最前線の子育て論byはやし浩司(090819)
●時代遅れ(ネット時代)
++++++++++++++++
総務省の調査でも、インターネットの人口普及率は、75%を超えた。
75%と言えば、「ほぼ全世帯」と考えてよい。
(75%の人なのか、75%の世帯なのかによっても、中身はちがってくるが……。
それに子どもや老人が、この数字の中に含まれているか、いないかによっても、
中身はちがってくるが……。)
ともかくも、今や、ネット時代。
そんな時代にあって、今朝(19日)、ヤフー・ニュースに、こんな記事が載っていた。
何でも「あれもダメ」「これもダメ」式の公職選挙報が、時代に流れに即していないという。
たとえば、マニフェストの配布場所は決められている。
インターネットで選挙を呼び掛ける行為は禁止されている、などなど。
一部を紹介する。
『……ネットの人口普及率は総務省調査で75%を突破したものの、本来ネットは選挙運
動には使えない。しかし、各党は事実上のマニフェストをホームページ上に公開。K党広
報部長は「事前運動と指摘されないようテキスト版を載せた」とし、各党とも表向きは「選
挙公約ではなく、政権政策」。公示後は更新もできないため、「こうでもしないと政策が伝
わらない」というのが本音だ』(時事通信・8月19日)。
●私の経験から
本(=書籍)とインターネット。
私はこの9年近く、本を、まったく書いていない。
「本」の限界を強く感ずるようになった。
だいたい私の書いた本は、売れない。
この世界、知名度が何にもまして、優先する。
知名度といっても、(テレビへの露出度)を意味する。
頭をさげながら、本を出してもらう。
頭をさげながら、本を売ってもらう。
しかし本は売れない。
今度は、売れなかったことで、頭をさげる。
毎回、この繰り返し。
本を出してもらうまでが、これまたたいへん。
何度も東京まで足を運ばねばならない。
加えて無駄な接待。
頭ペコペコ、またペコペコ……。
●インターネットの可能性
そこで私は、(本)から(ネット)に、発表媒体を替えた。
とたん、目の前の世界が、変わった。
広がった。
ネットのすばらしいところは、(地域性)がないということ。
(地方性)と言うべきか。
(東京)という(中央)を飛び越えて、一気に(世界)に向かって、原稿を発表できる。
この狭い日本の中だけで見ていると、(東京)と(浜松)の落差は大きい。
しかし(世界)から見ると、(北海道)も、(沖縄)も、同じ。
(東京)と(浜松)のちがいなど、(点)に過ぎない。
ネットを通して、少なくとも私は、(地方コンプレックス)を、完全に吹き飛ばすことが
できた。
それ以後のネットの発達には、驚くべきものがある。
たとえば昨年の2月ごろ、アクセス数を合計してみた。
すべてのページにアクセスカウンターを設置しているわけではないが、それでも
合計してみると、月間10万件を突破していた。
(1人で、10回アクセスしても、10件とカウントされるので、10万件イコール、
10万人という意味ではない。)
それがこの5月には、何と、30万件を突破した。
1年とちょっとの間に、3倍以上になったことになる。
ネットが、確実に世論のみならず、逆に、印刷媒体を凌駕(りょうが)しつつある。
つい先日も、ある知人から、こんなニュースがもたらされた。
「(林さんの原稿が、以下の雑誌で紹介されます。)……広告媒体は10/1発売 COMO、10/2
発売 オレンジページ 、10/7発売ESSE、10/7発売 LEE、などを想定しているとのこ
とです。
全国区の有名雑誌での掲載は初めてですので、本当に嬉しく思っております」と。
●時代錯誤
こういう(流れ)の中、いまだに(印刷物)にこだわる人も多い。
それはそれでしかたないとしても、(法律)そのものが、(印刷物時代)を、ベースに
して作られているというのは、おかしい。
これを時代錯誤と言わずして、何と言う?
時代遅れと言ってもよい。
その一例が、先にあげた公職選挙法である。
「あれもダメ」「これもダメ」という規制、規制の網をくぐりぬけて、ネット人口は、
好き勝手なことをしている。……好き勝手なことができる。
たとえば今、こうして書いている文章は、10分後には、ネットに乗る。
(「載る」ではなく、「乗る」。)
Goo-Blogのばあい、24時間後には、約2000人の人の目にとまる。
反応も速い。
(「早い」ではなく、「速い」。)
私の書いた文章について、コメントがズラリと並ぶ。
「はてなBLOG」だけでも、毎日、40~60件の書き込みがある。
多いときは、200件を超える。
●誤解
これに対して、ネットに対する誤解と偏見も、根強い。
よく聞かれるのは、「ネットの情報は、信頼性がない」「ネットの情報は、軽い」など。
つまり情報源としては、それなりの価値はあるが、本のそれには、とてもかなわない、と。
ある読者は、ていねいにこう書いて教えてくれた。
「本は、出版されるまで、編集部や販売部の担当者の目をくぐり抜けなければなりません。
その間に文章は洗練され、内容も整えられます。
しかしネットに流される文章には、そうしたプロセスがないのです」と。
つまり「いいかげん!」と。
ならば聞きたい。
私がここに書いている文章と、書店で並んでいる本に載っている文章を、くらべて
読んでみてほしい。
「本に載っている文章だからすばらしいとか、ネットに乗っている文章だから、意味が
ない」というのは、偏見もよいところ。
私のばあい、本を書いているときも、こうしてネットに文章を書いているときも、
真剣度は同じ。
手は抜かない。
量を多く書いているから、その分、校正、推敲に書ける時間が少なくなるのは、しかたの
ないこと。
誤字、脱字は、いくら注意していても、避けられない。
(本のばあいは、出版社が、校正屋と呼ばれる、プロに文章を校正させている。)
しかしそれを除けば、「ネットに乗っている文章だから……」という批判は、こと私の
書いている文章について言えば、当てはまらない。
●今は過渡期
現在は、(印刷物)から(非印刷物)への過渡期と考えてよい。
ネットにも、いろいろな問題点がある。
未熟な点もある。
改善すべき点も多い。
それは認める。
しかしそれらの問題点は、日進月歩の時代の中にあって、日々に解決されつつある。
が、それ以上に、ネットのもつすばらしさが、ますます見なおされてきている。
動画や音声が、そのまま送信できるようになった。
それがいとも簡単にできるようになった。
やがて「ネットに乗っている文章だから……」と陰口をたたく人もいなくなるだろう。
念のため、このエッセー(「時代遅れ」)については、一度、きちんと推敲、校正をして
からネットに乗せてみたい
「いいかげん」という陰口を叩かせないぞ!
さあ、どうだ!
Hiroshi Hayashi++++++++AUG.09+++++++++はやし浩司
●「偉そうなこと言うな!」
+++++++++++++++++++
今日、ある人(女性・60歳くらい)から、
こう言われた。
「偉そうなこと言うな!」と。
いきさつがある。
その場の雰囲気もある。
が、それについては、ここには書けない。
ともかくも、その女性は、私に、そう言った。
この言葉は、強烈に私の心に打撃を与えた。
つまりその一言で、私はその女性への思いが、
消えた。
完全に消えた。
今まで積み重ねてきた関係が、土台から
崩れ去った。
その女性が、まさか、そう言うとは、
思ってもみなかった。
ある程度の信頼関係はできあがっていると
思っていた。
しかし内心では、強く私に反発していたらしい。
だからこそ、とっさの拍子に、そういう言葉が出てきた。
心理学の世界でも、ときとしてこうした現象が起こる
ことが、証明されている。
いわゆる「思わず本音が……」という、あれである。
「言ってはいけない」と思っていると、かえって
そのことが口から出てきてしまう。
60歳ともなるとなおさらで、自分をコントロールする
気力そのものが、弱くなる。
だからよけいにそういう現象が起きやすくなる。
「なるほど」と思ったとたん、残念だが、その女性への
思いが、すべて吹き飛んでしまった。
恐らくその女性は、私という人間を外から見ながら、
いつも、「何を偉そうに!」と思っていたにちがいない。
私自身は、偉そうにしていたつもりはないのだが……。
しかしよい勉強になった。
こうしてものごとを評論すること自体、(偉そうなこと)。
地位も肩書きもない私が、教育を論じ、社会を論じ、世界を
論ずる……。
なるほど私がしていることは、(偉そうなこと)そのもの。
その女性は、それをわかりやすい言葉を使って、指摘した。
これからは気をつけよう。
人というのは、わからない。
本当にわからない。
外の様子からだけでは、ぜったいにわからない。
その気はなかったのだが、私も知らず知らずのうちに、
偉そうにしてみせていた。
これからは、もう少し謙虚になろう。
ただし一言。
『口は禍(わざわい)の門』という。
『舌は禍の根』※ともいう。
一度出た言葉は、簡単には消えない。
この先のことはわからないが、その女性との関係が
修復されることは、ないだろう。
人生は、それ以上に短い。
修復するための時間があったら、ほかの人との親交を深めることに
使いたい。
(注※)
『口は是れ虎に似て、人われの身を害す。
舌は是れ剣に似て、人われの命を絶つ』(古事)ともある。
舌の一撃は槍の一撃より悪いことを言ったもの。
Hiroshi Hayashi++++++++AUG.09+++++++++はやし浩司
2009年8月19日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。