2010年2月2日火曜日

*Class-Reunion Party *Sumo

●BLOGタイトル最前線の子育て論byはやし浩司

●同窓会

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近く、金沢市で、大学の同窓会がある。
ホテルの予約が取れ次第、「出席」の
ハガキを出す。

ビジネスホテルなら、いつでも予約できる。
しかしわざわざ金沢まで行って、ビジネス
ホテルはない。
ワイフも同行してくれる。

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●恨み

 金沢にも、(恨み)はある。
あるが、ほとんどが、食べ物の(恨み)。
食べたくても、食べられなかったものが、たくさんある。
貧乏学生だった私は、いつもこう思った。
「いつか、金沢へ来たら、それを食べてやろう!」と。

 その第一が、カニ料理。
ゴリ料理。
それにフグ料理、などなど。

 今度金沢へ行ったら、フグ料理を食べてやる!
昔からこう言う。
「食べ物のうらみは、大きい」と。

●ひもじさ

 今の若い人たちは、(貧乏)というより、(ひもじい)という言葉を知らない。
人生の底辺を知らない。
そこに(豊かさ)があるのが、当たり前と思いこんでいる。
しかしこんな(豊かさ)など、薄い氷の上の楼閣。
私たちの世代は、それをよく知っている。
だから生き様そのものが、謙虚。

1万円あれば、そのうちの5000円は横にのけ、残った5000円で生活する。
が、今の若い人たちは、私たちの世代とは、生き様そのものが、ちがう。
目一杯の生活をしてしまう。
さらに借金までして、2万円とか3万円の生活をしてしまう。

●自業自得 

 「ぼくたちは子どものころ、腹一杯、ご飯を食べることもできなかった」と言う。
すると今の若い人たちは、「そんなのは、あんたたちの問題だろ。勝手に戦争を始めて、負けたのだから、しかたないだろ」と。

 若い人たちは、「自業自得」という言葉をよく使う。
私も何度か、そういう会話の中で、言われた。
息子たちにも、言われた。
今、そこにある(豊かさ)を見ながら、あたかも自分たちが作ったものであるかのように錯覚している。

 しかし(あるのが当たり前)という生き様と、(ないのが当たり前)という生き様は、基本的な部分で、ちがう。
たとえば息子たちの学費にしても、私は惜しみなく提供してきた。
それだけ経済的に余裕があったからではない。
働いた。
懸命に働いた。
その中から、自分たちの(身)を削って、提供してきた。

 私の息子たちは、ごくふつうの子どもたちである。
そんな息子たちでさえ、そうした苦労に、感謝の念をもってるかと言えば、残念ながら、まったくない。
ついでに中学生や高校生にも、聞いてみた。
私の生徒たちである。
しかしみな、同じ。
最初から最後まで、「親が学費を出すのは、当たり前」と考えている。

 これも今の若い人たちに言わせれば、「自業自得」ということになるのか。

●2人ぼっち

 気がついてみたら、そこにいたのは、ワイフだけ。
ワイフにしても、そうで、ときどき、ふと、こう言う。
「2人ぼっちね」と。

 「お前は、さみしくないか?」と聞くと、ワイフはいつも決まってこう言う。
「私はこうなることは、ずっと昔からわかっていたから」と。

 そういう点では、私は親バカだった。
自分のしていることが、見えなかった。
視野が狭かった。

 ともかくも、ここで親バカ廃止宣言!
「これからの人生は、自分たちで楽しもう」と言うと、ワイフも、すんなりと同意してくれた。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

●おかしな投票(日本相撲協会の理事選挙)

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相撲協会が、理事選挙を行った。
その結果を、まずよく見てほしい。

■理事選の各候補得票数

武蔵川 ・・・11票
北の湖 ・・・10票
出羽海 ・・・10票
放駒  ・・・11票
ニ所ノ関・・・11票
大島  ・・・ 8票(落選)
友綱  ・・・10票
陸奥  ・・・10票(新任)
鏡山  ・・・10票(新任)
九重  ・・・10票
貴乃花 ・・・10票(新任)

投票は、111人の評議員
(親方107人、力士2人、立行司2人)によって、
無記名で行われた。

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●まちがいさがし

 「まちがいさがし」という遊びがある。
2枚の絵を見比べながら、まちがいをさがす。
で、そのまちがいさがしをするような気持ちで、この投票結果をよく見てほしい。
何か、おかしい?
どこか、おかしい?

 投票は、無記名でなされたはず。
「投票」ということは、「投票」。
選挙である。
しかしこんな選挙があるか?
土建業者の談合でも、ここまではしない。

●インチキ選挙

 落選した大島は、8票。
が、残る1人は、全員、11票か10票!
きれいに、11票か10票!

 今回の選挙で注目されたのは、貴乃花。
当初、貴乃花を支持を表明したのは、親方6人だけと言われていた。
が、フタをあけてみたら、10票!
この票の動きも、どこか不自然。
もっと言えば、うさんくさい。

 あらかじめ支持を集めながら(?)、理事候補者たちが立候補した。
それはわかる。
しかし結果は、先に書いたとおり。

●闇の奥の日本相撲協会

 日本の相撲協会ほど、闇に包まれた協会はない。
巨額のお金が、その闇の奥で、乱舞している(?)。
ときどきその一端がマスコミに流れ、世間を騒がす。
それはそれとして、こういう選挙結果を見ると、相撲協会とは、いったい何なのか?
さらに踏み込んで言えば、国技とは何なのか?
そこまで考えてしまう。

 そこでさっそく、小学生を中心に、50人ほどの子どもたちに聞いてみた。
「相撲を見ている人?」と。
答は、ゼロ!
「相撲が好きな人?」と。
答は、ゼロ!

 にもかかわらず、NHKだけは、BS放送で、午後1時半前後から夕方6時前後まで、いつも実況中継している。
NHKと相撲協会は、会長職でつながっている。

 「国技」ということは、わかる。
が、もちろんスポーツではない。
何も、ここまで保護しつづけなければならない理由などない。

 日本相撲協会の理事選挙の結果を見ながら、いろいろと考えさせられた。
つぎの選挙は、(今回が4期8年ぶりだったということを考えるなら)、8年後ということになる。
そのときは、もう少し自然な(?)、投票結果になるかもしれない。
こんなインチキ臭い選挙は、見たことがない。
聞いたこともない。
私が書いていることがおかしいと思うなら、もう一度、あなた自身の目で、「まちがいさがし」をしてみてほしい。
もう一度、選挙結果を、よく見てほしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 相撲協会 日本相撲協会 理事選挙)


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

●子ども手当て(改)

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「子ども手当」が支給されるという。
当然のことである。
そんなことは世界の常識。
今さら、おおげさに騒ぐような手当てではない。

それに対して、鳩山首相は、「給食費
などの未納があるばあいには、相殺
できる仕組みを検討するという考えを
示した」(中日新聞・2010・1月31日)と。

ハア~~~?
とんでもない!
とんでもない(考え)である!
どうとんでもないかは、
私のエッセーを読んでもらえれば、
わかるはず。

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●給食費の未納問題

 給食費の未納問題については、たびたび書いてきた。
給食費を払えない、あるいは払わない家庭がふえている。
しかしそれはそれ。

 こういうケースのばあい、(給食費を払えるが、払わない家庭)を前提に考えてはいけない。
(本当に給食費を払えない家庭)を前提に考える。
給食費を払えるのに、払わないというのは、たしかにずるい。
そういう家庭を前提に考えるなら、子ども手当で相殺させるという方法もある。
しかし本当に給食費を払えない家庭もある。
払いたくても、払えない家庭もある。
そういう家庭にまで、子ども手当で給食費を相殺させるというのは、明らかにまちがっている。
貧しい人たちを、さらに貧しくする。
本当に助けを必要としている人たちを、見捨ててしまう。

●相殺

 子ども手当というのは、子どもをもつ家庭を助けるためのもの。
そういう趣旨で与えられる。
欧米では常識化している。
が、その子ども手当で、給食費を相殺させるなどという話は、聞いたことがない。
ないというより、非常識。
どうして給食費なのか?

 子どもを育てるには、それなりのお金が必要。
衣食費はもちろん、そのほかもろもろの費用が必要。
何も給食費だけが、費用ではない。
もろもろの費用の、ほんの一部でしかない。
もしこんな論理がまかり通るなら、子ども手当は、ほかのあらゆるものと相殺されることになる。

 学校施設費と相殺する。
テキスト代と相殺する。
交通安全費と相殺する。
通学保険費と相殺する。
修学旅行費と相殺する、と。
「相殺」ということになれば、いくらでもそのワクを広めることができる。

●役人の人件費

 給食費を払えるのに、払わない家庭もある。
が、だからといって、払いたくても払えない家庭までいっしょくたにして、相殺するというのは、先にも書いたように、まちがっている。
してはいけない。

 もしこんなことがさらに常識になってしまえば、今、給食費を払っている家庭まで、払わなくなるかもしれない。
「子ども手当で相殺してください」と。

 そういうことにでもなれば、さらに事務手続きは煩雑になる。
その分だけ役人の仕事がふえる。
役人の数がふえる。
その分だけ、税金が無駄づかいになる。

 ドイツでは、一律、何の制約もなく、チャイルド・マネーを支給している。
最長、子どもが27歳前後になるまで支給している(「27歳」というのは、10ほど前の
データ)。
フランスでも、そうしている。
その方がわかりやすい。
事務も簡素化し、役人に与える人件費も安くつく。
で、子どもをもつ親が、そのお金をどう使おうが、それは親の勝手。
たかが1万3000円程度(初年度)の話ではないか。
そのお金で、「給食費と相殺する」だと?
バカげている!

●貧乏論
 
 貧乏人と金持ちのちがいは、ほんの紙一重。
貧乏な人は、働いても働いても、お金のほうから先に逃げていく。
一方、金持ちの人は、遊んでいても、向こうからお金が飛び込んでくる。
しかも桁(けた)がちがう。
2桁も3桁もちがう。

 で、金持ちの人たちは、「貧乏な人は、もっと働けばいい」と言うかもしれない。
しかしここにも書いたように、働いても働いても、どうにもならない。
すべてが空回りする。
空回りに振り回される。
一度、そういう状態になると、働く意欲さえ、消え失せる。
それが悪循環になって、貧乏な人は、ますます貧乏になっていく。
つまり貧乏というのは、その人の責任ではない。
「歯車」の問題。
今、この文章を読んでいるあなただって、いつなんどき、その歯車が狂うかもしれない。

 言うなれば、「給食費と相殺させる」というのは、貧乏が何であるかも知らない、どこかのドラ息子の発想。
親から何十億円という小遣いをもらいながら、みじんも恥じない、どこかのドラ息子の発想。
悲しいかな、鳩山首相は、貧乏というものが、どういうものか、まったくわかっていない。

●役人根性

 日本ほど子どもに対する社会保障費の低い国はない。
「アメリカと同程度」と反論する人もいるかもしれないが、アメリカでは、その分だけ、奨学金制度が発達している。
大学生にしても、親のスネをかじって大学へ通っている学生など、さがさなければならないほど、少ない。
つまりこの日本では、それすらも、親の負担。
『子、大学生、親、貧乏盛り』(はやし浩司)という。

 むしろ逆で、子どもをもつ親を、国はもっと保護、助成、補助すべきではないのか。
たった1万3000円程度の子ども手当を、おおげさに「手当」と言って騒ぐ。
騒ぐだけならまだしも、そのお金で給食費を相殺させる。
こんな残酷な話が、どこにある?
(給食費を払えるのに払わない家庭があること)を理由に、(払いたくても払えない家庭)の人たちを、これ以上苦しめてはいけない。

 だいたいこうした発想そのものが、役人的。
一方で「払う」と言っておきながら、「取れるところからは、目一杯、取ってやろう」と。
だったら、せめて給食費くらい、全額無料にすればよい。
役人の数を、数パーセント減らせば、その人件費だけで、給食費は無料にできる。
(役人の人件費は、年間約38兆円。1%、役人を削減すれば、それだけで、3800億円、浮かぶ。)

私が小学生だったころには、学校の給食だけが、(栄養源)だった。
ごちそうだった。
あのころの日本がもっていた(温もり)は、どこへ消えたのか?

●弱者にやさしい社会

 その社会の完成度は、弱者にいかにやさしいかで決まる。
弱者にやさしい社会を、豊かな社会といい、「国」という。
GDPではない。
モノの豊かさではない。
心。
(やさしさ)だ。

 今度の鳩山首相の発言には、その(やさしさ)がない。
がっかりしたというよりは、「なるほどなあ」と、へんに感心してしまう。

 いいか、鳩山首相、子ども手当など、いじってはいけない。
いわんやそれで相殺などと、考えてはいけない。
「どうぞ、お父さん、お母さん、自由に使ってください」と言って、親に渡す。
「子育てはたいへんですね。お金もかかることでしょう」と言って、親に渡す。
それが子ども手当。

 その趣旨を踏みはずしてはいけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 子ども手当 子供手当 手当て)


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

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