2010年10月9日土曜日

*On Pyramids

●10月8日(ピラミッドの謎)(追記)+「13人の刺客」

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昨夜遅く、ピラミッドの体積を計算してみた。
エジプトのギザには、3つの大きなピラミッド
がある。
その3つのピラミッドの体積比が、地球、金星、
火星の体積比が同じという。
そこで自分なりに計算してみた。
こういうことは、自分で計算してみないと、納得できない。

その結果、地球と金星の体積比は、2つのピラミッドの
体積比と、ピタリと一致した。
驚いた。
しかし予想していたほどは、驚きは大きくなかった。
冷静なままだった。
これはどうしたことか?

ただ火星については、3番目のピラミッドの崩壊が
はげしく、体積比を正確に求めることができなかった。
ウィキペディア百科事典には、こうある。

『この2つに隣接するメンカウラー王のピラミッドは何故か規模が縮小し、底辺108m、高さ66.5mである。この王の威光が前二代の王と比してさほど劣るものではなかったと伝えられることから、縮小の理由は謎とされている』と。

それらの数値については、もう一度、ここに
並べておく。

【3惑星の体積比】
地球:金星:火星=1・000:0・857:0・151

【3ピラミッドの体積比】
クフ王:カフラー王:メンカウラー王=1・000:0・856:0・098
(注:高さについては風化、破壊分を補正して処理。)

++++++++++++++++++

●宇宙人の介在

 「これで宇宙人の存在が証明できる」と意気込んで計算を始めたものの、
実際、数値がここまで一致するとは、思ってもみなかった。
かえって拍子抜けしてしまった。
反対に、それを否定しようとする心理が働いた。
これはどうしたことか?

 偶然の一致かもしれない?
計算のミスかもしれない?
ピラミッドは長い年月を経て、5~6%分だけ、低くなっている。
となると、基底部はどうなのか?
砂に埋もれた部分もあるはず、などなど。
つぎつぎといろいろなことを考えた。

●否定

 それにもし「そうだ」とすると、今までの常識をひっくり返さなければ
ならない。
「ピラミッドは宇宙人の指導のもとで建造された」ということになる。
そんなことを、簡単に認めるわけにはいかない。
またそれだけではすまない。
宇宙人はピラミッドの建設だけを指導して、それでどこかへ帰ったわけではない。
人間の生活のあらゆる部分に影響を残して、帰っていったはず。
そういうのをすべて、ひとつずつ、拾いあげなければならない。
面倒というよりは、それを想像しただけで、気が遠くなってしまう。

●記念碑

 「どうしてピラミッドなの?」と、朝、ワイフが私に聞いた。
鋭い質問である。
仮に宇宙人がこの地球へやってきたとする。
そのとき何かの記念碑を残そうとしたとする。
しかしどうしてそのとき、それがピラミッドなのか、と。

 理由はいろいろ考えられる。
第一に、正四角錐ほど、人工性を表すものはない。
ほかの形なら、自然界で偶然できたということも考えられる。
しかし正四角錐なら、それはない。
仮に正四角錐であるとしても、1つなら、ひょっとしたら自然にできたものと
考える人もいるかもしれない。
しかし2つ、3つと並ぶと、そうはいかない。

 第二の理由は、正四角錐ほど、数学的なデータを埋め込める形は、ほかにない。
言うなれば、現代のQRコードのようなもの。
高さ、一辺の長さ、さらにそれをからみ合わせて、無数の情報をその中に詰め込む
ことができる。

大ピラミッドの高さは、地球と太陽の距離を表している。
底辺の長さは、1年の長さ(365・242日)を表している。
さらに7つのピラミッドそれぞれが、惑星を表している、など。

 ただ単なる墓とか、権力の象徴というのであれば、もっと別の建造物を考えたはず。
つまりピラミッドは、ただのピラミッドではない。
自分で計算してみて、改めて、それを確認した。

●0・857と0・856

 地球と金星の体積比は、1:0・857。
金星のほうが、地球よりやや小さい。
クフ王と、カフラー王のピラミッドの体積比は、1:0856。
カフラー王のピラミッドのほうが、クフ王のピラミッドより、やや小さい。
(詳しい計算式は、数日前に書いた原稿を読んでほしい。
そのとき私は、あえて先入観をもたず、現在公表されている数字だけをもとにして、
計算してみた。
その結果が、これである。)

 そこでもうひとつの事実(?)を検証してみたい。
大ピラミッドの底辺の長さは、1年の長さ(365・242日)を表しているという。
となると、カフラー王のピラミッドの長さは、金星の1年の長さを表していることに
なるかもしれない。

 そこでもう一度、データを拾い集めてみる。
(がぜん、おもしろくなってきた。
ここまで調べた人は、いまだ、いない。)

●金星の1年の長さ

クフ王のピラミッド(大ピラミッド)の底辺の長さを調べてみる。

++++++++++以下、ウィキペディア百科事典より+++++++++++

世界一高いピラミッドは、スネフェルの次のクフ王によってギザに築かれたギザの大ピラミッドで、勾配は51度52分。底辺は各辺230m、高さ146mに達する。長さ・高さの比は黄金比であり、またこれは14世紀にリンカン大聖堂の中央塔が建てられるまで世界で最も高い建築物であった。第2位のカフラー王のピラミッドもこれに匹敵する、底辺215m、高さ143.5mである。

++++++++++以上、ウィキペディア百科事典より+++++++++++

 数字を整理してみよう。

クフ王のピラミッドの1辺……230m
カフラー王のピラミッドの1辺……215m
比の値は、0・9348

 そこで今度は、金星について調べてみる。
公転周期は、224・701日とわかっている。
比の値は、0・6152

 比の値は、かなりちがう。
もっともピラミッドは、(底辺の長さ):(高さ)は、黄金比によって建造されていると
言われている(勾配は51度52分)。
つまり写真で見てもわかるように、3大ピラミッドは、形としては、みな同じ。
カフラー王のピラミッドを、金星の公転周期に合わせて建造するということは、
考えなかったということになる。

●吉M作治氏

 ところでピラミッドについて調べているとき、こんな記述があることを見つけた。
(出典は、ウィキペディア百科事典)

「……している。吉M作治は、ピラミッド建造は定期的に発生したナイル川の氾濫によって農業が出来ない国民に対して、雇用確保のために進められた公共工事的な国家事業であったと主張している。(しかし、それに関する論文などは存在しない。)ピラミッドが国家事業として作られたという説も、吉Mのオリジナルではなく、クルト・メンデルスゾーンによって既出である。(邦訳:ピラミッドの謎/文化放送開発センター出版部) ただしメンデルスゾーンは、ピラミッドを作る目的が公共工事だったとは言っておらず、事業形態が国家事業であり、建設の目的自体は主に墓であっただろうと述べている」(ウィキペディア百科事典より、そのまま)と。

 吉M作治氏と言えば、ピラミッド研究の第一人者(?)ということになっている。
マスコミにもよく出てきた。
が、4、5前だったか、インチキ大学のニセ博士号を取得していたことが発覚するという
事件があった。
私のところにもその大学(?)から、勧誘の書類が届いたことがある。
「学生の奨学金にあてたいから、80万円出してほしい。その代わりに、あなたに博士号
を授与します」と。

 そのときそのインチキ大学の案内書に、吉M作治氏の名前が連ねてあった。
いわゆる教育実態のない、インチキ大学である。
吉M作治氏の名前を信じ、ニセ博士号を購入した人も、この日本には多いはず。
マスコミで騒がれると、吉M作治氏は、論文集を机上に並べ、「私の博士号は正当に評価
されたもので、買ったものではない」というようなことを、テレビの取材で答えていた。

 その吉M作治氏である。
このウィキペディア百科事典に書かれている記述を、よく読んでみてほしい。
一事が万事というか、一脈通ずるものを、私は感じた。

●ロマン

 クフ王のピラミッドの基底部の1辺は、地球の1年の日数を表している。
しかしカフラー王のピラミッドの1辺は、残念ながら金星の1年(公転周期)とは、
関係ない。

 が、ここであきらめてはいけない。
何か、あるはずである。
……と考えていくのは、実に楽しい。
これが私がいつも言うところの「ロマン」である。
「頭の遊戯」と言ってもよい。
こうして空想をめぐらせて、自由に思索を楽しむ。
これがあるから、こうして書くことをやめられない。

10月9日、土曜日朝。

●補記

 実は昨夜、深夜劇場に足を運んだ。
見た映画は、『13人の刺客』。
「七人の侍」と、マカロニウェスタン映画を合体させたような映画。
それにわかったような、わからないような武士道の世界をまぶした映画。
俳優ひとりひとりの演技にはすばらしいものがあったが、要するに格好のつけすぎ。
『レッドクリフ(赤壁)』のようなスケール感もなく、また悪役の将軍の弟も、
役不足。
取ってつけたようなセリフというか、説明が多すぎた。
(どうして日本映画には、こういう無駄なセリフが多いのだろう?)
基本的には、子どものころ見た、チャンバラ映画を踏襲しただけ。

 最後に、生き残った2人がこんな会話を残す。
「これからメリケン(アメリカ)へでも行って、向こうの女を抱いてみるか」(記憶)と。
が、そう言いながら、自分を待つ芸者(?)のところへ帰っていく。

 武士道なるものを、無理にこじつけただけ?
であるなら、なおさら、「主君」暗殺など、ありえない話。
念のため、暴君とされた、「松平斉宣」について調べてみた。

++++++++++以下、ウィキペディア百科事典より+++++++++++

映画『十三人の刺客』(1963年)には、暴君として「将軍の弟である明石藩主・松平斉韶」が登場する。2010年のリメイク版も同様であるが、史実の斉韶とは関係がない。ただし、将軍の弟という出自や、参勤交代中のトラブルといったエピソードは、後を継いだ松平斉宣に見られる。2010年の映画化に伴って刊行された小説版(谺雄一郎作)では、暴君の名を「斉宣」としている。

++++++++++以上、ウィキペディア百科事典より+++++++++++

 ……ということで、星は残念ながら、2つか3つの★★。
「切って、切って、切りまくれ!」という映画だが、無駄な殺戮映画が、延々とつづく。
一方、相手方の侍たちは、みな丸い笠をかぶっていた。
スターウォーズに出てくる、ロボット兵のよう。
恐らく同じ俳優を何度も使うため、そうしてわざと顔を隠したのだろう。
そうした小細工を、私は随所に感じた。

 きびしい映画評論で申し訳ない。
年齢のせいか、それとも仕事の疲れのせいか、殺戮シーンでは眠気さえ覚えてしまった。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 13人の刺客 ピラミッドの謎 謎のピラミッド クフ王 カフラー王 地球 金星)


Hiroshi Hayashi+++++++Oct. 2010++++++はやし浩司・林 浩司

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