【家庭内宗教戦争・20年後の決算】「お前は、誰の女房だ!」by美濃周人
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●20年前
ちょうど20年前(1992年)、美濃周人氏(以下、美濃周人)という人が、1冊の本を書いた。
『家庭内宗教戦争』(副題:「お前は、だれの女房だ!」)というタイトルの本だった。
東京の、Y書房新社という会社から出版した。
林不忘の『丹下左膳』を世に送り出した出版社である。
で、その本は、たいへんよく売れた……と聞いている。
そのころ私も、育児本の企画で、その出版社を、毎週のように訪れていた。
出版から、ちょうど1週間目に出版社を訪れると、女性の事務員がこう教えてくれた。
「あの美濃さんの本ね、2700冊の注文が届いています」と。
●山手書房新社
……で、たった今、Y書房新社、つまり山手書房新社をあちこちで探してみた。
最初は、ネットの検索機能を使った。
つぎにNTTの104で、電話番号を調べてもらった。
結果、山手書房新社は、現在、どうやら存在していないようだ。
が、出版社は倒産しても、本の出版権(これを「版権」という)というのは残る。
倒産しても、消えるということはない。
版権そのものが、財産的価値をもつ。
そこでひとつの出版社が倒産するときは、同時に、その版権をつぎの会社に移譲したりする。
(実際には、在庫本をそのままつぎの会社に売却する。
売れ筋の本のみを、増刷する。)
山手書房新社にしても、もとは「山手書房」。
その会社が倒産した。
経営権が別の人物に移った。
そのあと、社名に「新社」をつけ、「山手書房新社」として、生まれ変わった。
こういう例は、出版界では、たいへん多い……というか、ごくふつうのこととして、なされている。
「新社」という名前のつく出版社は、おおかたそのような経緯で生まれた会社と考えてよい。
山手書房新社……当時の社長は、武重史郎という人だった。
私の直接の担当者(本の編集者)は、横山秀夫という人だった。
2002年ごろ、直木賞で話題になった横山秀夫※という人物がいた。
その人物と同一人物
かどうかということは、私にはわからない。
注※……ウィキペディア百科事典には、「2002年に、横山秀夫が書いた「半落ち」が、第128回直木賞候補作となる」とある。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●美濃周人
美濃周人とは、その出版社で知りあい、以後、20年のつきあいになる。
同年齢(昭和22年生まれ)ということで、気が合った。
その美濃周人からもらった本が、何冊か、戸棚に並んでいる。
その中の1冊が、『家庭内宗教戦争』(お前は、だれの女房だ!)。
美濃周人は、現在も健在で、本名で活躍している。
美濃周人は、ペンネームである。
数日前も、私が、「もうそろそろ正体を明かしてもいいのでは?」と言うと、美濃周人は、「そうですね」と言って、電話口の向こうで笑っていた。
「ただ女房が、もうそっとしておいてほしいと言っていますので」とも。
●AMAZON
出版当時、「家庭内宗教戦争」は、1450円(定価)だった。
現在AMAZONでは、330円~580円で、中古本が売買されている(7月8日現在)。
値段がどうこうということではない。
今の今も、こうして取り引きされていることが、重要。
本の価値を示す。
その価値のない本は、古紙として再生利用される。
たとえばJWという人が5~6年前、ある本を書いた。
数百万部も売れたという。
が、現在、その本は、1円で取り引きされている。
掛け算をしても、数百万円の価値しかない……ということになる。
で、美濃周人に、「貴君の古い本を、私のホームページのほうで紹介していいか」と聞くと、美濃周人は、「お任せします」と言った。
私「この夏休みまでに、貴君の本を、私のホームページに載せてもいいですか」
美「家庭内宗教戦争は、あちこちで起きています。そういう人の助けになるなら、ぜひ、そうしてください」と。
そう、今の今も、家庭内宗教戦争は、あちこちで起きている。
その深刻さは、それを経験した者でないと、わからない。
今回は、その冒頭の一部を紹介させてもらう。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【美濃周人著『家庭内宗教戦争・お前は、誰の女房だ!』(山手書房新社)】
(以下、みなさんからの反応を見ながら、紹介させていただきます。
内容的には、S学会と、N宗教団体との対立を柱にしていますが、あくまでも、家庭内における宗教戦争をテーマにしたものです。
現在、多くの宗教団体の内部で、こうした問題が起きています。
そういう意味で、参考に鳴ればと思い、紹介させていただきました。
はやし浩司
2012/07/09記
Hiroshi Hayashi+++++++July. 2012++++++はやし浩司・林浩司
2012年7月9日月曜日
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