【オルガス山の謎】Mystery of Mt. Olgas, Australia
Hiroshi Hayashi explains about the Mystery of Mt. Olgas and Ayers Rock, Australia
オルガス山とエアーズロックの謎について。
古代文明をつなぐ、謎の点と線。
(Kata Tjuta Ululu Mystery of Kata Tjuta Mystery of Chinese Pyramids Mysteries of Ancient Civilizations Hiroshi Hayashi Mystery of Ululu Mystery of Ayers Rock Australiaエアーズ ロック オルガス山の謎 謎のエアーズロック 謎のオルガス山 はやし浩司 浜松)
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月31日金曜日
2012年8月30日木曜日
謎の謎の古代文明byはやし浩司+BW幼児教室
【BW幼児教室・夏休みの学習】BW Children's Club, Hamamatsu Japan
Hiroshi Hayashi++++++++++はやし浩司・林浩司
Hiroshi Hayashi++++++++++はやし浩司・林浩司
【古代文明の謎、謎の点と線】Mystery of Ancient Civilizations by Hiroshi Hayashi
Hiroshi Hayashi+++++Aug 2012+++++はやし浩司
Hiroshi Hayashi++++++++++はやし浩司・林浩司
Hiroshi Hayashi++++++++++はやし浩司・林浩司
【古代文明の謎、謎の点と線】Mystery of Ancient Civilizations by Hiroshi Hayashi
Hiroshi Hayashi+++++Aug 2012+++++はやし浩司
2012年8月29日水曜日
Mystery of Nan Madol Island and Mysteries of Ancient Civilizations by Hiroshi Hayashi, Japan
(Nan Madol Islands 古代の人工島の謎)(第16回 古代文明の謎)
●I was asked about islands in the Pacific Ocean, called "Nan Madol", which was man-made.
I examined the island and I could find the answer within 5 minutes.
オーストラリアのモナーシュ大学にいる友人から、質問をもらいました。
「ナン・マトールはどうか?」と。
古代の人工島です。
今回は、それについて、調べました。
答は簡単に見つかりました。
http://youtu.be/_ikzIeDdl-k
2012/08/29記
はやし浩司
(第15回、釈迦の謎の補足版)
●釈迦の謎について、補足しておきます。
(ナンマトール、人工島についての謎を解きます。(古代文明をつなぐ謎の点と線)。今回も友人からの依頼を受け、謎解きに挑戦します。Mystery Na Madol, Phonpei Islands Mysteries of Ancient Civilizations
Mystery of Budda Buddha's root 釈迦の起源 釈迦 Rumbini Rumbini ルンビニ 釈迦の生誕地 謎の生誕地 釈迦の謎 はやし浩司 点と線 Buddha Mysteries Ancient Civilizations)2012/08/29
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●I was asked about islands in the Pacific Ocean, called "Nan Madol", which was man-made.
I examined the island and I could find the answer within 5 minutes.
オーストラリアのモナーシュ大学にいる友人から、質問をもらいました。
「ナン・マトールはどうか?」と。
古代の人工島です。
今回は、それについて、調べました。
答は簡単に見つかりました。
http://youtu.be/_ikzIeDdl-k
2012/08/29記
はやし浩司
(第15回、釈迦の謎の補足版)
●釈迦の謎について、補足しておきます。
(ナンマトール、人工島についての謎を解きます。(古代文明をつなぐ謎の点と線)。今回も友人からの依頼を受け、謎解きに挑戦します。Mystery Na Madol, Phonpei Islands Mysteries of Ancient Civilizations
Mystery of Budda Buddha's root 釈迦の起源 釈迦 Rumbini Rumbini ルンビニ 釈迦の生誕地 謎の生誕地 釈迦の謎 はやし浩司 点と線 Buddha Mysteries Ancient Civilizations)2012/08/29
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月28日火曜日
Mystery of Ancient Civilizations (14C)
●古代文明の謎(改作)2012/08/28記
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 8月 29日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
(前回のつづきです。)
NG様へ
みんなで力を合わせて、生きていきましょう。
では
はやし浩司
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●6月24日
今朝は6時に目が覚めた。
さわやかな朝だった。
山荘ではいつもそうだ。
梅雨時でも、湿っぽさの中に、さわやかさを感ずる。
そうそう、昨夜知ったが、今回の台風4号で、入り口にあるコナラの木の枝が折れた。
人間の太ももほどもある、太い枝で、押してもビクとも動かなかった。
今週中に、チェーンソーをもってきて、シイタケの原木を作る。
その枝だけでも、20~30本は、できそう。
こういうのを、「怪我の功名」という。
大辞泉には、こうある。
「過失や災難と思われたことが、思いがけなく好結果をもたらすこと。
また、何げなくしたことが、偶然にも好結果を得ること」と。
「怪我の功名」ね?
「語源由来辞典」(ネット)には、つぎのようにある。
「怪我と書くのは、当て字。
……本来は過失を意味し、その過失から生まれる失敗(けが)を含むようになった。
……語源は未詳であるが、『けがる』『けがれる』が語源かと思われる」と。
どうして怪我を「怪我」というか、今朝、その意味をはじめて知った。
と、同時に、これからは「ケガ」もしくは、「けが」と書くことにした。
当て字は、できるだけ避けるようにしている。
●朝雲
山間(やまあい)の谷では、小綬鶏(コジュケイ)が、鳴いている。
♪チョットコイ、チョットコイ……と。
空は曇り、その向こうに、まだらになった薄い青空が見える。
台風5号が近づいているということだから、断言はできないが、昼前にはこの雲も晴れるはず。
私は勝手に「朝雲」と呼んでいる。
夜明け前後に山間を覆う雲のことをいう。
大地のぬくもりが残っているとき、冷たい風が上空を覆うと、朝雲が発生する。
こういう朝は、小綬鶏の声が、シンと胸に響く。
もうすぐホトトギスも鳴きだすはず。
♪トーキョートッキョ、キョカキョクと鳴く。
……が、この曇天では、どうかな?
●帰り支度
ワイフは、まだ眠っている。
時刻は、午前7時、ちょうど。
私は帰り支度を始める。
今日は原稿の推敲で、忙しい。
それにPippi(ぼたんインコ)に会いたい。
人間の子どもにたとえるなら、もう自立期に入ったらしい。
勝手に部屋から部屋へと飛び回っている。
用がないときは、私たちには見向きもしない。
名前を呼んでも、近くへ来ない。
が、そのくせ、何かこわいことがあると、サーッと私のシャツの中に入ってくる。
先日、大雨が降ったときもそうだった。
で、そのときこんなことがあった。
シャツの中にいたPippiが、突然、モゾモゾと動き出した。
あちこちを動き回った。
肩から胸へ、胸から腹へ……。
何ごとかと思って見ていると、外へ出てきた。
出てきたところで、糞をした。
で、その糞が終わると、またシャツの中へ。
一目散にシャツの中へ。
その様子が、便をしたくて焦る人間の姿に、よく似ていた。
私は糞をティッシュペーパーで拭きながら、笑った。
Pippiは、本当に楽しい。
……ということで、今朝は、ここまで。
35枚程度の原稿になった。
この2倍もあれば、1冊の本になる。
分量的には、そうなる。
来週は、別の本に挑戦してみる。
2012/06/24記
【NGさんより、はやし浩司へ】
●今日(2012年6月23日夕)、NGさんより、返事が届いた。
+++++++++++++++++++
はやし浩司先生
こんにちは。今日は蒸し暑いお天気ですね!
私からの一方的な長々としたメールに対して、早々に丁寧なメールの返信を頂き、恐縮しております。
先生からのメールを読んでみて、傷ついた心についてはもう、皆同じような傷を一つや二つ持っている
ものだと思い、仲良くつきあうことにしようと思いました。
そして、今までつまらない青春時代を送ってしまったと思っていましたが、先生の
>あなたはすばらしい経験をしています。
>すばらしい青春時代を過ごしています。
>ほかの人が見ることができない世界を見てきています。
>そういった自分に自信をもちなさい。
>それがあなたの灯台ですよ。
>あなたの人生の、あなたの足元を照らしている。
>あとはその光に沿って、前に進めばいいです。
の言葉に涙が出ました。まるで父親からかけられた言葉のように思いました。
そして、結婚については、ゆっくり焦らず、お釈迦様の教えをよく考えて、そういう人に巡り会えたらしようと思います。
> ゴータマ・ブッダは、「妻は最上の友である」(パーリ原点協会本「サニュッタ・ニカーヤ」第一巻三二頁)と言っている。
>友というのは、いたわりあい、なぐさめあい、教えあい、助けあい、そして全幅の心を開いて迎えあう関係をいう。
そして、自らを灯火とし、今が一番の正念場と思い、正しく舵を取り、自信を持ってこれからの残りの人生を日々一日一日を
懸命に生きて行こうと思いました。
私のメールですが明日のBLOGに載せて頂いて構いません。むしろ取り上げて頂いて有難く思います。
(先生のBLOGのアドレス教えて頂けますでしょうか?)
それでは、みんなで力を合わせて生きて参りましょう。
先生のご健康とご活躍をお祈りしております。
ありがとうございました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●NGさんからのメール(掲載許可をいただけましたので、紹介させてもらいます。)
【 年 齢 】:40 歳
【 性 別 】:女性
はやし浩司先生へ
はじめまして、私40才のS県在住の女性、NGと申します。
私は現在うつ病(統合失調質人格障害)を患っており、精神科にかかっております。
が、なぜこんな病気になってしまったのかと、その原因が何かとずっと悩んでいます。
それで、先生がギャングエイジに関してHPに書いておられることを知り、ギャングエイジで失敗をした経験がずっと心から離れないので、ぜひ先生にお話を聞いて頂き、解決の糸口を見つけたいと思い、メールさせて頂きました。
私の経歴を以下に記します。
6ヶ月……新興住宅街に父が家を建てたため引っ越してくる。
近くの幼稚園が数が足りず、入れなかったため、親たちが作った幼稚園(地元の神社の境内にあった)に通う。
親しい友達は近所の男の子と、転入生の女の子2人だけだった。
小2年……ギャングエイジで親しい女友達と男友達と性的な仲間集めの遊びをしていたのだが、学校の帰りの会で、皆の前で立たされ、叱られ、その恥ずかしさのあまり、それまで活発だった性格だったのが、一転、目立たない様に、おとなしくするようになってしまった。
(担任の先生にはギャングエイジについての知識がなかったのか?
この時静かに見守ってもらっていたら、違う人生だったのではないかと思う。)
小3年……クラスのある男の子をいじめてしまい、差別だと言われまた帰りの会で叱られ、また落ち込む。
完全に心を閉ざ すようになってしまう。
小4年……同じ学年の優秀な女の子(幼稚園も一緒だった)に誘われ、キリスト教の教会の日曜学校へ通いだす(数年続く)。
暗唱成句を守る生活をするようになる。
小5年……アイドルブームで周りの女の子が華やかになって行く中で、自分だけついていけないことに悩みだす。
小6年……一度登校拒否のような早退をしたことがあった。
中1年……校則の厳しいマンモス校で、はじめ、友達を作りやっていけるかどうか不安で、泣いたことがあった。
誘ってくれた友人は、私立の御三家の中学へ進学。
クリスマスに久しぶりに教会へ行ったが、彼女が既に洗礼を受けていることを知り、ショックを受け、行かなくなる。
好きな私服が選べなくなる。
親に買って欲しいとも言えなくなる。
中2年……優等生を演じることで必死だった。
中3年……とにかく3年間部活動と受験勉強に明け暮れ、身も心もボロボロになっていたと思う。
高1年……地区で2番めに優秀な進学校へ入学。
部活と勉強に必死。
独りで繁華街をさまよい買い物依存症が始まる。
高3年……受験勉強のため塾通いを始める。
帰りは夜10時。
大1年……中学1年の時に好きだった男子の通う大学の近くのN大英文学科に入学したが、サークルには入らず、勉強が辛い毎日。
夜は歯科助手のアルバイト。
帰りは10 時。
大2年……姉が結婚して家を出る。
父が脳梗塞で左側軽い半身不随になると同時に退職。
お酒を辞めない。
母がだんだんヒステリーになっていく。
姉を失った悲しさから1年間泣き通し。
好きだった男の子とデートに行くも、帰り家まで送ってもらえず、都内の駅でそのまま別れ、失恋したと思い込む。
勉強が大変で、そちらばかりに打ち込む。
他大から来た老教授に見出される。
大3年……辞書学研究会に入れてもらう。
英語での論文に悩む様になる。
老教授からセクハラを受けるが、何も言えず我慢する。
女子大育ちの女性教授との板ばさみになる。
大4年……出身中学へ教育実習へ行った後、胃を壊し、以来35歳まで胃腸科通いが始まる。
(この時精神科受診していれ ば良かったと今後悔している)
就職活動の要領がわからず、老教授の勧めもあり大学院進学を決める。
院1年……ほとんど授業に着いていけない辛い毎日。
院2年……途中、老教授の計画に組み入れられ英国留学。
日本人の人たちとの人間関係に悩み、好きでもない男性
から結婚を迫られ、ノイローゼになり夜眠れなくなり、帰国。
24歳……昼夜逆転の自宅療養生活を1年間続ける。
25歳……女子大の女性教授の世話でT大の言語学関係の研究室でアルバイトを始めるが、辛い毎日。
科学研究費の裏金工作をさせられる。
28歳……我慢できず大学のアルバイトを3年半で辞める。
29歳……パソコン教室に通いだす。
30歳……眠れなくなり初めて精神科受診。
自己愛神経症の診断。
父他界。
生命保険会社で営業職を始めるも3ヶ月で辞める。
31歳……父他界の数年前から母が認知症に……自宅療養兼介護。
32歳……自宅療養と介護。
34歳……派遣契約社員としてIT企業のコールセンターで働くも、年下の男性が好きになり、結婚したいと言ったら、結婚とは唐突ですねと言われショックで薬を大量服用し、胃腸科に入院。
退職。
年内にまた2度大量服用し、年が 明けて精神病
院に入院(7ヶ月)。
うつ病(回避性人格 障害)の診断。
母は母の友人(クリスチャン)の経営するグループホームに入居。
35歳……退院し、実家に一人で戻って来る。
母の友人(クリスチャン)に再び教会へ連れて行かれる。
36歳……自宅療養。
37歳……エビリファイという薬と出会い、体調が改善し、近所のスーパーの清掃員のアルバイトを始める。
統合失調質人格障害と診断。
38歳……初めて男性と付き合う。
39歳……ブログを始める。
40歳 現在に至る。
教会の牧師から、52歳の男性との結婚を勧められているが、気が進まないのです。
もともと自分が行きたくて行き始めた教会ではないし、信仰も子どもの頃はあったような気がするが十字架の意味は未だ分からないです。
最近、信じているのかよく分からないのに、信仰告白してしまいました。
もう40歳、誰も結婚してくれる年齢ではありません。
思春期のつまづきにより辛いことだらけだったが、妥協して好きでもない男性と結婚するのが良いのか、もうこのまま一生独身で居るか、迷っています。
実家で一人が一番気楽ですが、経済的な不安があります。
なぜこんな病気になってしまったのか、原因が何にあったのか、知りたいです。
長々と申し訳ありません。
先生のご意見をお伺いしたいです。
ギャングエイジを失敗させられたことを今から訴えることは出来ますか?
だれが先生に知らせたか未だに分かりません。
藁をもすがる思いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
S県NGより
2012/06/24記
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●ザワザワとした不安感(6月26日朝記)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
昨夜床に就いてから、あちこちのニュースサイトをのぞく。
Bloombergm、ロイター、MSN……。
とたんザワザワとした不安感?
得体の知れない不安感?
「このまま世界は、どうなるのだろう……」と。
欧州不安は、今や、世界中に拡大しつつある。
インド、ブラジルからも、資金の引き上げが始まっている。
予想はされていたこととはいえ、実際に始まると、「この先は……?」と、どうしても考えてしまう。
わかりやすく言えば、世界中が、札の印刷合戦をした。
「我も、我も……」と、札を市中へばらまいた。
日本にいるとその実感は薄い。
が、世界中が今、バブル経済状態にある。
そのバブルが、はじけ始めた?
が、それにしても、この不況感はどこから来るのか?
今、市中を歩いても、どこも元気がない。
飲食店や販売店は言うに及ばず、ふと足下の商店街をながめると、どこもシャッターを下ろしたまま。
こんな状況であるにもかかわらず、消費税はあがり、札は紙くず化する。
本来なら、強固な政府が、国民を先導しなければならない。
が、この体(てい)たらく!
与党は目下、内ゲバ状態(6月25日現在)。
消費税UPに賛成なわけではないが、今ごろ消費税をあげても、焼け石に水。
どうしようもない。
その前に、どうして行政改革をしないのか?
無駄な公共事業をやめないのか?
借金に借金を重ね、道路ばかり立派にしても、しかたない。
それを話すと、ワイフはこう言った。
「若いときなら、5年くらいなら穴にこもることもできるわ。
経済の回復を待てばいい。
でも、私たちの年齢になると、それができないわね」と。
5年も待ったら、私も70歳。
再起不能。
だったら「今」にしがみつくしかない。
この緊迫感。
この悲壮感。
そう言えば、G県で理容業を営んでいる友人(65歳)も、こう話していた。
「もう店を閉めようかと思っている」と。
が、閉めたら最後、未来が消える。
で、先ほど、個人商店の景況概況を調べてみた。
が、カメラ店、メガネ店、文具店……どれも10%~30%の落ち込み。
自転車屋も悪い。
群馬県T市の調査結果をみると、従業員1~2人の零細商店ほど、落ち込みがはげしい。
大手販売店の安売り競争が激しさをます中、小売店が、どんどんと廃業に追い込まれている。
つまりこの日本は、足下から、総崩れ。
ガタガタ。
そこで若い人たちは、公務員を目ざす。
「公務員になれば、安泰」と。
が、この状況は、5年前、10年前のギリシャそのもの。
その結果が今ということであれば、どうしても悲観的にならざるをえない。
……そう言えば、そのギリシャ。
緊縮案賛成派が政権を握ったが、握ったとたん「緊縮案の実行を2年、延期してほしい」と。
つまり「公務員の削減を2年、延期してほしい」と。
だったら、「賛成派」というのは、おかしい。
「拒否派」と同じ。
あの「やりなおし選挙は何だったのか」と。
そういうことになる。
だからということもあり、ドイツのメルケル首相が、態度を硬化させた。
「こんなことを繰り返していたら、モラル・ハザードが起きる」と。
(すでに起きているが……。)
はっきり言えば、右も左も、メチャメチャ。
この日本もメチャメチャ。
数日前、ある経済評論家は、こう書いていた。
「これ以上、EUに深入りするな」と。
が、日本はすでに深入りしすぎている。
銀行株、証券株の値動きは、EUの動向にそのまま直結している。
それがその証拠。
「どうなるんだろう……?」と考えたところで、思考停止。
昨夜は、睡眠導入剤を、そのあと半分割って、のんだ。
「私の知ったことではない」というニヒリズム。
「私ひとりが心配したところで、どうにもならない」という無力感。
それらが混然一体となり、ザワザワとした不安感につながった?
ともあれ、昨夜は昨夜。
今朝は今朝。
やるべきことをやり、前に進むしかない。
(朝食までの目標)
(1)マガジン7月号の準備をする。
(2)BLOGに原稿を載せる。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【ぼたんインコ】
●ぼたんインコのPippi
子育てを模擬体験してみたかったら、インコを飼ってみるとよい。
セキセイ・インコよりも、ぼたん・インコ。
(おかめ・インコのほうがよいと言う人もいる。
頭もよく、感情も豊かという。)
生後3~4週間目ごろに、信頼のおける小鳥やで、買い受けるとよい。
それ以前だと飼育がむずかしい。
それ以後だと、飼い主に馴れるのに時間がかかるという(小鳥屋の主人の話)。
中には、劣悪な環境で、生まれ育ったインコもいるという。
人間並みに、大きな心の傷をもっていることが多いという。
その3週間目あたりから、インコは、人間でいうなら、幼児期に入る。
幼児期前期(自律期)。
「しつけ」の時期と考えるとわかりやすい。
この時期は、静かに、穏やかに育てる。
この飼育方法も、人間の子どもと同じ。
またこの時期に甘やかしたり、好き勝手なことをさせると、やがて手に負えなくなる。
自分が「主人」で、人間のほうが、「従者」になる。
自分のわがままが通らなくなると、攻撃的になる。
もちろん乱暴に扱うと、攻撃的になる。
あの太いクチバシで、人間の指を強くかんだりする。
人間の耳程度なら、かみちぎってしまうという。
ぼたんインコは、きわめて好奇心が旺盛な鳥である。
一通り何でも、やってみないと気が済まないらしい。
たとえば人間の私が、何か新しいものを使っていたとする。
食べ物でもよい。
ぼたんインコは、かならずそばに来て、それが何であるかを確かめようとする。
その時期はずっとつづくという。
飼育本によれば、それが2~3年もつづくという。
で、生後2か月ほどで、飛び回るようになる。
それ以前は、二足歩行で、トコトコと歩き回る。
穴を見つけると、そこへ入っていく。
が、飛び始めると、今度は、穴には入らなくなる。
鳥のばあい、(飛び立つ前)と(飛び立つようになった後)とでは、行動パターンがまったくちがう。
飛び回るようになると、日に日に、行動半径を広げていく。
飛び方も、速くなる。
人間の子どもでいうなら、幼児期後期(自立期)。
ぼたんインコの翼は、たとえば文鳥のそれとは比較にならないほど、厚みがある。
その分だけ、飛び方も荒い。
(パッと飛び立ち、その瞬間ガクンと方向を変え、ストンと下降したあと、前に進んだりする。)
もちろん動きも、速い。
(20畳程度の部屋でも、1~2秒前後で1周する。)
生後3か月ほどで、人間でいうなら、児童期(学童期)に入る。
で、この時期までに、いかにして、人間との信頼関係を築くか、
それがぼたんインコを飼うときには、きわめて重要である。
たとえばときに、強く叱らなければならないときがある。
(ぼたんインコには、ぼたんインコなりの理由があるのだが)、ときに、人間の指に強くかみつくことがある。
「痛い!」と声をあげるほど、痛い。
そういうときは、思いっきり強く息を吹きかけるとよい。
それによって怒っていることを示す。
(この方法は、飼育本で知った。)
叩いたりしてはいけない。
息を吹きかける。
ぼたんインコは、その息でひるむ。
またその後は、人間の指をかみつくようなことはない。
で、そのとき信頼関係ができあがっていれば、そのあとすぐ、関係は修復される。
口元にやってきて、餌をねだったりする。
が、信頼関係ができていないと、今度は人間を避けるようになる(……という。)
あとはこの悪循環の中で、たがいの心は離れていく。
つまり、この点も、人間の子どもそっくり。
「同じ」と断言してもよい。
で、我が家のぼたんインコは、もうそろそろ3か月目から4か月目に入る。
私が家にいる間は、ほとんど部屋の中で放し飼いにしている。
出かけるときだけ、鳥かごに入れる。
頭のよい鳥だから、雰囲気でそれを察知する。
が、私はだますようなことはしない。
まず手の指の上に乗せる。
何度も、説得する。
「これから出かけるから、かごの中で待っていてよ」と。
その状態で、ゆっくりと体をつかみ、そのままそっと、かごの中に入れる。
……だませば、やがて「だまされた」ことを学ぶようになる。
信頼関係は、そのとき崩れる。
小鳥といっても、知的能力が高い分だけ、気を使う。
●ペット
私が小鳥を飼い始めたのは、高校1年生の終わりごろだったと記憶している。
冬の寒い日だった。
岐阜市まで何かのことで、母と行ったついでに、文鳥を買ってもらった。
すでに成長になっていて、手を出しても乗ることはなかった。
が、寝食を共にするうち、やがて私に馴れた。
期間は忘れたが、2~3か月もかからなかったのでは?
もともと手乗り文鳥として、育てられた鳥だった。
(写真は、その文鳥の「フレンド」。新聞記事からして、東京オリンピックのころと思われる。フレンドは、いつも私の弁当の残り物を食べていた。)
「寝食」というのは、本当で、私は毎晩、その文鳥を手に抱いて寝た。
冬の寒い日はもちろん、夏の暑い日でも、その文鳥は私の顔に体をすり寄せて寝た。
1~2度、体で押しつぶしそうになったことはある。
しかしその文鳥は、私が大学4年生のときまで生きた。
私はあの文鳥で、ずいぶんと心を癒された。
学校から帰ってくると、まっ先にあいさつを交わした。
……というか、私の声を聞くと、かごの巣から落ちるようにして、私を迎えてくれた。
(ほかの人間には、指一本、体をさわらせなかったが……。)
今でも、Pippiを抱くと、あのときの手の感触が戻ってくる。
フワフワとした羽。
腹のやわらかな皮膚。
安心しきった表情で、手の中で眠っているのを見ると、心が癒される。
私まで、つられて眠くなる。
私にとって、小鳥というのは、そういうもの。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 Pippi はやし浩司 文鳥のフレンド)
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●義兄と話す
今日、義兄と話した。
「基本的には、文章と言うのは、怒りを感じないと書けません」と話すと、ホウと感心してくれた。
平凡は美徳だが、平凡な人生からは、(怒り)は生まれない。
もちろん文章も生まれない。
生まれても、ただの駄文。
●親バカ
たとえば自分への怒り。
称して「親バカ論」。
これについては、たびたび書いてきた。
今にして思えば、私たちは、こうまで息子や娘たちのために、自分の人生を犠牲にする必要はなかった。
もっと自分の人生を楽しめばよかった。
大切にすればよかった。
もっともそれでも、良好な人間関係があれば、まだ救われる。
親子であれ、兄弟であれ、親類であれ……。
が、その関係が破壊されたとき、その(怒り)は一気に、自分に向かう。
親子であれば、親バカだった自分に向かう。
で、発見した。
『許して忘れる』は、「愛」の根幹だが、それは「私」以外の人たちには、有効。
「私」自身に対しては、無効。
自分を許し、自分を忘れることはできない。
親バカ論については、このあたりで一度、頭を冷やしてから、またいつか書いてみたい。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ドリンク剤
今、机の上には、3種類のドリンク剤が並んでいる。
左から、「チオビタ・ドリンク」(T薬品製)、「新グロモント」(R社)、それに「Fight2000」(N社製)。
それぞれに特長がある。
今、チビチビと飲んでいる「Fight2000」には、タウリンが2000㎎含まれているという。
何がどう効くかはよくわからないが、先日来、それらを飲むようになって、体が軽くなったのは事実。
頭の中も、ついでにすっきりした。
これは「無水カフェイン」の作用によるものではないか。
3本の、どれにも含まれている。
私は今まで、こうしたドリンク剤とは、あまりにも無縁の世界に生きてきた。
ああいうのは、ジー様やバー様が、気休めに飲むものとばかり、思ってきた。
が、いよいよ世話にならなければならないときが、やってきた。
つまり私も、いよいよジー様!
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●東京での講演
今度、東京都のA区で、保育士のみなさんを相手に講演をすることになった。
その正式の依頼書が、昨夜、届いた。
が、それを見て、がっかり。
講師料として、「○千円(旅費込み)」とあった。
ふつう公的な機関からの講演依頼については、講師料は交渉しない。
相手に任せる。
常識的な金額というのは、決まっている。
しかし○千円は、ない。
往復の旅費だけでも、1万6000円前後(新幹線利用)。
夜の講演だから、どこかに一泊しなければならない。
それを見て、即座に、断りのFAXを返した。
「今回は、お引き受けできません」と。
が、昨夜はそれがあって、夜遅くまで眠られなかった。
悲しいというより、さみしかった。
「私のしてきたことは、こんな程度のことだったのか」と。
(実際に、こんな程度のことだが……。)
浜松市の皆さんは、ご存知ないかもしれないが、この逆だと、講師料は、30万~50万円が相場。
(「逆」というのは、東京から講師を呼ぶことをいう。)
少しテレビの露出度が高い人だと、100万円前後。
もちろん旅費、宿泊費は別。
地方コンプレックスというか、「東京から来た」というだけで、この浜松の人たちはみな、ありがたがる。
もちろん上には、キリがない。
ニュースキャスターをしていたTS氏(故人)は、ワンステージ、100~150万円。
(この金額は、プロモーターの人から、直接聞いた。)
2泊3日の講演旅行で、4~5ステージこなし、東京へ帰っていったから、掛け算をすると……?
バカバカしいから、計算しない。
(そう言えば、アメリカの元副大統領が、北海道のどこかで講演したときには、ワンステージ、1000万円だったとか。)
翌朝、一番に、主催者の方から、単位を1ケタまちがえました……と連絡が入った。
「○千円ではなく、○万円です。タイプミスです」と。
それですぐ傷が癒(い)えたわけではないが、ほっと一息。
よかった。
うれしかった。
「やはり悪い人はいない」と自分に言い聞かせた。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●悪い人はいない?
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
基本的には、人は、みな、善人。
悪人と呼ばれる人もいるが、その人の責任というより、生まれ育った環境による。
たとえばオーストラリアでは、レバノン人による犯罪がよく問題になる。
日本では考えられないような犯罪が、多い。
残虐というより、凶悪?
猟奇的?
が、そういうレバノン人を責めてはいけない。
彼らもまた戦争の犠牲者。
オギャーと生まれたときから、戦場以外の世界を知らない。
硝煙の臭いと、飛び散った血しぶき。
そういう中で、幼児期、少年少女期を過ごし、そのままおとなになった。
もちろんそういう人たちは例外であるとしても、逆に、心豊かで、愛情に包まれて育った人の方が、少ない。
ほとんどの人は、ひとつやふたつ、何らかの問題をかかえた環境の中で生まれ育ち、心に何らかの傷を負っている。
傷のない人は、いない。
みな、その傷を負いながら、またその傷と闘いながら、懸命に生きている。
最近知ったことの中で、興味深かったのは、たとえば「いじめによって、脳に、本当に目に見える傷がつく」という事実。
たとえば東北大学名誉教授の松沢大樹(80)氏によれば、「すべての精神疾患は、脳内の扁桃核に生ずる傷によって起きる」と結論づけている。
松沢氏によれば、「深刻ないじめによっても、子どもたちの扁桃核に傷は生じている」という。
傷といっても、本物の傷。最近は、脳の奥深くを、MRI(磁気共鳴断層撮影)や、PET(ポジトロン断層撮影)などで、映像化して調べることができる。実際、その(傷)が、こうした機器を使って、撮影されている。
中日新聞の記事をそのまま紹介する(07年3月18日)。
『扁桃核に傷がつくと、愛が憎しみに変わる。さらに記憶認識系、意志行動系など、およそ心身のあらゆることに影響を与える。……松沢氏は、念を押すように繰りかえした。『いじめは、脳を壊す。だからいじめは犯罪行為、れっきとした傷害罪なんです』と。
今、(心)そのものが、大脳生理学の分野で解明されようよしている。
こうした科学が進めば、やがて犯罪の動機や中身、さらに原因すらも、科学的に説明されるようになるかもしれない。
「悪いのは、その人ではない。その人の脳に刻まれた傷である」と。
(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 いじめ 障害 傷害罪 扁桃核 犯罪と心の傷 はやし浩司 心の傷 トラウマ 東北大学 松坂)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●6月28日(怒りがないと、文章は書けない)
どこか蒸し暑いが、それでも初夏の冷気を肌のどこかで感ずる日がつづいている。
ものを書くには最高の季節……と書きたいが、こういうときほど、人間は怠け者になる。
今日も義兄に会い、義兄にこう言った。
「ものを書くには、怒りが必要です」と。
このことは先にも書いた。
事実、そのとおりで、(怒り)が、ものを書く原動力になる。
平凡は美徳だが、平凡な生活からは、何も生まれない。
ただし(怒り)といっても、個人の、つまらない人を相手にしても意味はない。
社会や政治、不公平や不平等……。
(怒り)にも、普遍性が必要。
明日になれば、ひっくり返るかもしれないような、そんな不安定なものを相手にしてもしかたない。
その(怒り)。
たとえば今、私は「日本ユニセフ協会」に、大きな疑問(怒り)を覚えている。
昨日も、協会から、寄付金募集の書類一式が届けられた。
今日、義兄の家にも届いたという。
どこでどう、私たちの住所と名前を調べたのか。
(私は自分の住所名前は、電話帳にも出していない!)
宗教団体であるにせよ、慈善事業団体であるにせよ、人の心を対象に募金活動を行う団体は、慎重の上に慎重に行動してほしい。
けっして人の心をもてあそんではいけない。
(難民救済)という高邁な精神と、(寄付金をダイレクトメールで募(つの)る)という低次元な行為は、矛盾する。
有名人を広告塔に仕立て、募金活動をするというのも、これまた低次元。
そういった救済活動を、下から積み重ねてきた人が、寄付金を募るというのなら、まだ話もわかる。
が、実際には、日本ユニセフと国連のユニセフは、「密接に連絡を取りあっている」程度の、関係(ウィキペディア百科事典)という。
もちろんまったくの別組織。
詳しくは、ウィキペディア百科事典で調べてみたらよい。
つまりわかりやすく言えば、日本ユニセフは、ただの集金団体。
募金の20~30%は、そのまま日本ユニセフの活動資金として使われている。
が、こんなおいしい話はない。
見方によっては、国連の1機関の名を語り、現金を集め、その一部(上限30%)を自分たちで使用している。
その(おいしい)という部分に、私はかねてより、胡散(うさん)臭さを覚えている。
百歩譲っても、今の日本は、それどころではない。
3・11大震災、それにつづく原発事故……。
問題はまだ何一つ、解決していない。
放射線被害が顕在化するのは、これから。
また「難民」といっても、現在の北朝鮮を見ればわかるように、そこには政治問題が複雑にからんでいる。
金正恩政権になってからでも、すでに2万人ほどの餓死者が出ているという(報道)。
が、日本は、食糧援助を停止している。
「難民がいる。さあ、援助!」というのは、ものの考え方が、少し短絡的すぎるのではないか。
が、私たちがもっとも心配するのは、「偽善」。
この世の中には、弱者や貧者を理由(口実)に、そういった人を利用しながら、自分の名誉や地位、さらには財力や権力に結びつけていく人がいる。
そういう偽善者の、「餌(えさ)」にだけは、なってはいけない。
日本ユニセフ協会がそうであるというのではない。
ないが、どうも内容がよくわからない。
日本ユニセフ協会の行動については、これからも注視していきたい。
(届いた封書)
(封書の裏面)
(同封されたシール。どうしてこんな無駄遣いをするのか?)
(活動資金の流れ)ここには、日本ユニセフ協会が、20~30%、自分用に使用している旨は、いっさい、説明されていない。
(同じく、お金の流れ)
(日本もかつて助けられた。その恩返しをしようという趣旨の説明文。)
(かつて名簿の入手に関して、問題になったことがある。それでこうした断りを入れるようになったのか? 「各種の地図」とは、何か?)
(会長は赤松良子氏になっている。理事には著名人がずらりと並んでいる。)
(ここに示されている金額に注目してほしい。)
【以下、ウィキペディア百科事典より】
★公益財団法人日本ユニセフ協会(にほんユニセフきょうかい)は、東京都港区高輪に本部を置く日本の公益財団法人である。
英語名はthe Japan Committee for UNICEFF。
別名としてユニセフ日本委員会(ゆにせふにほんいいんかい)を用いる。
36の国と地域にある「ユニセフ国内委員会(Committee for UNICEF)」のうちの1つであり、国際連合児童基金(ユニセフ)の日本事務所ではない。
★日本ユニセフ協会が集めた寄付金等の収入は、ユニセフ本部に、その全額が送金されるのではない。
募金活動の際にその旨明記されていないことが多い点や、その用途が適切かについて議論がある。
★2007年度は、日本ユニセフ協会は176億5671万円を集め、その81%をユニセフ本部に拠出した。
【内訳】
●ユニセフ本部拠出金 15,200,000,000円(82%)
●本部業務分担金 842,114,854円(4.6%)ユニセフ本部と国内委員会が共同で行うキャンペーン分担金
●管理費(事務運営費・人件費)13,758,860円(0.1%)うち、配賦されている総額の経常費用にしめる割合約2.6%
●東日本特別会計へ 100,000,000円(0.5%)
●他事業費 2,376,674,230円(12.8%)
【他事業内訳】
●募金活動事業費 1,430,298,551円(資料、領収書の作成、郵送、決済システム維持管理、活動報告作成)
●啓発宣伝事業費 492,850,426円(世界子供白書、ユニセフ年次報告等刊行物の作成配布、ホームページ作成更新、現地報告会やセミナー、シンポジウム開催、広報・アドボカシーキャンペーン等の費用)
●グリーティングカード募金事業費365,175,207円(グリーティングカード、ユニセフグッズの頒布)
●啓発宣伝支部強化費 78,328,422円(全国26の地域組織による広報、啓発活動関係費)
●国際協力研修事業費 10,021,624円(国際協力に携わる人材育成にかかる費用)
となっている。
★名簿の流用
日本ユニセフ協会では、近年、ダイレクトメールの活用で、募金額が急増しているが、日本ユニセフ協会は、他国のユニセフ国内委員会が同手法を用いている先例があるとして、これを1993年から本格実施しているとしている。
このダイレクトメールは厳密には「日本ユニセフ協会」だけのダイレクトメールではない。
ニューヨーク国連本部から、国際連合児童基金が差出人となって発送するもので、ユニセフ事務局長と日本ユニセフ協会会長がそれぞれ日本ユニセフ協会宛の募金・献金を求めるという形式になっている。
かつて、『東京新聞』は「『地球の歩き方』読者の名簿を出版社から入手し、これを同協会が使用した」ことを報じた。
このときのダイレクトメールは同じく国連本部から送付され、ユニセフ事務局長、日本ユニセフ協会会長とともに、『地球の歩き方』の出版元の社長が共同でユニセフ募金を求めるという形をとった。
2006年末には複数の名簿業者から個人情報を買取り、苗字だけのダイレクトメールを送り、受取人からの問合せが、消費生活センターに相次いだ。
なお、日本ユニセフ協会は「宛て名については、電話帳やダイレクトメールを取り扱う会社の各種名簿を基に」送付していると説明している。
この「個人情報を本人に無断で使用したダイレクトメール」の発送は2012年6月現在も確認されている。
★協会ビルの建設
2001年6月、25億円を使って、都内でも有数の一等地である港区高輪に、協会のビル「ユニセフハウス」(地下1階、地上5階建、延床面積3,702平方メートル)を建設した。
そこで、このようなビルを建てるのが寄付金の具体的使い道の妥当性として問題にされている。
日本ユニセフ協会の説明によると、1969年度から「会館建設積立金」を計上しており、31年間で25億円が準備できたため建設したとしている。
また、建設のメリットとして「賃貸ビルを借用し続けるより、土地・建物を所有するほうが、当協会の財産として残り、かつ経費の節減にもつながる」としている。
(以上、ウィキペディア百科事典より。記事内容の責任については、以下参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95%E5%8D%94%E4%BC%9A
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
ダイレクトメールによれば、「2012年4月23日までに、9億6913万円あまりを、拠出した」とある。
一方、ウィキペディア百科事典によれば「日本ユニセフ協会は176億5671万円を集め、その81%をユニセフ本部に拠出した」(2007年)とある。
(数字が大きくちがうが、これについては、私が調べた範囲では、理由がわからない。)
単純に計算すれば、176・5億円の81%、つまり約143億円を、ユニセフ本部に拠出。
残りの19%、つまり約33億円は、日本ユニセフ協会が、自家使用したことになる。
この33億円を多いとみると、少ないとみるか。
気になるのは、募金事業活動費。
約14億円とある(ウィキペディア百科事典)。
???よくわからない???
「2012年4月23日までに、9億6913万円あまりを、拠出した」(ダイレクトメール)とあり、一方で、「募金事業活動費として約14億円」(ウィキペディア百科事典)とある。
●最大の疑問
最大の疑問は、こうだ。
ダイレクトメールは、国連PLAZAから届いている。
しかし現金の振込先は、「日本ユニセフ協会」になっている。
ならば、どうして、振込先を、直接、国連PLAZA宛にしないのか?
私のところには、海外からの募金要請が、毎年多く届く。
たとえばこれは、オーストラリアのM大学から届いた募金要請書(2012)である。
そこ(左上)には、募金方法として、3つの方法が示されている。
(1)オンラインによる送金方法、(2)郵送による送金方法、(3)電話による送金方法。
国(地方自治体)が窓口になり、集めた募金は、全額、国連のユニセフへ直接届けるという方法も、やろうと思えば、可能なのである。
かかる費用といえば、翻訳料程度。
●そろそろ就寝
時刻は午前0時を過ぎた。
6月27日になった。
そろそろ就寝。
午前中に、友人の奥さんを病院に見舞う。
もちろんドリンク剤を見舞い品に。
3箱、買って届けた。
元気そうだった。
あとはいつもルーティーン(日常ごと)。
たいした成果もなく、今日(26日)も、終わった。
これからあちこちのニュースサイトを見て、床に就く。
では……。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【BW教室】(幼児、年中児くらす)+(小2、3児の折れ線グラフの学習)
●年中児(3~4歳児)
●小1児+小2児
●小2児+小3児
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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. Q ⌒ ⌒ Q ♪♪♪……
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. みなさん、 o o β
.こんにちは! (″ ▽ ゛)○
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 8月 29日
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★★みなさんのご意見をお聞かせください。★★
(→をクリックして、アンケート用紙へ……)http://form1.fc2.com/form/?id=4749
メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
(前回のつづきです。)
NG様へ
みんなで力を合わせて、生きていきましょう。
では
はやし浩司
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●6月24日
今朝は6時に目が覚めた。
さわやかな朝だった。
山荘ではいつもそうだ。
梅雨時でも、湿っぽさの中に、さわやかさを感ずる。
そうそう、昨夜知ったが、今回の台風4号で、入り口にあるコナラの木の枝が折れた。
人間の太ももほどもある、太い枝で、押してもビクとも動かなかった。
今週中に、チェーンソーをもってきて、シイタケの原木を作る。
その枝だけでも、20~30本は、できそう。
こういうのを、「怪我の功名」という。
大辞泉には、こうある。
「過失や災難と思われたことが、思いがけなく好結果をもたらすこと。
また、何げなくしたことが、偶然にも好結果を得ること」と。
「怪我の功名」ね?
「語源由来辞典」(ネット)には、つぎのようにある。
「怪我と書くのは、当て字。
……本来は過失を意味し、その過失から生まれる失敗(けが)を含むようになった。
……語源は未詳であるが、『けがる』『けがれる』が語源かと思われる」と。
どうして怪我を「怪我」というか、今朝、その意味をはじめて知った。
と、同時に、これからは「ケガ」もしくは、「けが」と書くことにした。
当て字は、できるだけ避けるようにしている。
●朝雲
山間(やまあい)の谷では、小綬鶏(コジュケイ)が、鳴いている。
♪チョットコイ、チョットコイ……と。
空は曇り、その向こうに、まだらになった薄い青空が見える。
台風5号が近づいているということだから、断言はできないが、昼前にはこの雲も晴れるはず。
私は勝手に「朝雲」と呼んでいる。
夜明け前後に山間を覆う雲のことをいう。
大地のぬくもりが残っているとき、冷たい風が上空を覆うと、朝雲が発生する。
こういう朝は、小綬鶏の声が、シンと胸に響く。
もうすぐホトトギスも鳴きだすはず。
♪トーキョートッキョ、キョカキョクと鳴く。
……が、この曇天では、どうかな?
●帰り支度
ワイフは、まだ眠っている。
時刻は、午前7時、ちょうど。
私は帰り支度を始める。
今日は原稿の推敲で、忙しい。
それにPippi(ぼたんインコ)に会いたい。
人間の子どもにたとえるなら、もう自立期に入ったらしい。
勝手に部屋から部屋へと飛び回っている。
用がないときは、私たちには見向きもしない。
名前を呼んでも、近くへ来ない。
が、そのくせ、何かこわいことがあると、サーッと私のシャツの中に入ってくる。
先日、大雨が降ったときもそうだった。
で、そのときこんなことがあった。
シャツの中にいたPippiが、突然、モゾモゾと動き出した。
あちこちを動き回った。
肩から胸へ、胸から腹へ……。
何ごとかと思って見ていると、外へ出てきた。
出てきたところで、糞をした。
で、その糞が終わると、またシャツの中へ。
一目散にシャツの中へ。
その様子が、便をしたくて焦る人間の姿に、よく似ていた。
私は糞をティッシュペーパーで拭きながら、笑った。
Pippiは、本当に楽しい。
……ということで、今朝は、ここまで。
35枚程度の原稿になった。
この2倍もあれば、1冊の本になる。
分量的には、そうなる。
来週は、別の本に挑戦してみる。
2012/06/24記
【NGさんより、はやし浩司へ】
●今日(2012年6月23日夕)、NGさんより、返事が届いた。
+++++++++++++++++++
はやし浩司先生
こんにちは。今日は蒸し暑いお天気ですね!
私からの一方的な長々としたメールに対して、早々に丁寧なメールの返信を頂き、恐縮しております。
先生からのメールを読んでみて、傷ついた心についてはもう、皆同じような傷を一つや二つ持っている
ものだと思い、仲良くつきあうことにしようと思いました。
そして、今までつまらない青春時代を送ってしまったと思っていましたが、先生の
>あなたはすばらしい経験をしています。
>すばらしい青春時代を過ごしています。
>ほかの人が見ることができない世界を見てきています。
>そういった自分に自信をもちなさい。
>それがあなたの灯台ですよ。
>あなたの人生の、あなたの足元を照らしている。
>あとはその光に沿って、前に進めばいいです。
の言葉に涙が出ました。まるで父親からかけられた言葉のように思いました。
そして、結婚については、ゆっくり焦らず、お釈迦様の教えをよく考えて、そういう人に巡り会えたらしようと思います。
> ゴータマ・ブッダは、「妻は最上の友である」(パーリ原点協会本「サニュッタ・ニカーヤ」第一巻三二頁)と言っている。
>友というのは、いたわりあい、なぐさめあい、教えあい、助けあい、そして全幅の心を開いて迎えあう関係をいう。
そして、自らを灯火とし、今が一番の正念場と思い、正しく舵を取り、自信を持ってこれからの残りの人生を日々一日一日を
懸命に生きて行こうと思いました。
私のメールですが明日のBLOGに載せて頂いて構いません。むしろ取り上げて頂いて有難く思います。
(先生のBLOGのアドレス教えて頂けますでしょうか?)
それでは、みんなで力を合わせて生きて参りましょう。
先生のご健康とご活躍をお祈りしております。
ありがとうございました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●NGさんからのメール(掲載許可をいただけましたので、紹介させてもらいます。)
【 年 齢 】:40 歳
【 性 別 】:女性
はやし浩司先生へ
はじめまして、私40才のS県在住の女性、NGと申します。
私は現在うつ病(統合失調質人格障害)を患っており、精神科にかかっております。
が、なぜこんな病気になってしまったのかと、その原因が何かとずっと悩んでいます。
それで、先生がギャングエイジに関してHPに書いておられることを知り、ギャングエイジで失敗をした経験がずっと心から離れないので、ぜひ先生にお話を聞いて頂き、解決の糸口を見つけたいと思い、メールさせて頂きました。
私の経歴を以下に記します。
6ヶ月……新興住宅街に父が家を建てたため引っ越してくる。
近くの幼稚園が数が足りず、入れなかったため、親たちが作った幼稚園(地元の神社の境内にあった)に通う。
親しい友達は近所の男の子と、転入生の女の子2人だけだった。
小2年……ギャングエイジで親しい女友達と男友達と性的な仲間集めの遊びをしていたのだが、学校の帰りの会で、皆の前で立たされ、叱られ、その恥ずかしさのあまり、それまで活発だった性格だったのが、一転、目立たない様に、おとなしくするようになってしまった。
(担任の先生にはギャングエイジについての知識がなかったのか?
この時静かに見守ってもらっていたら、違う人生だったのではないかと思う。)
小3年……クラスのある男の子をいじめてしまい、差別だと言われまた帰りの会で叱られ、また落ち込む。
完全に心を閉ざ すようになってしまう。
小4年……同じ学年の優秀な女の子(幼稚園も一緒だった)に誘われ、キリスト教の教会の日曜学校へ通いだす(数年続く)。
暗唱成句を守る生活をするようになる。
小5年……アイドルブームで周りの女の子が華やかになって行く中で、自分だけついていけないことに悩みだす。
小6年……一度登校拒否のような早退をしたことがあった。
中1年……校則の厳しいマンモス校で、はじめ、友達を作りやっていけるかどうか不安で、泣いたことがあった。
誘ってくれた友人は、私立の御三家の中学へ進学。
クリスマスに久しぶりに教会へ行ったが、彼女が既に洗礼を受けていることを知り、ショックを受け、行かなくなる。
好きな私服が選べなくなる。
親に買って欲しいとも言えなくなる。
中2年……優等生を演じることで必死だった。
中3年……とにかく3年間部活動と受験勉強に明け暮れ、身も心もボロボロになっていたと思う。
高1年……地区で2番めに優秀な進学校へ入学。
部活と勉強に必死。
独りで繁華街をさまよい買い物依存症が始まる。
高3年……受験勉強のため塾通いを始める。
帰りは夜10時。
大1年……中学1年の時に好きだった男子の通う大学の近くのN大英文学科に入学したが、サークルには入らず、勉強が辛い毎日。
夜は歯科助手のアルバイト。
帰りは10 時。
大2年……姉が結婚して家を出る。
父が脳梗塞で左側軽い半身不随になると同時に退職。
お酒を辞めない。
母がだんだんヒステリーになっていく。
姉を失った悲しさから1年間泣き通し。
好きだった男の子とデートに行くも、帰り家まで送ってもらえず、都内の駅でそのまま別れ、失恋したと思い込む。
勉強が大変で、そちらばかりに打ち込む。
他大から来た老教授に見出される。
大3年……辞書学研究会に入れてもらう。
英語での論文に悩む様になる。
老教授からセクハラを受けるが、何も言えず我慢する。
女子大育ちの女性教授との板ばさみになる。
大4年……出身中学へ教育実習へ行った後、胃を壊し、以来35歳まで胃腸科通いが始まる。
(この時精神科受診していれ ば良かったと今後悔している)
就職活動の要領がわからず、老教授の勧めもあり大学院進学を決める。
院1年……ほとんど授業に着いていけない辛い毎日。
院2年……途中、老教授の計画に組み入れられ英国留学。
日本人の人たちとの人間関係に悩み、好きでもない男性
から結婚を迫られ、ノイローゼになり夜眠れなくなり、帰国。
24歳……昼夜逆転の自宅療養生活を1年間続ける。
25歳……女子大の女性教授の世話でT大の言語学関係の研究室でアルバイトを始めるが、辛い毎日。
科学研究費の裏金工作をさせられる。
28歳……我慢できず大学のアルバイトを3年半で辞める。
29歳……パソコン教室に通いだす。
30歳……眠れなくなり初めて精神科受診。
自己愛神経症の診断。
父他界。
生命保険会社で営業職を始めるも3ヶ月で辞める。
31歳……父他界の数年前から母が認知症に……自宅療養兼介護。
32歳……自宅療養と介護。
34歳……派遣契約社員としてIT企業のコールセンターで働くも、年下の男性が好きになり、結婚したいと言ったら、結婚とは唐突ですねと言われショックで薬を大量服用し、胃腸科に入院。
退職。
年内にまた2度大量服用し、年が 明けて精神病
院に入院(7ヶ月)。
うつ病(回避性人格 障害)の診断。
母は母の友人(クリスチャン)の経営するグループホームに入居。
35歳……退院し、実家に一人で戻って来る。
母の友人(クリスチャン)に再び教会へ連れて行かれる。
36歳……自宅療養。
37歳……エビリファイという薬と出会い、体調が改善し、近所のスーパーの清掃員のアルバイトを始める。
統合失調質人格障害と診断。
38歳……初めて男性と付き合う。
39歳……ブログを始める。
40歳 現在に至る。
教会の牧師から、52歳の男性との結婚を勧められているが、気が進まないのです。
もともと自分が行きたくて行き始めた教会ではないし、信仰も子どもの頃はあったような気がするが十字架の意味は未だ分からないです。
最近、信じているのかよく分からないのに、信仰告白してしまいました。
もう40歳、誰も結婚してくれる年齢ではありません。
思春期のつまづきにより辛いことだらけだったが、妥協して好きでもない男性と結婚するのが良いのか、もうこのまま一生独身で居るか、迷っています。
実家で一人が一番気楽ですが、経済的な不安があります。
なぜこんな病気になってしまったのか、原因が何にあったのか、知りたいです。
長々と申し訳ありません。
先生のご意見をお伺いしたいです。
ギャングエイジを失敗させられたことを今から訴えることは出来ますか?
だれが先生に知らせたか未だに分かりません。
藁をもすがる思いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
S県NGより
2012/06/24記
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●ザワザワとした不安感(6月26日朝記)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
昨夜床に就いてから、あちこちのニュースサイトをのぞく。
Bloombergm、ロイター、MSN……。
とたんザワザワとした不安感?
得体の知れない不安感?
「このまま世界は、どうなるのだろう……」と。
欧州不安は、今や、世界中に拡大しつつある。
インド、ブラジルからも、資金の引き上げが始まっている。
予想はされていたこととはいえ、実際に始まると、「この先は……?」と、どうしても考えてしまう。
わかりやすく言えば、世界中が、札の印刷合戦をした。
「我も、我も……」と、札を市中へばらまいた。
日本にいるとその実感は薄い。
が、世界中が今、バブル経済状態にある。
そのバブルが、はじけ始めた?
が、それにしても、この不況感はどこから来るのか?
今、市中を歩いても、どこも元気がない。
飲食店や販売店は言うに及ばず、ふと足下の商店街をながめると、どこもシャッターを下ろしたまま。
こんな状況であるにもかかわらず、消費税はあがり、札は紙くず化する。
本来なら、強固な政府が、国民を先導しなければならない。
が、この体(てい)たらく!
与党は目下、内ゲバ状態(6月25日現在)。
消費税UPに賛成なわけではないが、今ごろ消費税をあげても、焼け石に水。
どうしようもない。
その前に、どうして行政改革をしないのか?
無駄な公共事業をやめないのか?
借金に借金を重ね、道路ばかり立派にしても、しかたない。
それを話すと、ワイフはこう言った。
「若いときなら、5年くらいなら穴にこもることもできるわ。
経済の回復を待てばいい。
でも、私たちの年齢になると、それができないわね」と。
5年も待ったら、私も70歳。
再起不能。
だったら「今」にしがみつくしかない。
この緊迫感。
この悲壮感。
そう言えば、G県で理容業を営んでいる友人(65歳)も、こう話していた。
「もう店を閉めようかと思っている」と。
が、閉めたら最後、未来が消える。
で、先ほど、個人商店の景況概況を調べてみた。
が、カメラ店、メガネ店、文具店……どれも10%~30%の落ち込み。
自転車屋も悪い。
群馬県T市の調査結果をみると、従業員1~2人の零細商店ほど、落ち込みがはげしい。
大手販売店の安売り競争が激しさをます中、小売店が、どんどんと廃業に追い込まれている。
つまりこの日本は、足下から、総崩れ。
ガタガタ。
そこで若い人たちは、公務員を目ざす。
「公務員になれば、安泰」と。
が、この状況は、5年前、10年前のギリシャそのもの。
その結果が今ということであれば、どうしても悲観的にならざるをえない。
……そう言えば、そのギリシャ。
緊縮案賛成派が政権を握ったが、握ったとたん「緊縮案の実行を2年、延期してほしい」と。
つまり「公務員の削減を2年、延期してほしい」と。
だったら、「賛成派」というのは、おかしい。
「拒否派」と同じ。
あの「やりなおし選挙は何だったのか」と。
そういうことになる。
だからということもあり、ドイツのメルケル首相が、態度を硬化させた。
「こんなことを繰り返していたら、モラル・ハザードが起きる」と。
(すでに起きているが……。)
はっきり言えば、右も左も、メチャメチャ。
この日本もメチャメチャ。
数日前、ある経済評論家は、こう書いていた。
「これ以上、EUに深入りするな」と。
が、日本はすでに深入りしすぎている。
銀行株、証券株の値動きは、EUの動向にそのまま直結している。
それがその証拠。
「どうなるんだろう……?」と考えたところで、思考停止。
昨夜は、睡眠導入剤を、そのあと半分割って、のんだ。
「私の知ったことではない」というニヒリズム。
「私ひとりが心配したところで、どうにもならない」という無力感。
それらが混然一体となり、ザワザワとした不安感につながった?
ともあれ、昨夜は昨夜。
今朝は今朝。
やるべきことをやり、前に進むしかない。
(朝食までの目標)
(1)マガジン7月号の準備をする。
(2)BLOGに原稿を載せる。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【ぼたんインコ】
●ぼたんインコのPippi
子育てを模擬体験してみたかったら、インコを飼ってみるとよい。
セキセイ・インコよりも、ぼたん・インコ。
(おかめ・インコのほうがよいと言う人もいる。
頭もよく、感情も豊かという。)
生後3~4週間目ごろに、信頼のおける小鳥やで、買い受けるとよい。
それ以前だと飼育がむずかしい。
それ以後だと、飼い主に馴れるのに時間がかかるという(小鳥屋の主人の話)。
中には、劣悪な環境で、生まれ育ったインコもいるという。
人間並みに、大きな心の傷をもっていることが多いという。
その3週間目あたりから、インコは、人間でいうなら、幼児期に入る。
幼児期前期(自律期)。
「しつけ」の時期と考えるとわかりやすい。
この時期は、静かに、穏やかに育てる。
この飼育方法も、人間の子どもと同じ。
またこの時期に甘やかしたり、好き勝手なことをさせると、やがて手に負えなくなる。
自分が「主人」で、人間のほうが、「従者」になる。
自分のわがままが通らなくなると、攻撃的になる。
もちろん乱暴に扱うと、攻撃的になる。
あの太いクチバシで、人間の指を強くかんだりする。
人間の耳程度なら、かみちぎってしまうという。
ぼたんインコは、きわめて好奇心が旺盛な鳥である。
一通り何でも、やってみないと気が済まないらしい。
たとえば人間の私が、何か新しいものを使っていたとする。
食べ物でもよい。
ぼたんインコは、かならずそばに来て、それが何であるかを確かめようとする。
その時期はずっとつづくという。
飼育本によれば、それが2~3年もつづくという。
で、生後2か月ほどで、飛び回るようになる。
それ以前は、二足歩行で、トコトコと歩き回る。
穴を見つけると、そこへ入っていく。
が、飛び始めると、今度は、穴には入らなくなる。
鳥のばあい、(飛び立つ前)と(飛び立つようになった後)とでは、行動パターンがまったくちがう。
飛び回るようになると、日に日に、行動半径を広げていく。
飛び方も、速くなる。
人間の子どもでいうなら、幼児期後期(自立期)。
ぼたんインコの翼は、たとえば文鳥のそれとは比較にならないほど、厚みがある。
その分だけ、飛び方も荒い。
(パッと飛び立ち、その瞬間ガクンと方向を変え、ストンと下降したあと、前に進んだりする。)
もちろん動きも、速い。
(20畳程度の部屋でも、1~2秒前後で1周する。)
生後3か月ほどで、人間でいうなら、児童期(学童期)に入る。
で、この時期までに、いかにして、人間との信頼関係を築くか、
それがぼたんインコを飼うときには、きわめて重要である。
たとえばときに、強く叱らなければならないときがある。
(ぼたんインコには、ぼたんインコなりの理由があるのだが)、ときに、人間の指に強くかみつくことがある。
「痛い!」と声をあげるほど、痛い。
そういうときは、思いっきり強く息を吹きかけるとよい。
それによって怒っていることを示す。
(この方法は、飼育本で知った。)
叩いたりしてはいけない。
息を吹きかける。
ぼたんインコは、その息でひるむ。
またその後は、人間の指をかみつくようなことはない。
で、そのとき信頼関係ができあがっていれば、そのあとすぐ、関係は修復される。
口元にやってきて、餌をねだったりする。
が、信頼関係ができていないと、今度は人間を避けるようになる(……という。)
あとはこの悪循環の中で、たがいの心は離れていく。
つまり、この点も、人間の子どもそっくり。
「同じ」と断言してもよい。
で、我が家のぼたんインコは、もうそろそろ3か月目から4か月目に入る。
私が家にいる間は、ほとんど部屋の中で放し飼いにしている。
出かけるときだけ、鳥かごに入れる。
頭のよい鳥だから、雰囲気でそれを察知する。
が、私はだますようなことはしない。
まず手の指の上に乗せる。
何度も、説得する。
「これから出かけるから、かごの中で待っていてよ」と。
その状態で、ゆっくりと体をつかみ、そのままそっと、かごの中に入れる。
……だませば、やがて「だまされた」ことを学ぶようになる。
信頼関係は、そのとき崩れる。
小鳥といっても、知的能力が高い分だけ、気を使う。
●ペット
私が小鳥を飼い始めたのは、高校1年生の終わりごろだったと記憶している。
冬の寒い日だった。
岐阜市まで何かのことで、母と行ったついでに、文鳥を買ってもらった。
すでに成長になっていて、手を出しても乗ることはなかった。
が、寝食を共にするうち、やがて私に馴れた。
期間は忘れたが、2~3か月もかからなかったのでは?
もともと手乗り文鳥として、育てられた鳥だった。
(写真は、その文鳥の「フレンド」。新聞記事からして、東京オリンピックのころと思われる。フレンドは、いつも私の弁当の残り物を食べていた。)
「寝食」というのは、本当で、私は毎晩、その文鳥を手に抱いて寝た。
冬の寒い日はもちろん、夏の暑い日でも、その文鳥は私の顔に体をすり寄せて寝た。
1~2度、体で押しつぶしそうになったことはある。
しかしその文鳥は、私が大学4年生のときまで生きた。
私はあの文鳥で、ずいぶんと心を癒された。
学校から帰ってくると、まっ先にあいさつを交わした。
……というか、私の声を聞くと、かごの巣から落ちるようにして、私を迎えてくれた。
(ほかの人間には、指一本、体をさわらせなかったが……。)
今でも、Pippiを抱くと、あのときの手の感触が戻ってくる。
フワフワとした羽。
腹のやわらかな皮膚。
安心しきった表情で、手の中で眠っているのを見ると、心が癒される。
私まで、つられて眠くなる。
私にとって、小鳥というのは、そういうもの。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 Pippi はやし浩司 文鳥のフレンド)
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●義兄と話す
今日、義兄と話した。
「基本的には、文章と言うのは、怒りを感じないと書けません」と話すと、ホウと感心してくれた。
平凡は美徳だが、平凡な人生からは、(怒り)は生まれない。
もちろん文章も生まれない。
生まれても、ただの駄文。
●親バカ
たとえば自分への怒り。
称して「親バカ論」。
これについては、たびたび書いてきた。
今にして思えば、私たちは、こうまで息子や娘たちのために、自分の人生を犠牲にする必要はなかった。
もっと自分の人生を楽しめばよかった。
大切にすればよかった。
もっともそれでも、良好な人間関係があれば、まだ救われる。
親子であれ、兄弟であれ、親類であれ……。
が、その関係が破壊されたとき、その(怒り)は一気に、自分に向かう。
親子であれば、親バカだった自分に向かう。
で、発見した。
『許して忘れる』は、「愛」の根幹だが、それは「私」以外の人たちには、有効。
「私」自身に対しては、無効。
自分を許し、自分を忘れることはできない。
親バカ論については、このあたりで一度、頭を冷やしてから、またいつか書いてみたい。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ドリンク剤
今、机の上には、3種類のドリンク剤が並んでいる。
左から、「チオビタ・ドリンク」(T薬品製)、「新グロモント」(R社)、それに「Fight2000」(N社製)。
それぞれに特長がある。
今、チビチビと飲んでいる「Fight2000」には、タウリンが2000㎎含まれているという。
何がどう効くかはよくわからないが、先日来、それらを飲むようになって、体が軽くなったのは事実。
頭の中も、ついでにすっきりした。
これは「無水カフェイン」の作用によるものではないか。
3本の、どれにも含まれている。
私は今まで、こうしたドリンク剤とは、あまりにも無縁の世界に生きてきた。
ああいうのは、ジー様やバー様が、気休めに飲むものとばかり、思ってきた。
が、いよいよ世話にならなければならないときが、やってきた。
つまり私も、いよいよジー様!
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●東京での講演
今度、東京都のA区で、保育士のみなさんを相手に講演をすることになった。
その正式の依頼書が、昨夜、届いた。
が、それを見て、がっかり。
講師料として、「○千円(旅費込み)」とあった。
ふつう公的な機関からの講演依頼については、講師料は交渉しない。
相手に任せる。
常識的な金額というのは、決まっている。
しかし○千円は、ない。
往復の旅費だけでも、1万6000円前後(新幹線利用)。
夜の講演だから、どこかに一泊しなければならない。
それを見て、即座に、断りのFAXを返した。
「今回は、お引き受けできません」と。
が、昨夜はそれがあって、夜遅くまで眠られなかった。
悲しいというより、さみしかった。
「私のしてきたことは、こんな程度のことだったのか」と。
(実際に、こんな程度のことだが……。)
浜松市の皆さんは、ご存知ないかもしれないが、この逆だと、講師料は、30万~50万円が相場。
(「逆」というのは、東京から講師を呼ぶことをいう。)
少しテレビの露出度が高い人だと、100万円前後。
もちろん旅費、宿泊費は別。
地方コンプレックスというか、「東京から来た」というだけで、この浜松の人たちはみな、ありがたがる。
もちろん上には、キリがない。
ニュースキャスターをしていたTS氏(故人)は、ワンステージ、100~150万円。
(この金額は、プロモーターの人から、直接聞いた。)
2泊3日の講演旅行で、4~5ステージこなし、東京へ帰っていったから、掛け算をすると……?
バカバカしいから、計算しない。
(そう言えば、アメリカの元副大統領が、北海道のどこかで講演したときには、ワンステージ、1000万円だったとか。)
翌朝、一番に、主催者の方から、単位を1ケタまちがえました……と連絡が入った。
「○千円ではなく、○万円です。タイプミスです」と。
それですぐ傷が癒(い)えたわけではないが、ほっと一息。
よかった。
うれしかった。
「やはり悪い人はいない」と自分に言い聞かせた。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●悪い人はいない?
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
基本的には、人は、みな、善人。
悪人と呼ばれる人もいるが、その人の責任というより、生まれ育った環境による。
たとえばオーストラリアでは、レバノン人による犯罪がよく問題になる。
日本では考えられないような犯罪が、多い。
残虐というより、凶悪?
猟奇的?
が、そういうレバノン人を責めてはいけない。
彼らもまた戦争の犠牲者。
オギャーと生まれたときから、戦場以外の世界を知らない。
硝煙の臭いと、飛び散った血しぶき。
そういう中で、幼児期、少年少女期を過ごし、そのままおとなになった。
もちろんそういう人たちは例外であるとしても、逆に、心豊かで、愛情に包まれて育った人の方が、少ない。
ほとんどの人は、ひとつやふたつ、何らかの問題をかかえた環境の中で生まれ育ち、心に何らかの傷を負っている。
傷のない人は、いない。
みな、その傷を負いながら、またその傷と闘いながら、懸命に生きている。
最近知ったことの中で、興味深かったのは、たとえば「いじめによって、脳に、本当に目に見える傷がつく」という事実。
たとえば東北大学名誉教授の松沢大樹(80)氏によれば、「すべての精神疾患は、脳内の扁桃核に生ずる傷によって起きる」と結論づけている。
松沢氏によれば、「深刻ないじめによっても、子どもたちの扁桃核に傷は生じている」という。
傷といっても、本物の傷。最近は、脳の奥深くを、MRI(磁気共鳴断層撮影)や、PET(ポジトロン断層撮影)などで、映像化して調べることができる。実際、その(傷)が、こうした機器を使って、撮影されている。
中日新聞の記事をそのまま紹介する(07年3月18日)。
『扁桃核に傷がつくと、愛が憎しみに変わる。さらに記憶認識系、意志行動系など、およそ心身のあらゆることに影響を与える。……松沢氏は、念を押すように繰りかえした。『いじめは、脳を壊す。だからいじめは犯罪行為、れっきとした傷害罪なんです』と。
今、(心)そのものが、大脳生理学の分野で解明されようよしている。
こうした科学が進めば、やがて犯罪の動機や中身、さらに原因すらも、科学的に説明されるようになるかもしれない。
「悪いのは、その人ではない。その人の脳に刻まれた傷である」と。
(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 いじめ 障害 傷害罪 扁桃核 犯罪と心の傷 はやし浩司 心の傷 トラウマ 東北大学 松坂)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●6月28日(怒りがないと、文章は書けない)
どこか蒸し暑いが、それでも初夏の冷気を肌のどこかで感ずる日がつづいている。
ものを書くには最高の季節……と書きたいが、こういうときほど、人間は怠け者になる。
今日も義兄に会い、義兄にこう言った。
「ものを書くには、怒りが必要です」と。
このことは先にも書いた。
事実、そのとおりで、(怒り)が、ものを書く原動力になる。
平凡は美徳だが、平凡な生活からは、何も生まれない。
ただし(怒り)といっても、個人の、つまらない人を相手にしても意味はない。
社会や政治、不公平や不平等……。
(怒り)にも、普遍性が必要。
明日になれば、ひっくり返るかもしれないような、そんな不安定なものを相手にしてもしかたない。
その(怒り)。
たとえば今、私は「日本ユニセフ協会」に、大きな疑問(怒り)を覚えている。
昨日も、協会から、寄付金募集の書類一式が届けられた。
今日、義兄の家にも届いたという。
どこでどう、私たちの住所と名前を調べたのか。
(私は自分の住所名前は、電話帳にも出していない!)
宗教団体であるにせよ、慈善事業団体であるにせよ、人の心を対象に募金活動を行う団体は、慎重の上に慎重に行動してほしい。
けっして人の心をもてあそんではいけない。
(難民救済)という高邁な精神と、(寄付金をダイレクトメールで募(つの)る)という低次元な行為は、矛盾する。
有名人を広告塔に仕立て、募金活動をするというのも、これまた低次元。
そういった救済活動を、下から積み重ねてきた人が、寄付金を募るというのなら、まだ話もわかる。
が、実際には、日本ユニセフと国連のユニセフは、「密接に連絡を取りあっている」程度の、関係(ウィキペディア百科事典)という。
もちろんまったくの別組織。
詳しくは、ウィキペディア百科事典で調べてみたらよい。
つまりわかりやすく言えば、日本ユニセフは、ただの集金団体。
募金の20~30%は、そのまま日本ユニセフの活動資金として使われている。
が、こんなおいしい話はない。
見方によっては、国連の1機関の名を語り、現金を集め、その一部(上限30%)を自分たちで使用している。
その(おいしい)という部分に、私はかねてより、胡散(うさん)臭さを覚えている。
百歩譲っても、今の日本は、それどころではない。
3・11大震災、それにつづく原発事故……。
問題はまだ何一つ、解決していない。
放射線被害が顕在化するのは、これから。
また「難民」といっても、現在の北朝鮮を見ればわかるように、そこには政治問題が複雑にからんでいる。
金正恩政権になってからでも、すでに2万人ほどの餓死者が出ているという(報道)。
が、日本は、食糧援助を停止している。
「難民がいる。さあ、援助!」というのは、ものの考え方が、少し短絡的すぎるのではないか。
が、私たちがもっとも心配するのは、「偽善」。
この世の中には、弱者や貧者を理由(口実)に、そういった人を利用しながら、自分の名誉や地位、さらには財力や権力に結びつけていく人がいる。
そういう偽善者の、「餌(えさ)」にだけは、なってはいけない。
日本ユニセフ協会がそうであるというのではない。
ないが、どうも内容がよくわからない。
日本ユニセフ協会の行動については、これからも注視していきたい。
(届いた封書)
(封書の裏面)
(同封されたシール。どうしてこんな無駄遣いをするのか?)
(活動資金の流れ)ここには、日本ユニセフ協会が、20~30%、自分用に使用している旨は、いっさい、説明されていない。
(同じく、お金の流れ)
(日本もかつて助けられた。その恩返しをしようという趣旨の説明文。)
(かつて名簿の入手に関して、問題になったことがある。それでこうした断りを入れるようになったのか? 「各種の地図」とは、何か?)
(会長は赤松良子氏になっている。理事には著名人がずらりと並んでいる。)
(ここに示されている金額に注目してほしい。)
【以下、ウィキペディア百科事典より】
★公益財団法人日本ユニセフ協会(にほんユニセフきょうかい)は、東京都港区高輪に本部を置く日本の公益財団法人である。
英語名はthe Japan Committee for UNICEFF。
別名としてユニセフ日本委員会(ゆにせふにほんいいんかい)を用いる。
36の国と地域にある「ユニセフ国内委員会(Committee for UNICEF)」のうちの1つであり、国際連合児童基金(ユニセフ)の日本事務所ではない。
★日本ユニセフ協会が集めた寄付金等の収入は、ユニセフ本部に、その全額が送金されるのではない。
募金活動の際にその旨明記されていないことが多い点や、その用途が適切かについて議論がある。
★2007年度は、日本ユニセフ協会は176億5671万円を集め、その81%をユニセフ本部に拠出した。
【内訳】
●ユニセフ本部拠出金 15,200,000,000円(82%)
●本部業務分担金 842,114,854円(4.6%)ユニセフ本部と国内委員会が共同で行うキャンペーン分担金
●管理費(事務運営費・人件費)13,758,860円(0.1%)うち、配賦されている総額の経常費用にしめる割合約2.6%
●東日本特別会計へ 100,000,000円(0.5%)
●他事業費 2,376,674,230円(12.8%)
【他事業内訳】
●募金活動事業費 1,430,298,551円(資料、領収書の作成、郵送、決済システム維持管理、活動報告作成)
●啓発宣伝事業費 492,850,426円(世界子供白書、ユニセフ年次報告等刊行物の作成配布、ホームページ作成更新、現地報告会やセミナー、シンポジウム開催、広報・アドボカシーキャンペーン等の費用)
●グリーティングカード募金事業費365,175,207円(グリーティングカード、ユニセフグッズの頒布)
●啓発宣伝支部強化費 78,328,422円(全国26の地域組織による広報、啓発活動関係費)
●国際協力研修事業費 10,021,624円(国際協力に携わる人材育成にかかる費用)
となっている。
★名簿の流用
日本ユニセフ協会では、近年、ダイレクトメールの活用で、募金額が急増しているが、日本ユニセフ協会は、他国のユニセフ国内委員会が同手法を用いている先例があるとして、これを1993年から本格実施しているとしている。
このダイレクトメールは厳密には「日本ユニセフ協会」だけのダイレクトメールではない。
ニューヨーク国連本部から、国際連合児童基金が差出人となって発送するもので、ユニセフ事務局長と日本ユニセフ協会会長がそれぞれ日本ユニセフ協会宛の募金・献金を求めるという形式になっている。
かつて、『東京新聞』は「『地球の歩き方』読者の名簿を出版社から入手し、これを同協会が使用した」ことを報じた。
このときのダイレクトメールは同じく国連本部から送付され、ユニセフ事務局長、日本ユニセフ協会会長とともに、『地球の歩き方』の出版元の社長が共同でユニセフ募金を求めるという形をとった。
2006年末には複数の名簿業者から個人情報を買取り、苗字だけのダイレクトメールを送り、受取人からの問合せが、消費生活センターに相次いだ。
なお、日本ユニセフ協会は「宛て名については、電話帳やダイレクトメールを取り扱う会社の各種名簿を基に」送付していると説明している。
この「個人情報を本人に無断で使用したダイレクトメール」の発送は2012年6月現在も確認されている。
★協会ビルの建設
2001年6月、25億円を使って、都内でも有数の一等地である港区高輪に、協会のビル「ユニセフハウス」(地下1階、地上5階建、延床面積3,702平方メートル)を建設した。
そこで、このようなビルを建てるのが寄付金の具体的使い道の妥当性として問題にされている。
日本ユニセフ協会の説明によると、1969年度から「会館建設積立金」を計上しており、31年間で25億円が準備できたため建設したとしている。
また、建設のメリットとして「賃貸ビルを借用し続けるより、土地・建物を所有するほうが、当協会の財産として残り、かつ経費の節減にもつながる」としている。
(以上、ウィキペディア百科事典より。記事内容の責任については、以下参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95%E5%8D%94%E4%BC%9A
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
ダイレクトメールによれば、「2012年4月23日までに、9億6913万円あまりを、拠出した」とある。
一方、ウィキペディア百科事典によれば「日本ユニセフ協会は176億5671万円を集め、その81%をユニセフ本部に拠出した」(2007年)とある。
(数字が大きくちがうが、これについては、私が調べた範囲では、理由がわからない。)
単純に計算すれば、176・5億円の81%、つまり約143億円を、ユニセフ本部に拠出。
残りの19%、つまり約33億円は、日本ユニセフ協会が、自家使用したことになる。
この33億円を多いとみると、少ないとみるか。
気になるのは、募金事業活動費。
約14億円とある(ウィキペディア百科事典)。
???よくわからない???
「2012年4月23日までに、9億6913万円あまりを、拠出した」(ダイレクトメール)とあり、一方で、「募金事業活動費として約14億円」(ウィキペディア百科事典)とある。
●最大の疑問
最大の疑問は、こうだ。
ダイレクトメールは、国連PLAZAから届いている。
しかし現金の振込先は、「日本ユニセフ協会」になっている。
ならば、どうして、振込先を、直接、国連PLAZA宛にしないのか?
私のところには、海外からの募金要請が、毎年多く届く。
たとえばこれは、オーストラリアのM大学から届いた募金要請書(2012)である。
そこ(左上)には、募金方法として、3つの方法が示されている。
(1)オンラインによる送金方法、(2)郵送による送金方法、(3)電話による送金方法。
国(地方自治体)が窓口になり、集めた募金は、全額、国連のユニセフへ直接届けるという方法も、やろうと思えば、可能なのである。
かかる費用といえば、翻訳料程度。
●そろそろ就寝
時刻は午前0時を過ぎた。
6月27日になった。
そろそろ就寝。
午前中に、友人の奥さんを病院に見舞う。
もちろんドリンク剤を見舞い品に。
3箱、買って届けた。
元気そうだった。
あとはいつもルーティーン(日常ごと)。
たいした成果もなく、今日(26日)も、終わった。
これからあちこちのニュースサイトを見て、床に就く。
では……。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【BW教室】(幼児、年中児くらす)+(小2、3児の折れ線グラフの学習)
●年中児(3~4歳児)
●小1児+小2児
●小2児+小3児
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page141.html
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. = | QQ ∩ ∩ QQ
. m\ ▽ /m~= ○
. ○ ~~~\\//
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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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Mysteries of Ancient Civilizations 古代文明の謎 謎の巨大オベリスク
【謎の古代文明】エチオピア・Axumの謎(Obelisks in Axum)
Giant Obelisks in Axum Ethiopia
Mysteries of Lines which connect Ancient Civilizations
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
オーストラリアの友人が、Axum(アクサム)にある、巨大オベリスク(24メートル、地上部+160トン、ほとんど無傷、考古学上で推定1700年前)についての質問があった。
それについて調べてみた。
Axum Obelisk Ethiopia Mystery of Axum Mysteries of Ancient Civilizations Hiroshi Hayashi Japan はやし浩司 アクサム オベリスク エチオピア 謎のオベリスク 謎のアクサム Axum はやし浩司 謎の点と線 Giza Moehenjodaro Teotihuacan Mexico Mysteries of Lines 2012/08/28記
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
Giant Obelisks in Axum Ethiopia
Mysteries of Lines which connect Ancient Civilizations
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
オーストラリアの友人が、Axum(アクサム)にある、巨大オベリスク(24メートル、地上部+160トン、ほとんど無傷、考古学上で推定1700年前)についての質問があった。
それについて調べてみた。
Axum Obelisk Ethiopia Mystery of Axum Mysteries of Ancient Civilizations Hiroshi Hayashi Japan はやし浩司 アクサム オベリスク エチオピア 謎のオベリスク 謎のアクサム Axum はやし浩司 謎の点と線 Giza Moehenjodaro Teotihuacan Mexico Mysteries of Lines 2012/08/28記
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月27日月曜日
Where lines cross there is another mystery線が交差するところ
【線が交差するところに、謎がある】Where lines cross, there is another mystery.
byはやし浩司Hiroshi Hayashi, Japan
古代文明の謎(13回目)
Where lines cross, there is another mystery.
線が交差するところには、別の謎が。古代文明をつなぐ、謎の点と線。13回目
http://youtu.be/lbhWjllh6vo
古代文明 ミステリー 神々のルーツ 謎の線 謎の点 古代文明の謎 mysteries in ancient civilizations Hiroshi Hayashi Teotihuacan Giza Preah Vihear Easter Island はやし浩司 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司2012/08/27記
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
byはやし浩司Hiroshi Hayashi, Japan
古代文明の謎(13回目)
Where lines cross, there is another mystery.
線が交差するところには、別の謎が。古代文明をつなぐ、謎の点と線。13回目
http://youtu.be/lbhWjllh6vo
古代文明 ミステリー 神々のルーツ 謎の線 謎の点 古代文明の謎 mysteries in ancient civilizations Hiroshi Hayashi Teotihuacan Giza Preah Vihear Easter Island はやし浩司 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司2012/08/27記
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月26日日曜日
4大文明をつなぐ謎の点と線、The Lines which connect 4 Ancient Civilizations
【4古代文明をつなぐ、謎の点と線】
Mysteries of 4 Ancient Civilizations, which are connected to each other by lines!
This is the video which prove it with evidences!
Hiroshi Hayashi, Hamamatsu, Japan
Aug 26th 2012
●4大文明
4大文明は、明らかに人為的な謎の点と線によって、つながれていました。
今回は、その謎に迫ります。
10分間だけ、どうか時間をください。
あなたにも、その謎の意味がわかるはずです。
はやし浩司2012/08/26記
(注意)ご家庭でご覧になる範囲では、自由にご覧いただいて結構です。
アイデア、内容の流用については、固く禁じます。
古代4文明の謎 謎の4大文明 釈迦のルーツ 謎の点と線 古代文明を結ぶ謎の点と線 Mystery of Buddha Mystery 4 ancient civilizations Yinxu Mesopotamia はやし浩司 Hiroshi Hayashi Mystery of Bethlehem Mysteries of Lines Mysteries of Angles of civilization 古代文明の謎 Mystery of Jerusalem (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 )
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
Mysteries of 4 Ancient Civilizations, which are connected to each other by lines!
This is the video which prove it with evidences!
Hiroshi Hayashi, Hamamatsu, Japan
Aug 26th 2012
●4大文明
4大文明は、明らかに人為的な謎の点と線によって、つながれていました。
今回は、その謎に迫ります。
10分間だけ、どうか時間をください。
あなたにも、その謎の意味がわかるはずです。
はやし浩司2012/08/26記
(注意)ご家庭でご覧になる範囲では、自由にご覧いただいて結構です。
アイデア、内容の流用については、固く禁じます。
古代4文明の謎 謎の4大文明 釈迦のルーツ 謎の点と線 古代文明を結ぶ謎の点と線 Mystery of Buddha Mystery 4 ancient civilizations Yinxu Mesopotamia はやし浩司 Hiroshi Hayashi Mystery of Bethlehem Mysteries of Lines Mysteries of Angles of civilization 古代文明の謎 Mystery of Jerusalem (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 )
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月25日土曜日
Mystery of Buddha, Mystery of Ancient Civilization by Hiroshi Hayashi (釈迦の謎)
【釈迦の謎】(古代文明の謎を解く、点と線)by はやし浩司(11)
●釈迦の謎(Mystery of Buddha)
Here is a short story of Buddha and you will surely know where He is from.
釈迦はどこから来たか。
このビデオを観れば、あなたにも、それがわかります。
今回で謎解きは、11回目。
今回は、釈迦の謎に迫ってみます。
釈迦もまた、古代文明の謎の点と線でつながれていました。
衝撃の1作です。
(ホント!)
Buddha Buddah 釈迦の謎 謎の釈迦 古代文明の点と線 ルンビニの謎 謎のルンビニ Rumbini Rumbini Mystery of Rumbini 釈迦はどこから来たか 釈迦の生誕地 釈迦の生誕の謎 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 2012/08/25記)
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●釈迦の謎(Mystery of Buddha)
Here is a short story of Buddha and you will surely know where He is from.
釈迦はどこから来たか。
このビデオを観れば、あなたにも、それがわかります。
今回で謎解きは、11回目。
今回は、釈迦の謎に迫ってみます。
釈迦もまた、古代文明の謎の点と線でつながれていました。
衝撃の1作です。
(ホント!)
Buddha Buddah 釈迦の謎 謎の釈迦 古代文明の点と線 ルンビニの謎 謎のルンビニ Rumbini Rumbini Mystery of Rumbini 釈迦はどこから来たか 釈迦の生誕地 釈迦の生誕の謎 (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 2012/08/25記)
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
Pyramids in Giza show the pricese Direction to Teotihuacan, Mexico
【新事実、ギザのピラミッドは、テオティワカンの方角をきわめて正確に示していた】
Great Pyramids in Giza show the very precise direction to Teotihuacan.
Here is its evidence and I hereby prove it.
Hiroshi Hayashi
Hamamatsu-city
Japan
Aug 25th 2012
●謎のギザのピラミッド
新事実です。
ギザのピラミッドは、正確に、テオティワカン(メキシコ)の方角を示していました。
ここに証拠をあげ、それを証明します。
ギザのピラミッドも、メキシコのテオティワカンも、同一(指導者)によって建設されたものです。
その謎に迫ります。
はやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
Great Pyramids in Giza show the very precise direction to Teotihuacan.
Here is its evidence and I hereby prove it.
Hiroshi Hayashi
Hamamatsu-city
Japan
Aug 25th 2012
●謎のギザのピラミッド
新事実です。
ギザのピラミッドは、正確に、テオティワカン(メキシコ)の方角を示していました。
ここに証拠をあげ、それを証明します。
ギザのピラミッドも、メキシコのテオティワカンも、同一(指導者)によって建設されたものです。
その謎に迫ります。
はやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月24日金曜日
Mystery of Pyramids in China & Ancient Civilization in China by Hiroshi Hayashi
【中国・古代文明の謎解きに挑戦する】byはやし浩司
Mysteries of Ancient Civilization of China
Two mysterious pyramids near Xi'an, China
●西安の謎のピラミッド
今日は、中国の古代文明の謎解きに挑戦してみました。
そのひとつ。
西安の郊外にある、2つのピラミッド。
どうして2つなのか?
どうして反時計回りに10度、傾いているのか、などなど。
釈迦の生誕地についても、調べてみました。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 中国のピラミッド 中国の古代文明 ヤンシャオのピラミッド 謎のピラミッド 中国のピラミッド 謎の点と線 はやし浩司 古代文明 謎の点と線 線と謎 黄河文明の謎 謎の黄河文明 謎を解く点と線 はやし浩司 古代文明 釈迦の謎 釈迦の生誕地 ルンビニ Rumbini Rumbini Ancient Civilization in China Xi'an テオティワカン 死者の大通り 謎)
2012/08/24記、発表byはやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
Mysteries of Ancient Civilization of China
Two mysterious pyramids near Xi'an, China
●西安の謎のピラミッド
今日は、中国の古代文明の謎解きに挑戦してみました。
そのひとつ。
西安の郊外にある、2つのピラミッド。
どうして2つなのか?
どうして反時計回りに10度、傾いているのか、などなど。
釈迦の生誕地についても、調べてみました。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 中国のピラミッド 中国の古代文明 ヤンシャオのピラミッド 謎のピラミッド 中国のピラミッド 謎の点と線 はやし浩司 古代文明 謎の点と線 線と謎 黄河文明の謎 謎の黄河文明 謎を解く点と線 はやし浩司 古代文明 釈迦の謎 釈迦の生誕地 ルンビニ Rumbini Rumbini Ancient Civilization in China Xi'an テオティワカン 死者の大通り 謎)
2012/08/24記、発表byはやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年8月23日木曜日
Aliens' Point of View
【異星人的視点・ホテル葵(あおい)にて】(はやし浩司 2012-08-22)
(古代文明・謎の点と線・はやし浩司 2012ー08-23版)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
すでに夏休みも後半。
残り4日。
西浦温泉(愛知県)の葵に一泊することにした。
電車で約1時間30分。
豊橋で一度乗り換え、蒲郡(がまごおり)で、もう一度乗り換える。
そこで電話すれば、西浦(名鉄)の駅まで迎えに来てくれる。
今日も、露天風呂付きの特別室。
部屋も広い。
前回(2012年1月3日)に宿泊したとき、印象がよかった。
それで今日は、その2回目。
が、このところ、旅行記は書いていない。
とくにこの3週間は、異星人論に、明け暮れた。
おもしろかった。
楽しかった。
夢中で動画を作り、それをYOUTUBEにUPした。
が、それはそれ。
異星人論というより、ここでは異星人的視点について、考えてみたい。
一度、自分を異星人の脳みその中に置いてみる。
その状態で、ものを見、ものを考える。
称して「異星人的視点」。
ときには、この地球を離れ、異星人の目を通し、地球や、そこに住む人間について考える。
けっして悪いことではない。
視野がその分、広くなる。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●謎の点と線
今回グーグル・アースの上で、点と線をつないでみた。
きっかけは、DVD『ピラミッド』。
「ギザとナスカ、それにイースター島は、一直線でつながっている」と。
この一言に、私は電撃的なショックを受けた。
で、たしかめてみると、まさに一直線。
ただの一直線ではない……ということで、「真・一直線」という言葉を、私は考えた。
「一分(いちぶ)の狂いもなく」という意味である。
●人工的
が、それで止まらなかった。
私の好奇心が爆発した。
無理にこじつける必要はなかった。
あちこちの点を線でつないでみると、あたかもジグソーパズルのチップ。
線と線が、おもしろいようにつながった。
で、最終的には、オーストラリアにあるエアーズロック。
あの岩につながった。
(「最終的」というのは、昨日までの段階で、という意味。
この世界は、底なしの深い謎に包まれている。)
「エアーズロックは、人工的に(?)、そこに置かれた岩」ということを確信した。
ギザやテオティワカンのピラミッドが、人工的であるのと同じように、人工的。
が、私たち人間のことではない。
ここでいう「人工的」というのは、異星人という「人」をいう。
このはやし浩司説を疑う人は、冒頭のビデオを観てほしい。
●異星人
宇宙人でも異星人でもよい。
しかし今では、人間も宇宙へ飛び出す時代になった。
だから私たち人間とはちがう……という意味で、私は「異星人」という。
そのほうが、ニュアンス的に、私の心情に一致する。
で、その異星人。
結構、ユーモアのセンスがある。
あのイースター島にしても、ギザのピラミッド、そっくり。
が、完ぺきというよりは、どこか、ちゃらんぽらん。
つまりいいかげん。
●イースター島
イースター島は、線でつないでみると、その位置になければならない島である。
「偶然」という言葉もあるが、そんな言葉は、ことイースター島には通用しない。
「1+1=2」というくらい、はっきりしている。
1+1が、偶然「2」になったわけではない。
(古代文明史の研究家は、ぜったいそれを認めないだろうが……。)
「こうだろうな……」と思って線でつないでみると、その通りになっていった。
そのひとつに、イースター島があった。
で、そのイースター島。
どうみても、UFOの形をしている。
左右対称。
……だけではない。
きれいな二等辺三角形になっている。
しかもその形は、ギザのピラミッドを、45度の角度から見たのと同じ。
それが私に拍車をかけた。
私は、謎解きの世界に没頭した。
●疑問
疑問がなかったわけではない。
「異星人ともあろう人が……」と、そのつど迷った。
たとえばあちこちに(道しるべ)らしきものがある。
たいていは巨石を利用したもの。
それを知るたびに、「ナビゲーターのような機器はなかったのか」と。
現代の人間は、車で移動するときは、ナビゲーターを使う。
住所を打ち込めば、あとはそのナビゲーターが、目的地まで誘導してくれる。
宇宙を自由に航行するような異星人に、ナビゲーターがなかった?
●宇宙からやってきた
そこで異星人的視点。
あなたは今、宇宙を航行する異星人である。
そこは上下左右のない世界。
見えるものは、漆黒の宇宙と、無数の星々。
そのあなたが、地球へやってきた。
第一に、あなたはそのまぶしさに、驚くだろう。
地上へ降り立てば、なおさら。
何も見えないほど、そこは光に包まれた世界。
あなたはサングラスを取り出す。
「遮光器」でもよい。
それで目をおおう。
が、何よりもめんどうなのは、(重力)。
地球の重力は、相当なもの。
地球に住んでいる私でさえ、立っているより寝ていた方が楽。
もしあなたが異星人なら、なおさら。
地面に置いた魚のように、あなたの体は、地面にそのまま張りついてしまう。
●目印
その地上へ、あなたは何とか、降り立った。
歩行補助器具を取りつけた。
顔をサングラスで覆った。
が、ここで最初の問題に突き当たる。
方向がわからない。
そこに星々が見えれば、自分の位置を知ることができる。
が、地球の上では、それもできない。
そこで、標識ということになる。
が、正確なものでなくてもよい。
(目印)程度でじゅうぶん。
その目印が示す方向に向かって、一気に加速、上昇すればよい。
30~40キロも上昇すれば、大気圏外に出る。
漆黒の空に、星々が姿を現す。
……あとは地上を見ながら、目的地へ向かえばよい。
この方法は、パイロットたちも、日常的に使っている。
●すぐれた土木技術
つぎに「なぜピラミッドなのか」と考える人も多いだろう。
しかし目印には、ピラミッドしかない。
消去法的に考えると、そうなる。
(1) 長持ちする
(2) 密林でおおわれても、その上に頭を出す。
(3) 地球上にある材料。
ここで私は、こう気がついた。
いろいろな技術を持っている人たちだが、とくに土木工事には、たけた人たちだ、と。
どんな技術をもっていたかについては、想像するほかにないが、こういうことらしい。
(1) 強力なレザー光線のようなもので、岩石を、思い通りに切ることができる。
「切る」というよりは、分子レベルで粉々に破壊する。
(2) 岩山であろうが、岩石であろうが、軽々と運ぶ技術をもっている。
この2つのことができれば、100トン近い岩石であっても運べる。
その岩石をすべすべに加工することもできる。
(あのモアイにしても、太陽の門にしても、100トン近くもあるそうだ!)
●奴隷
では、人間は、何だったのかということなる。
今でいう遺伝子操作を使ったことは、当然。
異星人たちは、サル同然の人間をつかまえた。
人間を、それなりの知的動物に仕上げた。
聖書風に言うなら、自分たちに似せて作った。
遺伝子を操作した。
が、同等の生物ではない。
「奴隷」である。
奴隷としての人間。
こまかい作業は、その人間にさせた。
……というように、空想は限りなく膨(ふく)らんでいく。
●共通点
私たちが「古代文明」と呼んでいるものには、それぞれ共通点がある。
が、何をさておいて最大の共通点といえば、その時代。
紀元前3500年ごろを境にし、3つの文明が同時に栄えた。
中学校で使う教科書風に言えば、(1)エジプト文明、(2)黄河文明、それに(3)メソポタミア文明。
インダス文明は、それよりもやや遅れて発達した……と、学んだ。
が、こうした考古学的な知識は、ほとんど意味がない。
参考にはなるが、ウソだらけ。
今回も、イースター島にあるモアイについて、こんなことがわかった。
「墓だった」と。
しかしどこのバカが、あんな巨大な墓など、作るものか!
大きいものになると、高さが8メートルもあるという。
重さは、100トン以上。
ギザのピラミッドにしても、そうだ。
墓という根拠は、その下に多数の人骨が見つかったからという。
しかし発想が逆。
それはあとからやってきた人間が、墓として利用しただけ。
モアイは、それ以前から、そこにあった。
あのギザのピラミッドにしてもそうだ。
エジプト人には悪いが、今も、昔も、エジプト人には、あんなものを作る能力はない。
アメリカ人にも、日本人にもない。
ものごとは、常識で考えたらよい。
つまり古代文明が、ほぼ同時期に、この地球上で生まれた。
「偶然」というには、あまりにも、偶然。
偶然すぎる。
●西浦温泉・葵(あおい)
先ほど、西浦温泉の葵に到着した。
前回泊まった部屋と同じ、256号室。
広々とした部屋が、気持ちよい。
露天風呂へは、夜、暗くなってから入るつもり。
前回は冬で、寒かった。
今回は、夏。
夜が楽しみ。
●友好的
話を戻す。
古代文明を指導した異星人たちは、それなりに友好的だったらしい。
人間に、いろいろなことを教えようとした。
おおざっぱに言えば、シュメール人たちには、数学と哲学を。
黄河流域の人たちには、科学を。
それぞれ教えようとした。
黄河流域の人たちというのは、ヤンシャオ人だった。
……という話は、私がもつ常識をひとまとめにしたもの。
私ももうすぐ65歳。
その程度の知識はある。
が、非友好的な異星人もいた。
オーストラリアで核実験を重ねていた異星人も、それ。
これはあくまでも俗説だが、あのモヘンジョダロは、核攻撃で滅びたという。
同じ核兵器だったかもしれない。
爆発するのではなく、強力な熱線だけを放射する。
それで焼き尽くした。
……オーストラリアのエアーズロック(Ululu)から西に30キロ。
Mt.オルガス(Kata Tjuta)と呼ばれる山がある。
地下でこの2つの山はつながっているというが、様相はまるでちがう。
Mt.オルガスのほうは、熱で溶けたアイスクリームのようになっている。
●約束
ここにも書いたように、異星人は、一種類ではなかった。
それに何度も地球を訪れている。
そしてそのつど、人間と約束をかわしている。
「旧約聖書」「新約聖書」と、「約」という言葉を使うのは、それをいう。
つまり「神との約束」。
正確には、「神々」。
キリスト教の聖書の中でも、神は、「we(我々)」と語っている。
●モヘンジョダロ
中には友好的な異星人もいた。
中には、そうでない異星人もいた。
理由が何であれ、モヘンジョダロに伝わる話が本当だとすると、油断してはいけない。
だから私はいつもこう言っている。
「UFOを見ても、近づいてはいけない。逃げろ!」と。
中には、異星人に出会いたいと願っている人もいるかもしれない。
何か知識や技術をもらいたい、と。
しかし異星人は、そんなに甘くない。
もし会って、あなたと接触すれば、「約束」を破ることになる。
「新約聖書」は、その時点で死文化する。
と、同時に、世界は大混乱。
あなたは「会いたい」と思うかもしれない。
しかし異星人だって、相手を選ぶ。
残念ながら、あなたごときを(失礼!)、相手には選ばない。
●200回!
で、この前テレビを見ていたら、こんな男性がいた。
「もうUFOには、200回近く、乗っています」と。
しかしそんなことは、ありえない。
ありえないことは、ここまで私の文章を読んでくれた人には、わかるはず。
それに異星人といわず、UFOにしても、超常現象と位置づけている人は多い。
霊的(スピリチュアル)な存在と同一視している。
が、異星人にしても、UFOにしても、超常現象ではない。
ギザにピラミッドがあるように、ナスカに地上絵があるように、「現実」である。
「超常」ではなく、「現実」である。
●遊び
補足的意見。
点と線をつなぐと、そこに形が現れる。
しかしその形には、ある程度の(遊び)がある。
車のハンドルと同じ。
それもそのはず。
相手は動き回る人間。
小さな点の中に閉じ込めておくことは、できない。
だから直線といっても、ときには30~100キロ程度の幅をもつことがある。
が、それを誤差と言ってはいけない。
たとえばギザのピラミッドと、エルサレムと、バビロニアを線でつないでみる。
するとそこに細長い三角形ができる。
ここが旧約聖書と新約聖書の世界である。
広い世界に思う人も多いかと思う。
が、グーグル・アース上で、200キロも上昇すると、一本の線に重なってしまう。
300キロも上昇すると、もう区別さえできない。
そのとき、あなたはこう思う。
「キリストも、この直線の上で生まれた」と。
キリストが生まれ育ったベツレヘムにしても、エルサレムから10キロも離れていない。
(たったの10キロだぞ!)
●釈迦
で、今、私は釈迦の謎に挑戦している。
釈迦である。
が、それについて、「釈迦は別だろ」と思う人がいるかもしれない。
しかしこの謎も、異星人的視点の中で考えると、簡単に解ける。
釈迦によって仏教は開かれたが、それを広めたのは釈迦ではない。
別の人たちである。
で、私は、そこにもうひとつの隠された意図を感ずる。
「だれかが、仏教を後押しした」と。
「そこに謎が隠されている」と。
キリスト教にしてもそうだ。
もしキリスト教が、ローマで国教とならなかったら、今のキリスト教はなかっただろう。
同じように仏教にしても、そうだ。
アショーカ王に認められなかったら、ここまで広くは伝わらなかっただろう。
(アショーカ王は、釈迦滅後、100~200年後の人とされる※。)
●2段階
言い換えると、こうした宗教の流布は、2段階になっている。
まず(教えを作り、基礎を作る)。
これが第一段階。
つぎに(それを広める)。
これが第二段階。
私はこのことを、敦煌(とんこう・中国)を調べていて、知った。
いろいろな遺跡が残っているが、現在に伝わる宗教の石像が残っているのは、敦煌だけ。
その敦煌は、一連の(謎の点と線)の中に、しっかりと組み込まれている。
敦煌は、ギザと隠居を結ぶ直線の下にある。
プレアー・ビヒア→敦煌→モヘンジョダロを結ぶ直線は、しっかりと直角になっている。
その敦煌に仏像がある。
●試行錯誤
つまり異星人たちは、それぞれの場所で、いろいろな神を作った。
人間の指導は、人間に任せろ、と。
が、どれも失敗した。
そこで、先に書いた「2段階目」が実行に移される。
それを広めるには、そのときの最高権力者と結託するのが、よい。
仏教は、一時的であるにせよ、インド大陸の国教となった。
キリスト教は、ローマの国教となった。
そのあと、これら両者は、一気に世界に広がった。
つまりどこか試行錯誤的。
この試行錯誤性の中に、異星人の限界というか、いいかげんさを、私は感ずる。
つまり彼らは、けっして完ぺきではない。
少なくとも、私たちが想像しているほど、完ぺきではない。
●貸し切り風呂
もうすぐ夕食。
先ほど大浴場で、風呂に入った。
経営者の方には申し訳ないが、大浴場でさえ、貸し切り風呂。
のんびりと、静かな時間を過ごすことができた。
先週は、舘山寺温泉街(浜松市)にある、Wという温泉に泊まった。
しかし夏休みも、真っ最中。
廊下も食堂も、そして風呂も、子ども連れの客で、身動きも、ままならほどだった。
日をまちがえると、そうなる。
●もし……
ところでこんな命題。
もしあなたのところに、日本アルプス全体を支配する一匹のボス猿がやってきたとする。
そしてあなたにこう頼んだとする。
「私たちのところに来て、私たちの王になってくれ」と。
そのとき、あなたはどう答えるだろうか。
当時の、つまり異星人たちが地球へやってきたときのこと。
異星人には、みな、私たち人間は、猿のような動物に見えたにちがいない。
そんな猿が、あなたを見て、「神」と思ったとしよう。
(思うのは、彼らの勝手だが……。)
それに対して、あなたは、どう反応するだろうか。
……想像するだけで楽しい話だが、しかし人間の立場ではどうか。
●失敗作
猿の王となり、猿の世界に君臨する。
その虚しさ。
その無意味さ。
おそらく異星人たちも、人間を指導しながら、そう感じたにちがいない。
とくに人間は、ことさら貪欲で、喧嘩ばかりしている。
戦争も絶えない。
まさに欲望のかたまり。
会えば、Sxxの話ばかり。
その欲望を、「愛」と誤解する。
神ならずとも、「失敗作」と位置づけるかもしれない。
「焼いて殺せ!」と。
……とまあ、そんな過激な話も、どこかであったかもしれない。
●謎解き
で、それから1000年?
5000年?
1万年?
先にも書いたが、異星人たちは、何度もこの地球を訪れている。
今も訪れている。
「我々」というのは、複数形。
1人ではない。
1種類でもないかもしれない。
で、謎解きは今、始まったばかり。
もしこれらの謎の点と線がうまくつながれば、世界の歴史は変わる。
(すでにうまくつながっているが……。)
学校で使う教科書も、こう変わるだろう。
「紀元前、xxxx年、○○星人たちが、まず、エジプトにやってきた。
ピラミッドを建設した。
その位置がよくわかるように、太平洋上に小さな島を造った。
イースター島と呼ばれている島がそれである。
以後、○○星人たちは、このイースター島とギザをつなぐ線を基準線とした。
数々の文明を、地球上にもたらした」と。
●人間論
が、悲観的な考え方もしなければならない。
というのも、異星人たちの人間を見る目は、温かいものとは限らない。
冷たい。
全体として見ると、冷たい。
「人間など、相手にしたくない」とさえ思っているかもしれない。
さらに進んで、「人間は、悪質」と考えているかもしれない。
もしそうでないというのなら、異星人たちは、とっくの昔に姿を現しているはず。
「旧約」であるにせよ、「新約」であるにせよ、約束をしなければならなかった。
人間というのは、異星人にしてみれば、そういう存在にすぎない。
理由は簡単。
人間のような生物が、これ以上、高度な知識や能力をもったら、この宇宙はどうなるか。
それこそ異星人自身の存在が危ぶまれるようになる。
つまり危険な存在になる。
現に今、核兵器は、容赦なく世界中に拡散しつつある。
宇宙開発と言いながら、中身は、そのほとんどが軍事目的。
私が異星人なら、人間とは接触しない。
へたに弱点を教えれば、自分たちが攻撃されるかもしれない。
●宗教の崩壊
「自分たちが姿を現せば、人間社会は混乱するだろう」というのは、事実。
その時点で、キリスト教も、イスラム教も、仏教も、崩壊する。
しかしそれが理由で姿を現さないと考えるのは、あまりにも、オメデタイ。
つまりそこまで深く、異星人たちは、人間のことを心配していない。
本音は、逆。
むしろ人間には絶滅してほしいとさえ、願っているかもしれない。
たいへん悲観的な考え方だが、このことも異星人的視点でものを考えてみるとわかる。
●否定論者
さて、今回の謎解きは、今、始まったばかり。
昨日は、オーストラリアにある、あのエアーズロックの謎を解いた。
それまでのジグソーとちがい、コマが、ピタリとそこに収まった。
ピタリ、とだ。
あのエアーズロックは、人工的に置かれた岩だった。
実際には、そこから25キロ前後離れたところにある、Mt.オルガスが「主」だった。
そんなことまでわかった。
もしそれでも「偶然」という言葉を使うなら、すべてが偶然になる。
「1+1=2」も、偶然ということになる。
詳しくは、どうか私のビデオを見てほしい。
●正体を知りたいだけ
「私たちは、どこで生まれたか」
「私たちは死んだら、どうなるか」
今回の謎解きは、最終的にはそこまで行く。
また行かないと、私は満足しない。
……私は今、あの亀ヶ岡で、遮光器土偶を作った人たちの気持ちがよくわかる。
彼らは、それを見た。
見たという事実が、それを作らせた。
空想の産物であれば、ああまで熱意はつづかない。
また空想では、あそこまで自由に発想を働かすことはできない。
作る過程で、形もさまざまに変化しただろう。
この私にしても、そうだ。
ワイフと私は、巨大なUFOを目撃している。
最近になって、それとたいへんよく似たUFOが、世界で目撃されている。
「見たものは、見た」。
たったそれだけのことですら、この日本では言いにくい。
が、見たものは、見た。
その事実がこうした一連の謎解きの原動力になっている。
多くの人には、荒唐無稽な話に聞こえるかもしれない。
しかし私には、まさに「現実」。
各地で目撃された同じ形のUFOの写真を、ここに載せる。
このUFOは、アメリカで目撃されたもの。
先日、九州の日田市で会った、F氏が目撃したUFOと色、形がそっくり。
F氏は、私が訪れると、模型まで作って待っていてくれた。
なおF氏は、それまではUFOの否定論者だった。
完全という言葉をつけてもよいほどの、完全・否定論者だった。
娘さんは子どものころUFOを見ている。
それについても、「人に言うな」と、強く叱っていた。
が、見てからは、一転。
ものの考え方が180度、変わったという。
私はただ、あの夜、ワイフと2人で見たものの、正体を知りたい。
平たく言えば、それだけのこと。
このUFOは、オーストラリアのエアーズ・ロックで、観光客が撮ったもの。
(注※)アショーカ王……在位:紀元前268年頃 - 紀元前232年頃)は、マウリヤ朝の第3代の王。
インド亜大陸をほぼ統一した。釈尊滅後およそ100年(または200年)に現れたという伝説もある。
アショーカ王は、古代インドにあって仏教を守護した大王として知られる。
アショカとも表記される。
(以上、ウィキペディア百科事典より)
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【今週のBW教室・年長児クラス】
●夏休みということで、今回は2作のみ、送ります。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 幼児教室 Kata Tjuta Mt. Olgas Ayers Rock 謎のエアーズロック はやし浩司 Ayers Rock)
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 8月 24日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【よい朝】(はやし浩司 2012-06-18 月曜日)
●扇風機
昨夜、寝る前に扇風機をつけた。
それがよくなかった。
ずっと夢ばかり見ていたような気がする。
で、今朝は、午前3時起き。
……というか、台所でお茶を飲んだ後、もう一回、ひと眠りするつもりでいた。
が、鳥かごの中を見ると、Pippi(ぼたんインコ)が、かごの中で目を覚ましていた。
眠そうな顔をしていた。
そっと手を差し出すと、私の手の中に入った。
私は眠るのをやめ、そのまま書斎へ。
どこか蒸し暑い。
台風が近づいているという。
ギリシャの選挙結果も、気になった。
Pippiは、そのまま私のパジャマの中へ。
今は、そのパジャマの中で眠っている。
静かな朝。
6月18日。
月曜日。
メールを開くと、アメリカに住む息子から、父の日の祝いのメールが届いていた。
Good Moroning!
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ギリシャのやりなおし選挙
昨日(日本時間では、今ごろ)、ギリシャでは、やりなおし選挙が行われた。
結果は、もうすぐ出てくるはず。
ロイターなどの出口調査によれば、「緊縮派」の政党が、僅差で「反緊縮派」をリードしているという。
ホ~ッと安堵(あんど)。
嵐の第一波は、何とか、食い止めた。
●Pippi
ぼたんインコのPippiが、我が家へやってきてから、我が家のリズムが一変した。
Pippiは、鳥というよりは、人間に近い。
感情も、人間そのもの。
鳥かごの中に入れると、「出してくれ」といった様子で、せわしなく動き回る。
鳴く。
で、その間に、ワイフは料理をし、私たちは急いで食事をすませる。
(料理中は、火を使うので、鳥かごに入れるようにしている。)
が、そのあと鳥かごから出してやると、グワーッ、グワーッと鳴く(=泣く)。
Pippiが、悲しいときに出す声である。
その声が、人間の赤ん坊の、オギャーッ、オギャーッにそっくり。
「よしよし……」と言ってなだめると、やがて静かになる。
が、今度は、シャックリ。
そのシャックリの仕方も、人間の子ども、そっくり。
……今、そのPippiは、私のパジャマの袖あたりのところで眠っている。
じゃまにならないよう、できるだけ静かにキーボードを叩いている。
気を遣(つか)う。
同時に、「これはたいへんなことになった」と思う。
鳥を飼うというよりは、今は、人間の子どもを預かったような心境。
忠告……中には、「私もぼたんインコを飼ってみよう」と考える人もいるかもしれない。
しかしぼたんインコだけは、安易な気持ちで飼ってはいけない。
利口な分だけ、育て方もむずかしい。
●AD・HD児
そのPippiの行動を見ていると、そのまま人間のAD・HDの子どもが、Pippiに重なる。
動きが速い。
瞬時に判断し、間断なく、つぎの行動に移っていく。
静かな落ち着きがない。
「ぼたんインコはみな、そうなのかなあ」と思ってみたり、「Pippiは、AD・HD児なのかなあ」と思ってみたりする。
そこで昨日、近くのショッピングセンターへ行き、ほかのぼたんインコの様子を観察させてもらった。
そこでは、10羽ほど、それぞれが別の鳥かごに入れられ、飼われている。
1~2羽、動きのはげしいのもいたが、大半は、止まり木の上でおとなしく座っていた。
で、それを見た私の感想は、Pippiは、AD・HDかもしれない?
が、インコも今は、行動期(?)。
好奇心が旺盛で、私が何か新しいことをするたびに、近くへやってくる。
じゃまをする。
昨日もたまたまパソコンのプリンターを少し手前に移動した。
とたん、プリンターに興味を示すようになった。
排紙口の中をのぞいたり、周囲をくちばしでつついたりしていた。
「生後3か月目になると、こうなのかなあ」と思ったりする。
が、今さら、どうこう言っても仕方ない。
PippiはPippi。
ぼたんインコは、そういうものと割り切って、いっしょに暮らすしかない。
……そう言えば、おとといの朝は、私の手の中で眠ってしまった。
しばらく片手でキーボードを叩いていたが、それもやがてできなくなった。
仕事は、中断。
で、Pippiの寝顔を見ていたら、私まで眠くなってしまった。
書斎の椅子に座ったまま、私も眠ってしまった。
このところ、毎日、そんなことがつづく。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●速報
たった今、 Bloombergの速報が入った。
午前4:00。
どうやらギリシャのやりなおし選挙では、「緊縮派=EU残留派」が、過半数を確保したもよう。
Bloombergは、つぎのように伝える。
『……サマラス氏が率いる新民主主義党(ND)が、再選挙で勝利したもよう。
NDの得票率は29.5%、獲得議席128議席救済合意の放棄を主張する急進左派連合(SYRIZA)は27.1%、72議席、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は12.3%、33議席NDとPASOK合わせて161議席、連立が可能となる過半数を制する』(以上、Bloomberg)と。
が、その一方で、フランスでは左派政権が誕生。
ロイターはつぎのように伝える。
『……オランド大統領率いる社会党が連携する左派政党と合わせて、国民議会の絶対過半数を獲得し、共産党や緑の党に頼らなくても法案を通せる見通しとなった。
調査会社CSAが出口調査を基に集計、社会党中心の左派陣営は、320議席、過半数獲得には289議席が必要。
サルコジ前大統領のUMPは221議席』(以上、ロイター)と。
こうした選挙結果を、どう判断したらよいのか。
ギリシャはそれでよいとしても、EU全体ではどうなのか。
総合的にはどうなのか。
それは5時間後に始まる、東京証券取引所の株価の動向を見れば、わかる。
金価格の動向を見れば、わかる。
ひとまず株価の暴落は避けられた。
金価格の暴落も避けられた。
が、だからといって、株価が上昇するかどうかというと、それはわからない。
金価格については、一時的な下げはあるものの、一時的で終わるはず。
相変わらず買い需要は強い。
……ということで、今ごろ、銀行や証券会社では、徹夜で臨戦態勢を取っているはず。
ぼうだいな情報が、世界中をかけめぐっているはず。
その結果は、5時間後に出る。
株価が上昇すれば、「吉」。
下降すれば、「凶」。
4:27記
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●1ドル=500円
アメリカの経済学者が、どこかでこんな原稿を書いていた(某経済BLOG)。
「明日かもしれない。しかし3~5年後には、日本の経済は確実に破綻する」と。
「今回消費税をあげても、焼け石に水」とも。
で、そのとき、1ドルは、500円になる、とか。
といっても、私は驚かない。
1970年ごろ、1ドルは、360円だった。
それが商社で働いているとき、305円になり、そのあと変動相場制に移行した。
つまり日本は、42年前に逆戻り。
日本→シドニー間の往復航空運賃が、42~3万円。
当時の大卒の初任給が、5万円前後。
手取りが4万5000円前後。
往復の航空運賃だけで、初任給の8か月分。
つまり、そうなる。
が、心配なのが、食料。
食料価格の暴騰は、もう止めようがない。
全体に現在より、10倍以上になるとみてよい。
価格が10倍というのではない。
当然、給料も名目、上昇するだろうが、実感として、10倍以上になる。
それがどういうものか知りたければ、今日にでもスーパーへ行き、頭の中でそれを想像してみればよい。
菓子パン1個……1000円。
カップ麺1個……2500円。
ジュース1本……1200円。
お弁当1個……8000円、と。
が、それよりも心配なのは、工業技術力。
42年前には、その工業技術力で、その後、日本は高度成長を遂げることができた。
が、今は、それがない。
工場そのものが、姿を消した。
ある学者いわく、「農家の人が、ベンツやBMWを乗り回すようになるでしょうね」と。
で、何よりも重要なのは、「希望」。
希望を失ったら、日本は、本当にそのまま破滅してしまう。
経済の破綻は、まだ何とかなる。
しかし希望を失ったら、日本というより、日本人の心そのものが、崩壊してしまう。
その希望まで失ってはいけない。
アテネ大学のセオドシス・ペレグリニス教授は、こう述べている。
「絶望感が背景にある。未来に希望を持てなければ、何もかも壊したくなる」(ロイター)と。
破壊主義の先にあるのは、社会の混乱、犯罪、無秩序……。
日本は日本で、そうならないよう、何としてもここでその崩壊を食い止めなければならない。
+++++++++++以下、ロイターより転載++++++++++++++
白と黄色に彩られた貨幣博物館の壁には、黒字で「投票所に火を点けろ」という落書きが踊り、「議会を燃やせ」という文字も見える。
また、無政府主義運動のシンボルである円で囲んだAというマークも、町の至る所で見られる。
警察はより深刻な犯罪の増加に追われ、そうした落書きの多くは見て見ぬふりをしている。
しかし過激な落書きは、ギリシャ社会が破綻に向かい始めている象徴にも映る。
落書きがツタのように「増殖」した場所では、野良犬がたむろし、麻薬常習者が大っぴらに薬物を使っている。
洗練された落書きも一部にはあるが、ほとんどは口汚く下品な言葉だ。
そして、観光客にとっては残念なことだが、歴史的建築物も例外ではない。
オーストラリアからアテネを訪れたデビッド・グローブさんは、「どこもかしこも落書きだらけだ」と嘆く。
目抜き通りに立つ教会を写真に収めながら、「不愉快だ。悪意に満ちた心ない破壊行為に過ぎない」と語った。
多くのギリシャ人も落書きには嫌悪感を示すが、同時に、現在国が抱える苦痛を映し出しているという意見も少なくない。
ホテル受付係のカタリナ・アダムさんは「私たちが生きているのは攻撃的な時代だ。
アートは人生を表すというのなら、落書きが攻撃的になるのも無理はない」と理解を示す。
アテネにあふれる落書きに1つの共通したテーマがあるとすれば、それは絶望だ。
市の中心部にある市役所庁舎の外には、ギリシャ神話で知恵を象徴する女神で、アテネの守護神でもあるアテナの像が立っている。
この像の目の部分がペンキで黒く塗り潰されているのが、現在のアテネ市民の心境を象徴しているのかもしれない。
+++++++++++以上、ロイターより転載++++++++++++++
2012/06/18朝記
●アメリカ
改めて、一言。
それにしても、アメリカはすごい。
さすが資本主義経済の大本山。
昨日、自分で調べてみたが、2000年以後、ノーベル経済学賞の受賞者は、23人。
うち21人が、アメリカ人!
(ほとんどが、アメリカ人だぞ!)
残りの2人は、ノルウェー人とイギリス人。
そういうアメリカを相手に、日本など、もとから戦えるわけがない。
底力というか、裾野の広さがちがう。
将棋にたとえるなら、そこらの中学生が、プロの将棋士と対局するようなもの。
アメリカは、いつも5~6手先まで読んでいる。
日本の、あの財務大臣を見ていると、不安になるのは、果たして私だけだろうか。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【親を尊敬しない子どもたち】(BW公開教室)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
年長児のクラスでは、「地図」について学習しました。
その様子をご覧ください。
もう1本は、「娘に「死ね」と言われた母親」からの相談です。
近ごろになく、この相談には、ドキッとしました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●低俗化する日本文化(MSN&産経新聞の記事を読む)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
「低俗」とは何か?
それは山登りに似ている。
どんな低い山でも、登ってみると意外と高い。
視野が広がる。
たとえば浜名湖の奥に、大草山(標高113メートル)という山がある。
山というよりは丘。
そんな低い山だが、頂上からは、遠く浜松市内まで一望できる。
そのときこう思う。
「山というのは登ってみなければ、わからない」と。
つまり低俗であるかないかは、その人自身が登っている「山」によって決まる。
その高さは、「山」に登ってみなければわからない。
相対的なもの。
低地に住んでいる人には、低地に住んでいる人なりに、そこにひとつの基準がある。
一方、高地に住んでいる人には、高地に住んでいる人なりに、そこにひとつの基準がある。
さらに言えば、高地には際限がない。
上には上がある。
高地に住んでいると思っていても、その向こうには、さらに高い山がある。
そういう高い山に住んでいる人から見れば、それより低い山に住んでいる人は、「低俗」に見える。
人がもつ高邁性(こうまいせい)や、低俗性は、こうして決まる。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●2つの記事
昨日(6月16日)と、今日(6月17日)、2つの記事が目にとまった。
ひとつは、MSNのもの。
もうひとつは、産経新聞のもの。
ともに、それぞれの新聞社が配信しているサイトに、紹介された記事である。
記事の内容は、重要ではない。
その記事を書いている「視点(=山の高さ)」が、気になった。
(1) 小沢一郎の妻の手記
MSNは、小沢一郎の妻の手記について、書いている。
離婚した小沢一郎の妻が、ある週刊誌に、手記を載せた。
読むに堪えない醜聞である。
(だからといって、小沢一郎を擁護しているというのではない。誤解のないように!)
小沢一郎という人は、もとからその程度の人物。
今でも、見るからに、その程度の人物。
あの人物にして、あの妻。
泥仕合。
私は週刊誌に載ったその記事を読んで、何も驚かなかった。
で、それについてMSNは、つぎのように結んでいる。
『……放射能の件といい、人間性を疑うような言動で、小沢一郎という政治家はこれで完全に終わった。
それにしても小沢氏、いい齢をして(恥ずかしながら同じ齢だ。金正日も)、なぜそこまで放射能を怖がるのかがわからない。
ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか。(『WiLL』編集長)』と。
(2) 御用ラッパ手
もうひとつの記事は、北朝鮮と産経新聞の泥仕合。
内容はともかくも、産経新聞のほうは、記事を、やはりつぎのように結んでいる。
『……先軍政治とやらで人民にはいまだ約束の「白いご飯と肉のスープ」を提供できないまま、ミサイルや核開発に血眼という自分の方の「軍国主義」は棚に上げてよくいう。他人の非難ばかりで済む人民抑圧独裁体制の「御用ラッパ手」は実に気楽でいらっしゃる。(KK)』と。
●一線
先の記事では、「ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」という部分。
つぎの記事では、「いまだ約束の(白いご飯と肉のスープ)を提供できないまま」という部分と、「他人の非難ばかりで済む人民抑圧独裁体制の(御用ラッパ手)は実に気楽でいらっしゃる」という部分。
ともに書いてはいけないことを、書いている。
つまりいくら相手が相手でも、言ってよいことと悪いことがある。
書いてよいことと、悪いことがある。
その一線を越えたとき、私たちは、それを「低俗」という。
●「ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」
権力の座に、綿々としがみついている。
その世界は、まさに金(マネー)まみれ。
いくら近代的な高層ビルに住んでいても、そこはボットン便所のように薄汚く、臭い。
が、そのことと、「年齢」は、関係ない。
その年齢を計算しながら、「もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」は、ない。
百歩譲っても、今回の泥試合と、年齢は関係ない。
私はこの一文を読んだとき、即、自分の年齢をその上に重ね合わせてみた。
小沢一郎……1942年5月生まれ
はやし浩司……1947年10月生まれ
年齢的には、ほとんど差がない。
同年代。
いくら相手を攻撃するとしても、年齢を理由に、「いつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」は、ない。
要するに、言わんとしていることは、「年齢も年齢なのだから、早く死ね」と。
(このばあいは、政治的な死を意味するが……。)
「権力の座に綿々としている」ここと、年齢は関係ない。
若い政治家でも、同じようなタイプの人間はいくらでもいる。
小沢一郎にしてもそうだろう。
政治家としての魂が、一分でも残っているなら、そうは簡単には捨てられない。
「死ね」という言葉は、「すべてをあきらめろ」という意味である。
(だからといって小沢一郎を擁護しているのではない。誤解のないように!)
●視野の狭さ
いくら相手が相手でも、言ってよいことと悪いことがある。
相手が貧者で弱者なら、なおさら。
それが「白いご飯と肉のスープ」。
産経新聞は、「貧乏人が何をぬかすか」「偉そうなことを言える立場のあるのか」と書いているのに等しい。
(何も北朝鮮を擁護しているのではない。誤解のないように!)
北朝鮮とて、何も好き好んで、そういった状況にあるわけではない。
そのことは、個人というレベルで考えてみれば、だれにだってわかるはず。
成功者も失敗者も紙一重。
富者も貧者も紙一重。
大きくちがうようで、どこもちがわない。
この原稿を書いたK氏にしても、明日のことはわからない。
この日本のことだって、わからない。
現に戦時中の日本、戦後の日本がそうだった。
日本中が、一億、総「御用ラッパ手」だった。
貧困のどん底で、あえいだ。
たまたま今がそうであるからといって、相手をそのようにののしってはいけない。
……その日本人といえば、「人民抑圧独裁体制」であったあの戦時中の日本を、(江戸時代でもよいが)、美化することはあっても、何ひとつ反省していない。
つまり視野があまりにも低い。
その視野の低さが、読む人を、息苦しくする。
先日も、こう書いている評論家がいた。
著名な評論家である。
いわく「あの男(=評論家、私のことではない)は、マスコミの世界からは完全に干されている」(つまり何を書いても、意味がない)と。
それを読んだとき、私は、「では、この私はどうなのか?」と思った。
私は今も、昔も、マスコミの世界から、完全に干されている。
マスコミの世界に乗るか乗らないかは、運(チャンス)と、政治力で決まる。
たまたま(流れ)に乗ったからといって、そうでない人を、こきおろしてはいけない。
……これは余談。
●では、どうするか
低俗性を感じたら、相手にしない。
低俗な人も、相手にしない。
低俗には、恐ろしい魔力がある。
固い心をそのまま溶かしてしまうかのような魔力である。
しばらくそれに染まっていると、染まっていること自体、わからなくなる。
たとえばAKB48。
まだ幼さの残る少女を商品化し、それを金儲けにつなげている連中がいる。
一方、それを見て、薄汚い商業主義に操られている若者たちがいる。
歌や踊りにしても、聞くに堪えない、見るに堪えないものばかり。
ほとんどが美容整形をほどこしているという。
だったら人形のお面でもかぶって、歌ったり、踊ったりすればよい。
私には、彼女たちの顔の区別すら、できない。
いわんや化粧を落としたら、まったく別人の顔になってしまうだろう。
だからある賢者はこう言った。
「AKB48の観客のほうが多いからといって、モーツアルトの演奏会よりすばらしいと思ってはいけない」と。
が、低俗な人には、それがわからない。
(だからといって、私が高邁というわけではない。誤解のないように!)
商業主義が何であるかさえもわからない。
金儲けの道具に利用されながら、それにすら気づかない。
低俗文化というのは、それを相手にすればするほど、時間の無駄。
無駄になるばかりか、かえって、遠回りをすることになってしまう。
一度低俗性が身につくと、それから抜け出すのに、何倍もの時間がかかる。
さらに無駄な時間を浪費することになる。
●比較
MSNは、小沢一郎の妻の手記をもとに、小沢一郎に「死ね(=政界から退け)」と迫った。
産経新聞は「貧乏のドン底にいるなら、偉そうなことを言うな」と反論した。
ふつうの人がそう書くのなら、まだ理解できる。
しかしともに日本を代表する、言論機関。
その言論機関にして、このレベル。
私はここに、この日本の文化の低俗性をみる。
念のため、誤解があるといけないので、全文をここに掲載させてもらう。
みなさん自身で、私がここに書いたことと、これらの記事を読み比べてみてほしい。
++++++++++++++以下、MSNより++++++++++++++++
2012年0616日 (MSNより)
●「妻からの『離縁状』」で政治家・小沢一郎は「終わった」
週刊誌の歴史に残る大スクープだ。
今週の他誌は顔色なし。
読む気が起こらない(読んでますがね)。
『週刊文春』(6月21日号)の「小沢一郎 妻からの『離縁状』全文公開」、サブタイトルが「『愛人』『隠し子』も綴(つづ)られた便箋11枚の衝撃」。
手紙は昨年11月、和子夫人が地元岩手の支援者10人近くに送ったもので、松田賢弥さん(ジャーナリスト)がそのコピーを入手した。
まず、長年の支援に感謝しつつ、離婚の直接のキッカケを。
〈実は小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。
岩手で長年お世話になった方々が一番苦しい時に見捨てて逃げだした小沢を見て、岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました〉〈為になるどころか害になることがはっきりわかりました〉
具体的には「東京の水道は汚染されているので料理は買った水でやれ」「食料の備蓄はあるから、塩を買い占めろ」などと言って鍵をかけて家に閉じこもり、ついには〈旅行カバンを持ってどこかへ逃げだしました〉。
和子夫人は〈国民の生命を守る筈(はず)の国会議員が国民を見捨てて放射能怖さに逃げるというのです〉と呆(あき)れている。
離婚の原因は既に『文春』が報じた「隠し子」。8年前に発覚した時、小沢氏は夫人にこう言ったという。
〈私との結婚前からつき合っていた●●●●という女性に一生毎月金銭を払う約束で養子にさせた〉〈この●●●●という人と結婚するつもりだったが水商売の女は選挙に向かないと反対され、誰でもいいから金のある女と結婚することにした。
(中略)「どうせ、お前も地位が欲しかっただけだろう」
(中略)「いつでも離婚してやる」〉
放射能の件といい、人間性を疑うような言動で、小沢一郎という政治家はこれで完全に終わった。
それにしても小沢氏、いい齢をして(恥ずかしながら同じ齢だ。金正日も)、なぜそこまで放射能を怖がるのかがわからない。ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか。
(『W』編集長)
++++++++++++++以上、MSNより++++++++++++++++
2012年0616日 (MSNより)
++++++++++++++以下、産経新聞より++++++++++++++++
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ
北朝鮮の「労働新聞」が12日付で久しぶりに筆者を名指しで非難している。
過去にも何回かあったが金正恩体制になってからは初めてだ。
いわゆる慰安婦問題に関する日本非難の論評の中で、ソウルの日本大使館前に建てられた慰安婦記念像に関し「産経新聞のクロダが妄言記事を書いた」というのだ。
韓国では慰安婦(問題)は“聖域化”し政府をはじめ誰もブレーキをかけられなくなっているという筆者の記事を読んだらしい。
外国公館へのあんな非礼は前代未聞で「韓国の品格にかかわるのでは」というのが記事の趣旨だったが。
「労働新聞」は朝鮮労働党機関紙で国を代表するメディアだから、しばしば引用や名指しで議論していただくのは“光栄”このうえない。
ただ「いくらかの金に命を懸け軍国主義勢力の御用ラッパ手」をしていると非難しているが、自分たちが金(経済)に困っているせいか人を非難するときはきまって「金をもらって…」というから面白い。
先軍政治とやらで人民にはいまだ約束の「白いご飯と肉のスープ」を提供できないまま、ミサイルや核開発に血眼という自分の方の「軍国主義」は棚に上げてよくいう。
他人の非難ばかりで済む人民抑圧独裁体制の「御用ラッパ手」は実に気楽でいらっしゃる。(KK)
++++++++++++++以上、産経新聞より++++++++++++++++
(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 低俗性 高邁性 低俗文化 はやし浩司 産経新聞 小沢一郎)
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●嵐の前の静けさ(EUの経済危機)「生き残り合戦」
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
現在(2012/06/17午後)、ギリシャでは、やりなおし選挙が行われている。
結果次第では、世界中の経済が大混乱すると言われている。
が、ギリシャがEUに残るにせよ、EUから去るにせよ、それ自体は大きな問題にはならない。
すでに世界各国は、それを予定し、それなりの準備をしている。
むしろ怖いのは、波及的効果。
スペイン、ポルトガル、イタリアが、そのあとに構えている。
昨今のニュースによれば、キプロスもあぶない。
ギリシャで燃え始めた小さな炎が、EU全体に広がってしまうかもしれない。
そこで、アメリカ(USA)、EU、日本の株価の動向を調べてみた。
(1)USA
(2)EU
(3)日本
このグラフを見てもわかるように、この4月(2012年の4月)(最高値)前後から、日本とEUは、株価を、17%前後、さげている。
一方、アメリカだけは、たったの3・7%!
EUの金融危機問題と日本がいかに連動しているか、このグラフを見ただけでもわかる。
と、同時に、アメリカだけが、ひとり勝ち。
そのこともこのグラフを見ただけでもわかる。
(私もこの3つのグラフを並べてみて、驚いた!)
ここにアメリカのしたたかさというか、アメリカの国家的な経済戦略が見え隠れする。
アメリカにしてみれば、ユーロの台頭は、同時にアメリカ・ドルの弱体化を意味する。
言い換えると、ここでユーロを叩いておけば、その分だけ、アメリカ・ドルは安泰。
もちろんアメリカとて、無傷ですむわけではない。
そこでアメリカが取った戦略は、肉を切らせて、相手の骨を切る。
で、心配なのが、この日本。
おバカ、日本。
本来なら蚊帳(かや)の外であるはずの日本が、EUの株価とほぼ同じような動き方をしている。
ともに17%の下落率(2012年4月~現在)というのも、そのひとつ。
どうしてか?
平たく言えば、日本とEUは、一蓮托生?
「EUの経済危機問題は、遠い海の向こうの話」などと思っていると、とんでもないことになる。
少なくとも、世界は、そう見ている。
「EUのつぎは、日本!」と。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●借金合戦
デフレになったら、お金をバラまけばよい……と、私たちは中学生のときに、社会科の授業で、そう習った。
簡単な理屈である。
そこで世界中の国々が、借金に借金を重ね(=国債を発行し)、中央銀行の印刷機を回した。
アメリカなどは、昨年(2011年)だけでも、その前年度(2010年)の3倍ものドル札を印刷した。
言うなれば、印刷合戦。
借金合戦。
それに負けじと、新興国も、あとにつづいた。
が、アメリカドルは、強い。
いくら印刷しても、それをほしがる国がある以上、一向に困らない。
EUのユーロがあぶない、日本の円があぶないと危惧されればされるほど、アメリカにとては、有利。
今が、そうだ。
そのことは、冒頭にあげた、株価の動向を見ればわかる。
アメリカだけは、たったの3・7%の下落率で抑えている。
EUや日本がこければ、そのあと、アメリカのドルは、さらに強くなる。
つまりそれがアメリカの経済戦略。
長期戦略。
(アメリカという国は、本当にすごい!
2000年以後、ノーベル経済学賞の受賞者は、23人。
うち21人が、アメリカ人!
残りの2人は、ノルウェー人とイギリス人。)
そういうアメリカを相手に、日本など、もとから戦えるわけがない。)
で、この日本は、あまりにも優等生過ぎる。
アメリカの言いなりになり、IMFに5兆円も拠出している(2012年)。
(これに対して、アメリカはゼロ回答。)
どうせ最後にババを引くのは、この日本。
それがわかっていて、5兆円!
どうして日本は、もっと泥臭く、行動できないのか?
……というか、すでに日本は、EU経済にあまりにも深入りし過ぎてしまった。
今さら、手を引くに引けない……そういう状況になってしまった。
つまり一蓮托生。
●嵐
ギリシャのやりなおし選挙で、どういう結果が出るにせよ、この嵐を収めることは、もうだれにもできない。
日本もそうだが、今さら、印刷しまくった現金を回収するなどということは、不可能。
その(ひずみ)は、産業構造力の弱い国に集中する。
ギリシャやポルトガルは、その一例にすぎない。
新興国にしてもそうだ。
たとえばここにブラジルのレアル札があったとする。
が、だれもそんなもの、ほしがらない。
(だからレアルは、昨年は1円=55レアルだったが、現在38レアルまで下落。)
インドのルピーにしても、そうだ。
もちろんこの日本もあぶない。
が、先日、オーストラリアの友人は、こう書いてきた。
「日本はだいじょうぶだろう」と。
オーストラリアの国防省で、アジア分析を専門にしてきた友人である。
「日本には技術力があるから」とも。
ワインやオリーブでは、この世界で生き残ることはできない。
しかし技術力があれば、生き残ることができる。
友人は、それを言った。
で、明日から世界は、未曾有(みぞう)の嵐に巻き込まれる。
巨大な台風を何個も集めたような嵐である。
が、日本はふんばる。
こういうときは、最後までふんばった国が勝ち。
お人好しは禁物。
食うか、食われるか。
壮絶な生き残り合戦。
その緊張感だけは、失ってはいけない。
さあ、がんばろう。
どうであれ、明日はかならずやってくる。
2012/06/17夕方記
追記:先のオーストラリアの友人は、こうも書いてきた。
「韓国には気をつけろ。これ以上、日本は技術を奪われてはいけない」と。
●世界のノーベル経済学賞受賞者(参考)
http://www.ylw.mmtr.or.jp/~gifu-cea/data/nobel/economics.htm
【親を尊敬しない子どもたち】(BW公開教室)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
年長児のクラスでは、「地図」について学習しました。
その様子をご覧ください。
もう1本は、「娘に「死ね」と言われた母親」からの相談です。
近ごろになく、この相談には、ドキッとしました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【思春期という反抗期】
●ああ、父親たるものは……!
平成10年度の『青少年白書』によれば、中高校生を対象にした調査で、「父親を尊敬していない」の問に、「はい」と答えたのは54・9%、「母親を尊敬していない」の問に、
「はい」と答えたのは、51・5%。
また「父親のようになりたくない」は、78・8%、「母親のようになりたくない」は、71・5%であった。
この調査で注意しなければならないことは、「父親を尊敬していない」と答えた55%の子どもの中には、「父親を軽蔑している」という子どもも含まれているということ。
また、では残りの約45%の子どもが、「父親を尊敬している」ということにもならない。
この中には、「父親を何とも思っていない」という子どもも含まれている。
白書の性質上、まさか「父親を軽蔑していますか」という質問項目をつくれなかったのだろう。
それでこうした、どこか遠回しな質問項目になったものと思われる。
……という話しは、すでに何度も書いてきた。
●それから13年
先の調査から、13年が過ぎた。
で、先ほどまで最近はどうなったか、それを調べてみた。
便利になったものだ。
ネットで検索をかければ、即座に情報を手に入れることができる。
それに内閣府(旧総理府)は、数年ごとに同じような調査を繰り返している。
そのため青少年の意識のちがいや変化を、数字として知ることができる。
が、私が調べた範囲では、平成10年以後、同じような調査がなされた形跡がない。
だからこの調査結果を基に考えるしかない。
●繰り返される親子関係
『子育ては本能ではなく、学習である』。
そういう視点で類推するなら、こうした意識は、つぎの世代へと連鎖していく。
つまり戦後の流れからすると、現在は、平成10年当時の調査結果より、悪化していると考えられる。
(それを「悪化」と言ってよいかどうかという問題もあるが……。
しかし家族というのは、たがいに尊敬しあっているほうがよい。
そういう点で、「悪化」という言葉を使った。)
●尾崎豊
私の印象では、尾崎豊が『卒業』を歌ったのを節目に、日本の青少年の意識は大きく変わった。
青少年が、自分たちより上の世代に反旗を翻した。
「親に何か言われると、ムシャクシャする」
「親にあれこれ指図されたくない」
「親の言うことは、イチイチ、うるさい」と。
直接的には、親に対し、「アンタには、関係ない」と突っぱねる。
それが「親のようになりたくない」(約80%)という答えとなって、はね返ってくる。
そこでそうした青少年が、今度は自分が親になる。
そしてこう覚悟する。
「私は私の親とはちがう」
「私はすばらしい家族を築く」
「よい親子関係を作る」と。
が、現実は甘くない。
結局は、自分がしたこと(=思ったこと)と同じことを、その子どもたちが繰り返す。
子ども、つまり先の親から見れば孫たちが、こう言い出す。
「父親のようになりたくない」
「母親のようになりたくない」と。
それを世代連鎖という。
だからこう言う。
『子育ては本能ではなく、学習』と。
●変わる青少年の世界
ネットで検索していたら、こんな情報にヒットした。
たまたま先ほど、市内の地下街を歩いていたら、携帯電話を片手にサーッと通り抜けていった若者(高校生くらい)がいた。
それで気になってあたりを見回すと、そこにいた若者たち、全員が片手に携帯電話をもっているのを知った。
10人はいただろうか。
年齢的には、10代後半から20代。
全員、である。
それを青少年白書は、こう調査している。
『内閣府がまとめた「平成20年版青少年白書」によると、携帯電話を使ったインターネットの利用率は、小学生27%、中学生56・3%、高校生は95・5%となっています。
もはや中高生にとっては携帯電話の通話機能よりも、インターネットやメールを使っての……』と。
携帯電話ではなかった。
携帯端末だった。
青少年白書は、「携帯電話ではなく携帯端末」と。
知らなかった!
そこでたまたま近くにいた中3の女子(生徒)に聞いてみた。
「携帯電話なら、使わなければ利用料金も少なくてすむけど、携帯端末だと、そういうわけにはいかないよね」と。
するとその女子は、こう教えてくれた。
「定額料金にすれば、6000円くらい。学割があるけどね。でもね定額料金にしていない人なんか、月に1万円くらい使っているよ」と。
話が脱線した。
子どもたちの世界は、日々に変化している。
話しを戻す。
●中学生たちと
で、この話しを、中学生のクラスでしてみた。
「父親のようになりたくないが、78・8%、母親のようになりたくないが、71・5%ということだけど、君たちはどうかな?」と。
すると5人いた中学生のうち、4人が、こう言った。
「いろいろなときがあるからね。そう思うときもあるし、そうでないときもある」と。
ナルホド!
これは、「YES/NO」で答えられるような問題ではないということか。
私「じゃあ、君たちは、お父さんを尊敬しているか?」
子「……ウ~ン、尊敬できる面もあるし、尊敬できない面もあるよね」
子「そうだよね。好きなところもあるし、嫌いなところもある……」
私「お父さんは、うるさくないのか?」
子「うるさいから、そういうときは、『アンタには、関係ないでしょ!』と突っぱねることにしている」と。
となると、総理府(現在の内閣府)のした調査は何かということになってしまう。
「78・8%」という数字は、どこから出てきたのか。
もしこの数字に信頼性がおけないというのなら、それを基礎に議論を進めること自体、無意味になってしまう。
それに私のばあいもそうだったが、年齢とともに、親に対する考え方は変わる。
思春期における印象が、すべてというわけではない。
あるいは思春期というのは、そういうものなのか。
直接的には、親に反抗することによって、自立を目指す。
●親の立場から
どうであれ、子どもは10歳前後(小学3年生前後)から、親離れを始める。
この時期、(家庭)という束縛から自分を解き放ち、友人との(社会)に、自分の世界を移し始める。
が、ほとんどの親はそれに気づかない。
ほとんどの親は、「私はすばらしい親だ」「私は子どもたちに慕われ、尊敬されている」と思い込んでいる。
が、これが思い込みであることは、数値の信頼性はさておき、先の「78・8%」という数字を見てもわかる。
言い換えると、それが「ふつう」ということ。
つまり、子どもに尊敬されようと思わないこと。
思っても意味はない。
親は親で、自分の道を行く。
中には家族主義(たいていは行きすぎた家族主義)を信奉し、「家族こそすべて」と考える人も、いる。
「親子の太い絆こそ、何よりも大切」と。
しかし親子というのは、皮肉なもの。
親のこうした気負いが強ければ強いほど、子どものほうはそれを負担に思う。
その負担感が、かえって、親子の間に溝を作る。
だから親は親で、自分の道を行く。
「子どものため」という義務感、犠牲心は、もたないほうがよい。
もっても、意味はない。
やるべきことはやるが、期待しない。
またそのほうが、結果的に、親子の絆は太くなる。
子どもも親を尊敬するようになる。
だからあのバートランド・ラッセルは、こう言った。
『子どもたちに尊敬されると同時に、子どもたちを尊敬し、必要な訓練は施すけれども、
けっして程度を越えないことを知っている両親たちのみが家族の真の喜びを与えられる』と。
繰り返し取りあげてきた言葉だが、この言葉の中に、子育ての神髄が凝縮されている。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 父親のようになりたくない はやし浩司 バートランド・ラッセル)
Hiroshi Hayashi++++++Aug. 2011++++++はやし浩司・林浩司
昔、オーストラリアの友人がいつもこう言っていた。親には3つの役目がある。
1つ目は親は子どもの前を歩く。子どものガイドとして。2つ目は子どものうしろを歩く。子どもの保護者(プロテクター)として。そして3つ目は、子どもの横を歩く。子どもの友として。
日本人は、子どもの前やうしろを歩くのは得意だが、横を歩くのが苦手。
その理由の一つが、日本ではおとなと子どもを分けて考える傾向が強い。
おとなはおとなだが、子どもを半人前の、未熟で、未経験な人間と位置づける。もともと対等ではないという前提で、子どもをみる。
たとえば先日もロープウェイに乗ったときのこと、背中合わせにすわった女性(60歳くらい)が、5歳くらいの孫に向かってこう話していた。「楽チイネ、楽チイネ、おばあチャンと、イッチョ、楽チイネ」と。
5歳といえば、人格の形成期に入る。
その時期に、こうまで子どもを子ども扱いしてよいものか。
子どもをかわいがるということは、子どもによい思いをさせることではない。同じように子どもを大切にするということは、子どもを子ども扱いすることではない。
子どもを大切にするということは、子どもを一人の人格者として尊敬することである。子どもの年齢には関係ない。子どもがたとえ赤ん坊でも、また成人していても、子どもを一人の人間として認める。子育ての基本はここにあり、すべての子育ては、ここを原点として始まる。
日本には親意識という言葉がある。
この親意識には、2つの意味がある。
1つは「親としての自覚」を意味する親意識。これは重要な親意識である。
もう1つは、「私は親だ」式に、子どもに向かって親の権威を押しつける親意識。
この親意識が強ければ強いほど、親は、子どもの横に立つことができなくなる。
というのも、もともと親意識の根底にあるのは、上下意識。男が上、女が下。夫が上、妻が下。
そして親が上、子が下と。
日本人は長い間の、極東の島国という特異な環境で、独特の上下意識を育てた。たとえば英語には、「先輩、後輩」にあたる単語すらない。
あえて言えば、ジュニア、シニアだが、それとて日本で使う意味とはまったく違う。
言うまでもなく、この日本ではたった1年でも先輩は先輩、後輩は後輩という考え方をし、そこに徹底した支配、従属関係を築く。
が、今、幸か不幸か、(幸なのだろうが……)、この権威主義が急速に崩れつつある。
その一例が、尾崎豊が歌った「卒業」である。
あの歌は、CDのジングル版だけでも200万枚(CBSソニー広報部)も売れたそうだ。「アルバム版、カセット版も含めると、300万枚以上」ということだそうだ。
あの歌の中で尾崎は、「しくまれた自由」からの「卒業」を訴えた。
私たち団塊の世代(戦後生まれ)にとっては、青春時代は、まさに反権力闘争一色だったが、尾崎の世代(今の父親、母親の世代)には、反世代闘争へとそれが変化していった。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【補記】2002年ごろに書いた原稿より
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●子どもの携帯電話を考える
携帯電話をもつ子どもがふえている。調査のたびに、ぐんぐんとうなぎ昇りにふえているので、調査そのものがあまり意味がない。が、それと同時に弊害も表面化してきた。それらを並べると……
(1)マジックミラー症候群……膨大な情報量の中で、知りたい相手の情報は見ても、自分の情報は流さない。一方的に相手を観察するだけで、自分の正体は明かさない。あるいは他人の意見を知り、それを攻撃することはできても、自分の意見は述べない。情報が一方通行化する。
(2)リセット症候群……一度、嫌いになると、ちょうどスイッチを切るかのように、相手を自分の世界から抹殺してしまう。その後その相手からメールが入っても、それを受けつけないか、無視する。
(3)オセロ症候群……白黒はっきりした人間関係をつくろうとする。敵の敵は味方という考え方をしながら、その色分けをはっきりする。中間色的なつきあいができなくなる。
(4)マトリックス症候群……バーチャルな人間関係を結ぼうとする。相手は無臭、無味、体温の感じない状態のほうが、つきあいやすい。自分の側の臭いや味、感情も文の上でコントロールしようとする。一方、現実の世界の人間とは、心を結べなくなる。
(5)字幕症候群……相手からの文字に、自分の心をのせて相手の文を読む。たとえば相手が「バカだなあ」と書いたとする。相手は冗談のつもりで書いたとしても、その「冗談」の部分はわからない。わからないから、こちらの感情でその文を読んで、ときには憤慨したり、怒ったりする。
(6)携帯電話依存症候群……携帯電話がないと落ち着かない。気分がすぐれない。携帯電話に固執する。
(7)カプセル症候群……メール用語、メールの世界だけしか通用しない用語だけで会話をしようとする。またそれを知らない人を、よそ者的に排斥しようとする。
(8)ワイアレス症候群……膨大な情報の中に埋もれてしまい、自分がわからなくなる。無能化、愚鈍化が進む。一日の行動が決められず、電話の運勢占いにすべてをかける。
(9)グラフィック症候群……音声の会話ができなくなる。メールでは何でも話せるのに、いざその人と直接対面すると、何も話せない。
(10)ボーダーレス現象……性情報が氾濫し、それが見境なく低年齢層に浸透している。
(11)情報のフェザー現象……情報の価値が限りなく軽くなり、その分、思考回路も軽くなる。会話能力の低下、思考能力の低下をきたす。
(12)親指人間、会話能力欠如、言葉の短文化、感情化、短絡化、文字のマンガ化、ムダ話がなくなった分だけ、黙々と携帯に文字を打ち込んでいる。
ついでに言葉の使い方そのものが、大きく影響を受け始めている。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●壊れる日本語
今日、ある店で、たいやきを2枚買った。
1枚は、あずき。
これは私用。
もう1枚は、カスタード。
これはワイフ用。
そのときのこと、店の若い女性が、袋の詰めながら、こう言った。
「シタアンです」と。
私は2度も聞き返した。
「シタアン?」
「どういう意味ですか?」と。
瞬間、ポルトガル語かとも思った。
つまり「2枚重なっているが、下のたいやきが、あずきです」と。
私はそれを知ったとき、日本語そのものが、携端末機化していると感じた。
もちろん文章になっていない。
そればかりか、省略につづく省略。
つまりメチャメチャ。
しかしこれも時の流れか?
携帯端末機世代がつぎの日本を背負うようになると、私がここに書いているような
文章は、消えてなくなるかもしれない。
たとえば、こうなる。
「・・・夕食まだ。おかず焼きそば。腹へった。油少し願う。ワイフ同意。私待つ」と。
「それでいいのかなあ・・・?」と、かなり強い疑問を感じながら、たいやきを食べた。
2010年記
Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
(資料そのまま)
●幼児期の虐待と心の傷
幼いときに受けた育児放棄、いわゆるネグレクトが脳の成長に悪影響を及ぼし、その結果、感覚機能が低下するとの研究結果を横浜市立大学が発表しました。
横浜市立大学の研究チームによりますと、幼児期に一定の期間、社会的に隔離されたラットは、脳の中の情報伝達で重要な役割を果たす「AMPA受容体」が正常に働かなくなることがわかりました。その結果、脳の中でストレスホルモンが増加して「痛み」や「触覚」を支配する部分の機能が低下し、痛みに鈍いなど神経の障害が出たということです。
これまでも育児放棄、いわゆるネグレクトなどの異常な環境が脳の成長に悪影響を及ぼし精神疾患を引き起こす可能性が指摘されていて、研究チームは「精神疾患を治療する新たな糸口になるのではないか」としています。(19日07:54)tbs-i 2012
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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(古代文明・謎の点と線・はやし浩司 2012ー08-23版)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
すでに夏休みも後半。
残り4日。
西浦温泉(愛知県)の葵に一泊することにした。
電車で約1時間30分。
豊橋で一度乗り換え、蒲郡(がまごおり)で、もう一度乗り換える。
そこで電話すれば、西浦(名鉄)の駅まで迎えに来てくれる。
今日も、露天風呂付きの特別室。
部屋も広い。
前回(2012年1月3日)に宿泊したとき、印象がよかった。
それで今日は、その2回目。
が、このところ、旅行記は書いていない。
とくにこの3週間は、異星人論に、明け暮れた。
おもしろかった。
楽しかった。
夢中で動画を作り、それをYOUTUBEにUPした。
が、それはそれ。
異星人論というより、ここでは異星人的視点について、考えてみたい。
一度、自分を異星人の脳みその中に置いてみる。
その状態で、ものを見、ものを考える。
称して「異星人的視点」。
ときには、この地球を離れ、異星人の目を通し、地球や、そこに住む人間について考える。
けっして悪いことではない。
視野がその分、広くなる。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●謎の点と線
今回グーグル・アースの上で、点と線をつないでみた。
きっかけは、DVD『ピラミッド』。
「ギザとナスカ、それにイースター島は、一直線でつながっている」と。
この一言に、私は電撃的なショックを受けた。
で、たしかめてみると、まさに一直線。
ただの一直線ではない……ということで、「真・一直線」という言葉を、私は考えた。
「一分(いちぶ)の狂いもなく」という意味である。
●人工的
が、それで止まらなかった。
私の好奇心が爆発した。
無理にこじつける必要はなかった。
あちこちの点を線でつないでみると、あたかもジグソーパズルのチップ。
線と線が、おもしろいようにつながった。
で、最終的には、オーストラリアにあるエアーズロック。
あの岩につながった。
(「最終的」というのは、昨日までの段階で、という意味。
この世界は、底なしの深い謎に包まれている。)
「エアーズロックは、人工的に(?)、そこに置かれた岩」ということを確信した。
ギザやテオティワカンのピラミッドが、人工的であるのと同じように、人工的。
が、私たち人間のことではない。
ここでいう「人工的」というのは、異星人という「人」をいう。
このはやし浩司説を疑う人は、冒頭のビデオを観てほしい。
●異星人
宇宙人でも異星人でもよい。
しかし今では、人間も宇宙へ飛び出す時代になった。
だから私たち人間とはちがう……という意味で、私は「異星人」という。
そのほうが、ニュアンス的に、私の心情に一致する。
で、その異星人。
結構、ユーモアのセンスがある。
あのイースター島にしても、ギザのピラミッド、そっくり。
が、完ぺきというよりは、どこか、ちゃらんぽらん。
つまりいいかげん。
●イースター島
イースター島は、線でつないでみると、その位置になければならない島である。
「偶然」という言葉もあるが、そんな言葉は、ことイースター島には通用しない。
「1+1=2」というくらい、はっきりしている。
1+1が、偶然「2」になったわけではない。
(古代文明史の研究家は、ぜったいそれを認めないだろうが……。)
「こうだろうな……」と思って線でつないでみると、その通りになっていった。
そのひとつに、イースター島があった。
で、そのイースター島。
どうみても、UFOの形をしている。
左右対称。
……だけではない。
きれいな二等辺三角形になっている。
しかもその形は、ギザのピラミッドを、45度の角度から見たのと同じ。
それが私に拍車をかけた。
私は、謎解きの世界に没頭した。
●疑問
疑問がなかったわけではない。
「異星人ともあろう人が……」と、そのつど迷った。
たとえばあちこちに(道しるべ)らしきものがある。
たいていは巨石を利用したもの。
それを知るたびに、「ナビゲーターのような機器はなかったのか」と。
現代の人間は、車で移動するときは、ナビゲーターを使う。
住所を打ち込めば、あとはそのナビゲーターが、目的地まで誘導してくれる。
宇宙を自由に航行するような異星人に、ナビゲーターがなかった?
●宇宙からやってきた
そこで異星人的視点。
あなたは今、宇宙を航行する異星人である。
そこは上下左右のない世界。
見えるものは、漆黒の宇宙と、無数の星々。
そのあなたが、地球へやってきた。
第一に、あなたはそのまぶしさに、驚くだろう。
地上へ降り立てば、なおさら。
何も見えないほど、そこは光に包まれた世界。
あなたはサングラスを取り出す。
「遮光器」でもよい。
それで目をおおう。
が、何よりもめんどうなのは、(重力)。
地球の重力は、相当なもの。
地球に住んでいる私でさえ、立っているより寝ていた方が楽。
もしあなたが異星人なら、なおさら。
地面に置いた魚のように、あなたの体は、地面にそのまま張りついてしまう。
●目印
その地上へ、あなたは何とか、降り立った。
歩行補助器具を取りつけた。
顔をサングラスで覆った。
が、ここで最初の問題に突き当たる。
方向がわからない。
そこに星々が見えれば、自分の位置を知ることができる。
が、地球の上では、それもできない。
そこで、標識ということになる。
が、正確なものでなくてもよい。
(目印)程度でじゅうぶん。
その目印が示す方向に向かって、一気に加速、上昇すればよい。
30~40キロも上昇すれば、大気圏外に出る。
漆黒の空に、星々が姿を現す。
……あとは地上を見ながら、目的地へ向かえばよい。
この方法は、パイロットたちも、日常的に使っている。
●すぐれた土木技術
つぎに「なぜピラミッドなのか」と考える人も多いだろう。
しかし目印には、ピラミッドしかない。
消去法的に考えると、そうなる。
(1) 長持ちする
(2) 密林でおおわれても、その上に頭を出す。
(3) 地球上にある材料。
ここで私は、こう気がついた。
いろいろな技術を持っている人たちだが、とくに土木工事には、たけた人たちだ、と。
どんな技術をもっていたかについては、想像するほかにないが、こういうことらしい。
(1) 強力なレザー光線のようなもので、岩石を、思い通りに切ることができる。
「切る」というよりは、分子レベルで粉々に破壊する。
(2) 岩山であろうが、岩石であろうが、軽々と運ぶ技術をもっている。
この2つのことができれば、100トン近い岩石であっても運べる。
その岩石をすべすべに加工することもできる。
(あのモアイにしても、太陽の門にしても、100トン近くもあるそうだ!)
●奴隷
では、人間は、何だったのかということなる。
今でいう遺伝子操作を使ったことは、当然。
異星人たちは、サル同然の人間をつかまえた。
人間を、それなりの知的動物に仕上げた。
聖書風に言うなら、自分たちに似せて作った。
遺伝子を操作した。
が、同等の生物ではない。
「奴隷」である。
奴隷としての人間。
こまかい作業は、その人間にさせた。
……というように、空想は限りなく膨(ふく)らんでいく。
●共通点
私たちが「古代文明」と呼んでいるものには、それぞれ共通点がある。
が、何をさておいて最大の共通点といえば、その時代。
紀元前3500年ごろを境にし、3つの文明が同時に栄えた。
中学校で使う教科書風に言えば、(1)エジプト文明、(2)黄河文明、それに(3)メソポタミア文明。
インダス文明は、それよりもやや遅れて発達した……と、学んだ。
が、こうした考古学的な知識は、ほとんど意味がない。
参考にはなるが、ウソだらけ。
今回も、イースター島にあるモアイについて、こんなことがわかった。
「墓だった」と。
しかしどこのバカが、あんな巨大な墓など、作るものか!
大きいものになると、高さが8メートルもあるという。
重さは、100トン以上。
ギザのピラミッドにしても、そうだ。
墓という根拠は、その下に多数の人骨が見つかったからという。
しかし発想が逆。
それはあとからやってきた人間が、墓として利用しただけ。
モアイは、それ以前から、そこにあった。
あのギザのピラミッドにしてもそうだ。
エジプト人には悪いが、今も、昔も、エジプト人には、あんなものを作る能力はない。
アメリカ人にも、日本人にもない。
ものごとは、常識で考えたらよい。
つまり古代文明が、ほぼ同時期に、この地球上で生まれた。
「偶然」というには、あまりにも、偶然。
偶然すぎる。
●西浦温泉・葵(あおい)
先ほど、西浦温泉の葵に到着した。
前回泊まった部屋と同じ、256号室。
広々とした部屋が、気持ちよい。
露天風呂へは、夜、暗くなってから入るつもり。
前回は冬で、寒かった。
今回は、夏。
夜が楽しみ。
●友好的
話を戻す。
古代文明を指導した異星人たちは、それなりに友好的だったらしい。
人間に、いろいろなことを教えようとした。
おおざっぱに言えば、シュメール人たちには、数学と哲学を。
黄河流域の人たちには、科学を。
それぞれ教えようとした。
黄河流域の人たちというのは、ヤンシャオ人だった。
……という話は、私がもつ常識をひとまとめにしたもの。
私ももうすぐ65歳。
その程度の知識はある。
が、非友好的な異星人もいた。
オーストラリアで核実験を重ねていた異星人も、それ。
これはあくまでも俗説だが、あのモヘンジョダロは、核攻撃で滅びたという。
同じ核兵器だったかもしれない。
爆発するのではなく、強力な熱線だけを放射する。
それで焼き尽くした。
……オーストラリアのエアーズロック(Ululu)から西に30キロ。
Mt.オルガス(Kata Tjuta)と呼ばれる山がある。
地下でこの2つの山はつながっているというが、様相はまるでちがう。
Mt.オルガスのほうは、熱で溶けたアイスクリームのようになっている。
●約束
ここにも書いたように、異星人は、一種類ではなかった。
それに何度も地球を訪れている。
そしてそのつど、人間と約束をかわしている。
「旧約聖書」「新約聖書」と、「約」という言葉を使うのは、それをいう。
つまり「神との約束」。
正確には、「神々」。
キリスト教の聖書の中でも、神は、「we(我々)」と語っている。
●モヘンジョダロ
中には友好的な異星人もいた。
中には、そうでない異星人もいた。
理由が何であれ、モヘンジョダロに伝わる話が本当だとすると、油断してはいけない。
だから私はいつもこう言っている。
「UFOを見ても、近づいてはいけない。逃げろ!」と。
中には、異星人に出会いたいと願っている人もいるかもしれない。
何か知識や技術をもらいたい、と。
しかし異星人は、そんなに甘くない。
もし会って、あなたと接触すれば、「約束」を破ることになる。
「新約聖書」は、その時点で死文化する。
と、同時に、世界は大混乱。
あなたは「会いたい」と思うかもしれない。
しかし異星人だって、相手を選ぶ。
残念ながら、あなたごときを(失礼!)、相手には選ばない。
●200回!
で、この前テレビを見ていたら、こんな男性がいた。
「もうUFOには、200回近く、乗っています」と。
しかしそんなことは、ありえない。
ありえないことは、ここまで私の文章を読んでくれた人には、わかるはず。
それに異星人といわず、UFOにしても、超常現象と位置づけている人は多い。
霊的(スピリチュアル)な存在と同一視している。
が、異星人にしても、UFOにしても、超常現象ではない。
ギザにピラミッドがあるように、ナスカに地上絵があるように、「現実」である。
「超常」ではなく、「現実」である。
●遊び
補足的意見。
点と線をつなぐと、そこに形が現れる。
しかしその形には、ある程度の(遊び)がある。
車のハンドルと同じ。
それもそのはず。
相手は動き回る人間。
小さな点の中に閉じ込めておくことは、できない。
だから直線といっても、ときには30~100キロ程度の幅をもつことがある。
が、それを誤差と言ってはいけない。
たとえばギザのピラミッドと、エルサレムと、バビロニアを線でつないでみる。
するとそこに細長い三角形ができる。
ここが旧約聖書と新約聖書の世界である。
広い世界に思う人も多いかと思う。
が、グーグル・アース上で、200キロも上昇すると、一本の線に重なってしまう。
300キロも上昇すると、もう区別さえできない。
そのとき、あなたはこう思う。
「キリストも、この直線の上で生まれた」と。
キリストが生まれ育ったベツレヘムにしても、エルサレムから10キロも離れていない。
(たったの10キロだぞ!)
●釈迦
で、今、私は釈迦の謎に挑戦している。
釈迦である。
が、それについて、「釈迦は別だろ」と思う人がいるかもしれない。
しかしこの謎も、異星人的視点の中で考えると、簡単に解ける。
釈迦によって仏教は開かれたが、それを広めたのは釈迦ではない。
別の人たちである。
で、私は、そこにもうひとつの隠された意図を感ずる。
「だれかが、仏教を後押しした」と。
「そこに謎が隠されている」と。
キリスト教にしてもそうだ。
もしキリスト教が、ローマで国教とならなかったら、今のキリスト教はなかっただろう。
同じように仏教にしても、そうだ。
アショーカ王に認められなかったら、ここまで広くは伝わらなかっただろう。
(アショーカ王は、釈迦滅後、100~200年後の人とされる※。)
●2段階
言い換えると、こうした宗教の流布は、2段階になっている。
まず(教えを作り、基礎を作る)。
これが第一段階。
つぎに(それを広める)。
これが第二段階。
私はこのことを、敦煌(とんこう・中国)を調べていて、知った。
いろいろな遺跡が残っているが、現在に伝わる宗教の石像が残っているのは、敦煌だけ。
その敦煌は、一連の(謎の点と線)の中に、しっかりと組み込まれている。
敦煌は、ギザと隠居を結ぶ直線の下にある。
プレアー・ビヒア→敦煌→モヘンジョダロを結ぶ直線は、しっかりと直角になっている。
その敦煌に仏像がある。
●試行錯誤
つまり異星人たちは、それぞれの場所で、いろいろな神を作った。
人間の指導は、人間に任せろ、と。
が、どれも失敗した。
そこで、先に書いた「2段階目」が実行に移される。
それを広めるには、そのときの最高権力者と結託するのが、よい。
仏教は、一時的であるにせよ、インド大陸の国教となった。
キリスト教は、ローマの国教となった。
そのあと、これら両者は、一気に世界に広がった。
つまりどこか試行錯誤的。
この試行錯誤性の中に、異星人の限界というか、いいかげんさを、私は感ずる。
つまり彼らは、けっして完ぺきではない。
少なくとも、私たちが想像しているほど、完ぺきではない。
●貸し切り風呂
もうすぐ夕食。
先ほど大浴場で、風呂に入った。
経営者の方には申し訳ないが、大浴場でさえ、貸し切り風呂。
のんびりと、静かな時間を過ごすことができた。
先週は、舘山寺温泉街(浜松市)にある、Wという温泉に泊まった。
しかし夏休みも、真っ最中。
廊下も食堂も、そして風呂も、子ども連れの客で、身動きも、ままならほどだった。
日をまちがえると、そうなる。
●もし……
ところでこんな命題。
もしあなたのところに、日本アルプス全体を支配する一匹のボス猿がやってきたとする。
そしてあなたにこう頼んだとする。
「私たちのところに来て、私たちの王になってくれ」と。
そのとき、あなたはどう答えるだろうか。
当時の、つまり異星人たちが地球へやってきたときのこと。
異星人には、みな、私たち人間は、猿のような動物に見えたにちがいない。
そんな猿が、あなたを見て、「神」と思ったとしよう。
(思うのは、彼らの勝手だが……。)
それに対して、あなたは、どう反応するだろうか。
……想像するだけで楽しい話だが、しかし人間の立場ではどうか。
●失敗作
猿の王となり、猿の世界に君臨する。
その虚しさ。
その無意味さ。
おそらく異星人たちも、人間を指導しながら、そう感じたにちがいない。
とくに人間は、ことさら貪欲で、喧嘩ばかりしている。
戦争も絶えない。
まさに欲望のかたまり。
会えば、Sxxの話ばかり。
その欲望を、「愛」と誤解する。
神ならずとも、「失敗作」と位置づけるかもしれない。
「焼いて殺せ!」と。
……とまあ、そんな過激な話も、どこかであったかもしれない。
●謎解き
で、それから1000年?
5000年?
1万年?
先にも書いたが、異星人たちは、何度もこの地球を訪れている。
今も訪れている。
「我々」というのは、複数形。
1人ではない。
1種類でもないかもしれない。
で、謎解きは今、始まったばかり。
もしこれらの謎の点と線がうまくつながれば、世界の歴史は変わる。
(すでにうまくつながっているが……。)
学校で使う教科書も、こう変わるだろう。
「紀元前、xxxx年、○○星人たちが、まず、エジプトにやってきた。
ピラミッドを建設した。
その位置がよくわかるように、太平洋上に小さな島を造った。
イースター島と呼ばれている島がそれである。
以後、○○星人たちは、このイースター島とギザをつなぐ線を基準線とした。
数々の文明を、地球上にもたらした」と。
●人間論
が、悲観的な考え方もしなければならない。
というのも、異星人たちの人間を見る目は、温かいものとは限らない。
冷たい。
全体として見ると、冷たい。
「人間など、相手にしたくない」とさえ思っているかもしれない。
さらに進んで、「人間は、悪質」と考えているかもしれない。
もしそうでないというのなら、異星人たちは、とっくの昔に姿を現しているはず。
「旧約」であるにせよ、「新約」であるにせよ、約束をしなければならなかった。
人間というのは、異星人にしてみれば、そういう存在にすぎない。
理由は簡単。
人間のような生物が、これ以上、高度な知識や能力をもったら、この宇宙はどうなるか。
それこそ異星人自身の存在が危ぶまれるようになる。
つまり危険な存在になる。
現に今、核兵器は、容赦なく世界中に拡散しつつある。
宇宙開発と言いながら、中身は、そのほとんどが軍事目的。
私が異星人なら、人間とは接触しない。
へたに弱点を教えれば、自分たちが攻撃されるかもしれない。
●宗教の崩壊
「自分たちが姿を現せば、人間社会は混乱するだろう」というのは、事実。
その時点で、キリスト教も、イスラム教も、仏教も、崩壊する。
しかしそれが理由で姿を現さないと考えるのは、あまりにも、オメデタイ。
つまりそこまで深く、異星人たちは、人間のことを心配していない。
本音は、逆。
むしろ人間には絶滅してほしいとさえ、願っているかもしれない。
たいへん悲観的な考え方だが、このことも異星人的視点でものを考えてみるとわかる。
●否定論者
さて、今回の謎解きは、今、始まったばかり。
昨日は、オーストラリアにある、あのエアーズロックの謎を解いた。
それまでのジグソーとちがい、コマが、ピタリとそこに収まった。
ピタリ、とだ。
あのエアーズロックは、人工的に置かれた岩だった。
実際には、そこから25キロ前後離れたところにある、Mt.オルガスが「主」だった。
そんなことまでわかった。
もしそれでも「偶然」という言葉を使うなら、すべてが偶然になる。
「1+1=2」も、偶然ということになる。
詳しくは、どうか私のビデオを見てほしい。
●正体を知りたいだけ
「私たちは、どこで生まれたか」
「私たちは死んだら、どうなるか」
今回の謎解きは、最終的にはそこまで行く。
また行かないと、私は満足しない。
……私は今、あの亀ヶ岡で、遮光器土偶を作った人たちの気持ちがよくわかる。
彼らは、それを見た。
見たという事実が、それを作らせた。
空想の産物であれば、ああまで熱意はつづかない。
また空想では、あそこまで自由に発想を働かすことはできない。
作る過程で、形もさまざまに変化しただろう。
この私にしても、そうだ。
ワイフと私は、巨大なUFOを目撃している。
最近になって、それとたいへんよく似たUFOが、世界で目撃されている。
「見たものは、見た」。
たったそれだけのことですら、この日本では言いにくい。
が、見たものは、見た。
その事実がこうした一連の謎解きの原動力になっている。
多くの人には、荒唐無稽な話に聞こえるかもしれない。
しかし私には、まさに「現実」。
各地で目撃された同じ形のUFOの写真を、ここに載せる。
このUFOは、アメリカで目撃されたもの。
先日、九州の日田市で会った、F氏が目撃したUFOと色、形がそっくり。
F氏は、私が訪れると、模型まで作って待っていてくれた。
なおF氏は、それまではUFOの否定論者だった。
完全という言葉をつけてもよいほどの、完全・否定論者だった。
娘さんは子どものころUFOを見ている。
それについても、「人に言うな」と、強く叱っていた。
が、見てからは、一転。
ものの考え方が180度、変わったという。
私はただ、あの夜、ワイフと2人で見たものの、正体を知りたい。
平たく言えば、それだけのこと。
このUFOは、オーストラリアのエアーズ・ロックで、観光客が撮ったもの。
(注※)アショーカ王……在位:紀元前268年頃 - 紀元前232年頃)は、マウリヤ朝の第3代の王。
インド亜大陸をほぼ統一した。釈尊滅後およそ100年(または200年)に現れたという伝説もある。
アショーカ王は、古代インドにあって仏教を守護した大王として知られる。
アショカとも表記される。
(以上、ウィキペディア百科事典より)
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【今週のBW教室・年長児クラス】
●夏休みということで、今回は2作のみ、送ります。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 幼児教室 Kata Tjuta Mt. Olgas Ayers Rock 謎のエアーズロック はやし浩司 Ayers Rock)
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 8月 24日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【よい朝】(はやし浩司 2012-06-18 月曜日)
●扇風機
昨夜、寝る前に扇風機をつけた。
それがよくなかった。
ずっと夢ばかり見ていたような気がする。
で、今朝は、午前3時起き。
……というか、台所でお茶を飲んだ後、もう一回、ひと眠りするつもりでいた。
が、鳥かごの中を見ると、Pippi(ぼたんインコ)が、かごの中で目を覚ましていた。
眠そうな顔をしていた。
そっと手を差し出すと、私の手の中に入った。
私は眠るのをやめ、そのまま書斎へ。
どこか蒸し暑い。
台風が近づいているという。
ギリシャの選挙結果も、気になった。
Pippiは、そのまま私のパジャマの中へ。
今は、そのパジャマの中で眠っている。
静かな朝。
6月18日。
月曜日。
メールを開くと、アメリカに住む息子から、父の日の祝いのメールが届いていた。
Good Moroning!
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ギリシャのやりなおし選挙
昨日(日本時間では、今ごろ)、ギリシャでは、やりなおし選挙が行われた。
結果は、もうすぐ出てくるはず。
ロイターなどの出口調査によれば、「緊縮派」の政党が、僅差で「反緊縮派」をリードしているという。
ホ~ッと安堵(あんど)。
嵐の第一波は、何とか、食い止めた。
●Pippi
ぼたんインコのPippiが、我が家へやってきてから、我が家のリズムが一変した。
Pippiは、鳥というよりは、人間に近い。
感情も、人間そのもの。
鳥かごの中に入れると、「出してくれ」といった様子で、せわしなく動き回る。
鳴く。
で、その間に、ワイフは料理をし、私たちは急いで食事をすませる。
(料理中は、火を使うので、鳥かごに入れるようにしている。)
が、そのあと鳥かごから出してやると、グワーッ、グワーッと鳴く(=泣く)。
Pippiが、悲しいときに出す声である。
その声が、人間の赤ん坊の、オギャーッ、オギャーッにそっくり。
「よしよし……」と言ってなだめると、やがて静かになる。
が、今度は、シャックリ。
そのシャックリの仕方も、人間の子ども、そっくり。
……今、そのPippiは、私のパジャマの袖あたりのところで眠っている。
じゃまにならないよう、できるだけ静かにキーボードを叩いている。
気を遣(つか)う。
同時に、「これはたいへんなことになった」と思う。
鳥を飼うというよりは、今は、人間の子どもを預かったような心境。
忠告……中には、「私もぼたんインコを飼ってみよう」と考える人もいるかもしれない。
しかしぼたんインコだけは、安易な気持ちで飼ってはいけない。
利口な分だけ、育て方もむずかしい。
●AD・HD児
そのPippiの行動を見ていると、そのまま人間のAD・HDの子どもが、Pippiに重なる。
動きが速い。
瞬時に判断し、間断なく、つぎの行動に移っていく。
静かな落ち着きがない。
「ぼたんインコはみな、そうなのかなあ」と思ってみたり、「Pippiは、AD・HD児なのかなあ」と思ってみたりする。
そこで昨日、近くのショッピングセンターへ行き、ほかのぼたんインコの様子を観察させてもらった。
そこでは、10羽ほど、それぞれが別の鳥かごに入れられ、飼われている。
1~2羽、動きのはげしいのもいたが、大半は、止まり木の上でおとなしく座っていた。
で、それを見た私の感想は、Pippiは、AD・HDかもしれない?
が、インコも今は、行動期(?)。
好奇心が旺盛で、私が何か新しいことをするたびに、近くへやってくる。
じゃまをする。
昨日もたまたまパソコンのプリンターを少し手前に移動した。
とたん、プリンターに興味を示すようになった。
排紙口の中をのぞいたり、周囲をくちばしでつついたりしていた。
「生後3か月目になると、こうなのかなあ」と思ったりする。
が、今さら、どうこう言っても仕方ない。
PippiはPippi。
ぼたんインコは、そういうものと割り切って、いっしょに暮らすしかない。
……そう言えば、おとといの朝は、私の手の中で眠ってしまった。
しばらく片手でキーボードを叩いていたが、それもやがてできなくなった。
仕事は、中断。
で、Pippiの寝顔を見ていたら、私まで眠くなってしまった。
書斎の椅子に座ったまま、私も眠ってしまった。
このところ、毎日、そんなことがつづく。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●速報
たった今、 Bloombergの速報が入った。
午前4:00。
どうやらギリシャのやりなおし選挙では、「緊縮派=EU残留派」が、過半数を確保したもよう。
Bloombergは、つぎのように伝える。
『……サマラス氏が率いる新民主主義党(ND)が、再選挙で勝利したもよう。
NDの得票率は29.5%、獲得議席128議席救済合意の放棄を主張する急進左派連合(SYRIZA)は27.1%、72議席、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は12.3%、33議席NDとPASOK合わせて161議席、連立が可能となる過半数を制する』(以上、Bloomberg)と。
が、その一方で、フランスでは左派政権が誕生。
ロイターはつぎのように伝える。
『……オランド大統領率いる社会党が連携する左派政党と合わせて、国民議会の絶対過半数を獲得し、共産党や緑の党に頼らなくても法案を通せる見通しとなった。
調査会社CSAが出口調査を基に集計、社会党中心の左派陣営は、320議席、過半数獲得には289議席が必要。
サルコジ前大統領のUMPは221議席』(以上、ロイター)と。
こうした選挙結果を、どう判断したらよいのか。
ギリシャはそれでよいとしても、EU全体ではどうなのか。
総合的にはどうなのか。
それは5時間後に始まる、東京証券取引所の株価の動向を見れば、わかる。
金価格の動向を見れば、わかる。
ひとまず株価の暴落は避けられた。
金価格の暴落も避けられた。
が、だからといって、株価が上昇するかどうかというと、それはわからない。
金価格については、一時的な下げはあるものの、一時的で終わるはず。
相変わらず買い需要は強い。
……ということで、今ごろ、銀行や証券会社では、徹夜で臨戦態勢を取っているはず。
ぼうだいな情報が、世界中をかけめぐっているはず。
その結果は、5時間後に出る。
株価が上昇すれば、「吉」。
下降すれば、「凶」。
4:27記
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●1ドル=500円
アメリカの経済学者が、どこかでこんな原稿を書いていた(某経済BLOG)。
「明日かもしれない。しかし3~5年後には、日本の経済は確実に破綻する」と。
「今回消費税をあげても、焼け石に水」とも。
で、そのとき、1ドルは、500円になる、とか。
といっても、私は驚かない。
1970年ごろ、1ドルは、360円だった。
それが商社で働いているとき、305円になり、そのあと変動相場制に移行した。
つまり日本は、42年前に逆戻り。
日本→シドニー間の往復航空運賃が、42~3万円。
当時の大卒の初任給が、5万円前後。
手取りが4万5000円前後。
往復の航空運賃だけで、初任給の8か月分。
つまり、そうなる。
が、心配なのが、食料。
食料価格の暴騰は、もう止めようがない。
全体に現在より、10倍以上になるとみてよい。
価格が10倍というのではない。
当然、給料も名目、上昇するだろうが、実感として、10倍以上になる。
それがどういうものか知りたければ、今日にでもスーパーへ行き、頭の中でそれを想像してみればよい。
菓子パン1個……1000円。
カップ麺1個……2500円。
ジュース1本……1200円。
お弁当1個……8000円、と。
が、それよりも心配なのは、工業技術力。
42年前には、その工業技術力で、その後、日本は高度成長を遂げることができた。
が、今は、それがない。
工場そのものが、姿を消した。
ある学者いわく、「農家の人が、ベンツやBMWを乗り回すようになるでしょうね」と。
で、何よりも重要なのは、「希望」。
希望を失ったら、日本は、本当にそのまま破滅してしまう。
経済の破綻は、まだ何とかなる。
しかし希望を失ったら、日本というより、日本人の心そのものが、崩壊してしまう。
その希望まで失ってはいけない。
アテネ大学のセオドシス・ペレグリニス教授は、こう述べている。
「絶望感が背景にある。未来に希望を持てなければ、何もかも壊したくなる」(ロイター)と。
破壊主義の先にあるのは、社会の混乱、犯罪、無秩序……。
日本は日本で、そうならないよう、何としてもここでその崩壊を食い止めなければならない。
+++++++++++以下、ロイターより転載++++++++++++++
白と黄色に彩られた貨幣博物館の壁には、黒字で「投票所に火を点けろ」という落書きが踊り、「議会を燃やせ」という文字も見える。
また、無政府主義運動のシンボルである円で囲んだAというマークも、町の至る所で見られる。
警察はより深刻な犯罪の増加に追われ、そうした落書きの多くは見て見ぬふりをしている。
しかし過激な落書きは、ギリシャ社会が破綻に向かい始めている象徴にも映る。
落書きがツタのように「増殖」した場所では、野良犬がたむろし、麻薬常習者が大っぴらに薬物を使っている。
洗練された落書きも一部にはあるが、ほとんどは口汚く下品な言葉だ。
そして、観光客にとっては残念なことだが、歴史的建築物も例外ではない。
オーストラリアからアテネを訪れたデビッド・グローブさんは、「どこもかしこも落書きだらけだ」と嘆く。
目抜き通りに立つ教会を写真に収めながら、「不愉快だ。悪意に満ちた心ない破壊行為に過ぎない」と語った。
多くのギリシャ人も落書きには嫌悪感を示すが、同時に、現在国が抱える苦痛を映し出しているという意見も少なくない。
ホテル受付係のカタリナ・アダムさんは「私たちが生きているのは攻撃的な時代だ。
アートは人生を表すというのなら、落書きが攻撃的になるのも無理はない」と理解を示す。
アテネにあふれる落書きに1つの共通したテーマがあるとすれば、それは絶望だ。
市の中心部にある市役所庁舎の外には、ギリシャ神話で知恵を象徴する女神で、アテネの守護神でもあるアテナの像が立っている。
この像の目の部分がペンキで黒く塗り潰されているのが、現在のアテネ市民の心境を象徴しているのかもしれない。
+++++++++++以上、ロイターより転載++++++++++++++
2012/06/18朝記
●アメリカ
改めて、一言。
それにしても、アメリカはすごい。
さすが資本主義経済の大本山。
昨日、自分で調べてみたが、2000年以後、ノーベル経済学賞の受賞者は、23人。
うち21人が、アメリカ人!
(ほとんどが、アメリカ人だぞ!)
残りの2人は、ノルウェー人とイギリス人。
そういうアメリカを相手に、日本など、もとから戦えるわけがない。
底力というか、裾野の広さがちがう。
将棋にたとえるなら、そこらの中学生が、プロの将棋士と対局するようなもの。
アメリカは、いつも5~6手先まで読んでいる。
日本の、あの財務大臣を見ていると、不安になるのは、果たして私だけだろうか。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【親を尊敬しない子どもたち】(BW公開教室)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
年長児のクラスでは、「地図」について学習しました。
その様子をご覧ください。
もう1本は、「娘に「死ね」と言われた母親」からの相談です。
近ごろになく、この相談には、ドキッとしました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●低俗化する日本文化(MSN&産経新聞の記事を読む)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
「低俗」とは何か?
それは山登りに似ている。
どんな低い山でも、登ってみると意外と高い。
視野が広がる。
たとえば浜名湖の奥に、大草山(標高113メートル)という山がある。
山というよりは丘。
そんな低い山だが、頂上からは、遠く浜松市内まで一望できる。
そのときこう思う。
「山というのは登ってみなければ、わからない」と。
つまり低俗であるかないかは、その人自身が登っている「山」によって決まる。
その高さは、「山」に登ってみなければわからない。
相対的なもの。
低地に住んでいる人には、低地に住んでいる人なりに、そこにひとつの基準がある。
一方、高地に住んでいる人には、高地に住んでいる人なりに、そこにひとつの基準がある。
さらに言えば、高地には際限がない。
上には上がある。
高地に住んでいると思っていても、その向こうには、さらに高い山がある。
そういう高い山に住んでいる人から見れば、それより低い山に住んでいる人は、「低俗」に見える。
人がもつ高邁性(こうまいせい)や、低俗性は、こうして決まる。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●2つの記事
昨日(6月16日)と、今日(6月17日)、2つの記事が目にとまった。
ひとつは、MSNのもの。
もうひとつは、産経新聞のもの。
ともに、それぞれの新聞社が配信しているサイトに、紹介された記事である。
記事の内容は、重要ではない。
その記事を書いている「視点(=山の高さ)」が、気になった。
(1) 小沢一郎の妻の手記
MSNは、小沢一郎の妻の手記について、書いている。
離婚した小沢一郎の妻が、ある週刊誌に、手記を載せた。
読むに堪えない醜聞である。
(だからといって、小沢一郎を擁護しているというのではない。誤解のないように!)
小沢一郎という人は、もとからその程度の人物。
今でも、見るからに、その程度の人物。
あの人物にして、あの妻。
泥仕合。
私は週刊誌に載ったその記事を読んで、何も驚かなかった。
で、それについてMSNは、つぎのように結んでいる。
『……放射能の件といい、人間性を疑うような言動で、小沢一郎という政治家はこれで完全に終わった。
それにしても小沢氏、いい齢をして(恥ずかしながら同じ齢だ。金正日も)、なぜそこまで放射能を怖がるのかがわからない。
ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか。(『WiLL』編集長)』と。
(2) 御用ラッパ手
もうひとつの記事は、北朝鮮と産経新聞の泥仕合。
内容はともかくも、産経新聞のほうは、記事を、やはりつぎのように結んでいる。
『……先軍政治とやらで人民にはいまだ約束の「白いご飯と肉のスープ」を提供できないまま、ミサイルや核開発に血眼という自分の方の「軍国主義」は棚に上げてよくいう。他人の非難ばかりで済む人民抑圧独裁体制の「御用ラッパ手」は実に気楽でいらっしゃる。(KK)』と。
●一線
先の記事では、「ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」という部分。
つぎの記事では、「いまだ約束の(白いご飯と肉のスープ)を提供できないまま」という部分と、「他人の非難ばかりで済む人民抑圧独裁体制の(御用ラッパ手)は実に気楽でいらっしゃる」という部分。
ともに書いてはいけないことを、書いている。
つまりいくら相手が相手でも、言ってよいことと悪いことがある。
書いてよいことと、悪いことがある。
その一線を越えたとき、私たちは、それを「低俗」という。
●「ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」
権力の座に、綿々としがみついている。
その世界は、まさに金(マネー)まみれ。
いくら近代的な高層ビルに住んでいても、そこはボットン便所のように薄汚く、臭い。
が、そのことと、「年齢」は、関係ない。
その年齢を計算しながら、「もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」は、ない。
百歩譲っても、今回の泥試合と、年齢は関係ない。
私はこの一文を読んだとき、即、自分の年齢をその上に重ね合わせてみた。
小沢一郎……1942年5月生まれ
はやし浩司……1947年10月生まれ
年齢的には、ほとんど差がない。
同年代。
いくら相手を攻撃するとしても、年齢を理由に、「いつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか」は、ない。
要するに、言わんとしていることは、「年齢も年齢なのだから、早く死ね」と。
(このばあいは、政治的な死を意味するが……。)
「権力の座に綿々としている」ここと、年齢は関係ない。
若い政治家でも、同じようなタイプの人間はいくらでもいる。
小沢一郎にしてもそうだろう。
政治家としての魂が、一分でも残っているなら、そうは簡単には捨てられない。
「死ね」という言葉は、「すべてをあきらめろ」という意味である。
(だからといって小沢一郎を擁護しているのではない。誤解のないように!)
●視野の狭さ
いくら相手が相手でも、言ってよいことと悪いことがある。
相手が貧者で弱者なら、なおさら。
それが「白いご飯と肉のスープ」。
産経新聞は、「貧乏人が何をぬかすか」「偉そうなことを言える立場のあるのか」と書いているのに等しい。
(何も北朝鮮を擁護しているのではない。誤解のないように!)
北朝鮮とて、何も好き好んで、そういった状況にあるわけではない。
そのことは、個人というレベルで考えてみれば、だれにだってわかるはず。
成功者も失敗者も紙一重。
富者も貧者も紙一重。
大きくちがうようで、どこもちがわない。
この原稿を書いたK氏にしても、明日のことはわからない。
この日本のことだって、わからない。
現に戦時中の日本、戦後の日本がそうだった。
日本中が、一億、総「御用ラッパ手」だった。
貧困のどん底で、あえいだ。
たまたま今がそうであるからといって、相手をそのようにののしってはいけない。
……その日本人といえば、「人民抑圧独裁体制」であったあの戦時中の日本を、(江戸時代でもよいが)、美化することはあっても、何ひとつ反省していない。
つまり視野があまりにも低い。
その視野の低さが、読む人を、息苦しくする。
先日も、こう書いている評論家がいた。
著名な評論家である。
いわく「あの男(=評論家、私のことではない)は、マスコミの世界からは完全に干されている」(つまり何を書いても、意味がない)と。
それを読んだとき、私は、「では、この私はどうなのか?」と思った。
私は今も、昔も、マスコミの世界から、完全に干されている。
マスコミの世界に乗るか乗らないかは、運(チャンス)と、政治力で決まる。
たまたま(流れ)に乗ったからといって、そうでない人を、こきおろしてはいけない。
……これは余談。
●では、どうするか
低俗性を感じたら、相手にしない。
低俗な人も、相手にしない。
低俗には、恐ろしい魔力がある。
固い心をそのまま溶かしてしまうかのような魔力である。
しばらくそれに染まっていると、染まっていること自体、わからなくなる。
たとえばAKB48。
まだ幼さの残る少女を商品化し、それを金儲けにつなげている連中がいる。
一方、それを見て、薄汚い商業主義に操られている若者たちがいる。
歌や踊りにしても、聞くに堪えない、見るに堪えないものばかり。
ほとんどが美容整形をほどこしているという。
だったら人形のお面でもかぶって、歌ったり、踊ったりすればよい。
私には、彼女たちの顔の区別すら、できない。
いわんや化粧を落としたら、まったく別人の顔になってしまうだろう。
だからある賢者はこう言った。
「AKB48の観客のほうが多いからといって、モーツアルトの演奏会よりすばらしいと思ってはいけない」と。
が、低俗な人には、それがわからない。
(だからといって、私が高邁というわけではない。誤解のないように!)
商業主義が何であるかさえもわからない。
金儲けの道具に利用されながら、それにすら気づかない。
低俗文化というのは、それを相手にすればするほど、時間の無駄。
無駄になるばかりか、かえって、遠回りをすることになってしまう。
一度低俗性が身につくと、それから抜け出すのに、何倍もの時間がかかる。
さらに無駄な時間を浪費することになる。
●比較
MSNは、小沢一郎の妻の手記をもとに、小沢一郎に「死ね(=政界から退け)」と迫った。
産経新聞は「貧乏のドン底にいるなら、偉そうなことを言うな」と反論した。
ふつうの人がそう書くのなら、まだ理解できる。
しかしともに日本を代表する、言論機関。
その言論機関にして、このレベル。
私はここに、この日本の文化の低俗性をみる。
念のため、誤解があるといけないので、全文をここに掲載させてもらう。
みなさん自身で、私がここに書いたことと、これらの記事を読み比べてみてほしい。
++++++++++++++以下、MSNより++++++++++++++++
2012年0616日 (MSNより)
●「妻からの『離縁状』」で政治家・小沢一郎は「終わった」
週刊誌の歴史に残る大スクープだ。
今週の他誌は顔色なし。
読む気が起こらない(読んでますがね)。
『週刊文春』(6月21日号)の「小沢一郎 妻からの『離縁状』全文公開」、サブタイトルが「『愛人』『隠し子』も綴(つづ)られた便箋11枚の衝撃」。
手紙は昨年11月、和子夫人が地元岩手の支援者10人近くに送ったもので、松田賢弥さん(ジャーナリスト)がそのコピーを入手した。
まず、長年の支援に感謝しつつ、離婚の直接のキッカケを。
〈実は小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。
岩手で長年お世話になった方々が一番苦しい時に見捨てて逃げだした小沢を見て、岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました〉〈為になるどころか害になることがはっきりわかりました〉
具体的には「東京の水道は汚染されているので料理は買った水でやれ」「食料の備蓄はあるから、塩を買い占めろ」などと言って鍵をかけて家に閉じこもり、ついには〈旅行カバンを持ってどこかへ逃げだしました〉。
和子夫人は〈国民の生命を守る筈(はず)の国会議員が国民を見捨てて放射能怖さに逃げるというのです〉と呆(あき)れている。
離婚の原因は既に『文春』が報じた「隠し子」。8年前に発覚した時、小沢氏は夫人にこう言ったという。
〈私との結婚前からつき合っていた●●●●という女性に一生毎月金銭を払う約束で養子にさせた〉〈この●●●●という人と結婚するつもりだったが水商売の女は選挙に向かないと反対され、誰でもいいから金のある女と結婚することにした。
(中略)「どうせ、お前も地位が欲しかっただけだろう」
(中略)「いつでも離婚してやる」〉
放射能の件といい、人間性を疑うような言動で、小沢一郎という政治家はこれで完全に終わった。
それにしても小沢氏、いい齢をして(恥ずかしながら同じ齢だ。金正日も)、なぜそこまで放射能を怖がるのかがわからない。ここまで生きてりゃ、もういつ死んでもいいくらいの覚悟もないのか。
(『W』編集長)
++++++++++++++以上、MSNより++++++++++++++++
2012年0616日 (MSNより)
++++++++++++++以下、産経新聞より++++++++++++++++
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ
北朝鮮の「労働新聞」が12日付で久しぶりに筆者を名指しで非難している。
過去にも何回かあったが金正恩体制になってからは初めてだ。
いわゆる慰安婦問題に関する日本非難の論評の中で、ソウルの日本大使館前に建てられた慰安婦記念像に関し「産経新聞のクロダが妄言記事を書いた」というのだ。
韓国では慰安婦(問題)は“聖域化”し政府をはじめ誰もブレーキをかけられなくなっているという筆者の記事を読んだらしい。
外国公館へのあんな非礼は前代未聞で「韓国の品格にかかわるのでは」というのが記事の趣旨だったが。
「労働新聞」は朝鮮労働党機関紙で国を代表するメディアだから、しばしば引用や名指しで議論していただくのは“光栄”このうえない。
ただ「いくらかの金に命を懸け軍国主義勢力の御用ラッパ手」をしていると非難しているが、自分たちが金(経済)に困っているせいか人を非難するときはきまって「金をもらって…」というから面白い。
先軍政治とやらで人民にはいまだ約束の「白いご飯と肉のスープ」を提供できないまま、ミサイルや核開発に血眼という自分の方の「軍国主義」は棚に上げてよくいう。
他人の非難ばかりで済む人民抑圧独裁体制の「御用ラッパ手」は実に気楽でいらっしゃる。(KK)
++++++++++++++以上、産経新聞より++++++++++++++++
(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 低俗性 高邁性 低俗文化 はやし浩司 産経新聞 小沢一郎)
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●嵐の前の静けさ(EUの経済危機)「生き残り合戦」
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
現在(2012/06/17午後)、ギリシャでは、やりなおし選挙が行われている。
結果次第では、世界中の経済が大混乱すると言われている。
が、ギリシャがEUに残るにせよ、EUから去るにせよ、それ自体は大きな問題にはならない。
すでに世界各国は、それを予定し、それなりの準備をしている。
むしろ怖いのは、波及的効果。
スペイン、ポルトガル、イタリアが、そのあとに構えている。
昨今のニュースによれば、キプロスもあぶない。
ギリシャで燃え始めた小さな炎が、EU全体に広がってしまうかもしれない。
そこで、アメリカ(USA)、EU、日本の株価の動向を調べてみた。
(1)USA
(2)EU
(3)日本
このグラフを見てもわかるように、この4月(2012年の4月)(最高値)前後から、日本とEUは、株価を、17%前後、さげている。
一方、アメリカだけは、たったの3・7%!
EUの金融危機問題と日本がいかに連動しているか、このグラフを見ただけでもわかる。
と、同時に、アメリカだけが、ひとり勝ち。
そのこともこのグラフを見ただけでもわかる。
(私もこの3つのグラフを並べてみて、驚いた!)
ここにアメリカのしたたかさというか、アメリカの国家的な経済戦略が見え隠れする。
アメリカにしてみれば、ユーロの台頭は、同時にアメリカ・ドルの弱体化を意味する。
言い換えると、ここでユーロを叩いておけば、その分だけ、アメリカ・ドルは安泰。
もちろんアメリカとて、無傷ですむわけではない。
そこでアメリカが取った戦略は、肉を切らせて、相手の骨を切る。
で、心配なのが、この日本。
おバカ、日本。
本来なら蚊帳(かや)の外であるはずの日本が、EUの株価とほぼ同じような動き方をしている。
ともに17%の下落率(2012年4月~現在)というのも、そのひとつ。
どうしてか?
平たく言えば、日本とEUは、一蓮托生?
「EUの経済危機問題は、遠い海の向こうの話」などと思っていると、とんでもないことになる。
少なくとも、世界は、そう見ている。
「EUのつぎは、日本!」と。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●借金合戦
デフレになったら、お金をバラまけばよい……と、私たちは中学生のときに、社会科の授業で、そう習った。
簡単な理屈である。
そこで世界中の国々が、借金に借金を重ね(=国債を発行し)、中央銀行の印刷機を回した。
アメリカなどは、昨年(2011年)だけでも、その前年度(2010年)の3倍ものドル札を印刷した。
言うなれば、印刷合戦。
借金合戦。
それに負けじと、新興国も、あとにつづいた。
が、アメリカドルは、強い。
いくら印刷しても、それをほしがる国がある以上、一向に困らない。
EUのユーロがあぶない、日本の円があぶないと危惧されればされるほど、アメリカにとては、有利。
今が、そうだ。
そのことは、冒頭にあげた、株価の動向を見ればわかる。
アメリカだけは、たったの3・7%の下落率で抑えている。
EUや日本がこければ、そのあと、アメリカのドルは、さらに強くなる。
つまりそれがアメリカの経済戦略。
長期戦略。
(アメリカという国は、本当にすごい!
2000年以後、ノーベル経済学賞の受賞者は、23人。
うち21人が、アメリカ人!
残りの2人は、ノルウェー人とイギリス人。)
そういうアメリカを相手に、日本など、もとから戦えるわけがない。)
で、この日本は、あまりにも優等生過ぎる。
アメリカの言いなりになり、IMFに5兆円も拠出している(2012年)。
(これに対して、アメリカはゼロ回答。)
どうせ最後にババを引くのは、この日本。
それがわかっていて、5兆円!
どうして日本は、もっと泥臭く、行動できないのか?
……というか、すでに日本は、EU経済にあまりにも深入りし過ぎてしまった。
今さら、手を引くに引けない……そういう状況になってしまった。
つまり一蓮托生。
●嵐
ギリシャのやりなおし選挙で、どういう結果が出るにせよ、この嵐を収めることは、もうだれにもできない。
日本もそうだが、今さら、印刷しまくった現金を回収するなどということは、不可能。
その(ひずみ)は、産業構造力の弱い国に集中する。
ギリシャやポルトガルは、その一例にすぎない。
新興国にしてもそうだ。
たとえばここにブラジルのレアル札があったとする。
が、だれもそんなもの、ほしがらない。
(だからレアルは、昨年は1円=55レアルだったが、現在38レアルまで下落。)
インドのルピーにしても、そうだ。
もちろんこの日本もあぶない。
が、先日、オーストラリアの友人は、こう書いてきた。
「日本はだいじょうぶだろう」と。
オーストラリアの国防省で、アジア分析を専門にしてきた友人である。
「日本には技術力があるから」とも。
ワインやオリーブでは、この世界で生き残ることはできない。
しかし技術力があれば、生き残ることができる。
友人は、それを言った。
で、明日から世界は、未曾有(みぞう)の嵐に巻き込まれる。
巨大な台風を何個も集めたような嵐である。
が、日本はふんばる。
こういうときは、最後までふんばった国が勝ち。
お人好しは禁物。
食うか、食われるか。
壮絶な生き残り合戦。
その緊張感だけは、失ってはいけない。
さあ、がんばろう。
どうであれ、明日はかならずやってくる。
2012/06/17夕方記
追記:先のオーストラリアの友人は、こうも書いてきた。
「韓国には気をつけろ。これ以上、日本は技術を奪われてはいけない」と。
●世界のノーベル経済学賞受賞者(参考)
http://www.ylw.mmtr.or.jp/~gifu-cea/data/nobel/economics.htm
【親を尊敬しない子どもたち】(BW公開教室)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
年長児のクラスでは、「地図」について学習しました。
その様子をご覧ください。
もう1本は、「娘に「死ね」と言われた母親」からの相談です。
近ごろになく、この相談には、ドキッとしました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【思春期という反抗期】
●ああ、父親たるものは……!
平成10年度の『青少年白書』によれば、中高校生を対象にした調査で、「父親を尊敬していない」の問に、「はい」と答えたのは54・9%、「母親を尊敬していない」の問に、
「はい」と答えたのは、51・5%。
また「父親のようになりたくない」は、78・8%、「母親のようになりたくない」は、71・5%であった。
この調査で注意しなければならないことは、「父親を尊敬していない」と答えた55%の子どもの中には、「父親を軽蔑している」という子どもも含まれているということ。
また、では残りの約45%の子どもが、「父親を尊敬している」ということにもならない。
この中には、「父親を何とも思っていない」という子どもも含まれている。
白書の性質上、まさか「父親を軽蔑していますか」という質問項目をつくれなかったのだろう。
それでこうした、どこか遠回しな質問項目になったものと思われる。
……という話しは、すでに何度も書いてきた。
●それから13年
先の調査から、13年が過ぎた。
で、先ほどまで最近はどうなったか、それを調べてみた。
便利になったものだ。
ネットで検索をかければ、即座に情報を手に入れることができる。
それに内閣府(旧総理府)は、数年ごとに同じような調査を繰り返している。
そのため青少年の意識のちがいや変化を、数字として知ることができる。
が、私が調べた範囲では、平成10年以後、同じような調査がなされた形跡がない。
だからこの調査結果を基に考えるしかない。
●繰り返される親子関係
『子育ては本能ではなく、学習である』。
そういう視点で類推するなら、こうした意識は、つぎの世代へと連鎖していく。
つまり戦後の流れからすると、現在は、平成10年当時の調査結果より、悪化していると考えられる。
(それを「悪化」と言ってよいかどうかという問題もあるが……。
しかし家族というのは、たがいに尊敬しあっているほうがよい。
そういう点で、「悪化」という言葉を使った。)
●尾崎豊
私の印象では、尾崎豊が『卒業』を歌ったのを節目に、日本の青少年の意識は大きく変わった。
青少年が、自分たちより上の世代に反旗を翻した。
「親に何か言われると、ムシャクシャする」
「親にあれこれ指図されたくない」
「親の言うことは、イチイチ、うるさい」と。
直接的には、親に対し、「アンタには、関係ない」と突っぱねる。
それが「親のようになりたくない」(約80%)という答えとなって、はね返ってくる。
そこでそうした青少年が、今度は自分が親になる。
そしてこう覚悟する。
「私は私の親とはちがう」
「私はすばらしい家族を築く」
「よい親子関係を作る」と。
が、現実は甘くない。
結局は、自分がしたこと(=思ったこと)と同じことを、その子どもたちが繰り返す。
子ども、つまり先の親から見れば孫たちが、こう言い出す。
「父親のようになりたくない」
「母親のようになりたくない」と。
それを世代連鎖という。
だからこう言う。
『子育ては本能ではなく、学習』と。
●変わる青少年の世界
ネットで検索していたら、こんな情報にヒットした。
たまたま先ほど、市内の地下街を歩いていたら、携帯電話を片手にサーッと通り抜けていった若者(高校生くらい)がいた。
それで気になってあたりを見回すと、そこにいた若者たち、全員が片手に携帯電話をもっているのを知った。
10人はいただろうか。
年齢的には、10代後半から20代。
全員、である。
それを青少年白書は、こう調査している。
『内閣府がまとめた「平成20年版青少年白書」によると、携帯電話を使ったインターネットの利用率は、小学生27%、中学生56・3%、高校生は95・5%となっています。
もはや中高生にとっては携帯電話の通話機能よりも、インターネットやメールを使っての……』と。
携帯電話ではなかった。
携帯端末だった。
青少年白書は、「携帯電話ではなく携帯端末」と。
知らなかった!
そこでたまたま近くにいた中3の女子(生徒)に聞いてみた。
「携帯電話なら、使わなければ利用料金も少なくてすむけど、携帯端末だと、そういうわけにはいかないよね」と。
するとその女子は、こう教えてくれた。
「定額料金にすれば、6000円くらい。学割があるけどね。でもね定額料金にしていない人なんか、月に1万円くらい使っているよ」と。
話が脱線した。
子どもたちの世界は、日々に変化している。
話しを戻す。
●中学生たちと
で、この話しを、中学生のクラスでしてみた。
「父親のようになりたくないが、78・8%、母親のようになりたくないが、71・5%ということだけど、君たちはどうかな?」と。
すると5人いた中学生のうち、4人が、こう言った。
「いろいろなときがあるからね。そう思うときもあるし、そうでないときもある」と。
ナルホド!
これは、「YES/NO」で答えられるような問題ではないということか。
私「じゃあ、君たちは、お父さんを尊敬しているか?」
子「……ウ~ン、尊敬できる面もあるし、尊敬できない面もあるよね」
子「そうだよね。好きなところもあるし、嫌いなところもある……」
私「お父さんは、うるさくないのか?」
子「うるさいから、そういうときは、『アンタには、関係ないでしょ!』と突っぱねることにしている」と。
となると、総理府(現在の内閣府)のした調査は何かということになってしまう。
「78・8%」という数字は、どこから出てきたのか。
もしこの数字に信頼性がおけないというのなら、それを基礎に議論を進めること自体、無意味になってしまう。
それに私のばあいもそうだったが、年齢とともに、親に対する考え方は変わる。
思春期における印象が、すべてというわけではない。
あるいは思春期というのは、そういうものなのか。
直接的には、親に反抗することによって、自立を目指す。
●親の立場から
どうであれ、子どもは10歳前後(小学3年生前後)から、親離れを始める。
この時期、(家庭)という束縛から自分を解き放ち、友人との(社会)に、自分の世界を移し始める。
が、ほとんどの親はそれに気づかない。
ほとんどの親は、「私はすばらしい親だ」「私は子どもたちに慕われ、尊敬されている」と思い込んでいる。
が、これが思い込みであることは、数値の信頼性はさておき、先の「78・8%」という数字を見てもわかる。
言い換えると、それが「ふつう」ということ。
つまり、子どもに尊敬されようと思わないこと。
思っても意味はない。
親は親で、自分の道を行く。
中には家族主義(たいていは行きすぎた家族主義)を信奉し、「家族こそすべて」と考える人も、いる。
「親子の太い絆こそ、何よりも大切」と。
しかし親子というのは、皮肉なもの。
親のこうした気負いが強ければ強いほど、子どものほうはそれを負担に思う。
その負担感が、かえって、親子の間に溝を作る。
だから親は親で、自分の道を行く。
「子どものため」という義務感、犠牲心は、もたないほうがよい。
もっても、意味はない。
やるべきことはやるが、期待しない。
またそのほうが、結果的に、親子の絆は太くなる。
子どもも親を尊敬するようになる。
だからあのバートランド・ラッセルは、こう言った。
『子どもたちに尊敬されると同時に、子どもたちを尊敬し、必要な訓練は施すけれども、
けっして程度を越えないことを知っている両親たちのみが家族の真の喜びを与えられる』と。
繰り返し取りあげてきた言葉だが、この言葉の中に、子育ての神髄が凝縮されている。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 父親のようになりたくない はやし浩司 バートランド・ラッセル)
Hiroshi Hayashi++++++Aug. 2011++++++はやし浩司・林浩司
昔、オーストラリアの友人がいつもこう言っていた。親には3つの役目がある。
1つ目は親は子どもの前を歩く。子どものガイドとして。2つ目は子どものうしろを歩く。子どもの保護者(プロテクター)として。そして3つ目は、子どもの横を歩く。子どもの友として。
日本人は、子どもの前やうしろを歩くのは得意だが、横を歩くのが苦手。
その理由の一つが、日本ではおとなと子どもを分けて考える傾向が強い。
おとなはおとなだが、子どもを半人前の、未熟で、未経験な人間と位置づける。もともと対等ではないという前提で、子どもをみる。
たとえば先日もロープウェイに乗ったときのこと、背中合わせにすわった女性(60歳くらい)が、5歳くらいの孫に向かってこう話していた。「楽チイネ、楽チイネ、おばあチャンと、イッチョ、楽チイネ」と。
5歳といえば、人格の形成期に入る。
その時期に、こうまで子どもを子ども扱いしてよいものか。
子どもをかわいがるということは、子どもによい思いをさせることではない。同じように子どもを大切にするということは、子どもを子ども扱いすることではない。
子どもを大切にするということは、子どもを一人の人格者として尊敬することである。子どもの年齢には関係ない。子どもがたとえ赤ん坊でも、また成人していても、子どもを一人の人間として認める。子育ての基本はここにあり、すべての子育ては、ここを原点として始まる。
日本には親意識という言葉がある。
この親意識には、2つの意味がある。
1つは「親としての自覚」を意味する親意識。これは重要な親意識である。
もう1つは、「私は親だ」式に、子どもに向かって親の権威を押しつける親意識。
この親意識が強ければ強いほど、親は、子どもの横に立つことができなくなる。
というのも、もともと親意識の根底にあるのは、上下意識。男が上、女が下。夫が上、妻が下。
そして親が上、子が下と。
日本人は長い間の、極東の島国という特異な環境で、独特の上下意識を育てた。たとえば英語には、「先輩、後輩」にあたる単語すらない。
あえて言えば、ジュニア、シニアだが、それとて日本で使う意味とはまったく違う。
言うまでもなく、この日本ではたった1年でも先輩は先輩、後輩は後輩という考え方をし、そこに徹底した支配、従属関係を築く。
が、今、幸か不幸か、(幸なのだろうが……)、この権威主義が急速に崩れつつある。
その一例が、尾崎豊が歌った「卒業」である。
あの歌は、CDのジングル版だけでも200万枚(CBSソニー広報部)も売れたそうだ。「アルバム版、カセット版も含めると、300万枚以上」ということだそうだ。
あの歌の中で尾崎は、「しくまれた自由」からの「卒業」を訴えた。
私たち団塊の世代(戦後生まれ)にとっては、青春時代は、まさに反権力闘争一色だったが、尾崎の世代(今の父親、母親の世代)には、反世代闘争へとそれが変化していった。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
【補記】2002年ごろに書いた原稿より
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●子どもの携帯電話を考える
携帯電話をもつ子どもがふえている。調査のたびに、ぐんぐんとうなぎ昇りにふえているので、調査そのものがあまり意味がない。が、それと同時に弊害も表面化してきた。それらを並べると……
(1)マジックミラー症候群……膨大な情報量の中で、知りたい相手の情報は見ても、自分の情報は流さない。一方的に相手を観察するだけで、自分の正体は明かさない。あるいは他人の意見を知り、それを攻撃することはできても、自分の意見は述べない。情報が一方通行化する。
(2)リセット症候群……一度、嫌いになると、ちょうどスイッチを切るかのように、相手を自分の世界から抹殺してしまう。その後その相手からメールが入っても、それを受けつけないか、無視する。
(3)オセロ症候群……白黒はっきりした人間関係をつくろうとする。敵の敵は味方という考え方をしながら、その色分けをはっきりする。中間色的なつきあいができなくなる。
(4)マトリックス症候群……バーチャルな人間関係を結ぼうとする。相手は無臭、無味、体温の感じない状態のほうが、つきあいやすい。自分の側の臭いや味、感情も文の上でコントロールしようとする。一方、現実の世界の人間とは、心を結べなくなる。
(5)字幕症候群……相手からの文字に、自分の心をのせて相手の文を読む。たとえば相手が「バカだなあ」と書いたとする。相手は冗談のつもりで書いたとしても、その「冗談」の部分はわからない。わからないから、こちらの感情でその文を読んで、ときには憤慨したり、怒ったりする。
(6)携帯電話依存症候群……携帯電話がないと落ち着かない。気分がすぐれない。携帯電話に固執する。
(7)カプセル症候群……メール用語、メールの世界だけしか通用しない用語だけで会話をしようとする。またそれを知らない人を、よそ者的に排斥しようとする。
(8)ワイアレス症候群……膨大な情報の中に埋もれてしまい、自分がわからなくなる。無能化、愚鈍化が進む。一日の行動が決められず、電話の運勢占いにすべてをかける。
(9)グラフィック症候群……音声の会話ができなくなる。メールでは何でも話せるのに、いざその人と直接対面すると、何も話せない。
(10)ボーダーレス現象……性情報が氾濫し、それが見境なく低年齢層に浸透している。
(11)情報のフェザー現象……情報の価値が限りなく軽くなり、その分、思考回路も軽くなる。会話能力の低下、思考能力の低下をきたす。
(12)親指人間、会話能力欠如、言葉の短文化、感情化、短絡化、文字のマンガ化、ムダ話がなくなった分だけ、黙々と携帯に文字を打ち込んでいる。
ついでに言葉の使い方そのものが、大きく影響を受け始めている。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●壊れる日本語
今日、ある店で、たいやきを2枚買った。
1枚は、あずき。
これは私用。
もう1枚は、カスタード。
これはワイフ用。
そのときのこと、店の若い女性が、袋の詰めながら、こう言った。
「シタアンです」と。
私は2度も聞き返した。
「シタアン?」
「どういう意味ですか?」と。
瞬間、ポルトガル語かとも思った。
つまり「2枚重なっているが、下のたいやきが、あずきです」と。
私はそれを知ったとき、日本語そのものが、携端末機化していると感じた。
もちろん文章になっていない。
そればかりか、省略につづく省略。
つまりメチャメチャ。
しかしこれも時の流れか?
携帯端末機世代がつぎの日本を背負うようになると、私がここに書いているような
文章は、消えてなくなるかもしれない。
たとえば、こうなる。
「・・・夕食まだ。おかず焼きそば。腹へった。油少し願う。ワイフ同意。私待つ」と。
「それでいいのかなあ・・・?」と、かなり強い疑問を感じながら、たいやきを食べた。
2010年記
Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
(資料そのまま)
●幼児期の虐待と心の傷
幼いときに受けた育児放棄、いわゆるネグレクトが脳の成長に悪影響を及ぼし、その結果、感覚機能が低下するとの研究結果を横浜市立大学が発表しました。
横浜市立大学の研究チームによりますと、幼児期に一定の期間、社会的に隔離されたラットは、脳の中の情報伝達で重要な役割を果たす「AMPA受容体」が正常に働かなくなることがわかりました。その結果、脳の中でストレスホルモンが増加して「痛み」や「触覚」を支配する部分の機能が低下し、痛みに鈍いなど神経の障害が出たということです。
これまでも育児放棄、いわゆるネグレクトなどの異常な環境が脳の成長に悪影響を及ぼし精神疾患を引き起こす可能性が指摘されていて、研究チームは「精神疾患を治療する新たな糸口になるのではないか」としています。(19日07:54)tbs-i 2012
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司
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2012年8月21日火曜日
Proof that Ayers Rock is man-made mountain
【オーストラリアのエアーズロックは、人工的に置かれた岩だった】
●エアーズロック・人工説を証明する。
今日は、オーストラリアの友人からの依頼もあり、エアーズロック(現地では、Ululu(ウルル山)と呼ばれている)の人工的設置説を証明してみた。
実際には、そのUluluから、西に25キロのところにある、Mt. AlgaあるいはMt.Olgasは、人工的に設置された山だった。
しかも核兵器の実験場だった。
そのことも、このビデオの中で、紹介する。
オーストラリア人にとっては、歴史をひっくり返すような重要な内容である。
それだけに数値の取り方には、細心の注意を払った。
が、これはまさに数学的な証明問題。
もしそれでも私の説を疑うなら、では、数学の証明問題は何かということになる。
どうかそういう視点で、このビデオを観てほしい。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【Mt. Alga is a mountains, put by someone intentionally on purpose】
2012/08/21記
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 8月 22日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【老親を棄てる若者たち】(ジジババ・ゴミ論)
●変わる、若者たちの意識
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
先週、ある知人宅(67歳)を訪れた。
この15年来、たがいに行き来している。
いわゆる3世代同居家族で、知人は、息子夫婦(ともに40歳前後)のために畑をつぶし、そこに家を建てた。
もちろん費用は、全額、知人の負担。
孫も2人いて、知人夫婦が、家でめんどうをみている。
その知人が、こう言った。
「息子のヤツがね、私にこう言うんですよ。
おやじね(=知人のこと)、死ぬときは、老人ホームで死んでよね、ってね」と。
自宅では介護できないし、共働きだから、めんどうをみられないということらしい。
また今、自宅で老人が死ぬと、即、警察が検死にやってくる。
知人の息子夫婦は、それを心配しているらしい。
しかしそれにしても、「老人ホームで死んでよ」は、ない。
一昔前には、私たちはこう言った。
「おやじやおふくろは、死ぬときは、自宅の畳の上で、死なせてやりたい」と。
が、今は、時代が変わった。
日本人がもっている意識そのものが、変わった。
なお、私はその息子夫婦とは、ときどき話をすることがある。
ごくふつうの、見た目には、やさしそうな人たちである。
そんな夫婦でも、そう言う。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●小5のIGさん
昨日、小5のIGさん(女児)がこう言った。
「私、SR進学塾にも通っている」と。
隣にいたMTさん(女児)がそれを聞き、「受験するの?」と。
するとIGさんは、「ううん、ただ通っているだけ。中学も高校も、ふつうの学校にする」と。
……今、そういう子どもがふえている。
子どもというより、親の意識が変わりつつある。
●外へ出る
もう10年ほど、前のこと。
名前は忘れたが、こんなことを言っている祖母がいた。
「へたに学力をつけると、外へ出て行ってしまうから、子どもには学力をつけさせない」と。
そのため、「勉強しなさい」と子どもを叱る母親と、「勉強なんかしなくてもいい」と諭(さと)す祖母との間で、嫁姑戦争が起きている、と。
当の母親からそういう相談を受けたときには、「何という祖母!」と思った。
……というか、当時の私の常識には、まったく反していた。
が、今にして思うと、その祖母には、祖母の哲学があった。
「外へ出て行ってしまう」ということは、家族崩壊を意味する。
「崩壊」とわからないまま、崩壊してしまう。
●家族崩壊
「家庭崩壊」ではない。
「家族崩壊」。
たとえば欧米では、「家族」というときは、そこには「祖父母」は含まれない。
両親と子どもたち。
それを「家族」という。
それが欧米では常識になっているから、子どもが社会人になってからは、祖父母がその下の親子関係に顔を出すことは、まず、ない。
(国や地方によっては、祖父母とのつながりを大切にするところもあるが……。)
祖父母は祖父母として、それまでの家族から自らを切り離し、独立して生計を立てる。
子どもは子どもで、今度は自分たちの「家族」を作り始める。
●「経済的に余裕があれば……」
もう何度も書いてきたが、総理府(現在の内閣府)は、毎年青少年の意識を調査している※。
それを見ても、「将来、親のめんどうをみる」という若者は、どんどんと減っている。
10年前(2000年ごろ)でさえ、28%前後。
3人に1人もいなかった。
多くは、「経済的に余裕があれば……」という条件をつけている。
が、こういう世相。
経済的に余裕のある若者(若い世代)など、まずいない。
以前書いた原稿を添付する。
●希薄になる親子関係(資料)
自分の子どもが行方不明になれば、親は、必死になってその消息を
求める。
が、子どものほうは、どうか。
つぎの調査結果をみてほしい。
それが結論ということになる。
あるいは親子というのは、もともとそういうものなのか。
またそう考えてよいのか。
今どきの若者たちに、親が、「親のめんどうはどうするのか?」と聞くと、こう答える。
「お前は(=親は)、見返りを求めて、オレたち(=自分)を育ててきたのか!」と。
あるいは気持ちをたずねただけで、「干渉」という言葉を使って、はねのける。
日本と韓国は、双子国と揶揄(やゆ)されるほど、中身がよく似ている。
日本人の親子関係も希薄なら、韓国人の親子関係も希薄。
もう一度、日本の内閣府がした調査結果を、よく見比べてみてほしい。
+++++++++++++++
●第8回世界青年意識調査より
(将来、親のめんどうをみるか?)
年老いた親を養うことの意識は、欧米に比べ、日・韓で弱い。
★年老いた親を養うことについてどう思うか
『どんなことをしてでも親を養う』(1)
イギリス 66.0%、
アメリカ 63.5%、
フランス 50.8%、
韓国 35.2%、
日本 28.3%
★将来、子どもにめんどうをみてもらいたいか?
自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい日本の青年は5割弱で、韓国に次いで低い。
★「自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい」と思うか
『そう思う』(2)
イギリス 70.1%、
アメリカ 67.5%、
フランス 62.3%、
日本 47.2%、
韓国 41.2%
(以上、内閣府、平成21年調査より)
++++++++++++++++
ここでは何も書きたくない!
この数字がすべて。
それとも今どきの若者たちは、永遠に、若いままと思っているのだろうか。
もしそうだとするなら、これほど、オメデタイ話はない!
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 内閣府 親子関係 どんなことをしてでも親のめんどうをみる 親の
めんどう 親のめんどうをみる 成人男女の意識調査 はやし浩司 将来親のめんどうを
みる 親を養う)
●掛け軸の言葉
が、多くの親たちは、「うちにかぎって、そういうことはない」と思い込んでいる。
つまり幻想にしがみついている。
しかし幻想は、幻想。
いくら親ががんばっても、子どもたちは子どもたちの世界で、自らの哲学を作り上げていく。
親がもっている価値観など、子どもたちの世界では、床の間の掛け軸ほどの意味もない。
いくら立派なことが書いてあっても、ただの飾り。
意識というのは、そういうもの。
社会へ出たとたん、吸い取り紙が水を吸い取るように、周囲の哲学を吸収していく。
それがわからなければ、あなた自身を観察してみればよい。
あなたは将来、親のめんどうをみるか。
その意識はあるか。
●社会的重圧感
たいていの人は、「もちろんある……」と答えるだろう。
が、待ったア!
その意識にしても、相対的なもの。
私たちの世代は、外に出たものは、そのほとんどが、実家への仕送りを欠かさなかった。
私の意識というよりは、それが当時の常識だった。
私も、吸い取り紙のように、周囲の常識を吸収していた。
みながそうしていたから、私もそうした。
今のワイフと結婚するときも、毎月、実家への仕送りが条件になっていた。
毎月だぞ!
だからワイフは結婚してからも、以後、私が45歳になるまで、一度もそれを欠かさなかった。
それだけではない。
27歳ごろからは、実家での冠婚葬祭の費用、さらには税金の支払い、商品の購入代金の支払いまで、私が負担するようになった。
が、経済的な負担というより、社会的な負担……「重圧感」と書いた方が正確かもしれないが、それには相当なものがあった。
母は、冠婚葬祭だけは、派手にやった。
そのたびに、20万円~30万円の現金が消えた。
その哲学と、私の哲学が、まっこうから対立した。
私はそれを乗り越えなければならなかった。
●恋愛第一主義
私たちの世代にとっては、「親のめんどうをみる」というのは、それをいう。
またその程度のことをして、はじめて、「親のめんどうをみた」となる。
が、その意識も変わった。
盆と暮れに実家へ帰る程度で、「親のめんどうをみている」と、多くの若い人たちは考えている。
が、今ではそれすらしない若い人たちもふえている。
多くは、結婚したとたん、「ハイ、さようなら!」。
おかしな恋愛第一主義が、はびこっている。
古い世代と思われるかもしれないが、私たちの時代には、そうではなかった。
親の許可がないと、結婚できなかった。
が、いまどき「許可」を求める若い人たちはいない。
恋愛したとたん、それがすべて。
後先のことも考えず、「結婚します!」と。
「恋愛」を、一世一代の大仕事と誤解している。
が、そんなことなら、そこらのイヌやネコでもしている。
サルでもしている。
(だからその一方で、離婚率も鰻上り。
現在離婚率は、30%近くになっている※。)
(注※……離婚率の算出の仕方はむずかしい。
たとえば平成19年度に結婚した人の数が719,822人に対して、離婚した人の数は254,832となっている。
単純に、離婚した人を、結婚した人の数で割ってみると、35・4%という数字が出てくる。)
●無縁老人
それもあって独居老人がふえている。
しかも従来、親子関係が濃密と思われていた農村部で、ふえている。
もちろん都会部でも、ふえている。
この先すぐ、つまり私たちが後期高齢者になるころは、約60%の人たちが独居老人になると言われている。
が、今はさらに一歩進んで、「無縁老人」。
それもそのはず。
2050年には、1・2人の勤労者が、1人の老人を支えなければならなくなる。
(現在は、2・6人の勤労者が、1人の老人を支えている。)
少子高齢化の問題が、いかに深刻なものであるかは、この数字を見ただけでもわかる。
「2050年」と言えば、39年後。
あなたの年齢に、39歳を足してみればよい。
それがあなたの老後ということになる。
●加山雄三
どうしてこのエッセーに、「加山雄三」が出てくるか?
理由は簡単。
あの加山雄三がギターを片手に、「♪二人を夕闇がア~」と歌った。
そのとたん、日本人の意識は大きく変わり始めた。
すでにその時、底流はあったのかもしれない。
ともかくも、そのときから、恋愛至上主義が始まった。
いや、ひょっとしたら、私たちは「恋愛」の中に、「自由」を見たのかもしれない。
それまでの私たちは、体中を、ぐるぐると取り巻いていたクサリに、もがき、苦しんでいた。
加山雄三はアメリカ式の恋愛映画を見せてくれることで、それを取り除いてくれた。
たとえひと時の幻想ではあっても、甘い夢を見ることで、自分をなぐさめることができた。
加山雄三がまちがっていたというのではない。
加山雄三は、そのクサリを解いてくれた。
が、今、そのクサリを解きすぎてしまった。
ユルユルから、パサパサに。
●親としての限度
老後は、確実にやってくる。
それもあっという間にやってくる。
私自身もそうだった。
つまり私も、20代、30代のころは、老後なんて、ありえない世界のように考えていた。
だから50歳になった人を見たとき、とんでもないジーさんのように感じた。
が、その私ももうすぐ64歳になる。
そういう自分を振り返ってみても、「あっという間」だった。
つまり今、もしあなたが、「老後の問題など、私には関係ない」と思っているとしたら、それはとんでもないまちがい、ということになる。
回りくどい言い方をしたが、あなたはあなたで、自分の老後を最優先で考えたほうがよい。
子どもは子ども。
子どもの学費は学費。
しかしそこには一定の限度をしっかりともつ。
「親としてやるべきことはする。しかし限度を超えてはしない」と。
でないと、……というか、現実に、60歳の定年退職時に貯金ゼロという家庭は、現在50%もいる(S生保会社調査)。
全体でも約33%程度の家庭は、貯金ゼロ(財務省)。
年金など、もしあなたが公務員でないなら、まったくアテにならない。
そんな状態で、どうやってこれからの老後を生きていくというのか。
●親子関係の復権
IGさんが、そう言ったとき、私はすかさず、こう言った。
「君のお母さんは、賢い人だよ」と。
「あなたも、お父さん、お母さんの近くで住みなさいよ」と。
言い忘れたが、IGさんは、ひとり娘。
それを聞いて、IGさんは、にっこりと笑った。
が、これはけっしてIGさんの両親のことだけを考えてでのことではない。
IGさん自身にとっても、そのほうがよい。
そうでなくても、……つまり家族の絆があっても、生きていくだけでたいへん。
こんな世相で、家族がバラバラで、どうやって生きていくというのか。
●日本の将来
とても悲しいことだが、日本の将来は、暗い。
この8月から始まった大不況を契機に、日本も、やがてすぐ他のアジアの国々と同等、あるはそれ以下になる。
日本人が外国へ出稼ぎにいかねばならなくなる時代は、すぐそこまできている。
これは可能性の問題ではない。
確実な数字として、そう予測されている。
わかりやすく言えば、きれいごとだけでは、子育てはできないということ。
それとも死ぬか、生きるかという瀬戸際に立たされたときでも、あなたは子どもに向かって、こう言うことができるか。
「親のめんどうはみなくてもいい。お前はお前で、自由に空をはばたけ」と。
羽ばたき方に、意味があるのなら、それもよいだろう。
が、それは怪しい?
それほどまでに意味のある仕事をしている人は、少ない?
……という悲観的な見方はさておき、現実は現実。
子育ても、その現実を見失っては、できない。
●私には理解できない
高校生にしても、大学生にしても、今や形態端末機は、必需品。
新SNSだの、スマホだの、さらにはi-Padだの、アンドロイドだの……。
話題はつきない。
しかしそれほどまでの文明の利器を用いて、結局は、何をしている?
アホで馬鹿で、意味のない情報を回しあっているだけ。
つまりそれが今の日本の若い人たちを象徴している。
たとえば今週号の「A」(パソコン誌)は、あのジョブズ氏の追悼記事を並べている。
前アップル社の会長である。
3人の識者(日本人)が、ああでもない、こうでもないと、ジョブズ氏を称えている。
が、私はそうは思わない。
1978~79年にかけての、あのホームパソコン(当時)の黎明期を直接経験している。
日本製のパソコンは、アメリカ製につぎつぎと駆逐されていった。
言うなれば、今、ジョブズ氏を称えるということは、サッカーの試合で、オウンゴールで相手を勝たせた上、さらに相手の選手を称えるようなもの。
ジョブズ氏は、アメリカ人にとっては、英雄かもしれないが、私たちはアメリカ人ではない。
原爆を落とされた上に、マッカーサーを称えるような記事を書いて、みじんも恥じない。
●ペンタブレット
話が過激になったので、話題を変える。
今日、ワイフが誕生日プレゼントにということで、ペンタブレットを買ってくれた。
前からほしかった、Wacom社製の「Bamboo」。
描画ソフトが4種類も、おまけでついていた。
が、今日は、どのひとつもじゅうぶん使いこなせいないまま、ギブ・アップ。
この世界も、格段に進化した。
つまり複雑になった。
10年ほど前には、いろいろなソフトを使いこなしていたが、今日は惨敗。
明日は日曜日だから、もう一度、挑戦してみる。
……ということで、今日は、ここまで。
これからワイフと、「アメリカン・ヒーロー」という映画を観てくる。
今夜が公開日。
あまり観たいとは思わないが、これもボケ防止のため。
がんばって観てくる。
2011/10/15記
Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司
【ジジ・ババ・ゴミ論】はやし浩司 2012-01-20
(六趣輪廻の因縁で、闇路に迷う愚痴人間)(N市教育委員会・子育て講座用原稿)
Hiroshi Hayashi+++++++Jan. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●ゴミ?
少し前、「ジジ・ババ・ゴミ論」について書いた。
私が「ゴミ」という言葉を使っているのではない。
若い人たちの書くBLOGに、そう書いてある。
最近の若い人たちの老人論には、辛らつなものが多い。
「老害論」から「ゴミ論」へ。
まさかと思う人がいたら、一度、若い人たちのBLOGに目を通してみるとよい。
それについては、もう何度か書いてきた。
ここでは「なぜ?」について、書いてみたい。
なぜ、私たちはゴミなのか?
●「将来、親のめんどうをみる」
「将来、どんなことをしてでも、親のめんどうをみる」と答える、日本の若い人たちは、世界でも最下位。
総理府、それにつづく内閣府が、数年おきに、同じ調査をしている。
「青少年の意識調査」というのが、それである。
それによれば、つぎのようになっている。
(第8回青年意識調査:内閣府、平成21(2009)年3月)
+++++++++++++++++++++++++++++++++
●年老いた親を養うことについてどう思うか
「どんなことをしてでも親を養う」
イギリス66.0%、
アメリカ63.5%、
フランス50.8%、
韓国35.2%、
日本28.3%
(平成9年、総理府の同調査では、19%。)
日本の若い人たちの意識は、28・3%!
アメリカ人の約半分。
「親孝行は教育の要である。日本人がもつ美徳である」と信じている人は多い。
しかし現実は、かなりきびしい。
今どき、「親孝行」という言葉を使う、若い人は、いない!
●「自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい」と思うか
『そう思う』:
イギリス70.1%、
アメリカ67.5%、
フランス62.3%、
日本47.2%、
韓国41.2%
+++++++++++++++++++++++++++++++++
平たく言えば、現代の若い人たちは、「経済的に余裕があれば、親のめんどうをみる」と考えている。
しかし「経済的に余裕のある若い人」は、ほとんど、いない。
どの人も、目一杯の生活をしている。
結婚当初から、車や家具一式は、当たり前。
中には、(実際、そういう夫婦は多いが)、結婚してからも親からの援助を受けている夫婦もいる。
金融広報中央委員会の調査によれば、現在、貯蓄ゼロ世帯は、23%。
全国約4000万世帯の、23%。
4世帯につき、約1世帯。
さらに生活保護を受ける世帯が、2011年度、最高を記録した。
その数、150万世帯。
++++++++++++++++++++++++++++++
金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査(2006年)」によれば、
つぎのようになっている。
20代は171万円、
30代は455万円、
40代は812万円、
50代は1154万円、
60代が1601万円、
70歳以上が1432万円。
この調査は「20歳-79歳代の男女10,080人」を対象に調べたもので、
このうち貯蓄を持っているのは全体の、77・1%。
残りの22.9%は貯蓄ゼロ。
貯蓄ゼロの家庭は、年収が300~500万円未満でも21.1%。
500~750万円未満の家庭でも16.2%。
+++++++++++++++++++++++++++++
なお、団塊の世代についてみると、8・1%の世帯が、貯蓄ゼロとなっている(「格差脱出研究所」調べ)。
ただしここに載っている数字にしても、あくまでも、「平均」。
70歳以上だけをみても、中に数億円以上もの金融資産を保有している人たちがいる。
大多数の人は、400~500万円程度と言われている(某経済誌)。
「親のめんどうをみる」と答える、若い人たちの減少。
それと反比例する形で、「ジジ・ババ・ゴミ論」がある。
両者を関連付けるのは、危険なことかもしれない。
しかし無関係とは、これまた言えない。
●祖父母と同居
私自身は、3世代同居家族の中で、生まれ育った。
生まれたときから、祖父母と同居していた。
と言っても、当時は、それがごく平均的な家族であった。
「核家族」という言葉が生まれ、それが主流になってきたのは、1970年以後のこと。
夫婦と、その子どもだけの、「小さな家族」を「核家族」と言った。
当時はそれが珍しかったが、今では、それが主流。
若い人たちが「家族」というときには、そこには、祖父母の姿はない。
現在、祖父母と同居している家族の割合は、つぎのようになっている。
(第8回青年意識調査:内閣府、平成21(2009)年3月)
●「祖父または祖母と同居している」
日本(20.6%)、
韓国(5.8%)、
アメリカ(3.1%)、
フランス(1.5%)、
イギリス(1.1%)
これらの数字を並べて解釈すると、こうなる。
(1) 日本人は、親と同居している家族が、比較的多い(20・6%)。
子どもが生まれれば、3世代同居家族となる。
ただしこれには地域差が大きい。
地方の農村部では、多く、都市部では、少ない。
(2) 老親は、子どもに老後のめんどうをみてもらいたいと考えている(47・2%)。
が、若い人たちには、その意識は薄い。
世界でも、最低レベルとなっている(28・3%)。
(3)「核家族」という家族形態は、欧米化の1態ということが、この数字を見てもわかる。
つまり、家族の欧米化が、現在、急速に進んでいる。
ただし欧米では、各地に「老人村」があるなど、老人対策が充実している。
一方、この日本では、老人対策がなおざりにされたまま、欧米化が進んでしまった。
その結果が、独居老人、さらには孤独死、無縁死の問題ということになる。
●「団塊の世代は敵」?
先日紹介したBLOGの中に、「団塊の世代は敵」と書いてあるのが、あった。
これには驚いた。
私たち団塊の世代は、感謝されこそすれ、「敵」と思われるようなことは、何もしていない。
そのつもりでがんばったわけではないが、現在の日本の繁栄の基礎を作ったのは、私たち。
そういう自負心も、どこかにある。
その私たち団塊の世代が、敵?
こうした感覚を理解するためには、視点を一度、若い人たちの中に置いてみる必要がある。
なぜか?
その理由の第一が、現在の若い人たちは、「貧しさ」を知らない。
生まれたときから、「豊かな生活」がそこにあるのが当たり前……という前提で、育っている。
それは私たちの視点を、逆に、80代、90代の人たちの中に置いてみるとよくわかる。
●「敵」
戦争を体験した人たちは、みな、こう言う。
「日本を守ったのは、俺たち」と。
結果的に日本は敗北し、(守った)という意識は、粉々に破壊された。
しかし「命をかけて」という部分までは、破壊されていない。
が、結果がどうであれ、戦争を体験した人たちが、「命がけで戦った」のは、事実。
で、そういう人たちに、私たち戦後の世代が感謝しているかといえば、それはない。
中には、「自業自得」と、辛らつな言葉を、浴びせかける人もいる。
「勝手に戦争を起こし、ひどいめにあった」と。
もう少し具体的には、こんな事実もある。
私の二男が、アメリカ人の女性と結婚することになったときのこと。
私はこう思った。
「親父(おやじ=私の実父)が、生きていなくてよかった」と。
もし父が生きていたら、その結婚には、猛烈に反対しただろう。
私の父は、そういう人だった。
まじめで、がんこで、純粋だった。
本気で天皇を崇拝し、神国日本を信じていた。
ある日のこと、こんなことがあった。
私が小学3年生のときのことである。
私が「天皇」と呼び捨てにすると、一度も私に対して怒ったことがない父が、私を殴った。
「陛下と言え!」と。
父はその足で小学校へ怒鳴り込んでいった。
「貴様ら、息子に何を教えているかア」と。
そのときの担任が、N先生。
だから小学3年生のときのことだったということを、よく覚えている。
が、そんな父をだれが批判できるだろうか。
現に今、私たち団塊の世代を評して、「敵」という。
同じように、そういう若い人たちを、私たちはどうして批判できるだろうか。
私たちはいつも、過去を踏み台にして、現在を生きている。
その現在に視点を置き、「自己中心的な、現在中心論」で、ものを考える。
そういう視点で見ると、私たち団塊の世代は、この日本の繁栄を、ぶち壊してしまった。
少なくとも、若い人たちは、そういう目で、私たち、団塊の世代をながめている。
●ゴミ
私たちは、否応なしに、ゴミになりつつある。
またそういうふうに扱われても、抵抗できない。
体力も気力も、とぼしくなってきた。
若い人たちから見ると、私たちの世代は、毎日、遊んでばかりいるように見える。
昔、……といっても、もう30年以上も前のことだが、こう言った高校生がいた。
「老人は、役立たず」と。
当時の私は、この言葉に猛烈に反発した。
……そう言えば、それについて書いた原稿がどこかにあるはず。
探してみる。
日付は2010年2月になっている。
当時、私はひとつの理由として、「受験競争」をあげた。
受験競争を経験した子どもは、総じて、心が冷たくなる。
私はそれを実感として、現場で、今も強く感じている。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 ジジ・ババ・ゴミ 総理府 内閣府 青年に意識調査 親の面倒 親のめんどう 老後の介護 はやし浩司 団塊の世代 受験と虐待)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
特集【介護と子どもの意識】(2010年2月の原稿より)
●介護と子どもの意識
+++++++++++++++++
介護問題に隠れて、表に出てこないが、
その裏には、子どもたちの意識の変化
がある。
現在、ほとんどの子どもたちは、「経済的に
余裕があれば、親のめんどうをみる」と
考えている(日本)。
しかし経済的に余裕のある人は、いない。
みな、それぞれが精いっぱいの生活を
している。
つまりこの調査結果を裏から読むと、
「めんどうはみない」となる。
が、ことはさらに深刻である。
(めんどう)どころか、(老人への虐待)が、
深刻化している。
10年ほど前に書いた原稿をさがしてみる。
(10年前ですら、そうだったということを
わかってほしい。)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ジジ・ババ受難の時代
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
年々、ジジ・ババへの風当たりが
強くなってきている(?)。
これから先、私たち高齢者予備軍は、
どのように社会とかかわりあって
いったらよいのか。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
私は感じている。ひょっとしたら、あなたも感じている。このところ、年を追うごとに、ジジ・ババへの風当たりが強くなってきている。
若者たちが書くBLOGにしても、「ジジイ」とか「ババア」という言葉を使って、年配者をののしる表現が、最近、目につくようになってきた。
ある交通事故の相談を専門に受けつけるBLOGには、こんな書きこみすらあった。
「先日、枯れ葉マークのジジイの車に追突された。
おかげで、こちらは2週間も入院。そのジジイが、2、3日ごとに見舞いにくるから、たまらねえ。
あんなジジイに、何度も見舞いに来られて、うるさくてしかたねえ。
こっちは、迷惑している」と。
その若者は、バイクに乗っているところを、車で追突されたらしい。
つまりこのところ、老齢者が、ますます、「粗大ゴミ」になってきた。
そんな感じがする。
老人医療費用、介護費用の増大が、若者の目にも、それが「負担」とわかるようになってきた。
加えて、日本では、世代間における価値観の相違が、ますます顕著になってきた。
若者たちは、程度の差こそあれ、上の世代の犠牲になっているという意識をもっている。
これに対して、たとえば私たち団塊の世代は、こう反論する。
「現在の日本の繁栄を築きあげたのは、私たちの世代だ」と。
しかしこれは、ウソ。
団塊の世代の私が、そう言うのだから、まちがいない。
たしかに結果的には、そうなった。
つまりこうした論理は、結果論を正当化するための、身勝手な論理にすぎない。
私も含めて、だれが、「日本のため……」などと思って、がんばってきただろうか。
私たちは私たちで、今までの時代を、「自分のために」、がんばってきた。
結果として日本は繁栄したが、それはあくまでも結果論。
そういう私たちを、若い世代は、鋭く見抜いている。
しかしこれは深刻な問題でもある。
これから先、高齢者はもっとふえる。
やがてすぐ、人口の3分の1以上が、満65歳以上になるとも言われている。
そうなったとき、若者たちは、私たち老齢者を、どういう目で見るだろうか。
そのヒントが、先のBLOGに隠されているように思う。
ジジ・ババは、ゴミ。
ジジ・ババは、臭い。
ジジ・ババは、ムダな人間、と。
そういう意識を若者たちが共通してもつようになったら、私たち高齢者にとって、この日本は、たいへん住みにくい国ということになる。
そのうち老人虐待や老人虐殺が、日常的に起こるようになるかもしれない。
では、どうすればよいのか。
……というより、高齢者のめんどうを、第一にみなければならないのは、実の子どもということになる。
が、その子どもが成人になるころには、たいていの親子関係は、破壊されている。
親たちは気がついていないが、「そら、受験だ」「そら、成績だ」「そら、順位だ」などと言っているうちに、そうなる。
中学生になる前に、ゾッとするほど、心が冷たくなってしまう子どもとなると、ゴマンといる。
反対に、できが悪く(?)、受験とは無縁の世界で育った子どもほど、心が暖かく、親思いになる。
ウソだと思うなら、あなたの周囲を見回してみればよい。あるいはあなた自身のことを考えてみればよい。
「親のめんどうなどみない」と宣言している若者もいる。
「親の恩も遺産次第」と考えている若者は、もっと多い。
たいはんの若者は、「経済的に余裕があれば、親のめんどうをみる」と答えている。
つまり「余裕がなければ、みない」※と。
数年置きに、総理府(内閣府)が調査しているので、そのうち、これについての全国的な調査結果も出てくると思うが、これが現状と考えてよい。
私はこのところ、近くの老人ケア・センターへ行く機会がふえた。
そこでは、30~40人の老人を相手に、4、5人の若い男女が、忙しそうにあれこれと世話をしている。
見た目には、のどかで、のんびりとした世界だが、こんな世界も、いつまでつづくかわからない。
すでに各自治体では、予算不足のため、老人介護のハードルをあげ始めている。
補助金を削減し始めている。
10年後には、もっと、きびしくなる。20年後には、さらにきびしくなる。
単純に計算しても、今は30~40人だが、それが90~120人になる。
そうなったとき、そのときの若者たちは、私たち高齢者を、どのような目で見るだろうか。
またどのように考えるだろうか。
老齢になるまま、その老齢に負け、老人になってはいけない。
ケア・センターでは、老
人たちが、幼稚園の年長児でもしないような簡単なゲームをしたり、手細工をしたりしている。ああいうのを見ていると、「本当に、これでいいのか」と思う。
高齢者は、人生の大先輩なはず。人生経験者のはず。
そういう人たちが、手をたたいて、カラオケで童謡を歌っている!
つまりこれでは、「粗大ゴミ」と呼ばれても、文句は言えない。
また、そうであっては、いけない。
わかりやすく言えば、高齢者は、高齢者としての(存在感)をつくらねばならない。
社会とかかわりをもちながら、その中で、役に立つ高齢者でなければならない。
そういうかかわりあいというか、若者たちとの(かみあい)ができたとき、私たち高齢者は、それなりにの(人間)として認められるようになる。
「私たちが、この日本を繁栄させたのだ」とか、「だれのおかげで、日本がここまで繁栄
できたか、それがわかっているか」とか、そういう高慢な気持ちは、さらさらもっていは
いけない。
私たち高齢者(実際には、高齢者予備軍)は、どこまでも、謙虚に!
姿勢を低くして、若者や社会に対して、自分たちの人生を、還元していく。
その努力を今から、怠ってはいけない。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
古い原稿を再掲載します。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●本末転倒の世界
「老人のような役立たずは、はやく死んでしまえばいい」と言った、高校生がいた。
そこで私が、「君だって、老人になるんだよ」と言うと、「ぼくは、人に迷惑をかけない。
それにそれまでにうんと、お金を稼いでおくからいい」と。
そこでさらに私が、「君は、親のめんどうをみないのか」と聞くと、こう言った。
「それだけのお金を残してくれるなら、めんどうをみる」と。
親の恩も遺産次第というわけだが、今、こういう若者がふえている。
97年、総理府が成人式を迎えた青年を対象に、こんな意識調査をした。
「親の老後のめんどうを、あなたはみるか」と。
それに対して、「どんなことをしてでも、みる」と答えた若者は、たったの19%!
この数字がいかに低いかは、たとえばアメリカ人の若者の、60数%。
さらに東南アジアの若者たちの、80~90%という数字と比較してみるとわかる。
しかもこの数字は、その3年前(94年)の数字より、4ポイントもさがっている。
このことからもわかるように、若者たちの「絆の希薄化」は、ますます進行している。
一方、日本では少子化の波を受けて、親たちはますます子どもに手をかけるようになった。
金もかける。
今、東京などの都会へ大学生を一人、出すと、毎月の仕送り額だけでも、平均27万円。
この額は、平均的サラリーマンの年収(1005万円)の、3割強。
だからどこの家でも、子どもが大学へ行くようになると、母親はパートに出て働く。
それこそ爪に灯をともすような生活を強いられる。
が、肝心の大学生は、大学生とは名ばかり。
大学という巨大な遊園地で、遊びまくっている!
先日も京都に住む自分の息子の生活を、見て驚いた母親がいた。
春先だったというが、一日中、電気ストーブはつけっぱなし。毎月の電話代だけでも、数万円も使っていたという。
もちろん子どもたちにも言い分は、ある。
「幼児のときから、勉強、勉強と言われてきた。
何をいまさら」ということになる。
「親のために、大学へ行ってやる」と豪語する子どもすらいる。
今、行きたい大学で、したい勉強のできる高校生は、10%もいないのではないか。
大半の高校生は、「行ける大学」の「行ける学部」という視点で、大学を選ぶ。
あるいは
ブランドだけで、大学を選ぶ。
だからますます遊ぶ。年に数日、講義に出ただけで卒業できたという学生もいる(新聞の投書)。
こういう話を、幼児をもつ親たちに懇談会の席でしたら、ある母親はこう言った。
「先生、私たち夫婦が、そのドラ息子ドラ娘なんです。
どうしたらよいでしょうか」と。
私の話は、すでに一世代前の話、というわけである。
私があきれていると、その母親は、さらにこう言った。
「今でも、毎月実家から、生活費の援助を受けています。子どものおけいこ塾の費用だけでも、月に4万円もかかります」と。
しかし……。今、こういう親を、誰が笑うことができるだろうか。
(親から大学生への支出額は、平均で年、319万円。
月平均になおすと、約26・6万円。
毎月の仕送り額が、平均約12万円。
そのうち生活費が6万5000円。大学生をかかえる親の平均年収は1005万円。
自宅外通学のばあい、親の27%が借金をし、平均借金額は、182万円。
99年、東京地区私立大学教職員組合連合調査。)
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 親の支出額 学費)
+++++++++++++++
つづいて03年(7年前)に書いた
原稿を添付します。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●高齢者への虐待
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
やはり高齢者への虐待が
ふえているという。
これはこれからの世界を
生きる私たちにとっては、
深刻な問題である。
+++++++++++++
医療経済研究機構が、厚生省の委託を受けて調査したところ、全国1万6800か所の介護サービス、病院で、1991事例もの、『高齢者虐待』の実態が、明るみになったという(03年11月~04年1月期)。
わかりやすく言えば、氷山の一角とはいえ、10か所の施設につき、約1例の老人虐待があったということになる。
この調査によると、虐待された高齢者の平均年齢は、81・6歳。うち76%は、女性。
虐待する加害者は、息子で、32%。息子の配偶者が、21%。娘、16%とつづく。
夫が虐待するケースもある(12%)。
息子が虐待する背景には、息子の未婚化、リストラなどによる経済的負担があるという。
これもわかりやすく言えば、息子が、実の母親を虐待するケースが、突出して多いということになる。
で、その虐待にも、いろいろある。
(1)殴る蹴るなどの、身体的虐待
(2)ののしる、無視するなどの、心理的虐待
(3)食事を与えない、介護や世話をしないなどの、放棄、放任
(4)財産を勝手に使うなどの、経済的虐待など。
何ともすさまじい親子関係が思い浮かんでくるが、決して、他人ごとではない。
こうし
た虐待は、これから先、ふえることはあっても、減ることは決してない。
最近の若者のうち、「将来親のめんどうをみる」と考えている人は、5人に1人もいない(総理府、内閣府の調査)。
しかし考えてみれば、おかしなことではないか。
今の若者たちほど、恵まれた環境の中で育っている世代はいない。
飽食とぜいたく、まさにそれらをほしいがままにしている。
本来なら、親に感謝して、何らおかしくない世代である。
が、どこかでその歯車が、狂う。
狂って、それがやがて高齢者虐待へと進む。
私は、その原因の一つとして、子どもの受験競争をあげる。
話はぐんと生々しくなるが、親は子どもに向かって、「勉強しなさい」「成績はどうだったの」「こんなことでは、A高校にはいれないでしょう」と叱る。
しかしその言葉は、まさに「虐待」以外の何ものでもない。
言葉の虐待である。
親は、子どものためと思ってそう言う(本当は、自分の不安や心配を解消するためにそう言うのだが……。)
子どもの側で考えてみれば、それがわかる。
子どもは、学校で苦しんで家へ帰ってくる。
しかしその家は、決して安住と、やすらぎの場ではない。
心もいやされない。むしろ、家にいると、不安や心配が、増幅される。
これはもう、立派な虐待以外のなにものでもない。
しかし親には、その自覚がない。ここにも書いたように、「子どものため」という確信をいだいている。
それはもう、狂信的とさえ言ってもよい。
子どもの心は、その受験期をさかいに、急速に親から離れていく。
しかも決定的と言えるほどまでに、離れていく。
その結果だが……。
あなたの身のまわりを、ゆっくりと見回してみてほしい。
あなたの周辺には、心の暖かい人もいれば、そうでない人もいる。
概してみれば、子どものころ、受験競争と無縁でいた人ほど、今、心の暖かい人であることを、あなたは知るはず。
一方、ガリガリの受験勉強に追われた人ほど、そうでないことを知るはず。
私も、一時期、約20年に渡って、幼稚園の年中児から大学受験をめざした高校3年生まで、連続して教えたことがある。
そういう子どもたちを通してみたとき、子どもの心がその受験期にまたがって、大きく変化するのを、まさに肌で感じることができた。
この時期、つまり受験期を迎えると、子どもの心は急速に変化する。ものの考え方が、ドライで、合理的になる。
はっきり言えば、冷たくなる。まさに「親の恩も、遺産次第」というような考え方を、平気でするようになる。
こうした受験競争がすべての原因だとは思わないが、しかし無縁であるとは、もっと言えない。
つまり高齢者虐待の原因として、じゅうぶん考えてよい原因の一つと考えてよい。
さて、みなさんは、どうか。それでも、あなたは子どもに向かって、「勉強しなさい」と言うだろうか。……言うことができるだろうか。
あなた自身の老後も念頭に置きながら、もう少し長い目で、あなたの子育てをみてみてほしい。
(はやし浩司 老人虐待 高齢者虐待)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
少し古い原稿ですが、以前、中日新聞に
こんな原稿を載せてもらったことがあり
ます。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●抑圧は悪魔を生む
イギリスの諺(ことわざ)に、『抑圧は悪魔を生む』というのがある。
心の抑圧状態が続くと、ものの考え方が悪魔的になることを言ったものだが、この諺ほど、子どもの心にあてはまる諺はない。
きびしい勉強の強要など、子どもの能力をこえた過負担が続くと、子どものものの考え方は、まさに悪魔的になる。こんな子ども(小4男児)がいた。
その子どもは静かで、穏やかな子どもだった。
人の目をたいへん気にする子どもで、いつも他人の顔色をうかがっているようなところは、あるにはあった。
しかしそれを除けば、ごくふつうの子どもだった。
が、ある日私はその子どものノートを見て、びっくりした。
何とそこには、血が飛び散ってもがき苦しむ人間の姿が、いっぱい描かれていた!
「命」とか、「殺」とかいう文字もあった。
しかも描かれた顔はどれも、口が大きく裂け、そこからは血がタラタラと流れていた。
ほかに首のない死体や爆弾など。
原因は父親だった。
神経質な人で、毎日、2時間以上の学習を、その子どもに義務づけていた。
そしてその日のノルマになっているワークブックがしていないと、夜中でもその子どもをベッドの中から引きずり出して、それをさせていた。
神戸で起きた「淳君殺害事件」は、まだ記憶に新しいが、しかしそれを思わせるような
残虐事件は、現場ではいくらでもある。
その直後のことだが、浜松市内のある小学校で、こんな事件があった。
一人の子ども(小二男児)が、飼っていたウサギを、すべり台の上から落として殺してしまったというのだ。
この事件は時期が時期だけに、先生たちの間ではもちろんのこと、親たちの間でも大きな問題になった。
ほかに先生の湯飲み茶碗に、スプレーの殺虫剤を入れた子ども(中学生)もいた。
牛乳ビンに虫を入れ、それを投げつけて遊んでいた子ども(中学生)もいた。
ネコやウサギをおもしろ半分に殺す子どもとなると、いくらでもいる。
ほかに、つかまえた虫の頭をもぎとって遊んでいた子ども(幼児)や、飼っていたハトに花火をつけて、殺してしまった子ども(小3男児)もいた。
親のきびしい過負担や過干渉が日常的に続くと、子どもは自分で考えるという力をなくし、いわゆる常識はずれの子どもになりやすい。
異常な自尊心や嫉妬心をもつこともある。
そういう症状の子どもが皆、過負担や過干渉でそうなったとは言えない。
しかし過負担や過干渉が原因でないとは、もっと言えない。
子どもは自分の中にたまった欲求不満を何らかの形で発散させようとする。
いじめや家庭内暴力の原因も、結局は、これによって説明できる。
一般論として、はげしい受験勉強を通り抜けた子どもほど心が冷たくなることは、よく知られている。合理的で打算的になる。
ウソだと思うなら、あなたの周囲を見回してみればよい。
あなたの周囲には、心が温かい人もいれば、そうでない人もいる。
しかし学歴とは無縁の世界に生きている人ほど、心が温かいということを、あなたは知っている。
子どもに「勉強しろ」と怒鳴りつけるのはしかたないとしても、それから生ずる抑圧感が一方で、子どもの心をゆがめる。
それを忘れてはならない。
【追記】
受験競争は、たしかに子どもの心を破壊する。
それは事実だが、破壊された子ども、あるいはそのままおとなになった(おとな)が、それに気づくことは、まず、ない。
この問題は、脳のCPU(中央演算装置)にからむ問題だからである。
が、本当の問題は、実は、受験競争にあるのではない。
本当の問題は、「では、なぜ、親たちは、子どもの受験競争に狂奔するか」にある。
なぜか? 理由など、もう改めて言うまでもない。
日本は、明治以後、日本独特の学歴社会をつくりあげた。
学歴のある人は、とことん得をし、そうでない人は、とことん損をした。
こうした不公平を、親たちは、自分たちの日常生活を通して、いやというほど、思い知らされている。だから親たちは、こう言う。
「何だ、かんだと言ってもですねえ……(学歴は、必要です)」と。
つまり子どもの受験競争に狂奔する親とて、その犠牲者にすぎない。
しかし、こんな愚劣な社会は、もう私たちの世代で、終わりにしよう。
意識を変え、制度を変え、そして子どもたちを包む社会を変えよう。
決してむずかしいことではない。おかしいものは、おかしいと思う。
おかしいことは、「おかしい」と言う。
そういう日常的な常識で、ものを考え、行動していけばよい。それで日本は、変る。
少し頭が熱くなったので、この話は、また別の機会に考えてみたい。
しかしこれだけは言える。
あなたが老人になって、いよいよというとき、あなたの息子や娘に虐待されてからでは、
遅いということ。
そのとき、気づいたのでは、遅いということ。
今ここで、心豊かな親子関係とは、どんな関係をいうのか、それを改めて、考えなおしてみよう。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●反論
千葉県に住む、E.H.氏(たぶん、若い父親)からは、「呆」(「阿呆の呆」)と題して、つぎのようなものが届いている。
『老後の自分の面倒を見てもらう為に、愛情もない相手と結婚して、子供を作り、育てるって事ですかね。そんな世界で生きていて、なんの価値があるのでしょう。
世の中は地球規模で変化をし進化をしているのです。
夫婦、家族、恋愛... 全ての形が多様化しているのです。新旧色々あって良いじゃないですか。
結局、林先生は御自分の意見が正しいと思い切り主張していて、読んでいてがっかりです。
ちなみに私は、子供がどこでどんな生き方をしても良いと言える親をずっと目指します。
子供には子供の人生があるのですから。
それを家族崩壊とは思いません。
むしろ、親の面倒で子供を縛りつけている方が家族崩壊じゃないのですか?
親の近くにいようが遠くにいようが子供が良い人間で幸せなら、親としても幸せなはず。
林先生は子離れ出来ていないのですね。
そんなに親の面倒を子供が見るのが当たり前だと思うのなら、御自分のお子さんに『私の面倒をみろ』と、言ったら良いのに!
千葉 E.H.より』と。
……ほかにも同氏より、5~6通、同じような内容のものが届いている。
「阿呆」という題名もすごいが、「愛情もない相手と結婚して……」と、我が家をのぞき知っているような内容が、恐ろしい。(ハハハ)
Hiroshi Hayashi+++++++++FEB.07+++++++++++はやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司・改
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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■□コマーシャル★★★★★★コマーシャル□■
【BW生・募集中!】
(案内書の請求)
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page228.html
(教室の案内)
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page025.html
●小学生以上の方も、どうか、一度、お問い合わせください。
■□コマーシャル★★★★★★コマーシャル□■
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このマガジンがお役にたてそうな人が、あなたのまわりにいませんか?
よろしかったら、どうか、このマガジンのことを、お友だちの方に
話していただけませんか?
よろしくお願いします。 はやし浩司
***********************************
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まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page141.html
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. = | QQ ∩ ∩ QQ
. m\ ▽ /m~= ○
. ○ ~~~\\//
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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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●エアーズロック・人工説を証明する。
今日は、オーストラリアの友人からの依頼もあり、エアーズロック(現地では、Ululu(ウルル山)と呼ばれている)の人工的設置説を証明してみた。
実際には、そのUluluから、西に25キロのところにある、Mt. AlgaあるいはMt.Olgasは、人工的に設置された山だった。
しかも核兵器の実験場だった。
そのことも、このビデオの中で、紹介する。
オーストラリア人にとっては、歴史をひっくり返すような重要な内容である。
それだけに数値の取り方には、細心の注意を払った。
が、これはまさに数学的な証明問題。
もしそれでも私の説を疑うなら、では、数学の証明問題は何かということになる。
どうかそういう視点で、このビデオを観てほしい。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【Mt. Alga is a mountains, put by someone intentionally on purpose】
2012/08/21記
Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2012++++++はやし浩司・林浩司
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 2012年 8月 22日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【老親を棄てる若者たち】(ジジババ・ゴミ論)
●変わる、若者たちの意識
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
先週、ある知人宅(67歳)を訪れた。
この15年来、たがいに行き来している。
いわゆる3世代同居家族で、知人は、息子夫婦(ともに40歳前後)のために畑をつぶし、そこに家を建てた。
もちろん費用は、全額、知人の負担。
孫も2人いて、知人夫婦が、家でめんどうをみている。
その知人が、こう言った。
「息子のヤツがね、私にこう言うんですよ。
おやじね(=知人のこと)、死ぬときは、老人ホームで死んでよね、ってね」と。
自宅では介護できないし、共働きだから、めんどうをみられないということらしい。
また今、自宅で老人が死ぬと、即、警察が検死にやってくる。
知人の息子夫婦は、それを心配しているらしい。
しかしそれにしても、「老人ホームで死んでよ」は、ない。
一昔前には、私たちはこう言った。
「おやじやおふくろは、死ぬときは、自宅の畳の上で、死なせてやりたい」と。
が、今は、時代が変わった。
日本人がもっている意識そのものが、変わった。
なお、私はその息子夫婦とは、ときどき話をすることがある。
ごくふつうの、見た目には、やさしそうな人たちである。
そんな夫婦でも、そう言う。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●小5のIGさん
昨日、小5のIGさん(女児)がこう言った。
「私、SR進学塾にも通っている」と。
隣にいたMTさん(女児)がそれを聞き、「受験するの?」と。
するとIGさんは、「ううん、ただ通っているだけ。中学も高校も、ふつうの学校にする」と。
……今、そういう子どもがふえている。
子どもというより、親の意識が変わりつつある。
●外へ出る
もう10年ほど、前のこと。
名前は忘れたが、こんなことを言っている祖母がいた。
「へたに学力をつけると、外へ出て行ってしまうから、子どもには学力をつけさせない」と。
そのため、「勉強しなさい」と子どもを叱る母親と、「勉強なんかしなくてもいい」と諭(さと)す祖母との間で、嫁姑戦争が起きている、と。
当の母親からそういう相談を受けたときには、「何という祖母!」と思った。
……というか、当時の私の常識には、まったく反していた。
が、今にして思うと、その祖母には、祖母の哲学があった。
「外へ出て行ってしまう」ということは、家族崩壊を意味する。
「崩壊」とわからないまま、崩壊してしまう。
●家族崩壊
「家庭崩壊」ではない。
「家族崩壊」。
たとえば欧米では、「家族」というときは、そこには「祖父母」は含まれない。
両親と子どもたち。
それを「家族」という。
それが欧米では常識になっているから、子どもが社会人になってからは、祖父母がその下の親子関係に顔を出すことは、まず、ない。
(国や地方によっては、祖父母とのつながりを大切にするところもあるが……。)
祖父母は祖父母として、それまでの家族から自らを切り離し、独立して生計を立てる。
子どもは子どもで、今度は自分たちの「家族」を作り始める。
●「経済的に余裕があれば……」
もう何度も書いてきたが、総理府(現在の内閣府)は、毎年青少年の意識を調査している※。
それを見ても、「将来、親のめんどうをみる」という若者は、どんどんと減っている。
10年前(2000年ごろ)でさえ、28%前後。
3人に1人もいなかった。
多くは、「経済的に余裕があれば……」という条件をつけている。
が、こういう世相。
経済的に余裕のある若者(若い世代)など、まずいない。
以前書いた原稿を添付する。
●希薄になる親子関係(資料)
自分の子どもが行方不明になれば、親は、必死になってその消息を
求める。
が、子どものほうは、どうか。
つぎの調査結果をみてほしい。
それが結論ということになる。
あるいは親子というのは、もともとそういうものなのか。
またそう考えてよいのか。
今どきの若者たちに、親が、「親のめんどうはどうするのか?」と聞くと、こう答える。
「お前は(=親は)、見返りを求めて、オレたち(=自分)を育ててきたのか!」と。
あるいは気持ちをたずねただけで、「干渉」という言葉を使って、はねのける。
日本と韓国は、双子国と揶揄(やゆ)されるほど、中身がよく似ている。
日本人の親子関係も希薄なら、韓国人の親子関係も希薄。
もう一度、日本の内閣府がした調査結果を、よく見比べてみてほしい。
+++++++++++++++
●第8回世界青年意識調査より
(将来、親のめんどうをみるか?)
年老いた親を養うことの意識は、欧米に比べ、日・韓で弱い。
★年老いた親を養うことについてどう思うか
『どんなことをしてでも親を養う』(1)
イギリス 66.0%、
アメリカ 63.5%、
フランス 50.8%、
韓国 35.2%、
日本 28.3%
★将来、子どもにめんどうをみてもらいたいか?
自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい日本の青年は5割弱で、韓国に次いで低い。
★「自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい」と思うか
『そう思う』(2)
イギリス 70.1%、
アメリカ 67.5%、
フランス 62.3%、
日本 47.2%、
韓国 41.2%
(以上、内閣府、平成21年調査より)
++++++++++++++++
ここでは何も書きたくない!
この数字がすべて。
それとも今どきの若者たちは、永遠に、若いままと思っているのだろうか。
もしそうだとするなら、これほど、オメデタイ話はない!
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 内閣府 親子関係 どんなことをしてでも親のめんどうをみる 親の
めんどう 親のめんどうをみる 成人男女の意識調査 はやし浩司 将来親のめんどうを
みる 親を養う)
●掛け軸の言葉
が、多くの親たちは、「うちにかぎって、そういうことはない」と思い込んでいる。
つまり幻想にしがみついている。
しかし幻想は、幻想。
いくら親ががんばっても、子どもたちは子どもたちの世界で、自らの哲学を作り上げていく。
親がもっている価値観など、子どもたちの世界では、床の間の掛け軸ほどの意味もない。
いくら立派なことが書いてあっても、ただの飾り。
意識というのは、そういうもの。
社会へ出たとたん、吸い取り紙が水を吸い取るように、周囲の哲学を吸収していく。
それがわからなければ、あなた自身を観察してみればよい。
あなたは将来、親のめんどうをみるか。
その意識はあるか。
●社会的重圧感
たいていの人は、「もちろんある……」と答えるだろう。
が、待ったア!
その意識にしても、相対的なもの。
私たちの世代は、外に出たものは、そのほとんどが、実家への仕送りを欠かさなかった。
私の意識というよりは、それが当時の常識だった。
私も、吸い取り紙のように、周囲の常識を吸収していた。
みながそうしていたから、私もそうした。
今のワイフと結婚するときも、毎月、実家への仕送りが条件になっていた。
毎月だぞ!
だからワイフは結婚してからも、以後、私が45歳になるまで、一度もそれを欠かさなかった。
それだけではない。
27歳ごろからは、実家での冠婚葬祭の費用、さらには税金の支払い、商品の購入代金の支払いまで、私が負担するようになった。
が、経済的な負担というより、社会的な負担……「重圧感」と書いた方が正確かもしれないが、それには相当なものがあった。
母は、冠婚葬祭だけは、派手にやった。
そのたびに、20万円~30万円の現金が消えた。
その哲学と、私の哲学が、まっこうから対立した。
私はそれを乗り越えなければならなかった。
●恋愛第一主義
私たちの世代にとっては、「親のめんどうをみる」というのは、それをいう。
またその程度のことをして、はじめて、「親のめんどうをみた」となる。
が、その意識も変わった。
盆と暮れに実家へ帰る程度で、「親のめんどうをみている」と、多くの若い人たちは考えている。
が、今ではそれすらしない若い人たちもふえている。
多くは、結婚したとたん、「ハイ、さようなら!」。
おかしな恋愛第一主義が、はびこっている。
古い世代と思われるかもしれないが、私たちの時代には、そうではなかった。
親の許可がないと、結婚できなかった。
が、いまどき「許可」を求める若い人たちはいない。
恋愛したとたん、それがすべて。
後先のことも考えず、「結婚します!」と。
「恋愛」を、一世一代の大仕事と誤解している。
が、そんなことなら、そこらのイヌやネコでもしている。
サルでもしている。
(だからその一方で、離婚率も鰻上り。
現在離婚率は、30%近くになっている※。)
(注※……離婚率の算出の仕方はむずかしい。
たとえば平成19年度に結婚した人の数が719,822人に対して、離婚した人の数は254,832となっている。
単純に、離婚した人を、結婚した人の数で割ってみると、35・4%という数字が出てくる。)
●無縁老人
それもあって独居老人がふえている。
しかも従来、親子関係が濃密と思われていた農村部で、ふえている。
もちろん都会部でも、ふえている。
この先すぐ、つまり私たちが後期高齢者になるころは、約60%の人たちが独居老人になると言われている。
が、今はさらに一歩進んで、「無縁老人」。
それもそのはず。
2050年には、1・2人の勤労者が、1人の老人を支えなければならなくなる。
(現在は、2・6人の勤労者が、1人の老人を支えている。)
少子高齢化の問題が、いかに深刻なものであるかは、この数字を見ただけでもわかる。
「2050年」と言えば、39年後。
あなたの年齢に、39歳を足してみればよい。
それがあなたの老後ということになる。
●加山雄三
どうしてこのエッセーに、「加山雄三」が出てくるか?
理由は簡単。
あの加山雄三がギターを片手に、「♪二人を夕闇がア~」と歌った。
そのとたん、日本人の意識は大きく変わり始めた。
すでにその時、底流はあったのかもしれない。
ともかくも、そのときから、恋愛至上主義が始まった。
いや、ひょっとしたら、私たちは「恋愛」の中に、「自由」を見たのかもしれない。
それまでの私たちは、体中を、ぐるぐると取り巻いていたクサリに、もがき、苦しんでいた。
加山雄三はアメリカ式の恋愛映画を見せてくれることで、それを取り除いてくれた。
たとえひと時の幻想ではあっても、甘い夢を見ることで、自分をなぐさめることができた。
加山雄三がまちがっていたというのではない。
加山雄三は、そのクサリを解いてくれた。
が、今、そのクサリを解きすぎてしまった。
ユルユルから、パサパサに。
●親としての限度
老後は、確実にやってくる。
それもあっという間にやってくる。
私自身もそうだった。
つまり私も、20代、30代のころは、老後なんて、ありえない世界のように考えていた。
だから50歳になった人を見たとき、とんでもないジーさんのように感じた。
が、その私ももうすぐ64歳になる。
そういう自分を振り返ってみても、「あっという間」だった。
つまり今、もしあなたが、「老後の問題など、私には関係ない」と思っているとしたら、それはとんでもないまちがい、ということになる。
回りくどい言い方をしたが、あなたはあなたで、自分の老後を最優先で考えたほうがよい。
子どもは子ども。
子どもの学費は学費。
しかしそこには一定の限度をしっかりともつ。
「親としてやるべきことはする。しかし限度を超えてはしない」と。
でないと、……というか、現実に、60歳の定年退職時に貯金ゼロという家庭は、現在50%もいる(S生保会社調査)。
全体でも約33%程度の家庭は、貯金ゼロ(財務省)。
年金など、もしあなたが公務員でないなら、まったくアテにならない。
そんな状態で、どうやってこれからの老後を生きていくというのか。
●親子関係の復権
IGさんが、そう言ったとき、私はすかさず、こう言った。
「君のお母さんは、賢い人だよ」と。
「あなたも、お父さん、お母さんの近くで住みなさいよ」と。
言い忘れたが、IGさんは、ひとり娘。
それを聞いて、IGさんは、にっこりと笑った。
が、これはけっしてIGさんの両親のことだけを考えてでのことではない。
IGさん自身にとっても、そのほうがよい。
そうでなくても、……つまり家族の絆があっても、生きていくだけでたいへん。
こんな世相で、家族がバラバラで、どうやって生きていくというのか。
●日本の将来
とても悲しいことだが、日本の将来は、暗い。
この8月から始まった大不況を契機に、日本も、やがてすぐ他のアジアの国々と同等、あるはそれ以下になる。
日本人が外国へ出稼ぎにいかねばならなくなる時代は、すぐそこまできている。
これは可能性の問題ではない。
確実な数字として、そう予測されている。
わかりやすく言えば、きれいごとだけでは、子育てはできないということ。
それとも死ぬか、生きるかという瀬戸際に立たされたときでも、あなたは子どもに向かって、こう言うことができるか。
「親のめんどうはみなくてもいい。お前はお前で、自由に空をはばたけ」と。
羽ばたき方に、意味があるのなら、それもよいだろう。
が、それは怪しい?
それほどまでに意味のある仕事をしている人は、少ない?
……という悲観的な見方はさておき、現実は現実。
子育ても、その現実を見失っては、できない。
●私には理解できない
高校生にしても、大学生にしても、今や形態端末機は、必需品。
新SNSだの、スマホだの、さらにはi-Padだの、アンドロイドだの……。
話題はつきない。
しかしそれほどまでの文明の利器を用いて、結局は、何をしている?
アホで馬鹿で、意味のない情報を回しあっているだけ。
つまりそれが今の日本の若い人たちを象徴している。
たとえば今週号の「A」(パソコン誌)は、あのジョブズ氏の追悼記事を並べている。
前アップル社の会長である。
3人の識者(日本人)が、ああでもない、こうでもないと、ジョブズ氏を称えている。
が、私はそうは思わない。
1978~79年にかけての、あのホームパソコン(当時)の黎明期を直接経験している。
日本製のパソコンは、アメリカ製につぎつぎと駆逐されていった。
言うなれば、今、ジョブズ氏を称えるということは、サッカーの試合で、オウンゴールで相手を勝たせた上、さらに相手の選手を称えるようなもの。
ジョブズ氏は、アメリカ人にとっては、英雄かもしれないが、私たちはアメリカ人ではない。
原爆を落とされた上に、マッカーサーを称えるような記事を書いて、みじんも恥じない。
●ペンタブレット
話が過激になったので、話題を変える。
今日、ワイフが誕生日プレゼントにということで、ペンタブレットを買ってくれた。
前からほしかった、Wacom社製の「Bamboo」。
描画ソフトが4種類も、おまけでついていた。
が、今日は、どのひとつもじゅうぶん使いこなせいないまま、ギブ・アップ。
この世界も、格段に進化した。
つまり複雑になった。
10年ほど前には、いろいろなソフトを使いこなしていたが、今日は惨敗。
明日は日曜日だから、もう一度、挑戦してみる。
……ということで、今日は、ここまで。
これからワイフと、「アメリカン・ヒーロー」という映画を観てくる。
今夜が公開日。
あまり観たいとは思わないが、これもボケ防止のため。
がんばって観てくる。
2011/10/15記
Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司
【ジジ・ババ・ゴミ論】はやし浩司 2012-01-20
(六趣輪廻の因縁で、闇路に迷う愚痴人間)(N市教育委員会・子育て講座用原稿)
Hiroshi Hayashi+++++++Jan. 2012++++++はやし浩司・林浩司
●ゴミ?
少し前、「ジジ・ババ・ゴミ論」について書いた。
私が「ゴミ」という言葉を使っているのではない。
若い人たちの書くBLOGに、そう書いてある。
最近の若い人たちの老人論には、辛らつなものが多い。
「老害論」から「ゴミ論」へ。
まさかと思う人がいたら、一度、若い人たちのBLOGに目を通してみるとよい。
それについては、もう何度か書いてきた。
ここでは「なぜ?」について、書いてみたい。
なぜ、私たちはゴミなのか?
●「将来、親のめんどうをみる」
「将来、どんなことをしてでも、親のめんどうをみる」と答える、日本の若い人たちは、世界でも最下位。
総理府、それにつづく内閣府が、数年おきに、同じ調査をしている。
「青少年の意識調査」というのが、それである。
それによれば、つぎのようになっている。
(第8回青年意識調査:内閣府、平成21(2009)年3月)
+++++++++++++++++++++++++++++++++
●年老いた親を養うことについてどう思うか
「どんなことをしてでも親を養う」
イギリス66.0%、
アメリカ63.5%、
フランス50.8%、
韓国35.2%、
日本28.3%
(平成9年、総理府の同調査では、19%。)
日本の若い人たちの意識は、28・3%!
アメリカ人の約半分。
「親孝行は教育の要である。日本人がもつ美徳である」と信じている人は多い。
しかし現実は、かなりきびしい。
今どき、「親孝行」という言葉を使う、若い人は、いない!
●「自分の子どもに老後の面倒をみてもらいたい」と思うか
『そう思う』:
イギリス70.1%、
アメリカ67.5%、
フランス62.3%、
日本47.2%、
韓国41.2%
+++++++++++++++++++++++++++++++++
平たく言えば、現代の若い人たちは、「経済的に余裕があれば、親のめんどうをみる」と考えている。
しかし「経済的に余裕のある若い人」は、ほとんど、いない。
どの人も、目一杯の生活をしている。
結婚当初から、車や家具一式は、当たり前。
中には、(実際、そういう夫婦は多いが)、結婚してからも親からの援助を受けている夫婦もいる。
金融広報中央委員会の調査によれば、現在、貯蓄ゼロ世帯は、23%。
全国約4000万世帯の、23%。
4世帯につき、約1世帯。
さらに生活保護を受ける世帯が、2011年度、最高を記録した。
その数、150万世帯。
++++++++++++++++++++++++++++++
金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査(2006年)」によれば、
つぎのようになっている。
20代は171万円、
30代は455万円、
40代は812万円、
50代は1154万円、
60代が1601万円、
70歳以上が1432万円。
この調査は「20歳-79歳代の男女10,080人」を対象に調べたもので、
このうち貯蓄を持っているのは全体の、77・1%。
残りの22.9%は貯蓄ゼロ。
貯蓄ゼロの家庭は、年収が300~500万円未満でも21.1%。
500~750万円未満の家庭でも16.2%。
+++++++++++++++++++++++++++++
なお、団塊の世代についてみると、8・1%の世帯が、貯蓄ゼロとなっている(「格差脱出研究所」調べ)。
ただしここに載っている数字にしても、あくまでも、「平均」。
70歳以上だけをみても、中に数億円以上もの金融資産を保有している人たちがいる。
大多数の人は、400~500万円程度と言われている(某経済誌)。
「親のめんどうをみる」と答える、若い人たちの減少。
それと反比例する形で、「ジジ・ババ・ゴミ論」がある。
両者を関連付けるのは、危険なことかもしれない。
しかし無関係とは、これまた言えない。
●祖父母と同居
私自身は、3世代同居家族の中で、生まれ育った。
生まれたときから、祖父母と同居していた。
と言っても、当時は、それがごく平均的な家族であった。
「核家族」という言葉が生まれ、それが主流になってきたのは、1970年以後のこと。
夫婦と、その子どもだけの、「小さな家族」を「核家族」と言った。
当時はそれが珍しかったが、今では、それが主流。
若い人たちが「家族」というときには、そこには、祖父母の姿はない。
現在、祖父母と同居している家族の割合は、つぎのようになっている。
(第8回青年意識調査:内閣府、平成21(2009)年3月)
●「祖父または祖母と同居している」
日本(20.6%)、
韓国(5.8%)、
アメリカ(3.1%)、
フランス(1.5%)、
イギリス(1.1%)
これらの数字を並べて解釈すると、こうなる。
(1) 日本人は、親と同居している家族が、比較的多い(20・6%)。
子どもが生まれれば、3世代同居家族となる。
ただしこれには地域差が大きい。
地方の農村部では、多く、都市部では、少ない。
(2) 老親は、子どもに老後のめんどうをみてもらいたいと考えている(47・2%)。
が、若い人たちには、その意識は薄い。
世界でも、最低レベルとなっている(28・3%)。
(3)「核家族」という家族形態は、欧米化の1態ということが、この数字を見てもわかる。
つまり、家族の欧米化が、現在、急速に進んでいる。
ただし欧米では、各地に「老人村」があるなど、老人対策が充実している。
一方、この日本では、老人対策がなおざりにされたまま、欧米化が進んでしまった。
その結果が、独居老人、さらには孤独死、無縁死の問題ということになる。
●「団塊の世代は敵」?
先日紹介したBLOGの中に、「団塊の世代は敵」と書いてあるのが、あった。
これには驚いた。
私たち団塊の世代は、感謝されこそすれ、「敵」と思われるようなことは、何もしていない。
そのつもりでがんばったわけではないが、現在の日本の繁栄の基礎を作ったのは、私たち。
そういう自負心も、どこかにある。
その私たち団塊の世代が、敵?
こうした感覚を理解するためには、視点を一度、若い人たちの中に置いてみる必要がある。
なぜか?
その理由の第一が、現在の若い人たちは、「貧しさ」を知らない。
生まれたときから、「豊かな生活」がそこにあるのが当たり前……という前提で、育っている。
それは私たちの視点を、逆に、80代、90代の人たちの中に置いてみるとよくわかる。
●「敵」
戦争を体験した人たちは、みな、こう言う。
「日本を守ったのは、俺たち」と。
結果的に日本は敗北し、(守った)という意識は、粉々に破壊された。
しかし「命をかけて」という部分までは、破壊されていない。
が、結果がどうであれ、戦争を体験した人たちが、「命がけで戦った」のは、事実。
で、そういう人たちに、私たち戦後の世代が感謝しているかといえば、それはない。
中には、「自業自得」と、辛らつな言葉を、浴びせかける人もいる。
「勝手に戦争を起こし、ひどいめにあった」と。
もう少し具体的には、こんな事実もある。
私の二男が、アメリカ人の女性と結婚することになったときのこと。
私はこう思った。
「親父(おやじ=私の実父)が、生きていなくてよかった」と。
もし父が生きていたら、その結婚には、猛烈に反対しただろう。
私の父は、そういう人だった。
まじめで、がんこで、純粋だった。
本気で天皇を崇拝し、神国日本を信じていた。
ある日のこと、こんなことがあった。
私が小学3年生のときのことである。
私が「天皇」と呼び捨てにすると、一度も私に対して怒ったことがない父が、私を殴った。
「陛下と言え!」と。
父はその足で小学校へ怒鳴り込んでいった。
「貴様ら、息子に何を教えているかア」と。
そのときの担任が、N先生。
だから小学3年生のときのことだったということを、よく覚えている。
が、そんな父をだれが批判できるだろうか。
現に今、私たち団塊の世代を評して、「敵」という。
同じように、そういう若い人たちを、私たちはどうして批判できるだろうか。
私たちはいつも、過去を踏み台にして、現在を生きている。
その現在に視点を置き、「自己中心的な、現在中心論」で、ものを考える。
そういう視点で見ると、私たち団塊の世代は、この日本の繁栄を、ぶち壊してしまった。
少なくとも、若い人たちは、そういう目で、私たち、団塊の世代をながめている。
●ゴミ
私たちは、否応なしに、ゴミになりつつある。
またそういうふうに扱われても、抵抗できない。
体力も気力も、とぼしくなってきた。
若い人たちから見ると、私たちの世代は、毎日、遊んでばかりいるように見える。
昔、……といっても、もう30年以上も前のことだが、こう言った高校生がいた。
「老人は、役立たず」と。
当時の私は、この言葉に猛烈に反発した。
……そう言えば、それについて書いた原稿がどこかにあるはず。
探してみる。
日付は2010年2月になっている。
当時、私はひとつの理由として、「受験競争」をあげた。
受験競争を経験した子どもは、総じて、心が冷たくなる。
私はそれを実感として、現場で、今も強く感じている。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 ジジ・ババ・ゴミ 総理府 内閣府 青年に意識調査 親の面倒 親のめんどう 老後の介護 はやし浩司 団塊の世代 受験と虐待)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
特集【介護と子どもの意識】(2010年2月の原稿より)
●介護と子どもの意識
+++++++++++++++++
介護問題に隠れて、表に出てこないが、
その裏には、子どもたちの意識の変化
がある。
現在、ほとんどの子どもたちは、「経済的に
余裕があれば、親のめんどうをみる」と
考えている(日本)。
しかし経済的に余裕のある人は、いない。
みな、それぞれが精いっぱいの生活を
している。
つまりこの調査結果を裏から読むと、
「めんどうはみない」となる。
が、ことはさらに深刻である。
(めんどう)どころか、(老人への虐待)が、
深刻化している。
10年ほど前に書いた原稿をさがしてみる。
(10年前ですら、そうだったということを
わかってほしい。)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●ジジ・ババ受難の時代
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
年々、ジジ・ババへの風当たりが
強くなってきている(?)。
これから先、私たち高齢者予備軍は、
どのように社会とかかわりあって
いったらよいのか。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
私は感じている。ひょっとしたら、あなたも感じている。このところ、年を追うごとに、ジジ・ババへの風当たりが強くなってきている。
若者たちが書くBLOGにしても、「ジジイ」とか「ババア」という言葉を使って、年配者をののしる表現が、最近、目につくようになってきた。
ある交通事故の相談を専門に受けつけるBLOGには、こんな書きこみすらあった。
「先日、枯れ葉マークのジジイの車に追突された。
おかげで、こちらは2週間も入院。そのジジイが、2、3日ごとに見舞いにくるから、たまらねえ。
あんなジジイに、何度も見舞いに来られて、うるさくてしかたねえ。
こっちは、迷惑している」と。
その若者は、バイクに乗っているところを、車で追突されたらしい。
つまりこのところ、老齢者が、ますます、「粗大ゴミ」になってきた。
そんな感じがする。
老人医療費用、介護費用の増大が、若者の目にも、それが「負担」とわかるようになってきた。
加えて、日本では、世代間における価値観の相違が、ますます顕著になってきた。
若者たちは、程度の差こそあれ、上の世代の犠牲になっているという意識をもっている。
これに対して、たとえば私たち団塊の世代は、こう反論する。
「現在の日本の繁栄を築きあげたのは、私たちの世代だ」と。
しかしこれは、ウソ。
団塊の世代の私が、そう言うのだから、まちがいない。
たしかに結果的には、そうなった。
つまりこうした論理は、結果論を正当化するための、身勝手な論理にすぎない。
私も含めて、だれが、「日本のため……」などと思って、がんばってきただろうか。
私たちは私たちで、今までの時代を、「自分のために」、がんばってきた。
結果として日本は繁栄したが、それはあくまでも結果論。
そういう私たちを、若い世代は、鋭く見抜いている。
しかしこれは深刻な問題でもある。
これから先、高齢者はもっとふえる。
やがてすぐ、人口の3分の1以上が、満65歳以上になるとも言われている。
そうなったとき、若者たちは、私たち老齢者を、どういう目で見るだろうか。
そのヒントが、先のBLOGに隠されているように思う。
ジジ・ババは、ゴミ。
ジジ・ババは、臭い。
ジジ・ババは、ムダな人間、と。
そういう意識を若者たちが共通してもつようになったら、私たち高齢者にとって、この日本は、たいへん住みにくい国ということになる。
そのうち老人虐待や老人虐殺が、日常的に起こるようになるかもしれない。
では、どうすればよいのか。
……というより、高齢者のめんどうを、第一にみなければならないのは、実の子どもということになる。
が、その子どもが成人になるころには、たいていの親子関係は、破壊されている。
親たちは気がついていないが、「そら、受験だ」「そら、成績だ」「そら、順位だ」などと言っているうちに、そうなる。
中学生になる前に、ゾッとするほど、心が冷たくなってしまう子どもとなると、ゴマンといる。
反対に、できが悪く(?)、受験とは無縁の世界で育った子どもほど、心が暖かく、親思いになる。
ウソだと思うなら、あなたの周囲を見回してみればよい。あるいはあなた自身のことを考えてみればよい。
「親のめんどうなどみない」と宣言している若者もいる。
「親の恩も遺産次第」と考えている若者は、もっと多い。
たいはんの若者は、「経済的に余裕があれば、親のめんどうをみる」と答えている。
つまり「余裕がなければ、みない」※と。
数年置きに、総理府(内閣府)が調査しているので、そのうち、これについての全国的な調査結果も出てくると思うが、これが現状と考えてよい。
私はこのところ、近くの老人ケア・センターへ行く機会がふえた。
そこでは、30~40人の老人を相手に、4、5人の若い男女が、忙しそうにあれこれと世話をしている。
見た目には、のどかで、のんびりとした世界だが、こんな世界も、いつまでつづくかわからない。
すでに各自治体では、予算不足のため、老人介護のハードルをあげ始めている。
補助金を削減し始めている。
10年後には、もっと、きびしくなる。20年後には、さらにきびしくなる。
単純に計算しても、今は30~40人だが、それが90~120人になる。
そうなったとき、そのときの若者たちは、私たち高齢者を、どのような目で見るだろうか。
またどのように考えるだろうか。
老齢になるまま、その老齢に負け、老人になってはいけない。
ケア・センターでは、老
人たちが、幼稚園の年長児でもしないような簡単なゲームをしたり、手細工をしたりしている。ああいうのを見ていると、「本当に、これでいいのか」と思う。
高齢者は、人生の大先輩なはず。人生経験者のはず。
そういう人たちが、手をたたいて、カラオケで童謡を歌っている!
つまりこれでは、「粗大ゴミ」と呼ばれても、文句は言えない。
また、そうであっては、いけない。
わかりやすく言えば、高齢者は、高齢者としての(存在感)をつくらねばならない。
社会とかかわりをもちながら、その中で、役に立つ高齢者でなければならない。
そういうかかわりあいというか、若者たちとの(かみあい)ができたとき、私たち高齢者は、それなりにの(人間)として認められるようになる。
「私たちが、この日本を繁栄させたのだ」とか、「だれのおかげで、日本がここまで繁栄
できたか、それがわかっているか」とか、そういう高慢な気持ちは、さらさらもっていは
いけない。
私たち高齢者(実際には、高齢者予備軍)は、どこまでも、謙虚に!
姿勢を低くして、若者や社会に対して、自分たちの人生を、還元していく。
その努力を今から、怠ってはいけない。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
古い原稿を再掲載します。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●本末転倒の世界
「老人のような役立たずは、はやく死んでしまえばいい」と言った、高校生がいた。
そこで私が、「君だって、老人になるんだよ」と言うと、「ぼくは、人に迷惑をかけない。
それにそれまでにうんと、お金を稼いでおくからいい」と。
そこでさらに私が、「君は、親のめんどうをみないのか」と聞くと、こう言った。
「それだけのお金を残してくれるなら、めんどうをみる」と。
親の恩も遺産次第というわけだが、今、こういう若者がふえている。
97年、総理府が成人式を迎えた青年を対象に、こんな意識調査をした。
「親の老後のめんどうを、あなたはみるか」と。
それに対して、「どんなことをしてでも、みる」と答えた若者は、たったの19%!
この数字がいかに低いかは、たとえばアメリカ人の若者の、60数%。
さらに東南アジアの若者たちの、80~90%という数字と比較してみるとわかる。
しかもこの数字は、その3年前(94年)の数字より、4ポイントもさがっている。
このことからもわかるように、若者たちの「絆の希薄化」は、ますます進行している。
一方、日本では少子化の波を受けて、親たちはますます子どもに手をかけるようになった。
金もかける。
今、東京などの都会へ大学生を一人、出すと、毎月の仕送り額だけでも、平均27万円。
この額は、平均的サラリーマンの年収(1005万円)の、3割強。
だからどこの家でも、子どもが大学へ行くようになると、母親はパートに出て働く。
それこそ爪に灯をともすような生活を強いられる。
が、肝心の大学生は、大学生とは名ばかり。
大学という巨大な遊園地で、遊びまくっている!
先日も京都に住む自分の息子の生活を、見て驚いた母親がいた。
春先だったというが、一日中、電気ストーブはつけっぱなし。毎月の電話代だけでも、数万円も使っていたという。
もちろん子どもたちにも言い分は、ある。
「幼児のときから、勉強、勉強と言われてきた。
何をいまさら」ということになる。
「親のために、大学へ行ってやる」と豪語する子どもすらいる。
今、行きたい大学で、したい勉強のできる高校生は、10%もいないのではないか。
大半の高校生は、「行ける大学」の「行ける学部」という視点で、大学を選ぶ。
あるいは
ブランドだけで、大学を選ぶ。
だからますます遊ぶ。年に数日、講義に出ただけで卒業できたという学生もいる(新聞の投書)。
こういう話を、幼児をもつ親たちに懇談会の席でしたら、ある母親はこう言った。
「先生、私たち夫婦が、そのドラ息子ドラ娘なんです。
どうしたらよいでしょうか」と。
私の話は、すでに一世代前の話、というわけである。
私があきれていると、その母親は、さらにこう言った。
「今でも、毎月実家から、生活費の援助を受けています。子どものおけいこ塾の費用だけでも、月に4万円もかかります」と。
しかし……。今、こういう親を、誰が笑うことができるだろうか。
(親から大学生への支出額は、平均で年、319万円。
月平均になおすと、約26・6万円。
毎月の仕送り額が、平均約12万円。
そのうち生活費が6万5000円。大学生をかかえる親の平均年収は1005万円。
自宅外通学のばあい、親の27%が借金をし、平均借金額は、182万円。
99年、東京地区私立大学教職員組合連合調査。)
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 親の支出額 学費)
+++++++++++++++
つづいて03年(7年前)に書いた
原稿を添付します。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●高齢者への虐待
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
やはり高齢者への虐待が
ふえているという。
これはこれからの世界を
生きる私たちにとっては、
深刻な問題である。
+++++++++++++
医療経済研究機構が、厚生省の委託を受けて調査したところ、全国1万6800か所の介護サービス、病院で、1991事例もの、『高齢者虐待』の実態が、明るみになったという(03年11月~04年1月期)。
わかりやすく言えば、氷山の一角とはいえ、10か所の施設につき、約1例の老人虐待があったということになる。
この調査によると、虐待された高齢者の平均年齢は、81・6歳。うち76%は、女性。
虐待する加害者は、息子で、32%。息子の配偶者が、21%。娘、16%とつづく。
夫が虐待するケースもある(12%)。
息子が虐待する背景には、息子の未婚化、リストラなどによる経済的負担があるという。
これもわかりやすく言えば、息子が、実の母親を虐待するケースが、突出して多いということになる。
で、その虐待にも、いろいろある。
(1)殴る蹴るなどの、身体的虐待
(2)ののしる、無視するなどの、心理的虐待
(3)食事を与えない、介護や世話をしないなどの、放棄、放任
(4)財産を勝手に使うなどの、経済的虐待など。
何ともすさまじい親子関係が思い浮かんでくるが、決して、他人ごとではない。
こうし
た虐待は、これから先、ふえることはあっても、減ることは決してない。
最近の若者のうち、「将来親のめんどうをみる」と考えている人は、5人に1人もいない(総理府、内閣府の調査)。
しかし考えてみれば、おかしなことではないか。
今の若者たちほど、恵まれた環境の中で育っている世代はいない。
飽食とぜいたく、まさにそれらをほしいがままにしている。
本来なら、親に感謝して、何らおかしくない世代である。
が、どこかでその歯車が、狂う。
狂って、それがやがて高齢者虐待へと進む。
私は、その原因の一つとして、子どもの受験競争をあげる。
話はぐんと生々しくなるが、親は子どもに向かって、「勉強しなさい」「成績はどうだったの」「こんなことでは、A高校にはいれないでしょう」と叱る。
しかしその言葉は、まさに「虐待」以外の何ものでもない。
言葉の虐待である。
親は、子どものためと思ってそう言う(本当は、自分の不安や心配を解消するためにそう言うのだが……。)
子どもの側で考えてみれば、それがわかる。
子どもは、学校で苦しんで家へ帰ってくる。
しかしその家は、決して安住と、やすらぎの場ではない。
心もいやされない。むしろ、家にいると、不安や心配が、増幅される。
これはもう、立派な虐待以外のなにものでもない。
しかし親には、その自覚がない。ここにも書いたように、「子どものため」という確信をいだいている。
それはもう、狂信的とさえ言ってもよい。
子どもの心は、その受験期をさかいに、急速に親から離れていく。
しかも決定的と言えるほどまでに、離れていく。
その結果だが……。
あなたの身のまわりを、ゆっくりと見回してみてほしい。
あなたの周辺には、心の暖かい人もいれば、そうでない人もいる。
概してみれば、子どものころ、受験競争と無縁でいた人ほど、今、心の暖かい人であることを、あなたは知るはず。
一方、ガリガリの受験勉強に追われた人ほど、そうでないことを知るはず。
私も、一時期、約20年に渡って、幼稚園の年中児から大学受験をめざした高校3年生まで、連続して教えたことがある。
そういう子どもたちを通してみたとき、子どもの心がその受験期にまたがって、大きく変化するのを、まさに肌で感じることができた。
この時期、つまり受験期を迎えると、子どもの心は急速に変化する。ものの考え方が、ドライで、合理的になる。
はっきり言えば、冷たくなる。まさに「親の恩も、遺産次第」というような考え方を、平気でするようになる。
こうした受験競争がすべての原因だとは思わないが、しかし無縁であるとは、もっと言えない。
つまり高齢者虐待の原因として、じゅうぶん考えてよい原因の一つと考えてよい。
さて、みなさんは、どうか。それでも、あなたは子どもに向かって、「勉強しなさい」と言うだろうか。……言うことができるだろうか。
あなた自身の老後も念頭に置きながら、もう少し長い目で、あなたの子育てをみてみてほしい。
(はやし浩司 老人虐待 高齢者虐待)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
少し古い原稿ですが、以前、中日新聞に
こんな原稿を載せてもらったことがあり
ます。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●抑圧は悪魔を生む
イギリスの諺(ことわざ)に、『抑圧は悪魔を生む』というのがある。
心の抑圧状態が続くと、ものの考え方が悪魔的になることを言ったものだが、この諺ほど、子どもの心にあてはまる諺はない。
きびしい勉強の強要など、子どもの能力をこえた過負担が続くと、子どものものの考え方は、まさに悪魔的になる。こんな子ども(小4男児)がいた。
その子どもは静かで、穏やかな子どもだった。
人の目をたいへん気にする子どもで、いつも他人の顔色をうかがっているようなところは、あるにはあった。
しかしそれを除けば、ごくふつうの子どもだった。
が、ある日私はその子どものノートを見て、びっくりした。
何とそこには、血が飛び散ってもがき苦しむ人間の姿が、いっぱい描かれていた!
「命」とか、「殺」とかいう文字もあった。
しかも描かれた顔はどれも、口が大きく裂け、そこからは血がタラタラと流れていた。
ほかに首のない死体や爆弾など。
原因は父親だった。
神経質な人で、毎日、2時間以上の学習を、その子どもに義務づけていた。
そしてその日のノルマになっているワークブックがしていないと、夜中でもその子どもをベッドの中から引きずり出して、それをさせていた。
神戸で起きた「淳君殺害事件」は、まだ記憶に新しいが、しかしそれを思わせるような
残虐事件は、現場ではいくらでもある。
その直後のことだが、浜松市内のある小学校で、こんな事件があった。
一人の子ども(小二男児)が、飼っていたウサギを、すべり台の上から落として殺してしまったというのだ。
この事件は時期が時期だけに、先生たちの間ではもちろんのこと、親たちの間でも大きな問題になった。
ほかに先生の湯飲み茶碗に、スプレーの殺虫剤を入れた子ども(中学生)もいた。
牛乳ビンに虫を入れ、それを投げつけて遊んでいた子ども(中学生)もいた。
ネコやウサギをおもしろ半分に殺す子どもとなると、いくらでもいる。
ほかに、つかまえた虫の頭をもぎとって遊んでいた子ども(幼児)や、飼っていたハトに花火をつけて、殺してしまった子ども(小3男児)もいた。
親のきびしい過負担や過干渉が日常的に続くと、子どもは自分で考えるという力をなくし、いわゆる常識はずれの子どもになりやすい。
異常な自尊心や嫉妬心をもつこともある。
そういう症状の子どもが皆、過負担や過干渉でそうなったとは言えない。
しかし過負担や過干渉が原因でないとは、もっと言えない。
子どもは自分の中にたまった欲求不満を何らかの形で発散させようとする。
いじめや家庭内暴力の原因も、結局は、これによって説明できる。
一般論として、はげしい受験勉強を通り抜けた子どもほど心が冷たくなることは、よく知られている。合理的で打算的になる。
ウソだと思うなら、あなたの周囲を見回してみればよい。
あなたの周囲には、心が温かい人もいれば、そうでない人もいる。
しかし学歴とは無縁の世界に生きている人ほど、心が温かいということを、あなたは知っている。
子どもに「勉強しろ」と怒鳴りつけるのはしかたないとしても、それから生ずる抑圧感が一方で、子どもの心をゆがめる。
それを忘れてはならない。
【追記】
受験競争は、たしかに子どもの心を破壊する。
それは事実だが、破壊された子ども、あるいはそのままおとなになった(おとな)が、それに気づくことは、まず、ない。
この問題は、脳のCPU(中央演算装置)にからむ問題だからである。
が、本当の問題は、実は、受験競争にあるのではない。
本当の問題は、「では、なぜ、親たちは、子どもの受験競争に狂奔するか」にある。
なぜか? 理由など、もう改めて言うまでもない。
日本は、明治以後、日本独特の学歴社会をつくりあげた。
学歴のある人は、とことん得をし、そうでない人は、とことん損をした。
こうした不公平を、親たちは、自分たちの日常生活を通して、いやというほど、思い知らされている。だから親たちは、こう言う。
「何だ、かんだと言ってもですねえ……(学歴は、必要です)」と。
つまり子どもの受験競争に狂奔する親とて、その犠牲者にすぎない。
しかし、こんな愚劣な社会は、もう私たちの世代で、終わりにしよう。
意識を変え、制度を変え、そして子どもたちを包む社会を変えよう。
決してむずかしいことではない。おかしいものは、おかしいと思う。
おかしいことは、「おかしい」と言う。
そういう日常的な常識で、ものを考え、行動していけばよい。それで日本は、変る。
少し頭が熱くなったので、この話は、また別の機会に考えてみたい。
しかしこれだけは言える。
あなたが老人になって、いよいよというとき、あなたの息子や娘に虐待されてからでは、
遅いということ。
そのとき、気づいたのでは、遅いということ。
今ここで、心豊かな親子関係とは、どんな関係をいうのか、それを改めて、考えなおしてみよう。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●反論
千葉県に住む、E.H.氏(たぶん、若い父親)からは、「呆」(「阿呆の呆」)と題して、つぎのようなものが届いている。
『老後の自分の面倒を見てもらう為に、愛情もない相手と結婚して、子供を作り、育てるって事ですかね。そんな世界で生きていて、なんの価値があるのでしょう。
世の中は地球規模で変化をし進化をしているのです。
夫婦、家族、恋愛... 全ての形が多様化しているのです。新旧色々あって良いじゃないですか。
結局、林先生は御自分の意見が正しいと思い切り主張していて、読んでいてがっかりです。
ちなみに私は、子供がどこでどんな生き方をしても良いと言える親をずっと目指します。
子供には子供の人生があるのですから。
それを家族崩壊とは思いません。
むしろ、親の面倒で子供を縛りつけている方が家族崩壊じゃないのですか?
親の近くにいようが遠くにいようが子供が良い人間で幸せなら、親としても幸せなはず。
林先生は子離れ出来ていないのですね。
そんなに親の面倒を子供が見るのが当たり前だと思うのなら、御自分のお子さんに『私の面倒をみろ』と、言ったら良いのに!
千葉 E.H.より』と。
……ほかにも同氏より、5~6通、同じような内容のものが届いている。
「阿呆」という題名もすごいが、「愛情もない相手と結婚して……」と、我が家をのぞき知っているような内容が、恐ろしい。(ハハハ)
Hiroshi Hayashi+++++++++FEB.07+++++++++++はやし浩司
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2012++++++はやし浩司・林浩司・改
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
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