそれに反対した。
●カルシウムは紳士をつくる
戦前までは、カルシウムは、精神安定剤として使われていた。こういう事実もあって、
イギリスでは、「カルシウムは紳士をつくる」と言われている。子どもの落ち着きなさをど
こかで感じたら、砂糖断ちをする一方、カルシウムやマグネシウムなど、ミネラル分の多
い食生活にこころがける。私の経験では、幼児の場合、それだけで、しかも一週間という
短期間で、ほとんどの子どもが見違えるほど落ち着くのがわかっている。川島四郎氏(桜
美林大学元教授)も、「ヒステリーやノイローゼ患者の場合、カルシウムを投与するだけで
なおる」(「マザーリング」81年7号)と述べている。効果がなくても、ダメもと。そう
でなくても、缶ジュース一本を子どもに買い与えて、「うちの子は小食で困ります」は、な
い。体重15キロ前後の子どもに、缶ジュースを一本与えるということは、体重60キロ
の人が、4本飲む量に等しい。おとなでも缶ジュースを4本は飲めないし、飲めば飲んだ
で、腹の中がガボガボになってしまう。
なお問題となるのは、精製された白砂糖をいう。どうしても甘味料ということであれば、
精製されていない黒砂糖をすすめる。黒砂糖には、天然のミネラル分がほどよく配合され
ていて、ここでいう弊害はない。
●多動児(ADHD児)との違い
この過剰行動性のある子どもと症状が似ている子どもに。多動児と呼ばれる子どもがい
る。前もって注意しなければならないのは、多動児(集中力欠如型多動性児、ADHD児)
の診断基準は、2001年の春、厚生労働省の研究班が国立精神神経センター上林靖子氏
ら委託して、そのひな型が作成されたばかりで、いまだこの日本では、多動児の診断基準
はないというのが正しい。つまり正確には、この日本には多動児という子どもは存在しな
いということになる。一般に多動児というときは、落ち着きなく動き回るという多動性の
ある子どもをいうことになる。そういう意味では、活発型の自閉症児なども多動児という
ことになるが、ここでは区別して考える。
ちなみに厚生労働省がまとめた診断基準(親と教師向けの「子どもの行動チェックリス
ト」)は、次のようになっている。
(チェック項目)
1行動が幼い
2注意が続かない
3落ち着きがない
4混乱する
5考えにふける
6衝動的
7神経質
8体がひきつる
9成績が悪い
10不器用
11一点をみつめる
たいへんまたはよくあてはまる……2点、
ややまたは時々あてはまる……1点、
当てはまらない……0点として、
男子で4~15歳児のばあい、
12点以上は障害があることを意味する「臨床域」、
9~11点が「境界域」、
8点以下なら「正常」
この診断基準で一番気になるところは、「抑え」について触れられていない点である。多動
児が多動児なのは、抑え、つまり指導による制止がきかない点である。教師による抑えが
きけば、多動児は多動児でないということになる。一方、過剰行動児は行動が突発的に過
剰になるというだけで、抑えがきく。その抑えがきくという点で、多動児と区別される。
また活発型の自閉症児について言えば、多動性はあくまでも随伴的な症状であって、主症
状ではないという点で、この多動児とは区別される。またチェック項目の中の(1)行動
が幼い(退行性)は、過保護児、溺愛児にも共通して見られる症状であり、(7)神経質は、
敏感児、過敏児にも共通して見られる症状である。さらに(9)成績が悪い、および(1
0)不器用については、多動児の症状というよりは、それから派生する随伴症状であって、
多動児の症状とするには、常識的に考えてもおかしい。
ついでに私は私の経験から、次のような診断基準をつくってみた。
(チェック項目)
1抑えがきかない
2言動に秩序感がない
3他人に無遠慮、無頓着
4雑然とした騒々しさがある
5注意力が散漫
6行動が突発的で衝動的
7視線が定まらない
8情報の吸収性がない
9鋭いひらめきと愚鈍性の同居
10論理的な思考ができない
11思考力が弱い
このADHD児については、脳の機能障害説が有力で、そのために指導にも限界がある
……という前提で、それぞれの市町村レベルの教育委員会が対処している。たとえば静岡
県のK市では、指導補助員を配置して、ADHD児の指導に当っている。ただしこの場合
でも、あくまでも「現場教師を補助する」(K市)という名目で配置されている。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 砂糖は白い麻薬 砂糖断ちによる禁断症状 キレる子ども)
Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司
2010年12月5日日曜日
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