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子育て最前線の育児論byはやし浩司 10年 9月 10日
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★★★HTML版★★★
HTML(カラー・写真版)を用意しました。
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page007.html
メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【子どものやる気論】自発的行動(オペラント)
●ほめる
++++++++++++++++
子どもは、ほめて伸ばす。
これは家庭教育の大鉄則!
++++++++++++++++
●灯をともして引き出す
欧米諸国では、『灯をともして引き出す』が、教育の基本理念になっている。「教育」を
意味する(education)という単語も、もとはといえば、(educe)、つまり「引き出す」と
いう単語に由来する。
その灯をともして引き出すためには、子どもは、ほめる。ほめてほめて、ほめまくる。
そのせいか、アメリカでもオーストラリアでも、学校の先生は、子どもをよくほめる。参
観している私のほうが恥ずかしくなるほど、よくほめる。
発達心理学の世界では、ほめることによって、自発的行動(オペラント)が生まれ、そ
れが強化の原理となって、子どもを前向きに伸ばすと考えられている(B・F・スキナー)。
●脳内ホルモンが脳を活発化させる
このことは、大脳生理学の分野でも、裏づけられている。好きなことをしているときに
は、脳内で、カテコールアミンという脳内ホルモンが分泌され、それが、ニューロンの活
動を活発化し、集中力や思考力をますことがわかっている(澤口俊之「したたかな脳」)。
このとき大切なことは、得意分野をほめること。不得意分野や苦手な分野には、目をつ
ぶる。たとえば英語が得意だったら、まずそれをほめて、さらに英語を伸ばす。すると脳
内ホルモンが脳全体を活発化し、集中力もます。そのためそれまで不得意だった分野まで、
伸び始める。これを教育の世界では、「相乗効果」と呼んでいる。子どもの世界では、よく
みられる現象である。が、それだけではない。
ほめることによって、子どもの心そのものまで、作り変えることができる。こんなことが
あった。
●子どもをほめるときは本気で
ある小学校に、かなり乱暴な子供(小5男児)がいた。腕力もあった。友だちを殴る蹴
るは当たり前。先生もかなり手を焼いていたらしい。母親は、毎月のように学校へ呼び出
されていた。
その子ども(K君としておく)が、母親に連れられて私のところへやってきた。夏休み
になる少し前のことだった。私は、週1回、夏休みの間だけ、K君の勉強をみることにし
た。
こういうケースで重要なことは、最初から、本心で、その子どもをいい子と思うこと。
ウソや仮面ではいけない。本心だ。英語の格言にも、『相手はあなたがその人を思うように、
あなたを思う』というのがある。あなたがAさんならAさんをいい人だと思っているなら、
そのAさんも、あなたのことをいい人だと思っているもの。心理学の世界にも、「好意の返
報性」という言葉がある。
子どもというのは、自分を信じてくれる人の前では、自分のいい面を見せようとする。
相手の好意には、好意でもってこたえようとする。そういう子どもの性質を利用して、子
どもを伸ばす。
●「先生、肩もんでやるよ。」
で、夏休みも終わりに近づき、母親にK君の様子を報告することになった。私は車の助
手席に、K君は、うしろの席にいた。私は、こう言った。
「K君はたくましい子どもです。元気がありすぎるため、トラブルを起こすかもしれま
せんが、今だけです。おとなになったら、すばらしい人になります。楽しみな子どもです」
と。
K君は、実際、好奇心が旺盛で、バイタリティもあった。おとなのユーモアもよく理解
した。頭もよい。母親は「そうでしょうか。」と、どこか心配そうだったが、その翌週、こ
んなことがあった。
いつもより30~40分も早く、K君が私のところへ来た。「どうした?」と聞くと、K
君は、少し恥ずかしそうにこう言った。
「先生、肩もんでやるよ。オレ、肩もむの、うまいんだア」と。
私はだまって、K君の好意を受けた。
(はやし浩司 脳内ホルモン オペラント 自発的行動 カテコールアミン ドーパミン
子どものやる気 子供の集中力 思考力)
Hiroshi Hayashi++++++++++.Mar.06+++++++++++はやし浩司
●ほめる(2)※
●明るい4人兄弟
Gさんの家には、男の子ばかり、4人の子どもがいます。が、どの子も、屈託なく、明
るい。伸びやか。その秘訣は、すぐわかりました。母親が、上の子どものお下がりを、下
の子どもに与えるとき、いつもこう言うのです。
「あら、あなたも、Aちゃん(すぐ上の兄)のが着られるようになったわね。大きくな
ったわね」と。
母親がまず、それを心底喜んでみせる。それを受けて、下の子どもたちが、「大きくなっ
た」と喜ぶのです。そういう雰囲気を、母親が、無意識のうちにも、つくりあげていたの
です。
●不思議なパワー
子どもを伸ばす最大の鉄則、それは、子どもをほめることです。スキナーという学者は、
ほめることによって、自発的行動(オペラント)が生まれ、それが強化の原理となって、
子どもを前向きに伸ばしていくと説明しています。
さらに最近の研究によれば、ほめることによって、脳内で、カテコールアミンというホル
モンが分泌され、それが、子どもの集中力(ノルアドレナリン)や思考力(ドーパミン)
を活性化させることもわかってきました(澤口俊之「したたかな脳」)。
ほめることには、私たちが想像する以上の、ものすごいパワーがあるようです。が、い
くつか条件があります。
●ほめる条件
ほめるとしても、努力とやさしさ。この2つは遠慮なく、ほめます。顔やスタイルは、
ほめない。頭については、時と場所を慎重に選んで、ほめます。顔やスタイルは、ほめれ
ば、関心がそちらばかりに向いてしまうということになりかねません。頭については、ほ
めすぎたため、かえってうぬぼれてしまうというケースも、少なくありません。
また当然のことですが、ほめるときには、心底、その気になってほめます。ウソや体裁
では、効果がないばかりか、かえって逆効果。子どもは、親の心の隠された意図(シャド
ウ)を、敏感に読み取ってしまいます(ユング)。
●学習面では……
たとえば子どもの学習。子どもを伸ばすコツは、得意面をさらに伸ばす、です。苦手な
分野、不得意な分野には、目をつむります。
こうすることで、先に書いた、カテコールアミンという脳内ホルモンの分泌を促し、脳
を活性化させることができます。
1科目が伸びたら、ほかの科目もつられて伸び始める……という現象が、子どもの世界
では、よくあります。これを「相乗効果」と呼んでいますが、「うちの子は学習面ではどう
も……」と思ったら、1科目なら1科目だけを、集中的にほめて伸ばします。
●好意の返報性
が、それでも、よくこんな質問を受けます。「子どものほめ方が、わかりません」と。し
かし答えは簡単。まず、本心で、自分の子どもをいい子と思うことです。不安や心配は禁
物。本心で、です。
英語の格言にも、『相手はあなたがその人を思うように、あなたを思う』というのがありま
す。あなたがAさんならAさんをいい人だと思っているなら、そのAさんも、あなたのこ
とをいい人だと思っているもの。心理学の世界ではそれを、「好意の返報性」という言葉を
使って説明しています。
子どもというのは、自分を信じてくれる人の前では、自分のいい面を見せようとします。
相手の好意には、好意でもってこたえようとします。そういう子どもの性質を利用して、
子どもを伸ばします。親が、「…うちの子は、ダメ…」と思っていて、どうして子どもが伸
びることができるでしょうか。
もうおわかりですね。「うちの子は、すばらしい」と、まず信ずること。心ができれば、
ほめ方は、自然と、あとからついてきます。
(はやし浩司 相乗効果 ノルアロレナリン カテコールアミン 脳の活性化)
【補記】
子どものやる気、思考力に、脳内ホルモンが、関係している。昔から『好きこそ、もの
のじょうずなれ』と言うが、好きなことをしていると、脳内で、カテコールアミンという
ホルモンが分泌される。
このカテコールアミンには、ノルアドレナリンとドーパミンの2種類があるが、そのう
ちノルアドレナリンは、注意力や集中力と関係があり、ドーパミンは、思考力に関係があ
るとされる。
カテコールアミンが分泌されると、脳が覚醒状態になるという。そしてその結果、脳の
機能そのものが活性化される。
教育の世界には、「相乗効果」と呼ばれる、よく知られた現象がある。たとえば英語なら
英語、1科目が伸び始めると、とくにほかの科目を勉強したわけでもないのに、数学や国
語まで、伸び始めるという現象である。この現象に、ここに書いた脳内ホルモンの働きを
重ねてみると、なぜそうした現象が起きるのか、うまく説明できる。
そこで重要なことは、子どもを伸ばそうと考えたら、どんな分野でもよいから、ひとつ
のことを楽しんでさせるようにすること。その前向きな取り組みが、子どもの脳を活性化
させる。その結果として、子どもは、ほかのあらゆる分野で、伸び始めるようになる。
まずいのは、不得意な分野や苦手な分野を、子どもに押しつけるような行為である。逆の
相乗効果(?)が働いてしまい、子どもは、今度はあらゆる面で、伸び悩むようになって
しまうかもしれない。
(はやし浩司 子供の集中力 子供の思考力 子どもの集中力 カテコールアミン ノル
アドレナリン ドーパミン)
【注、ノルアドレナリン】
ホルモンとして副腎から血液に放出され、また、シナプス伝達の間にノルアドレナリン作
動性ニューロンから放出される神経伝達物質である。それは、ストレス・ホルモンの1つ
であり、注意と衝動性(impulsivity)が制御されている人間の脳の部分に影響する。アドレ
ナリンと共に、この化合物は闘争あるいは逃避反応を生じさせて、心拍数を直接増加させ
るように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させる。
(Wikipedia フリー百科事典
より転載)。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●6か国協議とは、いったい何だったのか?
What has been the "6 Nation Conference" in the past 7 years?
Only what C.Hill did was to give North Korea, money, oil music and "Time", during
which North Korea has completed nuclear weapons.
Then now again China and North Korea are seeking the way to re-opne the Conference
but what for?
+++++++++++++++++++++++
延々とつづいた6か国協議。
結局、得をしたのは中国と北朝鮮。
中国は「議長国」として、存在感を世界に向けて誇示した。
北朝鮮は、原油と金(マネー)、音楽
(ニューヨーク・フィル)と、時間を手に入れた。
何と言っても、「時間」が痛い。
この7年間のうちに、北朝鮮は核兵器を完成
させてしまった。
おバカヒル(C. Hill)、少しは自分に恥じたらよい。
+++++++++++++++++++++++
ここへきて、中国と北朝鮮が、急に6か国協議再開に動き出した。
朝鮮N報はつぎのように伝える。
++++++++以下、朝鮮N報、一部抜粋++++++++++
朝鮮中央通信は20日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の中国側首席代表を務める武大
偉韓半島(朝鮮半島)問題特別代表が16日から18日まで訪朝していたことを認め、「双方
は地域情勢・中朝親善関係・6カ国協議再開・朝鮮半島の非核化実現といった共通の関心事
を深く討議、討議した問題について完全に見解の一致をみた」と述べた。
(2010年8月20日)
++++++++以上、朝鮮N報、一部抜粋++++++++++
あのね、中国さえその気になれば、北朝鮮の核兵器問題など、1日で解決するの!
その気もないから、ノラリクラリ!
中国にしてみれば、北朝鮮の核兵器など、痛くもかゆくもない!
となると、いったい6か国協議とは何だったのか?
今まで何をしてきたのか?
振り返ってみると、少し言葉は悪いが、泥棒に泥棒の管理を任せただけ。
これでは解決しない。
しないことは、天安艦爆破事件に対する中国の姿勢を知ればわかる。
あれほどまでに見え見えの事件はない。
あえて調査するまでもなく、爆破したのは、北朝鮮。
が、中国は、「北朝鮮のしわざではない」と。
つまり北朝鮮の肩をもった。
さらに今度のミグ21の墜落問題。
数日前、北朝鮮のミグ21戦闘機が、中国領へ200キロ入ったところで墜落した。
それについても、中国は早々と「計器の故障」と、北朝鮮と口を合わせた。
そこへもってきて、今度は6か国協議再開?
さっそく韓国が反応した。
「『天安』事件に関する北朝鮮の姿勢には全く変化がない。今すぐ6カ国協議を再開すると
いうムードではない」(朝鮮N報)と。
アメリカ政府も反応した。
「北朝鮮は行わなければならない具体的な義務がある。わたしたちは北朝鮮が行ってきた
挑発行為を懸念しており、北朝鮮の行動が変わることを願っている」
日本政府はダンマリを決め込んでいるが、本音を言えば、もうウンザリというところ。
日本は金xxの死後、北朝鮮の体制がどのように変化するか、それを見届けてから、動
き出せばよい。
あわてて中国のしかけたワナにはまっていはいけない。
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2010++++++はやし浩司
【今週・あれこれ】8月21日夜記
●中日ショッパー
中日ショッパーのTさんより、メールが入る。
今月号(8月)の「月刊ショッパー」に、無料で教室の広告を載せてくれるとのこと。
「スペースが空いたので、載せてあげます」と。
感謝。
同時に、仕事がつづけられる喜びを、かみしめる。
けっして、大げさな言い方ではない。
「かみしめる」。
私の年齢になると、ものの考え方がどうしても後ろ向きになる。
「これではだめだ」とわかっていても、後ろ向きになる。
何かにつけて、すべてが細くなっていく。
どんどんと細くなっていく。
その「先細り感」は、どうしようもない。
それと闘うだけで、精一杯。
前向きの人生など、とても望めない。
が、そういう連絡をもらうと、がぜん、やる気が出てくる。
「がんばろう!」という意欲がわいてくる。
ありがとう、Tさん!
●DVD『第5地区』
南アフリカ映画の『第5地区』を観る。
劇場で見損ねた。
それで昨夜遅く、DVDを借りてきた。
観た。
星は3つか4つの、★★★。
最初、やや退屈な展開。
宇宙人が、着ぐるみに見えた。
が、途中から、どんどんと引き込まれた。
いろいろと矛盾を感じなかったわけではない。
しかし結構、おもしろかった。
雑誌などで広く話題になった作品である。
長男が言うには、学生が制作したという。
そういう荒っぽさはあるが、SF映画としては、よくできていた。
ただ……。
「エビ」と呼ばれていた宇宙人は、いったいだれのことをさすのか?
隣国から流れこんでくる難民のこと?
それとも移民としてやってくるアジア人やインド人のこと?
少し気になった。
●CX-170
この数日、ソニーのCX-170を使って、ビデオを撮りまくっている。
一方、今まで使っていた、ビクターのEverioは、修理へ。
モニターの開閉部が、ガタガタしてきた。
それにモニターを開いても、電源がONにならないときがある。
レンズにゴミが入った。
それで修理へ。
こうした電子製品は、(パソコンもそうだが……)、使って使って使い倒す。
きれいに磨いて、飾っておくものではない。
1、2年もすると、つぎの新製品が追いかけてくる。
とたんに古い機種が使い物にならなくなる。
とくにパソコンがそうだ。
5年でガラクタ同然になる。
そう言えば、先日ある家を訪れたら、Fujitsuのワープロ(ワープロ
だぞ!)が、居間に飾ってあった。
使っている様子はなかった。
飾ってあった。
当時は20万円前後した最新の機種だった。
が、今ではまったくの時代遅れ。
無用の長物。
その家では、置物がわりになっていた。
「見栄っ張りの人だなあ」と思ったが、それは言わなかった。
つまり「今時、こんなものを使う人はいませんよ」と言いかけたが、
それは言わなかった。
(今でもパソコンがわりに、昔のワープロを飾っている家は、多い。)
●世界経済
日本政府は日銀と組んで、今度30兆円ものお金を、市中にバラまくという。
国民1人当たり、約30万円!
円高を解消するためだ、そうだ。
が、待ったア!
問題はそのお金が、どこへ流れるか、だ。
またまたアメリカドルを買い支えるために使われるとしたら、そのまま無駄金に
なってしまう。
言うなれば今のアメリカ経済は、砂漠状態。
借金漬けの多重債務者。
もともと50円ほどしか価値のないドルを、買い支えるだと?
こんなバカげたことは、もうやめたらよい。
いくら円(=水)を注いでも、そのまま土の中(=アメリカ)にしみこんでいくだけ。
……と考えていたら、先にヨーロッパ経済が、おかしくなり始めた。
中国もぐらついてきた。
そのためアメリカから逃げだそうとしてうた資金が、アメリカに戻り始めた。
とたんドル高。
こういう動きが、週単位で変わる。
こういうことがあるから、世界経済は、一寸先が闇。
来週は、どうなるんだろ?
●DS-LL
8月20日は孫の誠司の誕生日だった。
(日本では今日の8月21日。)
誕生日プレゼントに、ニンテンドーのDS-LLを贈った。
ポケモンのファンとか。
ソフトも2つ、同時につけて贈った。
電話をかけると、あのフニャフニャ英語で、「ありがとう」と言った。
うれしかった。
プラス、かわいかった。
ワイフと2人で、電話口で、歌を歌ってやった。
「♪ハッピーバースディ、ツー、ユー……」と。
●TOYOTAのプリウス
ワイフはプリウスがたいへん気に入っている様子。
このところ何かにつけ、ニコニコと機嫌がよい。
ワイフは若いときから、車が好き。
結婚した当初は、2人で、ドライブばかりしていた。
が、おかしな現象が起きている。
たとえば車庫入れのときなど、どうしても車の位置がずれてしまう。
まっすぐ車をバックさせることができない。
そこで私は何度も、モニターを見てバックしたらいいと教える。
ワイフは、「直接目で見て、バックほうがいい」と言う。
が、今日、その理由が、わかった!
つまり車がずれてしまう理由がわかった!
プリウスの窓(サイド)は、前部ほど低く、後部にいくに従って高くなっている。
つまり窓の底辺部が、かなり斜めになっている。
それでサイドの感覚がつかめないらしい。
「だから、モニターも見ながらバックしたら」ということで、一件落着。
今日は、モニターをチラチラ見ながら、車をバックさせていた。
●8月22日
明日は、昼ごろMさんに会うつもり。
夜は久しぶりに、Sさん夫妻の家に、遊びに行くつもり。
ほかに庭の草を刈らなければならない。
……そう言えば、刈払機は山荘のほうにある。
新しいのを買うべきか、あるいは山荘からもってくるべきか……。
どうしようか?
今、迷っている。
どのみち山荘にある仮払機は、そろそろ寿命。
ストッパーがはずれて落ちてしまった。
だからエンジンを止めるときは、チョークを全開にして止める。
こんなあぶない止め方をしている人は、いない。
やはり新しいのを、買ったほうがよさそう。
となると、明日は朝からまたまた忙しくなりそう。
今は時刻は、午後9時20分。
ワイフはどこかへドライブに行くような気分でいる。
どうしようか?
CX-170で夏の佐鳴湖も、撮ってみたい。
またそういうビデオのほうが、人気がある。
そうだ、夜の佐鳴湖を撮ってみよう。
CX-170は、驚くほど、感度がよい。
薄暗い夜道でも、きれいに撮影できるとか。
一度、ためしてみる価値はある。
これから佐鳴湖へ行ってみる。
夜はまだ長い!
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2010++++++はやし浩司
【悪化する日本経済】(2010年8月13日)
++++++++++++++++++++
今日は、経済について、勉強してみたい。
++++++++++++++++++++
●情報の洪水
毎日毎日、ものすごい量の情報が、まさに
洪水のように飛び込んでくる。
ある範囲の量なら、それなりに処理できるが、
それがその範囲を超えると、頭の中が
パニック状態になる。
たとえば現在つづいている「円高」。
昨日あたり、1ドル、85円台にまで円高に
なっている。
(今日になってやや円安に向かい、1ドル、
86円台になったが……。)
が、なぜ今、円高なのか?
+++++++++++以下、日経HPより++++++++++++++++
13日の米株式相場は小幅に4日続落した。ダウ工業株30種平均は前日比16ドル80セン
ト(0.2%)安の1万0303ドル15セントと、7月21日以来3週間ぶりの安値で終えた。
週間では3.3%下落し、下落率は1カ月半ぶりの大きさ。景気減速懸念と企業業績の先行き
不透明感を背景に、売りが続いた。
+++++++++++以上、日経HPより++++++++++++++++
アメリカの株式相場が下落しつづけている。
7月21日以来、3週間ぶりの安値で終わったという。
つまりダブついたお金(マネー)が、比較的
安全と言われている、円に向かっているという
ことらしい。
しかし本当に安全なのか?
●経済は生き物
円高だけについては、簡単に言えば、円が
買われているということ。
しかしなぜこうまで円が買われているか、
その理由がわからない。
そこであちこちのサイトを開いたり、経済誌を
読んでみたりする。
が、情報が集まれば集まるほど、その向こうに
また別の情報が隠れていたりして、さらに混沌としてくる。
よく『経済は生き物』というが、生き物ともちがう。
「姿」そのものが、見えてこない。
論理というものが、成り立たない。
●円高
で、ふつう円が買われる理由は、2つある。
(1)資産を円に換えて、円建てで資金を運用する。
つまり円を買う人がいるから、円高になる。
(2)日本から借りた借金を返すため、一度、
円を買って、円建てで返す。
現在、この2つが同時進行の形で進んでいる。
(1)のようであれば、これは正常な経済活動の
範囲内ということになる。
(それでも、あまり「正常」とは言いにくいが……。)
しかし(2)のようであれば、これは日本の
経済にとって、きわめて深刻な問題と考えてよい。
日経HPには、つぎのようにある。
+++++++++以下、日経HPより++++++++++++++++
日本株は自動車や電気機器など輸出企業の割合が大きく、円高の影響を大きく受ける。
新興国市場での販売で競合の欧米企業に価格競争力で劣る懸念もある。トヨタ自動車の想
定為替レートは1ドル=90円。対ドル1円の円高で年間の利益は300億円減るため、1ド
ル=85円の水準では、単純計算で1500億円利益が減ることになる。
+++++++++以上、日経HPより++++++++++++++++
成田空港で、「(外国で)買い物を楽しんできます」と
喜んでいるのは、思考力のない若い女性たちだけ。
「円高」になればなるほど、時期をおいて、
ボディーブローのように影響が出てくる。
●円キャリートレードの解消
金利が安いことをよいことに、日本から円を
借りた人たちがいる。
これを「円キャリートレード」という。
そういう人たちは一度借りた円を売り、外貨に換える。
外国では、それぞれの国の通貨で、借りた資金を運用する。
そのために円を売る。
円を売るから、当然、円は円安に向かう。
が、借りた円を返すときには、今度はこの反対のことが起きる。
今、そういう人たちが、いっせいに返却し始めている(?)。
つまり「円キャリートレード」の解消が始まった!
さらにもうひとつの可能性としては、
将来のドル安を見越して、投機筋が投機を
目的に円をカラ買いしていることも考えられる。
が、あちこちの経済ニュースに片っ端から
目を通すが、どうにもこうにも「姿」が
見えてこない。
●不気味な動き
ただ不気味なのは、中国経済に陰(かげ)りが
見え始めたということ(3月以来、16・2%の下落)。
アメリカ経済も、ギシギシと音をたててきしみ始めた。
そうでなくても1ドルが85円にもなると、
日本の輸出産業は、大打撃を受ける。
一説によると、近く1ドルが、50円台にまで
円高になるかもしれないという。
(アメリカのドルの実勢価値は、そんなもの。)
もしそうなら、日本が保有している外貨資産の
価値は半減する。
日本は今まで、稼いだ資産のほとんどを、
ドル資産に換えて、保有してきた。
そういう形で、アメリカのドルを支えてきた。
その価値が半減するというのだから、穏やかではない。
穏やかでいろというほうが無理。
●日本の株価
日本の株価の下落率もすごい。
++++++++++以下、日経HPより++++++++++++++++
世界の主要株式市場で、日本株の下げが際立っている。日経平均株価は3月末と比べて、
16.6%安と主要20市場のなかで最も下落率が大きい。外国為替市場で円が独歩高となり、
輸出企業の採算悪化懸念が広がっているためだ。市場参加者は、政府・日銀が急激な円高
阻止や成長戦略で具体策を打ち出せるかを疑問視している。
++++++++++以上、日経HPより++++++++++++++++
ついでに3月末以来、世界の株価の下落率を調べてみる。
日本……マイナス16・6%
中国……マイナス16・2%
つづいてフランス、ロシア、イギリス、アメリカ……とつづく。
「あぶない」とささやかれているアメリカですら、マイナス4・9%。
韓国、インド、シンガポールは、むしろプラスに転じている。
つまり数字を見るかぎり、日本経済は中国に先行する形で、
急激に悪化している。
●金(ゴールド)
で、ひとつの目安として、私は金(ゴールド)や
プラチナなどの貴金属に注目している。
アルミや銅の動きにも注目している。
8月に入って、これらの貴金属の価格が高騰する
気配を見せ始めている。
ただそれには為替の動きがからんでくるので、
日本における価格だけを追っても、わかりにくい。
たとえばアメリカでは金(ゴールド)の価格が
上昇しつづけているのに、日本円での価格は、
低迷している、など。
●情報の洪水
まさに情報の洪水。
どれがどの程度重要な情報であるかさえも、
わからない。
専門家ですらよくわからないのだから、私のような
素人に、わかるはずもない。
が、これだけは、確かである。
(1)日本経済は、破綻の道を歩んでいる。
「可能性の問題ではなく、時間の問題」(某、経済誌)とか。
(2)中国のバブル経済がはじけたら、日本の経済
は、そのまま奈落の底に!
一説によれば、前回のドバイショックの数千倍の
威力になるとか(某、経済誌)。
韓国経済からも、目が離せない。
もっとも日本の経済が崩壊したら、韓国も万事休す。
●では、どうしたらよいのか
では、どうしたらよいのか。
私たちは自分の資産を、どのように守ったらよいのか。
正攻法としては、外債(外貨)の購入ということになる。
が、私はそれを取り次ぐ証券会社を、信用してない。
リーマンショック、ドバイショックで、財産を失った
人も多いはず。
(私の知人には、1億円の資産を100万円にして
しまった人もいるぞ!)
●貴金属
となると、金(ゴールド)などの貴金属ということになる。
が、現在、その貴金属にしても、バブル状態。
さらに巨大なバブル(泡)になるかもしれないが、
はじけるときには、はじける。
あるいはそれを小刻みに繰り返す。
今がそのときかもしれない。
金(ゴールド)は現在、1グラム、3600円前後。
プラチナは、4500円前後。
手にひらに乗るような金属のかたまりが、400万円!
バカげているというより、ソラ恐ろしさすら覚える。
●一寸先は闇
で、世界の経済の動きを追ってみる。
(追ってみたところで意味はないが……。)
私は私なりに、それを知りたい。
が、ここで冒頭に書いた「情報の洪水」。
ただの洪水ではない。
その洪水が、たがいに複雑にからみあっている。
加えて何が起こるか……まさに一寸先は闇。
あまりにも不確定要素が多すぎる!
「おもしろい」と書けば語弊がある。
しかしこの世界ほど、奥が深い世界も、そうはない。
その奥の奥で、人間の血みどろの欲望がからんでいる。
●鍵は中国
とりあえず今、注目すべきは中国。
上海B株。
(B株は、外貨建てで取り引きしている。)
上海B株がおかしな動きを見せ始めたら、要注意!
(すでにこの3か月、おかしな動きを見せ
始めている……。)
で、私というド素人の経済評論。
●これから……
今後、一度円は急激な円高に向かったあと、今度は
急激な円安に向かう。
世界中にばらまいた「円」が逆流してくるのだから、
これは当然。
数年を待たずして、ラーメン一杯、3000円
くらいになるかもしれない。
つまりハイパーインフレが日本を襲う。
が、その程度ですめば、まだよいほう。
円高になればなるほど、国内経済は空洞化する。
働く場所そのものがなくなる。
++++++++++以下、日経HPより++++++++++++++++
円高で今後、企業が生産の海外展開を加速すれば、「国内経済の空洞化を招くだけでなく、
企業の生産ノウハウの流出などにつながりかねない」(住信アセットマネジメントの三沢淳
一執行役員株式運用部長)と懸念する声も出ている。
++++++++++以上、日経HPより++++++++++++++++
失業率が15~20%を超えるころには、街には
浮浪者が並ぶようになり、社会世相そのものが
不安定になる。
犯罪もふえる。
よいことは、何もない。
そういった状況になる。
この問題だけは、「ではどうするか?」ではなく、
「どうそれを覚悟するか?」ということ。
結論は、そういうことになる。
それを予想しながら賢く生きるのと、訳も分からず
右往左往するのとでは、生き様そのものが
ちがってくる。
右往左往するような無様(ぶざま)なことだけは、
避けたい!
+++++++++++++++++
2009年2月、つまりリーマンショックが
落ち着き始めたころ書いた、韓国経済の
記事を、参考までに、ここに再掲載します。
+++++++++++++++++
【日韓経済戦争】
●朝鮮N法のウソ記事
まず、朝鮮N法の記事を読んでみてほしい。8月11日付きの記事をそのまま紹介する。
(朝鮮N報の記事のばあい、署名入りの記事は、たいていデタラメなウソ記事と考えてよ
い。さすが良心がとがめるのか、あとあとの責任のがれのためにそうするのだろう……と、
私は解釈している。)
++++++
『今回のサブプライム・ショックは、株式や不動産、消費など韓国経済全般に悪影響を
及ぼすものとみられる。しかし、1997年のアジア通過危機のような大規模危機へと進
展する可能性は低い、という分析が出ている。
何よりも、問題となったサブプライム・ローンによる韓国の直接的な損失規模がそう大
きくはない。金融監督院の関係者は10日、「一般投資家が加入した海外の債券ファンドの
うち、ごく少数が、米国のサブプライム・ローンに投資した可能性があるが、分散投資さ
れているため、特に問題はない」と語った。
ただ、ウリ・外換・新韓・国民・産業銀行や農協など、一部の銀行と保険会社がサブプ
ライム・ローン関連の債券に計8億4000万ドル(約994億3080万円)投資して
おり、6月末基準で投資額全体の4・5%に当たる約3800万ドル(約44億9800
万円)の損失を出した。しかし、これらの金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百
兆ウォンに達するという点を考慮すると、大きな打撃にはならないといえる。
しかし、株式市場は相当な打撃を受けるものとみられる。今回の事態で、世界の投資家
たちが危険を回避し、安全な資産を選好する現象が広がるにつれ、韓国をはじめとする新
興市場で、株式を売りに出す可能性が高いためだ。特に、今年に入り韓国の株式市場の上
昇率が相対的に高かったため、世界の株式市場が下落した場合、韓国はさらに大きな下落
率となることも考えられる。グローバル株の低調が長期化する場合、海外ファンドの加入
者も損失を免れなくなる。
今回の事態で「円キャリートレード(金利の低い日本で円を借り、海外資産に投資する
こと)」の清算が加速化し、各国に投資された円資金が流出する場合、韓国国内の不動産市
場にも影響が及ぶ可能性がある。韓国企業が円資金を借りて不動産に投資したケースが少
なくないためだ。そのため、内需の景気回復も遅延する可能性がある。
ただ、円キャリートレードが清算されれば、円高に向かう可能性も残されており、日本
企業とライバル関係にある韓国企業の輸出にとっては好材料にもなり得る。
S経済研究所のT副社長は、「米国とヨーロッパの金融当局が積極的に対応していること
に加え、アジア経済が好調を見せ、アジア各国に外貨資産が多く蓄積されているため、通
貨危機のような大規模な危機へと発展する可能性は少ない」と述べた』(I・J記者)と。
++++++
順に整理してみよう。
(1)大規模危機へと進展する可能性は低い。
(2)韓国の直接的な損失規模がそう大きくはない。
(3)金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百兆ウォンに達するという点を考慮す
ると、大きな打撃にはならない。
(4)今年に入り韓国の株式市場の上昇率が相対的に高かった。
(5)円高に向かう可能性も残されており、日本企業とライバル関係にある韓国企業の輸
出にとっては好材料にもなり得る。
(6)アジア各国に外貨資産が多く蓄積されている。
S経済研究所のT氏が、「米国とヨーロッパ……」と書いて、わざわざ「日本」をはずし
ていることに注目。世界の新聞は、「日米欧」と、「日本」を入れている。
これについては毎度のことだから、ここでは目をつぶることにしよう。
(1)の「大規模危機へと進展する可能性は低い」については、主語が「世界」なのか、
「韓国」なのか、よくわからない。世界的な大規模危機にはならないとは、私もそう思っ
ているが、韓国にとっては、そうではない。それについては、今まで、たびたび書いてき
た。
(2)と(3)については、なぜこうまで韓国はオメデタイのか、その理由がよくわか
らない。つぎの数字を見てほしい。
第一銀行 外資比率100% (筆頭株主:スタンダード・チャータード)
韓美銀行 外資比率 99% (筆頭株主:シティ・グループ)
国民銀行 外資比率 86% (筆頭株主:バンク・オブ・ニューヨーク)
外換銀行 外資比率 74% (筆頭株主:ローンスター)
ハナ銀行 外資比率 72% (筆頭株主:ゴールドマンサックス)
わかるかな? エッ、まだわからない?
国策銀行のウリ銀行をのぞいて、韓国の銀行は、すべて、外資の支配下にあるというこ
と。国民銀行を例にあげてみると、86%が、外資。しかもその筆頭株主は、バンク・オ
ブ・ニューヨーク! アメリカの銀行である。わかりやすく言えば、韓国の銀行は、アメ
リカの銀行、もしくはその支店と考えてよい。
アメリカの銀行が巨大な損失をかかえているのに、その子分である韓国の銀行が、「大き
な打撃にならない」とは! (これに対して、日本の銀行のばあい、役員に外人を置いて
いる銀行は、ゼロ!)
「金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百兆ウォンに達する」ということだそう
だが、それはだれのお金か、まず、それを冷静に考えてみること。だいたい「資産規模」
というところが、恐ろしい! 日本でいう「資産」ということなら、それは株主、つまり
投資家のもの。預貯金額を言うなら、それは預金者のもの。
(4)の「今年に入り韓国の株式市場の上昇率が相対的に高かった」というのは、どこ
とくらべて「相対的に高かった」というのか。
韓国では、外資が逃げ、個人投資家が逃げても、しかし株価だけはあがるという珍現象
が、続発している。
株価というのは、だれかが買うからあがる。買わなければ、あがらない。では、だれが
買うか?
いわずと知れた、「自社」である。株式制度、それに付随する法律は、国によって、すべ
て異なる。韓国では、「自社株の売買」が、ごくふつうのこととしてなされている。
(5)「円高になれば、韓国企業にとっては有利」とか?
ならば聞くが、ではなぜ自国の通貨を、ウォン安にしないのか? きわめて簡単な質問
である。そうすれば何も円高を待たなくても、韓国企業にとっては有利になるはず。が、
韓国政府は、つい先週も、2か月連続で、日本でいう政策金利をあげている。(今月、0・
25%あげて、0・5%になった。)
政策金利をあげれば、世界の投資家たちが、韓国のウォンを買う。そのためウォンが値
をあげる。ウォン高になれば、輸出企業に不利になる。韓国政府は、自国ガ貿易立国であ
ることを百も承知の上で、自国の通貨をウォン高に導こうとしている。こういう矛盾を、
いったい、この記事を書いた記者は、どう説明するのか。
実は、韓国は、ウォン安にできないのである。ウォン安にしたら、それこそ、現在アメ
リカで起きている、サブプライム・ローンと同じ問題が、韓国国内で起きてしまう。世界
的にみれば、規模は小さいが、韓国経済を崩壊させるには、じゅうぶん。
何としてもウォン高を維持して、外資を自国へ呼びこまねばならない。そのことは、つ
ぎの数字をみればわかる。
韓国貿易収支 2005年…… 327億ドル
2006年…… 292億ドル
2007年…… 100億ドル以下(07年第一四半期よ
り推定)
つまり毎年、韓国の貿易収支は、見た目よりもはるかに速いスピードで悪化している。
2008年には、赤字に転落するかもしれない。ここ1~2年、設備投資額も、前年度比、
毎年、1~2%という、まさにK国並みの低さで推移している。
こういう状態で、円高になったらどうするか? 韓国は基本技術、および製造機器のほ
とんどを、日本に頼っている。「有利」になるどころか、その分だけ、たちまち輸入額に、
円高分が上乗せされてしまう。
が、何といっても最大のウソは、(6)の「アジア各国に外貨資産が多く蓄積されている
(からだいじょうぶ)」という部分。
百聞は一見にしかずという。つぎの数字を見てほしい。
韓国の所得収支 2005年…… ▲16億ドル(赤字)
2006年…… ▲ 5億ドル(赤字)
2007年…… ▲20億ドル以上の赤字(07年第
一四半期より推定)
所得収支というのは、モノの売買で得るのを「貿易収支」と呼ぶのに対して、債権・債
務で発生する収支のことをいう。
ここ数年、韓国では、この所得収支が赤字なのである。赤字ということは、「アジア各国
にある外貨資産」で得るお金よりも、借金のほうが多いということ。わかるかな? エッ、
まだわからない?
では、説明しよう。
あなたは借家を5軒もっている。そこからの家賃収入は、1軒分10万円として、50
万円ある。しかし同時に、その借家を建築するために借り入れたお金の返済のため、あな
たは、毎月60万円の利息を支払わねばならない。つまり所得収支でみれば、毎月10万
円の赤字ということになる。そういう状態でも、あなたは「うちには資産があるから、だ
いじょうぶ」などと言うだろうか。
韓国の今の状況を簡単に言えば、そういうことになる。そういう韓国が、「アジア各国に
外貨資産が多く蓄積されているから、(だいじょうぶ)」とは! あいた口がふさがらない!
私のようなド素人にも、こんな程度のことはわかる。つまりこの記事を書いた、朝鮮N
報のI・J記者は、この私よりも、ド素人ということになる。
なぜ、こうした記事には、わざわざ署名を入れるか? もうこれで読者の方は、その理
由が、おわかりのことと思う。
私もこうした記事にはよくだまされた。つい最近まで、だまされた。韓国を代表する新
聞社だから、だれしも「まさか!」と思う。しかしウソはウソ。読者のみなさんも、くれ
ぐれもご注意のほどを!
++++++++++++++以上、そのまま転載++++++++++++++++
国がマスコミをあざむき、マスコミが国民をあざむき、やがて世界は奈落の底へと
落ちていくことになる。
今回の大不況は、まさに人災と言えなくもない面をはらんでいる。
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2010++++++はやし浩司
●JALの二次破綻
++++++++++++++++++++
8月末に向けて、JALの二次破綻が、
急速に現実味を帯びてきた。
先ほども、あちこちのBLOGを流し
読みしてみたが、JALを擁護する意見は、
ほとんどゼロ。
どこも「潰せ」「潰せ」の大合唱。
このままではへたに再生させたら、民主党
政権そのものも、「破綻」する。
そういう様相を帯びてきた。
++++++++++++++++++++
●LCC(ロー・コスト・キャリアー)
先日、フランスから友人が私の家に遊びに来てくれた。
そのときこんな話をしてくれた。
「フランスでも、飛行機のLCC化が進んでいる。
……というか、欧米では今や、常識。
プレスト(フランスの西端の町)から、パリまで、800~1000円前後。
ばあいによっては、300円(以上、日本円に換算)で、飛行機に乗れる」と。
航空会社も空席で飛ばすくらいなら、300円でもよいと考えるらしい。
チケットは、インターネットで予約する。
客は、それをプリントアウトして、空港へ向かう。
座席は早い者勝ち。
機内サービスはなく、座席幅も狭い。
しかし料金が料金だから、「それで文句を言う人はいない」と。
ちなみにプレスト→パリ(オルリー空港)までは、約500キロ。
日本で言えば、東京→大阪間の距離とほぼ同じ。
LCCは何もヨーロッパだけの話ではない。
このアジアでも進んでいる。
2010年10月には、東京→マレーシア(クアラルンプール)間、片道1万数千円。
往復2万8000円の航空会社が、運航を開始する。
にもかかわらず、JALは、いまだに強気の経営戦略を崩していない。
「……売上高の47%を国際線が、残り53%を国内線が占める見込み(12年度)」(再
生計画案)と。
国際線で、47%の売り上げ!
こういうありえない数字を並べるだけでも、JALの二次破綻は避けられそうもない。
●9000億円の血税
「フラグシップ」とは何か?
それがよくわからない。
どうしてそれにこだわるのか?
前例がないわけではない。
イタリアのアリタリア航空につづいて、スイスのスイス航空、ベルギーのサベナ航空など。
フラグシップと呼ばれた航空会社でも、破綻をするときは破綻する。
(ただしアリタリア航空については、国策企業として現在も存続中。)
アメリカでは、ユナイテッド、デルタ、ノースウェスト航空などが、みな、破綻を経験
している。
(「破綻」と「破産、倒産」とは、中身がちがうが……。)
ただJALとちがう点は、アメリカのばあい、再生イコール、ゼロからの出発を意味する。
役員以下従業員は、みな、一度解雇。
労働組合は解散。
給与体系も、ゼロからの再契約。
が、JALはちがう。
今回、JALは一次破綻なるものをしたが、そのあと元役員はみな、子会社および関連会
社の役員として天下っている。
中身はそのまま。
給料をカットされたとはいうものの、それ以前はといえば、客室乗務員(CA)ですら、
年収は1000万円。
OBの年金は、月額45万円以上。
そういう会社に9000億円、つまり1兆円近い血税を注ぎ込むことについて、はたして
国民の納得が得られるものかどうか。
しかもこのところ毎月1000億円の赤字!
●潰すに潰せない
が、潰すに潰せない。
もしここでJALを潰したら、直接的にだけでも、5万人の失業者が出る。
関連会社の連鎖倒産も含めると、その数は2~3倍にふくれあがる。
さらに国内線、国際線ともども、「運航」に与える影響は、計り知れない。
JALは、現在150機以上もの飛行機をかかえている。
「では、ほかの航空会社が引き継げばいい」という意見もあるが、そうは簡単ではない。
混乱が収束するまでに、1~2年はかかるというのが、おおかたの見方である。
さらに、今、ここでJALを潰せば、日本のイメージダウンは避けられそうもないと
いう。
そうでなくても現在、日本経済は綱渡り状態。
JAL破綻で、日本経済崩壊の引き金を引いてしまうことも考えられる。
「潰すに潰せない」という事情は、つまりここにある。
JALは、あまりにも巨大企業!
●二次破綻
しかし結局は、JALは、そのつど「破綻」を繰り返しながら、最終的には、
バラバラに解体される。
国内線専用会社として、生き残るしかない。
「フラグシップ」と言いながら、単独で飛ばしている国際線は、10路線もないの
では?
つまりJALは、無数の航空会社に分割される。
「ジャパン」「スカイ」「エアー」の3つの言葉の組み合わせだけで、
ジャパン・スカイ、ジャパン・エアー、スカイ・エアー、エアー・ジャパン、スカイ・
ジャパン……など、10の会社が生まれる。
そういう会社どうしが、LCCとして料金競争を繰り返す。
熾烈な競争ということになるが、そこまでしないと、日本の航空会社はもう生き残る
ことはできない。
一次破綻、二次破綻は、そこに至る段階的なステップに過ぎない。
……とまあ、二次破綻を既成事実化したような意見を書いたが、仮にこの8月末に、
再生計画案がパスしたとしても、そのあとさらに傷口は深くなるだけ。
完全に世界の常識そのものに、逆行している。
潰すものは潰して、アメリカの航空会社のように、ゼロから再出発したほうが、得策。
わかりやすい。
これがおおかたの世論ではないのか。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 JAL問題 JALの二次破綻 JALの再建問題 JALに対する国
民世論)2010/08/16
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はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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