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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 3月 23日
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HTML(カラー・写真版)を用意しました。
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●今週は、子どもたち(小1児、小2児)に「座標」を教えてみた。
「位置の概念」を明確にするという点では、たいへん意味がある。
もう少し指導を重ねれば、「関数&グラフ」まで教えられる。
今回「座標」を教えてみて、そんな感触をもった。
4月からの実験教室では、その関数をテーマにしてみたい。
小学1年生だから、足し算と引き算……という考え方は、完全に「遅れている」。
そんなカリキュラムにしがみついているから、日本の教育はおもしろくない。
子どもたちを引きつけることができない。
1年もたたないうちに、「算数、大嫌い」という子どもが続出するのは、そのため。
「どうしてそんなことがわからないのか!」と叫んだところで、この話はおしまい。
まさに犬の遠吠え。
自分でもそれがよくわかっている。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●「座標」
(小1児クラスより、一部)
(小2児クラスより、一部)
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 座標 BW教室 BW子どもクラブ 座標 浜松 はやし浩司 フロイト リビドー サナトス はやし浩司 創造と破壊)
Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●母因性問題児(?)
母親が参観しているときと、参観していないときと、ガラリと様子が変わる。
そういう子どもは、珍しくない。
昨日指導した、B君(年長児)もその1人。
お母さんは、B君のことが心配でならないらしい。
事実、お母さんが横にいると、B君は何かについけ、すぐ、かんしゃく発作を起こす。
レッスンの途中で、突然、情緒が不安定になったりする。
教材を投げつけ、部屋を出て行ってしまうこともある。
あるいは、自分の思うようにならないと、怒って、その場でお母さんに暴力を振るったりすることもある。
が、私はお母さんに原因があると判断した。
……というか、先にも書いたように、こういうケースはたいへん多い。
心配先行型の子育て。
それが常態化すると、子どもは、自立と抑圧のはざまで葛藤する。
もがく。
年長児といえば、幼児期後期(エリクソン)。
少しいびつな形だが、B君はB君なりに、「自立」をしようとしている。
が、それをいつも心配げな姿勢で、お母さんは見ている。
心理学の世界では、こうした状態を「好意の返報性」という言葉を使って説明する。
「行為の返報性」(はやし浩司)でもよい。
子どもというのは、自分を信じてくれる人の前では、よい面を見せようとする。
が、そうでないときは、そうでない。
自分の悪い面ばかりが、先に出てきてしまう。
B君も、その1人。
そこで私はB君のお母さんに参観を遠慮してもらい、ビデオカメラで、B君の様子を撮影してみることにした。
あとでその(ちがい)を、お母さんに見てもらうことにした。
カメラは、B君がまったく意識しない位置に置いた。
結果は、私の予想通りだった。
何かの失敗しても、B君は、まったく「荒れなかった」。
いつもなら、お母さんに泣きついたり、部屋から出ていってしまうB君だが、それはなかった。
お母さんがいるときは、いつも起きていた、あのかんしゃく発作も、まったくなかった。
が、一度だけ、席を立った。
内心、ドキッとしたが、それは杞憂だった。
B君は、ハナクソをほじったらしく、それをゴミ箱に捨てに行った。
それを見て、私は、笑った。
みなも、笑った。
ただ、この日のレッスンは、B君というより、R子さんのほうが気になった。
途中で、機嫌を損ねてしまい、勉強しなくなってしまった。
それで何とかR子さんをなだめようとしているうちに、レッスンそのものが、雑談会風になってしまった。
つまりメチャメチャになってしまった。
(一応、引き算らしきレッスンはしたが……。)
……ということで、ビデオで収めた様子は、B君のお母さんに、そのまま送ることにした。
お母さんも、そのビデオを見れば、安心するはず。
B君のおかあさんへ、
まず心配先行型の育児観を捨てること。
B君を信ずること。
やや荒っぽいところはありますが、小学3年生ころには、収まってきます。
そのころになると、自己管理能力が、急速に発達してくるからです。
むしろ心配なのは、お姉さんのほうです。
慢性的な愛情飢餓状態で、不平、不満が、心をゆがめ始めています。
どうか、ご注意ください。
50%、50%の愛情ではなく、80%程度、お姉さんのほうに向けてあげてください。
今が大切なときです。
B君は、もうだいじょうぶですよ!
Hiroshi Hayashi+++++++Feb. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●日本人とは何か?
●甘えの構造
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
土居健郎が『甘えの構造』(1771)を著してから、40年。
日本人は、この40年間、何も変わっていない。
甘い。
一言で表現すれば、そうなる。
「みんなで渡れば恐くない」と。
あるいは、「だれかが何とかしてくれるだろう。
何とかなるだろう、と。
あるいは、「これだけのことをしてあげたから、相手は感謝しているはず」、
「そこまではしなかったから、相手も、ほどほどのところで止めてくれるだろう」でもよい。
ともかくも、甘い。
その甘さが、今や、命取りになりつつある。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●原発事故
3・11大震災。
それにつづく福島第一原発の事故。
それ以来、おおかたの人は、食べ物に気をつけている。
どう気をつけているかということは、ここには書けない。
が、気をつけている。
そんな中、こんな言葉もよく目につくようになった。
「地産地消」。
つまり「地元でとれた食材を、地元で消費する」と。
あちこちのレストランなどに、この言葉がかかげてある。
遠回しな言い方だが、なぜそんな言い方をするのか。
それについても、ここには書けない。
さらに回転寿司屋などでは、それぞれの魚の産地を表示するようになった。
「四国○○港産」「福井県○○港産」と。
なぜ、わざわざそんなことを表示するのか。
それについても、ここには書けない。
が、こんな記事が、MSNニュースに載っていた。
まずその記事を紹介する。
あなたはこの記事を読んで、どう思うだろうか。
私はこの記事を読んで、「やはり……」と思った。
++++++++++++++以下、MSNニュースより++++++++++++++
MSN・NEWS(2012-02-10)
横浜市は9日、港北区内のスーパーで販売されていた袋入り乾燥シイタケから、食品衛生法の定める暫定基準値1キロ当たり500ベクレルの4倍を超える同2077ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
すでに7袋が販売されており、市は出荷した加工業者のある静岡県に通報、販売したスーパーに回収を指示した。
独自に調査した市民からの通報を受け市が9日に検査した。
高濃度のセシウムが検出されたのはスーパーチェーン「ビッグヨーサン」の綱島樽町店が販売していた、賞味期限が来年1月10日の乾燥シイタケの袋詰め「小粒どんこ」。
静岡県藤枝市の「大塚フード」が80グラムずつ袋詰めして出荷した同スーパーの専売品。
加工業者によると、乾燥シイタケの産地は主に岩手県という。
スーパーによると、綱島樽町店では20袋を入荷し、うち7袋を販売。
ほか2店でも店頭に並んだが、購入者はいないという。
市によると、この乾燥シイタケをそのまま80グラム食べた場合の人体への被曝(ひばく)線量は、最も大きい0歳で0・003833ミリシーベルト。
13歳以上では0・0025724ミリシーベルトと推計され、水で戻した場合の放射性セシウム濃度は、おおむね10分の1になるとみられる。
厚生労働省が来年度の施行に向けてまとめた食品中の放射性物質に関する新たな基準値案では、食品による内部被曝線量の限度を年間1ミリシーベルト以下としている。
++++++++++++++以上、MSNニュースより++++++++++++++
●産地偽装
「産地偽装」という言葉がある。
ここに書いてある記事の内容も、それに近い。
もう一度、注深く、読んでみてほしい。
こうある。
(1) 横浜で、2000ベクレルの放射線量を超えるシイタケが売られていた。
(2) シイタケは、静岡県藤枝市の「Oフード」が80グラムずつ袋詰めして出荷した、同スーパーの専売品。
(3) シイタケの原産地は、「主に岩手県」。
これら3つの事実を並べてみると、つぎのような事実が浮かんでくる。
(1)岩手県産のシイタケを、(2)静岡県の藤枝市で商品化し、(3)神奈川県の横浜市内のスーパーで販売していた。
あなたはこの(流れ)を知って、何か、ウサン臭いものを感じないだろうか。
横浜に住む消費者の立場に立って、シイタケを買う自分自身を想像してみると、それがよくわかる。
あなたは、たいていの人たちが、今、そうしているように、食べ物に気をつけている。
どう気をつけているか。
なぜ気をつけているか。
それについては、ここには書けない。
しかし書こう元が「(静岡県)藤枝市」と書いてあれば、あなたは安心して、それを買うはず。
まさか、シイタケなる食材が、そんなにも遠く、全国を駆け回っているとは、だれも思わない。
もちろんあなたは思わない。
私も思わない。
たとえばこの浜松市周辺でも、シイタケ栽培をしている農家は多い。
わざわざ岩手県から仕入れなくても、いくらでも手に入る。
藤枝市にしてもそうだろう。
横浜市にしてもそうだろう。
が、なぜか、そのシイタケは、岩手県→静岡県→神奈川県へと、移動している。
距離にすれば、岩手県から静岡県まで、約600キロ、静岡県から横浜までは、200キロ(地図上の直線距離)。
なぜそんな複雑なルートを経て、シイタケが、横浜まで来たか。
たかがシイタケ。
それが、距離にして、計800キロ!
なぜか?
理由は、ここには書けない。
その(書けない部分)に、私はウサン臭さを感じてしまう。
●水で薄める?
さらに……。
またまた出てきた珍説。
記事には、こうある。
『水で戻した場合の放射性セシウム濃度は、おおむね10分の1になるとみられる』と。
水で戻せば、10分の1になる?
笑うというより、あきれる。
もしこんな論理がまかり通るなら、福島第一原発の放射性物質は、すべて海へ流せばよい。
海の水で薄めれば、何万分の1になる。
何億分の1になる。
何兆分の1になる。
米にしてもそうだ。
茶葉にしてもそうだ。
水で薄めれば、濃度がさがる。……ということになる。
シイタケというのは、水分を含んだ分だけ、おおきく膨(ふく)らむ。
それはその通り。
グラム当たりの放射線量は、たしかにさがる。
10倍に膨らめば、濃度は、10分の1になる。
しかしそれをそのまま食べれば、(量は10倍になる!)、体内に取り込まれる放射性物質の量は同じ。
どうしてこんなバカなことを言うのだろう。
エセ科学ならぬ、エセ数学。
●汚染
かくして放射性物質を含んだ食物は、空気のようにジワジワと全国に広がっていく。
風に乗り、海流に乗り、そして人に乗って、全国に広がっていく。
防ぎようがない。
先日もこんなことを言う人がいた。
女性だった。
「千葉に実家がありますが、子どもは連れていきません。
外出しても、家に帰ったら、毎回、すぐ風呂に入ります」と。
が、私がこう言うと、その女性はそのまま黙ってしまった。
「だって、水道水が汚染されていたら、どうするのですか?」と。
たいへん残念なことだが、空気が汚染されているということは、「水」も汚染されている。
100%、汚染されている。
そう考えてよい。
●被害はこれから
だからといって、不必要に心配してはいけない。
私も、それを望んでいるわけではない。
が、私が判断するかぎり、日本人は、甘すぎる。
その甘すぎる部分で、日本人はさらなる危険を、自ら掘り起こしている。
たとえば原発事故にしても、問題は、何も解決していない。
被害が顕在化するのは、これから。
原子炉の冷却化にしても、この先、それが20年、30年とつづく。
この先、何が起こるか?
起きるたびに、ひやひやして過ごす。
つい先週も、2号機の冷却水が、70度前後まで上昇したという。
私には、その意味がよくわからない。
わからないが、今の今も、何やらたいへんなことが起きているらしい。
そういう状態が、これからもつづく。
私たちはそれでよいとしても、子どもたちはそうでない。
チェルノブイリの原発事故では、子どもたちに症状が現れ始めたのは、2年後から5年後。
ピークを迎えたのは、10年後。
日本もそうなる可能性は、きわめて高い。
政府もそれを知っている。
だからこそ、「被ばく研究所」なるものを、福島県内に建設し始めている。
●厳格化あるのみ
私たち日本人は、そういう日本の近未来を、覚悟すべき。
またそれを前提として、今から行動を起こすべき。
その第一。
食物の流通に関して、さらに厳格化すべき。
岩手県産のシイタケであれば、「岩手県産」であることを、明確にすべき。
MSNニュースには、当該商品の写真も載っている。
が、少なくとも表側のパッケージには、こうあるのみ。
「職人の技がxxxxx(判読不能)
椎茸」と。
パッケージの下の方には、赤文字で何か書いてあるが、「岩手県産」という文字ではない。
それを納得して食べる人は、構わない。
自己責任で食べればよい。
が、そうでない人にまで、半ばだますような方法で、食べ物を売ってはいけない。
そういう意味での、厳格化を、今から始める。
これは風評被害とか、そういう生やさしいものではない。
5年後、10年後に、被害が顕在化したとき、今という時を悔やまないため。
そのための厳格化を今から、始める。
逆のことを考えれば、それがわかるはず。
もし10年前に、原子力発電所を、もっと厳格な視点からながめていれば、今回のような事故は起きなかったはず。
過去を悔やむのは、一度でたくさん。
こりごり……。
それとも日本人は、同じ失敗を、何度繰り返したら気が済むのか。
その一例が、今回のシイタケ事件ということになる。
日本人独特の『甘えの構造』、40年たった今も、何も変わっていない。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 土居健郎 甘えの構造 甘い日本人 はやし浩司 原発事故 産地偽装)
Hiroshi Hayashi+++++++Feb. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●自己否定(リビドーとサナトス)
+++++++++++++++++++++
どうしてああまでがんばるのか?
いや、私やあなたのことではない。
あの独裁者たちのことである。
少し前は、リビアのカダフィー。
今は、シリアのアサド。
言い換えると、「自己否定」というのは、それほどまでに恐ろしいものであるということ。
自己否定に追い込まれるなら、「この宇宙もろとも」という考え方になる。
……らしい。
だから抵抗する。
最後の最後まで、抵抗する。
国民全員が死んでも、構わない。
つまりがんばる。
日本の政治家の中にも、このタイプの人間がいる。
小沢一郎氏や鈴木宗男氏を見ていると、そう感ずるときがある。
「どうしてああまでがんばるのか?」と。
彼らは決まって、「日本のため」という言葉を口にする。
が、本当に日本のことを考えるなら、さっさと身を引いたほうがよい。
そのほうが、日本のためになる。
が、それはできない。
それをすれば、「では、今までの私の人生は何だったのか」となる。
……なってしまう。
つまり、自己否定。
生きていて、……そして長い人生を生きてきて、自己否定ほど恐ろしいものはない。
そのことは、定年退職者たちを見ればよくわかる。
定年退職したあとも、もといた会社にしがみつく。
肩書きや地位に、固執する。
そういう人たちは多い。
それもそのはず。
それを否定されたら、自分がなくなってしまう。
だからしがみつく。
と、同時に、私のように自由に生きてきた人間を許さない。
ある女性記者は、私にこう言った。
大手の新聞社で、記者をしていた。
「はやしさん(=私)、あなたのような人が成功すると、私たちは困るのです。
自己否定の世界に陥ってしまいますからね」と。
つまり彼らは彼らなりに、私のような人間の失敗を楽しみにしている(?)。
「成功者」でなくても、この世界で生きていること自体を、許さない。
だから私のような人間が失敗するたびに、こう思う。
こう思って、自分を慰める。
「ほらみろ、やっぱり人は独りでは生きていかれない。
私の選んだ人生のほうが正しかった」と。
フロイト流に考えるなら、人はつねに、リビドーとサナトスの間で葛藤する。
リビドーは、創造するエネルギー。
サナトスは、破壊するエネルギー。
皮肉なことに、生きる力の強い人ほど、破壊力もすさまじい。
このことも、世界の独裁者たちを見れば、よくわかる。
適当なところで、ほどほどにしてすますということができない。
最後の最後まで、がんばってしまう。
ときにそのエネルギーが、この世界を破滅に導いてしまうこともある。
ドイツのヒットラーを例にあげるまでもない。
+++++++++++++++++++++++
Hiroshi Hayashi+++++++March. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●認知症(アルツハイマー病)とその周辺の人々(改)(事例、追加)
+++++++++++++++++++
ハラハラしながらの10年間だった。
それほど強く意識したわけではない。
しかしいつも心の壁に、ぺったりと張りついていた。
「私はだいじょうぶか?」と。
とうとう私の知人のHさん(70歳・女性)が、
アルツハイマー病と診断された。
私も「おかしい?」とは感じていた。
が、現実に身近にいる人がそう診断されると、
ズシンと心に重く響く。
「明日は我が身」と。
+++++++++++++++++++
●初期症状
初期症状について、専門サイトは、つぎのように書いている。
★「健康インフォネット・HP」より
(1)自己中心的で頑固になった。
(2)理由の無い不安感にかられる。
(3)抑うつ状態になる。
(4)睡眠障害になる。
(5)幻視や妄想が重なる。
(6)人や物の名前がすぐに出てこない。
(7)新しい覚えることができない。
(8)物の置き場所をすぐに忘れる。
(9)いつもしているはずのことがスムーズにできなくなる。
ほかに、(行き慣れた道で迷う、調理手順を間違えたり忘れたりする、駅で行き先への切符が買うことができない、何度も同じことを尋ねてしまう)」と。
以上、「健康インフォネット・HP」より
http://www.kenkouinfo.net/arutuhaima-shoki/
★「健康生活・HP」より
(1) 人や物の名前を忘れる等の記憶障害。
(2) 日付が分からなくなる、お金の管理が出来ない、薬の管理が出来ない等日常の生活に支障が出てくる。
(3) 自分がいる場所が分からなくなる、徘徊を始める、介護が必要になる。
(4) 自分の妻や子供など人物が分からなくなる。
(5) 寝たきりになる、施設介護が必要になる」と数年~十数年かけて進行するのが特徴。
(6) 人の名前や物の名前が出てこない等年齢の割に物忘れが目立つものの、料理が作れる、身だしなみを整える等認知機能に障害が無く、生活に支障がない場合は「軽度認知障害」と言い、「認知症」とは診断されない。
(7) しかし、放っておくと1年に10%が認知症に移行すると言われていますので、運動や食事を工夫して認知症への移行を遅らせることが大切。
さらに……
(1) 最も初期の症状は学習能力が落ちて新しい事を覚えていられないこと。論理的な思考力がなくなると言われる。
最近のことをすっかり忘れて全く思い出せないのは、海馬が壊れて記憶が定着しないもので要注意。
(2) 物の名前や人の名前が出なくなる。
ただ、すっと出てこないだけで、ヒントを与えると思い出したりする場合は記憶機能は壊れていない証拠でこれは良性の物忘れのことが多い。
(3) 目標に対してプランを立てたり、スケジュールを立てたりすることが出来なくなる。
(4) 家事や仕事の段取りが上手く出来なくなるのが最初の徴候。
例えば、お皿をうまく片づけられない。
調理の手順を間違える。
冷蔵庫の管理が出来なくなる、(空っぽになったり、逆に、同じ物を重複して買ってきたり)、着物をうまくたためない。
字が下手になる。捜し物が多くなる。
ガス栓などの閉め忘れをする。
飲み薬の管理ができない。
身だしなみがだらしなくなり、おしゃれをしなくなった。
風呂に入らなくても平気。
駅で切符が買えない、いつもの道を間違える。
同じことを何度も言ったり聞いたりする。
置き忘れやしまい忘れが目立つ等々が初期に出る。
(5) 短気になる。
些細なことでもすぐに怒るようになる。
(6) 物をどこに置いたか忘れることが多くなった
(7) 相手の話を聞いている時に、同時に自分が言うことを考えることが出来なくなる。
(8) 他人との会話が上手く行かない。
(9) 好きな事でも関心がなくなる、日課をしなくなる。
(10) 元気が無く憂鬱な感じになる。
あちこち身体の不調を訴える。
料理を作るのが面倒になったり、品数が減る。
(11) お金や物品を盗まれたと言うようになる。
以上、「健康生活・サイト」より。
http://www.ne.jp/asahi/web/oki/health/arutu.html
こうして各サイトの初期症状を読んでいると、この病気の概要が、おぼろげながら浮かんでくる。
●Hさんとの電話
Hさん(前述)について言うなら、これらすべてが当てはまるから、恐ろしい。
が、それだけではない。
たとえば電話にしても、(1)話している途中で、話題がポンと飛ぶ。
(2)同じことを、繰り返し言う。
(3)心に余裕がない話し方をする。(いつもピリピリしている。)
(4)一方的にしゃべるばかりで、こちらの言うことを聞かない。
(5)ネチネチと、いつまでもグチを言う。
(6)途中で電話を切ろうとすると、突然、怒りだしたりする。
(7)解決策を示してやると、即座にそれを否定する。
(8)つぎに電話をすると、前回話した内容を、すっかり忘れている。
(9)批判は、タブー。批判したとたん、混乱状態になる。
●私の立場
アルツハイマー病については、いろいろなサイトが取り上げている。
が、その周辺で苦しんだり、キズついたりする人については、ほとんど取り上げられていない。
もちろんその人がその病気とわかっていればよい。
が、ふつうはわからない。
「?」と思うことはあっても、わからないまま、その人に引き回されてしまう。
私のワイフもこんな経験をしている。
この話は、4、5年前のBLOGに書いたことがある。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ワイフの友人
その女性は、65歳くらいから、おかしな言動を繰り返すようになった。
突発的に興奮状態になることもあった。
70歳をすぎてから、音信が途絶えたので、様子はわからない。
しかし何かの脳の病気になり始めていたことは、じゅうぶん疑われる。
●こだわり
その女性は、ことあるごとに、弟氏の悪口を並べた。
「法事に来たが、タクシーに乗ってきた」
「夫が話しかけたが、形だけの返事しかしなかった」
「法事というのに、柄物の靴下をはいてきた」
「供養の袋だけで、供物を何ももってこなかった」などなど。
まるでその場をビデオカメラか何かに収めたかのように、ことこまかく悪口を並べた。
が、そうした(こだわり)のほうこそ、大きな問題だった。
その女性は、それに気づいていなかった。
●3つの教訓
最近では、脳の活動の様子を、リアルタイムでそのまま知ることができる。
それによっても、こだわりの強い人というのは、脳のその部分は活動しても、ほかの部分が休眠状態になることがわかっている。
このことは、私たちに3つの教訓を与えてくれる。
ひとつは、(こだわり)はもたないほうが、よいということ。
脳はいつも、平均的かつ全体的に、活動していたほうがよい。
もうひとつは、(こだわり)を少なくするため、いつも新しいことに興味をもったほうがよいということ。
平凡は美徳だが、老後の平凡は、美徳でも何でもない。
警戒すべきは、単調な生活。
変化に乏しい生活。
へたをすれば、そのまま死の待合室に直行……ということにもなりかねない。
そして3つ目は、こだわりが強くなったら、脳の変調を疑うということ。
老人性のうつ病の主症状は、(老人にかぎらないが)、こだわりと考えてよい。
うつイコール、こだわり。
こだわりイコール、うつ。
●脳の老化
そうでなくても、脳の老化は、日常的に経験する。
記憶力の低下、集中力、気力の低下など。
好奇心の低下は、そのまま自分の住む世界を、小さくする。
来る日も来る日も、同じことを考え、同じことをするようになったら、脳の老化はすでに危機的な段階に入っていると考えてよい。
それに(こだわり)が加われば、そのこだわっている部分はともかくも、ほかの部分が一気に老化する。
その女性については、こんなことがあった。
●ボケ症状
ワイフのクラブの会費を、その女性がなくしてしまった。
その数日前まで、こう言っていた。
「会費は青い封筒に入れ、バッグの中にあります」と。
が、ワイフがその数日後に電話すると、こう言った。
「私、そんなお金、知りません」
「青い封筒など、知りません。そんな話をした覚えは、ありません」と。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●青い封筒
この青い封筒の話は、私もよく知っている。
その電話のとき私は、ワイフの横にいた。
こうして文章にして書くと、そのときの緊張感がうまく伝わらないかもしれない。
ワイフは、相手のこの言葉に、かなりキズついた。
怒るというよりも、ショック状態になってしまった。
その話を思い出しながら、Hさん(前述)について、ワイフはこう言った。
「その人や、家族の人たちもたいへんだということは、よくわかるわ。
しかしそうであるなら、周囲の人たちにも、それを知らせるべきよ」と。
が、実際には、家族は、それを隠そうとする。
あるいは家族(配偶者や息子や娘たち)が、それ以上に無知であることが多い。
ある別の知人は、私にこう言って、怒鳴った。
「家内は、こだわりは強いが、頭はいい!」と。
私が「奥さん、だいじょうぶですか?」と言ったときのことだった。
●Hさんとの思い出
昨日、ワイフとHさんの話になった。
いろいろ思い出してもらった。
(事例1)行き先をまちがえたHさん
ある日の午後、ワイフのところに電話がかかってきた。
仲がよかったAさんが、突然、入院したという。
Hさんは、こう言った。
「湖西市のX病院に、入院しました。奥さんにお伝えください」と。
そこで私は近くにあったメモ用紙に、その旨、書きとめた。
書きとめたあと、Aさんの病状についても、聞いた。
で、電話を切るとき、念のためにと思い、メモを復唱した。
私「湖西市のX病院ですね?」
H「……私、湖西市なんて言っていません。鷲津(わしづ)です」
私「エッ、先ほど、湖西市とおっしゃいましたよ」
H「おとといも病院へ行ってきましたから、まちがえるはずはありません」
私「でも、確かに……。メモも取りましたから……」
H「どうしてそういうウソをつくのですかア!」と。
そのままHさんは、激怒、電話は、大混乱になってしまった。
(事例2)なくなった老眼鏡
クラブでのこと。
帰るとき机の横に置いておいたはずの、ワイフの老眼鏡が消えていた。
みなで探してもらったが、見つからなかった。
で、先に帰った人のだれかが、老眼鏡をまちがえて持ち帰ったのではないかということになった。
Hさんもその中にいた。
が、老眼鏡は必需品。
そこでワイフは家に帰ると、先に帰った人たちみなに、電話で問い合わせた。
みな「知りません」と答えた。
で、その翌週のこと。
再びワイフが老眼鏡を話題にした。
が、みな、「知りません」と。
が、見るとHさんだけが、近くのゴミ箱の中を探していた。
ワイフは、そのとき、「そんなところにあるわけがない……」と思ったという。
で、いつものように例会が始まった。
が、そのとき、外から声がした。
「ありましたよ!」と。
見るとHさんが、会館の横にある生ごみ専用のごみ箱を、ひっくり返しているところだった。
H「ほら、こんなところに!」と。
見ると老眼鏡は鼻の部分で2つに折れ、ティシュペーパーに包まれていた。
ワイフはHさんに感謝したが、そのあと、Hさんへの疑念がどんどんとふくらんでいった。
(事例3)ガスコンロ
Hさんの家には、1人の老人が同居していた。
Hさんの実母である。
その実母(当時、85歳前後)が、ときどきガスコンロの火を消し忘れるという。
Hさんは、たびたびワイフのところに電話をかけてきて、それをこぼした。
「あぶなくて、外出もできません」と。
そこで、つまりその話を聞いたので、私は、ネットで検索をかけてみた。
「消し忘れ防止付きのガスコンロ」というのが、市販されていることがわかった。
そこでそれをプリントアウトし、ワイフにもたせた。
が、そこで奇妙なことが起きた。
ワイフがHさんにその書類を渡すと、Hさんは、こう言ったという。
「どうしてこんなもの、私にくれるんですか。あなたに頼んだ覚えはありません」と。
そこでワイフが、「だって、あなたお母さんの消し忘れに困っているとおっしゃったでしょ」と。
が、これに対しても、「私は、そんなことをあなたに話した覚えはありません」と。
ワイフはその書類をそのまま、私のところにもって帰ってきた。
(事例4)繰り返される内容
Hさんは、もう1人、Hさんの実兄のめんどうをみていた。
Hさんの実兄は、郊外にあるグループホームに入居していた。
「週に1度の面会」が、義務付けられていた。
それでHさんは、毎週、週末に、そのグループホームへ足を運んでいた。
それについて、ある日、Hさんから電話がかかってきた。
「私、死にそうになりました。
車を運転していて、突然、気がスーッと抜け、道路脇の電柱にぶつかりそうになりました」と。
Hさんは、自分の苦労をことさら大げさに訴えた。
ワイフはHさんの聞き役に徹した。
途中で電話を切ると、Hさんは、混乱状態になる。
当時、すでにワイフは、そのことをよく知っていた。
「そうですか、たいへんですね」「ごくろうさまですね」と。
それだけを繰り返した。
が、Hさんは、しばらくすると、また同じ内容の話をする。
しかもことこまかく、ていねいに……。
「私、死にそうになりました」と。
こうして電話が延々と、1時間以上。
ばあいによっては、2時間近くもつづいた。
(事例5)
しばらくすると、ワイフは、Hさんから距離を置くようになった。
電話がかかってきても、居留守を使うことが多くなった。
そんな矢先、例の「青い封筒事件」が起きた。
預かっておいたクラブの会費を、Hさんが、紛失してしまった。
Hさんは、「青い封筒に入れてしまってあります」と言った。
しかしその翌週、「そんなお金のことは知りません」「青い封筒の話など、知りません」と。
結局その会費は、全額、ワイフが立て替えることになってしまった。
が、その前に……ということで、夜遅く、Hさんの家に電話を入れた。
Hさんの主人が、電話口に出た。
そこでワイフが、クラブの会費のことを伝えた。
が、Hさんの主人は、ワイフの電話に逆ギレ。
「うちの家内は、こだわりは強いが、頭は利口だ。そういう言いがかりをつけるのは許さない」と。
(事例6)
クラブの仲間の1人が、何かのことで、入院した。
それをHさんに伝えると、「私も見舞いに行く」と。
そこでワイフが、病室の番号を伝えようとした。
そのときのこと。
病室の番号は、7階の28号室だった。
ワイフが、「728号室ですよ」と言うと、Hさんは、バッグから手帳を取り出した。
取り出しながら、「7……?」と。
そこでワイフが、「728です」と言うと、「782ですね」と。
ワ「ちがいますよ。782ではなく、728です」
H「ハア、728ですね……」と。
心配になりワイフが手帳をのぞくと、そこには、「778」と書いてあった。
ワ「あのう、778ではなく、……728です」と。
このときもHさんは、突然、怒り出し、「わかっています!」と言ったという。
(事例7)
話は前後するが、ワイフは、こんなことにも気づいたという。
一度、何かのことで、Hさんの手帳を見ることがあったという。
それには、その日のスケジュールが、ぎっしりと書き込まれてあったという。
Hさんは、その手帳を見ながら、それがすむと、ひとつずつ、それを線で消していたという。
ワイフはあとで、私にこう言った。
「スケジュールといっても、たいしたことじゃないのよ。
墓参りにもっていく花を買うとか、夕方、息子の家に電話するとか、どうでもいいことばかりだったわ」と。
(事例8)
クラブの指導員的立場だった、K先生が亡くなったときのこと。
クラブの人たち、ほぼ全員が、K先生の葬儀に参列した。
そのときのこと。
それまではどちらかというと、Hさんは、明るくはしゃいでいた。
が、出棺というときになり、K先生の家族が棺桶をもちあげたとたん、Hさんは狂乱状態になってしまった。
大声で、ギャーギャーと泣き始めたという。
その声があまりにも大きく、長くつづいたため、みながびっくりした。
で、すぐそばにいたワイフが、背中をさすりながら、それを制した。
が、棺桶が霊柩車に乗るまで、Hさんは、そのまま大声で泣きつづけたという。
「家族の人たちだって、みな、しんみりとしていたのに……」と。
が、異変はそれだけではなかった。
霊柩車が葬儀場を出たとたん、再び、ケロッとし、またみなと明るく話し始めたという。
(事例9)
半年ごとに、会館の使用許可申込書を、提出しなければならない。
そのときHさんが、その係になっていた。
で、別のクラブ員が、会館から受け取ってきた書類をHさんに渡した。
が、Hさんは、その書類を見るやいなや、「私はこんなもの、見てもわかりません!」と言い、書類をテーブルの上から、叩き落としてしまったという。
ワイフもその様子を見ていた。
こう言った。
「何も、叩き落とさなくてもいいのに……」と。
(事例10)
ある日Hさんが、ものすごい剣幕で、クラブへ乗り込んできたという。
話を聞くと、「弟にだまされた!」と。
こういうことらしい。
その1年ほど前、Hさんの実父が他界した。
小さいが、家と土地が、遺産として残された。
その家と土地を、Hさんの弟氏が、勝手に売却してしまったという。
それをHさんは、怒っていた。
「弟は、書類と印鑑を偽造した」と。
が、法務局へ届ける書類についていえば、それはありえない。
印鑑は、印鑑証明書付の、実印でなければならない。
また相続人が複数あるときは、Hさん自身の遺産相続放棄書、もしくは協議分割書が必要。
さらにHさんの戸籍謄本(抄本)も必要。
どれもHさんの承諾もしくは、Hさん自身の協力がなければ、手に入れることはできないものばかり。
「偽造」ということになれば、即、私文書偽造事犯ということになる。
簡単に、偽造できるような話ではない。
が、Hさんは、「弟が偽造した」と。
私はその話をワイフから聞いたとき、「いつもの話」と思った。
(事例11)
このこととHさんの病気が関係あるかどうかは、わからない。
しかしHさんの2人の息子は、現在、離婚している。
一時は、7~8人の孫を自慢していたHさんだが、今は娘の孫、1人だけ。
そのつどHさんは、相手(息子たちの嫁)に電話を入れ、はげしい言葉で、相手の親たちをののしったという。
そういう電話を繰り返したらしい。
しかもいつもの長電話(?)。
私の想像では、同じ話を何度も、グチグチと言ったのではないかと思う。
Hさんが、おかしくなり始めた時期と、一致する。
(事例12)
こまかく書き出したらキリがない。
ないが、Hさんの話は、どれもウソ。
たとえばボランティアで、独居老人のめんどうをみているという話。
Hさんの実家は、その町でも有名な資産家であるという話。
退職した夫は、Cガス会社の調査局の局長であるという話、などなど。
自分を飾るウソが、あまりにも多い。
独居老人のめんどうをみているという話は別として、資産家であるという話はウソ。
それは先にも書いた。
また夫は、退職後、サラ金の取り立て屋をしていた。
まことしやかにシャーシャーとウソをつく。
ウソをつきながら、そのウソを忘れる。
忘れるから、また別のウソをつく。
こお繰り返し。
一事が万事。
万事が一事。
こうしてワイフとHさんとの関係は、5年もつづいた。
その間に、ワイフの心が大きくキズつくことも、何度かあった。
●ピック病※
似たような病気に、ピック病というのもある。
こちらも、アルツハイマー病のような前兆症状を伴う。
わけのわからないことを言う……というよりも、わけのわからないことをし始める。
家人がそれを知っているばあいは、まだよい。
ふつうは、家人もそれに気づかない。
気づかないまま、周囲の人たちが先に、トラブルに巻き込まれる。
……実は、私の近所にも、それらしき老人がいる。
見た目には、「まとも」だが、行動がおかしい。
私もワイフも、トラブルに巻き込まれるのがいやだから、いつも遠巻きにしてその人を見ている。
が、その人のほうから、からんでくる。
年齢は、現在、75歳前後。
男性である。
一応、他人とは、ふつうの受け応えができる。
ガスや電気の検針員さんたちとは、ふつうの(?)会話をしているよう。
が、突然、何をどう勘違いしたのかわからないが、私の家に怒鳴り込んできたりする。
「報復」と称して、窓ガラスを割られたこともある。
(そばに、「報復」と書いた紙が、張ってあった。)
が、そういう人にかぎって、(先に書いたHさんも、そうだが)、病院へは行かない。
Hさんのばあいは、夫のほうがそれを拒否した。
近所の男性のばあいは、奥さんのほうが、認知症気味。
……というような例は多い。
この先、さらに多くなる。
老人の数に比例して、多くなる。
加害者になるのも、被害者になるのも、「明日は、我が身」。
私自身がそのアルツハイマー病になるかもしれない。
あるいはすでにピック病になっているかもしれない。
みなに迷惑をかけるようになるかもしれない。
けっして、他人ごとではない。
要は、いかに自分自身を正常(?)に保つかということ。
そのためには、何をすればよいかということ。
方法がないわけではない。
その第一。
「社会との関わりを失わない」、である。
私が観察した範囲では、社会との関わりを失ったとたん、(あるいはその逆もあるが)、一般的なボケは、一気に進む。
あとはその悪循環の中で、ますます社会との関わりを失い、ボケ症状は進む。
アルツハイマー病やピック病は、「病気」。
早期発見、早期処置が重要と言われている。
社会との関わりがないと、それもできなくなる。
変化をとらえることが、できなくなる。
……ということで、今朝は「アルツハイマー病」について考えてみた。
(注※……ピック病)
日本大百科全書(小学館)には、つぎのようにある(YAHOO百科事典より転載)
「ピック病(ぴっくびょう)
Pick's disease
限局性大脳萎縮疾患。精神医学者アーノルド・ピックArnold Pick(1851―1924)によって1892年に報告された。
ピック病は大脳の萎縮性疾患だが、大脳の前頭葉や側頭葉が侵される「前頭・側頭型認知症(FTD:frontotemporal―dementia)」である。
アルツハイマー病が頭の後方から委縮が始まるため、後方型認知症とよばれるのに対して、ピック病は前方型認知症とよばれることもある」(以上「日本大百科全書」より)と。
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2012年3月17日土曜日
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