●映画『ジョン・カーター』
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
昨日、ワイフと映画『ジョン・カーター』を見てきた。
3D版。
少し前、3D版の『スター・ウォーズ』を見ていたときのこと。
途中で目が痛くなった。
そのとき3D版の映画は、もう見ないと心に誓った。
が、時間的によいのがなくて、結局は、3D版。
3D版の『ジョン・カーター』。
目薬持参の映画鑑賞。
(老人組は、3D版映画は、避けたほうがよい。)
映画そのものは、『スター・ウォーズ』をしのぐ、超大作。
コロシウムの格闘シーンだけでも、『BEN・HUR』並の迫力があった。
が、内容が陳腐(ちんぷ)。
「あの手の映画は、見飽きた」……と書きたいが、どっこい!
私には、ちがった。
原作は、エドガー・バローズの『火星のプリンセス』(1917)。
SF冒険小説。
私は学生時代、SF小説を読みあさった。
当時は「火星モノ」が主流で、そのひとつが、「火星のプリンセス」。
今で言う『ハリー・ポッター』のようなものだった。
その『火星のプリンス』を映画化したのが、今回の『ジョン・カーター』。
が、当時の、つまり私が小説を読んでいた当時の印象とは、かなりちがった。
原作の『火星のプリセンス』に出てきたプリンセス(王女)は、もっと女性的?
ナィーブで、可憐なプリンセスだった。
一方、映画『ジョン・カーター』の中に出てくるプリンセスは、どこかアマゾネス風?
そういった違和感は、随所で覚えた。
ただ、小説の挿絵を彷彿(ほうふつ)させるシーンも、そのまま出てきた。
板のような岩盤に立つジョン・カーター、岩でできた尖塔など。
(先ほど、書庫を探してみた。
ひょっとしたら……と思いながら、さがしてみた。)
が、あの当時に読んだ『火星のプリンセス』は、もうなかった。)
興味深かったのは、あのバイクのような乗り物。
あれなどは、パレンケの石棺に描いてある宇宙船、そっくり。
それを見て、私は思わず、自分の膝(ひざ)を叩いてしまった。
ほかにも火星で発見されている、オーパーツなど。
あちこちにそれを思い起こさせるような建造物が出てきた。
また飛行機にしても、どこかスカイ・フィッシュ風。
私のようなSFファンには、まさに必見の映画。
……ということで、映画としては、星2つの★★。
私のような古典的SFファンには、星4つの★★★★。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●4月22日(2012)日曜日
今朝は小雨。
予定は、夕方まで、なし。
(7時から、高校生を教える。)
朝食前、ウォーキングマシンの上で、運動。
30分、した。
ほどよい汗をかいたところで、朝食。
パンとスープ、それにサラダだけ。
それを食べながら、北朝鮮についての、昨日のニュースを思い出す。
何でも北朝鮮では、現在、餓死者が続出しているという。
(餓死者だぞ!)
黄海南道だけでも、約2万人(中日新聞・2012年4月21日)という※。
3・11大震災の死者、行方不明者に匹敵する人数である。
が、当の独裁者は、ミサイルを打ち上げたり、核実験の準備をしたりしている。
ここまで来ると、「あきれる」を通り越し、「哀れさ」さえ覚えてしまう。
北朝鮮は今まさに、内部から崩壊し始めている。
……2万人の餓死者ということは、その10倍の人たちが、現在、生死の境をさまよっていると考えてよい。
さらにその100倍の人たちが、飢えで苦しんでいるとみてよい。
さらに言えば、こうした飢餓は、つぎの世代にまで深刻な影響を与える。
人心の荒廃ともなれば、さらに深刻。
法と秩序は崩壊し、モラルも崩壊する。
表には出てこないが、その陰では、暴行、略奪、さらには殺人も頻発しているにちがいない。
北朝鮮では、人肉売買も日常化しているという(脱北者談)。
そこは、まさに地獄。
この世の地獄。
「2万人」という数字は、それを意味する。
北朝鮮の独裁者たちよ、少しは自分に恥じろ!
「パンとスープとサラダだけ」とは言うが、こうして朝食を無事食べられることに感謝する。
Good Morning!
(注※……中日新聞の記事より)
『北朝鮮南西部・黄海南道(ファンヘナムド)で、金正日(キムジョンイル)総書記が死去した昨年12月から4月まで、大勢の餓死者が出ていたことが分かった。
総書記死去にともなう100日間の哀悼期間中、経済活動が中断したことなどが大きな原因とされる。
死者数は2万人に上るとの情報があり、新指導者の金正恩(キムジョンウン)第1書記は報告を受け、軍用備蓄米の配布を指示したという。
北朝鮮関係者が明らかにした』(以上、中日新聞)と。
●日本よ、ワナにはまるな!
今の北朝鮮は、たいへん危険。
殺気立っている。
何かささいなきっかけでもあれば、それを口実に、外に向かって戦争をしかけてくる。
とくにこの日本があぶない。
日本、および日本政府は、箝口令(かんこうれい)を敷いてでもよいから、言動に注意したらよい。
「北朝鮮」という名前を出すことすら、禁止。
ここはただひたすら、音無(おとな)しの構え。
穴にこもり、静かア~にしている。
相手は、まともな国ではない。
まともな論理の通ずる国ではない。
加えて、今は、時期が悪い。
弱り目にたたり目。
ほんの小さな一刺しが、爆発につながる。
今、ここで動けば、それこそ北朝鮮の思うつぼ。
そのままワナにはまってしまう。
●人心の荒廃
人心の荒廃……ときどきテレビに、脱北者という人たちが紹介される。
脱北し、現在は、韓国や日本に住んでいる人たちをいう。
そういう人たちが、北朝鮮の現状について語る。
昨日も、どこかの報道番組の中で、そういう人が出てきた。
が、私はその内容よりも、そうした人たちがもつ、(雰囲気)に興味が引かれる。
というのも、どの人たちも、独特の雰囲気をもっている。
ほかの国の人たちにはない、独特の雰囲気をもっている。
どこがどうということは、ここには書けない。
書けないが、優雅さとは、正反対の雰囲気。
知性的、理性的とは、とても言えない。
文化的とは、さらに言えない。
人間と言うよりは、悪い意味で、人間離れしている。
まさに地獄を経験した人たち。
が、そうした雰囲気は、何も脱北者の人たちだけのものではない。
「高官」と呼ばれる人たちにしても、明らかに、私たち日本人がもっている雰囲気とはちがう。
威張っているというよりは、太々しい。
不遜(ふそん)。
謙虚さや、やさしさ、それに穏やかさが、どこにも感じられない。
顔の皮が二重、三重にもなっていて、心と表情が完全に遊離している。
北朝鮮がどうであれ、日本人の私たちは、この先、そういう人たちともつきあっていかねばならない。
が、仮に戦争ともなれば、……?
それを思うと、気が重くなる。
だからここはひたすら、音無しの構え。
日本よ、日本政府よ、ぜったいに相手にしてはいけない。
●謀略
心配なのは、アメリカ。
「核実験の兆候が見られたら、局地攻撃も辞さない」という意見も出てきた。
しかしそれこそ、北朝鮮の思うつぼ。
それを口実に、つまりその報復攻撃として、北朝鮮は、ソウルの地下に隠しもっている核爆弾を爆発させるはず。
世間では、あの地下道は、韓国側に工作兵を送り込むためのものと説明している。
そういう目的でも使うだろうが、実際には、核兵器の輸送道路。
それはすでに完成している。
地下道の使い道は、ひとつだけではない。
また謀略というのは、そういうもの。
相手に見抜かれていたら、謀略にならない。
謀略国家は、さらにその先の謀略を練る。
つまり私が北朝鮮の軍部なら、そうする。
何も、ミサイルだけが、核兵器の運搬手段ではない。
空がだめなら、地下がある。
この日本に対しても、そうだ。
空がだめなら、海がある。
漁船に積んできて、東京湾で爆発させれば、よい。
言い換えるとそのあたりまで警戒して、はじめて警戒。
今、ここでアメリカが局地攻撃をしかければ、その戦禍は、確実にこの日本にも及ぶ。
それをきっかけに、第二次朝鮮動乱が始まる。
戦争そのものは、短期間で終わるだろう。
が、日本経済はそのとき、息の根を断たれる。
●IMF(国際通貨基金)への拠出金
日本政府は、IMFに、600億ドルの拠出金を決めた。
報道によれば、(1)円高対策になる、(2)将来の保険金的色彩が濃いなどとある。
しかしそれにしても、600億ドルとは!
ちなみに、アメリカはゼロ。
国別に今回の拠出国を並べてみる。
日本……600億ドル
イギリス……150億ドル
韓国……150億ドル
オーストラリア……70億ドル
シンガポール……40億ドル
アメリカは財政難を理由に、ゼロ。
ブラジルは、「自国の地位向上が見られない」という理由で、ゼロ。
あのね、IMFというのは、もともとは、ヨーロッパの、ヨーロッパのための機関。
そのことはIMFの理事国メンバーを見ればわかるはず。
日本は、「自国の地位向上」をめざし、600億ドルを拠出した?
が、今の日本に、そんな余裕、どこにある?
600億ドルということは、約5兆円。
日本人1人当たり、5万円(成人人口約1億人として計算)。
もしあなたの家に、町内会の班長が回ってきて、こう言ったとする。
「今度、EUを救済することになりました。
ついては、あなたの家は3人家族ですから、15万円出してください」と。
あなたは何も言わず、「はい」と言って、15万円、差し出すだろうか。
それとも、しぶるだろうか。
が、私なら、はっきりと断る。
ちなみに、IMFの歴代(専務)理事(=理事長、理事国)は、つぎのようになっている。
べルギー(1946)
スウェーデン(1951)
スウェーデン(1956)
フランス(1963)
オランダ(1973)
フランス(1978)
フランス(1987)
ドイツ(2000)
アメリカ(2011)(2か月で退官)
フランス(2011)
これを見てもわかるように、IMFは、国際機関とは、とても言い難い。
さらにウィキペディア百科事典には、つぎのようにある。
日本人としては、たいへん気になる。
『……日本の場合、大口出資国である等の立場から財務官僚が多く出向しており、融資が行われていないにもかかわらず「消費税を上げるべきだ」等のIMFの討議内容の報道がなされる。
これは、IMFの正式発表ではなく、財務官僚が出向者を使いさも、まるで、IMFが全体がその様に述べているかのように見せ、自分たちの都合の良いようにマスコミを通じ国内世論を操作する道具にしている』(以上、ウィキペディア百科事典)と。
そういうIMFに、600億ドル!
財務官僚のメンツを立てるために、600億ドル!
アメリカはもっと、クールだぞ。
ユーロが崩壊すれば、アメリカ・ドルの独壇場。
ユーロは、もとは言えば、アメリカのドルに対抗して生まれたもの。
ユーロの台頭とともに、アメリカのドルは弱体化した。
ついでに日本の円も、脇に追いやられた。
どうして今、そのユーロを助けなければならないのか。
アメリカ人なら、みな、そう考える。
今の日本人に欠けるのは、大局に立った戦略的視野。
それに野生臭。
ドロ臭さ。
結局は、最後にババを引くのは、この日本。
日本人の私たち。
●X社の課長
数日前、X社に席を置く課長氏と話をした。
X社といえば、日本を代表する楽器メーカーである。
その課長氏を、M氏としておく。
そのM氏が、こんな話をしてくれた。
近く、国際的な音楽会を、この浜松市で開くことになったという。
その準備に明け暮れているというが、そのマニュアル作りが、「たいへん!」と。
「今の若い社員はね、行動すべてにマニュアルを作ってやらないと動かないのです」と。
たとえば賓客が浜松駅に着いたとする。
そのときどこでどう迎えるか。
どのようにあいさつをするか。
何人で迎えるか。
どのように自己紹介するか。
どのように車まで案内するか。
車には、どのように乗るか。
どんな話をするか。
どこでどう車からおろすか。
別の班が、どこでどのように迎えるか、などなど。
実は、同じような現象が、中学校でも起きている。
このあたりの中学生の多くは、今、こう考えている。
「進学校へ行くと、勉強で苦労させられるから、行きたくない」と。
ある中学校の校長は、こう話してくれた。
「約60%の子どもは、そうでしょうね」と。
つまり余計なことはしたくない、と。
こういった根性を、私たちは「役人根性」と呼んでいる。
余計なことはしない。
言われたことだけをする。
それが何と、X社という民間会社にも、及んでいるというのだ。
「しかしね、林さん(=私)、会社が悪いというのではないですよ。
出る杭(くい)は叩かれるというでしょ。
へたにがんばるとね、すぐ横ヤリが入るのです。
君だけ、がんばると、ぼくらの立場がなくなる、とね。
だからマニュアルも、そこまでしっかりと作る必要があるのです」と。
似たような話だが、教育の世界にも、万延している。
以前書いた原稿を探してみる。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●横並び教育
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●教育力
子どもの学力が低下したというよりは、学校のもつ教育力が低下した。
そう考える方が、正しい。
「やるべきことはやります。しかしそれ以上のことはやりません」と。
が、教師を責めてはいけない。
教師自身が、規則、制約で、体中が、がんじがらめに縛られている。
身動きが取れない。
もう40年前の話。
こんなことがあった。
ある小学校(東京都)で、OHP(大型の投影機械)教育を始めた教師がいた。
私の友人の弟氏だった。
小学4年生の教室で、それを使った。
地図を何枚か重ねていくというものだった。
最初は道→川や橋→家→……、と。
当時としては、画期的な教育法だった。
弟氏は、本まで書いた。
が、それに「待った」をかけたのが、ほかならぬその学校の校長だった。
いわく「ひとつのクラスだけが、飛びぬけた教育をするのは、不公平になる」と。
ほかの教室の親たちが騒いだこともある。
「どうしてうちの子どもの教室では、してもらえないのか!」と。
以後、その弟氏は、OHPを使った指導をあきらめてしまった。
ここに書いた友人というのは、当時、主婦と生活社で編集長をしていた、井上清氏である。
この話が事実であることを保証するため、あえて井上清氏の名前をあげさせてもらった。
……今、学校教育に求められているのは、「自由」と「責任」。
この2つが両立しないかぎり、これからも子どもの学力低下は、つづく。
●今日も始まった!
ともあれ、今日も始まった。
すでに時刻は午前11時。
私1人くらいが騒いでも、この世の中、どうにもならない。
またそんな野望(?)など、もうどこにもない。
どうせ負け犬の遠吠え。
自分でも、それがよくわかっている。
が、「吠える業」というのも、あってもよいのではないか。
……とまあ、自分をなぐさめつつ、活動、開始!
がんばろう!
がんばります!
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 IMF はやし浩司 OHP はやし浩司 火星のプリンセス)2012/04/22
Hiroshi Hayashi+++++++April. 2012++++++はやし浩司・林浩司
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