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子育て最前線の育児論byはやし浩司 09年 11月 9日
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 10月 27日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【BW教室より】
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「ゲームをしよう」と、子どもたちは言う。
「ダメだよ」と私は、答える。
あとは、押し問答。
「どうしてダメ?」
「お父さんに叱られるよ」
「どうして?」「どうして?」と。
++++++++++++++++
現在の教育内容は、子どもたちの知的好奇心を満足させるようには、できていない。ま
たそういう方向性を、もっていない。
教科書にしても、「ここまで勉強しなさい」「しかしここまでやればじゅうぶん」とい
う
内容になっている。だれが決めたのかはしらないが、そうなっている。
50~60%の子どもには、それでもよいのかもしれないが、しかし知的な意味で、好
奇心がおう盛な子どもには、不十分である。昨日も、小5クラスの子どもたちと、こんな
会話をした。
A子「こんど、囲碁をもってきてもいい?」「先生と、勝負する!」
私 「ダメだよ。ぜったいにダメ」
A子「どうしてエ~?」
私 「あのね、そんなことをしていたら、お父さんに叱られるよ」
A子「だってエ~、お母さんが、一度、林先生と勝負したらって、言っているよ」
B子「だったら、私も、将棋をもってくる」
私 「ぜったいに、ダメ!」
B子「いいじゃん。私、強いわよ」
私 「あのなア、そんなことをしていたら、先生は、クビになってしまうよ」
B子「ううん、そんなこと、ぜったいに、ない。だってエ、この前、パズルを解いて、先
生と遊んだとママに言ったら、よかったねと言ってたヨ」
そう、あなたは、子どもたちがもつ、あの燃えさかるような好奇心に触れたことがある
だろうか。それは、まさに火傷(やけど)をするほど、熱い。そんな子どもたちが、つま
らない(失礼!)教科書を前に置いて勉強(?)をしている。
それはたとえて言うなら、自由に飛び回っている小鳥を、小さなカゴの中に閉じこめる
ようなもの。だからときおり、子どもたちは、悶々とした欲求不満を、私にぶつけてくる。
私 「静かに、勉強しろ」
C君「もう、じゅうぶん、している」
私 「クラスで1番になれ」
C君「とっくの昔に、1番だよ。でも、1番なんて、つまらない。先生に当ててもらえな
い」
私 「どうして?」
C君「どうせ、できるからって、先生に、無視される」
A子、B子、「私も、そう。うちの先生も、私には、当ててくれない」「本当にそう。い
やになっちゃう」と。
幸せな子どもたちである。英語でいう、「Gifted Children」と呼ばれ
る子どもたちである。9人のクラスだが、ほぼ全員が、現在、中学校で使う教科書を使っ
て、勉強をしている。
が、こう書くと信じてもらえないかもしれないが、私は、ほとんど何も教えていない。
「わからないところがあったら、もってきな」とだけは言うようにしている。が、それに
ついても、「パパに教えてもらったからいい」とか、「ママに聞くからいい」とか言う。
さらには、「先生だけには、教えてもらいたくない」とか、とんでもないことも言う。
へたに私が何かを教えようとすると、怒りだしてしまう。泣き出してしまう子どももい
る。私に教えられるのが、よほど、くやしいらしい。「林を、やっつけろ」というのが、
彼らの合言葉になっている。
私が教えなくても、子どもたちは子どもたちどうしで、刺激しあいながら、勝手に伸び
ていく。そういう意味では不思議なクラスだ。ワイワイと騒いでいるから、何もしないか
というと、そういうことはない。ちゃんと、やるべきことはしっかりとやって帰る。
で、そういう子どもを伸ばすには、どうしたらよいのか。私は、好き勝手なことを言い
あっている子どもたちの姿を、横目で見ながら、それを考える。
ひとつの方法としては、この10月だけでも、教科書を離れて、「数学」を教えるとい
うのがある。大きな書店へ行くと、数学の専門書がたくさん並んでいる。それを使って教
える。
さっそくだが、今日の午後は、その本を仕入れるために、街中にある書店へ足を運んで
みるつもり。私ができることは、せいぜい、その程度のことでしかない。
来週、子どもたちが喜ぶ顔が、楽しみだ。
待っていろよ、子どもたち。君たちの脳みそを、グチャグチャに、引っかきまわしてや
るからな!
Hiroshi Hayashi+++++++++Sep 06+++++++++++はやし浩司
●子どもの世界
++++++++++++++++
子どもの世界には、ウソがない。
自分を隠さないから、それがそのまま、
人間の本性ということになる。
その本性に触れるたびに、
「ああ、これが人間だ」と思う。
++++++++++++++++
昨日も幼児たちと、こんな会話をした。おじいちゃん、おばあちゃんについてだ。ある
子ども(年長児)が、こう言った。「ぼくには、おじいちゃんとおばあちゃんが、3人、
いる」と。
すると別の子が、「私は、4人」「ぼくは、2人」と言い出した。が、A君は、「ぼく
には、いない」と。
私「いないの?」
A「みんな、死んじゃった」
私「みんな?」
A「うん、死んじゃった」
私「それは、さみしいね」
A「ううん、ゼンゼン」
私「おじいちゃんが死んだとき、泣かなかったのか?」
A「泣かないよオ~」
私「おばちゃんが死んだときは、どうだった?」
A「泣かないよオ~」と。
この時期の子どもは、「老人は死ぬもの」と考えている。「死んで、当たり前」という
考え方をする。「死」が「喪失感」につながるのは、子どもが、小学3、4年生以上にな
ってからと考えてよい。幼児教育をして、37年目になるが、いまだかって、幼児が、お
じいちゃんやおばあちゃんが死んで、泣いたという話は、聞いたことがない。
A君の話を聞きながら、「そういうものだろうな」と、自分を納得させる。つまりそれ
を基盤に、子どもの心を考える。ついで、そこからはじまる、人間の心を考える。
つまりここにも書いたように、死について、喪失感がともなうようになるのは、子ども
が、小学3、4年生以上になってからである。そのころを過ぎると、「失う」ことへの恐
怖感が、悲しみに転化するようになる。
しかしこれにも個人差がある。それまでの人間関係の濃密さの問題もある。私のばあい
は、20歳前後で祖母を、25歳前後で祖父をなくしている。生まれたときから同居して
きた祖父母である。
その祖父のときは、涙をこぼしたような記憶はあるが、祖母については、ない。それま
で10年近くも寝たきりだったから、「ああ、死んだか」というような感じだった。
母方の祖父は、私が3、4歳のときになくなっている。祖母は、高校生くらいのときに
なくなっている。祖母がなくなったとき、私は泣いたが、その祖母がなくなったというこ
とで泣いたのではない。
伯父が、葬儀の席で、「おふくろ、ごくろうさんだった」「ごくろうさんだった」と泣
いているのを見て、泣いた。
話をもどすが、人間の心に宗教性が芽生えるのも、やはりそのころと考えてよい。つま
り小学3、4年生のころである。そのころ、不可思議なものへの関心が、「霊」という存
につながっていく。うらないや、まじないに興味をもち出すのも、やはりこのころである。
ところで話は大きく飛躍するが、その子どもが現実的であるか、現実的でないかは、そ
の子どものもつ合理性によるものと考えてよい。さらに合理性は何によって決まるかとい
えば、思考力による。思考するという習慣によって決まる。
わかりやすい例では、たとえば夢うつつの状態がある。あなたがぼんやりと、半眠の状
態で、うとうととしているときを、頭の中で思い浮かべてみればよい。その夢うつつとい
う状態になると、思考力が低下する。そしてそういうときというのは、非現実的なものを、
現実的なものとして、受けいれてしまう。よい例が、『不思議の国のアリス』である。夢
の中の世界を、アリスという少女が冒険するという、あの話である。
言いかえると、この時期までの思考力というか、思考する習慣が、子どもの合理性に大
きく作用するということ。知識や経験ではない。「思考するという習慣」である。それが
子どもをして、合理的に考える子どもにする。
そんなわけで、この時期、子どもが、神や仏を否定しても、驚かない。またそれを悪い
ことと決めてかかってはいけない。むしろ、まだ判断力もない子どもに、神の存在や、仏
の心を押しつけるほうこそ、問題である。できれば少なくともこの時期までは、そういう
押しつけはしないほうがよい。
「この時期」というのは、小学3、4年生ごろをいう。この時期というのは、ちょうど
自己意識が完成し始める時期と重なる。人間の記憶も、この時期を境に、急に鮮明になっ
てくる。子どもが自分で自分をコントロールすることができるようになるのも、やはりこ
の時期である。
まあ、私も、その祖父になった。別に悲しんでほしいとは思わないが、私が死んだとこ
ろで、孫たちには、何ともないだろう。息子たちにしても、何ともないだろう。ひょっと
したらワイフにしても、私が死んだら、その解放感に酔いしれるかもしれない。
考えてみればさみしいことだが、死ねばそのときは、そのとき。あとは何もわからない。
わからないまま、チリとなり、灰となる。
「ううん、ゼンゼン」と言った子どもの言葉を思い出しながら、改めて、「そういうもの
だろうな」と、自分を納得させる。
Hiroshi Hayashi+++++++++Sep 06+++++++++++はやし浩司
●教師の淫行
++++++++++++++++
またまた1人の教師が、淫行何とかで、
逮捕された(浜松市)。
朝食のとき、ワイフと、
それが話題になった。
++++++++++++++++
朝食のとき、ワイフがこう言った。「今度は小学校の先生が、女子中学生とホテルへ行
っていたんだってエ」と。
見ると、その記事が、デカデカと新聞に載っていた。
私「これだけつづくと、もう、うんざりだね」
ワ「ホント。どうして、そんなことするのかしら?」
私「はあ、ぼくにもよくわからない」と。
2年ほど前だが、こんなことがあった。女子中学生、4、5人を連れて映画を見にいっ
たときのこと。帰りに、記念にと、みんなでプリクラ写真を撮った。
もちろん親たちの承諾を得てから、そうした。で、その写真を、Rさんという女の子(中
2)が、学校で自分の友だちに見せたらしい。そしたら、その友だちが、私の顔を見て、
こう言ったという。
「結構、かわいいじゃん」と。
で、私が、「それ、どういう意味だ?」と聞くと、「つきあってもいいという意味だよ」
と教えてくれた。
この話はここで終わったというか、つづいてRさんが、こんな話もしてくれた。何でも、
廊下に、ウンチがポタリと落ちていたというのだ。Rさんは、「男子のウンチだ」と言い
張ったが、私は、「女子のウンチだ」と言った。
「どうして?」と聞いたので、「だって、男は廊下では、ウンチはできない。ズボンを
はいているから」と話してやった。
女子中学生という年齢は、そういう年齢である。50歳をすぎた男を、「かわいい」と
言ってみる半面、廊下で、ウンチを落とす。今度の教師も、その女子中学生とつきあって
いたという。
私「先生なら、子どもというものがどういうものか、よくわかっているはずなのにね」
ワ「そうよねエ~」と。
私の印象では、こうした事件は、まさに氷山の一角。今の今も、学校の先生も含めて、
無数の男たちが、女子中学生や女子高校生と、ベッドの上や暗い部屋の一室で抱きあって
いるはず。それを止めるのは、もう、この日本では、不可能と言ってもよい。
車もある。携帯電話もある。それにホテルもある。ないのは、倫理観、道徳観、宗教観、
それに思考力。
夕方の街を歩いていると、そうした光景をあちこちで見かける。あやしげな雰囲気の男
と女。コンビニが、待ちあい場所になることが多い。そういう光景に、割って入ることが
できるというのか。
私も、そういう光景を見ることは多い。しかしいつも、見て見ぬフリ。どうしようもな
い。
だから私がいつも言っているように、こうした売春を止めるには、厳罰主義しかない、
ということになる。アメリカではもちろん、オーストラリアでも、そうしている。
さらにオーストラリアでは、そういう行為を見聞きしたものは、警察への通報義務まで
ある(南オーストラリア州)。それを怠ると、その見聞きした人まで、逮捕される。
若い女性が近づいてきただけで、真っ青になる。そういう雰囲気さえできれば、この種
の事件は、少しは減る。
人間にかぎらず、おしなべて動物がもつ性欲の力には、ものすごいものがある。ふつう
の理性や知性で、コントロールできるようなものではない。こうした事件を引き起こす学
校の先生たちは、はからずも、その「力」を、身をもって証明していることになる。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●打倒、韓国!
++++++++++++++++++
サッカーだけが、国際試合ではない。
現在、経済の世界では、日本と韓国は、
まさに熾烈(しれつ)な戦いを繰り
ひろげている。
勝つか、負けるか。
しかしこの試合は、サッカーとは、
わけがちがう。日本の浮沈のみならず、
日本の将来がかかっている。
負けるな、日本!
打倒、韓国!
++++++++++++++++++
ここにきて、日本側の猛烈な反撃が始まった。それはまさに、「猛烈な反撃」。サッカ
ーにたとえるなら、11人対11人の試合の中に、日本側が、20人以上もの選手を投入
したような反撃である。
反則? とんでもない。この世界には、反則というルールなど、ない。
敵は、韓国のサムソン社(IT関連企業)、それに現代社(自動車製造会社)。ほかに
も、造船、鉄鋼など、いくつかの国策会社があるが、それは中国に任せればよい。
まずアメリカ市場における、いくつかの事実を、並べてみよう。
日本製のプラズマテレビ(42インチ、パナソニック製)……1999ドル
韓国製のプラズマテレビ(42インチ、サムソン製) ……2199ドル
さらにこの値段から、パナソニックは、その場で200ドルの値引きをしている。だか
ら実勢価格は、何と、1799ドル! さらに日本のシャープは、同型で、韓国の液晶テ
レビより、約40%も安い値段で、販売している。40%だぞ!
ハハハ。
どうだ、韓国! 思い知ったか、日本の実力!
自動車産業の世界でも、同じようなことが起きている。
日本製の小型車(トヨタ、ビッツ)は、同型の韓国製の自動車の小型車(現代、ベルナ)
よりも、875ドル(約10万円)も、安く販売されている。10万円だぞ!
その結果、トヨタのカローラは、昨年同期にくらべて、14%増。ホンダのシビックは、
11%も、今年に入ってから、売り上げを伸ばしている。トヨタのイストは、20%も、
伸ばしている。
半面、韓国の自動車は、小型車のベルナなどは、13%減。準中型車のアバンテ(輸出
名エラントラ)とプライド(輸出名リオ)は、販売量も10%以上も低下している。
わかるか? 10~20%も売り上げを伸ばしている日本。その一方で、韓国は、10
~13%も、売り上げを減らしている。
ハハハ。
が、ここにきて、さらに打倒、韓国の動きが加速してきた。台湾、インドへの肩入れで
ある。つまり韓国から日本外資を引きあげる一方で、その額を、台湾やインドに投資し始
めている。あの小泉首相は、つい先日、こう言い切った。「(反日も結構だが)、後悔す
るのは、韓国のほうだ」と。
で、なぜ、今、打倒、韓国なのかは、今さら言うまでもない。少し経済力をもったこと
をいいことに、そして、日本がおとなしくしていることをいいことに、韓国は、まさにし
たい放題。言いたい放題。
今日(9月26日)も、こんなニュースが伝わってきている。
何でも、K国の再建計画を韓国政府が立てたというのだ。それによれば、K国の核開発
問題にからんで、韓国は、3段階に分けて、K国の再建を支援するという(注※)。
現段階につづいて、6か国協議に応じた段階、さらに核開発を放棄した段階、と。電気、
道路、鉄道の整備など、まさにいたれりつくせりの援助だが、そのつど莫大な再建費用が
かかる。が、その費用については、「日本から出させる」と。
バカめ!
どうして韓国の考える再建計画に応じて、日本が、お金を出さねばならないのか。自分
を何様だと思っているのか。日本とK国の問題は、あくまでも日本とK国の間の問題。日
本は韓国の指導に従う必要はまったくないし、その前に、どうして韓国の指導に従わねば
ならないのか。
とにかく、私には、韓国政府、とくにN大統領の考えていることが、まったく理解でき
ない。
忘れてならないのは、日本は韓国なしでも生きていかれるが、韓国は、日本なしでは生
きてはいかれないということ。が、その韓国のN大統領は、こう言っている。「日韓首脳
会談の開催については、日本側がどのように出るかにかかっている」(同26日)と。
さらに韓国外交通商省の次官でさえ、27日の定例会見で、日韓首脳会談の展望につい
て、「日本が日韓関係の諸般の葛藤解消に向け、真摯な姿勢を見せれば、いつでも可能だ」
と述べている。
つまり「日韓会談をしたかったら、してやる」「それには、日本の態度次第」と。まだ
安倍総理大臣のほうからは、一言も、日韓首脳会談をしたいとは言っていない。にもかか
わらず、そういうことを口にする。
現状を見るかぎり、立場は逆ではないのか。
注※……権議員によると、統一部は今年3月に青瓦台(大統領府)に対し、この計画案を
提出したという。北朝鮮の6カ国協議復帰とその後の核廃棄を想定した経済協力ロードマ
ップの形で、現行の経済協力を1段階、核開発モラトリアムの進行と6か国協議への復帰
を2段階、核プログラムの完全放棄を3段階に設定している。2段階の経済協力計画には
「3大基本事業」が含まれており、電力、鉄道・道路、通信システムの支援が主な骨子とな
る。電力支援は200万キロワットの供給とそれ以前の重油提供(3年間)、それとは別
途に開城工業団地2段階推進時に発電所を建設するか、事業者が費用を負担する産業的送
電方式転換などを含む。鉄道・道路では京元線と国道3号線の連結、通信では北朝鮮内の
電話局建設など。このほか、金剛山完工地域を北朝鮮の固城地域まで拡大することも計画
しているという。3段階には、朝鮮半島銃弾鉄道(TKR)とシベリア横断鉄道(TSB)
運営が含まれる。
予算については、2段階の3大基本事業の推進に最小39兆ウォン、適性費用としては
74兆ウォンが推算されているとしている。財源として、政府出捐金として毎年1兆ウォ
ンを追加、特別信託基金、銀行企業連合の構成、北東アジア銀行・ODA(政府開発援助)
支援の要請、日朝国交正常化の際の補償金活用、経済協力企業基金設置、目的税導入、な
どの案が検討されていると説明した。(ヤフーニュースより)
【補足】
++++++++++++++++++
少し前に書いた原稿をいくつか、
ここに載せておきます。
++++++++++++++++++
●もっとも立派だと思う国……日本
++++++++++++++++
韓国の反日ムードを嫌い、
このところ日本企業は、韓国から去り、
その目を、台湾に向け始めている。
++++++++++++++++
今年1~4月期の日本からの台湾投資は、2億1100万ドル(約238億円)となり、
前年同期比で、112%も増加した。
とくに、薄膜トランジスタ液晶表示装置、半導体、自動車、電子および部品、機械、ゲ
ームプログラムという、5つの中心産業での投資が著しい。そしてこれらの産業は、すべ
て韓国の国内産業と競合するものばかり。
具体的には、NECは、台湾に台湾光電という会社を設立。台湾企業に、日本の主要I
T企業の生産(OEM)基地としての役割をもたせようとしている。
また、ソニーとNECは、2004年から、毎年50億~60億ドル程度のIT製品を
台湾から購入しており、台湾に,インターネット情報家電、および、半導体研究開発セン
ターを設立している。
わかりやすく言えば、日本は、現在、打倒韓国の旗印のもと、静かに、かつ密かに、台
湾の基幹産業にテコ入れを始めたことになる。ターゲットは、もちろん、液晶パネル。す
でにその波及効果は、現れ始めている。
韓国のL社といえば、液晶パネル生産では、一時は一世を風靡(ふうび)した会社とし
てよく知られている。昨年のはじめまでは、どこのショッピングセンターに行っても、L
社の液晶テレビが、店頭を飾っていた。が、時代は変わった。今年は、L社だけでも、数
百億円の赤字が見こまれている。
こうした日本の動きに、嫉妬し、危機感をいだいているのが、韓国。韓国のI貿易研究
所主席研究員は、『日本と台湾が投資と提携をふやせば、台湾と主力輸出産業が重複する
韓国の輸出が、打撃を受ける可能性がある』と話している。
こういうのを、韓国では、「ブーメラン効果」と呼んでいる。日本をたたけばたたくほ
ど、その効果は、ブーメランのようになって、韓国に打撃を与えるというもの。
私たち日本人の知ったことではないが……。
なお台湾のビジネス誌「遠見」によれば、全4質問中、「移民したい国」「立派だと思
う国」「旅行したい国」の3質問で、日本がトップになったという(06年6月29日)。
調査は、台湾全土で、20歳以上、約1000人の人について、行われた。以下、その
結果。
「移民したい国」 日本……32.3ポイント
米国……29.1ポイント
カナダ…26.5ポイント
「最も立派と思う国」 日本……47.5ポイント
米国……40.3ポイント
中国……15.8ポイント
日本は、こういう国を、もっと大切にしようではないか!
我愛台湾!
Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司
●極東アジア情勢
+++++++++++++++++++
極東アジア情勢が、目下、激変中!
米韓関係の崩壊、韓国に触手をのばす中国、
急接近する日米両国、崩壊寸前のK国。
ふつう、サッカーというのは、2チームで
戦うもの。だが、現在の極東情勢は、
まるで、4チーム、5チームが
混戦試合をしているようなもの。
どうなる、極東情勢!
+++++++++++++++++++
日本のK首相が、8月15日に、Y神社を参拝すれば、「待ってました!」とばかり、
韓国のN大統領は、大騒ぎするはず。反日運動を開始するはず。今ごろは、手ぐすね引い
て、その時機を、うかがっているはず。今のN大統領には、反日しか、生き残る道はない。
こういう状況の中、アメリカは、韓国からの撤退を、正式に発表した(8月7日、アメ
リカ国防省発表)。遅くとも2009年までには、そうなる。戦時作戦統制権を韓国に移
譲するということは、即、アメリカ軍の韓国からの撤退を意味する。
どうしてアメリカ軍が、韓国軍の指揮下に入らなければならないのか。
一方、日本は、韓国に対して、本気で、経済戦争をしかけ始めている。
東芝は、8月はじめ、第4番目の半導体工場に着手した。投資規模は、6000億円。
2008年から、NANDフラッシュメモリーの量産体制に入る。
さらに08年までに、総額1兆円の大型投資を予定している。もちろん敵は、韓国のサ
ムソン。
また日本第2位の半導体メーカーの、エルピーダは、やはり今月はじめ、1兆円の投資
をして、半導体生産ラインを拡充すると発表。09年3月以前に、量産体制に入る。
そのほか、プラズマテレビの分野でも、松下、パイオニアも、相ついで工場を増設しつ
つある。
松下は、6月、主力工場である兵庫県尼崎工場の生産量を、年間340万枚にふやした。
さらに08年をめどに、同じ尼崎に、2番目の工場を建設しつつある。
パイオニアも、同じように300億円を投資し、山梨県に新工場を建設する予定でいる。
シャープも負けていない。8月末から、いよいよ第8世代の液晶生産ラインと呼ばれる、
生産ラインを使って、液晶の量産体制に入る。
サムスン電子の幹部は、「日本のメーカーがこのような攻撃的投資に乗り出しているの
は、業績回復に伴う自信が反映されている」(朝鮮N報)と話している。
実際、ソニー、松下、シャープ、東芝、キャノン、富士通など日本の電子メーカーは、今
年第1四半期では、一斉に黒字を計上しており、大型投資に乗り出す下地を確保して
いる。
そして今まで、韓国内で下請けさせていた部品などについては、その工場を、台湾やそ
のほかの国々に、移しつつある。
つまりこれらの一連の動きは、明らかに、打倒韓国を意識したもの。1、2年前から、
各社によって綿密にねられた作戦によるものと考えてよい。
「反日運動をするならするで結構。しかし日本だって、黙ってはいないぞ」という、強
烈なメッセージが、これらの動きの中にこめられている。
が、ひとりノー天気なのが、韓国のN大統領。こうした日米の動きに反比例する形で、
急速に中国に接近を試みている。
しかし、だ。中国がそんな甘い国でないことは、チベットを見ればわかるはず。台湾を
見ればわかるはず。へたをすれば、竹島(独島)どころか、38度線以北を、中国に乗っ
取られてしまう。
またアメリカ軍が韓国から撤退すれば、再び、韓国を通貨危機を襲うかもしれない。そ
の可能性は高い。どこのだれが、そんなあぶない国に、投資などするだろうか。今の韓国
の平和がかろうじて維持されているのは、強力なアメリカ軍が駐留しているからにほかな
らない。
そういえば、先ごろ、その通貨危機について、もし日本が通貨危機に陥れば、韓国は5
0億ドル、反対に韓国が通貨危機に陥れば、日本は100億ドルの金額を、それぞれ相手
の国に支援するという。そういう取り決めがなされた※。
一見、何とも不平等な取り決めのように見えるかもしれないが、言いかえると、「日本
は、100億ドルしか支援しませんよ」という意思表示をしたことになる。前回、韓国が
デフォルト(国家破綻)したときには、100億ドルの緊急融資のほか、日本は、アジア
開発銀行などを通して、総額500億ドル近い支援をしている。
儒教の国でありながら、韓国のN大統領という人は、そういうことについては、まった
く恩義を感じない人らしい。つまり日本は、先手を打って、「つぎは、100億ドルまで」
と決めこんだわけである。
残るはK国。今では中国にも見離され、孤立無援。中国でさえも、「韓国は、(中国の)
親戚だ」(中国外交部・報道官・8月9日)と言いだした。で、そのK国だが、こんなお
もしろいエピソードが、もれ伝わってきている。
国連安保理で、中国が非難決議案に賛成したときのこと。K国の外務省は、駐P中国大
使を呼びつけ、「裏切り行為」と非難したという。が、このあとが、実にK国らしい。ヤ
フーのニュースを、そのまま紹介する。
「同じころ北京では、C・K国大使が、R中国外相に面会を求めた。しかし断られたこ
とから、K国のC大使は、大使館員10人とともに3台の車で中国外務省に押しかけ、
同省前で3時間以上にわたり、『裏切り者』などの言葉を荒々しく繰りかえした。同省は
無視しつづけたが、『現場の様子があまりに険悪で、警察を呼ぶ話もあった』(香港の中
国消息筋)という」と。
K国の大使館員たちが、中国の外務省前で、「裏切り者」と言って、3時間もねばった
というのだ。
K国は、もう、ここまで狂っている。
さて8月15日まで、あと残すところ、6日。日本のK首相は、Y神社参拝の参拝の腹
を決めたようである。が、もしこういう状況の中で、K首相がY神社を参拝すれば、どう
なるか。
その日を境に、極東アジア情勢は、さらに混乱する。一次的には、中国、韓国の反日勢
力を勢いづかせる。二次的には、その勢力にのって、韓国のN大統領一派が、反日運動を
展開する。中国も、それに同調する可能性が、きわめて高い。
具体的には、韓国はさらに竹島の実効支配を推し進めるだろう。中国は、尖閣諸島周辺
での油田開発を、堂々と推し進めるだろう。
ますます極東アジア情勢は、不安定になる。つまり戦争への道を、日本は、一歩、踏み
出すことになる。ひとり日本のK首相は、「平和の誓いのため」と言っているが、そんな
論
理は、日本の外では、通用しない。
私の知ったことではないが……。
(注※)日韓両国は通貨危機などの際、総額150億ドルで、互いに支援しあう通貨スワ
ッピング契約を締結することに合意した。
韓国のH副首相兼財政経済部長官と谷垣禎一財務大臣は、4日、東京で第1回、日韓財
務相会合を開き、このような内容を盛り込んだ合意分を発表した。
両国が発表した6項目からなる合意文によると、韓国の通貨危機時には、日本は100
億ドルを、日本の危機時には韓国は、50億ドルをそれぞれ支援することにしたという。
(この原稿は、8月9日に書いたものです。マガジンに載せる、9月13日には、情勢が
大きく動いているかもしれません。)
Hiroshi Hayashi+++++++++Sep 06+++++++++++はやし浩司
●逃げ出した資本
+++++++++++++++++
韓国から、資本が逃げ出し始めている。
人も、金も、そして技術も、だ。
+++++++++++++++++
韓国から逃げ出す人たちが、このところ急速にふえている。
現在、留学や語学研修のために、現地で、90日以上滞在している長期出国者は、05
年度で、10万2085人(朝鮮N報調べ)に達している。その数は、前年度(04年)
よりも、14%もふえている。
さらに05年度に、アメリカの永住権を取得した韓国人は、2万5000人(同)。そ
のうち就職移民は、1万6167人(同)。この数は、前年度(04年)の、約2倍であ
る。
海外へ脱出している韓国人は、「韓国で働き口の見つからない若者たちだけではない。
医師、韓方医・看護師・研究員など、専門職の高級人材も韓国での生活に見切りをつけ、
見知らぬ地を目ざしている」(同)とのこと。
一番人気はアメリカで、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドがつづく。(反米
を唱える国で、アメリカが一番人気というのも、おかしなことだが……。)
当然、人が出て行けば、金(マネー)も出て行く。
留学、研修の費用として持ち出される金額は、2000年には9億6000万ドル(約
1120億円)だったのが、昨年(05年)は33億7000万ドル(約3930億円)
と、3倍以上に増えた。
この額は、「現代(ヒョンデ)自動車が、ソナタ1台を売って手にする利益は1000ド
ル(約11万7000円)だ。つまりソナタ337万台を輸出してやっと稼げるほどの
外貨」(同)に等しいという。
そのほか、今年(06年)に入ってから8月までに海外の不動産を購入するために持ち
出された金額も、2億5326万ドル(約294億円)におよぶ。その額は、昨年(05
年)、1年間に記録した932万ドル(約10億9000万円)の27倍にもなる。さら
に、海外の株式や債権を買い付けるのにも150億ドル以上がつぎ込まれ、その額は昨年
より50%以上増加している(同)。
朝鮮N報は、社説の中で、こう書いている。
「高賃金・政府規制・労使紛争に悩まされる企業が、韓国を脱出する光景は、もう見な
れたものとなってしまった。今年上半期の海外直接投資額(申告基準)は、70億800
0万ドル(約8250億円)で、昨年の同期より83%も増加した。N政権が発足してか
ら3年8か月の間に、人もカネも企業も先を争うように韓国を脱出している。
中身のない教育が生徒と保護者を海外に追いやり、雇用の不振が社会の要である青壮年
を追い出し、政権の気まぐれな増税が決して貧しくない人々を移民船に乗船させているの
だ」と。
こうした中、異常なウォン高(注※)と、国内経済の停滞により、貧困層が、増えてい
る。
韓国の総計庁の発表した資料によると、昨年(05年度)の貧困層の割合は、18%だ
った。その数は、03年度、16・9%、04年度、17・4%と、少しずつだが、ふえ
ている。世帯数では、約26万世帯。人口数では61万人が、新たに加わり、昨年度は、
世帯数では、284万2000世帯、人口数では869万3000人が貧困層ということ
になった。
その結果、当然のことながら、韓国の経常収支は、現在、急速に悪化している。
昨年(05年)、166億ドル(約1兆9350億円)の黒字だった経常収支は、今年
(06年)の7月末までだけでも、6億4000万ドル(約7460億円)の赤字に転落
している。
韓国の貿易協会のS博士は、「ドルに対しウォンが10%上がれば、4年にわたり、22
8億ドル(約2兆6600億円)の貿易赤字が発生、毎年 57億ドル(約6640億円)
の貿易収支悪化要因として作用するだろう」(同)と話しているという。
N大統領が豪語しているように、「今年末には、黒字になる」というのは、どうやらあ
りえない話ということになる。
戦後、アメリカと日本が敷いてきた自由主義貿易体制の中に身を置きながら、反米、反
日を唱えれば、どうなるか。それを今、N大統領は、少しは知るべきではないのか。
注※……米国系大手証券会社JPモルガン・チェースのイム・ジウォン博士は、「韓国のフ
ァンダメンタル(経済的な基礎体力)を考慮すると、ウォン高になる理由がない」と説明
する。ウォン高は成長の質がよく、物価も低く、経常収支が黒字の時に起きるが、今の韓
国は正反対の状況だから、ウォン高になるのは異常だというのだ(朝鮮N報)。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●今朝(9月27日)、あれこれ
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キーウィの棚を打つ、はげしい雨の
音。それで今朝は、目がさめた。
昨日から、ここ浜松地方では、時折、
集中豪雨的な雨が断続的につづいて
いる。
おかげで運動はストップ。どこか体
が重い。
が、書斎に入ると、ひんやりとした風。
その風の中に、秋の気配を強く感ずる。
バンザーイ、私の季節だ!
+++++++++++++++++
●1944年
今朝(9月27日)、Eマガの読者が、1944人になった。その「1944」にかこ
つけて、1944年(昭和19年)の話。私が生まれる、3年前の話である。私は194
7年(昭和22年)の生まれ。
1944年には、もちろん私は存在していなかった。父も、そのころは、台湾に出兵し
ていたのではないか。上に、長男のケンジ、二男のジュンジ、姉のミホコがいた。そのこ
ろ、兄のケンジは、小児マヒをわずらい、下肢が不自由になっていたと聞いている。
その兄のケンジは、私が5歳か6歳のとき、なくなっている。葬儀の日、土間に無数の
履き物が散乱していたのは、よく覚えている。直接の死因は、日本脳炎と聞いている。暑
い夏の日に、父が兄を、自転車に乗せて、20キロほど山奥にある母の実家へ連れていっ
たのが原因だったという。
そのほかのことは、ほとんど何も、覚えていない。ケンジと私は、10歳以上、年が離
れていた。二男のジュンジとは、9歳、姉のミホコとは、5歳、年が離れていた。
こういう話になると、どうも、歯切れが悪い。私は、そう聞いたというだけで、確信が
もてない。あのあたりでは、だれも、本当のことを言わない。みなが、みな、世間体ばか
りを気にしている。自分に都合の悪い話はしないし、しても、そこにウソを混ぜる。
だから話を聞くたびに、話の内容が変わる。そういうことは、よくある。
兄のケンジは、本当に日本脳炎で死んだのか? 本当に小児マヒだったのか? だれの
責任というわけではないが、私の母は、いつも、「父ちゃん(=父)が悪い」と言ってい
た。
話をもとにもどすが、1944年という年は、日本軍とアメリカ軍が、マリアナ沖で、
空前の激突をした年でもある(6月19日)。ちょうど同じころ、連合国が、フランスの
ノルマンジーに上陸作戦を開始している(6月6日)。
このあと、8月25日に、ドイツは連合国に降伏。が、日本は、さらに勝ち目のない、
破滅的な戦争へと突入していく。同年10月には、レイテ沖海戦で、戦艦・武蔵を失う。
11月には、東京大空襲を受ける。
死んだ人は静かだと、人はよく言う。それはそのとおりだが、しかしまだ生まれていな
い人間にとっても、そうである。私はそういう世界で起きていた喧騒(けんそう)を、ま
ったく知らない。もちろん記憶の中にもない。
しかしまったくの無縁だったかというと、そうではない。それぞれの時代には、その時
代がもつエネルギーがある。そのエネルギーは、そのあとも、無数のうねりとなって、つ
ぎの時代の人たちに大きな影響を与えていく。
たとえば父は、台湾の戦地で、アメリカ軍の攻撃を受け、貫通銃創(じゅうそう)を受
けている。弾(たま)が2発、腹の中を通り抜けたという。いや、弾は2発ではなく、1
発だったかもしれない。こういう話は、いつも、おおげさに語られる。
ともかくも、それが1つの遠因になって、やがて父は、日本に帰ってから酒に溺れるよ
うになった。いまでいう、PTSD(心的外傷後ストレス障害)だったかもしれない。は
じめのころは、夜中によくうなされたという話を聞いている。(この話も、確かではない
が……。)
私にとっては、悲しくも、重苦しい幼児時代は、そうして始まった。
ともかくも、自分の生まれる前の過去の話になると、私はそこに同時に、自分が死んだ
あとの世界をダブらせる。私が死ねば、少なくとも私は、生まれた前の世界にもどる、と。
静かで、どこまでも静かで、まったくの無の世界。すべての喧騒とは、無縁の世界。
その世界には、私は、いなかった。生まれるという気配すら、なかった。父にしても、
母にしても、私を産むという意識すらなかったのではないか。やがてアメリカ軍による空
襲は、全国各地へと広がる。絶望的な戦況の中で、どうやって生き延びていくか。それだ
けを考えるのが、精一杯だったはず。
私が生まれるまで、あと3年。「私」という存在すらないときのことだから、こういう
言い方は正しくない。それはわかっているが、私は、そのころは、静かに、自分が生まれ
るのを待っていた……。暗い、暗い、闇の世界で。音もなく、風もなく、時もない、そんな闇の世界で……。
(はやし浩司 私論1)
+++++++++++++++++
Eマガ(無料版)の読者の方の数に
合わせて、自分の過去を追いかけて
みたいと思います。
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Hiroshi Hayashi+++++++++Sep 06+++++++++++はやし浩司
●人とのかかわり
+++++++++++++++++
人は、人とのかかわりをもって、
はじめて、人である。
人格の完成度をみるときも、その
人の、他者とのかかわり方をみて、
判断する。
+++++++++++++++++
体というのは、使わないでいると、その部分の機能がどんどんと衰えていく。これを、
「廃用性機能低下」と呼んでいる。
わかりやすく言えば、体のその部分が、サビついて、使い物にならなくなるということ。
……ということは経験的にも常識だが、しかし脳みその中でも、同じようなことが起こ
る。「心」、あるいは「精神」、さらには「知的能力」も、使わなければ、同じようにサ
ビついて、使い物にならなくなる。
その中でも、とくに重要なのが、感受性。
豊かな感受性は、それ自体が、心の重要な財産と、心理学の世界では考えられている。
EQ論(=人格完成論)でも、同じようなことをいう。その感受性を高めるための訓練法
も、いくつか用意されている。
心がサビつくと、感受性そのものが、鈍くなってくる。喜怒哀楽の情が薄れてくる。冗
談が通じにくくなり、笑いが減る。他人の苦しみや悲しみに鈍感になる。無感覚になる。
無反応になる。
では、その豊かな感受性を保つためには、どうすればよいか。
ひとつの方法として、常に、人とのかかわりをもつというのがある。積極的に他人に話
しかけ、交際範囲を広める。決して、自分だけの小さな世界だけに閉じこもってしまって
はいけない。
が、こうした感受性を豊かにするということは、結局は、あなた自身のためでもある。
心がサビついてくると、いろいろな弊害が生まれてくる。たとえば意欲の減退、生きが
いの喪失など。生きる力そのものも弱体化する。わかりやすく言えば、そのまま生きる屍
(しかばね)になってしまうということ。
(これから老齢期を迎える私たち団塊の世代には、とくに重要!)
何度も書いてきたが、精神の健康は、(1)ものの考え方が自然で、常識的であること、
(2)心のゆがみやひずみがないことで、判断される。精神が健康な人ほど、感受性が豊
かで、人ととのかかわりかたが自然ということになる。もちろん、友人も多い。
さあ、あなたも外に出よう。出て、いろいろな人に会い、笑っておしゃべりをしよう。
つまりは、それが、心の健康法ということになる。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
廃用性機能低下 精神の健康法 人とのかかわり 感受性 豊かな感受性 心の健康法)
Hiroshi Hayashi+++++++++Sep 06+++++++++++はやし浩司
●日本の仏教
++++++++++++++++++
日本の仏教には、いくつかの謎がある。
その第一。なぜ、日本にある仏像は、
どれも例外なく、古代インドのそれではなく、
古代ギリシアの服装をしているのか。
その謎を解く、ひとつのカギがまたまた
見つかった。
++++++++++++++++++
アフガニスタンの中部にあるバーミヤンで、このほど、5~6世紀ごろの塔院跡や、高
さ3メートルはあったとみられる、立仏像のひざ下部が発見されたという。
発見したのは、UNESCO(国連教育科学文化機構)。
アフガン考古保護協会のゼマリアライ・タルジ代表は、「7世紀にバーミヤンを訪れた
とされる、玄奘三蔵(三蔵法師のこと)が、『大唐西域記』の中で見たと記した幻の涅槃
(ねはん)像が近くにあるかもしれない」と話しているという(中日新聞06-09-2
5)。
が、この記事の中で、私の目をひいたのは、つぎの部分である。
「……しっくいで覆われた主仏塔側面の柱状の装飾部分には、ギリシア文化の影響を受
けた植物の葉の彫刻が施されていた」と。つまり「ギリシア文化の影響を受けた装飾が施
されていたという。
バーミヤン遺跡というのは、一般には、5~8世紀の造営とされているが、それ以前と
の説もある。アフガニスタンの首都カブール、西約240キロのところに、それはある。
以前から、このバーミヤンで、インドから伝わってきた仏教と、古代ギリシア文明が融
合したという説はあった。日本の仏像が、どれも、古代インドの服装ではなく、古代ギリ
シアの服装をしているのも、そのためと考えてよい。
ただ私が調べた範囲では、ここに書いた、玄奘三蔵(三蔵法師のこと)は、バーミヤン
までは来ていない。現在のチベットあたりまで来て、引きかえしているはずである。それ
はともかくも、三蔵法師は、インドまでは行っていない。これは動かしがたい事実である。
つまり私たちが今、この日本で「仏教」と呼んでいるものは、原型をとどめないほどま
でに、その過程で、加工されたものと考えてよい。釈迦経典と言われているものについて
も、釈迦滅後、何百年もたってから、そのときどきの仏教徒によって書かれたり、編纂さ
れたものである。
つまり、日本の仏教には、多くの矛盾がある。矛盾だらけと言ってもよい。少し前にな
くなったが、東大の中村名誉教授も、さかんに「大乗非仏説」を唱えていた。つまりイン
ドからヒマラヤ山脈の北を回って中国、日本へと伝わった仏教(大乗仏教、北伝仏教)は、
釈迦が唱えた仏教とは異質のものである、と。
たしかにおかしな点も多い。たとえば、インドでは男性だったカノンが、日本では「観
音様」という女性になっている。
ここに書いたように、日本の仏像が、(ガンダーラの仏像もそうだが)、古代インドの服
装ではなく、すべてヘレニズム文化の影響を受けた古代ギリシアの服装を身につけてい
る。
また経典の中に、よく、貨幣の話が出てくるが、釈迦の時代にはまだ貨幣はなかったこ
と、などなど。
釈迦の生誕地に残る仏典(法句経)は別として、それ以外は、どうも?、というものが
多い。そういうものを根拠にして、仏教を説いても、あまり意味がないのではないのか。
さらに総じてみれば日本の仏教は、あのチベット密教の影響をモロに受けている。それ
が中国の土着宗教と結びついて、日本へ入ってきた。チベット密教そのものと言う人も
いる。
だからといって私は仏教を否定しているのではない。仮に仏教が否定されたとしても、
その仏教とともに生きてきた、何億何千万もの人たちの人生まで否定することはできない。
ただ、盲信するのはいけない。中には、経典の一言半句にまで深い意味を求める人もいる
が、しかしここにも書いたように、矛盾がないわけではない。そういう矛盾、つまり明ら
かなまちがいまで押し殺して盲信するのは、危険なことでもある。
大切なことは、自分で考えることだ。先日もある著名な仏教哲学者U氏の講演をテレビ
で見ていたが、その中でその哲学者はこう言っていた。「○○経にXXという言葉があり
ますが、つまり人間はみな、平等と釈迦は教えているのです」(NHK、02年6月)と。
しかし、だ。何もおおげさに経典の一節をもちださなくても、人間がみな平等というの
は常識ではないのか。ほんの少し自分自身の「常識」に照らし合わせれば、小学生にだ
ってわかる。それにその哲学者は、こうも言っていた。「人間は白人も、黒人も、黄色人
種も、みな平等だと、そういうことを釈迦は教えているのです。すばらしいことです」
と。
しかしこの話はウソ。釈迦の時代に、釈迦の周辺に、白人や黒人、黄色人種はいなかっ
た! その教授は、経典に、自説をこじつけたにすぎない。
私たちは何の疑いもなく、日々の生活の中で、仏教的な儀式を繰り返している。そして
それがあるべき方法だと、信じて疑わないでいる。しかしそういう姿勢こそ、ひょっとし
たら、釈迦がもっとも嫌った姿勢ではないのか。話せば長くなるが、法句経で述べている
釈迦の精神とは、どこか違うような気がする。
ここではこの程度にしておくが、もし興味があったら、あとは皆さんが、自分でたしか
めてほしい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
古代インド 古代ヘレニズム バーミヤン 大乗非仏説 中村元 日本の仏教)
【付記】
過去を盲目的に踏襲するのは、正しくない。私たちは、そのつど、事実に照らしあわせ、
歴史を修正していかねばならない。
たとえば仏像にしても、京都や奈良にある仏像が、絶対に正しいというわけではない。
考古学も進んでいることなのだから、衣装を、古代インドのそれに合わせて、仏像を作る
ということも、これからは重要なことではないのか。
同じように、私たちが釈迦経典と呼んでいるものについても、もし「仏教」を信仰する
というのなら、一度、原点にたちかえって考えてみる必要があるのではないだろうか。
* ***************************
【読者のみなさんへ】
こんな質問をいただきました。とくに時事問題について、リアルタイムで記事を読むに
は、どうしたらいいか、と。つまりマガジンに載せる原稿は、いつも1か月前に書いた原
稿ということになっている。それについて、「もっと早く読むには、どうしたらいいか」
と。
現在、つぎのような流れで、原稿を書いています。
(毎朝、原稿を書く)→(楽天の日記に転載する)→(日記を読みながら、自分の原稿を
推敲したり、手直ししたりする)→(マガジンに転載する)。
つまり一度、書いた原稿は、楽天の日記として発表し、他人の目で、自分の原稿を読み
なおすようにしています。これを私は、勝手に、「熟成期間」と読んでいます。その間に、
頭を冷やしたり、別の角度から考えなおしたりします。あるいは、そのまま原稿をボツに
することもあります。
ですから、もしリアルタイムに読みたいと思ってくださる方がいらっしゃれば、私のH
Pのトップページから、楽天日記のほうへ、おいでください。まだ荒削りの原稿ですが、
そこでその日に書いた原稿を読んでいただけます。
また現在、無料マガジン(Eマガ、メルマガ)のうほうでも、HTML版(カラー版)
を、無料で読んでいただけるようにしてあります。どうぞ、安心して、HTML版のほう
も、お楽しみください。あとで購読料を請求するというなどということは、ぜったいにあ
りません。
(できれば、有料版のまぐプレを読んでほしいとは思っていますが……。現在、購読料
は、月額300円です。)
で、HTML版マガジンのほうは、こういう手順になっています。
ほぼ1か月分の原稿を書き終えたところで、まず、原稿を、HP上に転載します。そし
てそのあと、写真などで、それを飾っていきます。
そのためマガジンに載せる写真などは、原稿より、新鮮なものとなっています。
さらに当然のことですが、ウィルスチェックは、そのつど、こまめにしています。「絶
対」ということは、お約束できませんが、私のマガジン(HTML版)では、つぎのよう
な方
法で、安全を確保しています。
(1) 定期的なウィルスチェックと、スパイウエアチェックを欠かさない。
(2) プロバイダー(サーバー)のほうで、有料のウィルスチェックを通している。
(3) パソコンを使い分けている。
とくに、HP用のパソコンは、超高性能のパソコンを使用しています。来年の1月以降、
ビスタ(OS)が発売になったら、さらに高性能のパソコンに乗り換えるつもりでいます。
こんなわけで、どうか安心して、HTML版をお楽しみください。プラス、これからも
末永く、よろしくご購読くださいますよう、お願いします。
1000号までの道のりは、まだまだ遠いです。がんばります!
はやし浩司
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はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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このマガジンがお役にたてそうな人が、あなたのまわりにいませんか?
よろしかったら、どうか、このマガジンのことを、お友だちの方に
話していただけませんか?
よろしくお願いします。 はやし浩司
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まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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2009年11月9日月曜日
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