●携帯電話症候群
短い言葉で、グサリと相手を突き刺す。
若い人たちの間で、そんな言い方がふえている。
たとえば私のBLOGや、YOUTUBEへのコメントでも、そうした言い方が目立つ。
今日も、あった。
「ケチとため込み屋」について書いたBLOGに、たった一言、こうあった。
「だれのこと?」と。
いろいろなふうに解釈できる。
なぞかけ言葉のようですらある。
投稿者は、Jxxxx310とあった。
そこで「Jxxxx310」を、検索してみると、あるロックグループ
の1人ということがわかった。
(こういうところもインターネットのすごいところ。
本人は匿名を使い、自分がだれかわからないようにしているつもりらしい。
しかし同じ匿名をあちこちで使えば、どこかでその人物とつながっていく。
それをたどれば、その人物と特定できてしまう。)
少し前は、こんなのもあった。
「人生」について書いた原稿に対して、「ごちそう様」と。
ほかにもいろいろある。
しかし全体として、文章になっていない。
あるいはまともな文章が書けない?
時間がない?
めんどう?
それはわかるが、この先、こうした傾向は強くなることはあっても、弱くなることはない。
私はこうした現象を、「携帯電話症候群」と呼んでいる。
(携帯電話だけが原因とは特定できないが・・・。)
携帯電話でメールをやり取りするときは、できるだけ短文でそれをする。
言葉を縮めることもある。
が、相手と気心が通じているときは、それでよい。
そうでないときは、そうでない。
読んだほうはそのときの自分の気持ちで、それを読む。
たとえば「気取りバカ!」というコメントがあったとする。
相手がわかっていれば、まだよい。
それがわからないと、不気味ささえ覚える。
さて冒頭に書いた「だれのこと?」。
「お前は自分のことをかいているんじゃないの?」とも解釈できる。
あるいは「勝手にオレのことを書きやがって!」とも解釈できる。
Jxxxx310という人は、自分のことを書かれたと思ったのかもしれない。
しかし私は、もちろんその人物とは一面識もない。
それを確認したあと、そのコメントは、削除した。
つまりその前の段階では、「ひょっとしたら知人のだれかを、傷つけてしまった
かもしれない」と思った。
もしそうなら、謝罪しなければならない。
(謝罪と言うより、弁解?)
「ここに書いた人は、あなたのことではありません。
誤解です」と。
・・・ということで、日本語が、ベーシックな部分で、大きく変化しつつある。
それがよいことかどうかという議論をしても、意味はない。
言葉というのは、その時代、時代の人たちが創りあげていく。
変化していく。
携帯電話症候群というのも、この先、いろいろな形で、日本の社会を変えていくだろう。
日本語の変化は、その一部にすぎない。
●温泉論
このところ温泉に入る機会がふえた。
月に2、3回は、どこかの温泉に一泊するようにしている。
気分転換というより、ボケ防止策。
これも老人現象(老化現象ではなく、「老人現象」)。
若いころは、「温泉」と聞いただけで、どこかジジ臭く感じた。
が、今は、それが楽しみ。
宿を選ぶ。
それが楽しい。
宿に向かう。
それも楽しい。
もちろん温泉につかるのも、楽しい。
で、その温泉に行くたびにこう思う。
「もっと若い人たちが来られるようにするには、どうしたらいいか」と。
いらぬ節介だが、今は、どこへ行っても老人ばかり。
が、これでは温泉に明日はない。
そこでワイフに相談すると、(相談するような話でもないが)、ワイフはこう言った。
「若い人たちは遊ぶのが目的だから、近くに遊ぶところがあればいいわね」と。
つまり旅館やホテルに泊まるのは、あくまでも手段であって、目的ではない、と。
ナルホド!
私にとっては、旅館は、泊まるのが目的。
ホテルであっても、あえて和室を求める。
たいていどこの旅館にも洋室と和室が用意してある。
和室のほうが割高になっている。
が、洋室では、どうも落ち着かない。
ゴロンと横になって・・・ということができない。
だから和室を選ぶ。
となると、これからの旅館やホテルは、年配者を念頭において、経営を
考えたほうがよい。
(すでにそうしているのだろうが・・・。)
少し前、寸又峡(すまたきょう)にある、旅館に泊まった。
NHKのハイビジョン放送でも紹介されたことのある由緒ある旅館だった。
その旅館のばあい、一室が昭和20年代の博物館のようになっていた。
私はそれを見て、たまらないほどの懐かしさを覚えた。
そういった配慮は、これから先、もっと必要になるかもしれない。
・・・ということで、今日も始まった
10月6日、午前6時18分。
昨夜遅くこの山荘にやってきた。
中部電力の担当者と、会う約束になっている。
このところ電線がサルの遊び場になっている。
その対策を話し合う。
Hiroshi Hayashi++++++Oct 2010++++++はやし浩司(林浩司)
【11次元の世界】
●超次元
++++++++++++++++++
昨夜、山荘へ来る前、コンビニで、
「本当は怖い宇宙」という本を買った
(イースト・プレス・堀江純監修)。
1時間ほどかけ、一気に読んだ。
おもしろかった。
その本を読み終えたとき、どういうわけか、
孫の誠司を思い出した。
+++++++++++++++++
●誠司
私のHPや、BW教室のコマーシャルに、孫の誠司の写真を使っている。
HPを開いたころ、誠司が生まれた。
それまでも遊びであれこれしていたが、誠司の誕生がきっかけになった。
当初は、誠司の写真集(アルバム)のようなものにするつもりだった。
その誠司の父親、つまり私の二男は、現在、インディアナ州にある、
インディアナ州立大学で、コンピューターの技師をしている。
何やらたいへんなことをしているらしい。
●CERN
ヨーロッパ(スイス)に、欧州原子核研究所(CERN)というのがある。
2008年9月に運転を開始したCERNの、「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」
は、周囲が27キロにもなる世界最大の粒子加速器という。
二男はそこから出てくるデータをコンピューターで処理している。
が、何しろその量が膨大らしい。
「大型スパコンでも、どうしようもない」(二男)と。
そこで二男は、何人かの技術者と協力し、全世界の数十万台にもおよぶ
中型コンピューターをつないで、その処理を行っている。
つまりそのソフト開発に携わっている。
どうしてスイスのCERNのデータを、アメリカで?、と思う人も
多いかもしれない。
私もそう思った。
が、二男は、こう教えてくれた。
「今ではそうしたデータは、すべて通信衛星を介して、リアルタイムに、
インディアナ大学に届くようになっている」と。
仲間の技術者にしても、ニューヨークとラスベガスに住んでいる、とも。
「不便はないのか?」と聞くと、「テレビ電話で仕事をしているよ」と。
インディアナ州立大学といっても、端から端まで車で2時間もかかるという。
日本人の私たちには、想像もつかない、広大なキャンパスを誇る。
●ブラックホール
話は少し飛躍するが、CERNでは、ブラックホールを作り出すことも可能
という。
「きわめて小さなブラックホールだから、問題はない」ということらしいが、
「へたをすれば、そのままこの地球のみならず、太陽系がそのまま消滅して
しまうかもしれない」と、警告を発している科学者もいる。
瞬時にブラックホールに飲み込まれてしまうから、私たちがそれに気づくことはない。
パッと消える・・・というより、その「パッ」もわからないまま、地球もろとも
消滅する。
考えてみれば、これほど恐ろしい話はない。
●異次元の世界
私たちは、(縦)x(横)x(高さ)、それに(時間)を加えて4次元
の世界に住んでいる。
しかし科学の世界では、すでに10次元まで解明されている。
残りの6次元は、10の33乗分の1センチという小さな世界に閉じ込められて
いる。
現在では、それに「超重力」を加えて、11次元まで考えられているという。
が、ここからがおもしろいところ。
たまたま私たちは4次元の世界に住んでいるが、どうしてこの4次元だけが
表に出てきたのか、本当のところは謎なのだそうだ(上述、同書)。
そこで素人ながら、いろいろ考えてみる。
●模擬・異次元の世界
たとえば目を閉じてみよう。
すると前に見える景色は消え、光も消える。
(実際にはまぶたの裏の模様が見えているが・・・。)
とたん、3次元の世界(縦x横x高さ)は、手探りの世界ということになる。
が、それに代わって脳みその世界が、そこに現れる。
この時点で、もし私たちが脳みその中にある記憶を自由に選択、見たり
聞いたりすることができたとする。
すると少なくとも私たちは時間の世界を、自由に遊飛することができることになる、
未来へ行くことは無理かもしれないが、過去へは自由に行ける。
それに脳みその世界には、3次元は存在しない。
長さという概念そのものもない。
空間も無限に広い(?)。
もちろんこれは私という素人が考えた、模擬的異次元の世界である。
が、目を開くと、再びそこに四次元の世界が広がっている。
当たり前に見える世界かもしれないが、けっして当たり前でない。
だから「謎」というになる。
●「本当は怖い宇宙」
宇宙はいつごろ、どのようにして誕生したか?
「宇宙への旅」(同書)によれば、こういうことらしい。
「10の44乗分の1秒後~10の34乗分の1秒後というごくわずかな
時間で、インフレーションと呼ばれる激しい膨張が発生した。
インフレーションにより、10の34乗分の1センチメートルという極小の
宇宙は、一気に10の100乗倍にふくらんだ」と。
私たちがよく口にする「ビッグバン」は、そのあとに起こった。
「宇宙誕生から10の34乗分の1秒後にビッグバンが起こり、真空エネルギー
が熱エネルギーに変換された。
宇宙は超高温、超高密度の火の玉のような状態になった。
それがどんどんと膨張していき、それとともに密度が希薄になり、温度が
さがっていった。
そして現在のような状態になった」と。
ではビッグバンを起こしたエネルギーはどこから来たのか?
それについては、こうある。
「当時の宇宙は、温相の真空と呼ばれる状態で、真空エネルギーに満ちていた。
それがインフレーションを発生させたと考えられている」と。
それが今から137億年前に起きた。
●素粒子
物質を構成する最小の単位を、「素粒子」という。
現在素粒子は、数10種類が発見されている。
が、ここで素粒子を「大きさのない点」と考えると、矛盾が生じてくる。
大きさがないとなると、重量は無限大ということになってしまう。
コーヒーに入れる角砂糖を、無限に小さくしてみたばあいを考えて
みればよい。
無限に小さくすればするほど、反対に質量は無限に大きくなることになる。
そこで考えられたのが、「ひも理論」。
素粒子にも大きさがあると考え、しかも「点」ではないと考えるようになった。
結果、素粒子はひものようなもの・・・ということになった。
「ひも理論」が生まれた。
ただ素粒子の大きさは、10の33乗分の1センチ。
直接その形を見ることは不可能。
・・・というようなことを、CERNでは研究している。
●さらに・・・
先ほど4次元の世界(私たちが現在住んでいる世界)について書いた。
が、科学の世界では、11次元の世界まで考えられている。
そこでさらにこの考えを推し進めていくと、こうなるのだそうだ。
つまり4次元の世界を、一枚の膜にたとえると、5次元以降の世界は
その膜の向こう(裏でもよいが)にあることになる。
これを「余剰次元」というのだそうだ。
こうして考えていくと、こんどはさらに、その向こうに私たちが住む
世界と同じ、4次元の世界があるということになる。
私なりに頭の中を整理してみると、こうなる。
(4次元の世界)→(5次元以降の世界)→(4次元の世界)→・・・と。
わかりやすく言うと、この世界だけがゆいいつの世界ではなく、別の世界が、
それこそ無限の数だけ、その向こうにあることになる。
そうした世界を、「パラレルワールド」という。
(いよいよおもしろくなってきた!)
つまり私たちが現在目にしているこの世界(大宇宙でもよいが)は、
一枚の「膜」の上の世界にすぎない。
その膜の向こうに、目には見えないが、5次元以降の世界が隠されている。
さらにその向こうには、別の4次元の世界が隠されている。
それが延々と、無限につづいている。
ハア~~?、と思ったのは、私だけではないと思う。
しかし今、どうやらそのあたりが、「科学的には常識的な世界」ということになる。
言い換えると、「無知」という点では、人間も、そこらにいるサルも、それほど
そんなにちがわないということ。
(このあたりには、サルの集団が群れを作って住んでいる!)
●終わりに・・・
朝日が東の山から顔を出してきた。
ワイフは、まだ床の中。
私は、窓の外に見える山々の景色を見ている。
いつか遠い未来ではなく、20年後とか30年後には、11次元の世界が
どんなものであるか、直接人類は体験することができるようになるかもしれない。
その研究は、着々と進んでいる。
恐らく二男は、私よりはるかにその世界に近いところにいて、日々に感動し
驚いているにちがいない。
ただ残念なのは、先日も二男がこう言ったことだ。
私が「日本ではそういう研究はできないのか?」と聞いたときのこと。
二男はあっさりと、こう言った。
「東京に、ぼくの職場はない」と。
現在、世界のコンピューターをつなぐ方式は、アメリカ方式とヨーロッパ
方式に分かれている。
それぞれ別の固有名詞で呼ばれている。
二男はその2つの方式をひとつにまとめるソフトを開発している。
「何やら、とんでもないことをしているらしい」(二男に会ってきた三男の話)。
本来なら日本がその分野のリーダーとして君臨していても、おかしくない。
「遅れた」というより、日本はすでに世界から相手にされていない。
そういう印象を、私はもった。
●誠司
誠司の写真は、私のHPのあちこちに飾ってある。
全体として、誠司のアルバムのようになっている。
今度誠司の写真を見たら、どうかその向こうに、CERNの技術者として
働いている二男の姿を想像してみてほしい。
遠く離れて住んでいるので、私としてはさみしいが、そういう仕事をしているのなら、
あきらめもつく。
ここはただひたすらエールを送るしかない。
日本のためというより、人類全体のため。
がんばれ!
宗市!
(以上、参考文献:「本当は怖い宇宙」イースト・プレス(福江純監修)
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 CERN 欧州原子核研究所(CERN) 大型ハドロン衝突型加速器(LHC) 林誠司 林 誠司 林宗市 はやし浩司)
Hiroshi Hayashi++++++Oct 2010++++++はやし浩司(林浩司)
【思春期の自我形成について】……http://www.youtube.com/watch?v=7_dn7Hiq14I
【山荘売ります・山荘の紹介】……http://www.youtube.com/watch?v=eLXmjouJjJ4
Hiroshi Hayashi+++++++Oct. 2010++++++はやし浩司・林 浩司
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