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彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 6月 11日号
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━¬¬¬¬¬――――――――――――――
★★★★★★★★★★HTML版★★★★★★★★★★★老人ホーム
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【BW幼児教室+小1クラス】
●指導2か月目に入った。
幼児クラスでは、今回は、「文字」をテーマにした。
小1クラスでは、「大きな数」をテーマにした。
最近は、外国のサイトが、私のビデオを特集してくれることが多くなった。
今ではどの国のどのサイトが、どのように私のBLOGやビデオを取りあげているか、
それが即日に、わかるようになった。
がぜん、やる気が出てきた。
幼児教室というと、誤解も多い。
泣き叫んでいやがる子どもを、無理矢理押し込めて教えるのが、幼児教室と思っている人
も多い。
しかしそれは誤解。
幼児は知的遊戯に飢えている。
私のビデオを観て、その誤解を解いてもらえれば、うれしい。
【幼児・年長児クラス】
【小学1年生クラス】
http://www.youtube.com/profile?user=hiroshihayashi#p/u/5/mQFTKtgMlnA
http://www.youtube.com/profile?user=hiroshihayashi#p/u/8/3HOD9ErU51g
http://www.youtube.com/profile?user=hiroshihayashi#p/u/7/6xXFkAmoXFo
http://www.youtube.com/profile?user=hiroshihayashi#p/u/5/mQFTKtgMlnA
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BW教室をもっと見てくださる方へ
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より(BW公開教室)へお進みください。
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(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 BW幼児教室 BW幼児クラブ BW子どもクラブ BW教室)
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●有料老人ホーム
++++++++++++++++++++
昨日、近くの有料老人ホームを訪れてみた。
満60歳から入居できるいという。
入居時の入居費は不要だが、毎月の入居費は、
収入によって異なるという。
自立支援型の老人ホームで、健康で、自立して
生活できることが、入居の条件とか。
「平均年齢は?」と聞くと、「80歳くらいです」
とのこと。
もっとも若い人で、65歳の人もいるそうだ。
++++++++++++++++++++
●老後の準備
「まだ先の話……」と思っていたが、いつの間にか、私もそういう年齢になってしまっ
た。
今は、まだ体も動くからよい。
頭もボケていないよう。
(ボケてくると、自分がボケていることも、わからなくなるとか……。)
仕事もある。
収入もある。
しかし10年など、あっという間に過ぎる。
今までの10年をみれば、それがわかる。
だから準備だけは、……というより、その心づもりだけは、しっかりとしておく。
そのための情報集め。
●ワイフ
私の心配より、ワイフの心配。
私は死ねば、それでよい。
しかしあとに残されたワイフは、どうなる。
(先に、ワイフのほうが死ぬかもしれないが……。)
ここでいう情報集めには、そういう意味も含まれる。
私が先に死んだら、ワイフが、そういう施設の世話にならなければならない。
そのための財産を、残しておかねばならない。
仮に月々の費用を、17万円とすると、1年間で200万円。
10年間で、2000万円。
プラス、もろもろの生活費。
平均寿命を82、3歳とするなら、それまで生きられれば、御の字。
が、ここで大問題!
今の今ですら、その有料老人ホームのばあい、35人待ちとか。
年に、4~5人の人の入れ替えがあるということだから、単純に計算すれば、7年待ち。
つまり今から申し込んでも、7年後!
有料老人ホームといっても、ピンからキリまである。
昨日訪れた有料老人ホームは、6畳間+小さなキッチンとトイレ。
全体では、10畳間程度。
「こんな狭い所じゃ、パソコン置くのもたいへんだな」と思った。
●私のために犠牲
ワイフは、私のために犠牲になってしまった。
それがこの年齢になると、よくわかる。
もともと私とは結婚したくなかった(……らしい。)
昨日になってはじめて、「何度か離婚を考えた」と、告白した。
「だからあなたの祖父の葬儀には、行かなかった」とも。
そういう気持ちが、わからなかったわけではない。
しかしそれを言葉として聞かされた、私は、つらい。
私のために、がまんにがまんを重ねた。
それがよくわかる。
だからこのところ、ときどき、ワイフにこう聞く。
「離婚してあげようか?」と。
それでワイフが私から解放されるなら、私としてはそれに耐えるしかない。
さみしいが、私としては、どうすることもできない。
●夫婦の定型
ところで私は、この浜松では、「よそ者」。
幼いときからの知り合いは、いない。
一方、ワイフは、地元の人。
いくつかのクラブにも入り、友だちも多い。
おとといも、どこかで会食をしてきた。
うらやましいと思う前に、私が感ずる疎外感は、ワイフには、理解できない。
そのさみしさが、心の隅で、ボヤボヤと、冷たい火となって燃える。
そのワイフは、一度とて、私をそうしたクラブに誘ってくれたことはない。
「一日中、あなたといっしょにいると、気が滅入る」と言われたこともある。
私のほうも、遠慮する。
夫婦といっても、いろいろな夫婦がいる。
「形」はない。
「定型」も「スタンダード」もない。
無数の方程式がからみあって、その夫婦を作る。
私は私。
私たちは私たち。
しかしそこに今度は、「年齢」という壁が立ちはだかるようになった。
●知人
知人の男性は、こう言った。
「ぼくなんか、過去、一度だって、妻のほうから、いっしょに寝ようと言われたことない
よ」と。
その男性のばあい、毎晩のように妻に、こう聞くのだそうだ。
「今夜は、いっしょに寝ていいか?」と。
するとその妻は、いつもこう答えるそうだ。
「寝ればア?」と。
で、最近は、できるだけ別々の部屋で寝るようにしているという。
「一応、ときどき寝る前に、『(私と)いっしょに寝たら?』と聞くこともあるけど、形だ
けの会話でね。
ぼくが『ひとりで寝るよ』と答えると、言い終わらないうちに、『あら、そう』とか言って、
部屋を出て行くよ」と。
そういうさみしい(?)夫婦もいる。
が、さみしい思いをしているのは、夫のほうだけ。
妻の方には、その意識はない。
夫がさみしい思いをしていることさえ、理解できないらしい。
その知人は、そう言った。
●切実な問題
夫婦といっても、最後は、他人。
仲のよい友人にはなれるかもしれないが、過大な期待は禁物。
またそう割り切るほうが、かえってうまくいく。
ほどほどのところでつきあって、ほどほどに仲よくやっていく。
夫も1人の人間なら、妻も1人の人間。
しかし私のほうは、ときどきこう思う。
もしワイフが認知症か何かになって、便をたれ流すようになっても、私はワイフの面倒は
最後の最後までみる、と。
しかし私が観察するところ、ワイフには、その意識はないようだ。
即座に、「(そうなったら)、施設に入ればいい」というような答がはね返ってくる。
病気になったときも、そうだ。
「頭が痛い」と訴えると、すぐ「薬をのんだら?」とか、「病院へ行ってきたら?」とか言
う。
「そういうものでもないのだがなあ」とは私は思うが、ワイフの思考回路は、そうなって
いる。
生まれも育ちもちがう。
考え方もちがう。
ちがって、当然。
私はワイフの思考回路を、尊重するしかない。
だから有料老人ホームと、なる。
私にとっては、切実な問題である。
●私の問題点
もちろん私も、いくつかの問題点がある。
40年近くもいっしょに暮らしていると、わずかなちがいが積み重ねられ、「今」を作る。
だから「今」だけを見て、「それはおかしい」とか、「それはまちがっている」とか言って
はいけない。
また今さら、軌道修正など、不可能。
あるがままを認め、それを受け入れていくしかない。
残りの人生を考えるなら、なおさら。
やがてすぐどちらかが大病を患う。
さらに今まで40年かかってできなかったことが、この先、10年でできるわけがない。
脳みそはさらに硬直化する。
ボケも加わる。
もちろん私にも問題がある。
言うなれば、心はボロボロ。
ときどきワイフですら、こう言う。
「あなたがみんなに嫌われるのは、あなた自身に原因があるからよ」と。
そうかもしれない。
そうでないかもしれない。
みなに好かれるためには、万事、おだやかに、事なかれ主義で、静かに暮らすのがよい。
反論したり、言い争ったりするのも、タブー。
もちろん、モノは書かない方がよい。
何を言われても、「そうです」「そうです」と、相手の意見に合わせていればよい。
事実、私のような人間は、毎日が孤独との闘い。
昔から『英雄は孤独』という。
同じように、『モノを書く人間は孤独』となる。
私はその道を選んでしまった。
●5月9日
大型連休も終わり、今日は、最初の日曜日。
とくに予定はないが、F市まで行って、友人に会ってこようか……と考えている。
ワイフも私がいないほうが、気が楽だろう。
のんびりできるらしい。
このところ、関係がどうもギクシャクしている。
昨日も、「どこかへ行こうか?」と声をかけると、「行く気がしない」と、あっさりと断わ
られてしまった。
ああいうのは、すぐトラウマになる。
だから今日は、誘わない。
私の年代には、「定年離婚」という言葉がある。
「ぼくたちも、あぶないなア~」と、このところ、よくそう思う。
毎日、ハラハラしながら、生きている。
ハハハ。
+ハラハラ。
しかしそれをつづけるのも結構、疲れる。
だから今は、「老人ホームへ入った方が、気が楽」と思うようになった。
オーストラリアでも、ある一定の年齢になると、みな、そうしている。
子どもと同居している親はいない。(……少ない。)
むしろ親と同居している子どもは、どこかおかしいと見られる。
早めに、つまり健康なうちに老人ホームへ入って、自分なりの新しい友人を、早めに作
ったほうが、よいのかも?
ゲートボールでもして……。
これから先、あちこちの老人ホーム巡りがつづきそう。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●狂った頭
++++++++++++++++++++
4、5年前にも、1度、あった。
そして再び、昨日も、あった。
私の頭が、狂った!
4、5年前のときは、バレンタイン・デー
でもらったチョコレートを食べ過ぎた。
それが原因だった(?)。
で、昨日は、炎天下で草刈りをした。
ふだんでも水をよく飲む私が、ほとんど
水を飲まなかった。
草刈りが終わってからも、飲まなかった。
のどが渇きすぎて、その(渇き)が、
どうかなってしまった(?)。
頭が狂ったのは、それからしばらくしてからの
ことだった。
まず、昨日の早朝に見た夢と、現実の区別が
つかなくなった。
「いつ見た夢だろう?」と考えてみたが、
それがわからない。
「夢だったのか? それとも現実だったのか?」と。
で、そのうち、頭の中に箸(はし)が、思い浮かんできた。
食事のときに使う、あの箸である。
その箸が、頭の中に浮かんでは消え、そのつど、あちこちの
思い出と重なり始めた。
が、ふと我に返ると、その箸が消えていた。
消えて、今度は、川の水が思い浮かんできた。
その中に、数字の形をした魚が泳いでいた。
私は、数学の問題を解き始めた……。
で、またふと、我に返る。
こういう状態が、1時間ほどつづいた。
理由も、原因もわからない。
脱水症状が、脳の中で、何らかの変化を引き起こしたらしい。
あるいは塩分の低下?
家に帰って、あわてて甘いパンを食べた。
牛乳に、ハチミツを入れて飲んだ。
しばらくすると、思考が、正常に戻った。
軽い頭痛は残ったが、それは頭痛薬で収まった。
●原因
……ということで、私は、脳の機能が正常でない人の状態が、よく理解できる。
もしああした状態が、日常的に、かつはげしくつづいたら、私も病院へ入らなければ
ならない。
脳が勝手に乱舞するというのは、恐怖そのもの。
(思考)が、自分のコントロールの外に出る。
「夢」とはちがう。
そこには、「私」はない。
実際に経験してみると、こ・わ・い。
自分で自分でなくなってしまう。
●予言
あえて言うなら、予言者と呼ばれる人たちの脳の構造に似ているのでは(?)。
予言者と呼ばれる人たちは、自分で考えて、ものごとを予言するわけではない。
頭の中に、勝手に、いろいろなことがらが思い浮かんでくるそうだ。
よく知られた人に、ジュセリーノとか、ジーン・ディクソンとか、そういう人たちがい
る。
それ以前はというと、エドガー・ケイシーとか、さらには、ノストラダムスとかいう人た
ちがいた。
日本にも出口王仁三郎という人もいた。
が、私は基本的には、私は予言なるものを信じていない。
「未来」は、常に現在の「事実」が集合されて、作られていく。
そうした人たちの脳について、ここでとやかく書くつもりはない。
しかしもし本当に、自分の意思とは別に、未来なるものが勝手に脳に思い浮かんでくると
したら、それは「予言」というよりは、「脳の乱舞」に近いのでは?
この世界も、ややカルト化しているから、こういう意見を書くと、袋だたきにあうかも
しれない。
が、「当たった」「当たった」という割には、彼らの予言は、それほど当たっていない。
厳密に調べていくと、そうなる。
たとえば……。
●2012年
最近、「2012」という映画を観てきた。
が、あまり印象に残っていない。
それ以上に、「2012年」に関する情報が多すぎて、その中に埋没してしまった。
その2012年に、「地球は滅ぶ」と。
何でも宇宙から大隕石が落ちてくるという。
可能性のある隕石として、「トータチス」と名づけられた隕石がある。
直径が1キロ近くもあるという。
仮にそんな巨大な隕石が地球と激突したら、(速度にもよるが)、ツングースカに落ちた
隕石の2000倍の威力になるという。
ツングースカに落ちた隕石というのは、……まあ、何かの本で読んでほしい。
わかりやすく言えば、もしトータチスが、秒速30万キロメートルの速度で、地球に落下
したら、広島型の原爆の、約1万倍の威力になるということ。
海面に落ちれば、半径1000キロメートルの範囲で、高さ300メートルの津波が発生
する。
しかしこれは予言ではない。
「可能性として、ないことはない」という、科学の世界の話である。
しかもこの話には、こんな余談がある。
こうした隕石があるにせよ、その隕石に接近し、たとえば爆薬を取りつける技術力があ
るのは、この日本だけだそうだ。
何とも心強い話ではないか!
……ということで、私は、あまり心配していない。
いろいろ言われているが、あの「ノストラダムスの大予言」にしても、ことごとく、ハズ
レ!
大切なことは、冷静な思考力と判断力。
それがいかに重要なものであるかは、自分の頭が狂ったときに、わかる。
●脳の老化とともに
脳の病気というと、機能的な病気では、認知症がある。
が、それ以上にこわいのは、「暴走」。
しかし「脳の暴走」については、ほとんど問題になっていない。
話題にもなっていない。
これはどうしたことか。
似たような現象だが、ときどき子どもの世界にも、観察される。
たいていは一時的なものだが、ないわけではない。
さらに私自身は経験ないが、何かの薬物を摂取すると、似たような暴走が起きるという
ことは、よく知られている。
つまり私は原因はよくわからないが、昨日、その疑似体験をしたことになる。
が、正直言って、恐ろしかった。
ただ2度目ということで、冷静に対処できたが、恐ろしかったことは事実。
先にも書いたが、私は、水分と塩分を補給し、甘いものを食べた。
しばらくすると、自分で自分の思考をコントロールすることができるようになった。
夢の内容と、現実を、明確に区別することができるようになった。
しかし……。
これからは脳の老化とともに、こうした現象がたびたび起こるようになるのかもしれな
い。
脳をコントロールする前頭連合野の働きそのものが、鈍くなる。
注意しよう!
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 脳の異常 脳の乱舞 恐怖体験)
Hiroshi Hayashi+教育評論++May.2010++幼児教育+はやし浩司
【5月11日・離婚問題・小沢一郎・やめろコール】+時事問題
●離婚問題
+++++++++++++++++
私たち夫婦も、よく離婚を考える。
考えるが、考えるだけで、いつもそのままどこかへ
消えてしまう。
理由がある。
頭の中でいろいろとシュミレーションしてみる。
が、「結婚」とちがって、「離婚」には、
さまざまな問題が、そこに立ちはだかる。
家族の問題、財産(生活費)の問題、人間関係の問題などなど。
心の問題もある。
いままでに積み重ねてきた(思い出)の問題もある。
さらにこれから先の、老後の問題もある。
「はい、さようなら!」というわけにはいかない。
2÷2は1ではなく、0・5になったり、それ以下になったりする。
夫婦であるというだけで、1+1が、3になったり、4になったりする。
で、それを考えているうちに、ゆううつになる。
「離婚はやめよう!」となる。
男と女。
出会うのは簡単。
結婚するのも簡単。
しかし「別れる」のは、むずかしい。
たいへんむずかしい。
(思い出)にしても、パソコンの電源を落として、
画面上の画像を消すようなわけには、いかない。
が、最大の問題は、離婚によって、それまでの
私たちの人生が、無駄だったと思い知らされること。
もちろんそうでない離婚もあるだろう。
しかし私のばあい、そうなる可能性は高い。
「家族のためにがんばってきた」という思いが、
心のどこかにある。
「犠牲になった」という部分も、ないわけではない。
離婚によって、そうした努力が、一気に吹き飛んでしまう。
さらに……。
こうした憂鬱な問題を、数日も考えていると、
まず頭が重くなり、つづいて偏頭痛が始まる。
心がふさぐ。
健康にもよくない。
……ということで、「離婚の話はやめよう」となる。
そしてそのままいつもの生活にもどる。
つまりいろいろ不都合な面はあるが、妥協する。
妥協しながら、生きる。
どうあがいたところで、あと10年。
よくて20年。
今さらジタバタしたところで、どうしようもない。
それよりも大切なことは、「今」を常に「原点」として、
前に向かって生きていく。
「今」、そこにあるものを大切にしながら、前に向かって
生きていく。
健康であることに感謝し、生きていることに感謝し、
「今」があることに感謝しながら……。
5月8日(月)は、こうして始まった。
今週もがんばろう。
+++++++++++++++++++
●鳩山内閣支持率(小沢いちろう、やめろコール)
読売新聞は、つぎのように報道する(2010-5-10)。
『…… 民主党の支持率は、内閣発足直後の緊急調査では過去最高の51%だったが、今
回は22%となった。鳩山内閣は、すっかり目減りした民主支持層からも見放され始めて
いるようだ。
この間、支持政党のない無党派層の内閣支持率は60%から12%に下落した。無党派
層の割合は20%から50%に増えており、鳩山内閣に失望した民主支持層が無党派層に
移行したと見られる』と。
とくに後半部に注目してほしい。
『……支持政党のない無党派層の内閣支持率は60%から12%に下落した』という部分
と、『無党派層の割合は20%から50%に増えており、鳩山内閣に失望した民主支持層が
無党派層に移行したと見られる』という部分。
ここでいう「無党派層」というのは、我ら、浮動票層のことをいう。
が、こんな結果は、小沢幹事長が「続投」「続投」と叫んだときから、わかっていたこと。
その小沢幹事長についてだが、「やめろコール」が、90%近くにも達している。
当の小沢幹事長自身は、まだがんばると言っている。
「私は国民を信じている」とか何とか。
まことにもって、トンチンカン。
このままでは、民主党の支持率は、さらにさがる。
「民主党の支持者が、まだ22%もいるの?」と、むしろそちらのほうの数字に驚く。
……しかし党の小沢一郎幹事長は、やめない?
やめたら最後、政治的威光が消え、「ウミ」が、どっと出てくる。
悪事の数々が、日の下(もと)にさらされる。
小沢一郎は、それを恐れている。
(10年5月10日記)
Hiroshi Hayashi+教育評論++May.2010++幼児教育+はやし浩司
●経済問題
たった今(10年5月10日、午前10時20分)、今日の為替相場が、画面に出てきた。
それによれば、
アメリカ1ドル=92・68円
EU1ユーロ=118・85円
先週のギリシャ・ショックで肝を冷やした人も多いかと思う。
(私も肝を冷やした。)
しかしこの為替相場をみるかぎり、為替市場は、それほど動揺していないようだ(?)。
で、今朝の株価の動きを見てみる。
日本経済新聞の速報によれば、「上げ幅が100円を超えた」とある。
「よかった!」と書きたいが、そのツケはやがて、私たち庶民が背負うことになる。
「ユーロ防衛のために、最大7500億ユーロの緊急支援を……」とある。
つまり印刷機を回して、マネーを市中にバラまくということ。
それで「上げ幅が100円を超えた」。
が、その分だけ、金(マネー)の価値がさがるということ。
そこで今度は、金(ゴールド)の動きを見る。
ニューヨーク金は、ジワジワと上昇傾向がつづいたまま。
田中貴金属工業の今朝の売値は、グラム、3765円!
ここ数年でも、最高値に近い!
メチャメチャな額といってよい。
その一方で、ニッケル、アルミ、銅は5月に入ってから、大急落している。
これらの数字を総合して読むと、こうなる。
世界は、今、大不況。
部分的には明るい日差しが見えるが、厚い雲の切れ端からもれるこぼれ陽(び)のような
もの。
そこで世界の各国中央銀行は、印刷機を回して、金(マネー)を市中にばらまいている。
アメリカも日本も、そしてEUも。
が、問題は、その金(マネー)の行き先。
本来なら「投資」ということになるが、投資先そのものがない。
だから「金(ゴールド)」ということになる。
金(ゴールド)は、ほかの金属や資源とちがい、いくら値段があがっても、困る人はい
ない。
だから天井知らず、となる。
が、こんなバカげた経済運営が、いつまでもつづくはずがない。
言うなれば、世界中が、バブル経済で踊っている。
薄い氷の上で、踊っている。
とくに注目すべきは、中国。
現在、上海万博が進行中。
が、もしこれが低調に終わるようなことにでもなれば、中国は「赤信号」!
理由がある。
中国人というのは、日本人とは、ものの考え方が、かなりちがう。
国を信じていない。
組織を信じていない。
信じられるのは、金(マネー)だけ。
そこで現在、中国人の貯蓄率は、70%前後もあると言われている。
日本人が、最盛期でも、20~30%だったから、これはとんでもない数字と言ってよい。
つまり中国人は、お金を使わず、せっこらせっこらと、内へ内へと溜めている。
溜めたお金を、これまたせっこらせっこらと、株に投資している。
そこで中国政府は、入場者1億人を見込んで、上海万博を開いた。
溜め込んだお金を、外へはき出させようという魂胆である。
が、そうはうまくいかない?
上海万博がうまくいかなければ、つまり予定入場者数を、大きく下回るようなことにでも
なれば、そのとき中国のバブル経済は、崩壊する。
その危険性が、ぐんと高まる。
こういうときの鉄則は、ただひとつ。
「私のようなド素人は、こういう世界から早く、逃げた方がよい」。
Hiroshi Hayashi+教育評論++May.2010++幼児教育+はやし浩司
●JAL問題
JALが再び、経営危機に陥り始めている。
先日、経営再建中に倒産したばかり。
借金を帳消しにした上、1兆円という国税を
投入した。
にもかかわらず、経営は一向に改善していない。
むしろ悪化している。
JALの問題を考えるとき、「国内」という「下」
から見てはいけない。
「国外」というグローバルな視点から見なければ
ならない。
たとえば世界から、日本の各都市へ外国人がやって
くるようなばあいを考えてみよう。
彼らはJALを利用しない。
不便だからだ。
たとえばヨーロッパから福岡へ来るときは、
韓国の仁川(インチョン)へ、やってくる。
大韓航空を使ってやってくる。
そこから同じ、大韓航空に乗り換えて、福岡へ。
大韓航空は、日本国内へ60路線あまりを投入している。
一方、日本からヨーロッパの各都市へ行くときも、
そうだ。
JALでフランクフルト(ドイツ)までは行くことが
できる。
しかしその先は、それぞれのEUの飛行機に乗り換えねば
ならない。
だったら、最初から、たとえばルフトハンザ機に乗って、
フランクフルトまで行ったほうがよい。
そのほうが、便利で、楽。
加えて、JALは、何かにつけて割高。
つまりJALを利用するのは、金持ちの日本人だけ。
国際競争力という観点からは、JALは、完全に、
その競争力を失っている。
事情はANAも同じ。
JALとANAの合併も、よくうわさされるが、こと
航空業界では、それはありえない。
ANAの社長自身が、そのつど明確に「NO!」と明言している。
へたにJALをかかえこんだら、ANAの経営そのものまで、おかしくなる。
となるとJALにしても、ANAにしても、生き残る
道は、ただひとつ。
鎖国主義を貫き、国内専用便に徹すること。
が、そうなると、日本という島国は、マーケットとしては、あまりにも狭い。
小さい。
それにあと10年もすれば、日本はアジアにおいてですら、中小国になる。
本来なら、いまごろは、JALは、(ANAでもよいが)、中国国内を、
ビュンビュンと飛び回っていなければならない。
アメリカ国内を、ビュンビュンと飛び回っていなければならない。
が、その元気は、もうない。
余力もない。
それを支える、日本の経済力もない。
否定的なことばかり書いたが、調べれば調べるほど、JALには、未来がない。
(補記)
羽田のハブ空港化には、大賛成だが、しかし遅すぎた!
今ごろハブ空港をめざしたところで、どうにもならない。
20年は後れた。
「成田だの、羽田だの」と、政治家たちがバカな利権争いをしているうちに、こう
なってしまった。
見かけの航空路線はともかくも、JALにしても、単独で飛ばしている国際線は、
すでに1桁もないのではないか?
しかもそのほとんどは、アジア路線。
チャンギ(シンガポール)、香港、仁川(韓国)は、そうした日本の衰退を尻目に、さらに
そのつぎの段階へと、戦略を進めつつある。
JAL問題を考えるときは、こういう現実を知った上で、考えなければならない。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 JAL問題 JALの経営問題 JALの再建問題)。
Hiroshi Hayashi+教育評論++May.2010++幼児教育+はやし浩司
【ギリシャ発、世界恐慌】
+++++++++++++++++
昨日、突然、ギリシャがこけた。
「こけた」という書き方は不謹慎な
書き方とは思うが、しかしまだ国家破綻
(デフォルト)したわけではない。
が、実質上の国家破綻。
だから「こけた」という、あいまいな
言い方のほうが、かえって適切という
ことになる。
で、その流れを受けて、ニューヨーク
市場は、1000ドル近く株価をさげ、
つづく東京でも、400円近く、株価を
さげた。
が、だれも、これで終わるとは思っていない。
つづくポルトガルもあぶない。
スペインもあぶない。
仮にスペインに火がつくようなことにでも
なれば、万事休す。
ギリシャとは、経済規模がちがう。
今、EUは、大揺れに揺れている。
(2010年5月8火朝記)
++++++++++++++++++
●日本もあぶない!
しかしほんとうにあぶないのは、この日本。
2011年度は、国債の買い手がつかず、国家予算が成立しない可能性すらある。
つまり「金を貸してくれる人がいなくなる」。
(2011年度は何とかクリアしても、2012年度は、かなりむずかしい?)
先頃、JALが経営破綻したが、それが日本国規模で起こると考えるとわかりやすい。
ただギリシャやスペインとちがい、産業力があるから、まだ何とかもちこたえるかもしれ
ない。
しかし仮にTOYOTAのような会社が、こけたら、……想像するだけでも、ゾッとする。
TOYOTAだけの問題ではすまない。
連鎖が連鎖を呼ぶ。
これがこわい。
頼みの綱は、中国ということになる。
が、その中国も、ヨーロッパ市場、ニューヨーク市場の流れを受けて、株価(上海B株)
をさげている。
不気味。
注視。
つい先週、私はBLOGの中で、こう書いた。
「巨大な暗雲がそこまで来ている。
今は、嵐の前の静けさ」と。
同時に私は、株価連動型の債権投資から、損切り覚悟で、すべて手を引いた。
間一髪とは、このことか。
●JAL問題
そのJAL。
経営再建中のJALが、経営再建中に、経営破綻した。
株価は、0円になった。
で、再度、経営再建ということになった。
が、それもいつまでもつか、わからない。
再々度の経営破綻もうわさされている。
が、再々々度の経営再建は、ありえない。
JALは、日本から消える。
それもそのはず。
飛行機といっても、今や、「空のタクシー」。
日本という国は、マーケット規模からしても、小さすぎる。
アメリカでいえば、カルフォルニア州ひとつぶんの大きさしかない。
たとえて言うなら、佐渡島のタクシー会社が、日本中のタクシー会社と競争するようなも
の。
はじめから勝ち目はない。
そこで佐渡島のタクシー会社は、新潟県に直談判して、佐渡島全体を鎖国化した。
佐渡島以外のタクシーを閉め出した。
が、それは同時に、相互主義の原則から、佐渡島のタクシーは、日本本土を走れないこと
を意味する。
で、JALが最後に生き残る道は、ただひとつ。
佐渡島の中だけを走る、ローカルタクシー会社になること。
それに徹すること。
少し遅れて、ANAも同じ運命を、たどる。
●結局は教育の問題
が、国際競争力を失ったのは、JALだけではない。
今では、ありとあらゆる産業が、国際競争力を失いつつある。
私の地元では、Y発動機が、経営に苦しんでいる。
そのニュースが最初飛び込んできたとき(2010年はじめ)、「まさか!」と、私は我が
耳を疑った。
Y発動機といえば、この地方では、基幹産業。
(赤字)→(リストラ)→(経営規模の縮小)とつづいた。
では、どうするか……という問題ではない。
みなさん、ご存知ないようだが、これはすべて「教育」の問題。
教育というのは、そのときは、わからない。
その「結果」が出るのは、20年後、30年後ということになる。
今がそのときということになるが、こうなることは、20年前、30年前には、すでにわ
かっていた。
いまごろ「ゆとり教育」の見直しをして、いったい、何になる?
その「結果」が出るのは、20年後、30年後ということになる。
言い替えると、「教育」というのは、20年後、30年後を見越して、「形」を作らねば
ならない。
が、時の文部省は、あえて時の流れに背を向けた。
コンピュータ教育にしても、韓国と比べただけでも、20年は後れている!
●公務員の人件費
乱暴な意見に聞こえるかもしれないが、日本も、一度、リシャッフルするしかない。
まず手をつけるべきは、公務員の給料。
20~30%の賃金カットは当然。
大企業の社員なみの給料にまで、引き下げる。
ちなみに公務員の人件費は、つぎのようになっている。
+++++++++++++
●公務員の給料
現在、国家公務員や地方公務員が、いったい、いくらの給料を手にしているか、それを
正確に知っている人は、ほとんどいない。
公表している団体も、自治体もない。しかし計算方法がないわけではない。
そこで国家公務員の給料を知るための、もっとも簡単な方法は、(総人件費)を(公務員
数)で割るというもの。
産経新聞は、この方法で、国家公務員(行政職国家公務員)の給料を算出している。それ
によれば、全国の行政職国家公務員約33万2000人の人件費の総額は、4兆6571
億円だそうだ(産経新聞・05・06)。
この数字から計算すると、国家公務員1人当たりの人件費は、何と、年間1403万円
(!)ということになる。
(1403万円だぞ! 4兆6500億円÷33・2万人で計算)そして社会保障費だけで、
国家税収、約43兆円の約半分を、使っていることになる(ギョッ!)。
ちなみに、平成13年度の「国民経済計算年報」によれば、日本人の給料は、おおむね、
つぎのようになっている。
●1人当たりの人件費
(国家公務員) ……1403万円(上記算出方法)
公務員 ……1018万円
電気・ガス・水道の公営事業団体 ……795万円
金融・保険業 ……678万円
トヨタなどの自動車産業 ……629万円
日本の民間企業に働く労働者の平均※……448万円(この数字のみ02年)
(※企業規模100人以上、事業所規模50人以上の事業所、約3万4000事業所
のうちから抽出された約7500事業所の平均。
つまり平均といいながら、中規模以上の
企業で働く勤労者の平均。小企業、弱小企業、個人経営店を含めると、さらに低くなる。)
みなさん、おわかりか?
企業規模100人以上の、いわゆる民間の中でも、めぐまれた企業に働く労働者の平均
人件費は、448万円!
しかし国家公務員は、1400万円以上!
ナ、何と、3倍近いもの給料を手にしていることになる。
++++++++++++++++
これを見ただけで、だれがギリシャを笑うことができるか……ということになる。
もちろんそれぞれの公務員の人に、その責任があるわけではない。
責任を求めているわけでもない。
この問題は、仮にあなたという公務員は、それでよいとしても、あなたの子ども、さらに
は孫はどうなるかという視点で、考えてみてほしい。
「私は公務員で、ラッキーだった」ですませてはいけない。
事実、すでに15年近くも前、私にこう言った公務員(浜松市の職員)がいた。
「林さん(=私)、これだけデフレが進むとですね、公務員になっていて、よかったと思い
ますよ」と。
物価は安くなる。
給料はさがらない。
世の景気など、どこ吹く風。
だから、そう言った。
●準公務員
教育は手遅れとしても、経済改革については、今なら、まだ間に合う。
間に合うから、今すぐ、手をつけるべき。
消費税をあげるとか、税金をあげるとか、そういう議論をする前に、公務員の数(現在、
450万人弱)を減らし、給料をさげる。
年金を減らすなどということは、当然のことではないか。
それとも、国家破綻してから、あわててデモでも繰り返すつもりなのか。
なお政府は、ことあるごとに、「公務員の数は、欧米先進国と比べても、多くない」など
というウソを言いつづけている。
たしかに公務員そのものの数は、多くない。
しかし日本には、準公務員と言われる人たちがいる。
+++++++++++++++++
7年前に書いた原稿です。
3年前に、一度、再掲載しました。
改めて、「児童福祉」という視点から、
再掲載します。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●日本の福祉政策
++++++++++++++
母子家庭の子どもが、194万人、
父子家庭の子どもが、27万人(03年度)。
政府は「福祉よりも雇用」と、母親の
就労支援事業を進めているというが、
常用雇用に結びついているのは、
「ほんの一部」(中日新聞)にすぎ
ないとか。
02年度から公的支援制度が変わり、
公的手当は、実質、減額されることに
なった。
さらに08年4月から、受給開始から
5年後の減額も決定。
母子家庭の母親たちは、ますます
きびしい状況に置かれることに
なる。
++++++++++++++
日本の福祉政策は、どこか、おかしい。たとえば私の住んでいる地域は、旧国鉄村と呼
ばれるほど、旧国鉄の退職者たちが多く住んでいる。みな、満55歳で退職した人たちで
ある。
そういう人たちが、月額33~35万円前後の年金を受け取っている。その額は、
旧三公社五現業の中でも、最高である。話を聞くと、旧国鉄職員だけは、退職日を、3月
31日ではなく、4月1日にずらしている。つまりたった1日ずらすことによって、1年
分、就労年月を長くしている。
(だからといって、旧国鉄職員の人を責めているのではない。私は制度がおかしいと言
っている。誤解のないように!)
で、最近、近所の男性が亡くなった。85歳でなくなったが、55歳で定年退職してか
らというもの、働いたのはただの1日だけ。1日だけ勤めて、そのままその仕事をやめて
しまった。つまりこの30年間、何もしなかったことになる。
で、それで年金の支給が終わったわけではない。残された妻には、「転籍特権」という特
権がある。夫が亡くなっても、妻がいれば、その妻に、連続的に年金が支払われる。
まさに至れり尽くせりの、年金制度である。
その一方で、母子家庭への支援制度は、削減につづく削減。(全国母子世帯等調査)によ
れば、母子家庭の平均年収は、212万円だそうだ。
内訳は、就労収入、162万円。それに児童手当、養育費、仕送りなどで、50万円、
つまり計212万円! たったの212万円だぞ。
旧国鉄職員のばあい、月額37万円も年金を受け取っている人もいるという(某郵便局
長の話)。年収でみると、444万円ということになる。
このおかしさこそが、日本の福祉政策の矛盾ということになる。
3年前に書いた原稿を、そのまま掲載する。
++++++++++++++++++
●年金、この不公平!
官民の年金の不公平さについては、いまさら、言うまでもない。しかし、金額だけの問
題ではない。こんな事実も指摘されている(「文藝春秋」04・5月号・伊藤惇夫氏)。
公務員には、「転籍特権」という、特権がある。
たとえば公務員のばあい、それを受給していた夫が死亡したようなとき、その遺族が、
ひきつづき、その年金の4分の3程度を、「遺族年金」として受給することができる。妻が
亡くなっても、その遺族年金の権利は子供(18歳迄)や父母にも引き継がれる※。
わかりやすく言えば、夫が死んだあとも、遺族年金を受け取ることができるということ。
が、それだけではない。さらに妻が死んでも、子どもが18歳未満のときは、今度はその
子ども、もしくは、父母が、その遺族年金を受け取ることができる。
そんなわけで、「官民格差は、死んでからも、生きている」(伊藤惇夫氏)と。
もちろん、一般企業のサラリーマンや、自営業者には、こんな転籍特権はない。本人が
死んだら、それでおしまい! ゼロ! 遺族は、1円も、もらえない。
だれでもおかしいと思う。おかしいと思うが、何もできない。日本には、そういうしく
みが、できあがってしまっている。官僚主義国家という「しくみ」である。
こうしたしくみの中で、もっとも、「?」なのは、あの「審議会」という「会」。
ほとんどの審議会は、担当の役人が、開く。方法は簡単。まず、イエスマンや、その道
のド素人だけを集める。人選に関する基準など、どこにもない。その指針もない。座長に
は、たいてい著名人を起用する。
審議会はたいてい数回程度で終わる。重要案件でさえも、10回を超えることは、まず
ない。
シナリオは、最初から、役人によって用意されている。たいていは、「資料」という形で、
委員に配布される。あとは、それに添って、審議していくだけ。一応、議論という形をと
るということもあるが、ほとんどのばあい、一人の委員の発言は、一回、5~10分程度。
ふつうは議論になる前に、審議打ち切り。
(議論になりそうな案件については、委員の数を多くする。こうして各自の発言時間を
少なくする。)
こうした審議会に多く参加してきたことのある、M東大元教授ですら、こう言っている。
「テレビタレントやスポーツ選手ばかりを集めて、何が、審議会だ」と。もともと議論ら
しい議論ができる雰囲気ではない。
で、こうした審議会から出される「答申」は、抽象的であればあるほど、よい。わけの
わからないものであれば、あるほど、役人にとっては、よい。自分たちのつごうのよいに、
どのようにでも解釈できる。
で、あとは、役人たちは、その答申に従って、やりたい放題。まさにやりたい放題。
……これが、日本の官僚主義の基本になっている。そしてその結果が、今の日本である。
年金の官民不公平などは、氷山の一角の、そのまた一角にすぎない。
私「まさに、日本は、官僚主義国家。最終的には、『天皇』という最高権威をもちだすこと
で、民を従わせる。この図式は、奈良時代の昔から、まったく変わっていない」
ワイフ「じゃあ、この日本を変えるには、どうしたらいいの?」
私「無理だろうね。与党の党首も、野党の党首も、皆、元中央官僚。主だった県の
県知事も、副知事も、皆、元中央官僚。大都市の市長も、皆、元中央官僚。そんな日本を
変えるとなると、それこそフランス革命のような革命でも起こさないかぎり、無理」
ワイフ「役人の権限を小さくするとか、そういうことはできないの?」
私「それこそ、絶対に無理。国家公務員や地方公務員だけでも、今の今でさえ、ふえつづ
けている。その数、450万人。日本には、このほか、準公務員と呼ばれる人たちが、そ
の数倍は、いる」
ワイフ「給料はどうなっているの?」
私「いまだかって、地方自治体ですら、その手当て額を公表したことがない。しかし予算
から逆算すると、公務員は、一人あたり、800~1000万円の年収(伊藤惇夫氏)と
いうことになるそうだ」
ワイフ「すごい、高額ね」
私「そうだよ。大企業でさえ、平均して、650万円程度だからね」
ひょっとしたら、この文章を読んでいるあなたも、公務員かもしれない。あなたの家族
の中に、1、2人に公務員がいるかもしれない。私は、何も、そういう一人一人の
公務員が悪いと言っているのではない。
ただ、こんなバカな政治をつづけていたら、遅かれ早かれ、日本は、本当にダメになっ
てしまうということ。今の「あなた」は、それでとりあえずは、よいとしても、あなたの
子どもは、どうする? あなたの孫はどうする? そういう視点で、日本の未来を考えて
みてほしい。
ワイフ「公務員の人たちって、死んでからも、年金がもらえるなんて、知らなかった……」
私「そうだね。ぼくも、驚いた。そういうような、つまり、自分たちにとって、どこかつ
ごうの悪い情報は、絶対に公表しないからね……」
ワイフ「でも、ずるいわ。議会は何をしているのかしら? 日本は民主主義国家なんでし
ょ」
私「一応ね。しかし議会の議員は、もっと手厚く保護されている。いろいろな恩恵にもあ
やかっている。だから、官僚主義社会を批判できない。批判したとたん、その世界から、
はじき飛ばされてしまう」と。
私の親しい知人のS市(50歳)は、ある都市で、ある役職のある仕事をしている。そ
のS氏が、こう言った。
「林さん、市議会の議員たちね、自分で作文できる人は、まずいないよ。議会での質問
書も、それに対する答弁書も、みんな、ぼくたちが書いてやっているんだよ。ぼくたちに
嫌われたら、議場に立つことすらできないよ」と。
日本のみなさんは、こういう現実を、いったい、どこまで知っているのだろうか。
(040417)
++++++++++++++
ものを言うことすらできない、母子家庭の母親たち。組織もない。知識もない。力もな
い。しかもだ、これからの日本を支える子どもたちを支援するために、たったの、1~4
万円(月額)とは!!
(母1人、子ども1人のばあいの手当て支給額、07年実績、中日新聞7月22日)
所得 手当の額(月額)
57万円 41720円
130万円 28270円
220万円 11690円
その一方で、リストラも、首切りも、転勤もない世界で、仕事をしてきた人たちが、満
額の退職金を手にしたあと、毎月33~35万円の年金とは!!
しばらくこの怒りは、収まりそうもない!
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
母子家庭 支援制度 児童扶養手当 福祉制度 転籍特権)
(注※、「国民新聞」より)
通常、夫が亡くなった時、厚生年金の場合は、妻に夫の老齢年金の報酬比例部分の4分の
3相当が遺族厚生年金として支払われる。その妻が亡くなればその時点で終了する。
ところが公務員は違う。妻が亡くなっても、その遺族年金の権利は子ども(18歳まで)
や父母にも引き継がれる。民間に比べ、公務員は死んだ後まで手厚く保護されている。
●日本があぶない!
何度も書くが、公務員の総人件費だけで、38兆円。
国家税収(モノ、サービスの貿易などで稼ぐ、いわゆる収入)は、40兆円前後。
(ここ数年、その税収すら、減少ぎみ。)
38÷40=95%!
95%が、公務員の人件費!
こんなバカげた財政運営をしている国が、ほかにどこにある!
ギリシャだって、していない!
……ということを、もう一度、みんなでよく考えよう。
やがて日本中が、JALになる。
「確実にそうなる」とは書きたくないが、すでに「時間の問題」。
「ギリシャなんて、遠い海の向こうの話」などと思っていると、それこそたいへんなこと
になる。
私はそれを伝えたくて、この原稿を書いた。
で、今日は土曜日。
暗い話を書いて、気分が滅入った。
朝風呂をあびて、気分を一新!
みなさん、おはようございます。
(2010年5月8日、午前6時30分)
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よろしくお願いします。 はやし浩司
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