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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 3月 30日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【ストレスと免疫機能低下】
●新陳代謝(サイトカインと冷え)
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ストレスがたまると、新陳代謝機能が低下する。
よく知られた常識である。
昨日(午後)の私が、そうだった。
身をもって、体験した。
まず(肩こり)。
左肩(後背部)の一部が、局所的に痛くなった。
左手をもちあげるのも苦痛……という状態だった。
つづいて胸の右上部に、軽い痛みを覚えた。
狭心痛?
それとも心筋梗塞の前兆?
……いろいろ考えたが、本当のところ、狭心痛がどういうものか、私は知らない。
で、そのあとのこと。
「寒い」というのではない。
たしかに昨日は、寒かったが……。
芯から、体が冷え始めた。
体の中心部に「氷」が入っている。
そんな感じだった。
アシスタントとして、いっしょに働いているワイフが、あれこれ気を使ってくれた。
が、手足が、氷のように冷たい。
ストーブの前に立っても、冷たい。
ガタガタ……。
ブルブル……。
荒い呼吸を繰り返すが、体は一向に温まらない。
「燃料不足かな?」とも思った。
このところ、ダイエットのため、食事の量をぐんと減らしている。
が、家に帰るとき、車のヒーターをつけても、寒かった。
ワイフに、「お前は寒くないか?」と聞くと、「そんなに……寒くない」と。
「???」
家に帰り、すぐランニングマシンに乗る。
30分間、運動をする。
ふだんなら、20分前後で汗が出始める。
が、汗は出なかった。
そのかわり、体の芯にたまった(冷え)が、消えていくのが、自分でもよくわかった。
30分後。
全快?
「どう?」とワイフが言った。
「暑いくらいだ」と私。
部屋の中は、ストーブの熱気で、暑いほどだった。
はじめてその(暑さ)が、わかった。
で、結論。
ストレスは、よくない。
新陳代謝を抑制する。
それを自分の体を通して、経験した。
要するに、朗らかに生きる。
楽しく生きる。
ストレスが増加すると、サイトカインという悪玉脳内ホルモンが分泌される。
それが脳内の免疫機能を低下させる。
最悪のばあいは、がん細胞をそのまま増殖させてしまうという。
(がん細胞は日々に生まれ、日々に破壊されている。)
なお最近の研究によれば、こういうこと。
その免疫機能を司る中枢部は、視床下部の上部あたりにあるという。
その部分を何らかの薬剤で刺激すれば、免疫機能はフル活動になるという。
(詳しくは、別の原稿で書いた。これは記憶による。)
あとでサイトカインについて、もう一度、詳しく調べてみる。
サイトカインは、どのような作用を人体にもたらすのか。
+++++++++++++++++++++++
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
サイトカインについて書いた、私の原稿を
探してみる。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●S君の生き方(Immunocyte & Cytokine)
A cytokine brings the effect that multiple functions, that is, a single cytokine varies in the condition of the target cell.
(2008年6月発表の原稿より)
+++++++++++++++
昨夜、T県T市に住んでいる、S君と
電話で、1時間ほど、話す。
大学の同窓生である。
彼も、4、5年前、内臓にガンを患い、
現在も、「闘病生活をしている」(同君)
とのこと。
「毎月、いろいろな検査を受けている」
「毎週、リハビリに通っている」
「毎日、いろいろな薬をのんでいる」と。
しかし生き方が、すばらしい。
何ごとにつけ、前向き。
「ぼくはクラシック音楽が好きだから、
チケットはいつも、何枚ももっている」と。
心配して電話をかけたつもりだったが、
かえって私の方が、教えられた。
「なあ、林君、ガンなんて、治せば
いいんだよ。すぐ死ぬというわけでも
ないからね。ていねいに検査を受けていれば、
転移も、それでわかる。わかったとき、対処
すれば、まにあうよ。これで最初のガンから
5年になるから、あと10年は生きられるよ。
これからの10年は、(もうけもの)と
思って生きるよ」と。
「悪いのは、ストレスだよ。ストレスが、
ガンを引き起こすと考えていいよ。
ぼくの周囲でガンになった人を見てもね、
何らかのストレスが引き金になったと
思われるのが、多い。ストレスが免疫細胞の
力を弱めてしまうんだよ。ガン細胞なんて
ものはね、みな、もっているんだよ」とも。
次回の同窓会には出ることを約束して、
電話を切る」
++++++++++++++++
●ストレス
++++++++++++++++
以前、ストレスについて書いた原稿を
さがしてみた。
++++++++++++++++
●ストレス
人間関係ほど、わずらわしいものはない。
もし人が、そのわずらわしさから解放されたら、どんなにこの世は、住みやすいことか。
いうまでもなく、我々が「ストレス」と呼ぶものは、その(わずらわしさ)から、生まれる。
このストレスに対する反応は、二種類ある。攻撃型と、防御型である。
これは恐らく、人間が、原始動物の時代からもっていた、反応ではないか。
ためしに地面を這う、ミミズの頭を、棒か何かで、つついてみるとよい。
ミミズは、頭をひっこめる。
(実際に、私はこのことをミミズをつついてみて知った。)
同じように、人間も、最初の段階で、攻撃すべきなのか、防御すべきなのか、選択を迫られる。
具体的には、副腎髄質からアドレナリンが分泌され、心拍を速くし、脳や筋肉の活動が高まる。
俗に言う、ドキドキした状態になる。
ある程度のストレスは、生活に活力を与える。しかしそのストレッサー(ストレスの原因)が、その人の処理能力を超えたようなときは、免疫細胞と言われる細胞が、特殊な物質(サイトカイン)を放出して、脳内ストレスを引き起こすとされる。
そのため副腎機能の更新ばかりではなく、「食欲不振、性機能の低下、免疫機能の低下、低体温、胃潰瘍などのさまざまな反応」(新井康允氏)が引き起こされるという。
その反応は「うつ病患者のそれに似ている」(同)とも言われている。
そこで人間は、自分の心を調整するため、(1)攻撃、(2)防衛のほか、つぎの3つの心理的反応を示す。
(3)同情(弱々しい自分をことさら強調して、同情を求めようとする)、
(4)依存(ベタベタと甘えたり、幼児ぽくして、相手の関心をひく)、
(5)服従(集団の長などに、徹底的に服従することで、居心地のよい世界をつくる)、ほか。。
(1)攻撃というのは、自分の周囲に攻撃的に接することにより、居心地のよい世界をつくろうとするもの。
具体的には、つっぱる子どもが、それに当たる。
「ウッセー、テメエ、この野郎!」と、相手に恐怖心をもたせたりする。
(自虐的に、自分を攻撃するタイプもある。
たとえば運動を猛練習したり、ガリ勉になったりする。)
(2)防衛というのは、自分の周囲にカラをつくり、その中に閉じこもることをいう。
がんこになったり、さらには、行動が自閉的になったりする。
症状がひどくなると、他人との接触を避けるようになったり、引きこもったり(回避性障害)、家庭内暴力に発展することもある。
大切なことは、こうした心の変化を、できるだけその前兆段階でとらえ、適切に対処するということ。
無理をすれば、「まだ、前のほうがよかった」ということを繰り返しながら、症状は、一気に悪化する。
症状としては、心身症※がある。
こうした心身症による症状がみられたら、家庭は、心をいやす場所と考えて、(1)暖かい無視と、
(2)「求めてきたときが与え時」と考えて対処する。
「暖かい無視」という言葉は、自然動物愛護団体の人が使っている言葉だが、子どもの側から見て、「監視されていない」という状態をいう。
また「求めてきたときが与え時」というのは、子どもが自分の心をいやすために、何か親に向かって求めてきたら、それにはていねいに答えてあげることをいう。
++++++++++++++++++++
●心身症診断シート
心理的な要因が原因で、精神的、身体的な面で起こる機能的障害を、心身症という。
脳の機能が変調したために起こる症状と考えると、わかりやすい。
ふつう子どもの心身症は、(1)精神面、(2)身体面、(3)行動面の三つの分野に分けて考える。
精神面の心身症……精神面で起こる心身症には、恐怖症(ものごとを恐れる。高所恐怖症、赤面恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症など)、強迫症状(ささいなことを気にして、こわがる)、不安症状(理由もなく思い悩む)、抑うつ症状(ふさぎ込んだり、落ち込んだりする)、不安発作(心配なことがあると過剰に反応する)など。
混乱してわけのわからないことを言ったり、グズグズするタイプと、大声をあげて暴れるタイプに分けて考える。
ほかに感情面での心身症として、赤ちゃんがえり、幼児退行(しぐさが幼稚っぽくなる)、かんしゃく、拒否症、嫌悪症(動物嫌悪、人物嫌悪など)、嫉妬、激怒などがある。
身体面の心身症……夜驚症(夜中に突然暴れ、混乱状態になる)、夢中遊行(ねぼけてフラフラとさまよい歩く)、夜尿症、頻尿症(頻繁にトイレへ行く)、遺尿(その意識がないまま尿もらす)、睡眠障害(寝つかない、早朝起床、寝言、悪夢)、嘔吐、下痢、原因不明の慢性的な疾患(発熱、ぜん息、頭痛、腹痛、便秘、ものもらい、眼病など)、貧乏ゆすり、口臭、脱毛症、じんましん、アレルギー、自家中毒(数日おきに嘔吐を繰り返す)、口乾、チックなど。指しゃぶり、爪かみ、髪いじり、歯ぎしり、唇をなめる、つば吐き、ものいじり、ものをなめる、手洗いグセ(潔癖症)、臭いかぎ(疑惑症)、緘黙、吃音(どもる)、あがり症、失語症、無表情、無感動、涙もろい、ため息なども、これに含まれる。
一般的には精神面での心身症に先だって、身体面での心身症が現われることが多い。
行動面の心身症……心身症が行動面におよぶと、さまざまな不適応症状となって現われる。
不登校もその一つだが、その前の段階として、無気力、怠学、無関心、無感動、食欲不振、過食、拒食、異食、小食、偏食、好き嫌い、引きこもり、拒食などが断続的に起こることが多い。
生活習慣が極端にだらしなくなることもある。
忘れ物をしたり、乱れた服装で出歩いたりするなど。
ほかに反抗、盗み、破壊的行為、残虐性、帰宅拒否、虚言、収集クセ、かみつき、緩慢行動(のろい)、行動拒否、自慰、早熟、肛門刺激、異物挿入、火遊び、散らかし、いじわる、いじめなど。
こうして書き出したら、キリがない。
要するに心と身体は、密接に関連しあっているということ。
「うちの子どもは、どこかふつうでない」と感じたら、この心身症を疑ってみる。
ただし一言。こうした症状が現われたときには、子どもの立場で考える。
子どもを叱ってはいけない。
叱っても意味がないばかりか、叱れば叱るほど、逆効果。
心身症は、ますますひどくなる。原因は、過関心、過干渉、過剰期待など、いろいろある。
+++++++++++++++++++++
●母親が育児ノイローゼになるとき
●頭の中で数字が乱舞した
それはささいな事故で始まった。
まず、バスを乗り過ごしてしまった。
保育園へ上の子ども(四歳児)を連れていくとちゅうのできごとだった。
次に風呂にお湯を入れていたときのことだった。
気がついてみると、バスタブから湯がザーザーとあふれていた。
しかも熱湯。すんでのところで、下の子ども(二歳児)が、大やけどを負うところだった。
次に店にやってきた客へのつり銭をまちがえた。
何度レジをたたいても、指がうまく動かなかった。
あせればあせるほど、頭の中で数字が勝手に乱舞し、わけがわからなくなってしまった。
●「どうしたらいいでしょうか」
Aさん(母親、三六歳)は、育児ノイローゼになっていた。
もし病院で診察を受けたら、うつ病と診断されたかもしれない。
しかしAさんは病院へは行かなかった。
子どもを保育園へ預けたあと、昼間は一番奥の部屋で、カーテンをしめたまま、引きこもるようになった。
食事の用意は何とかしたが、そういう状態では、満足な料理はできなかった。
そういうAさんを、夫は「だらしない」とか、「お前は、なまけ病だ」とか言って責めた。
昔からの米屋だったが、店の経営はAさんに任せ、夫は、宅配便会社で夜勤の仕事をしていた。
そのAさん。私に会うと、いきなり快活な声で話しかけてきた。
「先生、先日は通りで会ったのに、あいさつもしなくてごめんなさい」と。
私には思い当たることがなかったので、「ハア……、別に気にしませんでした」と言ったが、今度は態度を一変させて、さめざめと泣き始めた。
そしてこう言った。
「先生、私、疲れました。子育てを続ける自信がありません。
どうしたらいいでしょうか」と。
冒頭に書いた話は、そのときAさんが話してくれたことである。
●育児ノイローゼ
育児ノイローゼの特徴としては、次のようなものがある。
(1) 生気感情(ハツラツとした感情)の沈滞、
(2) 思考障害(頭が働かない、思考がまとまらない、迷う、堂々巡りばかりする、記憶力の低下)
(3) 精神障害(感情の鈍化、楽しみや喜びなどの欠如、悲観的になる、趣味や興味の喪失、日常活動への興味の喪失)
(4) 睡眠障害(早朝覚醒に不眠)など。さらにその状態が進むと、Aさんのように、
風呂に熱湯を入れても、それに気づかなかったり(注意力欠陥障害)、
(5) ムダ買いや目的のない外出を繰り返す(行為障害)、
(6) ささいなことで極度の不安状態になる(不安障害)、
(7) 同じようにささいなことで激怒したり、子どもを虐待するなど感情のコントロールができなくなる(感情障害)、
(8) 他人との接触を嫌う(回避性障害)、
(9) 過食や拒食(摂食障害)を起こしたりするようになる。
(10)また必要以上に自分を責めたり、罪悪感をもつこともある(妄想性)。
こうした兆候が見られたら、黄信号ととらえる。育児ノイローゼが、悲惨な事件につながることも珍しくない。子どもが間にからんでいるため、子どもが犠牲になることも多い。
●夫の理解と協力が不可欠
ただこうした症状が母親に表れても、母親本人がそれに気づくということは、ほとんどない。
脳の中枢部分が変調をきたすため、本人はそういう状態になりながらも、「私はふつう」と思い込む。
あるいは症状を指摘したりすると、かえってそのことを苦にして、症状が重くなってしまったり、さらにひどくなると、冷静な会話そのものができなくなってしまうこともある。
Aさんのケースでも、私は慰め役に回るだけで、それ以上、何も話すことができなかった。
そこで重要なのが、まわりにいる人、なかんずく夫の理解と協力ということになる。
Aさんも、子育てはすべてAさんに任され、夫は育児にはまったくと言ってよいほど、無関心であった。
それではいけない。
子育ては重労働だ。
私は、Aさんの夫に手紙を書くことにした。
この原稿は、そのときの手紙をまとめたものである。
++++++++++++++++++
この原稿の中で、とくに私が強調したかった、重要な部分は、つぎ。
「……しかしそのストレッサー(ストレスの原因)が、その人の処理能力を超えたようなときは、免疫細胞と言われる細胞が、特殊な物質(サイトカイン)を放出して、脳内ストレスを引き起こすとされる」と。
そこでもう一度、免疫細胞とサイトカインについて、調べてみる。
●免疫細胞
+++++++++++++以下、「免疫プラザ」HPより+++++++++++
免疫細胞の戦いの流れ
免疫細胞には役割分担があり、互いに連絡を取り合ってチームプレーで戦っています。
侵略者の敵を見つける者、敵襲来の情報を伝達する者、攻撃開始を命令する者、武器を作る者、攻撃する者、攻撃の始まりや終わりを告げる者、それらの者を元気づける者など、それぞれが独自の役割を持って、実に多彩な連携のもと敵をやっつけます。
+++++++++++++以上、「免疫プラザ」HPより+++++++++++
+++++++++++++以下、「瀬田クリニック」HPより+++++++++
●Tリンパ球
がん細胞を直接、攻撃、排除する免疫反応の中心となる細胞はTリンパ球です。
血液中の主にTリンパ球を体外で培養しながら活性化し、数も大幅に増やし、その上で元の患者さんの体内に戻すと いうことを主眼とした治療法を活性化自己リンパ球療法といいます。
試験管内ではTリンパ球を極めて強く活性化することが出来、かつ活性化に使用する薬剤の副作用を蒙ることなく治療を行うことが出来ます。
活性化や刺激の方法についてもいろいろな変法が考案され、実施されています。
●樹状細胞
樹状細胞とはがん細胞の目印である抗原をリンパ球に伝えて、攻撃を司令する細胞です。
Tリンパ球が敵と戦う兵隊とすると、樹状細胞は司令官のような役目を担っています。
血液中の単球を体外で処理して、樹状細胞に分化させることが可能で、さらに、抗原としてがん細胞から抽出した蛋白質や合成したペプチド(小さい蛋白)を貪食させ、細胞表面に提示させます。
このようにして抗原を提示した樹状細胞を、体に注射することで、生体内にがん細胞を攻撃する細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を誘導することができ、樹状細胞療法といいます。
++++++++++++++以上、「瀬田クリニック」HPより+++++++++++
●サイトカイン
++++++++++++++以下、「ウィキペディア百科事典」より+++++++++
サイトカインは細胞表面の膜上にある受容体(それ自体がチロシンキナーゼまたはチロシンキナーゼと共役するものが多い)に結合して働き、それぞれに特有の細胞内シグナル伝達経路の引き金を引き、結果的には細胞に生化学的あるいは形態的な変化をもたらす。
サイトカインは多機能的、つまり単一のサイトカインが標的細胞の状態によって異なる効果をもたらす。
例えば免疫応答に対して促進と抑制の両作用をもつサイトカインがいくつか知られている。
またサイトカインは他のサイトカインの発現を調節する働きをもち、連鎖的反応(サイトカインカスケード)を起こすことが多い。
このカスケードに含まれるサイトカインとそれを産生する細胞は相互作用して複雑なサイトカインネットワークを作る。
たとえば炎症応答では白血球がサイトカインを放出しそれがリンパ球を誘引して血管壁を透過させ炎症部位に誘導する。
またサイトカインの遊離により、創傷治癒カスケードの引き金が引かれる。
サイトカインはまた脳卒中における血液の再還流による組織へのダメージにも関与する。
さらに臨床的にはサイトカインの精神症状への影響(抑鬱)も指摘されている。
サイトカインの過剰産生(サイトカイン・ストームと呼ばれる)は致死的であり、スペイン風邪やトリインフルエンザによる死亡原因と考えられている。
この場合サイトカインは免疫系による感染症への防御反応として産生されるのだが、それが過剰なレベルになると気道閉塞や多臓器不全を引き起こす(アレルギー反応と似ている)。
これらの疾患では免疫系の活発な反応がサイトカインの過剰産生につながるため、若くて健康な人がかえって罹患しやすいと考えられる。
++++++++++++++以上、「ウィキペディア百科事典」より+++++++++
サイトカインといっても、いろいろあるようだ。
大切なことは、前向きに、生き生きと生きることによって、
免疫細胞を活性化させるということ。
悪玉ストレスは、極力、避けるということ。
S君はこうも言っていた。
「運命は、受け入れるしかない。
運命をのろってもしかたない。
どうにもならない。受け入れて前向きに生きれば、自然と免疫細胞も活性化されて、ガンも治るよ」と。
たいへんすばらしい教訓を受けた。
電話を切ったあと、そう感じた。
S君、ありがとう!
(以上、2008年6月記……もう4年も過ぎた! ←これは余談。)
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist 免疫細胞 サイトカイン はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 免疫細胞 サイトカイン はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 ストレス 免疫 免疫機能の低下 免疫機構 サイトカイン 孤独 強力なストレス はやし浩司 絶望 孤独 心のがん細胞 ガン細胞)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
もう一作。
視床下部について。
2008年6月記
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【生の源泉】
●生(なま)のエネルギー(Raw Energy from Hypothalamus)
In the middle of the brain, there is hypothalamus, which is estimated as the center of the brain. This part of the brain shows the directions of other parts of the brain. But it is not all.
I understand the hypothalamus is the source of life itself.
++++++++++++++++++++
おおざっぱに言えば、こうだ。
(あるいは、はやし浩司の仮説とでも、思ってもらえばよい。)
脳の奥深くに、視床下部というところがある。
視床下部は、いわば脳全体の指令センターと考えるとわかりやすい。
会社にたとえるなら、取締役会のようなもの。
そこで会社の方針や、営業の方向が決定される。
たとえば最近の研究によれば、視床下部の中の弓状核(ARC)が、人間の食欲をコントロールしていることがわかってきた(ハーバード大学・J・S・フライヤーほか)。
満腹中枢も摂食中枢も、この部分にあるという。
たとえば脳梗塞か何かで、この部分が損傷を受けると、損傷を受けた位置によって、太ったり、やせたりするという(同)。
ほかにも視床下部は、生存に不可欠な行動、つまり成長や繁殖に関する行動を、コントロールしていることがわかっている。
が、それだけではない。
コントロールしているというよりは、常に強力なシグナルを、脳の各部に発しているのではないかと、私は考えている。
「生きろ!」「生きろ!」と。
これを「生(なま)のエネルギー」とする。
つまり、この生のエネルギーが(欲望の根源)ということになる。(仮説1)
フロイトが説いた(イド)、つまり「性的エネルギー」、さらには、ユングが説いた、「生的エネルギー」は、この視床下部から生まれる。(仮説2)
こうした欲望は、人間が生存していく上で、欠かせない。
言いかえると、こうした強力な欲望があるからこそ、人間は、生きていくことができる。
繁殖を繰りかえすことが、できる。
そうでなければ、人間は、(もちろんほかのあらゆる動物は)、絶滅していたことになる。
こうしたエネルギー(仏教的に言えば、「煩悩」)を、悪と決めてかかってはいけない。
しかしそのままでは、人間は、まさに野獣そのもの。
一次的には、辺縁系でフィルターにかけられる。
二次的には、大脳の前頭前野でこうした欲望は、コントロールされる。(仮説3)
性欲を例にあげて考えてみよう。
女性の美しい裸体を見たとき、男性の視床下部は、猛烈なシグナルを外に向かって、
発する。
脳全体が、いわば、興奮状態になる。
(実際には、脳の中にある「線状体」という領域で、ドーパミンがふえることが、確認されている。)
その信号を真っ先に受けとめるのが、辺縁系の中にある、「帯状回」と呼ばれている組織である。
もろもろの「やる気」は、そこから生まれる。
もし、何らかの事故で、この帯状回が損傷を受けたりすると、やる気そのものを喪失する。
たとえばアルツハイマー病の患者は、この部分の血流が著しく低下することが、わかっている。
で、その(やる気)が、その男性を動かす。
もう少し正確に言えば、視床下部から送られてきた信号の中身を、フィルターにかける。
そしてその中から、目的にかなったものを選び、つぎの(やる気)へとつなげていく。
「セックスしたい」と。
それ以前に、条件づけされていれば、こうした反応は、即座に起こる。
性欲のほか、食欲などの快楽刺激については、とくにそうである。
パブロフの条件反射論を例にあげるまでもない。
しかしそれに「待った!」をかけるのが、大脳の前頭前野。
前頭前野は、人間の理性のコントロール・センターということになる。
会社にたとえるなら、取締役会の決定を監視する、監査役ということになる。
「相手の了解もなしに、女性に抱きついては、いけない」
「こんなところで、セックスをしてはいけない」と。
しかし前頭前野のコントロールする力は、それほど強くない。
(これも取締役会と監査役の関係に似ている?
いくら監査役ががんばっても、取締役会のほうで何か決まれば、それに従うしかない。)
(理性)と(欲望)が、対立したときには、たいてい理性のほうが、負ける。
依存性ができているばあいには、なおさらである。
タバコ依存症、アルコール依存症などが、そうである。
タバコ依存症の人は、タバコの臭いをかいただけで、即座に、自分も吸いたくなる。
つまり、ここに人間の(弱さ)の原点がある。
(悪)の原点といってもよい。
さらに皮肉なことに、視床下部からの強力な信号は、言うなれば「生(なま)の信号」。
その生の信号は、さまざまな姿に形を変える。(仮説4)
(生きる力)の強い人は、それだけまた、(欲望)の力も強い。
昔から『英雄、色を好む』というが、英雄になるような、生命力の強い人は、それだけ性欲も強いということになる。
地位や名誉もあり、人の上に立つような政治家が、ワイロに手を染めるのも、その一例かもしれない。
つまり相対的に理性によるコントロールの力が弱くなる分だけ、欲望に負けやすく、悪の道に走りやすいということになる。
もちろん(欲望)イコール、(性欲)ではない。
(あのフロイトは、「性的エネルギー」という言葉を使って、性欲を、心理学の中心に置いたが……。)
ここにも書いたように、生の信号は、さまざまな姿に変える。
その過程で、さまざまなバリエーションをともなって、その人を動かす。
スポーツ選手がスポーツでがんばるのも、また研究者が、研究でがんばるのも、そのバリエーションのひとつということになる。
さらに言えば、女性が化粧をしたり、身なりを気にしたり、美しい服を着たがるのも、そのバリエーションのひとつということになる。
ほかにも清涼飲料会社のC社が、それまでのズン胴の形をした瓶から、なまめかしい女性の形をした瓶に、形を変えただけで、現在のC社のような大会社になったという話は、よく知られている。
あるいは映画にしても、ビデオにしても、現在のインターネットにしても、それらが急速に普及した背景に、性的エネルギーがあったという説もある。
話がこみ入ってきたので、ここで私の仮説を、チャート化してみる。
(視床下部から発せられる、強力な生のシグナル)
↓
(一次的に辺縁系各部で、フィルターにかけられる)
↓
(二次的に大脳の前頭前野で、コントロールされる)
こう考えていくと、人間の行動の原理がどういうものであるか、それがよくわかる。
わかるだけではなく、ではどうすれば人間の行動をコントロールすることができるか、それもよくわかる。
が、ここで、「それがわかったから、どうなの?」と思う人もいるかもしれない。
しかし自分の心というのは、わかっているのと、わからないのでは、対処のし方が、まるでちがう。
たとえば食欲を例にあげて、考えてみよう。
たとえば血中の血糖値がさがったとする。
(実際には、食物の分解物であるグルコースや、インスリンなどの消化器系ホルモンなどが、食欲中枢を刺激する。)
すると視床下部は、それを敏感に関知して、「ものを食べろ!」というシグナルを発する。
食欲は、人間の生存そのものに関する欲望であるだけに、そのシグナルも強力である。
そのシグナルに応じて、脳全体が、さまざまな生理反応を起こす。
「今、運動をすると、エネルギー消費がはげしくなる。だから動くな」
「脂肪内のたくわえられたエネルギーを放出しろ」
「性欲など、当座の生命活動に必要ないものは、抑制しろ」と。
しかしレストラン街までの距離は、かなりある。
遠くても、そこへ行くしかない。
あなたは辺縁系の中にある帯状回の命ずるまま、前に向かって歩き出した。
そしてレストラン街まで、やってきた。
そこには何軒かの店があった。
1軒は、値段は安いが、衛生状態があまりよくなさそうな店。
それに、まずそう?
もう1軒は。値段が高く、自分が食べたいものを並べている。
ここであなたは前頭前野を使って、あれこれ考える。
「安い店で、とにかく腹をいっぱいにしようか」、
「それとも、お金を出して、おいしいものを食べようか」と。
つまりそのつど、「これは視床下部からの命令だ」「帯状回の命令だ」、さらには、「今、前頭前野が、あれこれ判断をくだそうとしている」と、知ることができる。
それがわかれば、わかった分だけ、自分をコントロールしやすくなる。
もちろん性欲についても同じ。
……こうして、あなたは(私も)、自分の中にあって、自分でないものを、適確により分けることができる、イコール、より自分が何であるかを知ることが、できる。
まずいのは、視床下部の命ずるまま、それに振り回されること。
手鏡を使って、女性のスカートの下をのぞいてみたり、トイレにビデオカメラを設置してみたりする。
当の本人は、「自分の意思で、したい」と思って、それをしているつもりなのかもしれないが、実際には、自分であって、自分でないものに、振り回されているだけ。
それがわかれば、そういう自分を、理性の力で、よりコントロールしやすくなる。
以上、ここに書いたことは、あくまでも私のおおざっぱな仮説によるものである。
しかし自分をよりよく知るためには、たいへん役に立つと思う。
一度、この仮説を利用して、自分の心の中をのぞいてみてはどうだろうか?
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist 視床下部 辺縁系 やる気)
【補記】
●丸山ワクチンと脳下垂体※
●丸山ワクチン
「丸山ワクチン」というワクチンがある。
当初、あのワクチンは、「ただの水」と酷評された。
「だからいくら注射しても、がんには効かない」と。
多くの科学者や医師が、その使用に反対した。
が、そのあとも丸山ワクチンでがんが治ったという人が続出した。
脳腫瘍が消えてしまった人もいる。
そこでいろいろ調べてみると、丸山ワクチンが、人間が本来的にもつ
免疫機構を刺激することがわかってきた。
そのスイッチとなる部分は、脳下垂体にあるという(伝聞)。
その結果、免疫機構が働き出す(伝聞)。
わかりやすく言えば、丸山ワクチンが免疫機構を目覚めさせるということになる。
だから、ほんの少量でよいということらしい(伝聞)。
一説によれば、数千万分の1ミリグラムとか、あるいはもう1桁多い、一億分の
1ミリグラムでもよいとか(伝聞)。
(このあたりの話は、あくまでも参考として読んでほしい。)
(注※……脳下垂体について
視床下部は、その下部に大豆大の脳下垂体を持っている。
ヒトの場合、脳下垂体は、前葉、後葉に分かれている。
脳下垂体の後葉は、上部にある視床下部の一部が延びたもので、進化の過程で、水中から陸上に進出し、体内の水分調節を必要とするために発達した脳の一部であるという(以上、維持評論家、菊池一久氏のHPより)。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 脳下垂体 丸山ワクチン 免疫機構 免疫機能)
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【不安の時代……意味のない雑文】(人類が滅亡する?)
(注意:意味のない雑文(=駄文?)です。
どうかあらかじめ、ご承知置き下さい。)
●地球滅亡?
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
今、不気味な情報が行き交っている。
この地球が滅亡する、と。
「2012年に地球が滅亡する」という、マヤの予言説が根拠(?)になっているらしい。
天変地異説、パンデミック説(世界的大流行)、巨大隕石落下説、惑星衝突説などなど。
もちろん地球温暖化による、欧米地域の氷河説もある。
「地球温暖化による氷河期説」というのは、大洋の海流の流れが変わり、中緯度帯が急速に寒冷化するというもの。
さらに恐ろしいものもある。
超新星(ベテルギウス)爆発説、太陽系のフォトンベルト突入説、宇宙人の侵略説。
さらに核戦争説などなど。
ゾーッ!
では、そのまま人類は、地球もろとも消滅するのかというと、そうでもないらしい。
「アセッション」という言葉も生まれた。
「次元上昇」という意味らしいが、次元上昇することによって、人類は生き残ることができる、と。
心配なのは、こうした説をふりかざし、現在、無数の集団や団体が生まれつつあること。
カルト化しているのもある。
つい先日もどこかのインチキ宗教団体が、摘発されている。
何でも女性信者は、みな、ミニスカートの着用が義務づけられていたとか。
そういう信者が教祖の指導に従い、床の上をごろごろと寝転がって回る。
インチキもインチキだが、そういうカルトでも、信者が何百人もいたというから、驚きである。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●思考力の欠落
結論から先に言えば、思考力の欠落。
その一言に尽きる。
たとえば「アセッション」も、そのひとつ。
この人間の世界(次元)を離脱し、つぎのより高度な次元に到達するという。
15年ほど前から流行した、スピリチュアル(=霊)ブームが、それなりに理論化したものと思えばよい。
私たちが「そんなバカな」と思っている間に、それを信奉している人たちは、自ら理論武装してしまった。
それが「アセッション」。
「肉体としての人類は滅亡するが、次元上昇したスピリット(霊)は、生き残る」と。
それ以上のことはわからないので、ここでは否定も肯定もできない。
というのも私は、徹底した現実主義者。
若いころは、当時の大学生がみなそうであったように、ラッセルやサルトルに傾注した。
が、現実主義にも限界がある。
たとえば(現実)を中心にものを考えると、どうしても自己中心的になる。
それがときとして、利己主義に走る。
ただこの種のカルトは、人々の不安をエネルギーに、急速に力を拡大する。
人々をまちがった方向に導いてしまう。
今が、そのとき。
1978年に起きた、人民寺院事件、1997年に起きた、ヘールボップ事件などが、よく知られている※。
これらはともに、集団自殺という悲惨な結果を招いている。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
(注※……人民寺院事件)
2008年2月18日にBLOGに載せた
原稿をそのまま紹介する。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●はびこるカルト信仰(Cult)
ある有名なロックバンドのHという男が自殺したとき、わかっているだけでも女性を中心に、3~4名の若者があと追い自殺をした。
家族によって闇から闇へと隠された自殺者となると、もっと多いはず。
自殺をする人にはそれなりの人生観があり、また理由があってそうするのだろうから、私のような部外者がとやかく言っても始まらない。
しかしそれがもし、あなたの子どもだとしたら……。
1997年の3月、ヘールボップすい星が地球に近づいたとき、世にも不可解な事件がアメリカで起きた。
「ハイアーソース」と名乗るカルト教団による、集団自殺事件である。
当時の新聞記事によると、この教団では、「ヘールボップすい星とともに現われる宇宙船とランデブーして、あの世に旅立つ」と、教えていたという。
結果、39人の若者が犠牲になった。
この種の事件でよく知られている事件に、1978年にガイアナで起きた人民寺院信徒による集団自殺事件がある。
この事件では、何と914名もの信者が犠牲になっている。
なぜこんな忌まわしい事件が起きたのか。
また起きるのか。
「日本ではこんな事件は起きない」と考えるのは早計である。
子どもたちの世界にも大きな異変が起きつつある。
現実と空想の混濁が、それである。
あの「たまごっち」にしても、あれはただのゲームではない。
あの不可解な生きもの(?)が死んだだけで、大泣きする子どもはいくらでもいた。
そして驚くなかれ、当時は、あのたまごっちを供養するための専門の寺まであった。
ウソや冗談で供養しているのではない。
本気だ。本気で供養していた。
中には手を合わせて、涙を流しているおとなもいた(NHK『電脳の果て』)。
さらに最近のアニメやゲームの中には、カルト性をもったものも多い。
今はまだ娯楽の範囲だからよいようなものの、もしこれらのアニメやゲームが、思想性をもったらどうなるか。
仮にポケモンのサトシが、「子どもたちよ、二一世紀は暗い。一緒に死のう」と言えば、それに従ってしまう子どもが続出するかもしれない。
そうなれば、言論の自由だ、表現の自由だなどと、のんきなことを言ってはおれない。
あと追い自殺した若者たちは、その延長線上にいるにすぎない。
さて世紀末。旧ソ連崩壊のときロシアで。
旧東ドイツ崩壊のときドイツで、それぞれカルト教団が急速に勢力を伸ばした。
社会情勢が不安定になり、人々が心のよりどころをなくしたとき、こうしたカルト教団が急速に勢力を伸ばす。
終戦直後の日本がそうだったが、最近でも、経済危機や環境問題、食糧問題にかこつけて、急速に勢力を拡大しているカルト教団がある。
あやしげなパワーや念力、超能力を売りものにしている。
「金持ちになれる」とか「地球が滅亡するときには、天国へ入れる」とか教えるカルト教団もある。
フランスやベルギーでは、国をあげてこうしたカルト教団への監視を強めているが、この日本ではまったくの野放し。
果たしてこのままでよいのか。
子どもたちの未来は、本当に安全なのか。
あるいはあなた自身はだいじょうぶなのか。
あなたの子どもが犠牲者になってからでは遅い。
このあたりで一度、腰を落ちつけて、子どもの世界をじっくりとながめてみてほしい。
(以上、2008年2月18日)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●2012年
その2012年も、もう2月18日。
マヤの予言によれば、2012年、12月22日に、地球は滅亡するという。
(マヤの暦(こよみ)が、その日に終わっているというだけなのだが……。)
話としてはおもしろいが、バカバカしい。
もしそうなら、我が家の暦によれば、2012年12月31日に、この地球は滅亡することになる。
その日が、暦の最後の日になっている。
ただまったく心配がないかといえば、そうでもない。
パンデミックをはじめ、いくつかある。
どれも可能性としては、ないわけではない。
枠(わく)を広げ、経済問題となると、さらに心配。
が、それが「2012年」に結びつくかといえば、それはどうか?
いつかは、そういうことがあるかもしれない。
しかし2012年に起こるとはかぎらない。
ゆいいつ起こりうるのは、日本のデフォルト(国家破綻)。
2012年度中に、日本がデフォルト(国家破綻)する可能性は、きわめて高い。
が、これは、「地球」というより、この「日本」の問題。
●善と悪
ともあれ、地球温暖化はもう、止めようがないということらしい。
私は「地球火星化」と呼んでいる。
そのほうが、ずっとわかりやすい。
そこでその地球温暖化。
こうした危機を回避する方法はあるのか。
このまま座して死を待つだけなのか。
あるとすれば、ゆいいつの方法は、精神性の向上でしかない。
思考力の向上と言い換えてもよい。
もしこの世の中に、善と悪があるとするなら、思考力が「善」ということになる。
地球温暖化の元凶を一言で言い表せば、「人間の欲望」ということになる。
その欲望が、あらゆる場面で、地球温暖化を引き起こしている。
その欲望の追求を、理性の力でいかにコントロールしていくか。
それができれば、人類は、生き残ることができる。
そうでなければ、そうでない。
核戦争を例にあげるまでもなく、人類は、自ら身を滅ぼす。
●シェルター
……今夜は深刻な話になってしまった。
昨夜見た映画、『メランコリア』が、悪い。
ああいう映画を見ると、ものの考え方すべてが、悲観的になる。
今の私が、そうだ。
それだけ私に与えた衝撃は大きかった。……ということになる。
が、人間の心理というのは、おかしなもの。
自分に直接関係ない恐怖であれば、むしろそれを楽しむ傾向がある。
ありえない恐怖であれば、なおさら。
宇宙人による襲来も、そのひとつ。
もし宇宙人が襲来してきたら、私は、この山荘のどこかにシェルターを作り、その中に隠れる。
で、そのシャルターを、どう作るか。
それを考えるのが、私の趣味にも、なっている。
先日も、Y氏(同年齢)とその話になった。
電話で、1時間も話した。
ポイントは「水」。
「水さえ確保できれば、何とかなる」と。
そういう結論になった。
幸い、この山荘の水は、500メートル近く離れた山からパイプで引いている。
自然の湧水。
そのパイプを、さらに50メートルほど延長し、その先にシェルターを作る。
先にコンクリートで外枠だけ作り、ユンボで埋めればよい。
あとは電源と空気清浄器。
食料は、外に様子をうかがいながら、どこかで調達すればよい。
宇宙人も、まさか、こんな山奥まではやってこないだろう。
Y氏も、私と同じことを考えていたのには、驚いた。
●願わくは……
問題は経済危機。
注視すべきは、日本国債の金利。
その金利が上昇に転じたときが、あぶない。
日本国経済は、一気に奈落の底へと叩き落とされる。
「私には年金があるから……」などと、のんびりと構えている人もいる。
が、それはどうかな?
それにつづくハイパーインフレの中で、年金も紙くずと化す。
さらに深刻な問題は、「失業」。
ギリシャの例を見るまでもなく、この日本でも、1000万人以上の人が職を失うと言われている。
20%の失業率で計算しても、6000万人x0・20=1200万人。
怖ろしい話だが、ことこの私に関して言えば、私は「万年失業者」。
今さら失うものは、何もない。
名誉も地位も肩書も、ない。
街でホームレスの人を見かけると、たまらないほどの共感を覚える。
むしろ逆。
今まで、こうして無事、生きてこられたことに感謝している。
私が子どものころは、「人生、50年」と言った。
それ以後の人生は、(おまけ)。
釈迦もこう言っている(法句経)。
『明日のないことを嘆くな。今まで生きてきたことを、喜べ、感謝せよ』と。
あとはその日、その日を懸命に生きていけばよい。
だれの世話にもならないし、なりたくない。
願わくは、ピンコロ。
……というふうに、いけばよいのだが……。
この世の中、生きていくのもたいへん。
死ぬのも、これまたたいへん。
簡単には、死ねない。
●ホームレスの人たち
ところで、そのホームレスの人の話。
それだけの哲学をもった人がいるかどうかということもある。
が、ホームレスの人たちのほうが、一般世間の人たちより、より「真理」に近いところにいるのではないか。
最近の私は、ホームレスの人を見るたびに、そう思う。
彼らはもともと「無」の世界に生きている。
俗世間から離れ、俗欲を断ち切って生きている。
孤独でさみしいだろうとは思うが、その分だけ、「真理」に近い。
むしろ俗世間の中で、四苦八苦している私たちのほうが、自分を見失っている。
それがわからなければ、少し前に亡くなった、どこかの国のあの独裁者を思い浮かべてみればよい。
すべてをもつがゆえに、すべてを恐れていた。
結局はすべてを失い、この世を去っていった。
彼が残したものは、何もない。
生きている間も、1日とて、安穏たる日々はなかっただろう。
そうそうその独裁者にしても、夜な夜な、死者の亡霊に苦しんだという。
彼は何10万人という人たちを、粛清の名のもとに殺害している。
元側近の幹部が、そんな話を、言い伝えている。
●地球滅亡
話を戻す。
地球が滅亡する?
ハハハ、日本の滅亡は困るが、地球が滅亡することは、ありえない。
私たち人類にしても、どんなことをしてでも、生き残る。
少人数にはなるかもしれない。
が、その人たちが、やがていつか、地球を再生させる。
それが私やあなたでなくても、嘆くことはない。
私やあなたより、はるかに賢い人たちが、地球を再生する。
そのために、その基礎を、今、こうして残しておく。
みなが懸命に考え、善なる思考力を養っていく。
人類は今までも、こうして生き残ってきたし、これからも生き残っていく。
●夢
話題を少し変える。
脱線する。
今朝、こんな夢を見た。
……私は教材で使う、ヒモ(紐)を探していた。
で、それを買うため、自転車で、外に出た。
見知らぬ通りだった。
そこを少し行くと、2、3人の人が立っていた。
その人たちに、こう聞いた。
「このあたりで、ヒモを売っている店はありませんか」と。
すると1人の男性が、その先を指さし、こう言った。
この向こうに、丸七という店がある。
そこでヒモを売っている、と。
私は言われたまま、その道を進んだ。
角にやってきた。
そこで偶然、昔、教えたことのあるOBと出会った。
そのOBに聞いた。
丸七は、どこにありますか、と。
OBは、笑いながら、「ほらっ」と。
OBが指を差した方を見ると、目の前が、丸七があった。
が、店先には、大きな魚が並べてあった。
魚屋だった。
私はその店の中に入り、ヒモがありますか、と。
すると店の主人は、奥へと案内してくれた。
見ると、そこには、魚のヒモノ(乾物)が、いっぱい、並んでいた。
ヒモとヒモノ?
●矛盾
その夢の話を、隣りで寝ていたワイフにすると、ワイフはハハハと笑った。
ヒモとヒモノの話ということになる。
が、この夢は、矛盾している。
どう考えても、おかしい。
夢全体は、「私」の世界。
ヒモを探した私も、「私」なら、それをヒモノとまちがえた魚屋も、「私」。
魚屋が別人格なら、魚屋がまちがえたということもある。
しかし魚屋も、「私」。
わかりやすく言えば、自分で自分をだましたことになる。
あるいは自分が自分にだまされた、でもよい。
しかしそんなことはありえない。
だから矛盾している。
(話としては、おもしろいが……。)
●つづき
この夢には、つづきがある。
帰るとき、焼き芋を売っている人が近づいてきた。
私とワイフは、車の中にいた。
見ると巨大な焼き芋だった。
「いくら?」と声をかけると、「1個、350円だよ」と。
「高いなア……」と思いながら、350円を払った。
が、ここで目が覚めた。
その瞬間、こう思った。
「350万円、払ってやればよかった」と。
どうせ夢は夢。
3500万円払ったところで、どうということはない。
が、私は、350円を、高いと思ってしまった。
その「高い」という思いは、どこからどのようにして生まれたのだろうか。
ごく日常的な感覚が、夢の中にまで入り込んできた。
が、350万円払ってやったら、どうだっただろう。
焼き芋を売っている人は、びっくりして喜んだにちがいない。
焼き芋を買う私も「私」なら、焼き芋を売る男も、「私」ということになる。
で、このばあいも、わかりやすく言えば、自分で自分を喜ばしたことになる。
あるいは自分が自分に喜ばされた、でもよい。
しかしそんなことはありえない。
だから矛盾している。
(話としては、おもしろいが……。)
●別人格
こうした矛盾をどう考えたら、よいのか。
先の魚屋の男を例にあげて、考えてみる。
もっともわかりやすい考え方は、脳の中に、「私」ではない、別人格の「私」がいると想定すること。
コンピューターにたとえるなら、デュアル・コア。
別の脳みそ。
魚屋の男は、その別人格の「私」だった。
言い換えると、私でない「私」。
それが別に、もう1人、いることになる。
しかしそんなことは、ありえるのか?
ただ子どもの世界では、ときどき似たような現象を見ることがある。
たとえば1人2役の独り言を言う子どもがいる。
心に強烈なインパクト(衝撃)が加わると、そういう症状を示すようになることがある。
私が相談を受けた中で、最年少の子どもは、2歳になったばかりの女児だった。
母親は、「不気味です」と言っていた。
自閉症スペクトラムのひとつと考えてよい。
さらにそれが進んだ状態が、多重人格者ということになる。
が、これは私の専門外。
ということは、私は夢の中で、その多重人格者になっていた可能性がある。
ゾーッ!
●夢のように過ぎていった……
話を進める。
生きるということは、ときどき夢の中のできごとのように感ずることがある。
現実に、そこにある世界は別として、過去については、とくにそうだ。
「夢のように過ぎていった」と。
子ども時代、青年時代、結婚、育児、仕事、旅行……。
すべてが夢のように過ぎていった。
今、ここに見えるものにしても、光が分子に反射した残像を見ているに過ぎない。
緑内障か何かになれば、闇というより、闇そのものすら見えなくなる。
音にしてもそうだ。
記憶となると、さらにそうだ。
脳の中に残っている信号を、かろうじて読み出せるに過ぎない。
だったら、こうは考えられないだろうか。
そこにものが見える……のではなく、見えるものそのものが、「私」と。
今、ワイフは、横にいて、本を読んでいる。
そのワイフも、脳の中の別人格の「私」と。
そこに魚屋の男がいても、また焼き芋屋の男がいても、そうだ。
すべて「私」と。
どうせ現実などというものは、一瞬の、そのまた一瞬。
その瞬間に終わり、すべて、夢の中に追いやられる。
今朝見た夢と、どこもちがわない。
区別するほうが、おかしい。
だったら、この(現実)も、思い切って(夢)の中に含めてしまったら、どうか。
……というのは、行き過ぎ。
それはよくわかっているが、そういう感覚をもつことによって、私たちは、この(次元)から、別の(次元)へと移行できる(?)。
……こういうのを、「アセッション」と言うのか?
もしそうなら、私も立派な、カルト教の信者?
●現実が原点
もちろん現実を見失ってはいけない。
(現実)は、常に生きる原点。
が、その(現実)には、同時に、いつも限界がある。
冒頭に書いたように、ものの考え方が、どうしても自己中心的になりやすい。
それがときとして、利己主義に走ってしまう。
さらに「私」を中心にものを考えていくと、どうしても利己主義にならざるをえない。
「とにかく私さえよければ、それでいい」と。
この利己主義が、進むべき道を誤らせる。
そこで精神文化の高揚ということになる。
●本能の奴隷
ところで最近、私は、よくこんなふうに考える。
「人間は本能の奴隷」と。
生まれてから、おとなになるまで。
おとなになって、結婚し、子育てする。
もちろん当の本人は、そうは思っていない。
自分の意思でそうしていると信じている。
たとえば子育て。
親は生まれた乳児を見て、「かわいい」と思う。
それとて本能。
本能がそう思わせる。
若い男性が、女性の肉体を見て興奮するのと、同じメカニズム。
さらに最近の研究によれば、母親は乳児の泣き声を聞くと、脳内で、麻薬を得たときと同じ反応を示すことがわかってきた。
一方、乳児にしても、親の「愛?」を得るために、自ら行動することがわかってきた。
これを「かわいさの演出」という。
もちろん乳児自身が意思的にそうしているわけではない。
本能として、脳の中にプログラム化されている。
エンゼルスマイルも、そのひとつと言われている。
平たく言えば、「私は子どもを愛しています」と言うのは、「私はSxxが大好きです」というのと、どこもちがわない。
かくして、男も、女も、本能の奴隷となり、恋愛し、結婚し、子育てを始める。
が、誤解してはいけない。
だからといって、私は、それを無意味と書いているのではない。
それがあるからこそ、人は、子孫を後世に残すことができる。
無数のドラマも、そこから生まれる。
また無意味かどうかということになれば、この世の中、意味のあるもののほうが、はるかに少ない。
というより、それを見つけるのは、至難の業(わざ)。
「私は意味のある生き方をしている」と、胸を張り、そう言い切れる人は、いったい、どれほどいるだろう。
●性的エネルギー
欲望の奴隷なら、奴隷でよい。
が、そのとき、そうであると自分を知るのと、知らないのとでは、生き様が大きく変わってくる。
恋愛しかり、Sxxしかり、子育ても、またしかり。
欲望が、生きる原動力になっている。
フロイトがそれを「性的エネルギー」と呼んだ。
ユングは、「生的エネルギー」と呼んだ。
が、それに毒されている間は、「私」が見えない。
心そのものが、厚いベールに包まれたような状態になる。
……ということも、そのベールを取り去ったときはじめてわかること。
そのときは、わからない。
どんなに説明しても、わからない。
それが「私」と思い込んでいる。
「私」と思い込み、ものを考え、行動する。
が、それを知る方法が、ないわけではない。
●観察
私は……というより、それが私の癖になっている。
電車などで、ほかの客と対峙して座ったりすると、すぐ乗客観察を始める。
もう20年以上、それをしている。
「人間観察」と、私は呼んでいる。
年齢?
家族?
生い立ち?
趣味?
志向?
職業?
人生観?
生き様?
そのつどさまざまな角度から、観察する。
ときに相手の脳みその中に自分を置き、そこから反対に自分の姿をながめてみることもある。
この方法が有効とは思わないが、「私」を知るには、たいへん役に立つ。
●電車の女性
で、ある日のこと。
こんなことを考えた。
ずいぶんと昔のことである。
電車に乗ったときのこと。
反対側の席に座った女性が、化粧をし始めた。
25、6歳の女性だった。
バッグから道具を取り出し、そのつど鏡をのぞき込んでいた。
私はそれを見て、「この女性は、自分の意思でそうしているのか。それとも、本能に動かされて、そうしているのか」と。
「もし私が、その女性に、あなたは自分の意思でそうしているのですか」と聞いたら、どのようにその女性は、答えるだろうか。
その女性が、毛づくろいしている小鳥の姿に見えた。
もちろんその女性は、こう答えるだろう。
「私の意思で、そうしています」と。
以来、「私の意思」という言葉を、疑って考えるようになった。
私は常に、「私」と思い込まされながら、さらに大きな力によって、動かされている!
●別の脳
この確信を決定づけたのが、つぎのような事実。
実は私たちの意思は、それをさかのぼる、10分とか、20分前に、別の脳であらかじめ、作られている、と。
最近の脳科学の進歩には、すばらしいものがある。
脳の働きを、リアルタイムで、見ることができる。
その1例が、ウソ発見器である。
いくら意識の世界でウソをついても、脳はその奥の別の脳の働きを感知してしまう。
なおここで「10分」とか、「20分」とか書いたが、根拠があるわけではない。
ケースによっては、「30分」かもしれない。
「1か月」かもしれない。
●話がバラバラ
話がバラバラになってしまった。
地球滅亡論から、カルト、日本のデフォルト、欲望論、育児論、さらには本能論……、と。
今朝見た、夢の話まで書いた。
自分でも何を書いているか、わからなくなってきた。
要するに私が言いたいのは、欲望をどうコントロールしていくかということ。
それがうまくできれば、人類は滅亡することなく、22世紀を迎えられる。
そうでなければ、そうでない。
そこで重要なのは、理性の力、つまり思考力ということになる。
今、その理性の力が、地球規模で試されつつある。
……というのが、結論(?)ということになる。
「はやし浩司の考えていることが、まったく理解できない」と思う人も多いことかと思う。
今朝の私は、思考力ゼロ。
ここまで読んでくれた人には、本当に申し訳ない。
ここに書いたことの一部だけでも、みなさんの生活のどこかで役に立てばうれしい。
少し頭を冷やしてから、このエッセー(?)を、書き改めてみたい。
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2012年3月22日木曜日
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