2011年12月24日土曜日

*Looking back at 2011

●無事、64歳!

 2011年を振り返る。
あれこれ振り返る。
いろいろあった。
あったが、私は無事、64歳になった。
昭和22年(1947年)生まれ。
団塊の世代、第1号。

 先週、10年ぶりに、1人の男が我が家を訪ねてくれた。
突然の訪問だった。
話を聞くと、今は大学を卒業し、浜松の貿易会社に勤務しているという。
OBである。
年中児(幼稚園)から、中学3年まで、私の教室に通ってくれた。
「まだ高校3年生くらいかなと思っていたよ」と告げると、「そんなはずないですよ」「もう10年になりますよ」と言って笑った。

 10年!

 あっという間の10年だった。
と、同時に、こう思った。
「よくもまあ、この10年間、無事だったなあ」と。
その男のことではない。
この私が、無事だったなあ、と。

●2012年

 来年のことは、わからない。
何やら大変な年に、なりそう。
悪い予感がする。

 いちばん心配なのが、日本経済。
EU、中国、アメリカ……。
どのひとつが経済破綻しても、そのまま日本も破綻する。
あるいは日本のほうが、先に破綻するかもしれない。
(私が心配したところで、どうにもならないが……。)

経済の世界には、「イベント・リスク」という言葉がある。
不測の事態(=イベント)による、危険因子(=リスク)をいう。
今回の3・11大震災も、そのひとつ。
今、日本の経済は、薄氷の上を、恐る恐る歩いている。
何か起きたら、おしまい。
そのまま奈落の底へ……。

 私について言えば、今までは無事だった。
しかし2012年のことは、私にもわからない。
無事、来年、65歳を迎えることができるだろうか。

●老人段階論

 退職後の友人たちをみていると、一定のパターンがあるのがわかる。
称して「老人段階論」。

(1) 準備期……老後に向けて、何かの運動(体力づくり)を始める。
(2) 活動期……「何かをしなければ」と言いながら、行動を開始する。
(3) 限界期……突然の病気になったり、仕事が行き詰ったりする。
(4) 葛藤期……老人になることに抵抗し、心理的にはげしく葛藤する。
(5) 受諾期……老人であることを認め、心の整理を始める。

 ほとんどの人が、判を押したように、運動を始めるのは興味深い。
ウォーキング、ランニング、サイクリング、ゴルフ、テニスなどなど。
それまでに下地のできている人は別として、たいていは、長続きしない。
ちょっとした病気や怪我がきっかけで、そのまま休んでしまう。
このとき自分に、「限界」を覚える。

 また自分が老人であることを認めるのは、平均して75歳だそうだ。
それまでは抵抗する。
「私はまだ若い!」と。

●どちらが現実なのか?

 再び、この1年を振り返ってみる。
あれこれ思い出してみる。

……あの3・11大震災は、あまりにも現実離れしていた。
この世のできごととは、思えなかった。
同時に、今の今ですら、こうして無事でいられることが、不思議でならない。
どうして3万人近い人たちが、あっという間に、津波に飲み込まれたのか。
どうして今、私がこうしてここに生きているのか。
どちらが現実なのか。
それを考えていると、心の中がバラバラになってしまう。
 
 だから9か月たった今でも、こう思う。
「あの3・11大震災さえなければ……」「あの原発事故さえなければ……」と。

●2012年

 ともあれ、とにかく生きていくしかない。
あれこれ悩んだところで、どうにもならない。
2012年は2012年。
今日できることは、今日、する。
がんばってする。
その結果として、明日はやってくる。
2012年は、やってくる。

 が、2012年は、先にも書いたように、たいへんな年になりそう。
ロイターは、つぎのように報道している(12月23日)。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

……2012年は米国とロシアとフランスで大統領選が行われ、中国ではポスト胡錦濤体制が始動する。欧州はソブリン危機の不透明感が晴れず、民主化の波を受けた中東は政治的動揺が続き、経済の悪化は世界各地でデモなどの混乱を引き起こす可能性がある。足元では、ユーロをめぐる不安が根強く、核開発を続けるイランをイスラエルが軍事攻撃するとの懸念も残ったままだ。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

 もう少しこの記事を、整理してみる。

(1) 2012年は米国とロシアとフランスで大統領選が行われ、
(2) 中国ではポスト胡錦濤体制が始動する。
(3) 欧州はソブリン危機の不透明感が晴れず、
(4) 民主化の波を受けた中東は政治的動揺が続き、
(5) 経済の悪化は世界各地でデモなどの混乱を引き起こす可能性がある。
(6) 足元では、ユーロをめぐる不安が根強く、
(7) 核開発を続けるイランをイスラエルが軍事攻撃するとの懸念も残ったままだ。

 が、本当に困るのは、以上のことではない。
こうした不安定な状況がつづくと、発展途上国のもならず、先進国においても政情が不安定になること。
ロイターは、つぎのよう結んでいる。

『……中東の紛争やユーロ圏の崩壊といった事態が避けられたとしても、専門家の間では、経済成長の鈍化と失業率の上昇に伴い、先進国でも発展途上国でも社会不安のリスクが増大し、世界中で政治情勢は難しさを増すと指摘する声は多い』と。

 この先、北朝鮮がどう出てくるか。
それもこの日本にとっては、心配の種。

●現状維持

 2012年も、「現状維持」。
それだけで精一杯。
それができれば、御の字。

 健康イコール、運動。
ボケ防止イコール、仕事。
何も望まない。
何も期待しない。
ただひたすら、懸命に、かつまじめにその日を生きる。

 抱負?
そんなもの、あるわけない。
とにかく現状維持。
結果は、あとからついてくる。

2011/12/24
メリークリスマス!


Hiroshi Hayashi+++++++Dec.2011++++++はやし浩司・林浩司


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