●8月10日(水曜日)2011朝
●北朝鮮の核実験(公開書簡は、核実験を正当化するための布石)
近く、北朝鮮は核実験をする。
その予兆が、公開書簡(8月8日付)。
その中で北朝鮮は、公開書簡の中で、「朝鮮軍と人民は過去とは異なり、自分を守る強力な核抑止力を保有していることを世界に隠さない」
「相手が核戦争を強要するなら、核で応じる準備ができている」と述べている。
そしてその論理的根拠(=理由付け)として、こう述べている。
「非核化に対する誠意ある行動を相手に要求する一方で、大型原子力空母と戦略的核打撃を与える航空戦力を動員して相手を脅威する戦争的挑発は、非核化の同時行動原則を完全に裏切る。
朝鮮半島の非核化は一方だけの非核化ではなく、対北朝鮮核脅威を解消された一括的、公正な非核化であるべきだ」と。
何度か読みなおしていると、その向こうに北朝鮮の隠された意図が見えてくる。
北朝鮮は、こう言っている。
「お前たちが軍事演習をするなら、俺たちは、核実験をするぞ。
したくはないが、それをさせるのは、お前たちだ」と。
アメリカと韓国は、朝鮮半島有事を想定し、16~26日に、指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」を実施する。
軍事演習としては、たいしたものではない。
規模も小さい。
にもかかわらず、北朝鮮はからんできた。
この(からんできた)というところに、私は別の意図を感ずる。
それが「核実験の実施」。
となると、その日はいつか。
軍事演習は、16~26日。
ということは、その前後ということになる。
北朝鮮は、何かにつけ、日にちにこだわる。
となると、8月15日?
今回の公開書簡は、その布石ということになる。
●竹島問題(韓国のなし崩し的既成事実化)
日本政府は、竹島の領有権問題について、国際司法裁判所(ICJ)に、「付託による解決」をめざし、韓国政府を、正式に提起することを検討しているという(産経新聞)。
つまり不法占拠を、国際裁判所に提訴する準備をしている。
これが正攻法であり、もっとも平和的な解決手段である。
が、他方の当事者である韓国政府は、「韓国が付託に同意する可能性は低く、対抗措置への反発は必至だ」(同紙)とある。
産経新聞はつぎのようにつづける。
「ICJ付託提起の検討が急浮上したのは、韓国の竹島実効支配への強硬姿勢に歯止めがかからないため。
日本は昭和29年と37年に韓国側にICJへの付託を提起したことがあり、今回実現すれば49年ぶりとなる」と。
なし崩し的に既成事実を積み重ね、「事実」をゆがめてしまう。
ズルイ人間がよく使う手法である。
『嘘も100ぺんつけば、本当になる』という言葉もあるにはある。
しかし100ぺんついても、嘘は嘘。
韓国政府も、そこまで正当性を主張するなら、国際裁判所で、争ったらよい。
それで決着がつく。
どうして同意する可能性が低いのか?
どうして反発が必至なのか?
今、韓国の各地を訪れると、どこへ行っても、こんな標識が目につく。
「ここから竹島(独島)まで、~~キロ」と。
欧米人が好んでよく使う標識である。
韓国の人たちよ、一度、国際裁判所で、争おうではないか。
たがいに証拠を出し合い、たがいに納得する方法で……。
日本政府は、今まで、ずっとそれを主張してきた!
それとも何か、君たちにとって、都合の悪いことでもあるというのか。
●日本海vs東海(今度は「韓国海」を主張し始めた?)
今度アメリカ軍は、「日本海」を、「日本海」と単独表記することを決定した。
今までは「日本海(東海)」と、2つの名前を併記していた。
それに対して韓国は、猛反発。
古い出所も確かでない地図を持ち出し、「日本海は、『Corea Sea(韓国海)』と呼ばれていた」と主張している。
が、この論法は矛盾している。
だったらなぜ、最初から「東海」ではなく、「韓国海」と主張しなかったのか。
「日本海はまちがっている。韓国海が正しい」と主張すればよかった。
一時は、(4、5年前のことだが)、「平和海」にしようという動きもあった。
こうして一連の韓国側の主張を並べてみると、要するに、「日本海」という呼称そのものが気に入らないということらしい。
で、この日本では、『坊主憎ければ袈裟まで憎い』という。
そこで調べてみたが、この故事は、どうやら日本で生まれたもののようだ。
『……僧侶が「憎い」対象となっているのは、江戸時代の寺請制度が背景にあるとされている』(ネット・故事ことわざ辞典)と。
つまり韓国には、この故事はないようだ。
だから、『坊主憎ければ袈裟まで憎い』式のいやがらせを、平気で繰り返す。
もし似たような故事が韓国にもあれば、とても恥ずかしくて、こんな主張はできない。
●管首相と「脱原発依存」(どうして管首相でだめなのか?)
「脱・原発」と「脱・原発依存」は、ちがう。
しかしこれほどまでの大災害を被りながら、いまだに「原発・支持派」の人たちがいるのには、驚かされる。
あえて「支持」するようなものでもあるまい。
「容認」とか「あきらめ」というのなら、まだ話しはわかる。
「必要悪」でもよい。
そこで今では、「管首相=脱原発」というイメージだけが先行し、管首相はまさに四面楚歌。
「やめろ、やめろ」の大合唱。
が、私には、この場になっても、どうして管首相でだめなのか、その理由がよくわからない。
「風評被害」という言葉があるが、その風評被害をもっとも受けた政治家が、管首相ということになる?
そこでポスト管首相。
一番先に名乗り出たのが、野田佳彦財務相(54)。
読売新聞は、つぎのように伝える。
『……出席した約20人のメンバーに示した論文では、首相との違いを随所にちりばめた。
原子力政策では「短兵急に原発輸出を止めるべきでない」「大切なのは『脱原発』対『推進』の対立ではなく、国民的な幅広い多角的な議論だ」などと強調。
首相がこだわる「政治主導」の見直しにも触れ、政務三役による意思決定は継続するとしつつも、「官僚組織をフル活用する」とし、官僚不信に凝り固まる首相を当てこすった』(同紙)と。
よく読めばわかるが、「原発、賛成」ということらしい。
「国民的な多角的議論」という言葉を使い、国民を煙に巻いている。
平たくいえば、「賛成派と反対派の議論が必要」と。
ヤラセ事件が発覚したばかり。
賛成派と言われる人たちは、いったい、どういう人たちをさすのか?
なお「官僚不信」という言葉が出てきたので、庶民の立場で、一言。
今、この日本には、言いようのない不公平感が蔓延している。
若い人たちには、それがわからないかもしれない。
しかし60歳を過ぎると、それがよくわかる。
役人組(官僚)は、とことん手厚く老後が保障されている。
庶民組は、まったくといってよいほど、老後の保障はない。
爆発寸前というか、爆発したいが、何せ、老人組。
方法も手段もない。
体力も気力もない。
「官僚不信」をもたない政治家のほうが、どうかしている。
政・財・官……この3つが1つになり、いかに日本の進むべき道をゆがめてきたか。
その象徴的存在が、今回の原発事故ということになる。
それにもう一言。
もし管首相が引きずり下ろされたら、我ら「浮動票層」は、どこへ向かえばよいのか。
ひとつだけはっきりしていることは、「民主党は、もうこりごり」ということ。
自民党以上に自民党。
醜悪。
ア~ア!
●今朝の確認事項
(1)北朝鮮の核実験を警戒しよう。
(2)韓国の「反発」は、無視しよう。
(3)民主党よ、さらば!
Hiroshi Hayashi++++++Aug. 2011++++++はやし浩司・林浩司
2011年8月10日水曜日
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