2012年7月28日土曜日

ALL are Robots here in Japan

Hiroshi Hayashi+++++++July. 2012++++++はやし浩司・林浩司

【立ち学習】

●時には、こうして立ったまま(=立たせたまま)学習します。

 この方法のよいところは、緊張感が持続できること。
 発表力、表現力を養うには、効果的であること。
 中・高校生だと、居眠りをしなくなること、など。

 子どもはこうした変化が、大好き・・・ということで、今日は「立ち勉強」をしてみました。

【年長児・Summer Lesson】




Hiroshi Hayashi+++++July.2012+++++はやし浩司

【宝島・最新日本のタブー】(2012年8月25日発行)を読む

Hiroshi Hayashi++++++++++++はやし浩司

昨日(7月27日)、宝島09月号を買う。
「最新・日本のタブー」(580円)。
最近になく衝撃的な雑誌・・・の一言に尽きる。
すごい!
読む込めば読み込むほど、(矛盾)が、怒涛のごとく押し寄せてくる。
日本の社会全体に深く蔓延する、巨大な矛盾。
一読者の立場でいうなら、どこからどう判断したらよいのか、それすら、わからない。

ひとつずつを、テーマとして取り上げていたら、1年はかかる。
消化するのに、1年はかかる。
それが「最新、日本のタブー」。
一読し、ゾッとしない人はいないだろう。

Hiroshi Hayashi++++++++++++はやし浩司

●福島産のコメ

 「やはりそうだったのか」というのが、私の感想。
『・・・最近の例では、福島県産のコメです。
放射能によって汚染されたというイメージがついたため、そのままでは売れません。
が、外食産業には流通しています。
このばあい、放射能検査をされても高い数値が出ないように、他県産のコメと混ぜて卸されていることが多いですね。
また水産物では、異型のものを専門に扱っている業者もある。
たとえば背骨が曲がったり、網ずれによって、傷がついてしまった魚などです』(P035)と。

 ここに「外食産業」とあるが、私が調べた範囲でも、大手のホテル、旅館では、多くが「東北産のコメ」を使っていることがわかっている(静岡県)。

●福島県の汚染度

 その福島県の汚染度についても、言及している。

 東北地方を中心に、がん保険加入者がふえているという。
それに触れながら、『原因とされるのは、もちろん、福島原発から漏れつづける放射能だ。
福島県内では、7月(2012年)に入っても、毎時35マイクロシーベルトと、1日の平常値から約500倍もの放射線量を観測中。
この高放射線量が将来的ながんの発症リスクを・・・』(024P)と。

 ちなみに、この浜松市内で、私が測定している範囲では、晴天日には、0・05~0・06マイクロシーベルト。
降雨時には、0・1~0・15マイクロ・シーベルト前後。

 福島原発の放射能汚染は、今の、今もつづいている。
が、それを伝えるマスコミの姿勢にも、鋭い追跡がつづく。

●10万人のデモ

 この日本で、デモが起きること自体、珍しい。
「モノ言わぬ従順な民」。
それが日本人。

 高校生でも、事実上、政治活動は、「禁止」されている。
生徒会どうしのつながり、連絡、共闘すら、許されていない。
そういう中で生まれ育った、現在の30~50代の人たちが、立ち上がった。

 それが「総理官邸前デモ」。
が、マスコミ各社(とくにテレビ局)は、そのデモについて、ほとんど報道しなかった。
こうある。

『総理官邸前で3月29日から始まった原発再稼働反対の抗議活動は、1万人を突破した6月22日まで、ほとんど報道されることはなかった。
それはいったい、なぜなのか?』(P009)と。

 知らなかった。
この私でさえ、デモがあったのは、1~2日程度と思っていた。
実際には、3月29日から始まっていた。

 「最新、日本のタブー」は、4~5枚の写真を紹介している。
で、それを見ただけでも、「10万人」という数字は、けっして大げさな数字でないことがわかる。
もっと多いかもしれない。

●特殊タブー

 産業界とマスコミ・・・。
電力業界とマスコミにしても、その底辺で深く結びついている。
・・・ということが、「最新、日本のタブー」を読んでもよくわかる。
しかし今では、こんなことは常識。

 私がそれを最初に感じたのは、35歳くらいのときのこと。
私はある雑誌社(育児雑誌)から原稿依頼を受けた。
その中で、一部、「紙おむつ」の弊害を書いた。
(あくまでも一部。)
当時、幼稚園を中心として、ふつうでは理解できない現象が起きつつあった。
排尿感覚がないまま、漏らしてしまう子どもがいた。
あるいは正常に、排尿できない。
が、紙おむつを当ててあげると、排尿ができる、など。

 が、その原稿は、編集部のほうで、カットされてしまった。
理由は、出版後にわかった。
なんとその雑誌の後半部には、紙おむつ会社の大きなコマーシャルが載っていた。

 また、こんなこともあった。
ある宗教団体の告発本を出したことがある。
が、その本は、初版本を、わずか2~3週間で売り切ったにもかかわらず、増刷がかからなかった。
理由はわからなかった。
わからなかったが、そのちょうど半年後、その出版社は、その宗教団体の「長」の本を出版した。

 新聞社とて、無罪ではない。
その宗教団体にしても、全国で、各地の新聞社の印刷機を借りて、自前の機関紙を発行している。
印刷機を貸している新聞社は、当然のことながら、その宗教団体への批判を避ける。

 ・・・というようなことが、この日本では、常識化し、体質化している。
原子力行政についても、同じ。
「最新、日本のタブー」の中にも、こうある。

『(週刊新潮が)、原発事故後に、集中砲火を浴びつづける東京電力を、奇妙なほどに叩かないのも、話題になっている』(P027)と。

 その一方で、逆に東京電力を徹底的に擁護したのが、週刊ポスト誌。
こうある。
『原発危険を煽(あお)る、メディアの嘘を報じつづけ、部数を落としたとされる、週刊ポスト・・・』(P027)と。

 裏で何かあったのか。
それとも何もなかったのか。
しかしあの時点で、そして現在の今でも、「原発の危険」を「煽り」と説くのには、無理がある。
なぜ週刊ポスト誌だけは、「メディアの嘘」を書きつづけ、結果として、原発事故を守った(?)のか。

●国会議員

 国会議員ですら、アテにならない。
こんな記述も見られる。

『「私の地域では、医師会主導で児童の甲状腺への影響を調べました。
しかし、実施に際し、一部議員が猛抗議。
議員が住民の健康調査に反対するなんて、不思議に思うかもしれませんが、彼らの支持母体がJA(農業協同組合)だったのです」。
 つまり検査により、放射能の影響がハッキリすれば、農・畜産物の出荷販売ができなくなります。
農家が大打撃を受ける。
そうでなくても、検査の実施自体が風評被害を呼ぶことをJAは懸念し、足場が揺らぐことを恐れた議員もまた、それに乗ったのだ』(P026)と。

 あのね・・・被害が、実際に出てくるのは、2013年3年以後~。
あのチェルノブイリでも、被害が出始めたのが、2年後。
10年後にピークを迎え、30年近くたった今でも、世代を超えて、その後遺症に苦しんでいる。

 まだ1年ちょっとしかたっていない今の段階で、「安全宣言」を出す方がおかしい。
狂っている。
数日前も、福島県産のモモを、野田総理大臣が、鼻の下を長くしながら、ほおばっていた。
「おいしいです」と。
両横には、ピンク色の着物を着た女性が2人、立っていた。

●風評被害?

 私たちは、マスコミによって、明らかに洗脳されている。
で、そのマスコミを裏から操り、私たちをロボット化しているのが、「金権」という魔物。言いかえると、マスコミ自体も、「利潤を追求する、企業集団」に過ぎない。
正義や道徳を期待するほうが、おかしい。
無理。

 ならば私たちは少ない情報をもとに、自ら防衛するしかない。
身を守る。
その第一の力が、「思考力」ということになる。

 が、今は、時代が変わった。
こうして私のように、地方に住む、1市民ですら、情報を発信し、それに自分の意見を乗せることができるようになった。
より多くの人たちが、こうした形で立ちあがれば、この日本に潜む(矛盾)を、解決できる。
そのヒントをくれた、「最新、日本のタブー」には、感謝したい。
久々に、頭の中がスッキリした。
一読を勧める。

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Hiroshi Hayashi+++++July.2012+++++はやし浩司

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