2011年9月28日水曜日

*Religion and Sect

●「除霊?」で、中学生が死亡

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思い込みというのは、だれにでもある。
私にもある。
あなたにもある。
しかしその思い込みにも、限度というものがある。
限度を超えたとき、それは事件になる。

TBS-inは、こんなニュースを載せている。

+++++++++++以下、TBS-iより+++++++++++++

……K県N町にある複数の建物。容疑者の自宅と同じ敷地に、宗教施設が設置されています。今年8月、ここで事件は起こりました。

 敷地の中へと進んで行くと、祭壇が見えます。そして、水が流れた跡。ここは「お滝場」と呼ばれる部屋です。ここで、中学2年生のMTさん(当時13、以下Tさん)が亡くなりました。一体なぜ、死に追いやられてしまったのでしょうか。

 事件現場で行われていたのは滝行。これにより、Tさんが窒息死したとして2人の男が逮捕されました。傷害致死の疑いで逮捕されたのは、Tさんの父親で熊本市の会社員、M容疑者(50)と、この施設の僧侶、K容疑者(56)です。2人は「除霊」と称して水を浴びせていたといいます。

 K容疑者の妻は・・・
 「いろいろ来られるたびに(雰囲気が)違っていた、Tちゃんって。だから、お父さんも本当のTちゃんではないと言っていました」(K容疑者の妻)

 Tさんは数年前から心身の病気になり、K市内の病院に通院していました。中学校にも通えなくなったTさんについて、M容疑者はK容疑者に相談。

 ところが・・・
 「(施設から)『痛いよ、ギャーギャー、痛いよ』と叫び声が」(宗教施設の近所の住民)

 Tさんが除霊のために受けたという滝行。固定した椅子に座らせ、ベルトやテープで縛り上げ、父親のM容疑者がTさんを押さえつけ、顔面に水が当たるようにしていたといいます。これを5分から10分継続。K容疑者がお経を唱える中、行われていたといいます……。

+++++++++++以上、TBS-iより+++++++++++++

●信者が30万人!

 同じくTBS-iによれば、信者は、30万人という。

「……K容疑者の宗教施設には、「N正宗」と書かれています。総本山はS県にあり、信者は全国に30万人ほどいるということです」と。

「……全国におよそ350か所の寺院や教会を抱える宗教法人の総本山。広大な敷地に荘厳な本殿や五重塔が見えます。今回の事件を受け、総本山は『除霊ということは教えていない。今後、破門も視野に処罰を検討する』とコメントしています」とも。

 全国に350か所の寺院や教会を抱えている。
信者数は30万人という。

●N正宗

 N正宗については、私はまったく知らない。
どんな教義をもち、どんな指導をしているかも知らない。
「お経を読んでいた」というところから、何かの経典を教義の柱にしていることは、わかる。
が、そこまで。
またN正宗側は、「除霊ということは教えていない」ということだから、そういうことなのだろう。
だからN正宗については、ここまでしか書けない。

 よく誤解されるが、宗教団体があるから信者がいるのではない。
それを求める信者がいるから、宗教団体は生まれ、成長する。
今回犠牲となった、Tさんの父親にしてもそうだろう。
報道によれば、Tさんは何か心の問題をかかえていたらしい。
不登校児にもなった。
それでTさんの父親は、当該宗教団体に、助けを求めた。
それが「滝行」という「除霊?」につながった。
結果、行きすぎた修行により、Tさんが死亡した。

 事故なのか、それとも狂った修行によるものなのか?
今のところ詳しくはわからない。
わからないが「固定した椅子に座らせ、ベルトやテープで縛り上げ、父親のM容疑者がTさんを押さえつけ、顔面に水が当たるようにしていたといいます」(TBS)というのは、ふつうではない。

●宗教団体

 現在、全国に20万団体以上の宗教法人がある。
(平成19年12月31日現在、届け済みの日本の宗教法人数は182,709となっている。
が、実際には、見届けの団体も含めると、もっと多い。
この世界では、「法人」と「団体」は区別して考える。)

 私個人は、宗教を否定する者ではない。
先にも書いたように、それを必要とする人は多い。
そういう人たちはそういう人たちで、そっとしておいてやる。
それが「宗教の自由」(憲法)ということになる。

 が、中には、金儲けのため、あるいは政治活動のために信者を利用している団体もある。
さらにカルト化(狂信化)している団体もある。
この日本では、そういうのが、平気な顔をして、のさばっている。
あの忌まわしい事件を引き起こした、O真理教を例にあげるまでもない。

●カルトから子どもを守る

 私が20年ほど前に書いた本(「ポケモン・カルト・三一書房)の一部を、ここにコピーして転載する。
この中で、フランスやベルギーでは、未成年者へのカルトへの勧誘を、きびしく戒めている点に注意してほしい。

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 子どもの心を守るための資料として、利用してもらえればうれしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 カルト フランス ベルギー セクト カルト教団)2011/09/28記


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