2009年11月21日土曜日

*Movie "2012" *New Way of Writing

●大失態

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この1か月半の間、教室への問い合わせや、
仕事の依頼が、パタリと止まってしまった。
「?」とは思っていたが、それほど気にして
いなかった。
……というか、気がつかなかった。

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そこで昨日、たまたま自分から自分宛てに、メールを送信してみた。

送信はたしかにできる。
送信済みトレイに、メールは残る。
しかし肝心のメールがはね返ってこない。

ギョッ!

「?」と思いつつ、プロバイダーに連絡をとる。
が、「どこにも問題がありません」と。

原因はわからない。
相談にのってくれた女性は、「サーバーから 削除されているようですね」と。

メールだけではない。
ためしにフォームを使って、自分から自分宛に、仕事の依頼を書いてみた。

「フォーム」というのは、様式をこちらが定めて、そこへ相手に必要事項を
書いて送ってもらうというもの。
迷惑メールや、ウィルスを仕込んだメールを 排除するために、私は、それを
使っている。

それも戻ってこない。
つまり私宛のフォームも、私に届く前に、
どこかで削除されてしまう。
「?」。
そんなはずはない。

「???」と思いながら、あちこちをいじる。
が、どこもおかしくない。

ビスタ(OS)では、(新規メール作成)のすぐ上に、
(迷惑メール)設定のタグが並んでいる。
ときどき まちがえて クリックしてしまうことがある。
原因は、どうやらそのあたりにあるらしい。
(確かではないが……。)

で、昨夜は夜中の1時過ぎまで、パソコンと格闘。
ハラハラしながらの作業さった。

それにしても大失態。
この1か月半に、フォームを使って メールをくれた人もいるだろう。
ひょっとしたら、教室への問い合わせや、仕事の依頼も あったかもしれない。
そういう人のフォームは、どこかへ消えてしまった。
その可能性は大きい。
申し訳ないことをした。
と、同時に、インターネットの恐ろしさを、今一度、思い知らされた。

 ……で、こんな経験を思い出した。

 その飲食店は、雑居ビルの2階にある。
しかしある日の午後、客足が パタリと止まってしまった。
いつもなら客でにぎわう夕食時になっても、客はゼロ。
私の行きつけの店だった。
恐る恐るその店に入り、私が「あの~、営業していますか?」と聞くと、「はい、
してます」と。

 階段の入口に、「準備中」の看板が 立てられていた。
だれかがいたずらで、「営業中」から「準備中」へと、看板をひっくり返したらしい。

 「悪いことをする人もいるもんだ!」と、店の主人は 怒っていたが、今回の
私の大失態は、その話と、どこか似ている。


Hiroshi Hayashi++++++++NOV.09+++++++++はやし浩司

●変わる 文章の書き方

 明治、大正時代に出版された本を見ると、(読むのではなく、見ると)、
文字が ぎっしりと 詰まっているのがわかる。

 昭和のはじめに書かれた本にしても、そうだ。

 が、最近の本は 余白をたっぷりと とってある。
行間も広くなった。
文字数も 少ない。
大きなイラストが、散りばめてあるのも多い。

 それを見ると、この20年の間に、本の作り方にしても 大きく変化したことが
わかる。
さらにここ10年、とくにインターネットを中心として、本の体裁だけではなく、
文章の書き方も さらに大きく、変わってきた。

 文字を書くとき、「もったいない」という意識が 消えた。
以前は、余白が大きければ大きいほど、「紙がもったいない」と思った。
だから本を書くときも、一行を、40文字にするか、42文字にするかで、悩んだ。
40字にすると、読みやすい。
しかしその分だけ文字数が少なくなる。
42字にすると、感じがぐんと変わってくる。
行数にしても、1頁、15行にするか、17行にするかで、感じがぐんと変わってくる。

そのことで、出版社と、もめたこともある。
が、そういう意識が 消えた。

 たとえば今、私はこの文章を書いている。
一文ずつ、一行に書くようにしている。
つぎの文を書くときは、改行する。

 こんな書き方は、30~40年前には 考えられなかった。
当時は「もったいない」ということを、まず考えた。
が、今は、それを考えなくなった。
「読みやすくしよう」という意識が先に立つようになった。

(それでも意識というのは、おもしろいもので、こういう書き方をしていると、
今でも心のどこかで、もったいないと思う。)

 ネットの世界では、当然のことながら 紙を使わない。
だからいくら余白を大きくしても、どうということはない。
それが文章の書き方にも、大きく影響し始めている。

 この先、もっと余白は大きくなるだろう。
文と文の間が、スカスカになるだろう。
文そのものも、短くなるだろう。
英語のように、言葉と言葉の間に 空白を入れるという方法も一般化するかもしれない。
幼児向けの本では そういう手法を用いる。
「、」を入れるよりは、ずっと読みやすくなる。

 今、ここに書いたことをもとにして、このエッセーを書いてみた。
みなさんは、この文章を読んで、どんな印象をもっただろうか。

 これからは しばらく この手法で、文章を書いてみたい。
読みやすさを、自分なりに 追求してみたい。

(補記)

 同じようなことは、デジタルカメラを 使うようになったときも経験している。
フィルムは使わないのだから、「損」という感覚は おかしい。
が、シャッターを 押すごとに、「もったいない」と感じた。

 今回も、そうだ。
こうしてスカスカの文章を 書いていると、どうも気になる。
「これでいいのかな」と迷う。
私としては、文と文が、しっかりと詰まっている文章のほうが、文章らしく見える。
重みもある。

 しかしこれも時代の流れ。
この先、紙を使った本は、どうあがいても消える。
そのとき文章は、その時代の書き方で書かれるようになる。
日本語について言えば、

(1) 漢字が、少なくなる。
(2) 一文一文が短くなる。
(3) スカスカになる。
(4) 文字と図形(写真)が混在するようになる。 

 100年後の人たちが、私が書いた文章をどう思うだろうか。
今、私は明治時代の人たちの書いた文章を読んでみる。
「読みづらい」と思う。
同じように、100年後の人たちは、どうだろうか。
私のこの文章を読んで、「読みづらい」と 思うだろうか。

 もっともそのころまで、私の書いた文章は残っていないだろうが……。

 言い忘れたが、こうして電子の世界で書いた文章は、「形」がないだけ、
消えるのも早い。
電源を落とせば、それですべてが消える。
本というのは、燃えても、カスが残る。
しかし電子の世界で書いた文章は、そのカスさえ残らない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 インターネット時代の文章 新しい文章 新しい文章の書き方)


Hiroshi Hayashi++++++++NOV.09+++++++++はやし浩司v
 
●映画『2012年』

 昨夜遅く、映画『2012年』を観てきた。
午後9時20分始まりの、まさに深夜映画。
終わって劇場内の時計を見たら、午前0時を
10分ほど、回っていた。

2時間50分?
長い映画だった。
プラス、ものすごい映画だった。

星は4つの、★★★★。

 破壊シーンが、ものすごかった。
そればかりが目立った。
それで星を1つ、減らした。
まさに究極の破壊映画。

まあ、何と言うか……。
「ここまでやるか!」というような、映画だった。

 で、いくつか矛盾も ないわけではない。
たとえば映画に中では、現代版ノアの箱舟が 登場する。
世界中が水没する。
一部の人たちは、その箱舟に乗って、難を逃れる。
が、あの形では、押し寄せる水の圧力には、耐えられない。

 私なら、箱舟を 球形にする。
構造を3層構造くらいにして、衝撃に耐えられるようにする。
(映画の中では、長細い宇宙船のような形をしていた。)

そしてそれを一度、山頂に固定する。
海の底に沈み、海面が静かになったあと、留め具を解除して、
海面に浮上する。

 最後は 隆起したアフリカ大陸を めざすという設定になっている。
(最後のオチを話してしまって、ごめん!)
しかしどうせ隆起させるなら、太平洋の中央に、別の大陸を隆起させればよい。
新アトランチス大陸という設定も、おもしろい。

 最大の矛盾は、地熱の急上昇。
太陽風の影響を受けて、地熱が急上昇する。
マグマの対流が 激しくなる。
それによって、地殻が不安定になる。
世界各地で、想像を絶する 地震が起こる。
世界中の大陸が 海の底に沈む。

 こうした流れが 映画の(柱)になっている。
が、それによる地球温暖化は、どうなるのか。
映画の中では、地熱は急速に 冷却することになっている。
が、そういうことは ありえない。
その前に、海水は水蒸気化し、厚い雲を作るはず。
そうなれば温暖化は一気に進む。

 映画の中では、最後にみな、青い空を見ることになっている。
しかしそういうことは、ありえない。
厚い雲は日光をさえぎり、真昼でも 真夜中のようになる。

 つまりそうした科学性のなさが、あの映画の欠陥。
すごい映画だが、それは破壊シーンだけ。
それが繰り返し、つづく。
これでもか、これでもかと つづく。

 そんなことも考えながら、あの映画を観ると、楽しいのでは……?
つまり アラさがし。

(あるいは、かえってみなさんの期待を つぶしてしまったかな?
もし そうなら、ごめん!)


Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 09+++++++++はやし浩司

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